JPS62270598A - 新規な腫瘍関連抗原 - Google Patents

新規な腫瘍関連抗原

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JPS62270598A
JPS62270598A JP62096107A JP9610787A JPS62270598A JP S62270598 A JPS62270598 A JP S62270598A JP 62096107 A JP62096107 A JP 62096107A JP 9610787 A JP9610787 A JP 9610787A JP S62270598 A JPS62270598 A JP S62270598A
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JP
Japan
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antigen
monoclonal antibody
tumor
yby088
cancer
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JP62096107A
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カレン・グレイ・バーネット
ラナ・スザンナ・グロウアー
エスター・フイ−イム・オー
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Hybritech Inc
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/30Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants from tumour cells
    • C07K16/3015Breast
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    • A61K39/0005Vertebrate antigens
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 本発明は抗原群、特に腫瘍関連抗原の特徴付けに関する
ものである。更に、該抗原I旧こ特異的に反応する抗体
群に関するものである。更にまた、本発明は該抗体の生
産方法、並びにこれらの診断及び治療」二の使用方法に
関するものである。
ヒトの癌を診断及び治療する上に於いて、モノクローナ
ル抗体の潜在的役割が、近年の研究及び考察の的となっ
ている。特に関心を集めているの(」、癌の経過、例え
ば治療期の癌の経過を検査し、監視B−るための免疫検
定法にモノクローナル抗体が使用できることである。モ
ノクローナル抗体はまた、生体内(in vivo)に
於いて腫瘍関連抗原群と結合できる能力によって腫瘍の
影像化(イメージング)及び治療に使用できる可能性を
有しているごとム特に関心を集めている。
更にモノクローナル抗体技術の発達により、ヒト腫瘍に
於1」る複雑な抗原性の研究が可能となっている。具体
的に言えば、モノクローナル抗体の精密な免疫反応によ
って、ヒト腫瘍から発現されろ抗原を同定し、区分する
ことができる。従って、このようなはっきりした腫瘍関
連抗原群を、ある種のモノクローナル抗体との精密な免
疫反応によって特徴(=J(jることは、癌を診断及び
治療ずろためにモノクローナル抗体技術を有効的に活用
する手段をGたらずことになる。
矛盾するにうであるが、ある種の抗原群はヒト腫瘍細胞
から発現するはれども、正常細胞からも=3= 発現する。従って、これらの抗原群は、「腫瘍に特異的
な抗原」と称号せずに1腫瘍関連抗原」と呼ぶことにす
る。これらの腫瘍関連抗原群が診断及び治療に於いて重
要であることは、腫瘍細胞から発現される抗原が正常細
胞と比較して相対的に過剰量であること、更にイン・ビ
ボ(生体内)に於いて正常細胞による抗原よりも腫瘍細
胞によって発現される抗原に対するほうが抗体が選択的
であることに基づくものである。生体内に投与された抗
体が腫瘍細胞から発現される抗原に対し相対的に選択性
を示すことは、(1)悪性増殖の、異常で急速な代謝に
基づき、癌細胞による抗原の発現性が増大していること
、及び(2)腫瘍細胞の膜のバリヤーとしての性質の破
壊に基づき、抗体に腫瘍組織抗原が接近しやすくなって
いること、が関係していると考えられる。
現在までのところ、限られた量の腫瘍関連抗原群しか十
分に特徴付けが為されていない。更に、診断あるいは予
後のマーカーとして有用な腫瘍関連抗原の中には、全患
者、即ち疾病の全段階及び=4− 全症状にわたり存在し得ないものがある。従って、同一
の腫瘍組織により発現される1つ以上の腫瘍関連抗原群
を同定し、特性化することによって、診断上の識別及び
治療効果が向」ニされる。更に、癌の診断及び治療を行
うには、特定の型のヒト腫瘍に関連している特殊な抗原
の集合体(set)あるいはパネル(panel)を利
用するのが望ましい。このような事情から、特異的な腫
瘍関連抗原群を更に同定し、特性化する必要がある。
本発明はヒト組織、特に乳癌に存在する新規な抗原類に
特徴付けを行うことに基づくものである。
従って、本発明は、少なくともモノクローナル抗体YB
