JPS62246887A - 写真陶磁器板の製造方法 - Google Patents

写真陶磁器板の製造方法

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JPS62246887A
JPS62246887A JP29628986A JP29628986A JPS62246887A JP S62246887 A JPS62246887 A JP S62246887A JP 29628986 A JP29628986 A JP 29628986A JP 29628986 A JP29628986 A JP 29628986A JP S62246887 A JPS62246887 A JP S62246887A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、陶板や磁器板、ガラス板、セラミック板等の
ような陶磁器板の表面゛に写真を絵付用顔料の焼結(ガ
ラス化)により表出形成した写真陶磁器板の製造方法に
関するものである。
[背景技術] 一般の印画紙焼付けによるカラー写真は、予め印画紙上
に形成された三層の感光剤層を夫々の感光剤層に対応し
て色分解された写真原板を介して露光して潜像を形成し
、これを現像液中で現像し、しかる後に現像を停止し定
着液により脱銀するという方法が採用されているが、こ
のような一般の印画紙焼付けによる写真の場合、発色成
分が元来感光剤と結合されていて感光性を有するため、
及び印画紙の製造工程上使用できる発色剤そのものに限
界があり経年的に酸化していくため、ti8tmが経過
するとともにどうしてもその発色状態が変化Jるという
問題、即ち「色あせ」が生じるという問題があり、何年
もの長期に亘って同一色調を保持することがほとんど不
可能である問題があった他、基材が紙である1=め、長
期的な保存展示に耐え得ないという問題があった。
また陶板乃至磁器板のような陶磁器板に写真を表出する
方法としては、陶磁器板等の表面に通常の(又は印画紙
そのものを極薄とした)印画紙焼付けによる写真を貼着
し、この表面を紫外線により硬化するタイプの合成樹脂
によりラミネートし、写真の保護を施すという方法が採
用されているが、この場合上記の「印画紙焼付けによる
写真」の問題点をそのまま有しており、単に印画紙の基
祠が陶磁器板等になったという珍奇さを有するだけで、
前記問題点の解決にはなっていなかった。
次にスクリーン印刷そのものにより、あるいはこのスク
リーン印刷又はその他の印刷技術の手法で印刷した転写
紙を陶磁器板に転写する転写の技術を使用し、このとき
絵付用顔料を主体としたインクを使用することにより、
陶磁器板等の表面に写真又は絵柄を形成し、これを焼結
(ガラス化)するという方法が従来より各種提案され2
ている。
これらのような従来方法の場合、陶磁器板表面に絵付用
顔料を焼結(ガラス化)するものであるから、その写真
乃至絵柄の発色は半永久的であり、また基材も陶磁器板
であることから、長期的な保存展示に両得ることになり
、前記の「印画紙焼付けによる写真」の問題は解決され
ているのであるが、たとえばスクリーン印刷の方法を採
用したものにおいては、絵付用顔料を主体としたインク
により印刷を行なうものであるから、絵44用顔料によ
り網目の目詰りを生じるため写真又は絵柄について高度
の網点分解を行なうこと、即らスクリーンの網目を充分
小さくすることができない問題があり、またグラビア印
刷等の方法を採用したような場合には、細かな点や線に
上記の給付用顔料を含むインクが乗ってこないことから
、やはり高度の網点分解を行なうことができない問題が
あり、結局絵柄のような単純なものについては充分実用
化できるとしても、写真のような高度の分解能を要する
ようなものについて、この方法を適用することには無理
があり、仮にこの方法によ、り陶磁器板の表面に写真を
表出するとしたら、極めて高価なものとならざるを得な
い問題を有する他、さらに、以下に述べるような問題を
有する。即ら、これら印刷の手法を利用したものにおい
ては、絵付用顔料を溶媒に分散して形成した印刷用のイ
