JPS62276461A - サブユニツト含有四次構造タンパク質の存在下におけるポリペプチドサブユニツトの検出方法 - Google Patents

サブユニツト含有四次構造タンパク質の存在下におけるポリペプチドサブユニツトの検出方法

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JPS62276461A
JPS62276461A JP61253552A JP25355286A JPS62276461A JP S62276461 A JPS62276461 A JP S62276461A JP 61253552 A JP61253552 A JP 61253552A JP 25355286 A JP25355286 A JP 25355286A JP S62276461 A JPS62276461 A JP S62276461A
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hcg
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monoclonal antibody
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    • Y10S436/818Human chorionic gonadotropin

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 発明の分野 本発明は、その四次構造の一部分としてサブユニットを
有するタンパク質の存在下において遊離ポリペプチドサ
ブユニットの存在を検出する方法に関する。
背景技術の簡単な説明 タンパク質の構造はいくつかの段階の複雑性に特徴があ
る。タンパク質の一次構造とは、ポリペプチド鎖の共有
結合中心鎖を構成するアミノ酸残基の配列に関するもの
である。ポリペプチド鎖の二次構造とはそのヘリックス
らせん構造をいう。
タンパク質の三次構造とは、ポリペプチド鎖が折り重な
って高度に過密化した構造をいう。タンパク質の四次構
造は別個に合成されたポリペプチドサブユニットが会合
することにより形成される。
2以上のポリペプチドサブユニットから構成されるタン
パク質はオリゴマータンパク質として知られる。オリゴ
マータンパク質の例としては、例えば、ヒト絨毛性性腺
刺激ホルモン等の糖タンパク質ホルモン;ヘモグロビン
等の酵素輸送タンパク質;及び乳酸デヒドロゲナーゼ等
の酵素がある。
主に医学的に重要なヒトの糖タンパク質ホルモンとして
は、絨毛性性腺刺激ホルモン(hCに)、黄体形成ホル
モン(hLH)、卵胞刺激ホルモン(hFSH)及び甲
状腺刺激ホルモン(hTSH)がある。hCGは妊娠期
間中に胎盤で合成されるが、他のホルモンは下垂体前葉
で合成される。これら子種すべてのホルモンは構造的に
類似している。これらのホルモンは二量体であって、α
及びβの2種の非共有結合的に会合したサブユニットか
ら構成される。α−サブユニットのアミノ酸構造は4種
すべてのホルモンに共通しているが、生物学的特異性の
あるβ−サブユニットは構造的に独自性を有する。これ
らすべてのβ−サブユニットはある程度のアミノ酸配列
相同性を有する。ヒトの場合、β−hCG及びβ−hL
Hは最も返書な関係があって、アミノ酸配列の相同性は
82%である。他の糖タンパク質ホルモンのβ−サブユ
ニットのアミノ酸配列相同性は25〜40%である。β
−hCGとβ−hLHとの構造を比較した場合に興味が
あることは、β−hLHには存在しない24個のアミノ
酸カルボキシ末端ポリペプチドの延長部分(CTP)が
β−hCGには存在していることである。
hCGの分子不均一性と正常及び悪性双方の組織中にお
けるhCG関連糖タンパク質の存在とは、妊娠期間中に
おけるhCG合成の調節と正常及び悪性の非絨毛性細胞
でのhCGゲノム脱抑制に関して推定されるメカニズム
との研究に際し大きな障害を引き起こした。妊娠期間中
での生物学的活性hCGの測定と腫瘍増殖の生化学マー
カーたるその腫瘍特異的変異型の検出とに際しては、完
全なホルモン、そのサブユニット又は類似型に対して高
度に特異的な抗体を産生じておくことが必要である。特
徴的なこととして、hCGに対する大半の多価抗血清は
他の糖タンパク質ホルモンと交差反応し、hCGとその
サブユニット又は類似型とを免疫学的に識別することが
できない。免疫原として高度に精製されたβ−hCG 
(パイッカイティスら、アメリカン・ジャーナル・オブ
・オブステトリクス・アンド・ギネコロジー、第113
巻、第751頁、1972年(Valtukaitis
 etal、、Amerlcan Journal o
rObstetrlcs andGyneco10gy
、 113ゴ51(1972)) ) 、β−hCGの
化学的類似体〔パンディアンら、エンドクリノロジー、
第107巻、第1564頁、1980年(Pandia
n eL al、、Endocrino10gy、 1
07.1584(1980)) ]又はカルボキシ末端
ペプチド〔マシウラら、エンドクリノロジー、第104
巻、第396頁、1979年(Matsuura at
 at、。
Endocrino10gy、104 :39B(19
79))  ;バーケンら、エンドクリノロジー、第1
10巻、第1555頁、1982年(Birken e
t al、、Endocrino10gy、llO:1
555(1982)) ]を用いることにより、hLH
の存在下で選択的にhCGを検出する抗血清を産生ずる
ことができるが、このような抗血清では今まで遊離β−
hCGサブユニットを完全な天然hCG〔アームストロ
ングら、ジャーナル・オブψクリニカル・エンドクリノ
ロジー・アンド・メタボリズム、第59巻、第867頁
、1984年(Armstrong et al、、J
ournal of’ ClC11nicalEndo
crino10 and Metabolism、59
,867(1984) ) )から区別することができ
なかった。したがって、免疫学的診断試験系において多
価抗体を用いても、構造的相同性の程度に差異がある類
似タンパク質・属もしくは族が存在しているhCGのよ
うなタンパク質の場合にあっては限界がある。
近年、多くの研究は、所望の特異性を獲得するために、
ハイブリドーマ融合技術により開発されたモノクローナ
ル抗体を使用することに焦点が向けられている。例えば
、カゼーリ(Khazael i)ら〔エンドクリノロ
ジー、第109巻、第1290頁、1981年(End
ocrjno10gy、109 :1290(1981
)) )は、hCGとの交差反応性の程度に差異がみら
れる、β−hCGサブユニットに対し特異的なモノクロ
ーナル抗体の産生法について報告した。交差反応性が固
定されたhCGを用いるELISA試験により調べられ
た際に、著者はhCGとの最小交差反応性が約2%であ
ることを見出した。交差反応性が、放射性ヨウ素で標識
□されたβ−hCGがhcca度の増加とともに競合す
る二重抗体放射免疫試験により調べられた場合には、著
者はモノクローナル抗体のhCGとの交差反応性が0.
23%であったと述べている。
スチュワートら、ジャーナル・オブ・エンドクリノロジ
ー、第98巻、第323頁、1983年(Stewar
t et al、、Journal of’ Endo
crlno10gy、98 :323(1983) )
において、著者はhCG及びそのサブユニットに対する
モノクローナル抗体の産生法について研究していた。著
者により特徴づけられたモノクローナル抗体に関して、
1種の抗体は完全なhCGとのみ反応し、他の抗体はh
CGの遊離β−サブユニットのみを識別した。
ワンら、ハイブリドーマ、第1巻、第293頁、198
2年(Wang et al、、Hybrldoma、
l :293(1982))において、著者はβ−hC
G及びα−hCGに対し特異的なモノクローナル抗体を
分泌する2種の別個のハイブリドーマの産生法について
記載している。
デビット(David )ら(米国特許第4.376.
