JPS62272213A - レンズ保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明は、接着剤を介してレンズを鏡枠に対して固定保
持するためのレンズ保持装ごに関する。

［従来の技術］ 上記この種のレンズ保持装置としては１例えば第４図に
て示すごとき構成が知られており、この第４図の構成は
、特願昭６０−９０６８９号に記・成されている。かか
る技術は、光学素子ｌの有効面外に光学素子保持部材２
への突当面３を形成し、この突当面３の対向する光学素
子１面に接着剤注入用の貫通孔４を設け、この貫通孔４
の上記突当面側に、凹孔４より膜面積の大きい接着剤溜
り部５を形成し、この溜り部５に充填された接着剤によ
って光学素子ｌを固定部材２に固定するように構成した
ものである。

上記構成のよれば、光学素子ｌの突当面３側に設けた溜
り部５に、この溜り部５に連通して光学素子ｌの光軸方
向に設けられた接着剤注入孔４を通じて接着剤を注入、
充填し、溜り部５に充填された接着剤によりレンズ、プ
リズム等の光学素子ｌを保持部材２に固定保持させるこ
とができるものである。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来技術においては次のような問題
点があった。

（１）　　光学素子ｌの有効径外に設けた接着剤注入用
貫通孔４から注入、充填された接着剤を介して光学二に
子１を保持部材２に接着固定する構成である−ので、接
着部の面積が小さく、接着強度が極めて小さい。

（り　光学素子１のフランジ部外周面を保持部材２にお
ける光学素子収納部に嵌合する構成であるので、温度に
よる熱膨張が半径方向（光軸と直交する方向）に生じた
場合、これを吸収することができず、光学歪が生ずる。

本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので
あって、レンズを安定的に保持しうるとともに、使用環
境温度変化により鏡枠内のレンズが熱膨張した場合であ
ってもレンズに光学歪が生じることがないようにしたレ
ンズ保持装置を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、レンズを接着剤を介して鏡枠に固定保持する
ように構成してなるレンズ保持装置において、レンズに
おける有効径外のレンズ面にレンズ面に沿って接着剤充
填用の凹部又は溝を設け、前記凹部又は溝に充填される
接着剤を介してレンズを鏡枠に固定保持するように構成
したものである。

［作　　用］ 上記構成においては、レンズが半径方向（光軸と直交す
る方向）に膨張すると、その膨張分は凹部又は溝内に充
填された接着剤の弾性変形により吸収される。又、レン
ズ面に沿って設けられた凹部又は溝内に充填される接着
剤を介してレンズを保持しているので、レンズを保持す
る接着力（接着強度）が充分なものとなる。

［実　施　例］ 以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細に説明
する。

（第１実施例） 第１図（ａ）は、本発明に係るレンズ保持装置１０の第
１の実施例を示す正断面図である０図に示すようにレン
ズ保持装置ｔｌＯは、被保持体であるレンズ１１と、レ
ンズ１１を保持するレンズ受部１２を有する鏡枠１３と
、レンズ１１を鏡枠１３に接着固定するための接着剤１
４とより構成しである。

レンズ１１は、鏡枠１３内に落し込んだ際に鏡枠１３側
のレンズ受部１２により支持されるようになっており、
レンズ受部１２は、心出し用治具１５との協働作用によ
りレンズ１１の心出し操作を行ないうるように構成しで
ある。レンズ１１におけるレンズ受部１２との当接面側
と反対側の面には、接着剤１４充填用の四部（ＩＩ！！
でもよい）１６がレンズ曲面に沿って形設しである。凹
部１６は、レンズ１１の有効径外のレンズ面に形設して
あり、四部１６はレンズ曲面に沿って全周又は部分的に
設けである。

鏡枠１３におけるレンズ１１収納時のレンズ外周面と対
応する位置には、レンズ収納面１３ａよりも大径に形成
した変形吸収用空間部１７が形設してア’ｌ、レンズ１
１を収納した際にレンズ１１の外周面とレンズ収納面１
３ａとが直接的に接触しないように構成しである。即ち
、レンズ１１は、四部１６に充填される接着剤１４を介
して鏡枠１３におけるレンズ収納面１３ａと接触するよ
うに構成してあり、この接着剤１４により鏡枠１３内に
接着固定されるように構成しである。

上記構成において、レンズ１１を鏡枠１３内に接着固定
する際には、まずレンズ１１を鏡枠１３内に落し込み、
レンズ１１をレンズ受部１２にて支持させる０次に、凹
部１６内に接着剤１４を充填し、その後、心出し用治具
１５を介してベルチャック原理によりレンズ１１の心出
しを行なう。この状態で接着剤１４が硬化すると、レン
ズ１１は接着剤１４を介して鏡枠１３に心出した状態で
接着固定される。

