JPS6225896B2 - - Google Patents

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JPS6225896B2
JPS6225896B2 JP57140534A JP14053482A JPS6225896B2 JP S6225896 B2 JPS6225896 B2 JP S6225896B2 JP 57140534 A JP57140534 A JP 57140534A JP 14053482 A JP14053482 A JP 14053482A JP S6225896 B2 JPS6225896 B2 JP S6225896B2
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JP
Japan
Prior art keywords
planetary gear
output
frictional engagement
gear mechanism
vehicle
Prior art date
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Application number
JP57140534A
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English (en)
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JPS5929861A (ja
Inventor
Masaru Fukuiri
Masakazu Pponbo
Fujio Ooshima
Morio Kiuchi
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Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
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Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
Priority to JP14053482A priority Critical patent/JPS5929861A/ja
Publication of JPS5929861A publication Critical patent/JPS5929861A/ja
Publication of JPS6225896B2 publication Critical patent/JPS6225896B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アクセルペダルの開放や停車操作に
より車速が低下して設定速度以下になると、自動
変速機を自動的にニユートラルに制御するように
した車両用自動変速機のニユートラル制御装置に
関するものである。
一般に、自動変速機をを備えた車両が走行レン
ジにて停車している場合には、アイドル回転数に
対してエンジン負荷が大きくなるため、アイドル
回転数が大きく変動してエンジン振動が増大し易
くなるという傾向がある。
このため、従来、所定速度以下で且つアクセル
ペダルが開放されている場合は、動力分割形の自
動変速機を自動的に且つ強制的にニユートラルに
切換制御するようにした特公昭47−19962号公報
開示のものが提案されている。
しかるに、上記提案のものでは、動力分割形の
自動変速機に適用したもの、すなわちトルクコン
バータや補助変速装置としての遊星歯車機構に加
えて、エンジン動力の上記遊星歯車機構への伝達
を、高車速時には直接に伝達する一方、低車速時
にはトルクコンバータを介して伝達するよう切換
える差動機構を備えたものに対して適用したもの
であるため、この差動機構を備えない現在汎用の
自動変速機に対して上記提案のものをそのまま転
用することは、両者の構造上の相違から極めて困
難であつた。