YO8Bとの反応性によって特徴付けることのできる特
異な腫瘍関連抗原を提供するものである。
本発明は更に、本発明の抗原に特異的な抗体及びこのよ
うな抗体群を生産するための方法も提供するものである
。また本発明は、免疫組織化学的方法及び免疫検定法に
よって癌を検出し、その病態の経過を監視するための抗
体の使用例を提供し、更に、ヒトに於1:lる癌を生体
内に於いて診断及び治療するための該抗体の使用例をも
提供するものである。
前記のように、本発明は新規な腫瘍関連抗原を提供する
。本発明に従えば、ごの従来開示されていない抗原を特
徴(1けるためにモノクローナル抗体YBY 088を
利用する。モノクローナル抗体YBY088は、アメリ
カン・タイプ・カルチャー・コレクシaン(ATCC)
[1230]  パークローン・l”ライブ、Oツ’)
ビl/、MD20852]に寄託(4月16日、198
6)されている雑種細胞系(ハイブリッド・セルライン
)から得られる。
この試料はこの細胞系寄託物にイマ1けられた受託番号
I]B9076により入手することができる。
本発明の抗原の生化学的及び免疫学的特性、特にモノク
ローナル抗体YBY088との反応性により、その特徴
イ」け、並びに正常組織及び腫瘍組織に存在するその他
の抗原との識別が可能になる。
従って、本発明に係る抗原の同定可能な特徴及び特性を
以下に記載する: (a)本抗原は、ヒト乳房細胞系、詳細にはT471)
乳房細胞系(ATCCHTB + 33)に存在する。
(1))本抗原は、乳癌の膜成分である。モノクローナ
ル抗体YBY 088を使用した標準的な固相酵素免疫
測定法(E L I S A、)により、乳癌から精製
された原形質膜中に抗原が存在すること、並びに正常な
乳房及び膵臓組織から精製された原形質膜中には比較的
低濃度であるが抗原が存在することか示される。それと
比較して、YBY 088は、結腸組織、肝組織、腎組
織、肺組織、前立腺組織及び膀胱組織などの良性組織か
ら精製された膜とは明瞭な反応を示さない。
(c)本抗原は、各種の正常組織及び乳癌のサイドシル
(細胞質ゾル)中で産生される。ELISA技法によっ
て示されるように、YBY088は、乳房組織、結腸組
織、肝組織、腎組織、肺組織、前立腺組織、脳組織及び
肝組織などの良性組織、並びに乳癌、結腸癌及び結腸癌
の粘膜などの腫瘍組織から精製されたサイドシルと反応
する。
(d)ヒト乳房細胞系T47DのSDS抽出エキスを用
いた5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(S’
DS−PAGE)及びウェスターン免疫ブa−)ト分析
(Western immunoblot analy
sis)によって、YBY088は、分子量約68,0
00〜約so、ooo、約4.0.000〜約48,0
00、約28,000〜約32,000、及び約16゜
000〜約19,000の範囲の抗原の分子量成分と反
応することが明らかになった。あるいは、乳房細胞系T
 47 Dの非イオン性洗浄剤抽出ニギスを用いた5D
S−PAGE及びウェスターン免疫プロット分析によっ
て、YBY088は分子量約28,000〜約32,0
00、及び約16,000〜約19,000の範囲の抗
原の分子量成分と反応することが判明した。5DS−P
AGE法及びウェスターン免疫プロット分析の前に抗原
を粉砕して改良すると、抗原はプロテイナーゼKによる
処理に反応するようになる。従って、抗原のYBY08
8との反応性がプロテイナーゼに処理によって破壊され
るので、抗原の木質はタンパク質であることが明らかで
ある。
(e)2次元ゲル電気泳動法を用いた抗原の等電点電気
泳動法により、前述の各分子量について抗原は、約吐■
8.0〜約r)H8,8、約pl(6.2〜約pH6.
8、約pH6,2〜約叶16.8、及び約pH8,0〜
約pH8,8の範囲の等電点を有することが判明した。
詳細には、抗原の等電点ピークは約pH8,4、約1)
H6.5、約pH6、5、及び約pH84である。
(f)抗原は、ヒト母乳中には検出されない。SD S
 −P A G E法及びウェスターン免疫プロット分
析法では、YBY 088のヒト乳脂肪球状膜との反応
は認められない。
(g)抗原は血液成分と関連性がない。蛍光励起細胞分
離捕集装置分析(FAC3)では、YBY088の血液
成分(リンパ球、赤血球細胞、骨髄成分及び血小板)と
の反応は認められない。
前述した、ヒト正常組織若しくはヒト腫瘍組織から精製
された膜又はサイドシルから選ばれる供給源から誘導さ
れ得る本発明の抗原は、本質的にタンパク質であり、約
68,000〜約80,000、約、to、000〜約
48.000、約28.000〜約32,000、及び
約16,000〜約19.000の範囲の分子量成分を
打するものとして特徴付けられる。更に本発明の抗原は
、各抗原の分子量成分について、約pH8,0〜約pH
8,8、約pH6,2〜約1)H6.8、約1)I(6
,2〜約1)T〜16゜8、及び約pH8,0〜約叶I
8.8の範囲の等電点を有するものとして特徴付(プら
れる。更に本発明の腫瘍関連タンパク質は、各種の正常
及び腫瘍組織のサイトゾル中に存在し、乳癌の膜によっ
て発現される。
本発明の抗原をその他の腫瘍関連抗原などの他の抗原類
と識別する上で特に重要なことは、抗原の少なくとも1
つの決定基に対するモノクローナル抗体YBY088と
