JPS622639B2 - - Google Patents
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- JPS622639B2 JPS622639B2 JP10103382A JP10103382A JPS622639B2 JP S622639 B2 JPS622639 B2 JP S622639B2 JP 10103382 A JP10103382 A JP 10103382A JP 10103382 A JP10103382 A JP 10103382A JP S622639 B2 JPS622639 B2 JP S622639B2
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Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Description
本発明はメツキ用のマスク剤に関するものであ
る。金属表面の一部に選択的にメツキを施す場合
には、メツキを施すべき部分を含む所要領域にマ
スク剤被膜を形成して乾燥し、メツキをすべき領
域のマスク剤被膜を、周縁を熱溶融し又は切断す
る等の方法により選択的に剥離し、この状態でメ
ツキした後にメツキ不要部分の残存マスク剤を溶
解除去する方法が採られていた。このマスク剤と
しては、従来合成ゴムが使用されてきたがメツキ
後の被膜除去は、メツキ品を有機溶剤中に１昼夜
浸漬して溶解除去する方法が採られており、作業
性及び安全性の面で好ましくないことは勿論、作
業能率が悪く、更に排液処理に多額の費用を要す
るという問題点もある。 本発明は、従来品が有する上述の如き問題点を
解消するためになされたものであつて、メツキ終
了後の被膜除去工程において有機溶剤を使用する
必要がなく、熱湯への浸漬又は熱湯の噴霧等によ
り簡便に被膜除去できるメツキ用マスク剤を提供
することを目的とする。 本発明に係るメツキ用マスク剤は、酢酸ビニル
エマルジヨン：1.0〜70％（重量％、以下同じ）、
アクリルエマルジヨン：0.1〜10％、グリセリ
ン：0.1〜10％及び剥離剤：0.1〜10％を含有し、
残部がポリビニルアルコール及び不可避的不純物
であることを特徴とする。乾燥を容易ならしめて
乾燥時間を短縮する場合は充填剤を40重量％以下
含有させる。充填剤の粒径は数ミリμｍ〜数μｍ
とするのがよい。 先ず各成分の働き及び上述の如く各成分の濃度
を限定した理由について説明する。本発明に係る
メツキ用マスク剤（以下本発明品という）の主剤
はポリビニルアルコールであり、水溶性とメツキ
対象物へ塗着する際の接着性を有している。酢酸
ビニルエマルジヨンは、本発明品をメツキ対象物
へ塗着する際の接着剤としての作用を助長するも
のであつて、多量に含有せしめるとメツキ前処理
工程のアルカリ脱脂及び表面処理段階での耐薬品
性が悪くなり、少量にすると接着力が失われる。
従つて、上限を70％とするが実用上好ましい濃度
範囲は10〜50％である。アクリルエマルジヨンは
被膜剤、即ちメツキ対象物へ被覆させる際の延ば
し易さ及び主剤になるポリビニルアルコールを柔
くする軟化剤として作用をなすものである。含有
量が10％より多くなるとメツキ終了後に水蒸気又
は熱湯等で溶解除去することが困難になり、また
0.1％より少なくなると形成被膜の脆性が増して
もろくなり破壊され易くなる。実用上好ましい範
囲は２〜７％である。グリセリンはアクリルエマ
ルジヨンと同じく被膜剤の作用をなすものであ
り、またメツキ終了後に塗膜を溶解除去する際の
剥し易さを助長する作用をなすものである。含有
量が10％より多い場合には耐薬品性が悪くまた
0.1％より少い場合には脆性が増してもろくな
る。実用上好ましい濃度範囲は１〜７％である。
剥離剤は、メツキ終了後の塗膜の剥し易さを更に
容易にするためのものであつて、水溶性高分子化
合物の界面活性剤が使用されており、その含有量
が10％より多い場合に耐薬品性が悪く、また0.1
％より少い場合は熱湯で溶解除去することが困難
になる。実用上好ましい濃度範囲は１〜７％であ
る。充填剤はポリビニルアルコール等上述した成