ンクを使用する必要があることから、印刷層の厚さをあ
る程度以下に薄くすることが不可能であるとともに絵付
用顔料を溶媒に分散して形成したインク自体が不透明に
なってしまうことになり、各印刷層が不透明なものとし
て形成され、色のかけ合わせが困難で、所要の色調を得
るためには版数を多くしなければならず、しかも版数を
多くすると、各色版における印刷層のインクの溶剤が相
互に影響し、特に高度の網点分解を行った場合において
スクリーンの目ずまりを防止する目的で溶剤の割合を多
くしたような場合かかる問題点が顕著になるものである
。しかもかかる印刷の手法によるものにおいては、印刷
層が盛り上った状態で形成されることから写真として自
然な外観を得ることができない問題があり、また、スク
リーン印刷あるいは印刷物の転写の方法を採用している
ため、製造工程並びにそのための装置が大規模であり、
同一の写真、絵柄を多数の陶磁器板に表出する場合、即
ち大量生産にはまだ適するとしても、単品又は少量の生
産には不向きで、この場合さらにコスト上昇を生じる問
題がある。
[発明の目的] 本発明は長期に亘る保存展示を可能にする基材として陶
磁器板を使用し、これに、網点分解を行なう点では各種
の印刷手法と同様の方式を採用したものでありながら、
写真原板のフィルムが許す限りでこの分解に際する網点
を小さくすることができて鮮明度を向上させることがで
き、通常の印画紙焼付けによるものと同等程度あるいは
それ以上の鮮明度及び色調を有するようになり、しかも
褪色のおそれがなくて長期間同一の色調を保持するカラ
ーの写真を表出することができ、製造方法が容易で安価
化が可能な写真陶磁器板の製造方法を提供することを目
的とするものである。
[発明の開示] (実施例1) 第1図乃至第4図は本発明の第1の実施例を示すもので
あって、本発明の写真陶磁器板の製造方法は、まず、互
いに色彩が異なる複数種の給付用顔料を用意するととも
にこれら絵付用顔料の色彩に対応する複数枚の写真原板
を形成し、しかる後に、感光部又は非感光部が粘着性を
有するようになるフォトポリマーによるフォトポリマー
層2を陶板や磁器板、ガラス板、セラミック板等のよう
な陶磁器板1の表面に形成する第1の工程と、このフォ
トポリマーwj2が形成された陶磁器板1上にネガ又は
ポジの前記の写真原板の第1の写真原板3を密着してセ
ットして露光する第2の工程と、この露光により所要の
部分が粘着化したフォトポリマー層2上に上記第1の写
真原板3に対応した色調を有する粉状の絵付用顔料4を
散粉付着する第3の工程と、この陶磁器板1を焼窯によ
り徐々に加熱して焼成し上記フォトポリマー12のフォ
トポリマーを蒸発又は焼却により除去するとともに絵付
用顔料4を陶磁器板1表面に焼結する第4の工程とを、
前述の絵付用顔料及び写真原板の組合せ数だけ繰返すこ
とにより色付きの図柄を陶磁器板1表面に焼結形成する
ようにされている。即ち第1の色版について上記第1乃
至第4の工程を行って後、同様の工程を第2以降の色版
について行い、所要の完成品を得るのである。
ここで陶磁器板1としては、陶板又は磁器板あるいはセ
ラミック板やガラス板等のようなものであって、陶板又
は磁器板等の場合、素焼のものを使用しても、タイルの
ように表面に釉薬を施したものを使用しても良いのであ
るが、特にセラミック板を使用した場合、この板材その
ものの厚みが薄いものを使用できる利点を有する他、焼
窯からを取り出す際にこれがかなり高温の状態であって
もひび割れ等を生じることなく取り出しを行うことがで
き、とりわけ急速冷却を行うとぎ発色の良い顔料を使用
した場合に有用でかつ生産性も向上する利点を有するも
のである。
以下の実施例においては、陶磁器板1としてセラミック
板を使用する場合の実施例について、第1乃至題4の工
程について説明するものであり、これらの第1乃至第4
の工程は各色版に共通するものである。
まず第1の工程について説明する。陶磁器板1、例えば
セラミック板のようなものに、感光部又は非感光部が粘
着性を有するようになるフォトポリマーによるフォトポ
リマー層2をラミネート等の方法により形成するのであ
るが、このとき第1図(a)に示Jようなフィルム体6
