JPS6223881Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案製品は、切土又は盛土法面保護コンクリ
ートプレキヤスト製品に植生出来る様にしたRC
（Reinforced Concrete）製品にかわる。

最近広大なる敷地、それに静と安らぎの緑を求
めて丘陵や山間地帯を縫つて学校や公共レクレー
シヨンセンター、スポーツゾーン、テクノポリ
ス、宅地造成等の取付道路工事が頻繁に行なわれ
る様になつた。

起伏に富んだ地形の関係で掘割部、片法面盛土
部の工事が非常に多くなつた。これ等の道路法面
勾配は比較的急斜面勾配で掘割部（切土部）で土
質にもよるが１：0.3〜１：0.5勾配、盛土部で
１：0.5〜１：１勾配が標準である。

そこで歩行者の多いこれ等の取付道路の法面
に、その保護と緑と安らぎを与えるために考案さ
れたのが本考案の法面保護植生片土留RCブロツ
クである。

これを図面で順次説明すると、施工時の製品
個々の転倒、滑動の安定を確保するため、背面を
埋め戻し又は盛土部の仮想背面に仮想背面突出踵
版２′を爪先版１０より床版２と一体に設け、そ
の一体巾は製品総高の60％以上とする。

床版２を介して爪先版１０の前面小壁１は、所
定の法面保護勾配１：0.3，１：0.5，１：１等の
Ａ−Ａ線となす様傾斜を設け、その前面は凹凸模
様又はスプリツト模様、その他の方法で化粧面体
４とし、背面壁は前面小壁１の法面保護勾配Ａ−
Ａ線の延長上より爪先肉厚１１を差引いた天端高
の段違い片土留背面壁３として、前面小壁１との
Ｕ型を型成する溝を植生溝５となさしむる。

植生溝５の床版２と片土留背面壁３には必要に
応じ、施工上の作業吊手を兼ねた水抜孔７，７′
を設ける。

製品長は１Ｍ，２Ｍ，４Ｍを標準とするが床版
厚ｆ、壁面交点ｅ、寸法（モーメント最大点）、
鉄筋量についてはクーロン、ランキン、テルツア
ギーの技術計算式をもつて決定するがｆ≧ｅ寸法
としてｆ寸法を重視した製造施工取扱い応力を十
分考慮した製品とする。この様にして工場生産さ
れた製品を第７図実施態様断面全体斜視の如くに
延長方向と階段状に布設し、その植生溝５に腐葉
土又は肥料土９を入れ草花又は樹木８を植生し、
階段状延長方向に緑帯又は観賞樹木帯を設け、前
面小壁１の化粧面体４とバランスの取れたコント
ラクトを構成させ、土留擁壁でありながら人の心
に緑と安らぎを与えさせ様とするものである。尚
製品壁高が比較的大きい場合は第３図の如く慣要
技術をもつて土留背面壁３と背面突出踵版２′間
にバツトリブ１３を設ける。又法面勾配が急傾斜
で法長が長く段積みが多い施工現場には、第５
図、第６図の如くの作業用犬走り１２を構成する
製品として、植生８の保守管理作業に安全を考慮
した製品とする事により、よりすぐれた法面保護
植生片土留とする事が出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案製品の斜視概要図。第２図
は、化粧面体を凸部模様とした法勾配１：0.3実
施態様断面図。第３図は、比較的超壁高バツトリ
ブ付製品の法面勾配１：0.5実施態様断面図。第
４図は、化粧面体凹部模様とした法勾配１：１製
品の実施態様断面図。第５図、第６図は、作業犬
走りを設けた製品の断面概要図。第７図は、実施
態様断面全体斜視図。 図中、１……前面小壁、２……床版、２′……
背面突出踵版、３……片土留背面壁、４……化粧
面体、５……植生溝、６……凹状噛合せ部、７，
７′……水抜、８……草花又は樹木、９……腐葉
土又は肥料土、１０……爪先版、１１……爪先肉
厚、１２……作業用犬走り、１３……バツトリ
ブ、ｆ……床版厚、ｅ……モーメント（Ｍ・
Maximum Section）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仮想背面突出踵版２′を有する床板２を介し
   て、法面前面小壁１を所定の法面保護勾配Ａ−Ａ
   線上とした化粧面体４とし、背面壁は前面小壁１
   より一段高い段違い片土留背面壁３として、前面
   小壁１とＵ型を型成する溝を植生溝５となす同一
   製品を延長上と段状に組合せ合体ならしめて植生
   花壇を構成してなるRC法面保護植生片土留ブロ
   ツク。