JPS622594Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一眼レフレツクスカメラの交換可能フ
アインダの表示装置に関する。

従来この種の装置としては実開昭54−61643号
公報に見られるような構造のものがあるが、この
装置ではフアインダ観察時に目の位置を変えない
で画面と画面外の表示を同時に観察可能なように
光学系を配置すると、表示光束の分だけプリズム
および接眼レンズを上側に拡大せねばならず、外
観上大きく重く操作性が良くないという欠点を有
していた。

本考案は上記欠点を解決し、コンパクトで表示
観察可能なフアインダ内表示装置を得ることを目
的とする。

以下に本考案を実施例を示す図面によつて説明
する。

第１図は本考案の実施例を示す。

一眼レフレツクスカメラの交換可能なフアイン
ダのハウジング１はカメラボデイ２の取付部２ａ
に取付けられている。このハウジング１には、カ
メラボデイ内の焦点板FPと対向した入射面３ａ
を有する主プリズム３が配置されている。この主
プリズム３は更に、焦点板FPから入射面を透過
した光束を前方即ち被写体側へ全反射する第１反
射面３ｂと、第１反射面３ｂからの全反射光を、
カメラの対物レンズＬの光軸と平行に後方の接眼
レンズ４へ反射するダハ型の第２反射面３ｃとを
有している。また、主プリズム３の第１反射面３
ｂと接眼レンズ４との間に補助プリズム５が配置
されている。この補助プリズム５はダハ型第２反
射面３ｃで反射され第１反射面３ｂを透過した光
束をほぼ直進させるために、第１反射面３ｂに平
行に対向した入射面５ａと対物レンズＬの光軸に
垂直な射出面５ｂとを有する。また、主プリズム
３の入射面３ａとカメラの焦点板FPの間には収
差補正用の凹レンズ６が配置されている。以上の
主プリズム３、補助プリズム５、接眼レンズ４、
および凹レンズ６は公知のフアインダ光学系であ
る。

カメラボデイ２には対物レンズＬとフアインダ
ハウジング１との間に突出部７が突設されてい
る。この突出部７には液晶素子などの表示部材８
およびそれを外光で照明するためのライトガイド
９がそれぞれ設置されている。このライトガイド
９は表示部材８がLEDの如き発光素子であると
きは不要である。フアインダハウジング１は、表
示部材８と対向した箇所に光透過部１０を有し、
表示素子８からの光を表示用第１プリズム１１に
入射させる。表示用第１反射部材として働く表示
用第１プリズム１１は、入射面１１ａ、反射面１
１ｂ、射出面１１ｃとを有し、この入射面１１ａ
は凸面に、射出面１１ｃは凹面に形成され、視度
および倍率調整を行なう。表示用第２プリズム１
２は、主プリズム３の入射面３ａに垂直な面に貼
付され、射出面１１ｃからの光を主プリズム内に
入射させるもので、この表示用第２プリズム１２
の働らきは主プリズム３への入射角が大きいと収
差が生じるので、それを防ぐことである。従つ
て、収差を問題にしなければ不要である。主プリ
ズム３に入射した表示用光束は入射面３ａで全反
射し、第１反射面３ｂの延長面を透過する。表示
用第２反射部材として働く表示用第３プリズム１
３は、この第１反射面３ｂの延長面を透過した光
束を反射する反射面１３ａと、凸の出射面１３ｂ
とを有する。補助プリズム５は射出面５ｂの下端
をカツトした反射面５ｃを有し、表示用第３プリ
ズム１３からの光を接眼レンズ４へ反射する。こ
の反射面５ｃは、表示用第３反射部材の反射面と
して働く。

カメラの焦点板上の被写体像の光は、主プリズ
ムの入射面３ａを透過し第１反射面３ｂで全反射
し第２反射面３ｃで反射し第１反射面３ｂを透過
し、補助プリズム５を更に透過して接眼レンズ４
に至る。

一方ライトガイド９で照明された表示部材８か
らの表示用光束は、光透過部１０を透過しフアイ
ンダハウジング１内に入り、表示用第１プリズム
１１で反射され表示用第２プリズム１２を介して
主プリズム３に入射し、入射面３ａで全反射し第
１反射面３ｂの延長面より射出し、表示用第３プ
リズム１３で反射され、補助プリズムの反射面５
ｃで更に反射され接眼レンズ４の下部に入射す
る。

こうして第２図に示す如くフアインダ視野には
撮影画面１５の下方に、表示部材８の表示内容で
あるシヤツタタイム１６が観察される。

第２図のように３ケ所に表示する場合は第１図
の表示用第１プリズム１１と並列にミラーまたは
プリズムを配置すればよい。また表示部材８の位
置は３個とも同一平面上にある必要はなく、入射
面１１ａ、射出面１１ｃの屈折力を適当に選んだ
りまたはミラーのみで構成することによつて、３
個の素子の光軸方向の位置に自由度を持たせるこ
とも可能である。

第２実施例として、表示用第１プリズム１１、
表示用第３プリズム１３の代りにこの位置にミラ
ーを設けてもよい。表示用第３プリズム１３から
の光を接眼レンズ４に反射するのに、補助プリズ
ム５に設けた反射面５ｃの代りに別個の反射部材
を設けてもよい。

以上の如き構成の本考案のフアインダ内表示装
置では、コンパクトでフアインダ観察時に目の位
置を変えないで画面と画面外の表示を同時に観察
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例、第２図はフアイ
ンダ観察時の状態図である。 主要部分の符号の説明、焦点板……FP、主プ
リズム……３、補助プリズム……５、接眼レンズ
……４、フアインダハウジング……１、対物レン
ズ……Ｌ、表示部材……８、表示用第１プリズム
……１１、表示用第２プリズム……１２、表示用
第３プリズム……１３。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ カメラボデイの焦点板と対向する入射面３ａ
   と、この入射面の透過光を被写体方向に全反射
   する第１反射面３ｂと、この第１反射面３ｂか
   らの反射光を被写体と逆方向に反射し、上記第
   １反射面３ｂから射出させるダハ型第２反射面
   ３ｃとを有する主プリズム３と、この主プリズ
   ム３の第１反射面３ｂに対向した入射面５ａを
   有し、上記主プリズム３からの射出光をほぼ直
   進させる補助プリズム５と、この補助プリズム
   ５を射出した光を受ける接眼レンズ４とを具備
   する一眼レフレツクスカメラ用交換可能なフア
   インダ装置１と、撮影レンズＬとの間に設置さ
   れた表示部材８を上記フアインダ装置内に表示
   する一眼レフレツクスカメラのフアインダ内表
   示装置において、上記フアインダ装置１は上記
   表示部材８からの光束が上記主プリズム３に入
   射し、その入射面３ａで全反射するように、上
   記表示部材８からの光束を上記主プリズムの方
   へ反射する表示用第１反射部材１１と；上記入
   射面３ａで全反射し、上記主プリズムを射出し
   た光束を上記主プリズムの第１反射面３ｂにほ
   ぼ沿つて上記補助プリズム５の方へ反射する表
   示用第２反射部材１３と；そしてこの表示用第
   ２反射部材１３からの反射光を上記接眼レンズ
   に向けて反射する表示用第３反射部材とを有す
   ることを特徴とする一眼レフレツクスカメラの
   フアインダ内表示装置。 ２ 上記表示用第３反射部材の反射面は、上記補
   助プリズム５に形成された反射面５ｃであるこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   に記載の一眼レフレツクスカメラのフアインダ
   内表示装置。