JPS62266037A - 減圧採血管 - Google Patents

減圧採血管

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JPS62266037A
JPS62266037A JP61107570A JP10757086A JPS62266037A JP S62266037 A JPS62266037 A JP S62266037A JP 61107570 A JP61107570 A JP 61107570A JP 10757086 A JP10757086 A JP 10757086A JP S62266037 A JPS62266037 A JP S62266037A
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collection tube
vacuum blood
polyvinyl alcohol
organosilicon compound
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正秋 笠井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 10発明の背景 (技術分野) 本発明は減圧採血管に関するものである。詳しく述べる
と本発明は、ガスバリヤ−製が極めて高く長期間にわた
って高い減圧度を保持し得、また保存時の湿度に対する
影響も少なく、低コストで提供できる合成樹脂製減圧採
血管に関するものである。
(先行技術) 減圧採血方式は溶面ヤ凝結が小さく、また汚染や水分蒸
散が少ない検体が冑られ、また効率面では採血準備や器
具の管理が単純化できるので広く使用されている。しか
して、このような減圧採血方式において使用される減圧
採血管は、管状容器と穿刺可能な密封用止栓とからなり
、形成される密封容器内は減圧されており、採血針の一
端を血管に穿刺後、他端を前記止栓に穿刺して密封容器
内部と連通させることににり該容器内の負圧により血液
が流入して採血されるものである。このにうな減圧採血
管としては、従来、管状容器としてガス透過性がなくか
つ透明性が良好なものとしてガラス製管状容器、また止
栓としてガス透過性が低くかつ穿刺可能なものとしてブ
チルゴム製柱よりなるものが使用されていた。
しかしながら、ガラス製管状容器は保存、運搬もしくは
使用中に破損しヤ)すく、また重いという欠点があった
。このため、軽量で割れにくく、また焼却しやすい減圧
採血管として合成樹脂製管状容器の使用が考えられ、例
えば比較的ガス透過性の低いポリメチルメタクリレート
、ポリエチレンテレフタレート等の材質を用い、減圧容
器あるいは窒素包装などを併用しての製品化の検討がな
されている。しかしながら、これらの材質は、ガラスに
比べてコストが高くディスポーサブル製品としては使用
が限られてしまう。
さらに、合成樹脂製管状容器への無機質]−ティング、
ポリ塩化どニリデンコーティング、ポリビニルアルコー
ルコーティングなどが提唱されているが、経時的に着色
する、表面硬度が低い、吸湿性が高いなどの問題があり
、実用化されていない。また多層ブロー成形等の手段に
より管状部材を作成する試みもなされているが、多層ブ
ロー成形品の場合、透明性が劣る、肉厚品が作りにくい
、再生利用できない、コストが高い、成形サイクルが長
い等の問題点が多く実用化されていない現状にある。
■!9発明の目的 従って、本発明は、上記のごとき従来品の有する欠点を
解消しようとするものである。
すなわち、本発明は、新Mlな減圧採血管を提供するこ
とを目的とする。本発明はざらに、ガスバリヤ−性が極
めて高く長期間にわたって高い減圧度を保持し得また経
時的に着色する等の問題も少なく低コストで提供できる
合成樹脂製減圧採血管を提供することを目的とする。
上記諸口的は、一端が閉塞しかつ他端が開口した合成樹
脂製管状部材と、該開口端を密閉した穿刺可能な栓部材
とを備え、両部材により形成される空間を減圧状態に保
ってなる減圧採血管において、該合成樹脂製管状部材の
外面は、ポリビニルアルコールと有機ケイ素化合物の混
