JPS62273453A - 免疫反応測定装置に用いるｂ／ｆ分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （発明の利用分野） 本発明は、免疫反応測定装置に用いるパイディング／フ
リー（以下Ｂ／Ｆという）分離装置に関するものである
。

（発明の背景） 抗原−抗体反応結合物に酵素等を標識して、微ユな生理
活性物質を検出測定するための免疫学的な手法は、最近
において特に研究、開発が盛んになってきている。

このうちの例えば酵素免疫測定法については、例えばＣ
ｌ１ｎｉｃａｌ　Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ、ｖｏｌ　２２．
Ｎｏ８゜１２４３−１２５５　（１９７６）に示される
ように種々の方法があり、その一般的な方法は、不溶性
担体に固定した抗原又は抗体に、標識として酵素を結合
したコンジュゲー・トを接触させて抗原抗体反応により
複合体を生成させ、次いで前記酵素の活性作用を受けて
光学的に検知可能な変化（例えは蛍光強度）を生ずる基
質を前記複合体に接触させることで、該基質の光学的な
変化を測定し、目的サンプル中の抗体あるいは抗原の量
を定量することを内容としている。

ところで本発明者等は、前記したような免疫反応測定法
の実際的な運用にあたっての操作性の改善、測定精度の
向上環を目的として、免疫反応を行なわせる反応セル内
に小粒形のビーズを填加して測定操作を行なう方式のも
のを提案している。

かかるビーズは、例えば、これに磁性体を含有させかつ
外部から振動磁界を作用させることで反応セル内で該ビ
ーズに振動を生じさせ、反応セル内に注入されたサンプ
ル液、基質等を効果的に攪拌する目的に有効に用いられ
る。

またこれとは別に、前記ビーズは、免疫反応における特
定の抗体（あるいは抗原）を固定する不溶性担体表面を
提供するものとして都合よく用いられる特徴もある。例
えば、ある一つの検査項目に対応した特定の抗体（ある
いは抗原）を不溶性担体であるビーズの表面に固定させ
、これを充填して開口を密封シールしたテストカップを
用いる方式では、複数の検査項目別に予め異なる種類の
テストカップを準備し、実際の測定時には、対象サンプ
ルに応じて必要な検査項目に該当する種類のテストカッ
プを適宜選び出して所定の担持具上に支持させ、これを
測定装置に送り込むようにすれば、能率のよい測定操作
が実現できるからである。

かかるシステムは、特に自動化した測定を行なうような
装置にあっては極めて有効に用いられる特徴がある。

ところで、このようなビーズを用いる免疫反応測定のシ
ステムにおいては、測定に先立って、反応セル内のビー
ズ表面に固定（パインディング）して生成された抗原−
抗体反応生成物である複合体が、遊ｌ１ｌ（フリー）の
複合体あるいはその他の測定に影響する物質とは確実に
分離されて反応セル内に残り、また同時に、前記ビーズ
が反応セル内から外部には除去されないことが保証され
なければならない。例えば酵素免疫測定法では、前記ビ
ーズ表面に、サンプル液中の測定対象である微量物質を
抗原−抗体反応によって固定させ、この抗原−抗体反応
結合物に標識した酵素の活性作用を利用して、基質に現
われる光学的に検知可能な変化を該固定状態の酵素の活
性作用に依存して測定することから、ビーズ表面に固定
されてない遊離の酵素があれば、これが直ちに測定誤差
として現われるからである。

（発明の目的） 本発明は、以上のような種々の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、前記した反応セル内に填加された
ビーズ表面に固定されていない遊離の物質を、確実に反
応セル外部に吸引排出することができるＢ／Ｆ分離装置
を提供するところにある。

