JPS62264411A - 磁気ヘツドコア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野コ 本発明は、磁気ディスク装置用のコンボジフト型浮動ヘ
ッド等に組み込まれる磁気ヘッドコアに関し、更に詳し
くは、マンガン−亜鉛系フェライト材からなり巻線部エ
ツジに面取りや■溝加工を施してボビンレスでコイルを
巻装可能とした磁気ヘッドコアに関するものである。

［従来の技術］ 磁気ディスク装置においてデジタル信号の続出し／書込
みを行う磁気ヘッド装置には様々な構造のものが知られ
ており、その−っにコンポジット型浮動ヘッドがある。

この浮動ヘッドは、浮上面を存する非磁性セラミック材
料からなる構造体（スライダと呼ばれる）にガラス接着
剤等を用いて磁気ヘッドコアを固着した構造である。通
常の動作時には、磁気ディスクの回転によって生じた空
気流による圧力でスライダが僅かに浮上し、その状態で
情報の読出し／書込みが行われる。

従来技術では、この種の浮動ヘッドに組み込まれる磁気
ヘッドコアにはニッケルー亜鉛系フェライト材が用いら
れていた。ニッケルー亜鉛系フェライト材は固有抵抗が
高いのでコイルを装着する点ではボビンが不要となり有
利であるが、飽和磁束密度が低いため記録密度を高くす
る点では不利である。

このため最近ではマンガン−亜鉛系フェライト材からな
る磁気ヘッドコアが使用されるようになってきた。

［発明が解決しようとする問題点］ ところがマンガン−亜鉛系フェライト材は固有抵抗が低
い（１０−’−１０”　Ω’ｃｍ程度）のでコイルを巻
き付けた時に絶縁不良を起こし易い欠点がある。チップ
コアはフェライトというセラミック製品であるから切断
や平面研磨等によって鋭く尖ったエツジが現れ、また小
型化するため巻線窓の面積も小さく、コイル巻線は極く
薄い絶縁被覆が覆われているだけだから、前記エツジに
よって線材の被覆が損傷を受は易い。

そしてコア材料が固有抵抗の低いマンガン−亜鉛系フェ
ライトであると損傷を受けた部分で絶縁不良や短絡事故
が生じてしまう。

そのためコイルをボビンに巻き付けてコアに挿入する構
造のものもあるが、ボビンを使用した構造では磁気ヘッ
ドを小型化できず、またボビンの分だけ占積率も悪化す
ることになる。

本発明の目的は上記のような従来技術の欠点を解消し、
マンガン−亜鉛系フェライト材からなるチップコアに直
接巻線を施しても絶縁不良が生じ難い構造の磁気ディス
ク装置用の磁気ヘッドコアを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記のような目的を達成することのできる本発明は、マ
ンガン−亜鉛系フェライト材からなるチップコアの巻線
部の両外側エツジおよびその延長線上に面取りを形成し
、両内側エツジおよびその延長線上の部分にはＶ溝加工
を施した磁気ディスク装置用の磁気ヘッドコアである。

チップコアへの面取りおよび■溝の形成は、同一平面内
に多数のチップコアを整列接着してＶ溝研削装置で加工
することにより容易に行うことができる。

［作用〕 本発明では上記のように内側および外側のエツジにチッ
プコアの段階で面取りが行われているため、コア材料が
固有抵抗の低いマンガン−亜鉛系フェライトでそのまま
巻線しても線材の被覆に損傷が発生せず絶縁不良は生じ
ない。

例、ｔ　Ｌｉコンポジット型浮動ヘッドでは、スライダ
に形成されているコア挿入溝と磁気ヘッドコアとのギャ
ップが非常に狭くガラス接着しにくい場合もあるが、本
発明ではＶ溝が巻線部の延長線上まで形成されているた
め、この■溝にガラス接着剤が流入し強固な結合が図ら
れる。

［実施例］ 第１図は本発明にかかる磁気ヘッドコアの一実施例を示
す斜視図である。この磁気ヘッドコア１０は、マンガン
−亜鉛系フェライト材からなる２個のＣ型コア１２．１
４を中央に＠線窓１６が形成されるように対接しガラス
接着剤等により接合しリング型構造のチップコアを用い
ており、特にコンポジット型浮動ヘッドに好適なもので
ある。