本発明は、現在汎用の自動変速機にも適用し得
るべくなされたもので、上記の如き汎用自動変速
機において、車速が設定速度以下であり、且つブ
レーキ装置等、車両を停止させるための機器が操
作されている場合には、遊星歯車機構の動力伝達
経路を第1速状態とする摩擦係合部材を解放する
ようにすることにより、該自動変速機を自動的に
且つ強制的にニユートラルに切換制御し、よつて
現在汎用の自動変速機に対して大幅な変更を要さ
ずに簡便に適用し得るニユートラル制御装置を提
供することを主たる目的とするものである。
しかるに、自動的にニユートラル状態に制御さ
れた車両がブレーキ装置の作用により坂道で停車
している場合、次の発進時においてブレーキ装置
が解除されると、自動変速機がニユートラル状態
から第1速に自動切換されるまでの作動遅れ時間
の間に車両が若干後退するという危険性がある。
このため、更に本発明の目的は、ニユートラル
状態に切換制御された場合には、遊星歯車機構の
遊星歯車の公転方向を規制するために備えられた
一方向クラツチを作用させるようにすることによ
り、出力軸の逆回転を阻止して、車両の後退を未
然に防止するものである。
これらの目的を達成するため、本発明の構成
は、流体コンバータと、遊星歯車機構と、該遊星
歯車機構の動力伝達経路を切換える複数の摩擦係
合部材とをケースに収容して成る自動変速機にお
いて、締結・解放操作自在であつて、上記流体コ
ンバータの出力部と第1速状態での遊星歯車機構
の入力部との間で動力伝達を断続する第1摩擦係
合部材と、締結・解放操作自在であつて、出力メ
ンバが出力歯車に連結され且つ反力メンバが出力
メンバの回転方向と逆方向の公転を規制する一方
向クラツチを介して上記ケースに連結された遊星
歯車機構の入力メンバと該ケースとの間を連結す
る第2摩擦係合部材と、該第1、第2摩擦係合部
材をそれぞれ操作する流体式アクチユエータと、
該各流体式アクチユエータへの流体の供給および
排出を制御する電磁手段と、車両が設定速度以下
であることを検出して出力を発する車速センサ
と、車両を停止させる機器の操作を検出して出力
を発する停車操作検出センサと、該両センサの出
力がともに発せられる条件のみを判別し、上記第
1摩擦係合部材を解放して自動変速機をニユート
ラル状態とし、且つ上記第2摩擦係合部材を締結
して上記一方向クラツチを作用させ上記出力歯車
の後退方向の回転を阻止するよう上記電磁手段を
作動させる出力信号を発するコントローラとを備
えたものとする。このことにより、車速センサお
よび停車操作検出センサの両出力時、コントロー
ラの出力信号により上記電磁手段を作動させて、
各流体アクチユエータにより第1摩擦係合部材を
解放して、自動変速機をニユートラル状態にする
とともに、第2摩擦係合部材を締結して、一方向
クラツチの作用により出力歯車の後退方向の回転
を阻止するようにしたものである。尚、この自動
変速機のニユートラル状態から第1速状態への復
帰時、つまり発進時には、第2摩擦係合部材は締
結から解放へ、第1摩擦係合部材は解放から締結
へと操作される。その際、この第2摩擦係合部材
の解放により一方向クラツチによる後退阻止機能
は低下するが、この状態では第1摩擦係合部材が
締結状態に複帰しているので、いわゆるクリープ
力により車両の後退は防止される。
以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説
明する。
第1図は、現在汎用されている前進3段、後退
1段の自動変速機の全体構成を示し、流体コンバ
ータと遊星歯車機構と複数の摩擦係合部材とをケ
ースに収容して成る。1はエンジンのクランクシ
ヤフト、2は流体コンバータであつて、該流体コ
ンバータ2は上記クランクシヤフト1により駆動
されるポンプ羽根車3と、ステータ羽根車と、タ
ービン羽根車5とからなり、該タービン羽根車5
は中間軸6を介してフロントクラツチ7およびリ
ヤクラツチ8に連結されている。また、該流体コ
ンバータ2内には流体が充満されており、この流
体により上記クランクシヤフト1からポンプ羽根
車3に伝達されたエンジン動力をステータ羽根車
