JPS622504A - 静止誘導電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野１ 本発明は電気機器本体を収納するタンクの外側面に適宜
間かくを置いて補強ビームを取り付け、更にこの補強ビ
ーム間を直付しゃ音板で覆うことにより低騒音化を図っ
た変圧器、リアクトル等の静止誘導電器の改良に関する
ものである。

［発明の技術的背景とその問題点］ 変圧器、リアクトル等の静止誘導電器は薄い鉄板ででき
たタンク内に絶縁油と共に鉄心、コイル等から成る機器
本体を収納している。しかしながらこのような静止誘導
電器においては機器本体から騒音が発生し、特に近年の
ように市街地に近隣して設置されるような場合にはこの
騒音対策が大きな問題としてその改善が要求されている
。機器本体から発生する騒音の主な原因としては、鉄心
材料の磁器ひずみによる撮動、鉄心継目部や積層鋼板間
に作用する磁器吸引力による振動等が従来より知られて
いる。また、このような磁気的振動がタンク外部へ騒音
として伝わる経路としては、タンク内の絶縁油を介して
タンク側板へ伝わり、タンク側板の振動が空中へ伝播さ
れて騒音となる経路、また、タンク底板を介してタンク
全体へ固体伝播され主としてタンク側板から前記のごと
く空中へ伝播されて騒音となる経路等がある。これらの
騒音の大きさは大容量のものでは７０〜８０ｄＢ（Ａ＞
にも達する場合もある。

これに対し従来より種々の騒音低減対策がとられている
。その対策の１つとして機器本体の改良のよる低騒音化
が考えられているが、一方、タンク周囲を防音壁によっ
て覆う構造も採用されている。この防音壁は鉄板やコン
クリートパネル等を用いて組立式に構成されタンク周囲
を覆うように基礎上に設立される。しかしながら、この
ような防音壁の設置は据付面積の増大、Ｊ！！礎工事期
間の長期化、費用の増大といった欠点を有している。

このため最近では比較的心数低減量が少しでも良い場合
には第３図に示すように、タンク１の外側面に適宜間か
くを置いて取り付けた補強ビーム２．３間に第４図、第
５図に示すような吸音材５を取り付＋ｊたじゃ音板４を
直接取り付けることにより縮小化、費用の低減を図った
防音構造が採用さ壜１ている。このような構成のしゃ音
板は一般に直付しゃ音板と呼ばれている。この直付しゃ
音板の取付構造はタンク側板６の外面の一ヒ、下に適宜
離間して平行に取り付けられた補強ビーム２，３の上、
下対向する面に比較的薄く剛性の小さい矩形状の取付座
７を複数個適宜間かくを１いて取り付け、その外側にビ
ーム間寸法より若干寸法の小さい内側に吸音材５を取り
付けたじゃ音板４を配し、さらにしヤ音板４の外側には
補強ビーム２゜３に接するようにゴム等の弾性体８を設
け、さらにこの弾性体８の外側には額縁状の固定枠９を
配して前記しヤ音板４と弾性体８を前記矩形状の取付座
７と固定枠９とではさみこむようにボルト１０で取り付
けるようにしている。これによりタンク側板６からの騒
音はしゃ音板４の透過損失により大部分しヤ音すること
ができる。

しかしながら、このようなしゃ音板による防音構造では
しヤ音板４の固有振動数がタンク側板６の固有撮動数と
同じ領域にある場合には共振現象が起こり騒音低減効果
が期待できないばかりか、逆に騒音が増大するという欠
点が生じる。これを未然に防ぐためには工場における騒
音試験においてじゃ音板４を分解してしや音板４に適当
な重さのウェイトを溶接等により固着し、これによって
共振現象が起こらないかどうか確認する必要がある。し
かしながらタンク側板６の固有振動数はタンクの形状、
板厚、あるいはタンク１内に収納されている機器本体か
らのもれ磁束等の要素が複雑にからみ合って決まるので
、あらかじめ製作段階でその値を確実に把んでおくこと
が難しく、従って前記のような騒音試験を何度かくり返
さなくてはならず、その都度ウェイ１−の溶接、切断等
の作業を行なわなければならず非常に面倒であった。

［発明の目的１ 本発明は以上の欠点を除去して補強ビーム間に設けたじ
ゃ音板の騒音試験が容易且つ確実に行え、製作が容易で
より低騒音化を図った静止誘導Ｎ器を（弾ることを目的
とする。

［発明の概要］ 本発明は以上の目的を達成するために補強ビーム間に設
けたじゃ音板、にしヤ音板自体を変形させてその固有振
動数を変化させる例えばターンボルト、ターンバックル
等から成る変形装置を設けることによって、しヤ音仮を
組み立てたままの状態で種々固有撮動数を変化させてタ
ンク側板の固有振動数と共振しない最適な領域の固有振
動数に設定するようにしたことを特徴とするものである
つ［発明の実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。本発
明によるじゃ音板の取付構造は第１図に示すように従来
の取付構造と同じで同一部分には同一符号をつけてその
詳しい説明は省略する。本発明においては、しヤ音板４
の外面にその長辺方向を軸としてしゃ音板自体に圧縮力
を加える例えばターンボルト１１、ターンバックル１２
等から成る変形装置を設けている。

このような構成であると、しゃ音板４を補強ビーム２．
３に取り付けた後にそのままの状態でターンバックル１
２を回転させるとターンボルト１１を介してしゃ音板４
に圧縮力が作用し、第２図に示すごとくしゃ音板４が変
形していく。これによりしゃ音板４の中立軸が変化し、
しゃ音板４の二次モーメントが変わることによりその剛
性が変化する。しヤ音板４の剛性が変化すれば当然その
固有撮動数が変化する。従って騒音試験の過程において
１組み立てた状態のままターンボルト１１、ターンバッ
クル１２によりしゃ音板４の固有撮動数を適宜変えてタ
ンク側板６の固有振動数の領域とずれた領域となるよう
調整する。このようにすれば、タンク側板６とじゃ音板
４とは共振現象を起こすことなく十分に低騒音化を計る
ことができる。しかち騒音試験において従来のようにそ
の都度ウェイトを溶接したり取り外ししたりする必要が
ないので、騒音試験が容易に、しかも確実に行え製作が
容易となる。

［発明の効果１ 以上のように本発明によればタンクの外側面に取り付け
た補強ビーム間に取り付けられたしや音板にしや音板自
体を変形させてその固有撮動数を変化させる変形装置を
設けたので、騒音試験が容易、且つ確実に行え、製作が
容易でより低ｊｉ！音化を図った静止誘導電器を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す要部断面図、第２図は
同じくしや音板の変形状態を示す要部断面図、第３図は
従来のしゃ音板を示す正面図、第４図は同断面図、第５
図は従来の防音タンクの構成を示す正面図である。 １・・・タンク、２．３・・・補強ビーム、４・・・し
や音板、５・・・吸音材、６・・・タンク側板、１１・
・・ターンボルト、１２・・・ターンバックル。 出願人代理人　弁理士　静圧武彦 第１図 第２図 第４図 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）機器本体を絶縁油と共に収納したタンクの外側面
   に適宜間かくを置いて取り付けた補強ビーム間に吸音材
   を取り付けたしゃ音板を直接取り付けるようにした静止
   誘導電器において、前記しゃ音板にしゃ音板自体を変形
   させてその固有振動数を変化させる変形装置を設けたこ
   とを特徴とする静止誘導電器。
2. （２）変形装置がターンボルトとターンバックルとから
   成る特許請求の範囲第１項記載の静止誘導電器。