JPS62236130A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS62236130A
JPS62236130A JP8087486A JP8087486A JPS62236130A JP S62236130 A JPS62236130 A JP S62236130A JP 8087486 A JP8087486 A JP 8087486A JP 8087486 A JP8087486 A JP 8087486A JP S62236130 A JPS62236130 A JP S62236130A
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JP
Japan
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ester
acid
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magnetic
magnetic recording
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JP8087486A
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English (en)
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Hirofumi Kondo
洋文 近藤
Takahiro Kawana
隆宏 川名
Hiroshi Yatagai
谷田貝 洋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空蒸着やスパッタリング等の真空薄膜形成
技術等の手法により非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を
磁性層として形成した、いわゆる強磁性金属薄膜型の磁
気記録媒体に関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を磁性層と
して形成してなる磁気記録媒体において、磁性層である
強磁性金属fi模膜上パーフルオロフルキルチオール酸
エステル及びパーフルオロポリエーテルよりなるトップ
コート層を形成し、あらゆる使用条件下においても優れ
た走行性。
耐摩耗性、耐久性を発揮する磁気記録媒体を提供しよう
とするものである。
〔従来の技術〕
従来より磁気記録媒体としては、非磁性支持体上にr−
FezOz+Coを含有するr−Fe20.、。
Fex O4+ Coを含有するF e 5oar r
  F e @OxとFe30aとのベルトライド化合
物、Coを含有するベルトライド化合物、CrO□等の
酸化物強磁性粉末あるいはFe、Co、Ni等を主成分
とする合金磁性粉末等の粉末磁性材料を塩化ビニル−酢
酸ビニル系共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂等の有機バインダー中に分散せしめた磁性塗料を塗
布・乾燥することにより作製される塗布型の磁気記録媒
体が広く使用されている。
これに対して、高密度磁気記録への要求の高まりととも
に、Co−Ni合金等の強磁性金属材料を、メッキや真
空薄膜形成技術(真空蒸着法やスパッタリング法、イオ
ンブレーティング法等)によってポリエステルフィルム
やポリイミドフィルム等の非磁性支持体上に直接被着し
た、いわゆる強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体が提案さ
れ、注目を集めている。この強磁性金属薄膜型磁気記録
媒体は、抗磁力や角形比等に優れ、短波長での電磁変換
特性に優れるばかりでなく、磁性層の厚み番極めて薄く
することが可能であるため記録減磁や再生時の厚み損失
が著しく小さいこと、磁性層中に非磁性材である有機バ
インダーを混入する必要がないため磁性材料の充填密度
を高めることができること等、数々の利点を有している
しかしながら、上述の強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体
では、磁性層表面の平滑性が極めて良好であるために実
質的な接触面積が大きくなり、凝着現象(いわゆるはり
つき)が起こり易くなったりPJI!!!係数が大きく
なる等、耐久性や走行性等に欠点が多く、その改善が大
きな課題となっている。
一般に、磁気記録媒体は磁気信号の記録・再生の過程で
磁気ヘッドとの高速相対運動のもとにおかれ、その際走
行が円滑に、かつ安定な状態で行われなければならない
、また、磁気ヘッドとの接触による摩耗や損傷はなるべ