4を介してタービン羽根車5に伝達したのち、該
タービン羽根車5から中間軸6を介してフロント
クラツチ7およびリヤクラツチ8に伝達するよう
に構成されている。
また、9および10は、それぞれ内歯歯車1
1,12と、太陽歯車13,14と、複数個の遊
星歯車15…,16…とを備えた第1および第2
の遊星歯車機構であつて、該第1遊星歯車機構9
の内歯歯車11は中間軸17を介して上記リヤク
ラツチ8に連結されているとともに、両遊星歯車
機構9,10の太陽歯車13,14は、一端を上
記フロントクラツチ7に連結せしめた連結筒18
により互いに連結されている。また、該第1遊星
歯車機構9の遊星歯車15…のキヤリア19は第
2遊星歯車機構10の内歯歯車12および出力歯
車20に連結され、第2遊星歯車機構10の遊星
歯車16…のキヤリア21は、上記クランクシヤ
フト1の回転方向への回転を許容する一方向クラ
ツチ22を介してケース23に固定されている。
さらに、上記フロントクラツチ7のドラム7a外
周には、該ドラム7aを締付けるブレーキバンド
24が配設されているとともに、第2遊星歯車機
構10の遊星歯車キヤリア21外周には、該キヤ
リア21を締付けるロー&リバースブレーキ25
が配設されている。そして、上記フロントおよび
リヤの各クラツチ7,8とブレーキバンド24と
ロー&リバースブレーキ25とにより第1および
第2の遊星歯車機構9,10の動力伝達経路を切
換える複数の摩擦係合部材を構成し、そのうちリ
ヤクラツチ8により、流体コンバータ2の出力部
との第1速状態での遊星歯車機構9,10の入力
部との間で動力伝達を断続する締結・解放操作自
在の第1摩擦係合部材を構成し、またブレーキバ
ンド24により、出力メンバとしての内歯歯車1
2が出力歯車20に連結され且つ反力メンバとし
ての遊星歯車16…が出力メンバ(内歯歯車1
2)の回転方向と逆方向の公転を規制する一方向
クラツチ22を介してケース23に連結された第
2遊星歯車機構10における入力メンバとしての
太陽歯車14とケース23との間を連結する締
結・解放操作自在の第2摩擦係合部材を構成して
いる。よつて、前進第1速時にはリヤクラツチ8
を締結することにより、流体コンバータ2に伝達
されたエンジン動力を該リヤクラツチ8から順次
第1遊星歯車機構9の内歯歯車11、遊星歯車1
5…および太陽歯車13並びに第2遊星歯車機構
10の太陽歯車14、遊星歯車16…および内歯
歯車12に伝達し、さらに該内歯歯車12から第
1遊星歯車機構9の遊星歯車キヤリア19を介し
て出力歯車20に伝達して第1速の減速比を得る
一方、前進第2速時には、リヤクラツチ8および
ブレーキバンド24を締結することにより、エン
ジン動力をリヤクラツチ8から順次第1遊星歯車
機構9の内歯歯車11および遊星歯車15…並び
に該第1遊星歯車機構9の遊星歯車キヤリア19
を介して出力歯車20に伝達して第2速の減速比
を得、さらに、前進第3速時には、フロントおよ
びリヤの両クラツチ7,8を締結することによ
り、エンジン動力をフロントクラツチ7から第1
遊星歯車機構9の太陽歯車13に伝達すると同時
にリヤクラツチ8から第1遊星歯車機構9の内歯
歯車11に伝達して、該第1遊星歯車機構9の遊
星歯車キヤリア19を上記内歯歯車11および太
陽歯車13と同一回転数で回転させながら、エン
ジン動力を該キヤリア19から出力歯車20に伝
達して第3速の減速比を得るようにしている。一
方、後退速時には、フロントクラツチ7およびロ
ー&リバースブレーキ25を締結することによ
り、エンジン動力をフロントクラツチ7から順次
第2遊星歯車機構10の太陽歯車14、遊星歯車
16…および内歯歯車12並びに第1遊星歯車機
構9の遊星歯車キヤリア19を介して出力歯車2
0に伝達して後退速の減速比を得るようにしてい
る。尚、26はクランクシヤフト1により駆動さ
れ、後述する油圧制御装置Aに圧油を供給するオ
イルポンプ、27は流体コンバータ2のステータ
羽根車4の回転方向を規制する一方向クラツチ、
28は第1遊星歯車機構9の遊星歯車キヤリア1