の特異性である。本発明によって特徴付けられる抗原に
対するYBY088の特異的反応は、ヒトを起源とする
その他の物質からこの抗原を分離精製する手段、更には
抗原としての正確な抗原決定基を特徴付ける手段をもた
らずものである。このような精製された抗原及びこれら
の決定基は、当業界周知の方法を使用して診断及び治療
に使用できるモノクローナル抗体及びポリクローナル抗
体を生産するのに有用である。
例えば、抗原に対するモノクローナル抗体を産生ずるネ
ズミハイブリドーマ(ネズミ雑種細胞)を得ることがで
きる。更に、本発明の抗原及び抗原決定基は、先に特徴
付けを行った抗原と共通する決定基又は決定基群を有す
る、本発明の抗原以外の分子群に対するモノクローナル
抗体を生産するために使用することもできる。このこと
は、ある種の抗原又は抗原決定基が病状の種々の段階あ
るいは発症時に、異なって発現される場合に特に有用で
ある。あるいは、本発明の抗原は、家兎、ヤギ又は他の
動物に於いて免疫反応を刺激するために使用することが
でき、該動物の血清ポリクローナル抗体を得ることがで
きる。更に本発明の抗原は、注目されている抗体、例え
ばモノクローナル抗体又はヒ)・組織、血液若しくはそ
の他の体液に存在する抗体群を特徴付けるために使用す
ることがで−11〜 きる。
本発明は、本発明で特徴付けられる抗原に特異的なモノ
クローナル抗体及びその生産方法を提供する。好ましく
は、このようなモノクローナル抗体は1g0群であり、
モノクローナル抗体YBY088と実質的に同様な本発
明の腫瘍関連タンパク質と免疫反応性を有するものであ
る。このようなモノクローナル抗体は、ヒトに於ける癌
、特に乳癌を検出、診断及び治療するのに有用である。
更にこのような抗体は、本発明によって提供される抗原
を更に分離精製するため、並びに正確な決定基を特徴付
けるために利用することができる。
前記のモノクローナル抗体は、通常、ケーラーとミルス
タイン[Kohler and Milstein、ネ
イチャー(Nature)256.4.95−497(
1975)]の方法に従い生産することができる。本発
明に従えば、本発明の精製抗原の可溶性分画又は乳癌由
来のヒト腫瘍組織の可溶性分画を用いて、マウスあるい
は他の適当な宿主を免疫する。免疫を行った後、免疫化
マウスの牌臓細胞を適当なマウス骨=12− 髄腫系の細胞群と融合させ、雑種細胞系を得る。
得られた雑種細胞系を適当な培地で培養し、次いで本発
明で特徴付けられる抗原と特異的に反応する抗体を産生
ずる雑種細胞系を選別し、クローンし、その結果産生さ
れたモノクローナル抗体を回収する。
このように本発明は、下記の工程からなるモノクローナ
ル抗体の生産方法を提供する:(a)ヒト乳癌由来のヒ
ト腫瘍組織又はヒト組織由来の抗原又はヒト癌細胞系の
可溶性分画を用いて宿主を免疫すること(該抗原は、分
子量約68.000〜約80,000、約40,000
〜約48゜000、約28,000〜約32,000、
及び約16.000〜約19,000の範囲の成分であ
って、該分子量成分に関して約p)(8、O〜約pH8
゜8、約+)H6.2〜約pH6.8、約pH6,2〜
約pI(6、8、及び約pal 8 、0〜約pH8、
8の範囲の等電点を有しているタンパク質である)、(
b)該宿主の胛臓細胞を適当な骨髄腫細胞と融合させ、
雑種細胞系を得ること、 (c)該雑種細胞系を適当な培地で培養し、(a)に記
載の抗原と反応する雑種細胞系を選別してクローンする
こと、及び (d)産生されたモノクローナル抗体を回収すること。
本発明は、ヒトの癌、特に乳癌をin vitro(試
験管内)に於いて検出及び診断するための方法を提示す
るものである。前述した本発明の特異な腫瘍関連タンパ
ク質の特徴付1月こより、免疫組織化学法による患者の
組織試料中、及び/又はin vitro免疫検定法に
よる但者の体液試料中の該タンパク質の検出が可能にな
る。免疫組織化学法及び/又は免疫検定法によって患者
検体中の本発明の腫瘍関連抗原の存在及び/又はその量
を検定するこ  2とは、診断」二の重要な利用法であ
り、病状の経過を示し得るもの、あるいはそれに相関す
るものである。
患者の組織検体中の抗原を検出する免疫組織化学法は当
業界周知のものであるので詳細に記載する必要はないだ
ろう。本明細書にて簡潔に示せば、癌の疑いのある患者
(疑似癌患者)から得られた組織検体を本発明により特
徴付けられる腫瘍関連タンパク質に特異的な抗体、好ま
しくはそのモノクローナル抗体と接触させる。使用する
のに特に好ましいものは、モノクローナル抗体YBY0
88である。次いで、抗体が結合する部位(サイト)を
、標準的な免疫組織化学的手法によって組織検体を選択
的に染色することにより検出する。
同様に、免疫検定法により患者の体液試料中の抗原性物
質をin vitroにて検出する方法は、当業界周知
であるので、本明細書で繰り返す必要はないであろう。
本発明に於いては、患者の体液試料を本発明の腫瘍関連
タンパク質と特異的に反応する少なくとも1つの抗体、
好ましくはモノクローナル抗体と接触させ、試料成分と
結合した抗体を検出する。拮抗的又は非拮抗的な免疫検
定法によって、本発明に係る抗原の存在を質的及び/又
は量的に検定することができる。モノクローナル抗体又
はポリクローナル抗体は、本発明により提供される抗原