く少ないほうがよい。
そこで例えば、上記磁気記録媒体の磁性層、すなわち強
磁性金属薄膜上に潤滑剤を塗布して保護膜を形成するこ
とにより、上記耐久性や走行性を改善することが試みら
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上述のように潤滑剤を塗布して保護膜を形成
した場合には、この保護膜が磁性層である強磁性金属f
ill!2に対して良好な密着性を示し、かつ高い潤滑
効果を発揮することが要求される。
また、これら密着性や潤滑効果は、熱帯、亜熱帯地方等
のように高温多湿の条件下でも、寒冷地のように低温の
条件下でも優れたものでなければならない。
しかしながら、従来広く用いられている潤滑剤の使用温
度範囲は限られており、特に、θ〜−5℃のような低温
下では固体化、または凍結するものが多く、充分にその
潤滑効果を発揮させることができなかった。
そこで本発明は、如何なる使用条件下においても密着性
や潤滑性が保たれ、かつ長期に亘り潤滑効果が持続する
潤滑剤よりなるトップコート層を強磁性金属薄膜上に形
成することにより、走行性。
耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究の
結果、本発明者等によってはじめて合成されたある種の
チオール酸エステル中にパーフルオロポリエーテルを添
加した潤滑剤が広い温度範囲に亘って良好な潤滑効果を
発揮することを見出し本発明を完成するに至ったもので
あって、非磁性支持体上に強磁性金属giMを形成し、
前記強磁性金属薄膜上に一般式 %式% (式中のRは炭化水素基、nは4以上の整数である。) で示されるパーフルオロアルキルチオール酸エステルと
極圧剤よりなるトップコート層を形成したことを特徴と
するものである。
上記パーフルオロアルキルチオール酸エステルは、常温
で固体であるパーフルオロアルキルカルボン酸をメルカ
プタンでエステル化させ、融点を下げて潤滑効果を低温
域にまで広げるとともに、硫黄元素の4人により防錆効
果をも合わせ持たせたものである。
ここで、一般式(1)におけるRは通常の炭化水素基で
あって、直鎖状のアルキル基、枝分かれ状のアルキル基
、二重結合を含むアルキレン基等の脂肪族炭化水素基、
脂環式炭化水素基、アIJ +ル基、アルキルアリール
基等の芳香族炭化水素基のいずれであってもよい。
一方、パーフルオロアルキル基C,IF、、。、−にわ
゛ける炭素数nは、4以上であればよいが、5≦n≦1
2であることが好ましい、nが4未満である、と潤滑性
が若干不足する。
本発明の磁気記録媒体において潤滑剤として使用される
パーフルオロアルキルチオール酸エステルは、一般式 %式%() (式中のnは4以上の整数である。) で表されるパーフルオロアルキルカルボン酸クロライド
と、一般式 %式%([) (式中のRは炭化水素基である。) で表されるメルカプタンをほぼ等モル量で反応させるこ
とによって合成することができる0反応式を示せば次の
ようなものである。
=  CRF!−IcO5R・・・(1)式この一般式
(■)の化合物と一般式(■)の化合物の反応は、クロ
、ロホルム等の溶媒中、ピリジン等の脱塩酸剤の存在下
で都合良く進行する0反応温度は原料の種類、溶媒の種
類、その他の条件により必ずしも一定しないが、通常は
常温での攪拌により容易に進行する。得られるパーフル
オロアルキルチオール酸エステルは、減圧蒸留により反
応混合物から容易に単離することができる。
上記一般式(n)で表されるパーフルオロアルキルカル
ボン酸クロライドは、市販されているパーフルオロアル
キルカルボン酸を、塩化チオニル5OChで塩素化する
ことによって容易に合成できる0反応式は下記の通りで
ある。
一方、上記パーフルオロポリエーテル類は、一般式 %式% や、一般式 Ch−→OC*F*−)T−+0CFi L  0CF
3・・・ (V) で表されるポリエーテルやこれらポリエーテルの分子末
端に水酸基、カルボキシル基、リン酸基。
スルホン酸基またはこれらの塩、エステル基等の掻性基
が導入されたもの等が挙げられ、優れた潤滑性の他、耐
酸化性を存するものである。なお、上記一般式中のx、
y、q、rは整数で、いずれも40〜500の範囲にあ
るものが好ましい。
上記パーフルオロポリエーテルを用いることにより、よ
り厳しい使用条件に対処し、かつ潤滑効果を持続させる
ことができる。
上述のパーフルオロアルキルチオール酸エステル及びパ
ーフルオロポリエーテル類は、従来公知の潤滑剤と混合
して用い、さらに使用温度帯域の拡大を図るようにして
もよい。
使用される潤滑剤としては、脂肪酸またはその金属塩、
脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族アルコールまた
