JPS6227157B2 - - Google Patents

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JPS6227157B2
JPS6227157B2 JP57202429A JP20242982A JPS6227157B2 JP S6227157 B2 JPS6227157 B2 JP S6227157B2 JP 57202429 A JP57202429 A JP 57202429A JP 20242982 A JP20242982 A JP 20242982A JP S6227157 B2 JPS6227157 B2 JP S6227157B2
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JP
Japan
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acid
water
copolymer
component
sodium
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Application number
JP57202429A
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English (en)
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JPS5992097A (ja
Inventor
Yoshinari Kawasaki
Tadahiko Asano
Kazuo Marukame
Sadaoki Kaneda
Sakae Katayama
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KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
Original Assignee
KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
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Publication date
Application filed by KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK filed Critical KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
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Priority to KR1019830005275A priority patent/KR890001377B1/ko
Publication of JPS5992097A publication Critical patent/JPS5992097A/ja
Publication of JPS6227157B2 publication Critical patent/JPS6227157B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/02Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in air or gases by adding vapour phase inhibitors

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は軟水ボイラ添加剤、ことに高温軟水が
利用されるボイラ、蒸気ジエネレーター、加温
器、熱交換器等の系における金属特に鋼、軟鋼の
腐食防止に有効な添加剤に関する。 近年蒸気要求量の増大に伴いボイラ機器に対す
る負担も大きく増大しスケール発生、腐食促進に
拍車をかけている。その対策として除硬処理すな
わちイオン交換樹脂、逆浸透膜等を用いて純水或
いは軟水としこれらをボイラ水として利用するこ
とが行われている。一方使用する水の価格が高い
ことから水を最大限利用するためブロー率を下げ
水の濃縮度を高く保ち効率の良い蒸気収量を得る
様な努力が払われている。しかしこの様な使用は
腐食の面で、特に軟水の場合に重要な問題が生ず
る。すなわち高濃縮された軟水においてはその中
に含まれるアニオン濃度が増大し、それらが高温
に因る鉄に対する反応性の増大に相まつて急激な
腐食傾向を示す様になる。また、アニオンだけで
は無く溶存酸素及び炭酸イオンもアニオンとは異
つた挙動で鉄に対する腐食を促進させる。 さらに悪いことには例えばイオン交換樹脂で軟
水を連続的に供給するシステムにおいては常にイ