110号明細書)は、2種の別個のクローン由来のモノ
クローナル抗体を用いる2部位免疫測定試験について開
示しており、これらのクローンから得られるモノクロー
ナル抗体は抗原上の異なるニブトープに対して特異性を
有している。
ギブナー(Givner)  (米国特許第4.138
.214号明細書)の場合は、妊娠を検知するための方
法及び装置について開示している。装置は体液を濃縮し
、hCGのβ−サブユニットに対し特異的なモノクロー
ナル抗体の使用により検知が行なわれる。
これら文献のいずれも、臨床試料においては一般的であ
る、μgE1のhCGの存在下でngJiの遊離β−h
CGサブユニットを検出するための方法について開示し
ていない。
発明の要約 モノクローナル抗体は、ポリペプチドサブユニット含有
四次構造タンパク質の存在下において四次構造タンパク
質の遊離ポリペプチドサブユニットを検出するために使
用される。遊離サブユニット対四次構造タンパク質の比
を測定することにより、一定の腫瘍に関する患者の状態
を調べることが可能になる。
試料中での遊離サブユニットの濃度、遊離サブユニット
上でのみ接近可能なエピトープに対して特異的な第1の
モノクローナル抗体、更に遊離タンパク質サブユニット
及び四次構造タンパク質双方のエピトープと結合する第
゛2のモノクローナル抗体に試料を接触させることによ
って測定する。
四次構造タンパク質の濃度は、完全な四次構造タンパク
質分子上にのみ存在するエピトープに対して特異的な第
3のモノクローナル抗体、更に遊離タンパク質サブユニ
ット及び四次構造タンパク質双方のエピトープと結合す
る上記第2のモノクローナル抗体に同一の又は分離した
一部の試料を接触させることによって測定することがで
きる。
このように、本発明は、試料中における四次構造タンパ
ク質の遊離タンパク質サブユニットの測定方法を提供す
ることが、この方法は下記のとおりである: (a)  上記試料を担体と結合しているか又は結合す
るであろう第1の免疫学的結合相手と接触させ(上記第
1の免疫学的結合相手は上記遊離タンパク質サブユニッ
ト上でのみ結合可能なエピトープ抗原決定基と結合する
); (b)  上記遊離タンパク質サブユニット、上記第1
の免疫学的結合相手及び上記担体間で免疫複合体を形成
させるために十分な時間及び条件において工程(a)の
成分をインキュベートし;(C)  上記試料から工程
(b)の上記担体を分離し; (d)  工程(c)の上記担体に、検出可能に標識さ
れた第2の免疫学的結合相手を加え(上記第2の免疫学
的結合相手は上記遊離タンパク質サブユニット及び上記
四次構造タンパク質双方上の結合可能なエピトープ抗原
決定基と結合する);及び (e)  上記担体中の又は液体中に残留する検出可能
に標識された第2の免疫学的結合相手を測定する。
好ましい態様の簡単な説明 本発明の方法において、四次構造タンパク質の遊離タン
パクサブユニット及びタンパク質サブユニットAく一部
分をなす完全な四次構造タンパク質−の双方を含有した
試料は、第1の免疫学的結合相手、第2の免疫学的結合
相手及び第3の免疫学的結合相手と接触せしめられる。
第1及び第2の結合相手は、両相子がタンパク質サブユ
ニットと結合できるようなタンパク質サブユニットの異
なる領域と反応する。第1の結合相手は通常抗体である
。第2の結合相手も通常検出可能に標識された抗体であ
る。第3の結合相手は通常抗体であるが、適用される本
発明の態様に応じて標識されても標識されていなくても
よい。
図1は、本発明で検出される四次構造タンパク質のエピ
トープの配置を示した概略図である。簡略化のために、
図では2種のサブユニット(α及びβ)のみからなる四
次構造タンパク質を示しているが、更に多くのサブユニ
ットを有する四次構造タンパク質も本発明の方法により
検出することができる。
図示したように、四次構造タンパク質の特異的エピトー
プ(小円)は、α及びβ−サブユニットが会合中である
場合にのみ存在する。したがって、このエピトープに対
する抗体は遊離α及びβ−サブユニットのいずれとも結
合することができない。
遊離β−サブユニット特異的エピトープ(小四角)は、
β−サブユニットが四次構造タンパク質の一部分でない
場合に、このエピトープに対し特異的な抗体にのみ接近
することができる。
遊離β−サブユニット及び四次構造タンパク質の双方に
共通したエピトープの存在も示されていル(小三角)。
このエピトープは接近可能性を有しているため、β−サ
ブユニットが遊離しているか又は四次構造タンパク質の
一部分をなしているかにかかわらず、抗体と結合するこ
とができる。
遊離α−サブユニットエピトープ(半穴角)は、α−サ
ブユニットが四次構造タンパク質の一部分をなしていな
い場合に、このエピトープに対し特異的な抗体にのみ接
近することができる。
遊離しているか又は完全な四次構造タンパク質の一部分
をなしているα−サブユニットに共通したエピトープも
示されている(十字)。このエピトープは、α−サブユ
ニットが遊離しているか又は四次構造タンパク質の一部
分をなしているかにかかわらず、抗体と結合することが
できる。
第1の態様において、試料は、タンパク質サブユニット
が完全な四次構造タンパク質の一部分をなしている場合
には接近不可能であるタンパク質サブユニット上のエピ
トープ抗原決定基に対して特異的な第1の結合相手と一
緒にインキュベートされる。インキュベートは、タンパ
ク質サブユニットと第1の結合相手とが反応するために
十分な時間にわたり続けられる。1回目のインキュベー
ト後、第1の結合相手を含有した複合体は試料から除去
され、検出可能に標識された第2の結合相手と接触せし
められる。第2の結合相手は、タンパク質サブユニット
が遊離しているか又は完全な四次構造タンパク質の一部
分をなしている場合に、タンパク質サブユニット上に存
在するエピトープ抗原決定基と反応する。インキュベー
トは、タンパク質サブユニット(現時点では複合化して
いる)及び第2の結合相手が結合するために十分な時間
にわたり続けられる。2回目のインキュベート後、反応
混合物は洗浄されて、非特異的に結合した第2の標識結
合相手は除去せしめられ、遊離タンパク質サブユニット
と結合しているか又は液相中に残留する第2の標識結合
相手の量が次いで測定される。
第2の態様において、試料はまず、完全な四次構造タン
パク質上に存在するエピトープに対し特異的な第3の免
疫学的結合相手と一緒にインキュベートされる。インキ
ュベートは、試料中のタンパク質サブユニットを含有し
た完全な四次構造タンパク質と第3の結合相手を含有し
た複合体とが反応するために十分な時間にわたり続けら
れる。
インキュベート後、第3の結合相手は試料から除去され
、結合した完全な四次構造タンパク質は検出可能に標識
された第2の免疫学的結合相手と接触せしめられる。第
2の免疫学的結合相手を完全な(複合化した)四次構造
タンパク質に結合させるために2回目のインキュベート
を行なった後、四次構造タンパク質に結合しているか又
は液相中に残留している第2の標識結合相手の量が次い
で測定される。
完全な四次構造タンパク質は数種の免疫学的結合相手の
別の組合せによっても検出することができる、とい′う
ように理解すべきである。例えば、完全な四次構造タン
パク質は、サブユニットが完全な四次構造タンパク質の
一部分をなす場合に、サブユニットの1つ上の接近可能
なエピトープ抗原決定基と結合する免疫学的結合相手と
一緒に試料をまずインキュベートすることにより検出す
ることができる。インキュベートは、試料中のサブユニ
ットを含有した完全な四次構造タンパク質と免疫学的結
合相手を含有した複合体とが反応するために十分な時間
にわたり続けられる。インキュベート後、免疫学的結合
相手は試料から除去され、結合したタンパク質は完全な
四次構造タンパク質の別のサブユニット上の接近可能な
エピトープと反応する検出可能に標識された免疫学的結
合相手と接触せしめられる。検出可能に標識された免疫
学的結合相手を完全な(複合化した)四次構造タンパク
質の別のサブユニットと反応させるために2回目のイン
キュベートを行なった後、四次構造タンパク質に結合し
ているか又は液相中に残留している標識結合相手の量が
測定される。この方法で完全hCGを測定するための市
販キットの例としては、ハイブリチック(Hybrlt
eeh )  (サンジエゴ、カリフォルニア州)が販
売するタンデム−hCG (Tandea+−hCGR
)キットがある。
“結合するであろう″という語は、第1の免疫学的結合
相手が最初に担体とは結合していないことを意味する。
代わりに、第1の免疫学的結合相手は、担体と結合する
前に、この相手に対し特異的なエピトープと反応する。
担体に結合する前に免疫複合体が形成される免疫学的試
験の例としては、チュー(Chu)(米国特許第 4.289.747号明細書)、ウォルターズ(νoH
ers )ら(米国特許第4,343,896号明細書
)、パリク(Parikh)ら(米国特許第4.298
.685号明細書)及びガラナ(Gallati )ら
(英国特許出願節2.074,727A号明細書)があ
る。
第1の態様で測定された遊離タンパク質サブユニットの
存在量を第2又は第3の態様の方法で測定された試料中
におけるタンパク質サブユニット含有の完全な四次構造
タンパク質の存在量と比較することにより、完全な四次
構造タンパク質の総存在量に対する遊離サブユニットの
存在比率を調べることができる。
第1、第2及び第3の免疫学的結合相手の具体的濃度、
インキュベートの温度及び時間、並びに他の分析条件は
、試料中の抗原濃度、試料の性質その他の如きファクタ
ーに応じて変更することができる。当業者であれば、日
常的実験法を採択して、各測定のために機能的かつ最適
の分析条件を設定することができるであろう。例えば、
免疫試験は4〜45℃、好ましくは26℃で行なうこと
ができ、各インキュベート工程は72時間にもわたる長
時間であってもよい。
タンパク質サブユニット又は四次構造タンパク質その他
の洗浄、撹拌、振盪、ン濾過又は分析前抽出のような他
の工程は、具体的状況において望ましく又は必要である
ならば、勿論分析に際し加えることができる。免疫学的