はそのアルコキシド、脂肪族アミン、多価アルコール、
ソルビタンエステル、マンニンタンエステル、硫黄化脂
肪酸、脂肪族メルカプタン、変性シリコーンオイル、パ
ーフルオロアルキルエチレンオキシド、パーフルオロポ
リエーテル類、高級アルキルスルホン酸またはその金属
塩、パーフルオロアルキルスルホン酸またはそのアンモ
ニウム塩あるいはその金属塩、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸またはその金属塩、パーフルオロアルキルカル
ボン酸エステル等が例示される。
特に、一般式C、F t−t COOR(但し、式中n
は6〜10の整数を表し、Rは炭素数1〜25の炭化水
素基を表す、)で示されるパーフルオロアルキルカルボ
ン酸エステルも低温特性が良好であることから、上記パ
ーフルオロアルキルチオール酸エステルと併用するのに
好適である。
さらには、より厳しい使用条件に対処し、かつ潤滑効果
を持続するために、上記パーフルオロアルキルチオール
酸エステル及びパーフルオロポリエーテル中に重量比で
30ニア0〜70 : 30程度の配合比で極圧剤を併
用してもよい。
上記極圧剤は、境界潤滑領域において部分的に全屈接触
を生じたとき、これに伴うl!!擦熱によって金属面と
反応し、反応生成物被膜を形成するごとにより摩擦・摩
耗防止作用を行うものであって、リン酸エステル、亜リ
ン酸エステル又はリン酸エステルアミン塩等のリン系極
圧剤、硫化油脂、モノサルファイド又はポリサルファイ
ド等のイオウ系極圧剤、ヨウ素化合物、臭素化合物又は
塩素化合物等のハロゲン系極圧剤、チオリン酸塩、チオ
カルバミン酸塩又は金属アルキルジチオカルバミン酸塩
等の有機金属系極圧剤、ジアルキルチオリン酸アミン、
チオフォスフェート又はチオフォスファイト等の複合型
極圧剤等が知られている。
また、必要に応じて防錆剤を併用してもよい。
使用可能な防錆剤としては、通常この種の磁気記録媒体
の防錆剤として使用されるものであれば如何なるもので
もよく、例えば二価フェノール。
アルキルフェノールあるいはニトロソフェノール等のフ
ェノール類、純ナフトール又はニトロ、ニトロソ、アミ
ノ、ハロゲノ置換ナフトール等のナフトール類、メチル
キノン、ヒドロキシキノン。
アミノキノン、ニトロキノン又はハロゲキノキン等のキ
ノン類、ベンゾフェノン及びその誘導体であるヒドロキ
シベンゾフェノン、アミノベンゾフェノン等のジアリー
ルケトン、アクリジン、4−キノリツール、キヌレン酸
又はリボフラビン等の窒素原子を含む複素環化合物、ト
コフェロール又はグアノシン等の酸素原子を含む複素環
化合物、スルホラン、スルホレン又はビチオン等の硫黄
原子を含む複素環化合物、チオフェノール、ジチゾン又
はチオオキシン等のメルカプト基を存する化合物、エン
タチオ酸又はルベアン酸等のチオカルボン酸またはその
塩、ジアゾスルフィド又はベンゾチアゾリン等のチアゾ
ール系化合物等が挙げられる。上記防着剤は、潤滑剤と
混合させて用いてもよいが、例えば強磁性金jifi膜
の表面にまず上記防錆剤を塗布し、しかる後潤滑剤を塗
布するというように、2N以上に分けて被着すると効果
が高い。
これらパーフルオロアルキルチオール酸エステル及びパ
ーフルオロポリエーテルを含有する潤滑剤層を強磁性金
属薄膜上に付着させる方法としては、上記潤滑剤を溶媒
に溶解して得られた溶液を強磁性金R薄膜の表面に塗布
もしくは噴霧するか、あるいは逆にこの溶液中に強磁性
金属′gl膜を浸漬し乾燥すればよい。
ここで、その塗布量は、0.5w/rrr−1o(Ig
/r+?であるのが好ましく、1*/n? 〜2 Qa
/n(であるのがより好ましい、この塗布量があまり少
なすぎると、摩擦係数の低下、耐摩耗性・耐久性の向上
という効果が顕れず、一方あまり多すぎると、摺動部材
と強磁性金属Fi!膜との間ではりつき現象が起こり、
却って走行性が悪くなる。
本発明が適用される磁気記録媒体は、非磁性支持体上に
磁性層として強磁性金属4膜を設けたものであるが、こ
こで非磁性支持体の素材としては、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート、セルロースアセテート
ブチレート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート
、ポリイミド、ポリアミドイミド等のプラスチック、ア
ルミニウム合金、チタン合金等の軽金属、アルミナガラ
ス等のセラミックス等が挙げられる。
この非磁性支持体の形態としては、フィルム、シート、
ディスク、カード、ドラム等のいずれでもよい。
上記非磁性支持体には、その表面に山状突起やしわ状突
起1粒状突起等の突起を1種以上を形成し、表面粗さを
コントロールしてもよい。
