JP2503822Y2 - 換気扇付きフ―ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、住宅等の建物の外壁に取り付ける換気扇付
きフードに関するものである。

〔従来の技術〕

従来の換気扇付きフードは、外気が屋内側に浸入しな
いように換気扇の屋外側にシャッターが設けられている
ものが広く普及している。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、この換気扇付きフードでは停止時に外
気が風により吹き上げられるとシャッターは閉まってい
るが、風が常時吹いているわけではないため、風の強弱
によりフード内に圧力差が生じ、屋内の空気が吸い出さ
れ、シャッターがバタつき、居住者に不快感を与えるも
のであった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は以上のような欠点を除去するため、換気扇の
シャッターより屋外側のフード内に板厚が下方に厚くな
るように形成したダンパーを設け、かつ、フードの排気
口側面に通気口を形成することにより、換気扇が停止の
状態でも屋外の風によりシャッターがバタつくことのな
い換気扇付きフードに関するものである。

〔実施例〕

以下に図面を用いて本考案に係る換気扇付きフードに
ついて詳細に説明する。第１図は上記換気扇付きフード
１を示す斜視図であり、換気扇２とフード６を、吸気口
10と排気口11が連通化するように連結具12で一体化する
と共に、図示しないが家屋の外壁に形成した屋内Ａと屋
外Ｂを連通化した換気口に取り付けるものである。さら
に詳説すると、換気扇２は第２図に示すようにモータ
３、ファン４、複数枚のシャッター５とからなり、換気
扇２が停止した状態の場合には第２図に示すようにシャ
ッター５が閉まった状態であり、また、換気扇２が稼動
中は第３図に示すようにシャッター５が換気扇２の空気
圧により開き、屋内Ａの汚染空気を矢印α方向に排出す
るものである。フード６は通気孔７、ダンパー８、緩衝
材９とからなり、ダンパー８は換気扇２が停止状態の時
は第２図、稼動中は第３図に示すように前記シャッター
５と同様な開閉をするものである。さらに詳説すると、
通気孔７は排気口11の側面に少なくとも１つ形成するも
のであり、第２図に示すように換気扇２が停止状態の時
に、通気孔７より入った風がダンパー８の傾斜面8aにぶ
つかり排気口11より屋外Ｂに吹き出るため、フード６内
は屋外Ｂからの風の吹き上げによっても一定の圧力が保
たれ、ダンパー８がバタつくことがなく、勿論、シャッ
ター５のバタつきもないものである。また、ダンパー８
はシャッター５よりも屋外Ｂ側に取り付けたものであ
り、その形状は、通気孔７から入って来た風が当たる部
分に傾斜面8aを形成し、入って来た風によりダンパー８
が閉まる方向に力が加わるように形成したものである。
さらに、緩衝材９は換気扇２を停止した時に、ダンパー
８により音を出すのを防止するためのものであり、例え
ば軟質の合成樹脂製のスポンジ等である。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案に係る換気扇付きフード
によれば、換気扇停止状態時の屋外の風によるシャッ
ターのバタ付きを防止し、不快音を発生させることがな
い。従来の換気扇付きフードに簡単に取り付けられ
る。等の特徴、効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る換気扇付きフードの一例を示す斜
視図、第２図は停止状態を示す説明図、第３図は稼動状
態を示す説明図である。１ ……換気扇付きフード、２……換気扇、６……フー
ド、７……通気孔、８……ダンパー、９……緩衝材、10
……吸気口、11……排気孔。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】屋内側に吸気口が設けられ屋外の下側に排
   気口が設けられたフードに、シャッター付きの換気扇を
   フードの吸気口に取り付けて一体化した換気扇付きフー
   ドにおいて、フードの排気口の側面に少なくとも一つの
   通気孔を穿設し、かつ、換気扇のシャッターより屋外側
   のフード内に板厚が下方に厚くなるように傾斜したダン
   パーが設けられていることを特徴とする換気扇付きフー
   ド。