結合相手が結合することができ、しかも本発明において
使用することができる多くの担体が存在する。周知の担
体としては、ガラス、ポリスチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレン、デキストラン、ナイロン、アミラーゼ、
天然及び変性セルロース、ポリアクリルアミド、アガロ
ース及び磁鉄鉱がある。担体の性質は、本発明の目的か
らみて、ある程度可溶性でも又は不溶性であってもよい
。当業者であれば、免疫学的結合相手と結合する他の多
くの適切な担体を知っており、そうでないとしても、日
常的実験によりそのようなものを確かめることができる
であろう。
本発明の具体的態様に応じ、1柾以上の免疫学的結合相
手が酵素、放射性同位体、蛍光化合物、化学ルミネセン
ス化合物又は生物ルミネセンス化合物のような検出可能
な標識に結合せしめられることになる。
通常の当業者であれば第2の相手と結合する他の適切な
標識について知っており、そうでないとしても、実験に
よりそのようなものを確かめることができるであろう。
更には、免疫学的結合相手にこれら標識を結合させるに
は、通常の当業者にとって一般的な標準的技術を用いて
行なうことができる。免疫試験において免疫学的結合相
手を検出可能に標識することができる1つの方法は、酵
素にこの結合相手を結合させることである。この酵素は
、次いでその基質と接触させた場合に検出可能な化学的
部分を生じるような方法(例えば分光測定法又は蛍光測
定法)で基質と反応する。検出可能な標識として使用可
能な酵素の例としては、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、ス
タフィロコッカスヌクレアーゼ、4−5−ステロイドイ
ソメラーゼ、酵母アルコールデヒドロゲナーゼ、α−グ
リセロールリン酸デヒドロゲナーゼ、トリオースリン酸
イソメラーゼ、アルカリホスファターゼ、アスパラギナ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ
、リボヌクレアーゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、グルコ
ース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、グルコアミラーゼ
及びアセチルコリンエステラーゼがある。
免疫学的結合相手の存在は、免疫学的結合相手を放射性
同位体で標識することによっても検出することができる
。放射性同位体の存在は次いで、ガンマ−カウンター又
はシンチレーションカウンターを使用する等の手段によ
って調べることができる。特に有用な同位体は、 H,
I、131   32   35   14   51
     3B■、  PS  SS  C,、Crz
   C1、COl COl Fe、  Se及び15
2Euである。
結合相手を蛍光化合物で標識することにより免疫学的結
合相手の存在を検出することも可能である。蛍光標識結
合相手が適切な波長光で照射されると、その存在は次い
で、色素による蛍光から検出することができる。最も重
要な蛍光標識化合物としては、インチオシアン酸フルオ
レセイン、ローダミン、フィコエリトリン、フィコシア
ニン、アロフィコシアニン、0−フタルアルデヒド及び
フルオレセインがある。
免疫学的結合相手を検出可能に標識することができるも
う1つの方法は、それを化学ルミネセンス化合物に結合
させることである。化学ルミネセンス標識免疫学的結合
相手の存在は次いで、化学反応中に発生する発光の存在
を検出することによって測定される。特に有用な化学ル
ミネセンス標識化合物の例としては、ルミノール、イソ
ルミノール、芳香族アクリジニウムエステル、イミダゾ
ール、アクリジニウム塩及びシュウ酸エステルである。
同様に、生物ルミネセンス化合物が免疫学的結合相手を
標識するために使用することもできる。
生物ルミネセンスは化学ルミネセンスの特殊型であって
、生物系において発見されたものであり、そこでは触媒
タンパク質が化学ルミネセンス反応の効率を高めている
。生物ルミネセンス結合相手の存在は発光の存在を検出
することによって測定される。標識目的のために重要な
生物ルミネセンス化合物としては、ルシフェリン、ルシ
フェラーゼ及びエクオリンがある。
本発明の目的のためには、免疫試験により検出される物
質は、生物学的液体及び組織、並びに環境的及び生態学
的供給源から得られる試料中に存在している。
検出可能ではあるが未知量の四次構造タンパク質の遊離
タンパク質サブユニットを含をするものであれば、いか
なる試料であっても使用可能である。通常、試料は液体
(例えば、尿、唾液、脳を髄液、血液、血清その他)又
は固体もしくは半固体(例えば、組織、糞その他)であ
る。
本発明において用いられる“エピトープという語は、抗
体分子との特異的相互作用に対して応答可能なすべての
抗原決定基を含む意味である。
エピトープ抗原決定基は通常アミノ酸又は糖側鎖のよう
な分子中の化学的活性表面基からなっており、特殊な三
次元構造特性とともに特殊な荷電特性を有している。
本発明において使用されるモノクローナル抗体は、通常
の当業者であれば十分に理解している技術を利用して様
々な方法により産生ずることができるため、ここでは再
度繰返さない。これらの技術の詳細については、ロジャ
ー・エッチ・ケネット(Rogcr H,Kennet
t )らが編集し、プレナムプレス社により発行(19
80年)されたモノクローナル抗体・ハイブリドーマ:
生物学的分析における新しい次元(Monoc10na
l Antibodies−Hybridomas:A
 New Dlmension In Bio10gi
cal Analysis )等の本に記載されている
例えば、本発明で特に開示されたちの以外であって、h
CGの存在下において遊離β−hCGサブユニットの検
出が可能なモノクローナル抗体を産生ずる他のハイブリ
ドーマは、最小限のスクリーニングにより容易に産生じ
かつ単離することができる。
遊離β−hCGサブユニット上では見られるがhCG上
には見られないエピトープに対し特異的なモノクローナ
ル抗体を産生ずるハイブリドーマは、例えばBa1b/
cマウスのようなハイブリドーマ産生が可能な動物をフ
ロインドアジュバント中の遊離β−hCGサブユニット
及び/又はカルボキシ末端ペプチド/破傷風菌毒素によ
る1回目の皮下注射でまず免疫し、しかる後β−hCG
サブユニットの追加免疫注射により免疫し、数日間細胞
融合させることにより最も効果的に産生される。融合は
通常の当業者にとって一般的に知られている技術を利用
して行なうことができる。
hCGの遊離β−サブユニットに対し特異的なモノクロ
ーナル抗体を産生じているか否かについて調べるための
ハイブリドーマのスクリーニングは簡単であって、標準
的EL I SA又はRIAのいずれかで行なうことが
できる。例えば、RIAスクリーニングの場合に、モノ
クローナル抗体を産生ずるハイブリドーマの培養上澄又
は腹水は、125ト(β−hcG3、 I  (hCG
)及び1251−1:α−hcG’l と別々に反応せ
しめられる。モノクローナル抗体が125.〔β−hC
G)とは反応するが、”I −(hCG)又は125I
−(α−hcG) とは反応しない場合には、モノクロ
ーナル抗体は遊離β−hCGサブユニットに対し特異的
である。
hCG上には存在するがhCGの遊離サブユニット上に
は存在しないエピトープと反応するモノクーロ−ナル抗
体を分泌するハイブリドーマは、免疫原が天然の完全な
hCGであること以外は上記と同様にして条件に合致し
た動物を免疫することにより産生される。この場合にお
いて、いずれのハイブリドーマが所望の特異性をもつモ
ノクローナル抗体を産生じているかにつき調べるには上
記と同様にして行なわれるが゛、但し所望のモノクロー
ナル抗体はRIAにより””J −1’hcG] とは
反応するが125.〔β−hcG]又は125I−(α
−hcG’l とは反応しないものである。
遊離サブユニットとしての又は完全な四次構造hCGの
一部分としてのα及びβ−hCG上に存在するエピトー
プと反応するモノクローナル抗体を分泌するハイブリド
ーマも、条件に合致した動物を天然の完全なhCGで免
疫することによって産生される。いずれのハイブリドー
マが所望の特異性をもつモノクローナル抗体を産生じて
いるかについて調べるためには、スクリーニングは上記
と同様にして行なうことができる。所望のモノクローナ
ル抗体は+25I−〔α−hCG)、 125■−〔β
−hCG)及び1251−  [hCG)と反応する。
遊離α−hCGサブユニット上には存在するがhCG上
には存在しないエピトープに対し特異的なモノクローナ
ル抗体を分泌するハイブリドーマの産生は」−2と同様
にして行なうことができるが、但し使用される免疫原は
遊離α−hCGサブユニットである。いずれのハイブリ
ドーマが所望の特異性をもつモノクローナル抗体を産生
じているかについて調べるためには上記と同様にして行
なわれるが、但し所望のモノクローナル抗体は125■
−〔α−hCG)とは反応するが、125゜(h CG
)又は125I−〔β−hCG)とは反応しない。
遊離β−hCGサブユニット及びhCGに共通したエピ
トープと反応するモノクローナル抗体を分泌するハイブ
リドーマは、免疫プロトコール又は上記の免疫原のいず
れかを用いて産生ずることができる。遊離β−hCGサ
ブユニットに対し特異的なモノクローナル抗体を分泌す
るハイブリドーマの産生法について記載された方法が好
ましいが、その理由は、これらの免疫原は遊離α−hC
Gサブユニットと反応するモノクローナル抗体を産生ず
るハイブリドーマを生じることがないからである。この
場合において、所望の特異性をもつモノクローナル抗体
は 1251−[α−hcG]とではなく   1(β
−hCG)及び1251−  [hCG]に対するそれ
らの反応性によって調べられる。
遊離α−hCGサブユニット及びhCGに共通したエピ
トープに対し特異的なモノクローナル抗体を産生ずるハ
イブリドーマは、遊離α−hCGサブユニット又はhC
Gで免疫することにより産生ずることができる。所望の