[例えば、デュポン社のクロマリンフィルム−商品名]
を用意し、同図(b)に示すようなラミネート装置5に
より陶磁器板1表面にフィルム体6のフォトポリマー層
2とポリエステルフィルム層7とがフォトポリマー層2
を陶磁器板1表面側として貼着され、陶磁器板1表面へ
のラミネートが行なわれることになるものであり、この
ときフィルム体6下面の、剥離紙として設けられていた
ポリプロピレン層8はラミネート装置5内で巻ぎ取りロ
ーラー11に巻き取られ、このポリプロピレン層8が剥
離されたフォトポリマー層2の下面が陶磁器板1表面に
貼着され、陶磁器板1表面へのフォトポリマー層2の形
成(ラミネート)が行なわれる。ここでポリエステルフ
ィルム層7は保護用である。また上記フォトポリマー層
2について、感光部が粘着性を有するようになるタイプ
のものを使用するか、あるいは非感光部が粘着性を有す
るようになるタイプのものを使用するかは、第2の工程
における写真原板3がネガタイプのものかポジタイプの
ものかで決定される。ここで前記のラミネート装置5は
、第1図(b)に示すような構成を有し、ロールフィル
ム17から供給されるフィルム体6のうち、ポリプロピ
レン層8はガイドローラー12.13で案内されて巻き
取りローラー11に巻き取られ、残ったフォトポリマー
層2及びポリエステルフィルムR7はガイドローラー1
4に案内されて陶磁器板1上に添設され、熱ローラ−1
5及び圧ローラ−16の間で熱圧接されることにより、
陶磁器板1表面へのラミネートが行なわれる。ここで陶
磁器板1としてセラミック板を使用すると、他の板材に
比べて表面の平坦性が良い利点を、有するだけでなく、
前述のように強度があることからかなり薄い板材を使用
することも可能になる利点を有するとともに高温の状態
のまま焼窯から取り出してもひび割れのような不都合を
生じることがなく生産性や発色性の向上に資することが
できる利点を有するものである。
次に第2の工程においては、表面にフォトポリマー層2
及びポリエステルフィルム層7がラミネートされた陶磁
器板1の表面に、したがってポリエステルフィルム層7
の上に各色版の写真原板3を位置合せしてW着装置し、
第2図(a)に示すような真空焼枠装置ff19を用い
て同図(b)のように紫外線の照射を行なう。また、写
真原板3をネガタイプのものにするかポジタイプのもの
にするかは、前述のようにフォトポリマー層2がどのタ
イプか、即ち感光により粘着性を有するようになるタイ
プかあるいは感光により硬化するようになる(元来粘着
性を有していて感光により非感光部のみが粘着性を有す
るようになる)タイプか、のどちらを使用するかにより
選択されるものであり、第2図(b)はその後者を用い
た例を示し、写真原板3の暗部が同図中の太線ハツチン
グ部分3aであるとしたとき、同図中の矢印方向に紫外
線の照射を行なうことにより、フォトポリマー層2のク
ロスハツチング部分2aのみが粘着性を有するようにな
るのである。ざらに写真原板3は、いうまでもないこと
だが色分解を行うに際して同時に網かけを行って露光処
理をし網点分解が行われているものとする。
このようにして第2の工程において紫外線露光が終了し
た後、第3の工程において上記第1の写真原板3に対応
する色調の給付用顔料4を散粉付着するのである。即ち
、第2の工程を終了した陶磁器板1の表面からポリエス
テルフィルムFm7を剥離し、フォトポリマー層2を露
出した後、適宜のアプリケーク25に絵付用顔料4を付
け、軽く散粉付着し、露光(又は非露光)により粘着性
をおびた部分に絵付用顔料4を付着せしめ、余分の給付
用顔料4は軽く拭き取りにより除去する。ここで、一般
に絵付用顔料4には下絵用と上絵用との2種があり、タ
イルのように既に表面に釉薬が焼結された陶磁器板1を
使用している場合、絵付用顔料4としては、上絵用のも
のを使用するが、セラミック板を使用したこの実施例の
場合、下絵用のものを使用することになるが、もちろん
上絵用のものを使用しても良い。ざらに、絵付用顔料4
としては可能な限り微細な粉末とされたものを使用する
ことにより、仕上りをより良好なものとすることができ