9に設けた駐車歯車である。
そして、上記フロントおよびリヤの両クラツチ
7,8、ブレーキバンド24およびロー&リバー
スブレーキ25は第2図に示す油圧制御装置Aに
より作動制御されるものである。
すなわち、第2図において、29は上記オイル
ポンプ26から吐出された油路30の圧油の圧力
を所定圧力に調圧する圧力調整弁、31および3
2はそれぞれ上記出力歯車20に連結した出力軸
(図示せず)に固着され、車速に応じた油圧(ガ
バナ圧)を発生する第1および第2のガバナ弁、
33は気化器スロツトル弁のスロツトル開度に比
例した油圧(スロツトル圧)を発生するスロツト
ル弁、34はシフトレバーに連動するスプール3
4aを有するマニユアルバルブであつて、該マニ
ユアルバルブ34は該スプール34aが所定の各
レンジ位置に位置付けられたとき、上記圧力調整
弁29によつて調圧された油路30の油圧(ライ
ン圧)を、該マニユアルバルブ34に接続した複
数個の油路35〜39のうち該スプール34aに
よつて選択された所定の油路に連通導入するもの
である。
また、40は1−2シフト弁であつて、該1−
2シフト弁40はスプール40aと、該スプール
40aの一端のバネ室40bに縮装されたバネ4
0cとからなり、該スプール40aの他端には上
記第1ガバナ弁31からのガバナ圧が油路41を
介して作用しており、該ガバナ圧と上記バネ40
cの付勢力との力関係でもつて該スプール40a
を左右に移動させるようにしている。また、該1
−2シフト弁40には油路35を介してマニユア
ルバルブ34が接続されているとともに、油路4
2および後述するセカンドロツク弁49さらに油
路50を介してブレーキバンド24のサーボピス
トン(ブレーキバンド24を操作する流体式アク
チユエータ)43の締結側43aが接続されてお
り、前進第1速時には、バネ40cの付勢力によ
り右方に移動したスプール40aによりマニユア
ルバルブ34への油路35を閉じると共に、ブレ
ーキバンド24への油路42をドレーンに開放し
て、ブレーキバンド24を締結させない一方、前
進第2速時には、ガバナ圧によつて左方に移動し
たスプール40aによつてブレーキバンド24へ
の油路42をマニユアルバルブ34への油路35
に接続連通してライン圧を導入することにより、
ブレーキバンド24を締結するように構成されて
いる。さらに、上記1−2シフト弁40には油路
44を介してロー&リバースブレーキ25が、ま
た油路36を介してマニユアルバルブ34が接続
されており、マニユアルバルブ34の「R」およ
び「1」レンジ位置時において、スプール40a
がバネ40cの付勢力により右方に移動している
間は、該スプール40aによりロー&リバースブ
レーキ25への油路44をマニユアルバルブ34
への油路36に接続連通せしめてライン圧を導入
することにより、ロー&リバースブレーキ25を
締結するように構成されている。また、該1−2
シフト弁40は、バネ室40bに連通する油路4
5を有しており、マニユアルバルブ34の「1」
レンジ位置時、バネ40cの付勢力によつて右方
に移動したスプール40aによつて上記マニユア
ルバルブ34への油路36を該油路45に接続連
通せしめることにより、バネ室40bにライン圧
を導入して、第1速から第2速への変速点を高車
速時に移行させるようにしている。
さらに、46は2−3シフト弁であつて、該2
−3シフト弁46は第1スプール46aと、第2
スプール46bと、該両スプール46a,46b
間に形成したバネ室46cに縮装されたバネ46
dとからなり、該第1スプール46aのバネ室4
6cとは反対の端面には上記第1ガバナ弁31の
ガバナ圧が作用する一方、第2スプール46bの
バネ室46cとは反対の端面には油路47を介し
てスロツトル弁33のスロツトル圧が作用してお
り、スロツトル圧とバネ46dの付勢力とガバナ
圧との力関係により第1および第2のスプール4
6a,46bを左右に移動させるようになされて
いる。また、該2−3シフト弁46には、油路4
8を介してフロントクラツチ7およびブレーキバ
ンド24のサーボピストン43の解放側43b