上記山状突起は、例えば高分子フィルム製膜時に粒径5
00〜3000人程度の無機微粒子を内添することによ
り形成され、高分子フィルム表面からの高さは100〜
1000人、密度はおよそlXl0’〜10XIO’個
/龍2とする。山伏突起を形成するために使用される無
機微粒子としては、炭酸カルシウム(CaCOs)やシ
リカ、アルミナ等が好適である。
上記しわ状突起は、例えば特定の混合溶媒を用いた樹脂
の希Wit!a液を塗布乾燥することにより形成される
起伏であって、その高さは0.01〜10μm、好まし
くは0.03〜0.5μm、突起間の最短間隔は0.1
〜20μmとする。このしわ状突起を形成するための樹
脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート等の飽和ポリエステル、ポリアミド、ポ
リスチロール、ポリカーボネート、ポリアクリレート、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ塩化ビニル
、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリフ
ェニレンオキサイド、フェノキシ樹脂等の各種樹脂の単
体、混合体または共重合体であり、可溶性溶剤を有する
ものが適している。そして、これらの樹脂をその良溶媒
に溶解せしめた樹脂濃度1〜1ooOpp+*の溶液に
、その樹脂の貧溶媒であって前記良溶媒より高い沸点を
有する溶媒を樹脂に対して10〜100倍量添加した溶
液を、高分子フィルムの表面に塗布・乾燥することによ
り、非常に微細なしわ状凹凸を有する薄層を得ることが
できる。
粒状突起は、アクリル樹脂等の有機超微粒子またはシリ
カ、金属粉等の無機微粒子を球状あるいは半球状に付着
させることにより形成される。この粒状突起の高さは、
50〜500人、fi度はlXl0”〜50X10’個
/ am ”程度とする。
これら突起の少なくとも一種以上を形成すれば磁性層で
ある強磁性金属薄膜の表面性が制御されるが、2種以上
を組み合わせることにより効果が増し、特に山状突起を
設けたベースフィルム上にしわ状突起とつぶ状突起を形
成すれば、掻めて耐久性、走行性が改善される。
この場合、突起の全体としての高さは、100〜200
0人の範囲内であることが好ましく、その密度はls+
z”当り平均で1xlOS〜1×10?個であることが
好ましい。
また、上記磁性層である強磁性金属薄膜は、真空蒸着法
やイオンブレーティング法、スパッタリング法等の真空
薄膜形成技術により連Vt膜として形成される。
上記真空蒸着法は、10−’〜10−@Torrの真空
下で強磁性金属材料を抵抗加熱、高周波加熱、1を子ビ
ーム加熱等により蒸発させ、ディスク基板上に蒸発金属
(強磁性金属材料)を沈着するというものであり、一般
に高い抗磁力を得るため基板に対して上記強磁性金属材
料を斜めに蒸着する斜方蒸着法が採用される。あるいは
、より高い抗磁力を得るために酸素雰囲気中で上記蒸着
を行うものも含まれる。
上記イオンブレーティング法も真空蒸着法の一種であり
、10−4〜10−’Torrの不活性ガス雰囲気中で
DCグロー放電、RFグロー放電を起こして、放電中で
上記強磁性金属材料を蒸発させるというものである。
上記スパッタリング法は、10−’〜10−’Torr
のアルゴンガスを主成分とする雰囲気中でグロー放電を
起こし、生じたアルゴンガスイオンでターゲット表面の
原子をたたき出すというものであり、グロー放電の方法
により直流2極、3極スパツタ法や、高周波スパッタ法
、またはマグネトロン放電を利用したマグネトロンスパ
ック法等がある。
このスパッタリング法による場合には、C「やW。
V等の下地膜を形成しておいてもよい。
なお、上記いずれの方法においても、基板上にあらかじ
めBi、Sb、Pb、Sn、Ga、In。
Cd、Ge、Si、T1等の下地金属層を被着形成して
おき、基板面に対して垂直方向から成膜することにより
、磁気異方性の配向かなく面内等方法に優れた磁性層を
形成することができ、例えば磁気ディスクとする場合に
は好適である。
このような真空薄膜形成技術により金属磁性薄膜を形成
する際に、使用される。j!jl磁性金属材料としては
、Fe、Co、Ni等の金属の他に、G。
−Ni合金、Co−PL金合金Co−N1−PL金合金
Fe−Co合金、Fe−Ni合金 p e−Co−Ni
合金、F(1−CO−B合金、Co−Nt7Fe−B合
金、Co−Cr合金あるいはこれらにCr、AJ等の金
属が含有されたもの等が挙げられる。特に、Co−Cr
合金を使用した場合には、垂直磁化膜が形成される。
このような手法により形成される磁性層の膜厚は、0.
04〜1μm程度である。
また、非磁性支持体の磁性層が設けられる面とは反対側
