JPS6114663Y2 - - Google Patents

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JPS6114663Y2
JPS6114663Y2 JP6332180U JP6332180U JPS6114663Y2 JP S6114663 Y2 JPS6114663 Y2 JP S6114663Y2 JP 6332180 U JP6332180 U JP 6332180U JP 6332180 U JP6332180 U JP 6332180U JP S6114663 Y2 JPS6114663 Y2 JP S6114663Y2
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JP
Japan
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brake
spring
adjustment lever
brake shoe
strut
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JP6332180U
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JPS56163827U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はドラムブレーキの自動制動間隙調整装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
例えば実公昭54−35273号公報に開示されるよ
うなドラムブレーキの自動制動間隙調整装置で
は、ブレーキ作用時ブレーキシユーが押し拡げら
れると、これに追随して一方のブレーキシユーに
支持したレバーが他方のブレーキシユーにより引
張られて回動され、この回動はラツチ機構により
戻らなくなる。こうして、調整レバーと他方のブ
レーキシユーとの間に介装したストラツトにより
ブレーキシユーの戻り位置が規制され、制動間隙
が減じられるようになつている。
ところが、苛酷なブレーキ作用によりブレーキ
ドラムが熱膨張を生じている状態では、ブレーキ
ドラムの内径の増加に応じて制動間隙が調整され
るので、ブレーキドラムが冷却した時、ブレーキ
シユーがブレーキドラムに接触して引きずりを起
すことがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで、本考案の目的はブレーキドラムが異常
な高温状態にある時、調節レバーに回転付勢力を
与えるばねがばね作用を及ぼさなくなるように構
成することにより、制動間隙の過調整を防止し得
るドラムブレーキの自動制動間隙調整装置を提供
することにある。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の構成は1
対のブレーキシユーの間にあつてねじ軸と爪車を
有する相対回転伸長部材により連結された2分割
体からなる伸長可能のストラツトと、一方のブレ
ーキシユーに軸支持され1つの腕が前記相対回転
伸長部材の爪車に噛み合い、他の腕が前記ストラ
ツトの端部に係合する調節レバーと、該調節レバ
ーと前記一方のブレーキシユーとの間に掛け渡さ
れて前記調節レバーを回転付勢するためのばねと
からなり、前記ばねは形状記憶合金から形成さ
れ、ブレキードラムの内部の過大な零囲気温度に
対してばね力を解消するよう構成したものであ
る。
〔作用〕
1対のブレーキシユー3の間に配置されたスト
ラツト6は相対回転伸長部材と噛み合う調節レバ
ー4の回動により伸長される。調節レバー4に回
転力を与えるためのばね11が形状記憶合金をも
つて構成されるので、ブレーキドラムの内部の零
囲気温度が一定の温度を越えた場合に、ばね11
が伸びてばね力が解消され、制動間隙調整作用が
中断される。
〔考案の実施例〕
本考案を実施例に基づいて説明する。第1図に
示すように、公知の裏板15に支持される液圧シ
リンダ装置1と、左右1対のブレーキシユー3と
からなつている。ブレーキシユー3の下端は裏板
15に固定した図示してないアンカ部材にばねに
より係合されており、またブレーキシユー3の上
端は戻しばね12の力により液圧シリンダ装置1
のピストン2に係合されている。
自動制動間隙調整装置は1対のブレーキシユー
3の上方部分の間に配設されたストラツト6を備
えており、前述した戻しばね12の力によるブレ
ーキシユー3の戻り位置、すなわちブレーキ解除
状態におけるブレーキドラムとの制動間隙を規制
している。ストラツト6は左側のブレーキシユー
3の上端部に係合する分割体7と、右側のブレー
キシユー3の上端部に係合する分割体10と、両
者を伸長可能に連結する公知の相対回転伸長部材
とからなつている。相対回転伸長部材は爪車9を
一体に備えたねじ軸8からなり、爪車9の左側部
分に形成したねじ軸8が分割体7のねじ穴に螺合
される一方、爪車9の右側部分に形成した軸部が
分割体10の軸穴に回転可能に嵌合される。
相対回転伸長部材を回転させるために、調節レ
バー4が基端部を右側のブレーキシユー3に支軸
5をもつて回動可能に支持される。この調節レバ
ー4は下方へ延び分割体10にブレーキシユー3
とともに係合する腕4bと、左方へ延び爪車9に
噛み合う腕4aと、右方へ延びる腕4cとを備え
ており、腕4cと右側のブレーキシユー3との間
にばね11が掛け渡され、このばね11の力によ
り腕4bが第2図に示すようにストラツト6の分
割体10の端部に設けた割溝14に係合されてい
る。
本考案の重要な構成は調節レバー4を回転する
ためのばね11について、例えばニツケル−チタ
ン、アルミニウム−カドミウム、銅−アルミニウ
ム−ニツケル合金などの形状記憶合金からなり、
臨界点以上でばね11が引き伸ばされた形、すな
わち荷重がなくなるような形状に成形し、常温で
はより短くてばね作用をするように成形される。
以上のように構成することにより、ブレーキ作
用時液圧シリンダ装置1の中央の室へ液圧を供給
すると、1対のピストン2が外方へ突出し、1対
のブレーキシユー3がアンカ部材に係合する下端
を支点として押し拡げられ、図示していないブレ
ーキドラムの内周面へ押し付けられ、制動力を発
生する。右側のブレーキシユー3の上端側が右方