が、また油路37および油路38を介してマニユ
アルバルブ34がそれぞれ接続されており、前進
第1速および前進第2速時には、スロツトル圧と
バネ46dの付勢力とにより付勢されて右方に移
動する第1スプール46aによつて一方のマニユ
アルバルブ34への油路37を閉じると共に、フ
ロントクラツチ7およびブレーキバンド24への
油路48を他方のマニユアルバルブ34への油路
38に接続連通せしめてドレーンに開放すること
により、フロントクラツチ7を解放すると同時
に、ブレーキバンド24を、サーボピストン43
の締結側43aに作用する油圧の有無によつて締
結又は解放する。一方、前進第3速時には、ガバ
ナ圧により付勢されて左方に移動する第1スプー
ル46aによつて、逆に、上記他方のマニユアル
バルブ34への油路38を閉じると共に、フロン
トクラツチ7およびブレーキバンド24への油路
48を一方のマニユアルバルブ34への油路37
に接続連通せしめてライン圧を導入することによ
り、フロントクラツチ7を締結すると同時にブレ
ーキバンド24を解放するように構成されてい
る。
さらに、49はマニユアルバルブ34の「2」
レンジ位置時において前進第2速でもつて発進さ
せるためのセカンドロツク弁であつて、該セカン
ドロツク弁49はスプール49aと、該スプール
49aの下端面を上方に付勢するバネ49bとか
ら成る。該セカンドロツク弁49のバネ室49c
は油路37を介してマニユアルバルブ34に、ま
た上記バネ室49cに対抗する油室49dは油路
39を介してマニユアルバルブ34にそれぞれ接
続され、さらに該セカンドロツク弁49には油路
50を介してブレーキバンド24のサーボピスト
ン43の締結側43aが、また油路42を介して
1−2シフト弁40がそれぞれ接続されており、
常時はバネ49bにより付勢されて上方に位置す
るスプール49aによりブレーキバンド24への
油路50を1−2シフト弁40への油路42に接
続連通する一方、マニユアルバルブ34が「2」
レンジ位置に切換えられた時には、バネ室49c
に連通する油路37をドレーンに開放して、スプ
ール49aを油室49dに作用するライン圧でも
つてバネ49bの付勢力に抗しながら下方に移動
させることにより、ブレーキバンド24への油路
50を油室49dに連通せしめてライン圧を作用
させることにより、該ブレーキバンド24を強制
的に締結するようにしている。
そして、本発明の特徴として、リヤクラツチ8
のクラツチピストン(リヤクラツチ8を操作する
流体式アクチユエータ)8aへの油路35と、ブ
レーキバンド24のサーボピストン43の締結側
43aへの油路50とには、共通して電磁弁51
が介設されている。該電磁弁51は、スプール5
1aと、該スプール51aの一端を図で左方に付
勢するバネ51bと、該スプール51aの他端に
係合するロツド51cを備えたクラツチカツトソ
レノイド51dとからなり、該ソレノイド51d
の非励磁時には、スプール51aをバネ51bの
付勢力により図で左方に移動させることにより、
リヤクラツチ8への油路35のリヤクラツチ側3
5bとマニユアルバルブ側35aとを連通すると
ともに、ブレーキバンド24への油路50のブレ
ーキバンド側50bと1−2シフト弁側50aと
を連通する一方、クラツチカツトソレノイド51
dの励磁時には、該ソレノイド51dの励磁によ
りロツド51cを図で右方に移動せしめてスプー
ル51aをバネ51bの付勢力に抗して右方に移
動させることにより、該両油路35,50を遮断
し、リヤクラツチ8への油路35のリヤクラツチ
側35bをドレーンに開放すると共に、マニユア
ルバルブ側35aをブレーキバンド24への油路
50のブレーキバンド側50bに連通し、さらに
該ブレーキバンド24への油路50の1−2シフ
ト弁側50aを閉じるように構成されている。よ
つて、該電磁弁51により、油路35および油路
50を開閉制御してリヤクラツチ8のクラツチピ
ストン8aおよびブレーキバンド24のサーボピ
ストン43の締結側43aへの圧油の供給および
排出を制御するようにした電磁手段を構成してい