るものであって、本発明においては、絵付用顔料4を散
粉付着するに際してその付着層の厚さをほぼ絵付用顔料
4の粉末粒子の直径程度にまで薄くする、即ち粉末粒子
が一層乃至二層に並ぶ程度にまで薄くすることができた
点に特徴の一つを有しているものである。
かくて第3の工程が終了すると、これを第4の工程にお
いて焼窯により焼成し、絵付用顔料4を陶磁器板1表面
に焼結するのであるが、ここで第4の工程における焼成
は、従来より周知の陶芸用その他の焼窯で行なわれるも
のであり、このとき焼窯内の温度を徐々に上昇させ、絵
付用顔料4の付着面にひび割れや破裂穴(フォトポリマ
ー層2が蒸発する際の)を生じることなく、フォトポリ
マー層2が燃焼や蒸発により除去されるようにするもの
である。もちろん、特別の効果を得る目的で上記絵付用
顔料4の付着面にひび割れや破裂穴を生じさせるべく急
速な加熱を行っても良いことは言うまでもない。また焼
窯内の温度は絵付用顔料4が上絵用のものである場合、
摂氏700度乃至850度程0まで上昇されることにな
り、絵付用顔料4が下絵用のものである場合はこれより
ざらに高い摂氏1100度乃至1300度程度0温度を
使用することになる。かくて所要時間だけ焼窯内で焼成
されることにより、フォトポリマー層2は完全に除去さ
れて第4図のように絵付用顔料4のみが陶磁器板1表面
に焼結され、この後、例えば焼窯内でこの陶磁器板1を
徐々に又は急速に冷却し半完成品26とし、この色版で
の工程を終了する。なお、この実施例の場合、陶磁器板
1としてセラミック板を使用しているため、徐々に冷却
を行わなくてもひび割れをおこすようなことがなく、ま
だ真赤に灼熱している状態で焼窯から取り出すことも可
能なものである。
かくて、第4の工程が終了すると、一定程度まで上記半
完成品26たる陶磁器板1が冷却されるのを待ち、残る
第2以降の色版について、上記第1乃至題4の工程を行
うものである。即ち、カラー写真が髄、赤、黄、墨の4
つの色版で構成されているとして、まず例えば第1の色
版として置版の、第2の色版として赤飯の、第3の色版
として藍版の、第4の色版として墨版の写真原板3を夫
々用意し、まず第1の色版において、第1の工程の後筒
2の工程で置版の写真原板3による露光を行ない、第3
の工程で黄色の絵付用顔料4による散粉付着を行なった
後、第4の工程での焼成を行なう。次にこの陶磁器板1
が充分冷却されて後、第2の色版として、第1の工程の
後、第2の工程で赤飯の写真原板3による露光を行ない
、第3の工程で赤色の絵付用顔料4による散粉付着を行
なった後筒4の工程での焼成を行なう。以下同様に第3
、第4の色版について上記の作業を繰返し、カラーによ
る完成品を得るものである。なお、色版の数は上記の4
枚に限られるものではなく、これより多くても少なくて
も良い。ここで陶磁器板1としてセラミック板ではなく
、タイルのような陶磁器板1を使用する場合には、給付
用顔料4として上絵用のものを使用し、最後の色版の第
4の工程が終了した時点で完成品を得るものである。
またカラー写真の表出を行なう別の方法としては、上記
の第1乃至第3の工程を色版の数だけ繰返した後、これ
を第4の工程で焼成するようにしても良いが、この場合
予めフォトポリマー層2に多数の微細穴を分散形成して
おくことにより、焼結時におけるフォトポリマー層2等
の破裂やひび割れを防止することができる。
(実施例2) 次に表面に釉薬を施していない素焼の陶板を陶磁器板1
としてその表面に写真を表出する場合であって、さらに
フォトポリマー層2の形成に際してラミネートの方法を
採用せず、液剤として形成されたフォトポリマーを陶磁
器板1の表面に塗布することにより行うようにした実施
例について述べる。かくてこの実施例2にあっては、前
記実施例1と同様に、カラー写真が藍、赤、黄、墨の4
つの色版で構成されているとすると、これらの各色版に
ついて、以下の第1乃至第4の工程を行うものである。
まず第1の工程において、APR樹脂のような紫外線そ
の他の光線の露光により当該露光部分が粘着性又は非粘
着性を有するようになるフォトポリマーを液状物として