オン交換樹脂のイオン交換能が低下して硬度成分
がリークしてくる恐れが有り、しかもその際高濃
縮操業が行われている為硬度成分の濃度は一気に
上昇する結果となる。この事態は即ち、軟水用清
缶剤とは単に腐食防止だけが問題なのでは無くス
ケール防止能をも具備して、不測の事故に備える
べきものである事を示すものである。 しかしてこの様な系には、従来リン酸系の清缶
剤が使用されてきたが、このものには富栄養化、
赤潮等の公害上の問題が生じている。この様な状
況において本発明者らは先に4成分よりなる汎用
水処理剤(防食剤)の有用性を認め特願昭56−
75327として出願した。 本発明は上記発明の防食剤を更に検討すること
によりなされたものである。本発明者らはさらに
検討を加えたところ、前記4成分よりなる剤は、
100―200℃の間の軟水又は濃縮軟水において、防
食被膜の形成が浅くさほど強化されていないこと
から、効果的になお不満が残ることを確認した。
そして200℃を越える辺りからもち直し再び強固
な被膜を形成することも認めた。このことはアニ
オンと薬剤の各温度における反応性の違いより生
ずるものと推定されるが、一方100―200℃の軟水
ボイラはかなり普及しているのでこの温度付近に
おける改良は重要な課題と考えられる。 すなわち、本発明はかような軟水ボイラにおい
て、より強固な防食皮膜を形成する添加剤を提供
することを1つの目的とするものである。 かくしてこの発明によれば、 (イ) モリブデン酸およびそのアルカリ塩、タング
ステン酸およびそのアルカリ塩ならびに亜硝酸
のアルカリ塩より選ばれた1種又は2種以上、 (ロ) 炭素原子数7以下の脂肪族オキシカルボン酸
またはそのアルカリ塩、 (ハ) 重金属イオンを水中で容易に放出しうる無機
重金属化合物、 (ニ) アクリル酸、メタクリル酸もしくはマレイン
酸をモノマーとするホモポリマー又はこれら二
種以上のコポリマー、又は上記モノマーの何れ
かと共重合しうる他のエチレン性二重結合を有
する化合物とのコポリマーで上記モノマー成分
を20mol%以上含有するコポリマー、あるいは
これらホモポリマー及びコポリマーの二種以上
の混合ポリマーである、分子量500〜100000の
水溶性ポリマー成分、及び (ホ) 炭素原子数2〜8個を有するモノアミン、 とを有効成分として含有することを特徴とする軟
水用ボイラ添加剤が提供される。 本発明の添加剤によれば、濃縮された軟水中
200℃以上は無論のこと100―200℃においても強
固な被膜が形成される。本発明による強固な被膜
の形成は、リン酸処理では必要であつたヒドラジ
ン等の脱酸素剤が不要となる付随的な効果をもた
らす。すなわち本発明において形成された被膜は
アニオン攻撃だけで無く酸素攻撃に対しても耐え
得るものである。本発明の添加剤は、上記のごと
く軟水ボイラにおいてことにその効果を発揮する
ものである。 一方本発明の添加剤は硬度もれ(硬度リーク)
によるスケール発生障害も防止又は抑制する作用
を有している。従つて、本発明の添加剤は非リン
系の清缶剤というだけでなく、脱酸素剤を不要と
しさらに使用軟水のより高濃縮化をも可能とした
ものである。 本発明に用いる(イ)成分、すなわちモリブデン
酸、タングステン酸及びアルカリ塩ならびに亜硝
酸アルカリ塩とは、通常鉄表面に不働態化皮膜を
形成する化合物として知られているものである。 なお上記アルカリ塩とは、アルカリ金属塩やア
ンモニウム塩を意味する。これらの具体例として
は、モリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸カリ
ウム、モリブデン酸リチウム、タングステン酸ナ
トリウム、タングステン酸カリウム、亜硝酸ナト
リウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸リチウム等が挙
げられこれらの中で経済性等の点からモリブデン
酸ナトリウム、タングステン酸ナトリウム、亜硝
酸ナトリウムを用いるのが好ましい。 本発明に用いる(ロ)成分すなわち炭素原子数7以
下の脂肪族オキシカルボン酸としてはグリコール
酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、グルコ
ン酸等が挙げられ、アルカリ塩としてはアルカリ
金属塩やアンモニウム塩が挙げられる。 これらのうち好ましいものは、クエン酸、グル
コン酸、リンゴ酸及びそのナトリウム塩である。
炭素原子数が8以上になると、溶解性、分散性、
界面活性の点で問題が生じ不適当である。 本発明に用いる(ハ)成分、すなわち重金属イオン
を水中で容易に放出しうる無機重金属化合物とし
ては、亜鉛、ニツケル、マンガン、スズ、アンチ
モン又はコバルトの無機酸塩すなわち、塩酸塩、
硫酸塩又は硝酸塩が挙げられる。これらのうち、
より強固な防食皮膜が形成される点でマンガン又
はスズの無機酸塩を用いるのが好ましく、硫酸マ