る。
しかして、上記電磁弁51のクラツチカツトソ
レノイド51dは第3図に示すコントローラ52
によりON−OFF制御されるものである。
すなわち、第3図において、53は車速が設定
速度(例えば10Km/h)以下である時に、これを
検出して閉じて出力を発する車速センサ、54は
同様にアクセルペダルが解放された時に閉じて出
力を発するアクセルスイツチ、55は車両を停止
させる機器が操作されたこと、例えばブレーキ装
置のブレーキ油圧が所定値以上になつた時に、こ
れを検出して閉じて出力を発する第1停車操作検
出センサ、56はハンドブレーキが引操作された
ことを検出して閉じて出力を発する第2停車操作
検出センサである。また、コントローラ52は、
上記第1又は第2の停車操作検出センサ55,5
6の閉成時に出力を発するオア回路52aと、車
速センサ53およびアクセルスイツチ54の閉成
時であり且つオア回路52aの出力時に出力を発
生するアンド回路52bと、該アンド回路52b
の出力を受けてON作動し、上記電磁弁51のク
ラツチカツトソレノイド51dを励磁するトラン
ジスタ52cとから成る。よつて、車速が設定速
度(例えば10Km/h)以下であり、且つ車両を停
止させる機器が操作されている条件の時には、こ
の条件が満足されていることをアンド回路52b
により判別して、該アンド回路52bからの出力
信号によりトランジスタ52cをON作動せし
め、クラツチカツトソレノイド51dを励磁する
ことにより、上記電磁弁51を作動させて、リヤ
クラツチ8への圧油の排出によりリヤクラツチ8
を解放して自動変速機をニユートラルとするとと
もに、ブレーキバンド24のサーボピストン43
の締結側43aへの圧油の強制供給によりブレー
キバンド24を強制的に締結して一方向クラツチ
22を作用させ出力歯車20の後退方向の回転を
阻止するように構成されている。尚、第3図にお
いて、57はバツテリ、58はイグニツシヨンス
イツチ、R1〜R4は抵抗である。
また、第2図において、流体コンバータ2はオ
イルポンプ26からの圧油を圧力調整弁29を介
して供給されるように構成されている。59は流
体コンバータ圧保持弁、60はコンバータリリー
フ弁、61および62はそれぞれオリフイスチエ
ツク弁、63は油溜めである。
次に、上記実施例の作動を説明するに、例えば
車両が中、高車速時から減速して停車する場合、
当初、車両は自動変速機による変速段の自動変速
により車速に応じて前進第2速又は前進第3速で
もつて前進走行している。そして、この状態でア
クセルペダルが開放され、且つ車両を停車させる
機器が操作されると、自動変速機は車速の低下に
応じて前進第2速又は第3速から順次下段の変速
段を選択して、車両は自動的に前進第1速状態と
なる。この時、油圧制御装置Aでは、リヤクラツ
チ8への油路35はマニユアルバルブ34により
オイルポンプ26からの油路30と連通してお
り、また該油路35に介設した電磁弁51は
OFF状態にあつて、該油路35のマニユアルバ
ルブ側35aとリヤクラツチ側35bとは連通さ
れている。このため、ライン圧は該油路35から
リヤクラツチ8のクラツチピストン8aに導入さ
れて、該リヤクラツチ8は締結状態にある。一
方、ブレーキバンド24のサーボピストン43の
締結側43aへの油路50は上記電磁弁51の
OFF状態によりブレーキバンド側50bと1−
2シフト弁側50aとが連通されているが、1−
2シフト弁40によりドレーンに開放されている
ため、ブレーキバンド24は解放状態にある。
しかして、車速が上記停車操作によりさらに低
下し設定速度(例えば10Km/h)以下になると、
車速センサ53が閉じ出力を発する。この出力
は、上記停車操作によつてすでに閉じていたアク
セルスイツチ54および第1停車操作検出センサ
55の両出力と共にコントローラ52に発信され
る。このため、該コントローラ52では、オア回
路52aからの出力発生と共にアンド回路52b
から出力信号が発生して、トランジスタ52cが
ON作動し、上記電磁弁51のクラツチカツトソ