に、いわゆるバックコート層を形成してもよい、バック
コート層は、塩化ビニル−酢酸ビニル、フェノール樹脂
又はポリフッ化ビニル並びにポリウレタン樹脂又はブタ
ジェン系共重合体等の結合剤樹脂と導電性を付与するた
めのカーボン系微粉末又は表面粗度のコントロール及び
耐久性向上のために添加される無機顔料等の粉末成分と
をアセトン、メチルエチルケトン又はベンゼン等の有機
溶媒に混合分散させたバックコート用塗料を非磁性支持
体面に塗布することにより形成される。
前述のバックコート層には潤滑剤を使用してもよい、こ
の場合、上記バックコート層中に潤滑剤を内添する方法
、あるいはバンクコート層上に潤滑剤を被着する方法が
ある。いずれにしても、上記潤滑剤としては、脂肪酸、
脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、金属石鹸、脂肪族アル
コール、パラフィン、シリコーン等従来より周知の潤滑
剤が使用できる。
〔作用〕
パーフルオロアルキルチオール酸エステル及びパーフル
オロポリエーテルよりなる潤滑剤層は、強磁性金属薄膜
上にトップコート層として形成することにより良好な潤
滑作用を発揮して摩擦係数を低減する。特に、パーフル
オロアルキルチオ−“ル酸エステルは、低温下において
も良好な潤滑効果を発揮する。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
先ず、以下の合成例にしたがってカルボン酸パーフルオ
ロアルキルエステルを合成した。
合成例1 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ミリスチルエス
テル ペンタデカフルオロオクタン酸と過剰の塩化チオニル(
SOCI りとを、ジメチルホルムアミド(DMF)触
媒下、85℃で3時間反応させた後、常温で塩化チオニ
ルを除去した0次いで、水流ポンプで減圧下、減圧蒸留
により生成してペンタデカフルオロオクタン酸クロライ
ドを得た。得られたペンタデカフルオロオクタン酸クロ
ライドの沸点す。
p、は51℃/ 30snl1g、収率は77%であっ
た。
また、ペンタデカフルオロオクタン酸クロライドの確認
は、赤外線吸収スペクトルで水酸基の吸収の消失と、カ
ルボニル基の吸収が1770cm−’から1810c1
1−’へ移動したことによっておこなった。
続いて、このペンタデカフルオロオクタン酸クロライド
をとリジンを含有するクロロホルム溶液中に水冷下で3
0分かけて滴下し、その後直ちにミリスチルメルカプタ
ンを30分かけて滴下した0滴下終了後、常温−で−夜
攪拌し、水を加えてクロロホルム層を分離し、純水、1
0%硫酸、炭酸水素ナトリウム溶液の順で選奨し、乾燥
した。
最後に減圧蒸留してペンタデカフルオロチオールオクタ
ン酸ミリスチルエステルを得た。得られたペンタデカフ
ルオロチオールオクタン酸ミリスチルエステルの沸点す
、p、は167〜170℃ノ0.5龍Hg、収率は77
%であった。
以下の合成例でも同様であるが、生成物の確認は、赤外
分光分析(IR)、核磁気共鳴分析(NMR)及び質量
分析(MASS)によっておこなった、その結果、13
00〜1160aa−’にかけてCF結合特有の吸収が
見られること、1700cm−’にエステルのカルボニ
ル基の吸収が見られること、2910cm−’にCHの
伸縮振動による吸収が見られること、また化学イオン法
によるマススペクトルでは、分子イオンピークM゛が6
26に見られることから、この構造を決定した。なお、
上記質量分析は、日本電子社製、Ir1分析計DX30
3を用いて行い、ガスシロマドグラフにより単一成分で
あることを確認してから測定した。
合成例2 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステ
ル ミリスチルメルカプタンの代わりにラウリルメルカプタ
ンを用い、他は合成例1と同様の方法により、ペンタデ
カフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステルを合成
した。
得られたペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリ
ルエステルの沸点す、p、は150〜155℃(0,5
龍Hg) 、収率は82%であった。
合成例3 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸エチルエステル ミリスチルメルカプタンの代わりにエチルメルカプタン
を用い、他は合成例1と同様の方法により、ペンタデカ
フルオロチオールオクタン酸エチルエステルを合成した
得られたペンタデカフルオロチオールオクタン酸エチル
エステルの沸点す、p、は60〜70℃(30龍11g
