JPS622737B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数の地点をループ状に接続し、各
地点間の相互およびまたは同時の情報伝送を任意
に行うことができるようにした分岐可能な多重ル
ープ伝送装置に関する。

従来、複数の地点間で相互に、任意の情報伝送
を行うためには各地点間にそれぞれ独立の伝送路
を設けている。このような接続では多くの伝送路
を必要とするという欠点があるのみならず、１局
から他の多数の局へ同時に情報伝送することがで
きない。多数局を通過する両方向伝送路を設けて
各地点において分岐・挿入回路を設けた装置もあ
るが、この場合は、両方向の伝送路を設けなけれ
ばならず、また、分岐・挿入回路は、どちらの方
向の伝送路に対してもできるようにしなければな
らない。すなわち、各地点において、分岐回線お
よび挿入回線を２組ずつ設けなければならない。
また、分岐・挿入の構成いかんによつては、両方
向伝送路間に信号の廻り込み等を生じ、伝送路の
発振、鳴音等の現象を起すおそれもある。さら
に、上記いずれの装置においても、複数局から同
時に情報伝送することはできない。また、自局送
信情報が正しく伝送されたかどうかを確認するこ
とができない。

複数地点間において、任意の相互間で、また、
任意の複数局間において、自由に情報伝送がで
き、かつ、自局の送信情報が正しく伝送されたこ
とを確認できることは、各地点が互いに緊密な関
係を保つて情報交換するために極めて重要であ
る。

本発明の目的は、複数地点間において、相互ま
たは同時の情報伝送が自由に行われ、かつ、自局
送信情報を還流させてモニタすることができるよ
うにした分岐可能な多重ループ伝送装置を提供す
ることにある。

本発明の伝送装置は、それぞれの入力電気信号
をそれぞれ異なる波長の光信号に変換出力する複
数の電気―光変換器と、これら複数の電気―光変
換器の出力光を合成して光フアイバ伝送路へ送出
する光合波器と、光フアイバ伝送路から入力した
光信号を異なる波長の光信号に分離して出力する
光分波器と、該光分波器のそれぞれの波長の出力
光信号をそれぞれ電気信号に変換する複数の光―
電気変換器とを備え、すくなくとも１個以上の前
記光―電気変換器の出力信号を前記電気―光変換
器に入力させ、かつ、接続点から電気信号を分岐
するように構成し、すくなくとも１個の前記電気
―光変換器には自局から送出する自局信号を入力
させ、かつ、前記自局信号を光フアイバ伝送路お
よび複数の他の同様な伝送装置がループ状に接続
されたループ伝送路を介して前記光分波器に還流
させて前記光―電気変換器を介して電気信号に変
換しモニタできるように構成したことを特徴とす
る。

次に、本発明を図面を参照して詳細に説明す
る。

図は本発明の一実施例を示す伝送接続図であ
り、４地点のそれぞれに分岐可能な多重ループ伝
送装置１〜４を設置し、光フアイバ伝送路１５
２，２５３，３５２，４５１を介してループ伝送
路を構成した場合を示す。伝送装置１は、自局か
らの送信信号を電気信号入力端子１００１を介し
て電気―光変換器１０１に与える。電気―光変換
器１０１は入力電気信号の応答して波長λ_１の光
信号を出す。電気―光変換器１３，１５，１７は
それぞれの入力電気信号を波長λ_２，λ_３，λ_４
の光信号に変換出力する変換器で、上記４つの光
信号は光合波器１１１によつて合成され光出力端
子５０１を介して光フアイバ伝送路１５２に送出
される。一方、光フアイバ伝送路４５１から光入
力端子５０２を介して光分波器１１２に入射した
光信号は、光分波器１１２によつて波長λ_１，λ
_２，λ_３，λ_４の光信号に分離されて、それぞれ
光―電気変換器１０２，１４，１６，１８に与え
られる。光―電気変換器１０２の出力信号は、電
気信号出力端子１００２を介して自局内に送出さ
れ、例えば図示されないモニタ回路等に入力させ
る。これによつて、自局からの送信信号は他の伝
送装置２，３，４を介してループ接続されて自局
に還流し、モニタ回路等によつて確認することが
できる。また、前記光―電気変換器１４，１６，
１８の出力はそれぞれ電気―光変換器１３，１
５，１７に入力させる。また、それぞれの接続点
５０３，５０４，５０５から電気信号を分岐させ
て分岐電気信号出力端子１３４，１５６，１７８
を介して自局で受信されるように構成する。

