JPS62251534A - ドラムブレ−キ用自動間隙調整装置 - Google Patents

ドラムブレ−キ用自動間隙調整装置

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Publication number
JPS62251534A
JPS62251534A JP9239286A JP9239286A JPS62251534A JP S62251534 A JPS62251534 A JP S62251534A JP 9239286 A JP9239286 A JP 9239286A JP 9239286 A JP9239286 A JP 9239286A JP S62251534 A JPS62251534 A JP S62251534A
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JP
Japan
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cylinder space
piston
drum
adjusting screw
compression spring
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Application number
JP9239286A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Maehara
利史 前原
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a6発明の目的 この発明に係るドラムブレーキ用自動間隙調整装置は、
自動車の制動に使用するドラムブレーキのシューの外周
面とドラムの内周面との間に非制動時に於いて存在する
隙間を、常に一定範囲に保って、ブレーキ作用を良好に
維持するのに利用される。
(従来の技術) ブレーキシューのライニングをドラムの内周面に押付け
、両者間の摩擦作用によりドラムに結合された車輪を制
動する自動車用ブレーキは、広く使用されているが、制
動回数が多くなるに従ってブレーキライニングが摩耗し
、ドラムの摩擦面との間I!il(ブレーキ間l!りが
広がり、ブレーキペダルの踏込み代が大きくなる。そこ
でこのブレーキ間隙が大きくなるとブレーキ間隙を小さ
くする調整を行なわなければならない。
従来は、この間隙調整は工場等において手作業で行なっ
ていたが、近年はブレーキ間隙が一定の大きさに広がる
と、ブレーキペダルの踏込みに連動して自動的に間隙調
整が行なわれる自動間隙調整装置が使用されるようにな
り、その機構も、例えば実公昭59−39224号公報
に開示された様なもの等、各種のものが発明されている
(発明が解決しようとする問題点) ところが従来の自動間[調整装置に於いては、急制動時
等、ホイルシリンダ内に異常に高圧の油を送り込んだ場
合にシューの外周面とドラムの内周面との間隔を狭くし
過ぎる所謂オーバアジャストを防止する事は出来ても、
制動を頻繁に行ない、ドラムが熱膨張した場合にドラム
の冷却収縮に伴なって生じるオーバアジャストを防止す
る作用は不完全であった。
本発明は上述の様な不都合を解消し、どの様な場合に於
いても効果的かつ安全な間隙調整の出来るドラムブレー
キ用自動間隙調整装置を提供せんとするものである。
b1発明の構成 (問題を解決するための手段) 本発明のドラムブレーキ用自動間隙調整装置は、従来の
自動間隙調整装置と同様に、車輪と共に回転するドラム
の内側に設けた1対のシューの外周面を上記ドラムの内
周面に押圧する事により制動を行なうドラムブレーキに
付設し、非制動時に於けるドラム内周面とシュー外局面
との間隔を一定に保つ様に機能する。
本発明のドラムブレーキ用自動間隙調整装置に於いては
、有底円筒状で、底部側外端面に一方のシューのウェブ
の端部を係合自在としたホイルシリンダの内側に、奥部
側の小径部と開口側の大径部とを段部で連続させたシリ
ンダ空間を設けている。
このシリンダ空間の内の大径部の奥部には、アジヤステ
ィングナツトをシリンダ空間の軸方向に亘る若干の移動
のみを自在として挿入している。
このアジヤスティングナツトの奥部側面は上記段部に対
向させ、第一の圧縮ばねによってシリンダ空間から出る