)、収率は85%であった。
実施例1゜ 14μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムに斜
め蒸着法によりCoを被着させ、膜厚1000人の強磁
性金属薄膜を形成した。
次に、この強磁性金属薄膜表面上に、ペンタデカフルオ
ロチオールオクタン酸ミリスチルエステル0.48 g
を800gのフレオンに溶解し、それに一般式 (式中、x : y−40: 1) で示すれるパーフルオロポリエーテル(商品名フォンブ
リン、モンテジソン社製)を1=1の割合で添加した溶
液を塗布し、8龍輻に裁断してサンプルテープを作成し
た。
実施例2 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ミリスチルエス
テルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン
、モンテジソン社製)の混合比を2=1として、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例3 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ミリスチルエス
テルとパーフルオロポリエーテル(PJ 品名フォンプ
リン、モンテジソン社製)の混合比を3=1として、他
は実施例1と同様の方法によりサンプルテープを作成し
た。
実施例4 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ミリスチルエス
テルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンブリン
、モンテジソン社製)の混合比を1:2として、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例5 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ミリスチルエス
テルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン
、モンテジソン社製)の混合比をl:3として、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例6 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ミリスチルエス
テルの代わりにペンタデカフルオロチオールオクタン酸
ラウリルエステルを用いて、パーフルオロポリエーテル
(商品名フォンプリン、モンテジソン社製)との混合比
を1:1として、他は実施例1と同様の方法によりサン
プルテープを作成した。
実施例7 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステ
ルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン、
モンテジソン社製)の混合比を2=1として、他は実施
例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例8 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステ
ルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン、
モンテジソン社製)の混合比を3:1として、他は実施
例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例9 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステ
ルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン、
モンテジソン社製)の混合比を1=2として、他は実施
例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例10 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステ
ルとパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン、
モンテジソン社製)の混合比を1:3として、他は実施
例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例11 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸ラウリルエステ
ルの代わりにペンタデカフルオロチオールオクタン酸エ