また本発明の他の目的は、免疫反応測定の精度を効果的
に向上させることができるＢ／Ｆ分雛分層装置供すると
ころにある。

（発明の概要） 而して、かかる目的の実現のためになされた本発明より
なる免疫反応測定装置に用いるＢ／Ｆ分雛分層装置徴は
、抗原−抗体反応生成物である複合体の担持表面を提供
する小粒形のビーズが充填されている反応セル内から、
液を吸引排出する機能をもったＢ　／　Ｆ　＋離装置で
あって、前記反応セル内に嵌挿される液吸引排出用チュ
ーブと、このチューブの反応セルへの嵌挿先端に取着さ
れたフィルタとを備え、このフィルタは、前記ビーズの
粒径よりも十分小なる吸引細孔を多数もったポーラス体
等の構造に設けたところにある。

前記において、反応セル内に填加されるビーズとしては
、合成樹脂製のビーズの表面に特定の抗体（又は抗原）
を固定したものが好ましく用いられる。またこのビーズ
には必要に応じて磁性体を含有させておくことにより、
変動する外部の６ｎ界作用を与えて、反応セル内で攪拌
のための振動を生じさせることができる。

前記したテストカップあるいはその他のマルチタイタブ
レート等により与えられる反応セルは、通常数ｍＪＺ以
下程度の小容量のものが、透明又は不透明の合成樹脂製
の適宜の材質を用いて構成される。

本発明において、液吸引排出用チューブの先端に設けら
れるフィルタは、網体、ガラスフィシタ。メンブレン、
スポンジ等を用いることができ、特に軟質、可撓性のあ
るフィルタが好ましく用いられる。これは、小粒形のビ
ーズに対して軟質のフィルタはこれを押圧して反応セル
底面部の液まで十分に吸引排出することができるからで
ある。

前記において反応セル内に填加されるビーズの大きさは
、反応セルの大籾さにもよるが一般的には１〜２ｍｍ程
度、好適には１．２〜１．８　ｍｍ程度とされることが
よい。

（発明の実施例） 以下本発明を、図面に示すＢ／Ｆ分離装置を組込んだ酵
素免疫測定装置にテストカップを用いて測定を行なう場
合を例にして説明する。

第１図において、１は、後記するテストカップ８を整列
担持したテストプレート７を図の矢印方向に移送させる
搬送路を示し、この搬送路の上方に対向されて、前記移
送方向の上流から下流に向って順次に、シールブレーカ
２．サンプル液分注装置３．Ｂ／Ｆ分離装置４．基質分
注装置５ならびに測光装置６が配置されている。

前記のＢ／Ｆ分離装置４を除く他の各装置、すなわちシ
ールブレーカ２．サンプル液分注装置３．基質分注装置
５ならびに測光装置６は、初めにテストカップのシール
箔を破開し、次いで前記により上面が開放した反応セル
に対してサンプル液を所定量注入し、反応セル内で反応
後、次いで後記するＢ／Ｆ分離を行ない、前記抗原抗体
反応複合体に標識されている酵素の活性作用を受けて光
学的に検知可能な変化を生ずる基質を反応セル内に注入
し、かつ該基質に生じた変化を検出測定するための各装
置である。

前記においてのテストカップ８は、第３図に示されるよ
うに、上方開放のカップ型容器本体８ａと、この容器本
体８ａ内に填加されている複数個のビーズ８ｂと、容器
本体８ａの上面間口８Ｃを密封する不図示のシール箔と
からなっていて、前記ビーズ８ｂには予め特定の抗体（
又は抗原）が固定されている。

また前記テストプレート７には、前記テストカップ８の
選ばれた複数のものを、第２図に示す如く一定の位置姿
勢で整列担持できるように複数の孔（図示せず）が設け
られている。

該テストプレート７は、搬送路１上を不図示の送り機構
の作動によって順次第１図および第２図の矢印方向に移
送される。

第２図は、本例におけるＢ／Ｆ分離装置４゜基質分注装
置５の一部を示したものであり、本例ではこれらを共通
のフレーム１０のより支持させて、テストカップ８に対
し順次の洗浄。