特異性をもつモノクローナル抗体は、上記RIAにより
スクリーニングした場合に、125I−(β−hCG)
とではなく125I−〔α−hCG)及び1251− 
(hcG]と反応する。
本発明により検出可能な物質としては、ホルモン、酵素
、炎症性タンパク質及び、更に一般的には分子ff15
.0X103ドルトン以上の球状タンパク質がある。
ホルモンとは代謝活性を抑制又は促進させるように作用
する物質である。極めて重要なホルモンの例としては、
ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン及び卵
胞刺激ホルモンのように再生産に関与するホルモン、並
びに甲状腺刺激ホルモンその他のような代謝に関与する
ホルモンがある。
酵素とは生化学反応を触媒するタンパク質分子である。
酵素は生体恒常性環境を維持するためには非常に重要で
あって、それらは生物体内における中間代謝を効果的に
機能させている。一定の生化学的経路に関与する酵素の
濃度変化は、病態を把握する上で価値のある診断的重要
性がある。重要な酵素の例としては、大半のタンパク質
キナーゼ、クレアチニンホスホキナーゼ、乳酸デヒドロ
ゲナーゼ、C反応性タンパク質(CRP) 、血清アミ
ロイドP成分(SAP) 、α−2−マクログロブリン
その他がある。
本発明の分析において使用される物質は、キットの製造
に際しても申し分なく適合している。このようなキット
はバイアル、管その他のような1以上の容器手段を密閉
収納するために仕切られた運搬体手段からなり、上記各
容器手段は本発明の方法に使用される各種要素のうち1
種を収容している。
例えば、上記容器手段の1つは担体と結合した第1のモ
ノクローナル抗体を収容する。第2の容器は可溶性でか
つ検出可能に標識された第2のモノクローナル抗体を凍
結乾燥品として又は溶液状態で収容する。運搬体手段は
、検出可能に標識された第3のモノクローナル抗体を凍
結乾燥品として又は溶液状態で収容する第3の容器手段
を収納することもできる。
更には、運搬体手段は、既知量の別個の公知抗原をそれ
ぞれの収容した複数の容器を収納していてもよい。これ
ら後者の容器類は標準曲線を作成するために使用するこ
とができ、この標準曲線には未知量の抗原を含有する試
料から得られた結果を適用することができる。
一定のモノクローナル抗体又はその実質的免疫学的等価
物は、hCGに対し本試験法を適用する場合に使用する
ことができる。第1のモノクローナル抗体、即ち以下の
FBT10は、細胞系l−488由来抗体から得られる
か又はそれと同一の特性を有する。第2のモノクローナ
ル抗体、即ち以下のFBTllは、細胞系1−489由
来抗体から得られるか又はそれと同一の特性を有する。
第3のモノクローナル抗体、即ち以下のHT−13は、
細胞系1−490由来抗体から得られるか又はそれと同
一の特性を有する。第4のモノクローナル抗体、即ち以
下のAHT20は、細胞系1−491由来抗体から得ら
れるか又はそれと同一の特性を有する。これらの細胞系
は、フランス、バリア 5724、ドクトールルス通り
25、パスツール研究所の微生物培養物寄託機関 (CollecLion National de C
a1tures de M+cro−Organism
s;CNCM)に1985年10月3日に寄託された。
これら各々の細胞系(1−4,88〜■−491)と同
一の番号が該寄託機関における受託番号である。
第5のモノクローナル抗体、即ち以下のC8は、特許発
行前に寄託されるであろう細胞系Zに由来する抗体から
得られるか又はそれと同一の特性を有する。
これらのモノクローナル抗体は、hCG及び遊離αもし
くはβ−hCGサブユニット上の特有のエピトープに対
し特異性を示す。モノクローナル抗体C8は、天然型ホ
ルモンに対し特異的ではあるがそのサブユニットには特
異的でないhCG上の構造的に特異的な抗原決定基に対
して配向するものである。モノクローナル抗体FBT1
1は、天然hCGには接近不可能であるがこのモノクロ
ーナル抗体とは結合する遊離β−hCGサブユニット上
のエピトープに対して配向する。他方、FBT10は、
サブユニットが遊離しているか又は完全な四次構造hC
Gと会合している場合に、hCGのβ−サブユニット上
に存在するエピトープ抗原決定基と結合する。モノクロ
ーナル抗体AHT20は、α−サブユニットが完全な四
次構造タンパク質の一部分をなしている場合に結合する
抗体とは接近不可能な遊離α−サブユニット上のエピト
ープに対して配向する。HT13は、α−サブユニット
及びβ−サブユニットが遊離しているか又は完全な四次
構造タンパク質の一部分をなしている場合にこれらのサ
ブユニット上のエピトープを認識するモノクローナル抗
体である。これらのモノクローナル抗体は高度の感受性
及び特異性を有するため、過剰のhCGの存在下におい
て天然型のhCG又は遊離αもしくはβ−hCGサブユ
ニットを測定する免疫試験の実施を可能ならしめること
ができる。これらの免疫試験は、正常な妊娠期間中にお
いて遊離αもしくはβ=hCGの産生を研究する場合に
特に実施される。
本発明の方法によれば、生物学的液体中でのhCG又は
そのサブユニットの特異的な免疫学的検出に際して大き
な問題を克服することができる。
糖タンパク質ホルモン間には、特にhCG及びhL)1
間には構造的相同性かあるため、hCGに対してこれま
で産生されてきた通常のポリクローナル抗血清はhLH
と交差反応するという結果を生じてきた。この交差反応
性は、免疫原としての遊離β−hCGサブユニット、そ
の化学的類似体又はカルボキシ末端ペプチドに対する抗
血清を産生ずることによって、幾分減少させることがで
きる。この研究により、更にhCG特異的な抗血清の産
生に関して近年実質的進歩を遂げるに至り、各種糖タン
パク質ホルモン間の交差反応性に関するいくつかの問題
を部分的に解決したのであるが、新たな問題が発生した
のである。例えば、これらの抗血清は、hCG及びその
関連産物、例えば遊離β−hCGサブユニット及びカル
ボキシ末端ペプチドの間で特異性を欠いていた。このよ
うなhCGの関連産物は、妊娠期間中の血清もしくは尿
中に、繊毛要素における腫瘍中に、又は所定箇所以外で
産生能をもつ癌患者において検出することができる。更
に、免疫原として遊離β−hCGサブユニット又はCT
Pを使用した場合であっても、hCG自体よりもhCG
関連産物の方について認識し易い抗血清を産生させてし
まうことになる。このように、免疫試験においてポリク
ローナル抗体を使用しても、糖タンパク質ホルモンとし
て構造的相同性の程度に差異がある属もしくは族が存在
するhCGのような抗原の場合には、多大な制限が課さ
れている。本発明に開示されている抗体の中の特異的な
モノクローナル抗体を使用した免疫試験の場合は、従来
の免疫試験に見られる欠点を有していない。
更に重要なことには、このような特異性をもったモノク
ローナル抗体によれば、過剰量の遊離αもしくはβ−h
CGサブユニットの産生が臨床的に重要視される一定の
腫瘍を検出することができる。例えば、これらモノクロ
ーナル抗体の診断能は、遊離αもしくはβ−hCGサブ
ユニット産生の増加が報告されている、正常妊娠からの
胞状奇胎と進行性絨毛癌とを区別するために利用するこ
とができる。
更に、この特異性をもったモノクローナル抗体は、高精
製ホルモン標準中の交差反応成分又は混入汚染物質の存
在を検出するために使用することができる。
以上本発明を概括的に説明してきたが、本発明は具体例
を参考にするとより詳しく理解できることになり、一方
具体例は説明だけの目的で本明細書に組込まれているの
であって、他に指示のない限り本発明を制限するための
ものではない。
例1 hCGの存在下における遊離β−hCGサブユニットの
分析 A、モノクローナル抗体の産生 精製されたhCG (CR−123) 、α−hCG 
(CR−123)及びβ−hCG(CR−123−β−
II−3)を人工研究センター(Center f’o
r Populat10n Re5earch)、NI
CHHD、国立衛生研究所(Nationallnst
ltutes of Health)から人手した。h
Fsl((hFsH−3) 、hLH(hLI(−1−
3)、hTSH(hTSH−1−5) 、β−hTSH
(バッチN112)、β−hFSH(バッチNo、 2
 )及びβ−hLH(バッチNa5)を国立ホルモン下
垂体プログラム(National Hormone 
and PituitaryProgram ) 、N
 I ADDKD、国立衛生研究所から入手した。 1
251−  (hCG)、 125ニー[hFSH]及
び125I−〔β−hcG]ホルモンを原子力委員会(
Commisariat a IoEflcrg10A
tomlquo)  (フランス)から入手した。
3回の免疫処理を数種類のモノクローナル抗体ライブラ
リーの産生のために行なった。モノクローナル抗体の産
生法については記載済である〔ベレットら、ハイブリド
ーマ、第1巻、第218頁、1982年(Bellet
 et al、、Hybridog+a、 1:218
(1982)) ] 、抗体C8は、Ba1b/Cvウ
スを天然hCG (ニー・シー・ビー(U、  C,B
、 )、ブリュッセル、ベルギー)で免疫することによ
り産生じた。簡単に述べると、免疫に際して、フロイン
ト完全アジュバント(FCA)中のhCG25μgを皮
下注射し、しかる後36日目及び85日目にそれぞれh
CG25μg及び50μgを皮下注射した。細胞融合を
253日目に実施した。細胞融合前に、動物を融合の4
日前、3日前(腹腔内)及び1日前(静脈内)にhcG
100μgの腹腔内及び静脈内注射により追加免疫した
細胞融合は、50%ポリエチレングリコール(分子量1
,000)中SP210Ag14骨髄腫細胞10 個を
肺臓細胞5×108個と一緒にインキュベートすること
により行なった。
モノクローナル抗体FBT10及びFBTIIを免疫処
理により産生じたが、その処理においては、免疫原とし
て破傷風毒素(CTP−TT)と−緒にβ−hCG及び
カルボキシ末端ペプチドを使用した〔ビダードら、ジャ
ーナル・オブ・イムノロジー、第134巻、第457頁