合物の加水分解反応物の被膜およびこの被膜上面に形成
されたポリ塩化ビニリデンの被膜により被覆されている
ことを特徴とする減圧採血管により達成される。
本発明はまた、ポリビニルアルコールと有機ケイ素化合
物の混合物にお番ノるポリビニルアルコールと有機ケイ
素化合物(SiO2換算)の@量比−,5− が50: 50〜90:10である減圧採血管を示すも
のである。本発明はざらに管状部材が、ポリスチレンま
たはポリプロピレン製である減圧採血管を示すものであ
る。本発明はさらにポリビニルアルコールと有機ケイ素
化合物の混合物の加水分解物の被膜およびポリ塩化ビニ
リデンの被膜の厚さがそれぞれ1〜20μ蛮の範囲にあ
る減圧採血管を示すものである。本発明はさらに減圧採
血管が、乾燥状態で包装容器中に保存されているもので
ある減圧採血管を示すものである。本発明はまた減圧採
血管が窒素雰囲気下で包装容器中に保存されているもの
である減圧採血管を示すものである。
III 、発明の詳細な説明 以下本発明を、図面を参照しつつより詳しく説明する。
第1図は、本発明の減圧採血管の一実IM態様における
断面形状を示す図面である。第1図に示すように本発明
の減圧採血管1は、一端が閉塞しかつ他端が開口した合
成樹脂製の管状部材2と、該管状部材2の開口端3を密
閉した穿刺可能な栓部材4とを備え、両部材により形成
される空間5を減圧状態に保ってなるものである。しか
して、この合成樹脂製管状部材2の外面は、ポリビニル
アルコールと有機ケーf素化合物の混合物の加水分解反
応物からなるガスバリヤ−性液膜6および該ガスバリヤ
ー性被膜6上面に形成されたポリ塩化ビニリデンからな
る防湿性被膜7で被覆されている。
なお第1図においてガスバリA7−性被膜6および防湿
性被膜7は誇張して画かれている。
本発明で使用される管状部材2を構成する合成樹脂は特
に限定されるものではないが、例えばポリエチレンテレ
ツタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチル
メタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポ
リプロピレンなどがあるが、中でも1Jffi的見地か
らポリスチレンおよびポリプロピレンが好ましい。管状
部材2はこれらの合成樹脂を所望形状に射出成形するこ
とで得られうる。
栓部材4を構成する材質としては、ブチルゴムが挙げら
れるが、ブチルゴム以外にも後述するように使用時にお
ける採血針の穿刺が可能でかつ該採血針の穿刺により採
血針と栓部材との間が緩まないだけの充分な弾性を有し
、さらに、ガス透過性の低いものであれば望ましく使用
でき、例えば熱可塑性エラストマーとポリイソブチレン
と部分架橋ブチルゴムとの配合物などがある。
この配合物における各成分組成は、熱可塑性エラストマ
ー100重量部当りポリイソブチレン100〜200重
量部、好ましくは120〜150重量部、部分架橋ブチ
ルゴム100〜200重量部、好ましくは120〜15
0重量部である。
熱可塑性エラストマーとしては、エチレン−プロピレン
ゴム系、ポリエステルエラストマー、ナイロンエラスト
マー系、スチレン−イソプロピレンブロック共重合体、
スチレン−ブタジェンブロック共重合体、ポリブタジェ
ン、熱可塑性ポリウレタン、水素添加スチレン−ブタジ
ェンブロック共重合体等がある。ポリイソブチレンは、
分子量15.000〜200,000.好ましくは80
゜OOO〜150,000のものでる。部分架橋ブチル
ゴムは、イソブチレンと少量(例えば0.3〜3.0モ
ル%)のイソプレンとを共重合させて得られるブチルゴ
ムを部分架橋してなるものである。
本発明の減圧採血管1においてガスバリヤ−性液@6は
前記したようにポリビニルアルコールと有機ケイ素化合
物の混合物の加水分解反応物によって構成されている。
ポリビニルアルコールは、ガス透過性の極めて低い物質
であるが、一方眼湿性であるためポリビニルアルコール
をガスバリヤ−性液膜として用いると、該被膜を施した
減圧採血管は、厳重な包装を必要とするのみでなく、一
般的な管状部材IJ買であるポリスチレンやポリプロピ