分との補強剤の作用をなすものであつて、粒径が
数ミリμｍ〜数μｍの硅砂粉末等を使用する。そ
の含有量が多くなるとメツキ対象物と塗膜との接
着力が弱くなり、また少い場合は塗膜の乾燥に長
時間を要し、更にメツキ対象物に塗着する際に被
膜になり難くなる。従つて含有量は40％以下とす
る。 以上のように本発明品は等量の水にこれを溶解
し、この溶液中にメツキ対象物を浸漬した後、約
60℃の温風中に引き上げて20分程度乾燥する作業
を複数回反復して被膜をメツキ対象物表面に形成
した後、メツキすべき領域のマスク剤被膜の周縁
をはんだごてにより熱溶融して溶解除去し、次に
アルカリ脱脂及び酸洗を行い、この状態でメツキ
した後にメツキ不要部分の残存被膜を80℃以上の
熱湯の噴霧で除去して使用される。なおこの場合
に80℃以上の熱湯に浸漬して残存被膜の除去を行
つてもよく、このときは噴霧に比して溶解除去時
間が少し長くなる設備が簡略であるという利点を
有する。 次に実施例に基き本発明の効果を明らかにす
る。第１表は３種類の実施例の各配合組成を表わ
している。
る。金属表面の一部に選択的にメツキを施す場合
には、メツキを施すべき部分を含む所要領域にマ
スク剤被膜を形成して乾燥し、メツキをすべき領
域のマスク剤被膜を、周縁を熱溶融し又は切断す
る等の方法により選択的に剥離し、この状態でメ
ツキした後にメツキ不要部分の残存マスク剤を溶
解除去する方法が採られていた。このマスク剤と
しては、従来合成ゴムが使用されてきたがメツキ
後の被膜除去は、メツキ品を有機溶剤中に１昼夜
浸漬して溶解除去する方法が採られており、作業
性及び安全性の面で好ましくないことは勿論、作
業能率が悪く、更に排液処理に多額の費用を要す
るという問題点もある。 本発明は、従来品が有する上述の如き問題点を
解消するためになされたものであつて、メツキ終
了後の被膜除去工程において有機溶剤を使用する
必要がなく、熱湯への浸漬又は熱湯の噴霧等によ
り簡便に被膜除去できるメツキ用マスク剤を提供
することを目的とする。 本発明に係るメツキ用マスク剤は、酢酸ビニル
エマルジヨン：1.0〜70％（重量％、以下同じ）、
アクリルエマルジヨン：0.1〜10％、グリセリ
ン：0.1〜10％及び剥離剤：0.1〜10％を含有し、
残部がポリビニルアルコール及び不可避的不純物
であることを特徴とする。乾燥を容易ならしめて
乾燥時間を短縮する場合は充填剤を40重量％以下
含有させる。充填剤の粒径は数ミリμｍ〜数μｍ
とするのがよい。 先ず各成分の働き及び上述の如く各成分の濃度
を限定した理由について説明する。本発明に係る
メツキ用マスク剤（以下本発明品という）の主剤
はポリビニルアルコールであり、水溶性とメツキ
対象物へ塗着する際の接着性を有している。酢酸
ビニルエマルジヨンは、本発明品をメツキ対象物
へ塗着する際の接着剤としての作用を助長するも
のであつて、多量に含有せしめるとメツキ前処理
工程のアルカリ脱脂及び表面処理段階での耐薬品
性が悪くなり、少量にすると接着力が失われる。
従つて、上限を70％とするが実用上好ましい濃度
範囲は10〜50％である。アクリルエマルジヨンは
被膜剤、即ちメツキ対象物へ被覆させる際の延ば
し易さ及び主剤になるポリビニルアルコールを柔
くする軟化剤として作用をなすものである。含有
量が10％より多くなるとメツキ終了後に水蒸気又
は熱湯等で溶解除去することが困難になり、また
0.1％より少なくなると形成被膜の脆性が増して
もろくなり破壊され易くなる。実用上好ましい範
囲は２〜７％である。グリセリンはアクリルエマ
ルジヨンと同じく被膜剤の作用をなすものであ
り、またメツキ終了後に塗膜を溶解除去する際の
剥し易さを助長する作用をなすものである。含有
量が10％より多い場合には耐薬品性が悪くまた
0.1％より少い場合には脆性が増してもろくな
る。実用上好ましい濃度範囲は１〜７％である。
剥離剤は、メツキ終了後の塗膜の剥し易さを更に
容易にするためのものであつて、水溶性高分子化
合物の界面活性剤が使用されており、その含有量
が10％より多い場合に耐薬品性が悪く、また0.1
％より少い場合は熱湯で溶解除去することが困難
