JPS62276580A

JPS62276580A - ホログラムを有する成形品の製造方法

Info

Publication number: JPS62276580A
Application number: JP11982286A
Authority: JP
Inventors: Ryoji Tsuji; 辻　良治
Original assignee: Nissha Printing Co Ltd
Current assignee: Nissha Printing Co Ltd
Priority date: 1986-05-23
Filing date: 1986-05-23
Publication date: 1987-12-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明〈産業上の利用分野〉本発明は、ホログラムを有する成形品の製造方法に関す
るものである。

〈従来の技術〉ホログラムは、一般的に光の干渉縞を怒光材料に記録し
たものであり、干渉測定・光学ａ器などの多方面に応用
がなされている。

最近、各種成形品の表面に、光の干渉縞を凹凸パターン
として記録する所謂「レリーフホログラム」が開発され
、これを用いることによって、大量にホログラムを有す
る成形品を製造することが可能になっている。かかるレ
リーフホログラムが記録された成形品を製造する方法と
しては、次のような方法がある。即ち、 ■ホログラム情報が凹凸パターンとして記録されたホロ
グラム層と金属薄膜層とを有するシート状物を、接着剤
層を介して成形品上に貼付する方法、（特開昭６１−９
６８１号公報など参照）■ホログラム情報が凹凸パター
ンとして記録されたホログラム層と金属３膜層とを一構
成層とする転写材を、成形品上に転写印刷する方法、（
特開昭６０−２５４１７５号公報参照） ■ホログラム情報が凹凸パターンとして記録された複製
型である回折格子模型型を、成形品上に加熱プレスし、
その後、金属薄膜層を設ける方法、（実開昭６０−６１
７３号公報など参照）などがある。

このようなレリーフホログラムを有する成形品は、立体
的な視感が得られると共に、偽造・変造が困難という特
長を活かして、例えば、クレジットカード、銀行カード
などのカード類や銀行通帳、レコードジャケット、本の
表紙などとして用いられている。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかしながら、前記した方法は、何れも次のような問題
点を有している。即ち、前記■■の方法は何れも、ホログラムが成形品表面に貼
付あるいは接着されているのみであるので、使用時にお
いて、ホログラムが基材表面から剥がれる恐れがあり、
この場合、ホログラム情報が基材表面から失われてしま
うという問題点がある。

前記■の方法は、ホログラム情報を直接、成形品表面に
刻み込むものであるため、前記した問題点を解消し得る
ものであるが、加熱プレスを施した後、金属薄膜層や保
護層を設ける必要があるので、その工程が非常に煩雑で
あるという問題点、さらに三次元曲面を呈する成形品の
表面に美麗に加熱プレスを施すことは極めて困難である
ので、対象とする成形品の形状が限定されるものである
という問題点がある。

く問題点を解決するための手段〉本発明は、かかる現状に鑑みなされたものであり、成形
品の形状にとられれることなく、種々の形状を呈する所
望の箇所に、美麗なホログラムを一体的に形成した成形
品を、効率よく製造し得る方法を提供するものである。

即ち、本発明は、基体シート上に、該基体シートに対し
て離型性を有し且つホログラム情報が凹凸パターンとし
て記録された樹脂層が設けられ、その上に少なくとも該
凹凸パターンに相当する部分に金属薄ｌ！！層が設けら
れ、さらにその上に接着剤層が設けられたホログラム画
像再生用転写シートを、射出成形機の成形用金型内の所
定の位置に、前記接着剤層が内側になるように装着し、
その後、前記金型を密閉し、しかる後、前記金型内に成
形用樹脂を充填することにより、ホログラム情報が凹凸
パターンとして一体的に記録された成形品を成形すると
同時に該成形品の表面に転写印刷を行い、その後、前記
金型内から成形品を取り出し、その際、転写印刷面から
前記基体シートを剥離することを特徴とするホログラム
を有する成形品の製造方法である。

以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。

なお、図面は図示を明瞭にするために、構成要素の相対
的寸法関係を無視し誇張して描いである。

まず、ホログラム画像再生用転写シートの構成について
説明する（第２図参照）。

本発明における基体シート１は、成形時の温度に耐え得
るものならば通常の転写シートの基体シートとして使用
しているものでよく、例えば、ポリエチレンフィルム、
塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルムなどのプラスチ
ックスフィルム、その他アルミニウム箔などがある。前
記基体シート１は、必要に応じて離型処理を施したもの
を使用してもよい。

前記基体シート１上に樹脂層２が設けられている。この
樹脂層２の形成は、インキ化した樹脂を印刷塗布し、そ
の後、加熱や紫外線照射などの手段にて硬化せしめる方
法による。使用する樹脂は、印刷塗布後、硬化し易いも
のがよい。例えば、アクリル系、アクリルニトリル−ス
チレン共重合物、アクリルニトリル−ブタジェン−スチ
レン共重合物、メタアクリル−スチレン共重合物などの
樹脂などがある。この樹脂層２には、ホログラム情報の
干渉縞を、凹凸パターンとして記録しておく。

このホログラム情報の干渉縞とは、通常のホログラム作
製方法によって生じる干渉縞のことである。

即ち、参照光とモデルから得られる物体光との干渉より
なるパターンであるが、これ以外に部分的に２種類の参
照先の干渉よりなるパターンも含むものとする。前者の
場合には再生時にモデルの立体像が得られ、後者の場合
には光のスペクトル分光が得られる。この凹凸パターン
は一次的にフォトレジストよりなるものでもよいが、安
価に作製するためには、この−次的なフォトレジストの
凹凸パターン上にメッキによる金属膜を形成し、これを
剥離してマスターを得、該マスターから加熱プレスする
などの方法によって前記樹脂層上に形成するとよい。