レン等の親油性合成樹脂とのぬれ性が悪く管状部材に強
固に接着し1坪ないものであった。これに対し、本発明
に係るガスバリヤ−性液膜6を構成するポリビニルアル
コールと有機ケイ素化合物の混合物の加水分解反応物に
ポリビニルアルコールに由来する優れたガスバリA7−
性を有する一方、シロキサン結合に起因してその耐水性
、防水性が改良されたものとなる。このポリビニルアル
コールと有機ケイ素化合物の混合物の加水分解反応物は
、ポリビニルアルコールと有機ケイ素化合物の混合物を
必要に応じて酸または塩基等の触媒の存在下水中で加水
分解させることによって得られる。
より具体的には、例えば5〜10重量%S度のポリビニ
ルアルコールにオルガノアルコキシシランを混合し、次
に塩酸、酢酸などの酸により溶液のI)11を1〜4に
調整し、ついで透明な均一溶液となるまで撹拌すること
によって得られる。なおこの際、ポリビニルアルコール
と有機ケイ素化合物との混合割合は、ポリビニルアルコ
ールと有機ケイ素化合物(SiO2換算)の重量比が5
0 : 50〜90:10となることが望ましい。すな
わちポリビニルアルコールの比率が低すぎると、被膜の
ガスバリヤ−性を低くしてしまう虞れがあり、一方、高
すぎると被膜の防水性に問題が生じるためである。また
、有機ケイ素化合物としては、一般式 %式% R1R25i(OR3) a  b      4−(a+b)  (■)(但し
式中R1、R2は01〜C1oのアルキル、アリール、
ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール、アルケニル
、または■ポキシ基、(メタ)アクリルオキシ基、メル
カプト基、アミノ基もしくはシアノ基を有する有機基で
5i−C結合によりケイ素と結合されているものであり
、R3はC謬〜C6のアルキル基、アルコキシアルキル
基またはアシル基であり、aおよびbはO〜2であり、
a+bは2以下である。)で表わされる化合物が挙げら
れ、例えば、メチルトリアトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、メチルトリメトキシエトキシシラン、メ
チルトリアセトキシシラン、メチシトリブ1−キシシラ
ン、■チルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリメト
キシエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、フェニルトリアセトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリアセトキシシラン、3,3.3−トリノロロプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ■トキ
シシラン、γ−(β−グリシドキシエトキシ)プロピル
トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)■チルトリメトキシシラン、β−(3,4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、γ
〜メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、β−シアノエチルトリエトキシシラ
ンなどのトリアルコキシまたはトリアジルオキシシラン
類、メチルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキ
シシラン、ジメチルジェトキシシラン、フェニルメチル
ジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルフェニルジメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロビルフェニルジエ
トキシシラン、T−クロ日プロピルメチルジメトキシシ
ラン シラン、ジメチルジアセトキシラン、γーメタクリルオ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、γーメタクリル
オキシプロピルメチルジェトキシシラン、γーメルカプ
