JPS6226052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気かみそりの固定刃の取付構造に
係り、固定刃のケース本体側への取り付けが簡単
で堅固に固定することが出来しかも固定刃と可動
刃の位置決めが確実に出来る電気かみそりを提供
することを目的とする。

従来の電気かみそりに於ては、固定刃をケース
本体に固着するために、ビス止め等固定部品を用
いて固定していたが取り付け上の作業性が悪い欠
点があつた。又、固定刃に対する可動刃の位置も
いくつかの部品を介して決定されるものが多く、
その中に介する部品の寸法のバラツキにより最終
的に決定する固定刃に対する可動刃の位置がズレ
極端なものに於ては、固定刃刃先より可動刃刃先
が突出する様なものも製造上起る可能性があつ
た。

本考案はこのような欠点を除去するものであり
その要旨はケース本体１１と、ケース本体１１上
面に着脱可能に取着され断面略Ｕ字状に形成され
た刃部ホルダー１０と、刃部ホルダー１０に上方
より取着される固定刃基板２と、固定刃基板２の
下面に取着され側部に櫛状刃を有する固定刃１
と、固定刃１の下面に摺動し側部に櫛状刃を有す
る可動刃５と、可動刃５の下部に配設され且つ上
部には外面８が可動刃５に設けられた角孔６に嵌
合しその内面９内に固定刃基板２の下面に突出形
成された摺動ピン４が摺動可能に係合する突状壁
７ａを有して往復駆動される駆動板７と、刃部ホ
ルダー１０の底部に載置され前記駆動板７を上方
に押圧するバネ部材３０とを有してなり、前記刃
部ホルダー１０は、前記Ｕ字形状の両端部に設け
られ外端側に弾性変形可能な立脚部１４，１５
と、この立脚部１４，１５の先端に互いに対向す
るよう内向きに設けられ、且つ前記固定刃基板２
の両端部に突出して設けられた突部１２，１３が
上方より挿入し嵌合する凹部１６，１７と、この
凹部１６，１７の各々両端に形成され、且つ前記
立脚部の外端側への弾性変形により固定刃１が挿
入された際固定刃１の各角部２６，２７，２８，
２９の上面が押し下げられるように内向きに突出
して形成された突片１８，１９，２０，２１と、
固定刃１の両端部の下面中央部２２，２３を押し
上げるよう当接する台座部２４，２５とを有する
ことを特徴とする電気かみそりである。

次に図に示す実施例に基づき本考案を説明す
る。第１図に本考案実施例の分解斜視図を示す。
第１図に於て、順次その構造を述べると、両面に
櫛状刃を有する固定刃１をその上面に配置された
固定刃基板２に固定刃基板２からの数箇所のピン
３のカシメにて固定する。固定刃基板２には左右
対称位置に２つの摺動ピン４を設けてあり、固定
刃１にはこの摺動ピン４を下部にのばすための孔
を明けてある。可動刃５は固定刃１と同様両面に
櫛状刃を有しており、その左右対象位置には２つ
の角孔６を明けてある。この角孔６には駆動板７
に設けた角孔周囲に一定高さに突出形成された突
状壁７ａの外面８が嵌合され可動刃と駆動板は一
体的となる。又、駆動板７の角孔周囲に一定高さ
に形成された突状壁７ａの内面９には前記固定刃
基板に設けた摺動ピン４が摺動可能に係合され、
前記摺動ピン４を案内として固定刃１に対し可動
刃５が左右摺動運動するよう構成される。

以上述べた固定刃と可動刃とからなる刃部は断
面Ｕ字状の刃部ホルダー１０により保持されケー
ス本体１１に取り付けられる。さらに詳しく刃部
の刃部ホルダー１０への保持方法を述べると、固
定刃基板２の櫛状刃に沿つた方向の両端部すなわ
ち可動刃５の摺動方向に於ける固定刃基板２の両
端ほぼ中央に突部１２，１３を形成する。１４，
１５は上記摺動方向に於ける上記刃部ホルダー１
０のＵ字形状の両端部にそれぞれ形成された立脚
部で、両立脚部の先端には前記固定刃基板２の両
端に設けた突部１２，１３と嵌合する様な凹部１
６，１７を形成する突片１８，１９及び２０，２
１を設け、さらに各立脚部１４，１５の各内側面
には、固定刃１の両端部のさらに下面中央部２
２，２３を支持する台座部２４，２５を形成して
いる。上記形成された各部すなわち固定刃基板２
の両端の突部１２，１３を刃部ホルダー１０の立
脚部１４，１５先端の凹部１６，１７に嵌合さ
せ、さらに前記立脚部１４，１５を両外端側に弾
性変形させて固定刃両端の角部の２６に対し突片
１８が、２７に対し突片１９が、２９に対し突片
２０が、２８に対し突片２１がそれぞれ押し下げ
るように挿入、当接させ、しかるのち前記立脚部
１４，１５を元に戻しさらに固定刃両端部の下面
中央部２２に対し台座部２５が、２３に対し２４
がそれぞれ押上げるように当接して固定刃を刃部
ホルダーに保持する。この状態の側方断面図が第
４図である。さらに可動刃５と駆動板７との一体
部材は、刃部ホルダーの底部に載置され駆動板７
を押し上げる圧接バネ３０により押上げられ可動
刃５は固定刃１に密着するよう構成されている。