ンガン又は塩化第1スズを用いるのがより好まし
い。 一方(ニ)成分、すなわち分子量500〜100000の水
溶性ポリマー成分とは、アクリル酸、メタクリル
酸もしくはマレイン酸をモノマーとするホモポリ
マー又はこれら二種以上のコポリマー、又は上記
モノマーの何れかと共重合しうる他のエチレン性
二重結合を有する化合物とのコポリマーで上記モ
ノマー成分を20mol%以上含有するコポリマー、
あるいはこれらホモポリマー及びコポリマーの二
種以上の混合ポリマーを示すものである。 上記、エチレン性二重結合を有する化合物とし
ては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、イタコン酸、フマ
ル酸、アクリルアミド―N―プロパンスルホン
酸、ビニルアルコール等が挙げられる。かような
化合物と前記モノマーとのコポリマーを用いる際
には、前記モノマー成分すなわちポリマーを構成
するアクリル酸、メタクリル酸又はマレイン酸成
分が少なくとも20モル%含有されることが必要で
ある。20モル%未満であるとコポリマー自体の溶
解性や分散性が不充分で不適当である。通常、50
モル%以上含有されるのが好ましく、これらは共
重合時のモル比で適宜調整される。 上記水溶性ポリマー成分の具体例としてはポリ
アクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン
酸、アクリル酸メタクリル酸コポリマー、アクリ
ル酸メタクリル酸コポリマー、アクリル酸マレイ
ン酸コポリマー、アクリル酸フマル酸コポリマ
ー、アクリル酸アクリルアミドコポリマー、アク
リル酸メタクリルアミドコポリマー、アクリル酸
イタコン酸コポリマー、アクリル酸ビニルアルコ
ールコポリマー、アクリル酸アクリル酸メチルコ
ポリマー、アクリル酸アクリル酸エチルコポリマ
ー、アクリル酸メタクリル酸メチルコポリマー、
アクリル酸メタクリル酸エチルコポリマー、メタ
クリル酸マレイン酸コポリマー、メタクリル酸フ
マル酸コポリマー、メタクリル酸アクリルアミド
コポリマー、メタクリル酸メタクリルアミドコポ
リマー、メタクリル酸イタコン酸コポリマー、メ
タクリル酸ビニルアルコールコポリマー、メタク
リル酸アクリル酸メチルコポリマー、メタクリル
酸アクリル酸エチルコポリマー、メタクリル酸メ
タクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸メタ
クリル酸エチルコポリマー、マレイン酸アクリル
アミドコポリマー、マレイン酸メタクリルアミド
コポリマー、マレイン酸イタコン酸コポリマー、
マレイン酸ビニルアルコールコポリマー、マレイ
ン酸アクリル酸メチルコポリマー、マレイン酸ア
クリル酸エチルコポリマー等が挙げられる。これ
らのうち好ましいのは、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸マレイ
ン酸コポリマー、アクリル酸アクリルアミドコポ
リマー、アクリル酸アクリル酸メチルコポリマ
ー、アクリル酸メタクリル酸コポリマー、メタク
リル酸マレイン酸コポリマー、メタクリル酸アク
リル酸エチルコポリマー又はメタクリル酸アクリ
ルアミドコポリマーであり、さらに好ましいのは
ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸マ
レイン酸コポリマー、アクリル酸アクリル酸メチ
ルコポリマー又はアクリル酸メタクリル酸コポリ
マーである。 上記のごときホモポリマーまたはコポリマーは
水溶性である必要がある。また、実質的に水溶性
であつても分子量が約100000以上であると凝集作
用が生じてくるので好ましくなく、通常、分子量
約500〜100000のものが好ましい。ことに、合成
上の容易性等の点から、アクリル酸もしくはメタ
クリル酸系重合体は分子量約1000〜20000のもの
が適しており、ポリマレイン酸は分子量約500〜
2000のものが適している。一方上記の如き分子量
を有するものでも水に溶解し難い場合には重合分
子中の遊離酸やそのエステル部分を対応する易溶
解性塩(アルカリ金属塩、アンモニウム塩や低級
炭化水素モノアミン塩)に変換することによりそ
の溶解性を高めることが所望の効果を得るために
望ましい。 一方、(ホ)成分すなわち炭素原子数2〜8個を有
するモノアミンとしては、プロピルアミン、ブチ
ルアミン、ペンチルアミン、ヘプチルアミン、イ
ソオクチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、ジプロピルアミン、イソプロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン等の1級、2級又は3
級モノアミン類や、シクロヘキシルアミン、モル
ホリン、ピペリジン、ピペコリン等の環式モノア