レノイド51dが励磁され、上記OFF状態にあ
つた電磁弁51はON作動することになる。この
ことにより、リヤクラツチ8への油路35のリヤ
クラツチ側35bはドレーンに開放されるととも
に、そのマニユアルバルブ側35aはブレーキバ
ンド24への油路50のブレーキバンド側50b
と連通し、該油路50の1−2シフト弁側50a
は閉じられる。その結果、リヤクラツチ8は解放
され、自動変速機は自動的に且つ強制的に前進第
1速からニユートラル状態に切換わる。また、そ
れと同時にブレーキバンド24が強制的に締結さ
れて、第2遊星歯車機構10の太陽歯車14が固
定される。その後、この状態で停車し、ハンドブ
レーキが引操作されると、第2停車操作検出セン
サ56が閉じて出力が発生し、コントローラ52
による電磁弁51のON作動制御が続行されるの
で、車両は停車中もニユートラル状態のままで、
また上記ブレーキバンド24の締結状態もそのま
ま維持される。
よつて、車速が設定速度(例えば10Km/h)以
下であり、且つ車両を停止させる機器が操作され
ている状態の時には、自動変速機は自動的に且つ
強制的に前進第1速からニユートラル状態に切換
わるので、エンジン負荷が軽減され、エンジン回
転数が安定して、エンジン振動による騒音が低減
されることになる。その際、前進第1速からニユ
ートラルへの切換えは、電磁弁51をリヤクラツ
チ8への油路35に介設することのみで達成する
ことができるので、油圧制御装置Aの大幅な変更
を要することなく、また油圧制御装置Aの諸機能
に悪影響を及ぼすことなく実行することができ
る。例えば、上記ニユートラルへの切換えを自動
的に行うには、他の手段として、上記の如く電磁
弁51の追設に代え、オイルポンプ26の作動を
停止させるようにすることが考えられるが、この
場合には、その後の発進時において著しい作動遅
れが生じて、油圧制御装置Aの良好な性能の確保
が困難となる欠点が生じるが、上記実施例の場合
には僅かの作動遅れで済む。
また、上記の如くニユートラル状態に制御され
た車両がブレーキ作用により登坂路で停車してい
る場合、次の発進時においてハンドブレーキが解
操作されると、自動変速機がニユートラルから第
1速を選択するまでの僅かの作動遅れ時間の間に
車両は後退しようとする。このため、第2遊星歯
車機構10の遊星歯車16…は、上記ブレーキバ
ンド24の締結により太陽歯車14が固定されて
いるため、出力軸(図示せず)の逆回転により自
転しながらクランクシヤフト1の回転方向とは逆
方向に公転しようとする。この時、第2遊星歯車
機構10の一方向クラツチ22が作用して、上記
運動が阻止されるため、出力軸(図示せず)は逆
回転運動を阻止され、車両は後退することなく、
第1速でもつて前進し始めることになる。また、
このニユートラル状態から第1速状態への復帰
時、ブレーキバンド24は締結から解放へ、一方
リヤクラツチ8は解放から締結へと操作されるの
で、ブレーキバンド24の解放により上記一方向
クラツチ22による後退阻止機能は低下するが、
この状態ではリヤクラツチ8が締結状態に復帰し
ており、いわゆるクリープ力により車両の後退は
防止される。
尚、上記実施例では、コントローラ52からの
出力発生条件として、アクセルスイツチ54の閉
成による出力をも含めたが、この条件は車両を停
止させる機器の操作を検出する第1停車操作検出
センサ55で兼用することが可能である。
以上説明したように、本発明によれば、流体コ
ンバータと、遊星歯車機構と、この遊星歯車機構
の動力伝達経路を切換える複数の摩擦係合部材と
から成る現在汎用の自動変速機において、車速が
設定速度以下であり、且つ車両を停止させる機器
が操作されている状態の時には、遊星歯車機構を
第1速状態とする第1摩擦係合部材を、電磁手段
による流体供給の停止および排出により解放する
とともに、遊星歯車機構の一方向クラツチを車両
が後退しないように作用させる第2摩擦係合部材
を、電磁手段による流体の供給により締結するよ
うにしたので、坂道発進時における車両の後退を
未然に防止しつつ、油圧制御装置の大幅変更を要