以上述べた様に構成されているシエービングヘ
ツド４０には刃部ホルダー端面にＣ状凹部３１を
形成するように弾性を有する嵌合突起３２を設
け、又ケース本体の前記シエービングヘツドのＣ
状凹部３１に位置する箇所にｃ状凹部３１の内径
とほぽ同等の径を有する円柱状ピン３３を設け
る。該円柱状ピン３３に、刃部ホルダー端面のｃ
状凹部３１を嵌合させ嵌合突起３２の弾性を利用
して簡単に外れないよう円柱状ピン３３に取着す
る。すなわち第２図によつて取付け、及び取外し
の方法を述べると、第２図ａに示すシエービング
ヘツドに設けたＣ状凹部３１を形成するための弾
性を有する嵌合突起３２は第３図にその拡大図が
あるように嵌合相手であるケース本体１１に設け
た円柱状ピン３３の径とほぼ同等の内径Ｄと、そ
の内径Ｄより小さな開口部Ｃとからなるように構
成され、円柱状ピン３３には嵌合突起３２の弾性
変形により第２図ｂのように嵌合する。

嵌合後は円柱状ピン３３を旋回中心とし、旋回
開き可能にシエービングヘツドがケース本体１１
に枢着される。さらにシエービングヘツドのＣ状
凹部３１と相対する立脚部１４に第２図ｂに示す
ように刃部ホルダーと一体に形成された弾性を有
する係止部３４を構成その先端には三角形突起３
５を形成している。さらにケース本体１１の内部
には前記刃部ホルダーに形成した三角形状突起３
５と嵌合するような係止部として三角形状突起３
６を設け、第2cの様に前記三角形状突起３５と３
６とが互いに嵌合してケース本体１１にシエービ
ングヘツドが確実に取り付き弾性を有する係止部
３４の弾性力により取り外し出来るようになる。

以上述べた本考案によれば固定刃基板２を固着
した固定刃１を刃部ホルダー１０の立脚部１４，
１５に設けた突片１８，１９及び２０，２１と台
座部２４，２５の間に差し込むだけの簡単な作業
で刃部ホルダー１０に固定することが出来る。又
固定刃を取着した固定刃基板２から可動刃の案内
用の摺動ピン４が出て直接可動刃を案内している
ため固定刃と可動刃との位置決めが確実であり部
品の寸法バラツキによる影響が少ないものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電気かみそりの一例を示
す要部の分解斜視図、第２図はヒンジ着脱の説明
図でａ〜ｃは各ステツプの説明図、第３図は刃部
ホルダーに構成したＣ状凹部の拡大説明図であ
る。第４図は固定刃が刃部ホルダーに取付けられ
た部分の側方断面図である。 １……固定刃、２……固定刃基板、１０……刃
部ホルダー、１４，１５……立脚部、１２，１３
……固定刃基板両端の突部、１６，１７……凹
部、１８，１９，２０，２１……立脚部の突片、
２４，２５……台座部、４０……シエービングヘ
ツド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体１１と、ケース本体１１上面に着脱
   可能に取着され断面略Ｕ字状に形成された刃部ホ
   ルダー１０と、刃部ホルダー１０に上方より取着
   される固定刃基板２と、固定刃基板２の下面に取
   着され側部に櫛状刃を有する固定刃１と、固定刃
   １の下面に摺動し側部に櫛状刃を有する可動刃５
   と、可動刃５の下部に配設され且つ上部には外面
   ８が可動刃５に設けられた角孔６に嵌合しその内
   面９内に固定刃基板２の下面に突出形成された摺
   動ピン４が摺動可能に係合する突状壁７ａを有し
   て往復駆動される駆動板７と、刃部ホルダー１０
   の底部に載置され前記駆動板７を上方に押圧する
   バネ部材３０とを有してなり、前記刃部ホルダー
   １０は、前記Ｕ字形状の両端部に設けられ外端側
   に弾性変形する立脚部１４，１５と、この立脚部
   １４，１５の先端に互いに対向するよう内向きに
   設けられ、且つ前記固定刃基板２の両端部に突出
   して設けられた突部１２，１３が上方より挿入し
   嵌合する凹部１６，１７と、この凹部１６，１７
   の各々両端に形成され、且つ前記立脚部１４，１
   ５の外端側への弾性変形により固定刃１が挿入さ
   れた際固定刃１の各角部２６，２７，２８，２９
   の上面が押し下げられるように内向きに突出して
   形成された突片１８，１９，２０，２１と、固定
   刃１の両端部の下面中央部２２，２３を押し上げ
   るよう当接する台座部２４，２５とを有すること
   を特徴とする電気かみそり。