ミン類や、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミン、2―メトキシプロパノールアミン、2
―アミノ―2―メチルプロパノール等のアルカノ
ールモノアミン類が挙げられる。含有する炭素数
が9以上のものでは塩基性が低下し金属に対する
作用性が低くなると同時に若干の発泡性も生じて
くるので適当でない。また炭素数が2未満のモノ
アミンは沸点が低く製剤上問題が有り不適当であ
る。 これらの中で好ましいものとしてはシクロヘキ
シルアミン、モルホリン及び2―アミノ―2―メ
チルプロパノールが挙げられる。なお、これらは
他の酸成分との塩の形態で含有されていてもよ
い。 また(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)及び(ホ)の各有効成分の
相乗
効果的作用が発揮されるのに好適な配合割合は重
量比で(イ):(ロ):(ハ):(ニ):(ホ)が1:1〜100:0
.1〜
5:0.1〜10:0.1〜40であり、好ましくは1:1
〜40:0.1〜3:0.2〜5:0.3〜25である。 これらの成分は通常上記配合比による水溶液と
するのが良く、その際溶液はそのPHを6〜10に保
つのが好ましい。PHが低いとモリブデン酸等が変
化し変色を起しやすく、又オキシカルボン酸類の
中でも辺りに存在する酸素による酸化を受けやす
い。一方重金属類は一般に酸性の方が安定な場合
が多いが、この(イ)〜(ホ)の上記配合比の中では安定
に存在する事ができる。PHを6〜10とする場合PH
調製剤として無機の酸又はアルカリ金属の水酸化
物例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を
用いる事ができる。又無論上記配合の粉末製品と
することも可能である。 これらの製剤を添加する場合通常ボイラ給水に
対し、希釈された溶液をポンプから連続的に添加
するのが適当である。又、これら薬剤の通常の添
加量は、各成分の合計濃度として、100〜2000
mg/、より好ましくは250〜2000mg/であ
る。 従つて、本発明は上記(イ)〜(ホ)の五成分を軟水ボ
イラ水に添加することからなる水処理方法又は防
食方法をも提供するものである。この際、各有効
成分は別々に添加されてもよい。 以下、本発明を実施例によりさらに詳説する
が、これにより本発明は限定されるものではな
い。 なお、分子量は、オストワルド法による概算値
である。また、以下のppmはmg/を示すもの
である。 実施例 1 〔製剤例 1〕 モリブデン酸ナトリウム2水塩 10重量部 クエン酸ナトリウム 15 〃 硫酸マンガン4水塩 3 〃 ポリマレイン酸(分子量1000) 2.5 〃 モルホリン 10 〃 水酸化ナトリウム 0.5 〃 水 59 〃 上記配合比で水にクエン酸ナトリウムと水酸化
ナトリウムを溶解させた後硫酸マンガン4水塩を
次いでモリブデン酸ナトリウム2水塩次いでポリ
マレイン酸、モルホリンを順次溶解させて液剤を
得た。 〔製剤例 2〕 モリブデン酸ナトリウム2水塩 3重量部 グルコン酸ナトリウム 25 〃 塩化第1スズ2水塩 5 〃 アクリル酸メタクリル酸コポリマー 3 〃 (分子量4000、反応モル比1:1) シクロヘキシルアミン 10 〃 水 54重量部 上記配合比で水にグルコン酸ナトリウムを溶解
させた後塩化第1スズ2水塩を次いでモリブデン
酸ナトリウム2水塩次いでアクリル酸メタクリル
酸コポリマー、シクロヘキシルアミンを順次溶解
させて液剤を得た。 〔製剤例 3〕 モリブデン酸ナトリウム2水塩 1重量部 グルコン酸ナトリウム 30 〃 塩化第1スズ2水塩 1 〃 ポリアクリル酸ナトリウム 1 〃 (分子量8000) 2―アミノ―2―メチル―1― 10 〃 プロパノール 水酸化ナトリウム 0.5 〃 水 56.5 〃 水にグルコン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム
を溶解させた後塩化第一スズを溶解させる。その
後モリブデン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナト
リウム、2―アミノ―2―メチル―1―プロパノ
ールを順次溶解させて液剤を得た。 〔製剤例 4〕 モリブデン酸ナトリウム2水塩 5重量部 グルコン酸ナトリウム 20 〃 塩化第1スズ2水塩 5 〃 ポリアクリル酸ナトリウム 5 〃 (分子量8000) モルホリン 15 〃 水酸化ナトリウム 1 〃 水 49 〃 水にグルコン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム
を溶解させた後塩化第一スズを溶解させる。その
後モリブデン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナト
リウム、モルホリンを順次溶解させて液剤を得