に対して必要な特異性を有していれば、−15= いずれも用いることができる。好ましくは、モノクロー
ナル抗体YBYQ8gを使用する。更に、使用するのに
好ましい免疫検定法は、本発明によって特徴付けた抗原
の非干渉性決定基群と結合する、選択されたモノクロー
ナル抗体を使用する2点免疫検定法(two−site
 immunometric assays)である。
本発明は更に、ヒトに於ける癌、特に乳癌の生体内診断
及びその治療方法を提示する。本発明によれば、本発明
の腫瘍関連タンパク質と特異的に反応する抗体を、前も
って決定しておいた有効量で、疑似癌患者に投与し、次
いで標準的な影像法により抗体の分布部位を検出するこ
とによって、腫瘍の位置を推定し、検出するという方法
が実施できる。検出を可能にするためには、抗体、好ま
しくはYBY088を好ましくはγ線を放射する放射性
核種を用いて標識し、薬学的に許容できる担体に入れて
患者に投与する。
このように本発明は更に、記述したような、薬学的又は
診断上許容できる担体あるいはその希釈剤とともにモノ
クローナル抗体を含有する、治療=16− あるいは診断用製剤を提供するものである。薬学的に許
容できる担体は、晶面動物を治療又は診断するのに使用
し得るものが選ばれ、また、診断上許容できる担体は、
診断試験法を行うのに使用し得るものが使われる。この
ような担体あるいは希釈剤は、当業者にとって周知のこ
となので、更に説明を加えない。
本発明により可能になった癌の治療方法に従い、本発明
に係る腫瘍関連抗原と特異的に反応する抗体、好ましく
はモノクローナル抗体の前もって決定しておいた有効量
を、癌患者に投与する。抗体、好ましくはYBY088
は適当な治療剤、例えば放射性同位元素、好ましくはβ
粒子放出物質、薬物、毒物又は腫瘍部位に集まるように
選択された生物的タンパク質と接合(コンジュゲート)
させ、薬学的に許容できる担体に入れて癌患者に投与す
る。
更に、イン・ビボ(生体内)での癌の診断及び治療とい
う関係で、当業者ならば理解できるであろうが、本発明
の腫瘍関連抗原に対し特異的に反応する抗体又は抗体の
断片(f ragment)、即ち抗体断片の混合体(
cocktai ls)の混合物を含有する抗体製剤は
、ある場合には、腫瘍の検出、位置の推定、及び治療を
効果的に行うのに使用することができる。
本発明を更に詳細に説明するために実施例を挙げるが、
これは本発明を制限するものではない。
実施例1 モノクローナル抗体YBY088の生産 乳癌と診断されている患者から得たリンパ節リンパ球を
解凍し、10%ウソ胎児血清(F’BS)を含有するR
PMIi640[フロー・ラボラトリーズ(P low
 L aboraLories)、アレキザンドリア、
VAIで一夜培養した。リンパ球(30xlO°個)と
P 3/HT(30X l 08個)[マウス骨髄腫細
胞系P3X63Ag8.653(ATCCC12,L 
 l580)の繁殖系統]を、無血清RPMI−7.5
%ジメヂルスルホキンド中の35%ポリ、エチレングリ
コール−1000を用いて融合させた。RPMl−10
%FBS−HA’r(] 0− ’Mヒボギザンヂン、
4.xlO−7Mアミノプテリン、及び1゜6xlO−
5Mデミジン)中、96−ウェル(well)平板「コ
スタ−(Cosver)ケンブリッジ、MA、]の1個
のウェル毎に全細胞一度105個にて細胞をプレートし
た。培養を5%CO2雰囲気下で2週間行い、その後1
週間に1回上清を新鮮なHA T培地と交換した。40
日目位増殖培養物のウェルから」二清をサンプリングし
、同相酵素免疫測定法(ELISA)によって免疫グロ
ブリン(Ig)の存在を試験した。
次いで、ELI SAによってIg−産生クローンを乳
癌由来の膜及びザイトゾルとの特異的反応性に関してス
クリーニングした。モノクローナル抗体、IgM抗体を
YBY 088と命名し、更に本発明に係る抗原の特徴
付けに使用するために特性決定及びその選別を行った。
聚鼾鯉ん 抗原の特徴付は モノクローナル抗体YBY088を使用し、本明細書に
て述べた方法によって本発明の抗原の特徴イ」けを行っ
た。
ヒト組織の膜及びサイドシルの分画を使用し、モノクロ
ーナル抗体の反応性をスクリーニングすることによって
抗原の特徴イマ1けを行った。尚、ヒト組織の膜及びザ
イトゾルの分画は下記のごとくに調製した; 死後10時間以内に外相的に採取した解剖検体を切断し
、−80℃にて保存した。ダウンス粉砕器(Dounc
e homogenizer)を用い、組織を4容量の
10mMトリス−塩酸pH7,6.2mM塩化カルシウ
ム、2mMフェニルメチルスルホネート(ホモジネート
用緩衝液)中にて4℃でホモジネートした。一連の工程
は全て4℃に於いて行った。ホモンネ=1・を遠心分離
(]00x4,5分間)にかけ、細胞核と無傷の細胞を
取り除いた。」二清を取り出し、遠心分離(130,0
00X4.1時間)にかけた。この高速遠心分離によっ
て得られた上清を取り除き、これをザイトゾル分画と命
名した。
このペレットを1容量のホモジネート用緩衝液に再懸濁
し、10mM1・リスー塩酸叶I7.2中の40%/2
0%不連続型シヨ糖グラジェントに重2L一 層した。グラジェントを遠心分離(130,000×9
.17時間)にかげた。40%/20%中間期の物質を
ピペットを用いて取り出し、ホモジネート用緩衝液を用
いて5倍容量に希釈し、遠心分離(26.0OOXI?