チルエステルを用いて、パーフルオロポリエーテル(商
品名フォンプリン、モンテジソン社製)との混合比をl
:lとして、他は実施例1と同様の方法によりサンプル
テープを作成した。
実施例12 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸エチルエステル
とパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン、モ
ンテジソン社製)の′混合比を2:1として、他は実施
例1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例13 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸エチルエステル
とパーフルオロポリエーテル(商品名フォンブリン、モ
ンテジソン社製)の混合比を3=1として、他は実施例
1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例14 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸エチルエステル
とパーフルオロポリエーテル(商品名フォンプリン、モ
ンテジソン社製)の混合比を1=2として、他は実施例
1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
実施例15 ペンタデカフルオロチオールオクタン酸エチルエステル
とパーフルオロポリエーテル(商品名フォンブリン、モ
ンテジソン社製)の混合比を1=3として、他は実施例
1と同様の方法によりサンプルテープを作成した。
作成された各サンプルテープについて、温度25℃、相
対湿度(RH)50%、および−5℃の各条件下での動
摩擦係数及びシャトル耐久性を測定した。この動摩擦係
数は、材質がステンレス(SUS304)のガイドピン
を用い、一定のテンションをかけ5ss/secの速度
で送り、試験したものである。また、シャトル耐久性は
、1回につき2分間のシャトル走行を行い、出力が一3
dB低下までのシャトル回数で評価した。スチル耐久性
はポーズ状態での出力の一3dBまでの減衰時間を評価
した。結果を第1表(1)及び第1表(2)に示す。
(以下余白) 第1表(1) 第1表(2) この表からも明らかなように、本発明の各実施例は、常
温、低温の各条件下で動摩擦係数が小さく、走行が捲め
て安定しており、また100回往復走行後もテープ表面
の損傷は全(見られなかった。また、耐久性も極めて良
く、150回シャトル走行を行っても出力の一3dB低
下は見られなかった。
これに対して、潤滑剤層のない比較例のテープでは、P
J擦係数が往復走行回数が多くなるにつれて大となり、
走行も不安定でテープのFJ耗が見られ、耐久性も悪い
ものであった。
さらに、各サンプルテープについて耐蝕性について調べ
たところ、−ケ月放置した後にも錆は全く発生しないこ
とがわかった。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては、
強磁性金属fiv膜型の磁気記録媒体上にカルボン酸パ
ーフルオロアルキルエステル及ヒバ−フルオロポリエー
テルよりなるトップコート層を潤滑剤層として形成して
いるので、如何なる温度条件下においても動PJ!擦係
数を小さくすることができ、走行安定性や耐摩耗性に優
れた磁気記録媒体とすることができる。
特に、カルボン酸パーフルオロアルキルエステルの凝固
点温度が低いことから、低温下での使用時に効果が大き
い。
また、上記パーフルオロアルキルチオール酸エステルが
防錆効果をも存することから耐蝕性にも′優れた磁気記
録媒体とすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 非磁性支持体上に強磁性金属薄膜を形成し、前記強磁性
    金属薄膜上にパーフルオロアルキルチオール酸エステル
    及びパーフルオロポリエーテルよりなるトップコート層
    を形成したことを特徴とする磁気記録媒体。
JP8087486A 1986-04-08 1986-04-08 磁気記録媒体 Pending JPS62236130A (ja)

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JP8087486A JPS62236130A (ja) 1986-04-08 1986-04-08 磁気記録媒体

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ID=13730490

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