た。 比較例 1 〔製剤例 5〕4成分系 モリブデン酸ナトリウム2水塩 5重量部 硫酸マンガン・4水塩 3 〃 クエン酸ナトリウム 25 〃 ポリマレイン酸 2.5 〃 水酸化ナトリウム 1 〃 水 63.5重量部 〔製剤例 6〕4成分系 モリブデン酸ナトリウム2水塩 3重量部 塩化第1スズ2水塩 5 〃 グルコン酸ナトリウム 25 〃 アクリル酸メタクリル酸コポリマー 3 〃 (共重合比1:1、分子量4000) 水 64 〃 上記2製剤も実施例製剤の製造法と同様にオキ
シカルボン酸又はその塩、水酸化ナトリウムを水
に溶解後モリブデン酸ナトリウム2水塩次いでポ
リマーを順次溶解させて液剤を得た。 実施例 軟水ボイラにおける薬剤の効果を回転しうる装
置を付したオートクレーブを用いて調べた。即
ち、大阪市水軟化水の5倍濃縮水800mlに所定量
の薬剤を添加し、オートクレーブに仕込んだ。市
販品名SPCCの軟鋼テストピース(テストピース
の形状は30×50×1mm)を撹拌棒に吊し、モータ
ーと連動させ、液中に浸漬し100rpmで回転させ
る。オートクレーブを密閉の後、撹拌下、8.1Kg
f/cm2、170℃の加圧加熱条件で2日間試験をす
る。試験終了後テストピースの腐食減量(mg)を
求め、生じた孔食(ピツチング)の有無、及びテ
ストピース表面の防食被膜の有無を肉眼で観察し
た。(オートクレーブ試験) その結果本願発明の製剤品(製剤例1,2)を
使用した場合には、テストピース表面の孔食はな
く黒色あるいは黒紫色の防食被膜(外見は黒染処
理によるFe3O4の被膜に類似している)が形成し
ていた。一方比較例としての製剤品(製剤例5,
6)においては、そのような防食被膜の形成はな
かつた。そこでこの防食被膜の強度を調べる為に
次の試験を行なつた。 前記オートクレーブ試験を行なつた後のテスト
ピースを撹拌棒に吊し所定量の薬剤(通常オート
クレーブ試験時の1/20)を加えた試験液1l中に
浸漬する。テストピースを100rpmで回転させな
がら常圧下水温を40℃として3日間試験を行なつ
た。被膜―強度試験に使用した試験水は大阪市水
軟化水(1倍)である。試験終了後JIS K―0100
に準拠しmdd(1dm21日当りの腐食減量(mg)、
mg/dm2・day)を求めた。又別に比較の為オー
トクレーブ試験を行なわない新しいテストピース
を用いて同様の試験を行なつた。得られた結果を
表―1に示す。使用した水質は実施例表―2に
示されているものと同様である。 表―1に示す如く短時間のオートクレーブ試験
では、本願発明の製剤品(製剤例1,2)と比較
例としての製剤品(製剤例5,6)との腐食減量
(mg)における差は、明確ではないが、被膜―強
度試験において明らかな様に本発明の製剤品は強
固な防食被膜を形成して高い防食能を発揮するこ
とが判る。
【表】 実施例 軟水ボイラにおける薬剤の効果を実施例で使
用したオートクレーブを用いて試験を行つた。即
ち、大阪市水軟化水の濃縮倍率が1倍、5倍、10
倍、15倍、20倍及び25倍の試験水800mlに所定量
の薬剤を添加し、オートクレーブに仕込んだ。 実施例と同様の軟鋼テストピースを撹拌棒に
吊し、モーターと連動させ、液中に浸漬し
100rpmで回転させる。オートクレーブを密閉
後、撹拌下、8.1Kgf/cm2〜15.0Kgf/cm2(約170
℃〜200℃)の加圧加熱条件で2日間の試験を行
う。試験終了後テストピースの腐食減量(mg)を
求め、生じた孔食(ピツチング)の有無、及びテ
ストピース表面の防食被膜の有無を肉眼で観察し
た。それぞれの試験水の水質を表―2に試験結果
を表―3に示す。このような試験条件下170℃〜
200℃の比較的低温部において、本願発明の5成
分系防食剤は、孔食も認められず又実施例で証
明された如く強固な被膜を形成することがわか
る。なお試験を行つた薬剤の各成分の比率は(a)を
1重量部に換算すると(b)1.2〜35.3重量部(c)0.1〜
1重量部(d)0.2〜4.7重量部(e)0.35〜23.5重量部で
ある。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 軟水ボイラにおける薬剤の鉄に対する分散効果
をオートクレーブを用いて試験した。試験水1lに
所定量の薬剤を添加し、オートクレーブに仕込ん
だ、オートクレーブを密閉後100rpmで撹拌しな
がら15Kgf/cm2約200℃の加圧加熱条件で3日間
試験をする。試験後室温まで放冷し放冷後1時間
静置させる。その後試験水の上澄液100mlを採取
し、全鉄濃度を測定した。使用した試験水は実機
においてスケールトラブルを生じている水質をモ
デルとした合成軟水である。その合成軟水の水質
を表―4に又得られた結果を表―5に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 表―5に示す如く本願発明の製剤品は充分に鉄