、60分間)にかけた。得られたペレットをホモジネー
ト用緩衝液に再懸濁し、標本化して一80℃で保存した
膜/ザイトゾルET、TSA汰 ヒト正常組織並びにヒト腫瘍組織の精製膜及びザイトゾ
ル分画中にモノクローナル抗体YBY 088と反応す
る抗原が存在するか否かを固相酵素免疫測定法(ELM
EiA)によって検定し、490nmに於ける吸光度を
測定した。
膜/ザイトゾルELISAを実施するために、前記のよ
うに調製したザイ[・ゾルIOμg/ウェル又は膜21
1g/ウェルを平底マイクロリットル平板(グイナテッ
ク(D ynatech)、アレキザンドリア、GA)
lで37°Cにて一夜乾燥させた。得られた平板を冷水
道水を用いて3回洗浄した。20%ウマ血清のPBS(
リン酸緩衝生理食塩水)(0゜15M NaCL  2
0mM リン酸ナトリウムl) l−172)溶液50
μθを加えた後、ハイブリト−マ−1−清50μσを加
え、室温にて1時間インギュベートシた。洗浄した後、
5%ウマ血ipf −P B Sで1:l000に希釈
したモノクローナル・マウス抗−ヒl−rgM−1−I
RPコンジコゲ−1・体[ウィルソン(Wtlson、
M、B、)及びナヵネ(Nakane、 P 、K 。
)、エルセピア−・ノース・ホーランド・バイオメディ
カル、プレス(Elsevier North Ho1
landB iomedical  P ress、 
 I 978 )の方法によってコンジュゲートしたZ
SAG I 1.ベーリンガー・マンハイム(Boeh
ringer Mannl+eim)、インディアナポ
リス、INX 1985/86 ツノタ[1グ#095
2]100μρとともにラボ刀しを1時間インキュベー
トした。結合した酵素をlμg/xρo−7、:r−ニ
ー 1/ ンジアミン、0.03%TI’、O7の0.
1Mクエン酸−リン酸緩衝液pH5、0溶液(100μ
g)との暗所に於ける30分間インギコベートにょって
検出した。ウェル毎にNH,5Q4(50μρ)を加え
てウェルをクエンチした。グイナテックELISA平板
測定器にて4.90 nmに於ける吸光度を測定した。
全ての分析は、04D、値10〜20の値を常に示し、
各ELISΔの測定値を正規化するデータを提供するポ
ジティブコントロールを組み込んで行った。
後記の第1表に示すように、YBY088は乳癌の膜分
画、4(2びに乳房、結腸、腎、肺、肝、脳、前立腺、
及び膵組織などの各種の正常組織のザイトゾル分画と反
応した。このようにして、本発明の抗原が乳癌の膜及び
多くの良性組織のザイトゾル内に存在することが確認さ
れる。第1表に示すように、本発明の抗原は、結腸、腎
、肺、肝、前立腺、脳、及び膀胱などの他の正常組織の
膜とは関連性がない。しかし、YBY088の比較的弱
い反応が、正常乳房及び膵組織の膜分画並びに結腸腫瘍
の粘膜に於ける膜内で認められることから、比較的低濃
度であるが本発明抗原が該組織の膜に存在することが確
認される。
坑■p廻■VL分析− Σ分梶 YBY088によって特徴付(づられる抗原の分子量及
び生化学的性質を、SDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動(S D S −P A G E)及びウェスター
ン免疫プロット分析によって検定した。
この実施例では、ヒト乳房細胞系、T4.7D(R、ブ
ルベツコ、ザルク・インスヂヂコ−1(R,DuIbe
cco、 S ark I n5titute)、AT
CCHTB+33)を用い、抗原の分子量及び生化学的
性質を検定し、以下のようにして調製した。オートクレ
ーブ処理できるMEM[アーヴイン・ザイエンテッフィ
ク(I rvine 5cientific)、アーヴ
インヵルフォルニア]中で培養し、8%ウマ血清−2%
ウシ胎児血清を加えたT47D細胞単層物を、PBS中
で3回すすぎ、ゴム冠ポリスマンを用いてフラスコから
こずり取り、PB、S中に於ける遠心分離によって洗浄
した。洗浄した細胞を下記の緩衝液のいずれかに約20
xlO6個/πρの割合にて再懸濁した。
(1)0.5%NP40−0.5%デオキシコール酸−
5mMEDTΔ−100mM)−リス[)H8,0、伎
び (2)2%5DS−0,125M  +−リスpH6,
86細胞懸濁液を音波分解し[ヒート・システムズ(H
eat S ystems、ウルトラソニック Inc
、、W−375型)]、130,000xhにて30分