伝送装置２，３，４においてもほぼ同様の構成
を有するが、例えば伝送装置２においては、前記
波長λ_１の光に関する光―電気変換器２２の出力
を、電気―光変換器λ_１２１の入力に接続し、か
つ、接続点６０３から分岐信号を取り出すように
構成し、波長λ_２の光に関する光―電気変換器２
０４の出力を電気信号出力端子２００４を介して
モニタ可能とし、自局信号は電気信号入力端子２
００３を介して電気―光変換器２０３に入力させ
る点が異なる。換言すれば、波長λ_２を自局の送
信およびモニタ用に使用し、他の波長は通過接続
および分岐信号の取り出しに使用している。伝送
装置３および４では、同様に波長λ_３およびλ_４
をそれぞれ使用して自局送信を行い、他の波長を
通過・分岐用に使用する。

以上のように各伝送装置を構成し、光フアイバ
伝送路１５２，２５３，３５２および４５１を介
してループ伝送路を構成すれば、各伝送装置から
はそれぞれ異なる波長の光で自局信号を送信し、
ループ伝送路によつて還流して来た自局信号をモ
ニタすることができる。そして、上記送信は各装
置から同時に行うことができる。また、他局から
の送信信号は、各装置において、任意に取り出す
ことが可能である。この結果、多数局間で任意の
組合せで任意の情報伝送を行うことができ、また
任意に同時に多数局から、かつ、多数の局へ情報
伝送を行うことができる。また、上記の光フアイ
バ伝送路は片方向の伝送路が１本あれば足りる。
さらに、光フアイバ伝送路１５２等は低損失であ
り、また、光中継器等を挿入することもできるか
ら、遠隔地点の信号伝送を行うことが可能であ
る。

以上のように、本発明においては、波長の異な
る光を複数使用し、各波長の光は光―電気変換器
と電気―光変換器の縦続接続による通過用と、自
局送信およびモニタ用とに使用し、通過信号は電
気信号部分で分岐して自局に取り込むように構成
したから、本発明にかかる伝送装置を複数地点に
配設し、各装置間を光フアイバ伝送路によつてル
ープ状に接続すれば、任意の装置間において、相
互に、または同時に多数の装置間で情報伝送を行
うことができる。多数地点間の情報を緊密かつ迅
速に伝送することができる。また、自局から送信
した信号は、ループ伝送路によつて還流するか
ら、これをモニタすることによつて確認すること
ができる。情報伝達の誤りを防止することが可能
であり、また、伝送路状態を把握することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示す伝送接続図で４地
点に多重ループ伝送装置を配置してループ伝送路
を構成した場合を示す。 図において、１〜４…分岐可能な多重ループ伝
送装置、２１，３１，４１，１０１…波長λ_１に
電気―光変換器、２２，３２，４２，１０２…波
長λ_１の光―電気変換器、１３，３３，４３，２
０３…波長λ_２の電気―光変換器、１４，３４，
４４，２０４…波長λ_２の光―電気変換器、１
５，２５，４５，３０５…波長λ_３の電気―光変
換器、１６，２６，４６，３０６…波長λ_３の光
―電気変換器、１７，２７，３７，４０７…波長
λ_４の電気―光変換器、１８，２８，３８，４０
８…波長λ_４の光―電気変換器、１１１，２１
１，３１１，４１１…光合波器、１１２，２１
２，３１２，４１２…光分波器、１５２，２５
３，３５２，４５１…光フアイバ伝送路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ それぞれの入力電気信号をそれぞれ異なる波
   長の光信号に変換出力する複数の電気―光変換器
   と、これら複数の電気―光変換器の出力光を合成
   して光フアイバ伝送路へ送出する光合波器と、光
   フアイバ伝送路から入力した光信号を異なる波長
   の光信号に分離して出力する光分波器と、該光分
   波器のそれぞれの波長の出力光信号をそれぞれ電
   気信号に変換する複数の光―電気変換器とを備
   え、少なくとも１個以上の前記光―電気変換器の
   出力信号を前記電気―光変換器に入力させ、か
   つ、接続点から電気信号を分岐するように構成
   し、少なくとも１個の前記電気―光変換器には自
   局から送出する自局信号を入力させ、かつ、前記
   自局信号を光フアイバ伝送路および複数の他の同
   様な伝送装置がループ状に接続されたループ伝送
   路を介して前記光分波器に還流させて前記光―電
   気変換器を介して電気信号に変換しモニタできる
   ように構成されたことを特徴とする分岐可能な多
   重ループ伝送装置。