JPS6227588A

JPS6227588A - 耐衝撃性に優れたＦｅ−Ｚｎ合金電気メツキ鋼板

Info

Publication number: JPS6227588A
Application number: JP16544085A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Wakano; 若野　茂; Toshio Kinoshita; 木下　利男; Minoru Nishihara; 西原　實
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1985-07-26
Filing date: 1985-07-26
Publication date: 1987-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、Ｆｅ−Ｚｎ合金電気メッキ鋼板に関し、特に
自動車用外板として好適な、耐衝撃性に優れたＦｅ　　
Ｚｎ合金電気メッキ鋼板に関するＯＣ従来の技術〕従来、自動車用鋼板としては、カチオン電着塗装の下地
として好適でありかつ塗装後の総合的防錆性に優ｔ″Ｌ
ｆｃものとして、Ｆｅリッチな上層を有する２層Ｆｅ−
Ｚｎ合金電気メッキ鋼板が、たとえば特公昭５８−１５
５５４号公報等により提案さｎている。

しかしながら、このＦｅリッチな上層を有する２層Ｆｅ
−Ｚｎ合金電気メッキ鋼板は成形性に問題があるため、
中間にη相主体ま念はＺｎの層を施すことが、特願昭５
８−２３３２０５号により開示さｎている０ところが、自動車用鋼板は成形、塗装さｎて使用さ几る
が、その外面は、走行中に対向車あるいは前方車からは
じかｎた小石や砂による衝撃を受けることがある。この
場合、衝撃が強くメッキ層が硬いと、第２Ａ図に示すよ
うに、塗膜１に入ったクラック２がメッキ層３を貫通し
て鋼素地４に達し、塗膜１とともにメッキ３が剥離する
ことも生じる。あるいは、剥離に至ら・　ない場合であ
っても、鋼素地４とメッキ層３との間にクラック２を生
じる。このようになると、耐食性は著しく劣化し、塗膜
ふ〈ｎや赤錆が車体外面に発生し、自動車の美観が著し
く損わｎることになる。耐衝撃性を向上させる方法とし
ては、友とえば特開昭５９−１１６３９２号において、
最下層をη相主体あるいはＺｎ層とする３層メッキ構造
とすることが提案さｎている０最下層にη相を有する３
層メッキ鋼板では、衝撃により生じ几クラックの進展が
η相にエフ阻止さｎるため、鋼素地からのメッキ層の剥
離を防ぐことができる。

（発明が解決しようとする問題点）上記したように、最下層にη相を有する３層メッキ鋼板
では、鋼素地からのメッキ層の剥離は防止できるものの
、第２Ｂ図に示すように、防食層である中間メッキ層３
１から剥離の生じることかある。

そこで、本発明の目的は、鋼素地および防食層からの剥
離を完全に防止することのできる、耐衝撃性に優１ｆ”
Ｌ　７’ＣＦ　ｅ−Ｚ’ｎ合金電気メッキ鋼板を提供す
ることにある。

（問題点を解決するための手段）上記問題点を解決するために、本発明は、冷延鋼板の少
なくとも片面に、下記（ａ）〜（ｄ）に示す第１〜第４
メッキ層を、下層より順次形成したことを特徴とする耐
衝撃性に優ｎたＦｅ　−Ｚｎ合金電気メッキ鋼板：（ａ）　　Ｆｅ含有量（１０ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メ
ッキを１〜１０　ｉ／重量有する第１メッキ層；（ｂ）
　　ｌｏ　ｗｔｓ≦Ｆｅ含有量（３０ｗｔ％のＦｅ−Ｚ
ｎ合金メッキを１０〜６０Ｅｌ１重量有する第２メッキ
層；（ｃ）　　Ｆｅ含有量＜１０ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メ
ッキを１〜１０　ｇｉ重量有する第３メッキ層；（ｄ）
６０≦Ｆｅ含有量＜９５ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メッキ
を１〜５．９／重量有する第４メッキ層；を提案するも
のである。

最上層である第４メッキ層において、Ｆｅ−Ｚｎ合金メ
ッキのＦｅ含有量を６０ｗｔ４以上９５ｗｔ係未満とし
たのは、Ｆｅ含有量が６０Ｗｔ係に満たない場合には、
塗装密着性に有効な化成結晶であるフォス７オフイライ
ト（Ｚｎ意ＦｅＣＰＯ４）ｘ・４Ｈｚ　Ｏが安定して析
出せず、９５ｗｔ％を超えると、化成反応性が劣り、所
定時間内に均一で微細な化成結晶が生成しないからであ
る。また、目付量を１〜５９／ｍとしたのは、１．９／
ｍ未満では化成処理時に消失して必要な化成結晶が析出
せず、５．Ｖ／ｍ″を超えると塗膜損傷部で赤錆が発生
し易いからである。

第３メッキ層において、Ｆｅ　　Ｚｎ合金メッキのＦｅ
含有量を１０ｗｔ４未満としたのは、合金メッキ法にお
いて得らｎる析出相は熱平衡状態より外ｎ−ｚ準安定相
となシ易く、Ｚｎ−Ｆｅ合金電気メッキではＦｅ含有量
が１０ｗｔ％未満でη相主体のメッキ層が得らするから
である。Ｆｅ含有量が１０ｗｔ１以上では、十分なη相
が形成さ扛ず、クラックの進展を阻止することができな
い。