間気体を飛散させた[ベックマン(B eckman)
、ボロアルタ、CA]。
前記のごとく調製したT44Dエキス(2571g)を
ゲル試料緩衝液(0,12Mトリスpr−re、s、4
%SDS、20%グリセロール、0.002%ブロモフ
ェノールブルー、5%2−メルカプトエタノール)中に
溶解し、3%重層ゲル(stacking gel)を
入れた7、5%又は10%ゲル」二、不連続Si) S
 −P A G E [レムリ(L aemml i)
、U、に、、ネイチャー227:680−685、+9
701によって分離した。
トービン(Towbjn)らの方法[PNAS、764
3(] 979)]に従って、分離したタンパク質を2
00mAで3時間電気泳動にかけ二l・ロセルロース[
0,1m、 ンコレインヤー及びシ2.−ル(Schl
eicher& S chuel I) I nc、 
、キーン、ニコーハンブンヤー1まで移動させた。次い
で、ニトロセルロース・レプリカ(複製物)を3%ラウ
ン清アルブミン(BSA)−PBSとともに30分間イ
ンキュベートした後、5%脱脂乳−0,001%チメロ
ザールー0.1%消泡性エマルジョンA[シグマ・ケミ
カルCo、(Sigma Chemical Co、)
、セント・ルイス、MO]を用いてIllに希釈したハ
イブリドーマ上清とともに一夜、袋枠を施した中でイン
キュベートした。ニトロセルロースのストリップ(小片
)をPBS−0,1%トウィーン(1″we、en)を
用いて、緩衝液を5回替えて30分間洗浄し、125■
−標識したヤギ抗ヒ)igM[タボ(Tago)、バー
リンガム、CA]、500.000cpm/ml脱脂乳
試薬とともに2時間インキュベート−した。PBS−0
,1%トウィーンを用いて洗浄した後、ニトロセルロー
スのストリップを風乾し、増感スクリーン[クロネック
ス・デコボン・ライトニング・プラス(Cronex 
Dupont Ligbtning Plus)]を用
い、−70℃でX−線フイルム[コダック(Ko(la
k)XΔR−51に18−72時間感光させた。
抗原の生化学的性質を調べるために、5DS−PAGE
とウェスターン免疫プロット分析を行う前に、抗原に下
記の破壊処理を施した。
(a)PAGE前の過ヨウ素酸塩酸化:T47D細胞系
の試料をPBS(pH7,4,)中、50mMNa1O
,になる様に調節し、0℃にて1時間インキュベートシ
た。あるいは、試料を50mM酢酸すトリウム(+)H
4,、5)中、I OmM Nal O,に調節し、O
′Cにて1時間インキコベートした。
(t+)PAcEによる分別後の過ヨウ素酸塩酸化:T
 47 D細胞系の試料をまず、PAGEによって分別
し、続いてウェスターン・プロット法によりニトロセル
ロース紙に固定化した。ニトロセルロース・ストリップ
をl OmM Na I 04.50n+M酢酸すトリ
ウム(叶■45)中にて1時間、4℃でインキュベート
した。インキュベ−1・した後、得られた処理済みスト
リップを50mM NaBH,中で室温にて30分間イ
ンキュベートし、次いで免=27− 疫染色の前にPBSを用いて3回洗浄した。
(C)弱アルカリ酸化 タンパク質から〇−結合炭水化
物を取り去るために、T47D細胞系の試料を0.IN
 NaC1になる様に調節し、室温にて18時間インキ
ュベー1− L、た。電気泳動を行うための試料緩衝液
を加える前に、lNHClを用いてI)Hを7.4にし
た。あるいは、(b)に記載のようにニトロセルロース
・ストリップに固定化された抗原を室温にて18時間、
0.lNNaOHを用いて処理した。免疫染色の前に、
PBS−0゜1%トウィーンを用いて3回洗浄した。
(d)ノイラミニダーゼ消化:T4.7D細胞系の試料
をI OOmM HOAcを用いてI)I45に調節し
、ノイラミニダーゼ[カルビオケム(Calbioch
em)]を最終濃度0.1単位/Mρまで加えた。試料
を37℃にて1時間インキコベートし、5DS−PAG
E試料緩衝液を加えた後、100℃にて5分間加熱して
その消化反応を停止させた。
(e)エンドグルコンダーゼF消化:エンドグルコシダ
ーゼFをエルダー及びアレキザンダ−[El−28= der&A]exander、PNAS  79:45
4.0(1982)]の方法によって調製した。酵素を
含有している分画をプールし、50%グリセロール中、
−20℃にて保存した。T47D細胞系の試料を、0.