することなく、且つ該油圧制御装置の諸機能に悪
影響を及ぼすことなく、現在汎用の自動変速機を
備えた車両の走行レンジでの停車時におけるエン
ジン振動を効果的に低減することができ、よつて
走行上の安全性を確保しつつ、現在汎用の自動変
速機に対するアイドル振動対策の容易実施化を図
ることができ、実用上好適なものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は現在汎
用の自動変速機の全体概略構成図、第2図は油圧
制御装置の油圧回路図、第3図はコントローラの
電気回路図である。 2……流体コンバータ、7……フロントクラツ
チ(摩擦係合部材)、8……リヤクラツチ(第1
摩擦係合部材)、8a……クラツチピストン(流
体式アクチユエータ)、9……第1遊星歯車機
構、10……第2遊星歯車機構、11,12……
内歯歯車、13,14……太陽歯車、15,16
……遊星歯車、20……出力歯車、22……一方
向クラツチ、24……ブレーキバンド(第2摩擦
係合部材)、25……ロー&リバースブレーキ
(摩擦係合部材)、51……電磁弁(電磁手段)、
51a……スプール、51b……バネ、51c…
…ロツド、51d……クラツチカツトソレノイ
ド、52……コントローラ、52a……オア回
路、52b……アンド回路、52c……トランジ
スタ、53……車速センサ、55……第1停車操
作検出センサ、56……第2停車操作検出セン
サ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流体コンバータと、遊星歯車機構と、該遊星
    歯車機構の動力伝達経路を切換える複数の摩擦係
    合部材とをケースに収容して成る自動変速機にお
    いて、締結・解放操作自在であつて、上記流体コ
    ンバータの出力部と第1速状態での遊星歯車機構
    の入力部との間で動力伝達を断続する第1摩擦係
    合部材と、締結・解放操作自在であつて、出力メ
    ンバが出力歯車に連結され且つ反力メンバが出力
    メンバの回転方向と逆方向の公転を規制する一方
    向クラツチを介して上記ケースに連結された遊星
    歯車機構の入力メンバと該ケースとの間を連結す
    る第2摩擦係合部材と、該第1、第2摩擦係合部
    材をそれぞれ操作する流体式アクチユエータと、
    該各流体式アクチユエータへの流体の供給および
    排出を制御する電磁手段と、車両が設定速度以下
    であることを検出して出力を発する車速センサ
    と、車両を停止させる機器の操作を検出して出力
    を発する停車操作検出センサと、該両センサの出
    力がともに発せられる条件のみを判別し、上記第
    1摩擦係合部材を解放して自動変速機をニユート
    ラル状態とし、且つ上記第2摩擦係合部材を締結
    して上記一方向クラツチを作用させ上記出力歯車
    の後退方向の回転を阻止するよう上記電磁手段を
    作動させる出力信号を発するコントローラとを備
    えたことを特徴とする車両用自動変速機のニユー
    トラル制御装置。 2 第1摩擦係合部材は、流体コンバータから遊
    星歯車機構への動力の伝達を断続するリヤクラツ
    チであり、第2摩擦係合部材は、遊星歯車機構の
    太陽歯車の回転を許容および阻止するブレーキバ
    ンドである特許請求の範囲第1項記載の車両用自
    動変速機のニユートラル制御装置。 3 電磁手段は、各流体式アクチユエータとマニ
    ユアルバルブとの間の各油路に設けた電磁弁であ
    る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の車両用
    自動変速機のニユートラル制御装置。
JP14053482A 1982-08-12 1982-08-12 車両用自動変速機のニユ−トラル制御装置 Granted JPS5929861A (ja)

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