へ移動する時、ブレーキシユー3と分割体10と
の間に隙間が生じ、調節レバー4はばね11の力
により支軸5を中心として時計方向に回動され、
腕4bが分割体10にあたつてストラツト6を左
方へ押し、左側のブレーキシユー3に追随させ
る。同時に腕4aが爪車9とともにねじ軸8を回
動させ、分割体7と分割体10の間を拡張させ
る。このようにしてストラツト6が伸長され、ブ
レーキシユー3の戻り位置が制限され、ブレーキ
ドラムの内周面とブレーキシユー3との間の間隙
すなわち制動間隙が縮小される。
ブレーキを長時間作用させ、あるいは過大なブ
レーキ力を発生させると、ブレーキシユー3とブ
レーキドラムとの摩擦熱によりブレーキドラムの
内部の零囲気温度が上昇する。このような摩擦熱
による高温状態では、ブレーキドラムがわずかな
がら膨張し直径が拡大されており、この時制動間
隙調整作用が行れると、ブレーキドラムが冷却し
て直径が小さくなつた場合に、ブレーキシユー3
がブレーキドラムに接触し引き摺りを生じること
がある。
本考案ではブレーキ作用時発生する過大な摩擦
熱はばね11に伝達されることとなり、この時の
温度がばね11の材料の臨界点を越えると、ばね
11が記憶された形状、すなわち引き伸ばされた
形に復原し、ばね11は調節レバー4にばね力を
及ぼさなくなる。したがつて、ねじ軸8もそれ以
上回転されなくなつて、制動間隙調整作用が中断
されるので、制動間隙が不必要に調節されること
がなく、ブレーキシユー3の引き摺りを防止する
ことができる。
液圧シリンダ装置1への液圧を解放すると、戻
しばね12の力により1対のブレーキシユー3が
内方へ引き戻され、ストラツト6の両端に係合し
たところで停止する。この時、調節レバー4はス
トラツト6の右端により押し戻され、支軸5を中
心として反時計方向に回動され、腕4aが爪車9
の歯を乗り越えて新しい歯と噛み合う。
しかし、ブレーキ作用と解除の操作の際、ブレ
ーキドラムとブレーキシユー3との間の間隙が適
正な値にある場合には、調節レバー4の支軸5を
中心とする回動量はわずかなものであり、この時
腕4aは爪車9の歯と歯の間で遊動するだけでね
じ軸8は回転されず、したがつて制動間隙調整作
用は行われない。
〔考案の効果〕
本考案は上述のように、1対のブレーキシユー
の間にストラツト6が介装され、該ストラツト6
を伸長させる相対回転伸長部材すなわちねじ軸8
と一体の爪車9に噛み合う調節レバー4が一方の
ブレーキシユー3に軸支持されている形式のドラ
ムブレーキの自動間隙調整装置において、前記調
節レバー4を回転付勢するためのばね11を形状
記憶合金をもつて構成したことが特徴であり、こ
れにより過酷なブレーキ操作によりブレーキドラ
ムが熱膨脹して内径が拡大している場合には、ブ
レーキシユー3を経て伝達される熱とブレーキド
ラムの内部の零囲気温度により前記ばねが臨界点
に達し、予め臨界点で成形された形状に、すなわ
ち引き伸ばされた形状に復元し、調節レバー4を
通じて相対回転伸長部材を回転する力が解放さ
れ、自動間隙調整作用が中断されるから、従来の
ように制動間隙が不必要に調節されて、ブレーキ
ドラムが冷えて直径が小さくなると、ブレーキシ
ユー3がブレーキドラムに対して引き摺りを起こ
すというような事故を防止することができる。
また、従来のブレーキドラムの熱膨張分だけブ
レーキドラムとブレーキシユー3との制動間隙を
余分に採つていたのであるが、本考案によればそ
の必要がなくなり、前記制動間隙をより小さく設
定し得るから、それだけブレーキ操作に対するブ
レーキペタルの踏込量も小さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動制動間隙調整装置を
備えたドラムブレーキの下半部分を省略して示す
正面図、第2図は第1図の線−による水平断
面図である。 1:液圧シリンダ装置、3:ブレーキシユー、
4:調節レバー、5:支軸、6:ストラツト、
7:分割体、8:ねじ軸、9:爪車、10:分割
体、11:ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 1対のブレキーシユーの間にあつてねじ軸と爪
    車を有する相対回転伸長部材により連結された2
    分割体からなる伸長可能のストラツトと、一方の
    ブレーキシユーに軸支持され1つの腕が前記相対
    回転伸長部材の爪車に噛み合い、他の腕が前記ス
    トラツトの端部に係合する調節レバーと、該調節
    レバーと前記一方のブレーキシユーとの間に掛け
    渡されて前記調節レバーを回転付勢するためのば
    ねとからなり、前記ばねは形状記憶合金から形成
    され、ブレキードラムの内部の過大な零囲気温度
    に対してばね力を解消するよう構成したことを特
    徴とするドラムブレーキの自動制動間隙調整装
    置。
JP6332180U 1980-05-09 1980-05-09 Expired JPS6114663Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6332180U JPS6114663Y2 (ja) 1980-05-09 1980-05-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6332180U JPS6114663Y2 (ja) 1980-05-09 1980-05-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56163827U JPS56163827U (ja) 1981-12-05
JPS6114663Y2 true JPS6114663Y2 (ja) 1986-05-08

Family

ID=29657557

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6332180U Expired JPS6114663Y2 (ja) 1980-05-09 1980-05-09

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JPS56163827U (ja) 1981-12-05

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