方向の弾力を付与している。
このアジヤスティングナツトの中心に形成したピッチの
粗い螺子孔には、シリンダ空間の開口側端部に頭部を形
成したアジヤスティングスクリューを螺合させている。
このアジヤスティングスクリューには、シリンダ空間の
奥面との間に設けた第二の圧縮ばねにより、シリンダ空
間から出る方向の弾力を付与している。
上記シリンダ空間の大径部に油密に、且つ軸方向に亘る
摺動を自在として嵌装したピストンの中心部には、上記
シリンダ空間の奥部側が開口する副シリンダ空間を形成
している。この副シリンダ空間にはロックピストンを油
密に嵌装しており、このロックピストンには、副シリン
ダ空間の奥面との間に設けた第三の圧縮ばねによって、
上記シリンダ空間の奥に向う弾力を付与している。
このロックピストンのシリンダ空間の奥部側端部に形成
したロック腕は、上記副シリンダ空間の関口部に固定し
た回転支持板の隙間からシリンダ空間の奥部側に突出さ
せて、上記アジヤスティングスクリューの頭部にこのア
ジヤスティングスクリューの回転不能な状態に係合自在
としている。
上記回転支持板は、中心部に形成した支持面を前記アジ
ヤスティングスクリューの頭部中心に当接自在としてい
る。
(作   用) 上述の様に構成される本発明のドラムブレーキ用自動間
11!調整装置の作用は次の通りである。
制動を行なう為にシリンダ空間内に圧油を送り込んだ場
合、シリンダ空間内に嵌装したピストンがこのシリンダ
空間から出る方向に移動し、ピストンの端面とシリンダ
空間の端面との間隔を広げ、上記両端面にそれぞれクエ
ブの一端を係合させたシューの間隔を広げて、このシュ
ーをドラムの内周面に押圧し、制動を行なう。
この制動作業の際、口、ツクピストンはシリンダ空間内
に導入された油圧力により、制動用のピストンが移動す
るのに先立って副シリンダ内に押し込まれ、このロック
ピストン端部のロック腕がアジヤスティンゲスクリニ一
端の頭部から離れ、このアジヤスティングスクリューが
回転可能な状態となる。
ロックピストン端部のロック腕とアジヤスティングスク
リュ一端の頭部とが離れた直後に於いては、第二の圧縮
ばねにより押されるアジヤスティングスクリューと、第
一の圧縮ばねにより押されるアジヤスティングナツトと
は一緒に移動する為、このアジヤスティングスクリュー
が回転する事はないが、上記アジヤスティングナツトの
軸方向の′swJ量は限られており、少し移動した後に
於いてはシリンダ空間内で不動な状態となり、アジヤス
ティングスクリューのみがそのまま軸方向に移動可能な
状態となる。
この為、そのまま制動作業を続けた場合、頭部中央をピ
ストンに固定の回転支持板に衝合させたアジヤスティン
グスクリューは、第二の圧縮ばねに押され、ピストンの
swJに伴なって回転しつつ、このピストンと共に移動
し、常にアジヤスティングスクリューの頭部とピストン
に固定の回転支持板とを当接した状態に保持する。
従って、制動時にピストンを移動させた場合、上記アジ
ヤスティングスクリューはピストンと同じ量だけ移動す
る。
この状態から制動を解除する事によりシリンダ空間内の
油圧を排除すると、シューを復位させる為ドラムブレー
キに設けたリターンスプリングによって間隔を狭められ
る1対のシューに押されてピストンがシリンダ空間内に
押し込まれる。
リターンスプリングの弾力とシュー及びドラムの弾性復
元力の合計であるピストンを押し戻す力は、副シリンダ
内のロックピストンを押している第三の圧縮ばねの弾力
よりも十分に大きい為、制動解除の初期段階に於いては
、シリンダ空間内に若干の油圧が残留し、ロックピスト
ンが副シリンダ内に押し込まれたままの状態でピストン
がシリンダ空間内に押し込まれる。
この様な状態のままピストンがシリンダ空間内に押し込
まれる事により、このピストンに固定の支持板を介して
アジヤスティングスクリューの頭部がアジヤスティング
ナツトに向けて押し付けられ、このアジヤスティングス
クリューが回転しつつシリンダ空間の奥部に向けて押し
込まれ、シリンダ空間の端面とピストンの端面との間隔
を狭めて、シューの外周面とドラムの内周面との間隔が
狭くなり過ぎる事を防止する。
ピストンがシリンダ空間内の押し込まれてシューとドラ
ムとが弾性的に復元し、ピストンをシリンダ空間内に押
し・込む力が弱くなる(上記リターンスプリングの弾力