05M EDTAX 1%NP−4,0,0,1%SD
S及び1% 2−メルカプトエタノールを含有するO、
1Mリン酸緩衝液(p146.1)を用いて最終審fi
40−80μgまで希釈した。この試料を2分間煮沸し
、冷却してエンドグルコシダーゼFを加えた( 1 :
 5 (v:v))。試料を37℃にて一夜インキコベ
ートし、5DS−PAGE試料緩衝液を加えた後、10
0℃にて5分間加熱することによりこの反応を停止させ
た。
(f)プロテイナーゼに消化:抗原を含有する試料を、
プロテイナーゼK(シグマ、■型)で処理した(40μ
gの酵素/試料を加えた)。消化処理を37℃で1時間
行い、5DS−PAGE試料緩衝液を加えた後、1. 
O0℃にて5分間加熱することによりこの反応を停止さ
せた。
全ての反応は、ゲル試料緩衝液を加えることにより停止
させた。
T47D乳房細胞系のSDS抽出エキスを5DS−PA
GE法及びウェスターン免疫プロット分析することによ
って、抗原は、約68,000〜約s o、o o o
、約40,000〜約48,000、約28,000〜
約32,000、及び約16,000〜約19,000
の範囲の分子量成分であることが確認された。他方、T
47D乳房細胞系の非イオン性洗浄剤抽出エキスを使用
すると、抗原成分の分子量は、約28,000〜約32
,000、及び約16,000〜約19,000の範囲
であると確認された。抗原を化学的及び酵素的に修飾し
、5DS−PAGE及びウェスターン免疫ブロツ)・分
析することにJ−リ、抗原のタンパク質的性質が明らか
になった。具体的にいうと、抗原のYBY088との反
応性は、抗原をプロテイナーゼにで処理することにより
崩壊し得ることが確認された。
前述した別の修飾法によっては抗原のYBY088との
反応性は崩壊されなかった。
等電点分画電気泳動法2次元ゲル電気泳動法本質的にオ
ーファレール[0°F arrel I、 P 、 H
,1,1,Biol、Chem、  250+4007
−4021、+975]の方法に従い、T 4.7 D
細胞の洗浄剤抽出エキス又は尿素抽出エキスを用いて、
2次元ゲル分析を行った。pI−13,5−9,5アン
ホリン(amphol 1nesXL K B )を入
れた等電点分画電気泳動用管ゲルを15分間200ボル
ト、30分間300ボルト及び30分間400ボルトで
電気泳動した後、300ボルトで16時間電気泳動にか
けた。
S D S −P A G Eでの2次元分離は、5−
15%ゲル」二で行った。次いで、既述した方法でニト
ロセルロースへの電気的プロットを行い、免疫染色分析
を行った。
この技法による抗原の等電点分画電気泳動により、各抗
原の分子量成分について、約pH8、0〜約1)H8,
8、約pH6.2〜約11、)H6.8、約pr−re
2〜約pr−re、s、及び約pH8,0〜約叶18.