このような磁気ヘッドコア１ｏは、実際には断面Ｃ型を
なす２本のフェライト長尺ブロックを所定のギャップを
形成するようにガラス接着剤等により接着一体化し、所
定の幅で細断することによって製造する。磁気ディスク
と対向する方の接合部（即ち第１図においては上側）が
読出し／書込みギャップ１日となる。そして後の工程で
仮想線で示す部分（この部分を巻線部１９という）に巻
線が施される。

本発明の特徴は、マンガン−亜鉛系フェライトからなる
チップコアの巻線部１９の両外側エツジおよびそれらの
延長線上に面取り２０を施すとともに、両内側エツジお
よびその延長線上にＶ？ＪＩ２２を形成している点であ
る。内側エツジ部分は対向する部分がＳ線窓１６であり
空間であるから、この部分は実質的には外側エツジ部分
と同様の面取り形状となる。

このような磁気ヘッドコア１０は、第２図に示すように
非磁性セラミック材料からなるスライダ２４の浮上面２
４ａの所定位置に形成したコア挿入溝２６に挿入され、
ガラス接着剤等により接着固定される。そして第３図に
示すようにスライダ２４の浮上面２４ａ等を所定の形状
になるよう研削加工し、前記磁気ヘッドコア１０の巻線
部１９にボビンレスで直接巻線２８を施す。

特にこのようになコンポジット型浮動ヘッドの場合には
、コア挿入溝２６と磁気ヘッドコア１０とのギャップが
極めて狭いとガラス接着が十分行えなくなる虞れも生じ
るが、本発明ではＶ溝２２の部分にガラス接着剤が流れ
込むため接着強度が高められる。

以上本発明の好ましい一実施例について詳述したが、本
発明はこのような構成のみに限定されるものでないこと
熱論である。チップコアは一方が■型コアで他方がＣ型
コアとなるような組み合わせであってもよい、このよう
な構造とすると、巻線部内側エツジの延長線上に読出し
／書込みギャップが位置するから、■溝の深さ調整によ
ってトラック幅調整を同時に行うことも可能となる。ま
た本発明にかかる磁気ヘッドコアは、コンポジット型浮
動ヘッドの場合に特に有効であるが、それに限らずその
他の構造の磁気ヘッド装置にも適用可能である０例えば
面取りおよびＶ溝加工したＣ型チップコアを用いてモノ
リシック型浮動ヘッドに組み込むこともできる。

［発明の効果］ 本発明は上記のようにマンガン−亜鉛系フェライト材か
らなるチップコアのＳ線部エツジに面取りおよびＶ溝を
形成した構造の磁気ヘッドコアだから、フェライト素材
の優れた磁気特性を生かして記録密度を高く高性能化し
得るし、直にＳ綿を施しても線材被覆が損傷を受けずｔ
包成不良の発生を防止でき、ボビンレス構造にできるた
め小型化し得る等の効果がある。

また本発明では巻線部のエツジ部のみならずその延長線
上まで面取りもしくはＶ溝が形成された形状であるから
、例えばコンポジット型浮動ヘッドの場合には、コア挿
入溝と磁気ヘッドコアとのギャップが掻めて狭くガラス
接着が不十分になりがちな場合でも本発明によればＶ溝
部分にガラス接着剤が流れ込むため接着強度を高めるこ
とができる効果も生じる。更にチップコアを多数規則正
しく整列しておけば研削装置で容易かつ大量に面取りや
■溝加工できるため量産化にも適している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気ヘッドコアの一実施例を示す
斜視図、第２図はそれを用いてコンポジット型浮動ヘッ
ドを組み立てる際の説明図、第３図は組み立て後の斜視
図である。 １０・・・磁気ヘッドコア、１２．１４・・・Ｃ型コア
、１６・・・巻線窓、１８・・・読出し／書込みギャッ
プ、１９・・・巻線部、２０・・・面取り、２２・・・
Ｖ溝。 特許出願人　　富士電気化学株式会社 代　　理　　人　　　　　茂　　見　　　　　１第１図
　　　　　第２図 ＸＪ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、マンガン−亜鉛系フェライト材からなるチップコア
   の巻線部の両外側エッジおよびその延長線上に面取りを
   施し、両内側エッジおよびその延長線上にＶ溝加工を施
   した磁気ディスク装置用の磁気ヘッドコア。