形成し、これを陶磁器板1の表面に適宜の方法で塗布す
ることにより、陶磁器板1の表面に7オトボリマ一層2
を形成する第1の工程を行う。次に、第6図に示すよう
な拡大・縮小操作可能な露光装置ieを使用してこれに
写真原板3をセットし、紫外線光源19から上記写真原
板3を介した光をレンズ20により上記フォトポリマー
層2の表面に結像させた光画像によりフォトポリマー層
2への露光を行うものである。かお、この実施例2にお
いて、実施例1の場合と同様に密着焼付の方法で露光を
行っても良いものであり、このとき必要により陶磁器板
1表面のフォトポリマー層2に写真原板3が接着される
のを防止するための透明薄板を上記フォトポリマー層2
上に展設し、この透明薄板を介して前記実施例1の場合
と同様に紫外線による露光を行うのである。この後、第
3の工程は実施例1と略同様に行なわれるものであって
、この第3の工程において絵付用顔料4として下絵用の
ものを使用する点においてのみ相違する。
この後、第4の工程において、この陶磁器板1を焼窯で
焼成するものであり、このとき焼窯内の温度は、下絵用
の絵付用顔料4を使用していることから、1100度C
乃至1300度C程度に設定され、焼窯内の温度の上昇
を徐々に行なう点は実施例1と同様であるが、この実施
例2の場合、素焼の陶板を使用しているため、冷却に際
してはこれを徐々に行うことが板材の割れを生じさせな
いための必須の要件となる。この実施例2の場合このま
まの状態、即ち、各色版に対応した下絵用の絵付用顔料
4を焼結し重ね合わせた状態でこれを完成品26として
も良いものであるが、以下のような工程により、下絵用
の絵付用顔料4の多重焼結層の上にざらに第6図に示す
ような保W1層27を形成しても良い。この場合、上記
のようにして第4の工程を終了して後、第5の工程とし
て、絵付用顔料4の焼結層の上及び陶磁器板1の表面に
釉薬を塗布して保護層を形成する工程を設け、第4の工
程で一旦下絵用の絵付用顔料4の焼結を行なって状態で
、上記の第5の工程を施し、これを焼窯により摂氏70
0度乃至800度程0で焼成するものである。
[発明の効果] 本発明は、感光部又は非感光部が粘着性を有するように
なるフォトポリマーによるフォトポリマー層を陶板や磁
器板、ガラス板、セラミック板等のような陶磁器板の表
面に形成する工程と、このフォトポリマー層表面にネガ
又はポジの写真原板による光画像を形成して露光する工
程と、この露光により粘着化したフォトポリマー層上に
所要の色調を有する粉状の絵付用顔料を散粉付着する工
程と、この陶磁器板を焼窯により焼成し、上記フォトポ
リマー層のフォトポリマーを焼却又は蒸発により除去す
るとともに絵付用顔料を陶磁器板表面に焼結する工程と
を具備するようにしたものであるから、写真を表出する
基材として陶磁器板を使用しているため、基材そのもの
を壁面その他の固定物に直接嵌め込むことにより展示に
供することができる等、長期に亘る保存展示を可能にす
る効果を有するとともに、陶磁器板の表面への写真の表
出に際し、絵付用顔料を陶磁器板表面に焼結することに
より行なっているため、発色剤そのものが感光剤である
場合のような問題がなくなるだけでなく、給付用顔料が
焼結によりガラス化されることによりその後の酸化のお
それがなくなって、長期に亘る保存の間に褪色を生じる
ようなことがなく、半永久的に初期の鮮明な色調を保つ
ことができる効果を有するものであり、また陶磁器板を
焼成する工程においてフォトポリマー層の7オトボリマ
ーは蒸発または焼却により陶磁器板の表面から除去され
ることになるため、フォトポリマー層が陶磁器板表面に
残存して写真陶磁器板における表出写真の保存性を害す
るようなことがなく、この点からも保存性が良好である
効果を有する。
さらに全ての工程そのものが非常に単純で熟練を要する
ことなく誰にでも作業できるため、生産性が良く、単品
あるいは少量の生産の場合でも比較的安価に製造するこ
とができるようになる効果を有するものである。さらに
カラー写真のような色彩を有する図柄の表出を行なうに
際して、上記の単純な工程を繰返すだけで誰にでも鮮明
で褪色のないカラー写真のような色彩を有する図柄の表