のみになる)と、それまで上記弾性復元力に応じて比較
的高圧であったシリンダ空間内の油圧が低下し、ロック
ピストンが第三の圧縮ばねの弾力によってアジヤスティ
ングスクリューの頭部に向けて移動する。
ロックピストンの移動により、ロックピストン端部のロ
ック腕とアジヤスティングスクリュ一端の頭部とが密接
すると、このアジヤスティングスクリューの回転が阻止
され、それ以上アジヤスティングスクリューがアジヤス
ティングナツトに対して回転する事がなくなり、上記ア
ジヤスティングスクリューとアジヤスティングナツトと
は、互いの位置関係を動かす事なく、第二、第一の圧縮
ばねの弾力に抗してシリンダ空間内に押し込まれる。
従って、シューの外周面とドラムの内周面との間には、
この際に於けるアジヤスティングナツトの移動量に見合
うだけの隙間が形成される。
制動の繰り返し等に伴なってドラムの温度が過度に上昇
し、熱膨張に伴って上記ドラムの内径が大きくなった場
合は、この大きくなった内径に基づいて間隙調整作業が
行なわれ、しかも制動解除時に、ドラムの内径が大きく
なった事に伴う弾性的復元力を得られない為、ドラムの
温度が低下して上記内径が元通りに小さくなった場合に
は一時的にオーバアジャストされた状態になる事が避け
られないが、この状態はドラムの温度が低下した後に制
動操作を行なう事で直ちに解消される。
即ち、オーバアジャストされた状態で制動操作を行なう
と、制動操作の初期段階に於いて、シリンダ空間内に導
入された比較的弱い油圧力に基づいてロックピストンの
ロック腕がアジヤスティングスクリューの頭部から離れ
、第一の圧縮ばねによって押されるアジヤスティングナ
ツトがアジヤスティングスクリューを回転させつつピス
トンに向けて移動する。
この様なアジヤスティングナツトの移動によって1アジ
ヤステインダスクリユーの頭部側端部がアジヤスティン
グナツトから突出している量が少なくなり、制動解除に
伴ってピストンがシリンダ空間内に押し戻された場合に
、上記アジヤスティングナツトとアジヤスティンゲスク
リニーとが第一、第二の圧縮ばねの弾力に抗してシリン
ダ空間の奥に押し込まれ、シリンダ空間の端面とピスト
ンの端面との間隔が狭められて、ドラムの熱膨張に伴っ
て生じたオーバアジャストが解消される。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳しく
説明する。
第1〜2図は本発明の実施例を示しており、第1図はホ
イルシリンダ部分に組み込まれた間隙自動調整装置の縦
断側面図、第2図は回転支持板とロックピストンのロッ
ク腕部分とを第1図の右方から見た図である。
有底円筒状で、底部側外端面に一方のシューのウェブの
端部を係合自在とする為の係合溝1を形成したホイルシ
リンダ2の内側には、奥部側(第1図右側)の小径部3
と開口側(第1図左側)の大径部4とを段部5で連続さ
せたシリンダ空間6を設けている。
このシリンダ空間6の大径部4の奥部には、中心部にピ
ッチの大きい多条螺子を刻設した螺子孔13を有するア
ジ夢スティングナットフを、上記シリンダ空間6の軸方
向(第1図の左右方向)に亘る平行移動のみを自在とし
て挿入している。このアジヤスティングナツト7の奥部
側面(第1図の右側面)は、大径部4と小径部3とを連
続させる段部5に対向させている。この段部5の小径部
3寄り内周縁部分に形成した係止段部8と上記アジヤス
ティングナツト7との間には第一の圧縮ばね9を設け、
この圧縮ばね9によってこのアジヤスティングナツト7
に、シリンダ空間6から出る方向の弾力を付与している
大径部4の内周面で、上記段部5よりもシリンダ空間6
の開口に寄った部分にはストップリング10を嵌着固定
して、上記アジヤスティングナツトフの軸方向に亘る移
動量りを制限している。更に、このストップリング10
から段部5に向けて突出したビン11は、アジヤスティ
ングナツト7の外周面に形成した係合溝12に遊合させ
て、このアジヤスティングナツト7がシリンダ空間6の
軸方向には移動するが、この軸を中心として回転しない
様にしている。
この様に、シリンダ空間6の内側に装着されたアジヤス
ティングナツト7の中心に形成したピッチの粗い螺子孔
13には、シリンダ空間6の開口側端部(第1図の左端
部)に円錐状の頭部14を形成したアジヤスティンゲス