、1985年(Bidard et al、、Jour
nal of’ 1mmuno10gy、 134:4
57(1985) ) )。免疫処理では、最初に1回
目の投与量としてFCA中のβ−hc015μgをBa
1b/Cマウスに皮下注射し、次いで8か月後にフロイ
ント不完全アジュバント(FIA)中のCTP−TT1
00μgを皮下注射した。細胞融合を420日目に実施
した。動物に細胞融合の9日前(皮下)及び3日前(静
脈内)にβ−hcG15μgで追加免疫した。
モノクローナル抗体HT13は、FCA中のhcG10
/jgで皮下的にBa1b/Cマウスを免疫することに
より産生じた。7か月後、動物に、融合9日前にFIA
中のhcG10μgで皮下的に及び3日前に10μgで
静脈内に追加免疫した。
モノクローナル抗体AHT20を産生ずるために、Ba
1b/C7ウスをFIA中のa −hCG15μgで皮
下的に免疫した。6か月後、動物にFIA中のα−hc
G15μgで皮下注射した。
α−hcG15μgの3回目の注射を6週間後に静脈内
に行なった。融合はこの最後の免疫の30後に実施した
αもしくはβ−サブユニット又はhCGに対するモノク
ローナル抗体を産生ずるために、ハイブリドーマ細胞培
養液上澄のスクリーニングを、ベレット(Ballet
)ら〔エンドクリノロジー、第115巻、第330頁、
1984年 (Endoc r ino l ogy +、見5:3
30(19g4))に記載された放射免疫試験法により
実施した。簡単に述べると、培養液上澄100μlを1
25.〔α−hcG]、125、〔β−hcG]又は1
251−  ChCGE100μlと一緒に20℃で1
8時間インキュベC h (50,OOO* p m) シた。抗原−抗体複
合体を、マウス免疫グロブリンに対する1%ヤギ抗血清
(IgG及びIgMのH鎖に対して特異的)含有8%ポ
リエチレングリコール(PEC;)(分子ff16,0
00)2mlにより沈降させた。抗体産生ハイブリドー
マを確認した後、それらを限界希釈法により2回クロー
ン培養した。腹水は、ハイブリドーマ細胞5×105個
をBa1b/Cヌードマウスに腹腔内接種することによ
り得た。重要な抗体産生腹水について12りr −(h
cG]、1251−(α−hcG]、   ■  〔β
−hcG’1及び1251−  (hLH)に対するそ
れらの特異性に関して調べた。これらの結合試験の結果
を表1に示した。そこに示した5種のモノクローナル抗
体のうちで、HT13及びFBT10はすべての放射線
標識ホルモンと結合する。更にHT13はα及びβ−h
CGサブユニットに共通した抗原決定基と結合する。し
かしながら、C8は125゜(hcG]のみ、FBTI
Iは125t−〔β−hCG)のみ、AHT20は遊離
α−サブユニットのみを認識する。
モノクローナル抗体FBT10,C8、FBTll、A
HT20及びHT13を更に精製かつ特徴化するために
選別した。腹水からのこれらモノクローナル抗体の精製
をプロティンAセファロースアフィニティークロマトグ
ラフィーにより行なった。すべてのこれらの抗体をpH
8,0のカラムに付し、pH5,0で溶出させた。精製
された抗体を次いでそれらのイソタイプ及びアフィニテ
ィ一定数に関して特徴づけた(表2)。モノクローナル
抗体のアフィニティ一定数を125.〔α−hCG)、
125I−(β−hCG)又は125■−(hCG)を
用いた実験により調べた。簡単に述べると、未標識ホル
モンを、徐々に増加させながら、標識ホルモン又はサブ
ユニットと最大50%結合する濃度まで希釈された精製
モノクローナル抗体含有反応混合物に加えた〔ベレット
ら、ハイブリドーマ、第1巻、第218頁、1982年
(Bellet et al、、tlybridoma
、 l:218(1982)) )。
結合データの評価をスキャッチャード分析法〔スカッチ
ャード、アナルズ・オブ・ザ・二ニーヨーク・アカデミ
−・オブ拳サイエンシス、第51巻、第660頁、19
49年(Scatchard、Annals of’t
he New York Academy or 5c
1ences、 51:680(1949)) ]によ
り行なった。
表   2 3各抗体のイソタイプは、RIAにより、第2抗体とし
てマウス免疫グロブリンイソタイプ(IgG  IgG
2ab1■gG3、IgM。
1 ゝ IgA)に対し特異的なウサギ抗血清を用いて調べた。
bアフィニティ一定数は、未標識ホルモン又はサブユニ
ットを徐々に増加させて存在せしめながら、モノクロー
ナル抗体を標識された125゜(hCG)、125.〔
α−hCG)又は125■−〔β−hcG] と−緒に
インキュベートすることにより、hCG、α−hCG及
びβ−hCGに関して測定した。Ka値は1モル当りの
リットル数で表示する。
0試験せず。
B、モノクローナル放射免疫試験の開発固相上の又は放
射線標識指示抗体としてのC8、FBT10lFBTI
I、ART20及びHT13を様々に組合せて、hCG
、α−サブユニット及びβ−hCG上の抗原ドメインに
対し特異的なモノクローナルRIAを確立するために使
用した。これらの操作において、ポリスチレンビーズ〔
外径0.64cm、プリシジョン・プラスチック・ボー
ル社(Precision Plastic Ba11
) 、シカゴ、イリノイ州〕を抗体の存在下(腹水を0
.15MNaC1及び0.1%N a N a  (P
 i/ N a C1)含有0.01Mリン酸緩衝液(
pH7,2)で1 : 500に希釈した)20℃で一
夜インキユベートした。抗体被覆ビーズを使用前に脱イ
オン水で3回洗浄した。
プロティンA精製抗体をヨードゲン(Iodogen 
)法〔フレーカ−ら、バイオケミカル・アンド・バイオ
フィジカルψリサーチφコミュニケーションズ、第80
巻、第849頁、1978年(Frakeret al
、、B10chemical and Biophys
ical Re5earchCoauaunicati
ons、 80:849(1978)) ]により12
5(IFで放射線標識した。遊離ヨウ素を1%ウシ血清
アルブミン含有Pi/NaC1で平衡化されたセファデ
ックス(Scpha−dcx ) G 15 C777
1727社(Pharmacfa ) )でゲラ1冫戸
遇することにより除去した。比活性は10〜14μCL
/μgである。精製されたホルモン又はそれらの遊離サ
ブユニットをウシ胎児血清で希釈し、様々な濃度の分析
標準を得た。
“同時的(siIIlultaneous) ’及び“
フォワード([’orvard )”サンドイッチRI
Aを様々なイムノアッセイコンフィギユレーションを調
べるために利用した。
“同時的”サンドイッチRIAでは、実験用試料100
μm及びPi/NaC1で希釈された125〔!〕抗体
100μm (200,000cpm)を20℃で4時
間抗体被覆ビーズと一緒に同時にインキュベートした。
ビーズを次いで脱イオン水で3回洗浄し、結合した放射
能をガンマ−ウェルカウンターで測定した。正確な結合
値は、各種ホルモン標準と結合したcpm値をウシ胎児
血清のみと結合したcpm値で割ることにより測定した
場合に、265以上のS/N (シグナル/ノイズ)値
として計算した。
hCG及びβ−hCGに関する“フォワード。
サンドイッチRIAも確立した。C8又は)IT13で
被覆されたビーズをhCG検出用に使用し、FBTII
波覆ビーズを遊離β−hCGサブユニット測定用に使用
した。“フォワード1サンドイツチ゛法では、試料20
0μlを抗体被覆ビーズと一緒に20℃で2時間インキ
ュベートした。ビーズを脱イオン水で完全に洗浄し、次
いで  (I〕−FBT10200μm (10%ウシ
胎児血清及び非特異的精製マウスI g G 2a40
μg/100μm含有Pi/NaC1中で 100.000cpm)を加えた。反応混合物を20℃
で1時間インキュベートし、しかる後洗浄工程を経て、
結合した放射能を測定した。
可溶性タンパク質に対する高親和性モノクローナル抗体
を用いた過去の研究では、″同時的”サンドイッチアッ
セイコンフィギユレーションが生物学的液体中のタンパ
ク質を検出する場合に最も高感度であることを示唆して
いた〔ワンスら、ランセット、第2巻、第977頁、1
982年(Wands et al、、Lancet、
 2:977(1982))  ; L−ルソッヒら、
サイエンス、第221巻、fJ279頁、1983年(
Ehrlich et al、、5cience、 2
21 :279(1983)) )。α及びβ−hCG
サブユニット及び完全なhCGの場合における大きな問
題は、高濃度の完全hCG存在下で低濃度のサブユニッ
トを検出しなければならないことである。このことは、
正常な妊娠時及び腫瘍形成時において、β−hCGサブ
ユニットがng量で血中に存在し、その一方で完全hC
Gがμgjlで存在している場合に特に該当する〔コー
ルら、ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロ
ジー・アンド・メタボリズム、第58巻、第1200頁
、1984年(Cole et al、、Journa
l of C1C11nicalEndocrino1
0 and Metabolisa+、 58:120
0(1984)) )。このような観察結果は、免疫試
験がもっばらβ−hCG及びhCGに対して特異的であ
ったとしても、考慮されなければならない。したがって
、β−hCGに関し抗体FBT10及びFBTIIを用
いて確立された最初の試験法では“同時的”サンドイツ
チ法によりそれらの効能を研究した。(β−hCGに対
し特異的な)FBTllを固相支持体に結合させ、FB
T10(β−hCG及びhCG双方と等しく反応する)
を放射線標識指示プローブとして作用させた場合の実験
において、“同時的″サンドイッチコンフィギユレーシ
ョンにより感受性分析法(<0.4ng/m1)を開発
した。しかしながら、hc010μg / ml存在下
での血清中β−hCGレベル(1〜10ng/m1)、
即ち正常な妊娠時に血清中に一般的に見出される濃度〔
ブローシュタインら、アメリカン・ジャーナル・オブ・
オブステトリクス・アンド・ギネコロジー、第126巻