に対する分散効果があることがわかる。このこと
は例えばボイラ缶内における給水やドレン水によ
つて持ち込まれた鉄分をブローによつて充分に系
外に排出することが可能であり、従来の様に缶内
でスケールやスラツジとならず腐食の原因や伝熱
の阻害によるエネルギーの損失を防止するととも
に管の閉塞や破裂による事故を未前に防ぐ事がで
きる。 実施例 某工場の中低圧水管ボイラ(ドラム圧力16.8Kg
f/cm2、蒸発量20ton/hr、保有水量15ton)にお
いて従来清缶剤としてリン酸ナトリウムと炭酸ナ
トリウムとの複合剤をボイラ給水に対して12g/
ton及び脱酸素剤として水加ヒドラジンを給水に
対し2g/ton添加しブロー率を約6%として運
転していた。ボイラ休止時にボイラ缶内及び水管
部を観察した所蒸気取出し口は全面腐食し、一部
酸化鉄が剥離していた。吃水面の上下共腐食し、
上部には孔食が激しく、下部にも孔食が発生して
いた。又蒸気ドラム水管部及び水ドラム全面に酸
化鉄が生成し一部剥離しその下に腐食が発生して
いた。そこで本願発明の実施例で製剤した製剤
例3の薬剤をボイラ給水に対し17.5g/ton添加
し脱酸素剤は使用せずに濃縮倍率を上げて約3.5
%ブローとし薬剤のボイラ缶内濃度を約500mg/
として100日間の試験を行なつた。前回と同様
にボイラ休止時にボイラ缶内及び水管部を観察し
た結果、孔食,腐食の発生はみられず以前の孔食
跡及び腐食跡に黒色被膜が生成していた。又スケ
ールの発生も見られず良好な結果であつた。本願
発明の薬剤を用いることにより脱酸素剤を使用す
ることなくブロー率を低下する事による省エネル
ギーのボイラ運転が可能であることが示された。
表―6に試験条件を表―7にボイラ給水及び缶水
の水質を示す。
【表】
【表】
【表】 なお、P―アルカリ度、M―アルカリ度、塩化
物イオン、シリカイオン、燐酸イオン、全鉄分及
び全硬度の単位は(mg/)であり、電気伝導度
の単位は(μS/cm)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) モリブデン酸およびそのアルカリ塩、タ
    ングステン酸およびそのアルカリ塩ならびに亜
    硝酸のアルカリ塩より選ばれた1種又は2種以
    上、 (ロ) 炭素原子数7以下の脂肪族オキシカルボン酸
    またはそのアルカリ塩、 (ハ) 重金属イオンを水中で容易に放出しうる無機
    重金属化合物、 (ニ) アクリル酸、メタクリル酸もしくはマレイン
    酸をモノマーとするホモポリマー又はこれら二
    種以上のコポリマー、又は上記モノマーの何れ
    かと共重合しうる他のエチレン性二重結合を有
    する化合物とのコポリマーで上記モノマー成分
    を20mol%以上含有するコポリマー、あるいは
    これらホモポリマー及びコポリマーの二種以上
    の混合ポリマーである、分子量500〜100000の
    水溶性ポリマー成分、及び (ホ) 炭素原子数2〜8個を有するモノアミン、 とを有効成分として含有することを特徴とする軟
    水用ボイラ添加剤。 2 (イ)成分が、モリブデン酸ナトリウム、タング
    ステン酸ナトリウム又は亜硝酸ナトリウムである
    特許請求の範囲第1項記載の添加剤。 3 (ロ)成分が、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸
    又はそのナトリウム塩である特許請求の範囲第1
    項記載の添加剤。 4 (ハ)成分が、スズ又はマンガンの塩酸塩又は硫
    酸塩である特許請求の範囲第1項記載の添加剤。 5 (ニ)成分が、ポリアクリル酸、ポリマレイン
    酸、アクリル酸マレイン酸コポリマー、アクリル
    酸アクリル酸メチルコポリマー又はアクリル酸メ
    タクリル酸コポリマーである特許請求の範囲第1
    項記載の添加剤。 6 (ニ)成分の水溶性ポリマー成分が分子量500〜
    20000である特許請求の範囲第1項記載の添加
    剤。 7 (ホ)成分が、シクロヘキシルアミン、モルホリ
    ン又は2―アミノ―2―メチルプロパノールであ
    る特許請求の範囲第1項記載の添加剤。 8 (イ)〜(ホ)の各有効成分の配合比が重量比で、
    (イ):(ロ):(ハ):(ニ):(ホ)として1:1〜100:0.1

    5:0.1〜10:0.1〜40である特許請求の範囲第1
    項記載の添加剤。 9 (イ)〜(ホ)の各有効成分の配合比が重量比で、
    (イ):(ロ):(ハ):(ニ):(ホ)として1:1〜40:0.1

    3:0.2〜5:0.3〜25である特許請求の範囲第1
    項記載の添加剤。
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