トプロピルメチルジメトキシシラン シシラン、γーアミノプロピルメチルジメトキシシラン
、γーアミノプロピルメチルジェトキシシラン、メチル
ビニルジメトキシシラン、゛メチルビニルジェトキシシ
ランなどのジアルコキシシランまたはジアシルオキシシ
ランiおよびテトラメトキシシラン、テトラアルコキシ
シラン、n−プロピルシリケート、iso−プロピルシ
リケート、n−ブチルシリケート、sec−ブチルシリ
ケート、を一プチルシリケートなどのテトラアルコキシ
シランなどがあり、単独でまたは2種以上組合せて使用
することができる。
合成樹脂製管状部材2の外面へのポリビニルアルコール
と有機ケイ素化合物の混合物の加水分解反応物のガスバ
リヤ−性液膜6の形成は、上記のごとく調製した該加水
分解反応物溶液を合成樹脂製管状部材外面へ浸漬、スプ
レー、はけ塗り等の手段によって塗布した後、50〜9
0℃で塗布溶液を乾燥させることでなされる。形成され
たガスバリヤ−性液膜6の膜厚は1μm以上、好ましく
6〜12μ空とされる。すなわち、1μm未満であると
十分なガスバリヤ−性を発揮し得ない虞れがあるためで
ある。なお、管状部材2を構成する合成樹脂とガスバリ
ヤ−性液膜6を構成するポリビニルアルコールと有機ケ
イ素化合物の混合物の加水分解反応物との接合性を増す
ために、例えば、イソシアネート等の公知のプライマー
を管状部材2にあらかじめ塗布する、あるいはプラズマ
処理、コロナ放電処理、オゾンガス処理などの方法で管
状部材2表面をあらかじめ活性化することも有効である
本発明の減圧採血管1においては、合成樹脂製管状部材
2外面に形成された上記のごときポリビニルアルコール
と有機ケイ素化合物の混合物の加水分解物からなるガス
バリヤ−性液膜6の上面にざらに防湿性被膜7が施され
ている。これは、ポリビニルアルコールと有機ケイ素化
合物の混合物の加水分解反応物J、りなる被膜のガスバ
リヤ−性が湿度に影響されるためにこの上面をざらに防
湿性被膜7で覆い、減圧採血管1が湿度の高い場所に位
置された場合においても所望のガスバリヤ−性を保持さ
せるものである。この防湿性被膜7の材質としては、上
記ガスバリヤ−性液膜6との接合性が良好で、ガスバリ
ヤ−性が高くかつ非吸湿性のものであることからポリ塩
化ビニリデンが用いられる。
このポリ塩化ビニリデンの防湿性被膜7を形成するには
、合成樹脂製管状部材2に対して上記のガスバリヤ−性
液膜6のコーティングを完了した後、ポリ塩化ビニリデ
ンラテックスを、ガスバリヤ−性液膜6に形成された管
状部材2に、浸漬、スプレー、はけ塗りなどの方法によ
り塗布し、40〜80℃の温度で塗布ラテックスを乾燥
させることによって行ない得る。ポリ塩化ビニリデンラ
テックスとしては、10〜100重量%濃度の市販のラ
テックスを使用することができる。上記したようにガス
バリヤ−性液膜6を構成するポリビニルアルコールと有
機ケイ素化合物の混合物の加水分解反応物は耐水性を有
するために、ポリ塩化ビニリデンのコーティングにおい
て、水系ラテックスを用いることができ、有機溶媒を用
いることがないので形成されたガスバリヤ−性液膜6に
対して悪影響を与える虞れが少ない。このようにして形
成されるポリ塩化ビニリデンの防湿性被膜7の膜厚は、
0.5μm以上、好ましくは3〜6μ空とされる。すな
わち0.5μ票未満であると、実質的に防湿性効果を発
揮し得ないためである。
さらに本発明の減圧採血管1において、管状部材2と栓
部材4とにより形成される空間5内の減正反は、採取す
べき血液の量に相当するだけの減圧度に設定されており
、また該空間には必要に応じて、ヘパリン、FD丁Δな
どの抗凝固剤が添加されている。
本発明の減圧採血管1は、通常包装袋あるいは包装容器
等に入れられて使用時まで保存されるが、好ましくは乾
燥状態において保存されることが望ましい。すなわち乾
燥状態において保存されることによりポリビニルアルコ
ールと有機ケイ素化合物の混合物の加水分解反応物より
なるガスバリヤ−性液膜6のガスバリヤ−性が高く維持
され、採血管の採血量の経時的減少度を低くおさえるこ
とができるためである。乾燥状態による保存は、包装中