、第678頁、1976年(Brau−stein a
t al、、AmericanJournal of 
0bstetrics and Gyneco10gy
、 126:871t(197B) ) ]を測定した
場合に、不正確な否定的結果が観察された。そこで、例
えば、実験を逆に行ない、即ちFBT10を固相支持体
上の固定抗体とし、FBTIIを放射線標識指示プロー
ブとしたが、同一の結果が得られた。このように、低レ
ベルのβ−hCGがhCGと共存するような通常の生理
的条件下においてβ−hCGを検出するために、ここに
提案された“同時的”サンドイッチ試験法を利用するこ
とは不可能である。不正確な否定的結果は、はとんどの
場合において、FBT10プローブが固相中高濃度のh
CGと結合してしまった結果、FBTI 1を介して固
相支持体に結合したβ−hCGとの結合及びその検出を
不可能ならしめているためであろう。第2の実験で7i
Ilj定した場合にも、高レベルのhCGは固相支持体
に結合した利用可能なすべてのFBT10抗体とやはり
結合しているため、可溶性遊離β−hCGサブユニット
と結合し得る抗体がほとんど残留していない。
不正確な否定的結果が得られるという聞届を解消するた
めに、β−hCGのための分析法を“フォワード”サン
ドイツチ法に変更した。上記過去の研究から判断して、
固相支持体に結合させるべき適格な固定抗体を選択する
ことが重要であり、したがってビーズに結合するβ−h
CGのブロックを避けるためには、高濃度のhCGが血
清中に存在する場合にβ−hCGと結合するFBT10
はブロックされてしまうことから(データ示さず)、F
BTllを固相上に使用した。“フォワード°サンドイ
ッチ試験法では、まず固相支持体を血清で希釈された天
然ホルモン又はサブユニットと一緒にインキュベートし
、次いで洗浄工程に付して、過剰の非結合ホルモンを除
去する。次いで、放射線標識指示抗体を加え、しかる後
洗浄工程に移る。β−hCGサブユニットのための“フ
ォワード”サンドイッチ試験法では、0.10g/ml
の濃度に対し感受性がある。
この実験において、遊離β−hCGサブユニットの測定
時にhcca度を徐々に高めていった場合の影響を調べ
るための実験も行なった。β−hCG分析標準にhcG
100ng/mlを加えても、血清中β−hCGの正確
な測定には影響を及ぼさなかった。しかしながら、hc
Gia度が10、 000ng/mlまで次第に高まる
につれ、発明者は、FBTII−FBT10試験におい
てβ−hCGとの結合が多くなり、やや不正確な結果と
なることを観察した。これと同様の現象は、同一条件下
でhCGのためのC3−FBT10“フォワード”サン
ドイッチ試料を行なった場合にも観察された。換言すれ
ば、β−hCGa度が非常に高い場合に(1,000n
g/m1)hCG検出した際、やや不正確な否定的結果
が観察された。これらの結果は、最初の特異性試験(表
1)では観察されなかったhCG上のエピトープとのF
BTllの交差反応性、又はhCG標準製剤中における
β−hCGもしくはβ−hCGm様”不純物の存在によ
って部分的に説明することができる。同様に、C8はh
CGに対し完全に特異的ではなく、精製β−hCGホル
モン標準中の交差反応性物質を検出することも可能であ
る。
様々な他の糖タンパク質及びそれらのサブユニットの相
対的免疫応答性を測定することにより、それぞれhCG
及び遊離β−hCGサブユニットに関するC3−FBT
10及びFBTII−FBT10試験の特異性を調べる
実験を行なった。
生理的濃度においては〔バシカイティスら、り一セント
・プログレス・イン・ホーモン・リサーチ、第32巻、
第289頁、1976年(Vatukaf t l5e
t al、、Recent Prog−ress in
 Hormone Re5earch。
録:289(197B)) ) 、h CGホルモン標
準を除き、糖タンパク質ホルモン又はそれらのサブユニ
ットはいずれもFBTII−FBT10免疫試験におい
てβ−hCGとの実質的な交差反応性を示さなかったこ
とは注目に値する。しかしながら、α−hCG及びβ−
hLHの濃度が非常に高い場合にはFBTll−FBT
10免疫試験において免疫応答性があった。同様に、h
CGに関するC3−FBT10試験において、α−hC
Gとの顕著な結合反応性(1,9%、表3)が観察され
た。残りの糖タンパク質ホルモン及びそれらのサブユニ
ットの相対的交差反応性は1%未満であった。これらの
結果は、FBTII及びC8抗体と他の糖タンパク質ホ
ルモン及びサブユニット上の類似エピトープとには部分
的に交差反応性があるか、あるいは精製された分析標準
中には糖タンパク質ホルモン混入汚染物が存在している
ことと合致する。
C1糖タンパク質ホルモン標準の分析 精製された標準hCG及びそのサブユニットを10%及
び12.5%5DS−PAGEにより分析した。試料を
ジチオスレイトール(DTT)と−緒に又は−緒ではな
く0.1%SDS緩衝液で希釈した。標準分子量マーカ
ー〔バイオラッド(Biorad) )を使用し、ホル
モン標準の分子量を調べた。DTTと一緒に試料を、ゲ
ルに付す前に、100℃で2分間煮沸した。電気泳動後
、タンパク質をコマッシーブルー又は銀染色(バイオラ
ッド)技術によりゲル上で視覚化させた。いくつかの実
験では、hCG及びそのサブユニットを二重にゲルに付
着させた。ゲルの一部をタンパク質染色に付し、残部を
モノクローナルRIAによる分析に使用した。この操作
のために、湿潤したゲルをゲルスライサーにより1.7
m+sの両分に切断した。タンパク質をPi/NaC1
0,5mlと一緒に4℃で一夜振盪することにより、ゲ
ル画分から溶出させた。溶出物をウシ胎児血清で希釈し
た後、モノクローナルRIAによりhCG及びβ−hC
Gサブユニット結合活性について分析した。
5DS−PAGE分析をhCG、α−hCG及びβ−h
CG標準について実施した。この技術を利用した場合に
、単一のhCGタンパク質バンドを観察した。更に、α
−hCG及びβ−hCGホルモン標準も単一バンドとし
て移動していた。還元条件下で調べた場合には、hCG
はそのα及びβサブユニットに解離した。たとえあるに
しても少ないが、他の糖タンパク質ホルモンとの相互混
入があることはこの技術から明らかである。
非還元条件下でゲル電気泳動に付し、ゲルをスライスし
、Pi/NaC1で溶出させた後、hCGに関して更に
実験を行なった。各溶出画分を、FBTI 1− FB
T10免疫試験によりβ−hCGの存在について、更に
C3−FBT10免疫試験によりhCGの存在について
調べた。2つの免疫応答ピークが存在していた。C3−
FBT10試験では天然hCGを検出する。第2のピー
クはβ−hCGのFBTII−FBT10RIAでのみ
反応した。両試験で免疫応答性がある場合には、hCG
及びβ−hCGホルモン標準に関しそれぞれ共同移動性
が見られた。したがって、“精製された” hCG標準
はβ−hCGサブユニットで汚染されていた。この汚染
はβ−hCGFBT11−FBT10免疫試験によって
のみ検出できた。これらの実験から明らかなように、C
8及びβ−hCG間又はFBTII及びhCG間には交
差反応性がなかった。このように、β−hCG上にはF
BTllによって認識され、更にhCG上にはC8によ
って認識される唯一のエピトープ特異性ドメインが存在
している。
α−hCGホルモン標準はhCGに関するC3−FBT
10試験においてわずかに交差反応性を示しているため
(表3)、上記試験と同一の実験を行なった。α−hC
G標準のゲル電気泳動後に、hCG及びβ−hCG混入
汚染があることを確認した。このデータでは、表3に示
された相対的交差反応性は他の糖タンパク質ホルモン及
びそれらのサブユニット上のFBTII及びC8共通の
エピトープに起因するものではなく、糖タンパク質ホル
モン標準中での混入汚染物質の存在に起因するものであ
ることを示している。
モノクローナル抗体FBT11を使用してアフィニティ
ークロマトグラフィーを実施した。
FBT11含有腹水を、ワンズ(Wands )ら〔プ
ロシーディンゲス・オブφザ・ナショナル・アカデミ−
・オブ・サイエンシス、USA、第79巻、第1277
頁、1982年(Proceedlngs of th
eNational Acadea+y of’ 5c
iences、USA、 79:1277(1982)
) )が記載しているようにして、CNB r活性化セ
ファロース4B(ファルマシア社)に結合させた。非反
応性部位をブロックするために、ゲルを0.1Mトリス
緩衝液(pH8,0)中で2時間インキュベートした。
ゲルを次いで焼結ガラス漏斗上でいずれも0.5M  
NaC1含宵の大量の0.1M酢酸緩衝液(pH4,0
)及び0.1Mトリス緩衝液(pH8,0)で連続的に
洗浄した。セファロース4Bと共有結合したFBTII
を最終的にPi/NaC1に懸濁させ、4℃で保存した
。FBT11結合セファロースの小カラムを5mlシリ
ンジで調製し、0.1M重炭酸アンモニウム緩衝液(p
H8,0)で平衡化した。Pi/NaC1中のhCG又
はβ−hCGサブユニット含有試料をカラムに供給した
。ホルモンをカラム中4℃で2時間インキュベートした
未吸着物質を重炭酸アンモニウム緩衝液で完全に洗浄す
ることにより除去した。カラムを次いで脱イオン水15
m1で洗浄した。結合物質をしかる後2.5%(v/v
)酢酸で溶出した。溶出物をアセトン/ドライアイスで
迅速に凍結し、凍結乾燥させた。凍結乾燥生成物をPi
/NaC1に溶解させ、分析前に一20℃で保存した。
hCG及びβ−hCGのアフィニティークロマトグラフ
ィーにおいて、FBT11セファロースカラム上に混合
物として供給した場合には、hCGはカラムと結合せず
、pH7,2で溶出した。逆に、β−hCGはこれらの
条件下で完全にカラムと結合し、pH3,0で溶出した
後に回収された(80%、)。
このアプローチを、前記のようにhCGホルモン標準中
のβ−hCG不純物を更に特徴化するために利用した。
この実験では、5DS−PAGE分析をhCGのFBT
IIアフィニティークロマトグラフィーの前後にわたっ
て実施し、次いでFBTII−FBT10及びC3−F