になる。実用上好ましい濃度範囲は１〜７％であ
る。充填剤はポリビニルアルコール等上述した成
分との補強剤の作用をなすものであつて、粒径が
数ミリμｍ〜数μｍの硅砂粉末等を使用する。そ
の含有量が多くなるとメツキ対象物と塗膜との接
着力が弱くなり、また少い場合は塗膜の乾燥に長
時間を要し、更にメツキ対象物に塗着する際に被
膜になり難くなる。従つて含有量は40％以下とす
る。 以上のように本発明品は等量の水にこれを溶解
し、この溶液中にメツキ対象物を浸漬した後、約
60℃の温風中に引き上げて20分程度乾燥する作業
を複数回反復して被膜をメツキ対象物表面に形成
した後、メツキすべき領域のマスク剤被膜の周縁
をはんだごてにより熱溶融して溶解除去し、次に
アルカリ脱脂及び酸洗を行い、この状態でメツキ
した後にメツキ不要部分の残存被膜を80℃以上の
熱湯の噴霧で除去して使用される。なおこの場合
に80℃以上の熱湯に浸漬して残存被膜の除去を行
つてもよく、このときは噴霧に比して溶解除去時
間が少し長くなる設備が簡略であるという利点を
有する。 次に実施例に基き本発明の効果を明らかにす
る。第１表は３種類の実施例の各配合組成を表わ
している。
【表】
上記実施例１〜３のもの夫々を用いて被膜を形
成し、該被膜を90℃の熱湯中に浸漬して剥離させ
た場合、その所要時間はいずれも約10〜15分であ
り、剥離時間の大幅な短縮が可能となつた。 次に実施例１〜３夫々の耐薬品性を第２表の条
件にて検査したところ、いずれの場合にも膨潤又
は剥離等が現れず耐薬品性は極めて良好であつ
た。実際のメツキにあつてはアルカリ脱脂等の工
程における所要時間はカ性ソーダの脱脂について
５分間であり、塩酸による表面処理については10
分間、またメツキ液を硫酸とした場合の必要時間
は２時間であり、本実施例の３種類が、いずれの
工程についても十分な耐薬品性能を有しているこ
とが分かる。
成し、該被膜を90℃の熱湯中に浸漬して剥離させ
た場合、その所要時間はいずれも約10〜15分であ
り、剥離時間の大幅な短縮が可能となつた。 次に実施例１〜３夫々の耐薬品性を第２表の条
件にて検査したところ、いずれの場合にも膨潤又
は剥離等が現れず耐薬品性は極めて良好であつ
た。実際のメツキにあつてはアルカリ脱脂等の工
程における所要時間はカ性ソーダの脱脂について
５分間であり、塩酸による表面処理については10
分間、またメツキ液を硫酸とした場合の必要時間
は２時間であり、本実施例の３種類が、いずれの
工程についても十分な耐薬品性能を有しているこ
とが分かる。
【表】
さらにこれら実施例の作業性についてみると、
メツキ対象物表面に塗着する際の塗着し易さは十
分である。またメツキ所要部分のマスク剤を除去
するに先立ち、はんだごてにより周縁部を熱溶融
する際には、熱溶融部分の端面がメツキ対象物表
面に溶着されるので、この部分から被膜メツキ対
象物間にメツキ液の侵入することはない。更に、
この被膜除去の際の被膜剥離にも容易である。 以上詳述した如く本発発明品を使用する場合
は、メツキ不要部分の被膜の剥離作業を非常に短
時間で実施し得るために生産能率の大幅向上が可
能となり、また従来のようなメツキ対象物を１昼
夜浸漬するための容器及びその置場所が不要とな
つて作業場の有効利用が可能となる。さらにま
た、塗膜の除去を有毒且つ高価な有機溶剤を使用
することなく、熱湯噴霧、浸漬等の簡便に行い得
るので快適な作業環境の確保及び経費節減が可能
となる等、本発明は幾多の利点を有している。
メツキ対象物表面に塗着する際の塗着し易さは十
分である。またメツキ所要部分のマスク剤を除去
するに先立ち、はんだごてにより周縁部を熱溶融
する際には、熱溶融部分の端面がメツキ対象物表
面に溶着されるので、この部分から被膜メツキ対
象物間にメツキ液の侵入することはない。更に、
この被膜除去の際の被膜剥離にも容易である。 以上詳述した如く本発発明品を使用する場合
は、メツキ不要部分の被膜の剥離作業を非常に短
時間で実施し得るために生産能率の大幅向上が可
能となり、また従来のようなメツキ対象物を１昼
夜浸漬するための容器及びその置場所が不要とな
つて作業場の有効利用が可能となる。さらにま