8の範囲の等電点が確認された。
乳脂肪球状膜との抗体反応分析 本発明に係る抗原がヒト母乳に検出されるか否かを調べ
るために、以下に記載の標準的方法によってYBY 0
88のヒト乳脂肪球状膜との反応性を評価した。
ヒト乳脂肪球状膜目下記のように調製した。ヒト母乳を
10,0OOx4にて15分間遠心分離した。遠心管の
上部に浮遊したクリームを回収し、1mM MgC]t
と0.28Mンヨ糖を含有させた001Mトリス−塩酸
緩衝液(pr−r7.5)に懸濁した。
この懸濁液を再度、遠心分離し、洗浄したクリームを0
.05M)リス−塩酸緩衝液(pH7,5)に再懸濁し
た。洗浄した乳脂肪球状膜をブリンクマン・ポリl−ロ
ン(B rinkman polytron)を用いて
10.00OrpmにてIO分間ポモジネートシた。l
・リグリセリドが癒着するのに十分な37°Cl2O分
のインキュベートの後、懸濁液をI 06.000×9
で1時間37°Cに於いて遠心分離にかけた。
ペレット状の乳脂肪球状膜を、ITIMPMSFを含有
した水冷02Mトリス−塩酸緩衝液(pH80)中に、
タンパク質濃度10mg/mlで懸濁した。
上記のように調製したヒト乳脂肪球状膜25μgを用い
、本質的に」二記のような5DS−PAGE及びウェス
ターン免疫プロット分析を行った。
tfrt ’It 6分との抗体反応分析本発明の抗原
が血液成分と関連性を示すか否かを調べるために、IO
oorpmで5−8分間各々2回遠心分離17たリンパ
球、赤血球細胞、骨髄細胞などの血液成分と、YBY 
088との反応性を評価した。この操作により得られた
プラズマを捕集し、200 Orpmで4−6分間遠心
分離して血小板をペレットにし、その血小板を約等容量
のプラズマに再懸濁した。パフィコート層(軟層)も捕
集し、]000rpmで4−6分間各々2回遠心分離し
、リンパ球を得た。0.83%塩化アンモニウム−0,
14%重炭酸カリウム−0,05mMEDTA pH7
,3(I O−12mりをペレットに加え、5分間イン
キュベートして、I 000 rpmで4−6分間再び
遠心分離した。得られたペレットを1度洗浄し、最終濃
度4000万個/mlでRPMl−10%ウシ胎児血清
中に再懸濁した。赤血球も最終濃度4000万個/ml
でRPMI−10%ラン胎児血清中に再懸濁した。
ヒト抗体上清(50μのを96−ウェル・マイクロタイ
ター平板に分配した後、細胞懸濁液25μQ(細胞数1
00万個)も同様に分配し、4℃にて30分間インキュ
ベートした。遠心分離によってPBSを用いて細胞を3
回洗浄し、ヤギ抗ヒトIgM−FITCコンジュゲート
50μρ[タボ(Tago)、バーリンガム、CA]と
ともに4℃にて30分間インキュベートした。前回同様
、細胞を再び洗浄し、1%ポルマリン(0,5−1,0
m1)を入れた管に移し、蛍光励起細胞分離捕集装置に
よる分析を行った。
前記の分析により、YEY088はヒト乳脂肪球状膜、
又はリンパ球、赤血球細胞、骨髄成分及び血小板などの
血液成分とは、特異的に反応しないことが確認された。
故に、本発明により特徴付けられる抗原は、ヒト乳中に
は検出されず、血液成分とは関連性のない抗原である。
第1表 木下記の百分率(%)を表す OlD、49onm被検抗体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒト組織から得られる抗原であって、約68,00
    0〜約80,000、約40,000〜約48,000
    、約28,000〜約32,000、及び約16,00
    0〜約19,000の範囲の分子量成分を有し、該分子
    量成分に関して約pH8.0〜約pH8.8、約pH5
    .2〜約pH5.8、約pH6.2〜約pH6.8、及
    び約pH8.0〜約pH8.8の範囲の等電点を有する
    タンパク質として特徴付けられる該抗原。 2、各分子量成分に関してそれぞれ約pH8.4、約p
    H5.5、約pH6.5、及び約pH8.4に等電点ピ
    ークを有する第1項に記載の抗原。 3、モノクローナル抗体YBY088と反応する少なく
    とも1つの抗原決定基を有する第1項又は第2項に記載
    の抗原。 4、抗原のモノクローナル抗体YBY088との反応性
    を、該抗原をプロテイナーゼKと処理することにより崩
    壊し得る第3項に記載の該抗原。 5、関連抗原が乳癌によって発現される腫瘍関連抗原で
    ある第1項から第4項のいづれかに記載の抗原。 6、第1項から第5項のいづれかに記載の抗原に対し反
    応性を有する抗体。 7、モノクローナル抗体である第6項に記載の抗体。 8、乳癌によって発現される腫瘍関連タンパク質と反応
    する第7項に記載のモノクローナル抗体。 9、約68,000〜約80,000、約40,000
    〜約48,000、約28,000〜約32,000、
    及び約16,000〜約19,000の範囲の分子量成
    分を有し、該分子量成分に関して約pH8.0〜約pH
    8.8、約pH5.2〜約pH5.8、約pH6.2〜
    約pH6.8、及び約pH8.0〜約pH8.8の範囲
    の等電点を有する腫瘍関連タンパク質と特異的に反応す
    るモノクローナル抗体。 10、YBY088である第9項に記載のモノクローナ
    ル抗体。 11、雑種細胞系ATCC HB9076によって生成
    されるモノクローナル抗体。 12、モノクローナル抗体YBY088。 13、雑種細胞系ATCC HB9076。 14、診断的に又は薬学的に許容できる希釈剤とともに
    、第6項から第12項のいづれかに記載の抗体を含有す
    る診断用又は治療用製剤。 15、癌の疑いのある患者から得た組織検体又は体液試
    料を第1項から第5項のいづれかに記載の抗原と接触さ
    せることからなる該患者に於ける癌をインビトロに於い
    て検出並びに診断する方法。
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