クリ:L−15の多条螺子部16を螺合させている。こ
のアジヤスティングスクリュー15の尾端面に形成した
半円柱状の突起1フに被着した皿板18と、シリンダ空
間6の奥面との間には第二の圧縮ばね19を設け、この
圧縮ばね19により上記アジヤスティングスクリュー1
5に、シリンダ空間6から出る方向の弾力を付与してい
る。
一方、シリンダ空間6の大径部4の内側に油密に、且つ
軸方向に亘る摺動を自在として嵌装したピストン20の
中心部には、上記シリンダ空間6の奥部側が開口する副
シリンダ空間21を形成している。
この副シリンダ空間21にはロックピストン22を油密
に嵌装している。このロックピストン22のシリンダ空
間6の開口側端面と、副シリンダ空間21の奥面との間
には、第三の圧縮ばね23を設け、この第三の圧縮ばね
23によってロックピストン22に、シリンダ空間6の
奥に向う弾力を付与している。
このロックピストン22のシリンダ空間6の奥部側端部
には、3本に分岐したロック腕24.24を形成してお
り、各ロック腕の先端面25.25は3本のロック腕の
内周面が集合して摺鉢状の凹面を成す様にしている。
この様に3木に分岐したロック腕24.24は、上記副
シリンダ空間21の開口部に固定した回転支持板26の
隙間からシリンダ空間6の奥部側に突出させている。
即ち、上記回転支持板26は略Y字形に分岐形成されて
おり、副シリンダ空間21の開口部に固定した場合に、
この開口部内側に略三角形の隙間27.27が等間隔で
形成される。上記3木のロック腕24.24はこの隙間
27.27からシリンダ空間6の奥部側に突出しており
、上記摺鉢状凹面を成す先端面25.25を、アジヤス
ティンゲスクリニー15の円錐状頭部14の外周面に密
接自在としている。
上記回転支持板26には、中心部に湾曲凹面28を形成
しており、−この湾曲凹面28を前記アジヤスティング
スクリューの頭部14の中心に当接自在としている。更
に、上記ロックピストン22の端面と回転支持板26と
の間には、シリンダ空間6内への圧油の非導入時(非制
動時)に於いて隙間29を介在させて、ロックピストン
22の端面と回転支持板26とが衝合する以前に、ロッ
ク腕24の先端面25とアジヤスティングスクリュー1
5の円錐状頭部14の外周面とが、完全に密接する様に
している。
上述の様に構成される本発明のドラムブレーキ用自動間
隙調整装置の作用は次の通りである。
制動を行なう為にホイルシリンダ2内のシリンダ空間6
内に圧油を送り込んだ場合、このシリンダ空間6の大径
部4内に嵌装したピストン20が、このシリンダ空間6
から出る方向(第1図の左方向)に8動し、ピストン2
0の端面に形成した係合溝30とホイルシリンダ2の端
面に形成した係合溝12との間隔を広げ、上記両係合溝
30112にそれぞれウェブの一端を係合させたシュー
の間隔を広げて、このシューをドラムの内周面に押圧し
、制動を行なう。
この制動作業の際、ピストン20の副シリンダ空間21
に嵌合したロックピストン22は、シリンダ空間6内に
導入された油圧力によって上記副シリンダ空間21内に
押し込まれる。この際、副シリンダ空間21の奥部に存
在する空気は、ピストン20の左端部に形成した空気抜
き孔31を通じて排出される。
又、上記制動作業によって、ピストン20は上述した通
り、シリンダ空間6の大径部4内で左行するが、この左
行の初期段階に於いては、ピストン20の8勤に伴って
第一の圧縮ばね9に押されたアジヤスティングナツト7
と第二の圧縮ばねに押されたアジヤスティングスクリュ
ー15とが一緒に左行する。この際、頭部14を上記回
転支持板26の湾曲凹面28に密接させたアジヤスティ
ングスクリュー15が回転する事はなく、間隙の調整作
業は行なわれない。
シューの摩耗に伴ってシューの外周面とドラムの内周面
との間隔が大きくなっていた場合、上記ピストン20の
穆勤量が大きくなり、アジヤスティングナツト7の左側
面がストップリング10に衝合し、それ以上左行しなく
なるが、その後に於いてもピストン20が左行を続ける
為、ピストン20の右端部に固定した回転支持板26の
中央に形成した湾曲凹面28に頭部14を支承したアジ
ヤスティングスクリュー15のみが、第二の圧縮ばね1
9に押されて左行しようとする。
この為、そのまま制動作業を続けた場合、アジヤスティ
ングスクリュー16は、第二の圧縮ばね19に押され、