た、塗膜の除去を有毒且つ高価な有機溶剤を使用
することなく、熱湯噴霧、浸漬等の簡便に行い得
るので快適な作業環境の確保及び経費節減が可能
となる等、本発明は幾多の利点を有している。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 酢酸ビニルエマルジヨン：1.0〜70重量％、
アクリルエマルジヨン：0.1〜10重量％、グリセ
リン：0.1〜10重量％及び剥離剤：0.1〜10重量％
を含有し、残部がポリビニルアルコール及び不可
避的不純物であることを特徴とするメツキ用マス
ク剤。 ２ 酢酸ビニルエマルジヨン：1.0〜70重量％、
アクリルエマルジヨン：0.1〜10重量％、グリセ
リン：0.1〜10重量％、剥離剤：0.1〜10重量％及
び充填剤40重量％以下を含有し、残部がポリビニ
ルアルコール及び不可避的不純物であることを特
徴とするメツキ用マスク剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10103382A JPS58217692A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | メツキ用マスク剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10103382A JPS58217692A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | メツキ用マスク剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58217692A JPS58217692A (ja) | 1983-12-17 |
| JPS622639B2 true JPS622639B2 (ja) | 1987-01-21 |
Family
ID=14289853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10103382A Granted JPS58217692A (ja) | 1982-06-11 | 1982-06-11 | メツキ用マスク剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58217692A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05504120A (ja) * | 1990-02-14 | 1993-07-01 | マウザー―ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 積重ね可能な樽 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01116059A (ja) * | 1987-10-29 | 1989-05-09 | Mazda Motor Corp | 溶射方法 |
| JP2579027B2 (ja) * | 1990-04-10 | 1997-02-05 | 昭和電工株式会社 | 半導体単結晶およびその製造方法 |
| JP4610079B2 (ja) * | 1999-12-21 | 2011-01-12 | 亮 伊藤 | 基体の部分的メッキ方法 |
-
1982
- 1982-06-11 JP JP10103382A patent/JPS58217692A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05504120A (ja) * | 1990-02-14 | 1993-07-01 | マウザー―ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 積重ね可能な樽 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58217692A (ja) | 1983-12-17 |
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