BT10免疫試験により溶出画分の免疫応答性測定を合
わせて行なった。
これらの研究では、β−hCG成分がアフィニティーク
ロマトグラフィー前のhCG標準中に存在していること
を示していた。FBTIIカラムでのアフィニティーク
ロマトグラフィー後、未保持画分はhCGのみを含有し
、β−hCG混入汚染物は固相支持体に結合していた。
β−hCG混入汚染物が存在していることの最終的証拠
は、pH3,0でFBTIIアフィニティーカラムから
β−hCGを溶出させ回収することによって得られた。
例2 AHT20−HT13サンドイッチ免疫試験による遊離
α−hCGサブユニットの検出に際してhCG標準の濃
度を次第に高めていった場合の影響を調べる実験を行な
った。この試験は上記と同様にして行なわれたが、但し
遊離α−hCGサブユニットに対し特異的なAHT20
をポリスチレンビーズに結合させ、しかも1251−H
T13を使用して、結合した遊離α−hCGサブユニッ
トの存在を検出した。精製されたα−hCGサブユニッ
ト(1,5,10及び20 ng/ ml )をhCG
標準0.102.103及び10 ’ ng/ mlの
存在下で/Ill定した。この実験結果は表4に示され
ている。
差異は、hCGが存在していない場合とhCGl 02
ng/ mlが存在している場合とで検出された遊離α
−hCGサブユニットレベルの間には見られなかった。
しがしながら、hCG標準濃度を更に高めた場合(1o
3及び10’ng/m1)には、遊離α−hCG特異的
結合試験に際して結合が増大した。この結合の増加は、
hCG標準が遊離α−hCGサブユニットで汚染されて
いることを示している。
表4 hCG標準の存在下における遊離 α−hCGサブユニットの検出 (i離a−hCG    遊離a−hCG    10
    103   10’1.0      6’ 
    6   22   355.0     22
    24   30   3610.0     
34    34   34   38ングナル/ノイ
ズ比 例3 遊離β−hCGサブユニットのレベルを妊娠122回目
患者の血清及び絨毛癌患者の血清について調べた(表4
)。試験は、(遊離β−hCGサブユニットに対し特異
的な)FBTIIで被覆されたビーズ及び(遊離β−h
CGサブユニット及びhCG双方と反応する)   I
−FBT10を使用して実施した。このデータでは、絨
毛癌患者からの試料は正常妊娠患者の血清中に存在する
よりも著しく高い遊離β−hCGサブユニットの血清レ
ベルを有していたことを示している。
表5 正常妊娠及び絨毛癌の場合における高濃度hCG存在下
での遊離β−hCGサブユニット血清レベルの測定3 1:10     4,256  (83)    1
3,500  (>200)1 : 100     
 420  (80)    14,500  (>2
000)4試料200μlを使用したフォワード試験で
は、最初にFBTII被覆ビーズと一緒にインキュベー
トシた(2時間)。2回目のインキュベートはFBT1
1被覆ビーズ及び1251−FBT10(100,00
0cpm)の存在下で行なった(1時間)。合計インキ
ベート時間は3時間であった。
5特異性試験により測定されたhCGレベルは、妊娠の
場合が37. 000ng/ml、絨毛癌の場合が40
. 000ng/mlであった。
0標準曲線から調べた値 例4 遊離β−hCGサブユニット及びhCGのレベルを、正
常妊娠期間中の様々な妊娠進行時点で採取された血清中
、及び絨毛癌患者の血清中で測定した。
遊離β−hCGサブユニットを、試料200μlをFB
TII被覆ビーズと一緒に2時間インキュベートするこ
とにより検出した。洗浄後、1251−FBT1020
0μm (100,OOOcpm)をビーズに加え、更に1時間
インキュベートした。インキュベート終了後、ビーズを
再び洗浄し、ビーズに結合した総カウント数をガンマ−
カウンターにより測定した。
hCGレベルを上記と同様の操作により測定したが、但
しビーズはC8で被覆した。
図2は胎児年令の経過に伴う正常妊娠時におけるβ−h
CGサブユニット及びhCGの血清レベルを示している
。妊娠期間中では遊離β−hCGサブユニット及びhC
Gのレベル間には直接的関係がある。更に重要なことに
は、図20で示されているように、遊離β−hCGサブ
ユニットZhCG比は妊娠5−1−23週目の間一定で
あるという事実が存在する。この現象は、正常妊娠と絨
毛箱とを識別するためには特に重要である。
図3は、6例の絨毛癌患者の血清中の遊離β−hCGサ
ブユニット/総hCG比を正常妊娠時に通常見られる比
と比較して示したものである。6例すべての絨毛癌患者
は、正常妊娠時の通常の比よりも約3〜13%高い比を
示した。この比により、絨毛箱又は絨毛性疾患の患者を
正常妊娠患者から識別することが可能となる。
例5 様々な腫瘍患者から採取した血清試料中の遊離β−hC
Gサブユニット及びhCGについて測定した。試験は上
記のようにして実施した。表6はhCGレベルを示し、
表7は血清中に存在する遊離β−hCGサブユニットレ
ベルを示す。遊離β−hCGサブユニット及びhCGの
基準血清レベルは、肝炎又は肝硬変のような非腫瘍性疾
患の366例の患者(病気コントロール)から採取した
試料を用いて定めた。これらの結果から判断すると、h
cc<lng/mlのレベル及び遊離β−hCGサブユ
ニット<0. 2ng/mlのレベルは正常であると考
えられる。この判断基準からみて、本発明の免疫試験法
は一定のヒト腫瘍の存在を検出する場合に極めて正確で
ある。このことは、治療後の精巣及び絨毛性の腫瘍患者
から採取した試料の場合に特に該当し、この場合におい
てすべての試料は高いhCG及び遊離β−hCGサブユ
ニットレベルを示した。
女性の場合でのhCGの存在は、妊娠、絨毛性疾患又は
非絨毛性悪性腫瘍のいずれかを示唆する。
遊離β−hCGサブユニットが異常レベルで存在する場
合には、絨毛性疾患又は非絨毛性悪性腫瘍のいずれかの
進行を示唆する。試料が異常レベルで遊離β−hCGサ
ブユニットを含有しているか否かを調べるためには、具
体的試料について得た遊離β−hCGサブユニット値を
妊婦又は外見上健庸な個人の場合に観察される通常値と
比較する。
臨床データでは、遊離β−hCGサブユニット/hCG
比の上昇が悪性腫瘍患者の場合に見られることを示して
いる。
表   6 以上本発明を十分に説明してたきたが、本発明は、パラ
メーター、条件その他の広範かつ実質的量等の範囲内で
、本発明又はその具体例の精神もしくは範囲に影響を及
ぼさない限りにおいて実施可能であることは容易に明ら
かなとなるであろう
【図面の簡単な説明】
図1は本発明により検出される四次構造タンパク質ポリ
ペプチドサブユニット及び四次構造タンパク質のエピト
ープ配置の概略図である。 図2は妊娠期間中における正常妊娠血清中のhCG (
A)及び遊離β−hCGサブユニット(B)のレベルを
示すグラフである。遊離β−hCGサブユニット(○・
・・○)はFBTI 1−FBT10により分析され、
hCG(・・・・・)はC3−FBT10により分析さ
れた。(C)モル比%。 図3は繊毛癌患者から採取した試料の遊離β−hCGサ
ブユニット/総β−hCG比と正常妊娠時の同様の比と
の比較グラフである。 FIG、 2 F4白リピ2竿+a」ン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、試料中における四次構造タンパク質の遊離タンパク
    質サブユニットの測定方法であって、(a)上記試料を
    担体と結合しているか又は結合するであろう第1の免疫
    学的結合相手と接触させ(上記第1の免疫学的結合相手
    は上記遊離タンパク質サブユニット上でのみ結合可能な
    エピトープ抗原決定基と結合する); (b)上記遊離タンパク質サブユニット、上記第1の免
    疫学的結合相手及び上記担体間で免疫複合体を形成させ
    るために十分な時間及び条件において工程(a)の成分
    をインキュベートし; (c)上記試料から工程(b)の上記担体を分離し; (d)工程(c)の上記担体に、検出可能に標識された
    第2の免疫学的結合相手を加え(上記第2の免疫学的結
    合相手は上記遊離タンパク質サブユニット及び上記四次
    構造タンパク質双方上の結合可能なエピトープ抗原決定
    基と結合する);及び (e)上記担体又は液相中における検出可能に標識され
    た第2の免疫学的結合相手を測定する;ことからなる方
    法。 2、試料中における四次構造タンパク質の遊離タンパク
    質サブユニット対上記サブユニット含有四次構造タンパ
    ク質の比の測定方法であって、 (a)上記試料中に存在する遊離タンパク質サブユニッ
    トの量を特許請求の範囲第1項の方法に従い測定し; (b)上記試料中における上記サブユニット含有四次構
    造タンパク質の量を測定し;及び(c)上記工程(a)
    の得られた値を上記工程(b)で得られた値で割る; ことからなる方法。 3、工程(b)が、 (b1)試料を担体と結合しているか又は結合するであ
    ろう第1の免疫学的結合相手と接触させ(上記第1の免
    疫学的結合相手は四次構造タンパク質上で結合可能なエ
    ピトープ抗原決定基と結合する); (b2)上記四次構造タンパク質、上記第1の免疫学的
    結合相手及び上記担体間で免疫複合体を形成させるため
    に十分な時間及び条件において工程(b1)の成分をイ
    ンキュベートし; (b3)上記試料から工程(b2)の上記担体を分離し
    ; (b4)工程(b3)の上記担体に、検出可能に標識さ
    れた第2の免疫学的結合相手を加え(上記第2の免疫学
    的結合相手は上記四次構造タンパク質上で結合可能なエ
    ピトープ抗原決定基と結合する);及び (b5)上記担体又は液相中における検出可能に標識さ
    れた第2の免疫学的結合相手を測定する; ことからなる、特許請求の範囲第2項記載の方法。 4、タンパク質サブユニットがβ−hCGで、完全な四
    次構造タンパク質がhCGである、特許請求の範囲第1
