JPS6225612Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レンジフードや換気扇に取付けられ
る排気トツプに関する。

台所等において室内の汚染空気を排出するのに
レンジフードや換気扇を取付けている。これらレ
ンジフード等に取付けられる排気トツプは、その
排気口を建物の外側に設けているが、排気口付近
の外気の風圧が高くなると風速抵抗が大きくな
り、設備の排気能力は低下する。とくに中高層住
宅では高層階となるほど外気風圧が高く、この傾
向が著しい。

このことを考慮して排気設備を高層階に合せれ
ば、設備が大型化し、コストが高くなるし、又低
層階に合せれば上述した排気能力の低下という問
題が生じる。

また、従来の排気トツプは、外気の風圧を受け
ないようにするために排気口を下向きとしている
が、このため構造が限定され、又廊下等に取付け
た場合頭上から排気風を直接受けるなどの問題が
ある。

本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、外気に影響を受けるこ
となく排気することができ、しかも頭上から排気
風を直接受けるといつた問題を解決できる排気ト
ツプを得んとするものである。

以下本考案の実施例を図面にもとづいて説明す
る。

第１図は、排気トツプの一部破断斜視図であ
る。この排気トツプは、四角筒状をなす排気トツ
プ本体１の両端にそれぞれ排気口２，３を形成
し、かつ一側にダクト接続口４を形成している。
各排気口２，３は、それぞれ片方でも十分に排気
可能な開口面積を有するもので、上下２個所にダ
ンパー５，６を取付けている。各ダンパー５，６
は、風圧で開閉するもので、外部から排気トツプ
本体１側への風圧がかかると閉じ、排気トツプ本
体１から外部側へ風圧がかかると開くものであ
る。すなわち、下部のダンパー５は、第２図に示
すようにその上端を軸７に揺動自在に枢支してお
り、外側へは開くが、内側へは排気トツプ本体１
の底面に設けたストツパ９により移動しないよう
になつている。また上部のダンパー６は、その上
端を軸８に揺動自在に枢支しており、外側へは開
くが、内側へは下部ダンパー５の軸７により移動
しないようになつている。更に上記ダクト接続口
４には、図示しないレンジフードあるいは換気扇
が接続している。

このように構成された排気トツプは、建物の外
側あるいは廊下等に、排気口２，３を横方向に向
けて取付けられている。

次にこの排気トツプの作用を説明する。

まず排気がない場合、第２図に示すようにダン
パ５及び６が下方に垂下して排気口２，３が閉じ
ている。

排気状態で矢印Ａ方向から風がふくと第３図及
び第４図に示すように外気の当る排気口２のダン
パー５，６がその風圧により閉じ、他方の排気口
３のダンパー５，６が排気の風圧により開き、こ
の排気口３から排気がなされる。

また排気状態で風がふかないと、第５図に示す
ように排気の風圧で両排気口２，３のダンパー
５，６が開き、これら排気口２，３から排気がな
される。

なお本考案に係るダンパーは、各排気口に２個
設けたものに限らず、１個又は３個以上設けたも
のでもよい。

以上の如く本考案によれば、外気の風圧が加わ
る場合、加わる側の排気口がダンパーの作用によ
り閉じ、外気の影響を受けることがない。このた
め高層階に設置しても外気の影響を受けることな
く排気を良好におこなうことができる。また廊下
通路側に設置した場合、排気風は横方向に吹くの
で頭上から排気風を直接受けることはない。また
排気トツプが作動していない時は、ダンパー自重
により垂下して両排気口を閉じているので、外部
の騒音が室内に進入することがない。また同様に
内部の音が外部に漏れる恐れがない。さらに外部
の臭いが室内に進入するのを防ぐことができる。
さらに排気トツプが作動した時、ダンパーが全開
可能であり、排気効率が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す排気トツプの
斜視図、第２図は同排気トツプの排気のない状態
を示す図、第３図及び第４図は同排気トツプの排
気状態で外気圧力がかかつている状態を示す図、
第５図は同排気トツプの排気状態で外気圧力がか
かつていない状態を示す図である。 １……排気トツプ本体、２，３……排気口、４
……ダクト接続口、５，６……ダンパー、７，８
……軸、９……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒体の両端に排気口を一側にダクト接続口をそ
   れぞれ形成した排気トツプ本体と、上記各排気口
   内の両側に取付けられた軸と、これら軸に揺動自
   在にかつ排気口を開閉可能に取付けられた平板状
   のダンパーと、同ダンパーが排気トツプ本体の内
   側に揺動するのを阻止するストツパとを具備し、
   上記ダンパーは排気トツプが作動しない時に自重
   により下方向に垂下して排気口を閉じ、排気口か
   ら排気トツプ本体内への風圧に対し排気口を閉
   じ、排気トツプ本体から排気口側への風圧に対し
   排気口を開くようにしてなる排気トツプ。