に吸湿剤を入れるあるいは防湿包装容器を用いるなどに
より行なわれ得る。さらに、減圧採血管1の保存は、窒
素ガス雰囲気中に行なわれることが好ましい。これは、
空気に比べて窒素ガスの減圧採血管を構成する材質に対
する透過性が低いためである。
以上のごとき構成を有する減圧採血管1はつぎのように
して使用される。すなわち第2図に示すように、一端が
閉塞しかつ他端が開口し、該閉塞端8のねじ穴9内に採
血針10を螺着した採血管ホルダー11内に、減圧採血
管1を開口部12から嵌挿する。この採血針10は、例
えば血管刺通部10aと栓穿刺部10bとよりなり、該
栓穿刺部10bは合成樹脂製のルアーアダプター13で
包装されている。ついで採血針10の血管刺通部10a
を血管、例えば静脈に刺通しさらに減圧採血管1を採血
管ホルダー11の閉塞端8へと押圧挿入すると、第3図
に示すように、採血針10の栓穿刺部10bがルアーア
ダプター13および栓部材4を穿刺してその先端部が採
血管1の内部空間5に達するので、血管と該内部空間5
とが連通し、該内部空間5内の負圧により血管内の血液
は減圧度に相当するだけ採血管1の内部空間5内に流入
する。ついで採血針10の血管刺通部10aを血管より
外すことにより採血が終了する。
以下本発明を実施例に基づき、より具体的に説明する。
実施例 重合度約2000のポリビニルアルコール(和光紬薬工
業Il製)を加熱下に水に溶解し8重量%の水溶液を調
製した。このポリビニルアルコール水溶液100Qにテ
トラエトキシシラン(和光紬薬工業■製)8.3qを加
えた後、1Nl−1cΩ水溶液を徐々に滴十し、pHを
3.0に調整し、ざらに透明な均一溶液となるまで撹拌
を続けた。
一方、内径的13mm、長さ約10cm、内容積13d
のチューブをポリスチレン(GPI、電気化学■業■製
)をFA別として射出成形により作製した。更にこのヂ
1−ブは、オゾン処理にかけられ表面活性化された。
このヂ1−ブに苅し上記で得られた均一溶液を浸漬によ
って外面に]−ティングした後、80℃で4分間熱風乾
燥を行なってチューブ外面にガスバリヤ−性被膜を形成
した。このガスバリヤ−性被膜の平均膜厚は8.1μ空
であった。
ガスバリヤ−性被膜を形成した後、ポリ塩化ビニリデン
ラテックス(DO−818,呉羽化学工業■製)を浸漬
によって、ざらにチューブに]−ティングし、63℃で
2分間赤外線ヒータにより乾燥を行なってガスバリヤ−
性被膜上面に防湿性被膜を形成した。この防湿性被膜の
平均膜厚は6゜0μ空であった。
このような被覆処理を行なったチューブを一般的なブヂ
ルゴム製柱と組合せて、採血量が1Qcc程度となるよ
うに減圧下に封栓して減圧採血管を作製した。なお減圧
採血管内部には抗凝固剤としてエチレンジアミントリエ
チルアミンナトリウム塩(EDTA−2Na>7.5m
aを加えた。
このようにして作製した減圧採血管を用いて採血した場
合における採血量の経時変化を調べた。
なお減圧採血管の保存条イ1として、包装を行なわなか
ったもの、乾燥状態で保存したものおよび乾燥窒素雰囲
気下で保存したものの3つの条件(いずれも温度は室温
)を採用した。また、成形時におけるポリスチレン中へ
の残存ガスの減圧採血管内部空間への抜けを考慮して、
60℃で3日間経時変化させた後の採血量を初期値とし
、これよりの経時的採血量変化の割合を百分率で示した
。採血量変化が10%以上となった場合は、経時変化の
追跡を止めた。得られた結果を第1表に示す。
比較例1 比較のために、ポリ塩化ビニリデン被膜を形成させなか
った以外は、実施例と同様にして作製した減圧採血管を
用いて、実施例と同様に採血量の経時変化を調べた。結
果を第1表に示す。
比較例2 実施例1で用いたものと同様のポリスチレン製チューブ
に被膜の]−ティングを全く行なわずに減圧採血管を作
製し、実施例1と同様に採血量の経時変化を調べた。結
果を第1表に示す。
(以下余白) 第1表 採血量の経時変化(%) 実施例  包装なし   −1−6−11−比較例I 
  N      −2−12−−比較例2   〃−
22−−一 実施例  乾燥状態   −1−2−4−7比較例1〃
−1   −2   −4   −8比較例2   〃