Ｂ／　Ｆ　ｅ　１ｌｌｆｆ次いで基質分注を行なうよう
になっている。

すなわち、第２図における符合１１および１２は、夫々
一対の洗浄液注入管、洗浄液排出菅からなるＢ／Ｆ分離
装置４の一部としての洗浄ノズルを示しており、２段に
よる十分な洗浄ができるようにされている。符合１３は
Ｂ／Ｆ分離装置の液排出チューブを示し、その先端には
フィルタ１４が取着されている。符合１５は基質分注装
置のノズルを示している。そしてこれらは、図示しない
昇降および走査駆動機構によって与えられるフレーム１
０の図のＣ方向の８動によって、所定のテストカップ８
内に嵌挿され、洗浄、Ｂ／Ｆ分離、基質分注が行なわれ
、図のｂ方向の８勅により上方位置に戻った後、図のＣ
方向に一定長走査移動し、隣接するテストカップに対し
て同様の動作が繰返して行なわれる。

前記Ｂ／Ｆ分咄装置４の液排出チューブ１３の後端は、
図示しないサクションタンク等に接続されていて、テス
トカップ８内の液を実質的に全部吸引排出できるように
されている。

第３図は、Ｂ／Ｆ分離装置４の作動の状態を説明するた
めのものであり、テストカップ８内に対し、チューブ１
３の先端フィルタ１４はビーズ８ｂに当合される位置ま
で嵌挿されて吸引を行なうようになっている。したがっ
て、前述のように該フィルタ１４には軟質ないし可撓性
のものを用いることで、前記ビーズの高さ範囲にある液
まで確実に吸引排出できる利点が得られる。

第４図（イ）、（ロ）はＢ／Ｆ分離装置４における液排
出チューブの他の構成例を示した図であり、先端のフィ
ルタは、ブロック状フィルタあるいは膜状フィルタのい
ずれのものであってもよいし、またその他の形状のもの
であっても差支えない。これらのフィルタは、一般的に
は反応セルの底面に対して７０〜８０％程度の広がりを
もつものであるのが好ましい場合が多い。

以上の構成をなす本例のＢ／Ｆ分離装置によれば、酵素
免疫反応の測定対象である基質の変化は、ビーズ表面に
固定された状態の抗原−抗体反応結合物に標識された酵
素の活性作用に精度よく依存したものとして検出測定で
きるという効果を得ることができる。

（発明の効果） 本発明のＢ／Ｆ分離装置によれば、測定に先立って、反
応セル内のビーズ表面に固定されていない遊離の物質を
、確実に反応セル外部に吸引排出することができるとい
う効果があり、この種の分析測定を自動化して行なうよ
うな装置に棒めて好適に適用できる利点がある。。

また本発明のＢ／Ｆ分離装置によれば、例えば免疫反応
の測定を、ビーズ表面に固定された状態の酵素を用いて
これに正確に対応依存した基質の変化を検出測定できる
ため、測定精度を効果的に向上させることができるとい
う利点も得ることができ、その有用性は極めて大なるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本発明よりなるＢ／Ｆ分離装置を組込んだ
酵素免疫測定装置の構成概要−例を示した図、第２図は
テストカップを担持したテストプレートおよびこれの移
送機構を示した斜視図、第３図はＢ／Ｆ分離装置の作用
状態を説明するための断面図、第４図　（イ）、（ロ）
は他のＢ／Ｆ分難装置のフィルタの構成例を示す図であ
る。 １：搬送路　　　　２：シールブレーカ３：サンプル液
分注装置 ４　：　Ｂ／Ｆ分離装置 ５：基質分注装置 ６：測光装置 ７：テストプレート ８：テストカップ １０：洗浄用ノズル １３：液吸引排出チューブ １４：フィルタ　　１５：基質注入ノズル第２図 第３図 を 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 抗原−抗体反応生成物である複合体の担持表面を提供す
   る小粒形のビーズが充填されている反応セル内から洗浄
   液を吸引排出するＢ／Ｆ分離装置であって、前記反応セ
   ル内に嵌挿される液吸引排出用チューブと、このチュー
   ブの前記反応セル内への嵌挿先端に取着されたフィルタ
   とを備え、このフィルタは、前記ビーズの粒径よりも十
   分小なる吸引細孔の多数をもった構造をなすことを特徴
   とする免疫反応測定装置に用いるＢ／Ｆ分離装置