出を容易に行なうことができるものであって、特にカラ
ー写真の表出を行う場合において、本発明においては、
陶磁器板の表面に焼結される絵付用顔料の層の厚さを穫
限まで薄くすることができたため、絵付用顔料の層が透
明性を保持することになり、容易に色のかけ合わせを行
うことができて、多様な色彩を容易に表出できるもので
あり、このため、色版の数が少なくても微妙な色彩をも
表現でき、再現性の良いカラー写真の表出ができてかつ
多数の色版を必要としないため安価である効果を有し、
多様な用途に実用化し得るものであり、さらにまた写真
原板によりフォトポリマー層表面に光画像を形成し露光
するだけでいわゆる印刷の方法を採用していないもので
あるから、写真原板の作成に際しての網点分解をフィル
ムが許す限り細かくすることができ、鮮明度がきわめて
高い写真の表出が可能になる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)は夫々本発明一実施例で使用するフ
ィルム体の要部拡大斜視図及び第1の工程におけるラミ
ネート装置による陶磁器板へのラミネート工程の概略図
、第2図(a)(b)は夫々同上の第2の工程における
真空焼枠装置上の写真原板を位置合せして密着配置した
陶磁器板の状態を示す拡大断面図及び紫外線露光の状態
を示す要部拡大断面図、第3図は同上の第3の工程にお
けるフォトポリマー層表面への絵付用顔料の敗粉句肴の
状況を示す要部拡大断面図、第4図は同上の実施例1に
よる完成品たる写真陶磁器板の要部拡大断面図、第5図
は同上の実施例2による完成品たる写真陶磁器板の要部
拡大断面図、第6図は同上実施例2に使用する露光装置
の縮小正面図であり、1は陶磁器板 2はフォトポリマー層、3は写真原板、4は絵付用顔料
である。 創口(1)1 第2Wfal ! 第42 手続補正書 昭和にン1年r月/λ口 1 事件の表示  日&#1 ”141+会計;lIP
!、?!Jλ76Zgワう2 ヅM11111ノンシ1
く1く 害カ(ア杢コkx臥3う緊ト1シンつす1駐き
5鳶L、77シに3 補正をする者 事件との関係 埒tキ味椴人

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに色彩が異なる複数種の絵付用顔料を用意す
    るとともにこれら絵付用顔料の色彩に対応する複数枚の
    写真原板を形成し、感光部又は非感光部が粘着性を有す
    るようになるフォトポリマーによるフォトポリマー層を
    陶板や磁器板、ガラス板、セラミック板等のような陶磁
    器板の表面に形成する工程と、このフォトポリマー層表
    面にネガ又はポジの前期写真原板の第1の写真原板によ
    る光画像を形成して露光する工程と、この露光により粘
    着化したフォトポリマー層上に上記第1の写真原板に対
    応した色調を有する粉状の絵付用顔料を散粉付着する工
    程と、この陶磁器板を焼窯により焼成し上記フォトポリ
    マー層のフォトポリマーを蒸発又は焼却により除去する
    とともに絵付用顔料を陶磁器板表面に焼結する工程とを
    、絵付用顔料及び写真原板の組合せ数だけ繰返すことに
    より色付きの図柄を陶磁器板表面に焼結形成することを
    特徴とする写真陶磁器板の製造方法。
  2. (2)写真を色分解してすくなくとも黄、赤、藍、及び
    墨の4枚の写真原板を形成するとともにこれらの写真原
    板の各色に対応する絵付用顔料を用意し、これによりカ
    ラー写真を形成するようにして成る特許請求の範囲第1
    項記載の写真陶磁器板の製造方法。
  3. (3)陶磁器板を焼窯により焼成するに際して加熱を徐
    々に行うようにし、フォトポリマーの蒸発又は焼却によ
    る除去が焼結されつつある絵付用顔料の層に悪影響を与
    えることがないようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の写真陶磁器板の製造方法。
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