JPS62246779A - 光記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はレーザー光によって情報を記録再生することの
できる光記録媒体の製造方法に関し、さらに詳しくは半
導体レーザーの発振波長の光エネルギーにより物質状態
の変化を利用して記録を行なう光記録媒体の製造方法に
関するものである。

［従来の技術］ 従来、光記録媒体としてＴｅ合金、Ｔｅ酸化物、バブル
形成媒体および有機色４゜等か用いられてきた。

しかしなから、Ｔｅ合金は比較的書き込み感度か高いか
、化学的に不安定で空気中て容易に劣化する欠点かある
。

−・方、　Ｔｅ酸化物はＴｅ合金よりも安定であるが、
光学特性か酸化状態に敏感に依存するために、媒体形成
時の酸化束ヂ１を厳しく制御しなければならないという
欠−裁かある。

また、バブル形成媒体は高感度な媒体であるが、多層構
成のため成膜回数の多いこと、成膜時の条件を厳しく行
なわなければならないという欠点がある。

他方、有機色素媒体は溶媒塗布により成膜を容易に行な
うことかできるか、１ｅ）き込み感度が低く、かつ反射
率が低いという欠点がある。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は上記の従来の技術の欠点を改良し、半導体レー
ザーの波長領域において、高感度で化学的に安定な光記
録媒体の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。

［問題点を解決するための手段］ すなわち、本発明は基板に磁性粒子を分散含有する高分
子又はプラスチック液を塗布し、磁性粒子が流動可能な
時点で、外部磁場を印加して磁性粒子を一定方向に配向
せしめた状態で高分子又はプラスチック液を硬化せしめ
ることを特徴とする光記録媒体の製造方法である。

以下、本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の製造方法によって得られた光記録媒体
の１例を示す説明図である。同第１図において、光記録
媒体ｉよ高分子層２中に、形状異方性を有する磁性粒子
３を上下方向の一方向に配向して分散せしめて記録層４
を形成し、該記録層４を基板１の上に設けてなるもので
ある。

本発明の光記録媒体の製造方法の１例について説明する
と、第２図に示す様に、先ず磁性粒子３を高分子層２を
形成する高分子又はプラスチック液に分散含有せしめ、
基板ｔ−ｈに塗布する。次いで塗布層中の磁性粒子３が
流動可能な時点で外部磁場（ｒ３６示せず）を印加し、
磁性粒子−の存在状態に規則性を付ゲして一定方向に配
向せしめた状態で高分子又はプラスチックのＩＩＡ　／
＋ｉ層を硬化せしめることにより容易に得ることかてき
る。

本発明に用いられる磁性粒子としては磁性をもつ金属、
合金、金属化合物であれば如何なるものでも用いること
ができ、例えばγ−Ｆｅ２０．Ｊ、Ｃｏ−γ−Ｆｅ２Ｏ
３等が挙げられる。

また磁性粒子は乎均粒子ｌｌｕｍ以Ｆて、形状は特に限
定することはなく、断面か円形、だ円形、正方形、矩形
、多角形等の如何なるものても用いることができるか、
形状異方性を有するものが好ましく、具体的には長袖０
．５ｍｍ以ドで長軸：短軸の比がｌ＝１〜１０：１、好
ましくは長軸０．旧μ−〜０．５終■、長軸：短軸の比
か２：１〜１０：ｌのものが望ましい。

さらに、本発明において用いられる磁性粒子は結晶を容
易に製造できること、保存時の光学濃度の変化等の経時
変化の少ないこと、および半導体レーザーの波長領域で
の光反射率の高いこと等の特性を有するものが好ましい
。

本発明において、磁性粒子を分散せしめる高分子又はプ
ラスチックとしては半導体レーザー光の照射による熱で
容易に変形する高分子物質からなるものであればよく、
例えばポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル（ｐｖｃ）　、
ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）、ポリビニルツ
チラーＪｌｚ（ＰＶＢＲ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポ
リスチレン（ｐｓ）等が挙げられる。

本発明に用いられる基板としてはポリカーボネイト（ｐ
ｃ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）等のプラ
スチック、ガラス、紙、板状又は箔状の金属等を用いる
ことかできるが、これ等は高分子媒体に不溶性であるこ
とが望ましい。また基板は半導体レーザー光の波長の光
に対し透明、不透明、あるいは反射性のいずれであって
もよい。

また、本発明の光記録媒体には必要に応じて保護層を設
けることができる。保護層としては５ｉ０２．　Ｓｉｎ
、　ＡＰ２０３　　等の無機材料、ポリスチレン、　Ｐ
ＥＴ等の有機材料等の半導体レーザー光の波長の光に対
して透明な物質であれば、いずれの物質でも用いること
かできる。