ピストン20の左方への移動に伴なって回転しつつ左方
へ移動する。即ち、上記アジヤスティングスクリュー1
5はこのピストン20と共に移動し、制動時にピストン
を移動させた場合、上記アジヤスティングスクリュー1
5はピストン20と同じ量だけ移動する。
この状態から制動を解除する事によりシリンダ空間6内
の油圧を排除すると、シューを復位させる為ドラムブレ
ーキに設けたリターンスプリングによりて間隔を狭めら
れる1対のシューに押されて、ピストン20がシリンダ
空間6内に押し込まれる。
この制動解除の際、リターンスプリングの弾力とシュー
及びドラムの弾性復元力との合計であるピストン20を
押し戻す力は、副シリンダ空間21内のロックピストン
22を押している第三の圧縮ばね23の弾力よりも十分
に大きい、従って、制動解除の初期段階に於いては、シ
リンダ空間6内には上記の押し戻す力に見合う比較的高
い油圧が残留しており、この油圧に基づいてロックピス
トン22が副シリンダ空間21内に押し込まれたままの
状態に保持される。上記した多方の合計値である強い押
し戻し力によってシリンダ空間6内に押される制動用の
ピストン20は、この様にロックピストン22を副シリ
ンダ空間21内に押し込んだままの状態でシリンダ空間
6内に押し込まれる。
この様にロックピストン22を副シリンダ空間21内の
押し込んだ状態のまま、ピストン20がシリンダ空間6
内に押し込まれると、このピストン20の右端部に固定
の回転支持板26を介して、アジヤスティンゲスクリ:
L−15の頭部がアジヤスティングナツト7に向けて押
し付けられる。
この為、アジヤスティングスクリュー15が回転しつつ
シリンダ空間6の奥部に向けて押し込まれ、シリンダ空
間6を有するホイルシリンダ2の右端面とピストン20
の左端面との間隔を狭めて、シューの外周面とドラムの
内周面との間隔が狭くなり過ぎる事を防止する。この際
、アジヤスティングナツト7は第一の圧縮ばね9に押さ
れて左行したままの状態にある。
ピストン20がシリンダ空間6内に押し込まれてシュー
とドラムとが弾性的に復元し、ピストンをシリンダ空間
6内に押し込む力が弱くなる(上記リターンスプリング
の弾力のみになる)と、それまで上記弾性復元力に応じ
て比較的高圧であったシリンダ空間6内の油圧が低下し
、ロックピストン22が第三の圧縮ばね23の弾力によ
ってアジヤスティングスクリュー15の頭部に向けて移
動する。
ロックピストン22の移動により、このロックピストン
22の右端部に形成したロック腕24.24の先端面2
5.25と、アジヤスティングスクリュ一端の頭部14
とが密接すると、このアジヤスティングスクリュー15
の回転が阻止され、それ以上アジヤスティングスクリュ
ー15がアジヤスティングナツトフに対して回転する事
がなくなる。
この後に於いても、ピストン20はリターンスプリング
の弾力によってシリンダ空間6内に押し込まれる為、互
いに回転する事がなくなった上記アジヤスティングスク
リュー15とアジヤスティングナツト7とは、互いの位
置関係を動かす事なく、第二、第一の圧縮ばね19.9
の弾力に抗して、アジヤスティングナツト7の右側面が
段部5に衝合する迄シリンダ空間6内に押し込まれる。
従って、シューの外周面とドラムの内周面との間には、
この際に於けるアジヤスティングナツトフの移動量(第
1図1)に見合うだけの隙間が形成される。
尚、本発明のドラムブレーキ用自動間隙調整装置に於い
ても、制動の繰り返し等に伴なってドラムの温度が過度
に上昇し、熱膨張に伴って上記ドラムの内径が大きくな
った場合に於けるオーバアジャストが一時的に生じる。
即ち、ドラムの温度上昇時に於いては、このドラムの内
径が熱膨張に基づいて大きくなり、この大きくなった内
径に基づいて間隙調整作業が行なわれ、しかも制動解除
時に、ドラムの内径が大きくなった事に伴う弾性的復元
力を得られない為、ドラムの温度が低下して上記内径が
元通りに小さくなった場合には一時的にオーバアジャス
トされた状態になる事が避けられない。
但し、本発明の自動間隙調整装置に於いては、このオー
バアジャストの状態はドラムの温度が低下した後に制動
操作を行なう事で直ちに解消される。
即ち、オーバアジャストされた状態で制動操作を行なう
と、シリンダ空間6内に導入された油圧力に基づき、ピ
ストン20が左行するのに先立ってロックピストン22