なお、この樹脂層２は、部分的又は全面に着色されてい
てもよいものである。

前記樹脂層２の上に、少なくとも凹凸パターンの相当す
る部分上に金属薄膜層３が設けられている。この金属薄
膜層３は、反射層として機能するものであり、その形成
手段としては、例えば、蒸着法、イオンブレーティング
法、スパッタリング法などがある。使用する金属は、ア
ルミニウム、ニッケル、クロム、金、銀、銅、錫、イン
ジウム、コバルトなどがある。この金属薄膜Ｎ３は、部
分的又は全面に設けてもよい。金属薄膜層３を部分的に
設ける方法としては、■金属薄１ｌＩＸ層の不要な部分
にマスキングを施し、その後、金属薄膜を全面に形成し
、しかる後、前記マスキングを除去する方法、■金属薄
膜を全面に形成し、その後、金属薄膜層の必要な部分に
エツチングレジストを施し、しかる後、不要な部分をエ
ツチング除去する方法、■金属薄ｌＩ１層の不要な部分
に水溶性樹脂層を形成し、その後、金属薄膜を全面に形
成し、しかる後、前記水溶性樹脂層を該水溶性樹脂層上
の不要の金属薄膜とともに水洗除去する方法、などがあ
る。

以上の層の上に接着剤層４が設けられている。

用いる接着剤は、例えば、アクリル系、エポキシ系、ビ
ニル系、ポリオレフィン系、ウレタン系のものがある。

また、接着剤として接着性を有する着色インキを用いて
もよい。

本発明におけるホログラム画像再生用転写シートは、以
上の構成からなるものであるが、前記樹脂層２の上又は
／及び下の適宜の部分に、通常の印刷インキでインキ層
（図示せず）を適宜設け、印刷情報を加えて付与しても
よい、樹脂層２の下、即ち、基体シート１と樹脂Ｎ２と
の間にインキ層を設ける場合、インキ層を構成するイン
キは、前記樹脂Ｎ２と密着性に優れ且つ基体シート１に
対して離型性を有するようなインキで構成する必要があ
る。

次に、前記のホログラム画像再生用転写シートを用いて
、ホログラムを宵する成形品の製造方法について説明す
る。

まず、転写シートを、射出成形機の成形用金型内の所定
の位置に、該転写シートの接着剤層４が内側になるよう
に適宜の手段により装着する。

その後、成形用金型を密閉する。

しかる後、前記成形用金型内に成形用樹脂を充填して、
成形品５を成形する。このようにすることによって、溶
融状態の成形用樹脂が成形用金型内で所望の形状に成形
されると同時に、成形された成形品表面の所望する箇所
に、転写シートのホログラム情報が凹凸パターンとして
刻み込まれると共に該成形品５の表面にホログラム情報
が記録された樹脂層２や金％ＴＲ膜層３が転写印刷され
る。

前記成形用樹脂としては、塩化ビニル、ポリスチレン、
アクリル、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂、エポ
キシ、フェノールなどの熱硬化性樹脂などを挙げること
ができる。

その後、前記成形用金型内より転写印刷が施されたあ成
形品５を取り出す。その際、前記成形品５表面の転写印
刷面より前記基体シート１を剥離する。

このようにすることによって、ホログラム情報が凹凸パ
ターンとして記録された成形品５が得られる。

〈発明の効果〉本発明に係るホログラムを有する成形品の製造方法は、
以上のような構成からなるものであるがら、次のような
効果がある。即ち、成形品の成形と同時に、該成形品の
表面に、ホログラム情報を微細な凹凸パターンとして記
録した転写シートを用いて、ホログラムを形成するもの
であるから、■そのホログラム情報は成形品表面に一体
的に記録されるものであるため、得られる成形品表面か
らホログラム情報が失われることはない、■加熱プレス
の工程を必要としないものであるため、種々の形状を呈
する所望の箇所に美麗なホログラムが形成された成形品
を製造することができる、■金属薄膜層や保護層も同時
に形成することができるものであるため、容易な工程に
て効率よく製造することができる、などの効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るホログラムを有する成形品の一
実施例を示す断面図、第２図は、本発明に係る転写シー
トの一実施例を示す断面図である。１・・・基体シート、２・・・樹脂層、３・・・金属薄
膜層、４・・・接着剤層、５・・・成形品。第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基体シート上に、該基体シートに対して離型性を
有し且つホログラム情報が凹凸パターンとして記録され
た樹脂層が設けられ、その上に少なくとも該凹凸パター
ンに相当する部分に金属薄膜層が設けられ、さらにその
上に接着剤層が設けられたホログラム画像再生用転写シ
ートを、射出成形機の成形用金型内の所定の位置に、前
記接着剤層が内側になるように装着し、その後、前記金
型を密閉し、しかる後、前記金型内に成形用樹脂を充填
することにより、ホログラム情報が凹凸パターンとして
一体的に記録された成形品を成形すると同時に該成形品
の表面に転写印刷を行い、その後、前記金型内から成形
品を取り出し、その際、転写印刷面から前記基体シート
を剥離することを特徴とするホログラムを有する成形品
の製造方法。
（２）ホログラム画像再生用転写シートが、樹脂層の上
又は／及び下に、必要な情報が印刷パターンとして記録
されたインキ層が設けられたものであることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載のホログラムを有する成
形品の製造方法。