基板」−に磁性粒子を含む高分子又はプラスチック液を
塗布する方法としては、浸漬法、スピン被覆法、ドクタ
ーの刃を用いる方法等により行うことができる。

高分子層の厚さは高分子の種類、磁性粒子の種類によっ
てきまるが、顕微鏡的なピンホールか存在しないことが
必要てあり、通常０．１〜１００　ｐｗ、好ましくは１
−Ｉ　Ｏ）ｚｍか望ましい。

また、高分子又はプラスチック液中の磁性粒子の含有量
は高分子又はプラスチツク＋００１ｉ部に対して１０〜
１００重量部、好ましくは１０〜５０量部が望ましい。

本発明の光記録媒体への情報の古き込み（記録）は半導
体レーザーを照射すると、その発振波長の光エネルギー
により、第３図に示す様に照射部にビット５が形成され
情報の記録を行うことができる。

また、記録時に光記録媒体の全体に磁場をかけてもよい
。ピットが形成された所は光反射率か低下するので光反
射率の変化を利用して情報の読み取り再生を行うことが
できる。

［作用］ 本発明の製造方法は高分子又はプラスチック液中に分散
した磁性粒子を一定方向に配向せしめた状態で硬化せし
めているので、得られた光記録媒体の記録層の高分子層
中には形状異方性を有する磁性粒子が一方向に配向し、
記録層の熱伝導率が低下するとともに強度が増加し、高
感度で安定な記録・再生を行うことができるものと推定
される。

［実施例］ 以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。

実施例１ 平均粒径０．２μ曹のγ−Ｆｅ２０．　Ｉｎ重量部と１
０重量％、ポリビニルツチラール溶液１００重量部をボ
ールミルを用いて２′時間粉砕混合して分散液を調整し
た。

次に、厚さ３００終■の透明のＰＥＴ基板」二に上記分
散液をバーコードて塗布した。その後に磁場を加えなが
ら基板全体を約８０°Ｃまて赤外線ランプて加熱して光
記録媒体を得た。次に該光記録媒体に波長８３０ｎ−の
半導体レーザー光ビームをビームレンズて約１０７ｈａ
に集光させて、］Ｏｍ／ｓｅｃの走査速度で走査させて
記録を行った。該記録層に照射するレーザーパワー　１
０ｍＷにおいて、Ｓ／Ｎ比として４０ｄｂを得た。

実施例２ 実施例１において、ポリビニルブチラールの代りに、酢
酸ビニルを用いて、同様に試料を作成し、実施例１と同
様に記録を行ったところ、Ｓ／Ｎ比として約４０ｄｂを
得た。

実施例３ 実施例１のＰＥＴ基板に代って、２００＃Ｌｍ厚のＰＣ
板を基板に用いて実施例１と同様な方法て記録層を基板
上に形成した。

実施例１と同様な方法で記録を行ったところ、Ｓ／Ｎ比
として約４Ｑｄｂを得た。

比較例１ 実施例１において、磁性粒子であるγ−Ｆｅ２０．。

を使用しないで同様の方法によって得た光記録媒体に、
実施例１と同様の記録を行ったところＳ／Ｎ比として３
ｎｄｂを得た。

比較例２ 実施例１において、磁性粒子であるγ−Ｆｅ２０゜に磁
場を印加しないで同様の方法によって得た光記録媒体に
、実施例１と同様の記録を行ったととろＳ／Ｎ比として
３０ｄｂを得た。

［発明の効果］ 本発明の製造方法によって得られた光記録媒体は高分子
中に形状異方性を有する磁性粒子を一定方向に配向して
分散してなる記録層を有するので比較的高温・高湿の環
境条件でも安定である。また一般の有機色素と同様に低
い熱伝導率を有し、従って、レーザー記録時の媒体中の
熱の拡散が少なくなり高感度でＳ／Ｎ比の良い値を得る
ことかできる。その上均−な表面を作ることができ、表
面ノイズによるＳ／Ｎ比の低下を避けることができる等
の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の製造方法によって得られた光記録媒体
の１例を示す説明図、第２図は磁性粒子を含有する高分
子を基板上に塗布した状態を示す説明図および第３図は
レーザー光により書き込まれた状態を示す説明図である
。 １・・・基板 ２・・・高分子層 ３・・・磁性粒子 ４・・・記録層 ５・・・ピット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基板に磁性粒子を分散含有する高分子又はプラスチック
   液を塗布し、磁性粒子が流動可能な時点で、外部磁場を
   印加して磁性粒子を一定方向に配向せしめた状態で高分
   子又はプラスチック液を硬化せしめることを特徴とする
   光記録媒体の製造方法。