のロック腕24.24がアジャステインダスクリュー1
5の頭部14から離れ、第一の圧縮ばね19によって右
方に押されるアジヤスティングナツト7の8動に伴って
アジャステインダスクリュー15を回転させつつ上記ア
ジヤスティングナツト7が左方にfJ勤する。
これによって、アジャステインダスクリュー15の頭部
側端部がアジヤスティングナツト7から突出している量
が少なくなり、制動解除に伴ってピストン20がシリン
ダ空間6内に押し戻された場合に、上記アジヤスティン
グナツト7とアジャステインダスクリュー15とが第一
、第二の圧縮ばね9.19の弾力に抗して十分にシリン
ダ空間6の奥に押し込まれ、シリンダ空間6を有するホ
イルシリンダ2の右端面とピストン20の左端面との間
隔が狭められて、ドラムの熱膨張に伴って生じたオーバ
アジャストが解消される。
C0発明の効果 本発明のドラムブレーキ用自動間1si!調整装置は、
以上に述べた通り構成され作用する為、比較的簡単な構
造で、急制動時に於けるオーバアジャストだけでなく、
ドラムの温度上昇時に於けるオーバアジャストも防止す
る事が出来、自動車の安全運行に果たす役割は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明の実施例を示しており、第1図はホ
イルシリンダ部分に組み込まれた間隙自動調整装置の縦
断側面図、第2図は回転支持板とロックピストンのロッ
ク腕部分とを第1図の右方から見た図である。 1:係合溝、2:ホイルシリンダ、3:小径部、4:大
径部、5:段部、6:シリンダ空間、7:アジヤスティ
ングナツト、8:係止段部、9:第一の圧縮ばね、10
ニストツプリング、11:ビン、12:係合溝、13:
螺子孔、14:頭部、15ニアジヤステイングスクリユ
ー、16:多条螺子部、17:突起、18:皿板、19
:第二の圧縮ばね、20:ピストン、21:副シリンダ
空間、22:ロックピストン、23:第三の圧縮ばね、
24:ロック腕、25:先端面、26:回転支持板、2
7:隙間、28:湾曲凹面、29:隙間、30:係合溝
、31:空気抜き孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 車輪と共に回転するドラムの内側に設けた1対のシュー
    の外周面を上記ドラムの内周面に押圧する事により制動
    を行なうドラムブレーキに付設し、非制動時に於けるド
    ラムの内周面とシューの外周面との間隔を一定に保つド
    ラムブレーキ用自動間隙調整装置であって、有底円筒状
    で、底部側外端面に一方のシューのウェブの端部を係合
    自在としたホイルシリンダの内側に、奥部側の小径部と
    開口側の大径部とを段部で連続させたシリンダ空間を設
    け、このシリンダ空間の内の大径部の奥部にシリンダ空
    間の軸方向に亘る若干の平行移動のみを自在として挿入
    され、奥部側面を上記段部に対向させ、第一の圧縮ばね
    によってシリンダ空間から出る方向の弾力を付与された
    アジャステイングナットの中心に形成したピッチの粗い
    螺子孔に、シリンダ空間の奥面との間に設けた第二の圧
    縮ばねによりシリンダ空間から出る方向の弾力を付与さ
    れ、シリンダ空間の開口側端部に頭部を形成したアジャ
    スティングスクリューを螺合させ、シリンダ空間の大径
    部に油密に且つ摺動自在に嵌装したピストンの中心部に
    、上記シリンダ空間の奥部側が開口する副シリンダ空間
    を形成し、副シリンダ空間に油密に嵌装され、この副シ
    リンダ空間の奥面との間に設けた、第三の圧縮ばねによ
    って上記シリンダ空間の奥に向う弾力を付与されたロッ
    クピストンのシリンダ空間の奥部側端部に形成したロッ
    ク腕を、上記副シリンダ空間の開口部に固定し、中心部
    に形成した支持面を前記アジャスティングスクリューの
    頭部中心に当接自在とした回転支持板の隙間からシリン
    ダ空間の奥部側に突出させ、上記頭部にアジャスティン
    グスクリューの回転不能な状態に係合自在として成るド
    ラムブレーキ用自動間隙調整装置。
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