特に、本実施例においては、レンズ１１の有効径外のレ
ンズ面にこのレンズ面に沿って四部１６を設け、この凹
部１６内に充填された接着剤１４によりレンズ１１を保
持しうるように構成しであるので、接着剤１４の半径方
向（光軸方向）の層厚が極めて厚くなる。従って、レン
ズ１１が温度より半径方向に熱膨張した場合であっても
、この層厚の接着剤１４により吸収される。又、レンズ
１１と鏡枠１３におけるレンズ収納面１３ａとは直接接
触してはおらず、又、レンズ収納面１３ａには大径の空
間部１７が形設しであるので、レンズ１１の半径方向へ
の熱膨張はこの空間部１７の存在により阻止されること
がない、従って、レンズ１１が熱膨張した場合であって
も、レンズ１１に応力が作用することがなく、光学歪の
発生が防止され、高性能のレンズ系を得ることができる
。

特に、プラスチックレンズ等、鏡枠１３の材質よりもレ
ンズ１１の方が熱膨張率の大きな材質である場合に有効
である。又、本実施例によれば、第４図にて示した循来
技術に比してより安定的にレンズ１１を接着保持しうる
ちのである。

なお、第１図（ａ）は、レンズ１１の有効径外のレンズ
面が曲面である場合について説明したが、レンズ１１の
有効径外に平行な平坦面の縁肉面を有する場合には、第
１図（ｂ）にて示すごとく構成すればよい。

（第２実施例） 第２図（ａ）は、本発明に係るレンズ保持装ｆｆ１ｌＯ
の第２の実施例を示す断面説明図である０本実施例の特
徴は、第１図（ａ）における接着剤充填用の凹部（溝で
もよい）１６を、鏡枠１３におけるレンズ受部１２どの
接合面部側に設けて構成した点である。四部１６は、レ
ンズ１１の有効径外のレンズ面に沿って形成してあり、
この凹部１６とレンズ受部１２との間の充填される接着
剤１４を介して、レンズ１１を接着保持しうるように構
成しである。レンズ１１の外周面と鏡枠１３のレンズ収
納面１３ａとの間には空間部１７が形設してあり、レン
ズ１１の半径方向の膨張を吸収しうるように設定しであ
る。

上記構成によれば、レンズ１１の光軸方向（スラスト方
向）及び半径方向（ラジアル方向）の双方の接着剤層を
厚層に形成することができ、レンズ１１が熱膨張した際
の変形吸収を有効に行なうことができる利点がある。そ
の他の作用、効果は、第１実施例と同様であるので、そ
の説明を省略する。

なお、第２図（ａ）の構成において、レンズ１１の有効
径外のレンズ面に、第２図（ｂ）にて示すごとく接着剤
注入用孔２０を貫設することにより。

接着剤１４の注入を容易化させることも可能である。

又、第３図（ａ）　　、　（ｂ）にて示すごとく、レン
ズ１１の外周面部に複数の接着剤注入用切欠部２１を形
設し、この切欠部２１から接着剤１４を注入しうるよう
に構成してもよい。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、レンズを安定的に保持
することができるとともに、レンズが熱膨張した際の光
学歪の発生を確実に防止することができ、高性能のレン
ズ系を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る装置の第１の実施
例を示す断面説明図、第２図（ａ）　　、　（ｂ）　、
第３図（ａ）　　、　（ｂ）は本発明にかかる装置の第
２の実施例を示す説明図、第４図は従来技術の構成を示
す説明図である。 １１・・・レンズ １２・・・レンズ受部 １３・・・鏡枠 １４・・・接着剤 １６・・・凹部又は溝 １７・・・空間部 特許出願人　　オリンパス光学工業株式会社代理人　弁
理士　　奈　　　　良　　　　　　武（ａ） １１．　　レンズ １２、レンズ受部 １３、鏡枠 １４、接着剤 （ｂ） 第１図 （ａ） （ｂ） 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. レンズを接着剤を介して鏡枠に固定保持するように構成
   してなるレンズ保持装置において、レンズにおける有効
   径外のレンズ面に、レンズ面に沿って接着剤充填用の凹
   部又は溝を設け、前記凹部又は溝に充填される接着剤を
   介してレンズを鏡枠に固定保持するように構成したこと
   を特徴とするレンズ保持装置。