第３メッキ層の目付量については、１ｇ／ｍ未満では層
が薄すぎるためクラックの進展を阻止することができな
い。１０ｆｉ／ｒｒｔを超えると、塗膜損傷部からのブ
リスター発生が犬きくなる。

第２メッキ層において、Ｆｅ　Ｚｎ合金メッキのＦｅ含
有量を１０ｗｔ４以上３０ｗｔ％未満としたのは、Ｆｅ
含有量が１０ｗｔ係未満では、塗装焼付時の加熱でもη
相が消失せず、塗装損傷部でブリスターの発生が大きく
、３０ｗｔ％を超えると、衝撃時あるいはプレス時に層
内からクラックが発生し、剥離やパウダリング性に問題
が起きるからである。

第２層の目付量については、１０．！９／ｍ’未満では
防食性が不十分であり、６０ｇ／ｍを超えると電気メッ
キ工程の経済性が損わｎる。

最下層である第１メッキ層において、Ｆｅ含有量を１０
ｗｔ４未満としたのは、第３眉と同様の理由による０ま
た目付量についても同様であるＯ（作用）本発明によ几ば、化成処理性のよいＦｅ１Ｊツチな最上
層と防食層である、Ｆｅ含有量が１０ｗｔ４以上３０ｗ
ｔ４未満の中間層との間に、η相主体ま友はＺｎ層が形
成さｎ、さらに、最下層に同様のη相主体またはＺｎ層
が形成さ扛ているので、化成処理性および防食性に優ル
るとともに、鋼素地、防食層間からの剥離を完全に防止
できる、耐衝撃性に優ｎたＦｅ−Ｚｎ合金電気メッキ鋼
板が提供さｎる〇特に、最上層と防食層との間にη相主体またはＺｎ層を
形成したので、第１図に示すように、クラック２が入っ
た場合にもη相主体またはＺｎ層３ηで進展が止′１す
、剥離を生じることはないＯ（実施例）板厚０．８　ｍｔ幅９００朋の鋼帯に、通常の電気メッ
キラインによりｓ　Ｆｅ　　Ｚｎ合金メッキ浴を用い、
電流密度を変えて、最下層である第１層、防食層である
第２層、中間層である第３層、最上層である第４層を、
第１表に示す条件に従って形成した。

得ら几たメッキ鋼板については、自動車車体の塗装工程
に沿って、浸漬化成処理→カチオン電着塗装（２０μｍ
）→中塗り（３５μｍ）→上塗り（３５μｍ）を行なっ
た後、耐衝撃性、耐食性試験をした。

耐衝撃性はデーボン落重衝撃器を用い、撃芯径６韮φ、
受は皿穴径１２朋φ、荷重１．６　ｋｇ、高さ５０Ｃ７
ｒＬの条件で塗装裏面から衝撃を与えて凸部の塗膜とと
もに剥離するメッキ量により、剥離大　　　　　剥離な
し ×××　Δ＠○ の５段階で評価した０耐食性は、ＪＩＳに定めるグラペロテストを行ない、続
いて塩水噴霧テストに１０日かけ、赤錆発生の有（Ｘ）
無（○）およびブリスター発生の犬（×］小（○）で評
価し友。

第　　１　　表（発明の効果）上記したように、本発明によｎば、化成処理性、防食性
に優ｎ、かつ耐食性にも優扛たＦｅ−Ｚｎ合金電気メッ
キ鋼板を得ることができる０

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるＦｅ−Ｚｎ合金電気メッキ鋼板に
おける耐衝撃性を示す説明図、第２Ａ図および第２Ｂ図
は従来のＦｅ−Ｚｎ合金電気メッキ鋼板におけるクラッ
ク発生および剥離状態を示す説明図である。ｌ・・塗膜　　２・・クラック　　３・・メッキ層４・
・鋼素地　　３１・・メッキ中間層３η・・η相主体メ
ッキ層第１図第２Ａ図第２８図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）冷延鋼板の少なくとも片面に、下記（ａ）〜（ｄ
）に示す第１〜第４メッキ層を、下層より順次形成した
ことを特徴とする耐衝撃性に優れたＦｅ−Ｚｎ合金電気
メッキ鋼板：（ａ）Ｆｅ含有量＜１０ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メッキ
を１〜１０ｇ／ｍ＾２量有する第１メッキ層；（ｂ）１
０ｗｔ％≦Ｆｅ含有量＜３０ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メ
ッキを１０〜６０ｇ／ｍ＾２量有する第２メッキ層；（ｃ）Ｆｅ含有量＜１０ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メッキ
を１〜１０ｇ／ｍ＾２量有する第３メッキ層；（ｄ）６
０≦Ｆｅ含有量＜９５ｗｔ％のＦｅ−Ｚｎ合金メッキを
１〜５ｇ／ｍ＾２量有する第４メッキ層。