    −22−−一実施例  乾燥窒素   0  
  −1   −2   −4比較例1〃O−1−2−
4 比較例2   〃−10−−− ff、発明の効果 以上述べたように、本発明は一端が閉塞しかつ他端が開
口した合成樹脂製管状部材と、該開口端を密閉した穿刺
可能な栓部材とを備え、両部材により形成される空間を
減圧状態に保ってなる減圧採血管において、該合成樹脂
製管状部材の外面は、ポリビニルアルコールと有機ケイ
素化合物の混合物の加水分解反応物の被膜およびこの被
膜上面に形成されたポリ塩化ビニリデンの被膜により被
覆されていることを特徴とするものであるから、採血管
内の減圧度は長門間にわたって安定して維持されており
、採血間の経時的変化は低く、特に保存状態が乾燥状態
でなくとも採血量の経時変化は低くおさえられ、かつ製
品として低価格であり極めて優れた減圧採血管である。
さらに本発明の減圧採血管は、ポリビニルアルコールと
有機ケイ素化合物の混合物におけるポリビニルアルコー
ルと有機ケイ素化合物(S i 02換韓)の重但比が
5〇二50−90:10であり、また減圧採血管が乾燥
状態で包装容器中に、ざらには、窒素ガス雰囲気下で包
装容器中に保存されていると、より採血間における経時
変化の少ないものとなる。また、管状部材が、ポリスチ
レンまたはポリプロピレン製のものであるとさらに経済
的に有利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の減圧採血管の一実施例の断面形状を
示す図面であり、また第2図および第3図は、同採血管
の使用状態を示す断面図である。 1・・・減圧採血管、2・・・管状部材、4・・・栓部
材、。 6・・・ガスバリヤ−性液膜、 7・・・防湿性被膜。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端が閉塞しかつ他端が開口した合成樹脂製管状
    部材と、該開口端を密閉した穿刺可能な栓部材とを備え
    、両部材により形成される空間を減圧状態に保ってなる
    減圧採血管において、該合成樹脂製管状部材の外面は、
    ポリビニルアルコールと有機ケイ素化合物の混合物の加
    水分解反応物の被膜およびこの被膜上面に形成されたポ
    リ塩化ビニリデンの被膜により被覆されていることを特
    徴とする減圧採血管。
  2. (2)ポリビニルアルコールと有機ケイ素化合物の混合
    物におけるポリビニルアルコールと有機ケイ素化合物(
    SiO_2換算)の重量比が50:50〜90:10で
    ある特許請求の範囲第1項に記載の減圧採血管。
  3. (3)管状部材が、ポリスチレンまたはポリプロピレン
    製である特許請求の範囲第1項または第2項に記載の減
    圧採血管。
  4. (4)ポリビニルアルコールと有機ケイ素化合物の混合
    物の加水分解物の被膜およびポリ塩化ビニリデンの被膜
    の厚さがそれぞれ1〜20μmの範囲にある特許請求の
    範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の減圧採血管。
  5. (5)減圧採血管は乾燥状態で包装容器中に保存されて
    いるものである特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれ
    かに記載の減圧採血管。
  6. (6)減圧採血管は窒素ガス雰囲気下で包装容器中に保
    存されているものである特許請求の範囲第1項〜第5項
    のいずれかに記載の減圧採血管。
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US9283147B2 (en) 2011-09-28 2016-03-15 Seiko Epson Corporation Encapsulation device, medical capsules, and encapsulation method

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