    項〜第3項のいずれか一項に記載の方法。 5、タンパク質サブユニットがα−hCGで、四次構造
    タンパク質がhCGである、特許請求の範囲第1項〜第
    3項のいずれか一項に記載の方法。 6、第1の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体FB
    T11で、第2の免疫学的結合相手がFBT10及びH
    T13からなる群より選択されるモノクローナル抗体で
    ある、特許請求の範囲第1項記載の方法。 7、第1の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体C8
    で、第2の免疫学的結合相手がFBT10及びHT13
    からなる群より選択されるモノクローナル抗体である、
    特許請求の範囲第3項記載の方法。 8、第2の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体C8
    で、第1の免疫学的結合相手がFBT10及びHT13
    からなる群より選択されるモノクローナル抗体である、
    特許請求の範囲第3項記載の方法。 9、第1の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体AH
    T20で、第2の免疫学的結合相手がモノクローナル抗
    体HT13である、特許請求の範囲第1項記載の方法。 10、第1の免疫学的結合相手及び第2の免疫学的結合
    相手がモノクローナル抗体HT13である、特許請求の
    範囲第3項記載の方法。 11、検出可能な標識が酵素である、特許請求の範囲第
    1項〜第3項又は第33項〜第38項のいずれか一項に
    記載の方法。 12、酵素が、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、スタフィロ
    コッカスヌクレアーゼ、Δ−5−ステロイドイソメラー
    ゼ、酵母アルコールデヒドロゲナーゼ、α−グリセロー
    ルリン酸デヒドロゲナーゼ、トリオースリン酸イソメラ
    ーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファ
    ターゼ、アスパラギナーゼ、グルコースオキシダーゼ、
    β−ガラクトシダーゼ、リボヌクレアーゼ、ウレアーゼ
    、カタラーゼ、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナー
    ゼ、グルコアミラーゼ及びアセチルコリンエステラーゼ
    からなる群より選択される、特許請求の範囲第11項記
    載の方法。 13、検出可能な標識が放射性同位体である、特許請求
    の範囲第1項〜第3項又は第33項〜第38項のいずれ
    か一項に記載の方法。 14、同位体が、^3H、^1^2^5I、^1^3^
    1I、^3^2P、^3^5S、^1^4C、^5^1
    Cr、^3^6Cl、^5^7Co、^5^8Co、^
    5^9Fe、^7^5Se及び^1^5^2Euからな
    る群より選択される、特許請求の範囲第13項記載の方
    法。 15、検出可能な標識が蛍光化合物である、特許請求の
    範囲第1項〜第3項又は第33項〜第38項のいずれか
    一項に記載の方法。 16、蛍光化合物が、イソチオシアン酸フルオレセイン
    、ローダミン、フィコエリトリン、フィコシアニン、ア
    ロフィコシアニン、O−フタルアルデヒド及びフルオレ
    スカミンからなる群より選択される、特許請求の範囲第
    15項記載の方法。 17、検出可能な標識が化学ルミネセンス化合物である
    、特許請求の範囲第1項〜第3項又は第32項〜第36
    項のいずれか一項に記載の方法。 18、化学ルミネセンス化合物が、ルミノール、イソル
    ミノール、芳香族アクリジニウムエステル、イミダゾー
    ル、アクリジニウム塩及びシュウ酸エステルからなる群
    より選択される、特許請求の範囲第17項記載の方法。 19、検出可能な標識が生物ルミネセンス化合物である
    、特許請求の範囲第1項〜第3項又は第33項〜第38
    項のいずれか一項に記載の方法。 20、生物ルミネセンス化合物が、ルシフェリン、ルシ
    フェラーゼ及びエクオリンからなる群より選択される、
    特許請求の範囲第19項記載の方法。 21、試料中における四次構造タンパク質の第1の遊離
    タンパク質サブユニットの検出のために使用されるキッ
    トであって、 1以上の容器、即ち: (a)担体と結合しているか又は結合するであろう第1
    の免疫学的結合相手を収容した第1容器(上記第1の免
    疫学的結合相手は上記第1の遊離タンパク質サブユニッ
    ト上でのみ結合可能なエピトープ抗原決定基と結合する
    );及び (b)検出可能に標識された第2の免疫学的結合相手を
    収容した第2容器(上記第2の免疫学的結合相手は上記
    第1の遊離タンパク質サブユニット及び上記四次構造タ
    ンパク質双方上の結合可能なエピトープ抗原決定基と結
    合する); を密閉収納するために仕切られた運搬体を含んでなるキ
    ット。 22、第3の免疫学的結合相手を収容した第3容器(上
    記第3の免疫学的結合相手は第2の遊離タンパク質サブ
    ユニット上でのみ結合可能なエピトープ抗原決定基と結
    合する);及び 第4の免疫学的結合相手を収容した第4容器(上記第4
    の免疫学的結合相手は第2の遊離タンパク質サブユニッ
    ト及び四次構造タンパク質双方上の結合可能なエピトー
    プ抗原決定基と結合する); を更に収納した、特許請求の範囲第21項記載のキット
    。 23、第5の免疫学的結合相手を収容した第5容器(上
    記第5の免疫学的結合相手は四次構造タンパク質上での
    み結合可能なエピトープ抗原決定基と結合する)を更に
    収納した、特許請求の範囲第21項記載のキット。 24、第1の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体F
    BT11で、第2の免疫学的結合相手がFBT10及び
    HT13からなる群より選択されるモノクローナル抗体
    である、特許請求の範囲第21項記載のキット。 25、第3の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体A
    HT20で、第4の免疫学的結合相手がモノクローナル
    抗体HT13である、特許請求の範囲第22項記載のキ
    ット。 26、第5の免疫学的結合相手がモノクローナル抗体C
    8である、特許請求の範囲第23項記載のキット。 27、試料中の遊離β−hCGサブユニットの測定方法
    であって、 (a)上記試料をモノクローナル抗体FBT11と接触
    させ;及び (b)上記抗体が上記遊離β−hCGサブユニットと結
    合したか否かを測定する; ことからなる方法。 28、試料中の遊離α−hCGサブユニットの測定方法
    であって、 (a)上記試料をモノクローナル抗体AHT20と接触
    させ;及び (b)上記抗体が上記遊離α−hCGサブユニットと結
    合したか否かを測定する; ことからなる方法。 29、試料中のhCGの測定方法であって、 (a)上記試料をC8及びHT13からなる群より選択
    されるモノクローナル抗体と接触させ;及び (b)上記抗体が上記hCGと結合したか否かを測定す
    る; ことからなる方法。 30、(a)遊離β−hCGサブユニットをFBT10
    及びHT13からなる群より選択されるモノクローナル
    抗体と接触させ;及び (b)上記抗体が上記遊離β−hCGサブユニットと結
    合したか否かを測定する; ことから更になる、特許請求の範囲第27項記載の方法
    。 31、(a)遊離α−hCGサブユニット をモノクローナル抗体HT13と接触させ;及び(b)
    上記抗体が上記遊離α−hCGサブユニットと結合した
    か否かを測定する; ことから更になる、特許請求の範囲第28項記載の方法
    。 32、(a)hCGをFBT10及びHT 13からなる群より選択されるモノクローナル抗体と接
    触させ;及び (b)上記抗体が上記hCGと結合したか否かを測定す
    る; ことから更になる、特許請求の範囲第29項記載の方法
    。 33、モノクローナル抗体が検出可能に標識されている
    、特許請求の範囲第27項記載の方法。 34、モノクローナル抗体が検出可能に標識されている
    、特許請求の範囲第28項記載の方法。 35、モノクローナル抗体が検出可能に標識されている
    、特許請求の範囲第29項記載の方法。 36、モノクローナル抗体が検出可能に標識されている
    、特許請求の範囲第30項記載の方法。 37、モノクローナル抗体が検出可能に標識されている
    、特許請求の範囲第31項記載の方法。 38、モノクローナル抗体が検出可能に標識されている
    、特許請求の範囲第32項記載の方法。 39、I−488、I−499、I−490及びI−4
    91からなる群より選択される連続ハイブリドーマ細胞
    系。 40、I−488、I−489、I−490及びI−4
    91からなる群より選択されるハイブリドーマ細胞系か
    ら産生されるモノクローナル抗体の特異性を有するモノ
    クローナル抗体。 41、FBT10、FBT11、C8、AHT20及び
    HT13からなる群より選択されるハイブリドーマ細胞
    系から産生されたモノクローナル抗体。
JP61253552A 1985-10-24 1986-10-24 サブユニツト含有四次構造タンパク質の存在下におけるポリペプチドサブユニツトの検出方法 Pending JPS62276461A (ja)

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