JPS62234862A - 螢光ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は螢光ランプに関し、特に食品などの展示照明に
好適な光出力特性及び演色性が良好な螢光ランプに関す
るものである。

従来技術 一般に新鮮な魚貝類、肉類、野菜類の展示照明には演色
性区分がＳＤＬ形であるＤ−８ＤＬ、Ｗ−８ＤＬ或いは
ガラスバルブの内面に青白色発光のアンチモン付活へロ
リン酸カルシウム螢光体、縁由色発光のアンチモン、マ
ンガン付活ハロリン酸ストロンチウム螢光体、淡赤色発
光の錫付活リン酸ストロンチウム・マグネシウム螢光体
、赤色発光のユーロピウム付活酸化イツトリウム螢光体
、赤色発光のユーロピウム付活リンバナジン酸イツトリ
ウム螢光体、深赤色発光のマンガン付活弗化ゲルマン酸
マグネシウム螢光体からなる混合部材を塗布して構成し
た螢光ランプが用いられている。

この螢光ランプは平均演色評価数鳥或いは特殊演色評価
数馬が良好であり、魚貝類、肉類、野菜類の色を好まし
く見せることができる反面、光出力特性が一般照明に使
用されている白色螢光ランプに比べて７０％程度とかな
り悪い。

近年、光出力特性が良好でかつ高演色性の三波長域発光
形螢光ランプが照明に用いられるようになっているもの
の、特殊演色評価数山がｌＯ〜２０と低く、魚貝類、肉
類、野菜類の展示照明には適していない。

発明が解決しようとする問題点 このために本出願人は先に４５０，５４０，６１０ｎｍ
近くに発光ピークを有する希土類螢光体と６６０ｎｒｒ
ａくに発光ピークを有する深赤色螢光体との混合部材を
ガラスバルブの内面に塗布して発光層を形成した螢光ラ
ンプを試作し、演色性、光出力特性、経済性について検
討を加えた結果、光出力特性及び特殊演色評価数Ｒ９に
ついては一応所期の目的を達成することが確認できた。

しかし乍ら、演色性については平均演色評価数≦△ が８０とＪＩＳＺ９３０１に規定しているＷ−８ＤＬの
最低値８５を満足することができなかった。又、螢光ラ
ンプの両端で色差が生じ、４０ワツトで比較すると、Ｆ
Ｌ４０８ＥＸで色差ΔＥが０．７　Ｘ　１０−３である
のに対し、試作螢光ランプではΔＢが４．３ｘ１０−３
と非常に大きい結果が得られた。さらに、螢光体の混合
部材が５〜６万円／ｋｇと高価になる問題が生じた。

それ故に、本発明の目的は光出力特性を損なうことなく
、演色性の改善を行うことができる上、色差も低減する
ことができる安価な紫外線カツト形の螢光ランプを提供
することにある。

問題を解決するための手段 従って、本発明は上述の目的を達成するために、ガラス
バルブの内面に発光層を形成したものにおいて、上記ガ
ラスバルブと発光層との間に透光性で紫外線吸収作用を
有する非発光層を形成すると共に、発光層を狭帯域発光
形螢光体と背色領域でも励起される青緑色螢光体及び深
赤色螢光体との混合部材にて構成し、かつ青緑色螢光体
及び深赤色螢光体の混合部材に占める割合をそれぞれ５
〜３０重ｌチ（設定したものである。

しかし乍ら、青緑色螢光体の混合量が５重量％未満にな
ると平均演色評価数Ｒａの改善は行なわれず、逆１ｃ３
０重量％を越えると亀が低下する。

又、深赤色螢光体の混合量が５重量％未満になると亀の
改善は行われず、逆に３０重量％を越えると光出力特性
が１０チ以上も低下してしまう。従って、その範囲を逸
脱することは好ましくない。

作用 この発明によれば、発光層を構成する希土類螢光体に青
緑色螢光体及び深赤色螢光体が適量混合されているので
、平均演色評価数Ｒａ及び特殊演色評価数へを有効に改
善することができる。

又、ガラスバルブと発光層との間に紫外線吸収作用を有
する非発光層が形成されているので、色差のみならず、
光出力特性も格段に改善できるし、紫外線も有効にカッ
トできる。

さらには紫外線を反射する非発光層の存在によって発光
効率が増大するので、効率アップした分だけ発光層の塗
布重量を低減でき、螢光ランプのコストを有効に低減で
きる。

実施例 次に本発明の具体的実施例について説明する。

表−１に示す螢光体を表−２のように混合し、３％のエ
チルセルロース・キジロールｉ　Ｗｉ　、７　／９ミナ
（Ａｔ２　ｏ３）と共にポットに入れ、１時間ボールミ
ルして懸濁液を作り、内面に酸化チタン（Ｔｉ。

０２）よりなる紫外線吸収作用を有する非発光層を形成
したガラスバルブと形成しないガラスバルブにそれぞれ
塗布し、４０Ｗの螢光ランプを製作した。

これらの螢光ランプにつき測光、光源色の測定を打った
処、表−３，４に示す色度、演色計画数、色差及び光束
が得られた。

表−１ 表−２ 表−３ 表−３，４より明らかなように、非発光層を形成するこ
とにより螢光ランプ両端の色差並びに光出力特性（全光
束、光束維持率）を格段に改善できる上、演色評価数も
改善できる。又、塗布重量が３０％低減でき、コストも
有効に低減できる。

次に、青緑色螢光体及び深赤色螢光体の混合１を表−５
に示すように変えた処、同表に示す結果が得られた。尚
、表中のランプＮＯ２〜１３の螢光ランプはすべて酸化
チタンよりなる非発光層が形成されている。

表−５ 表−５より明らかなように、青緑色螢光体及び深赤色螢
光体の全螢光体に占める割合をそれぞれ５〜３０重量％
に設定することによシ演色評価数を有効に改善すること
ができる。

尚、本発明において、青緑色螢光体、深赤色螢光体は表
−１に示す螢光体に制約されることなく、適宜に変更で
きる。又、非発光層は酸化チタン以外の酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム等の材料にて構成することもでき
る。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ガラスバルブと発光層と
の間に紫外線吸収作用を有する非発光層が形成されてい
るので、長時間に亘って点灯させても薄灰色の変色を皆
無にできるのみならず、色差、光出力特性を格段に改善
できる。又、非発光層の形成に関連して発光層の塗布重
量を低減することができ、ランプコストを有効に低減で
きる。

さらに発光層を、希土類螢光体に青緑色螢光体、深赤色
螢光体を混合した混合部材にて構成することに加えて非
発光層の形成により、演色性の向上と紫外線のカットの
両効果が得られ、魚貝類、肉類などの展示用光源として
好適な螢光ランプを提供できる。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）ガラスバルブの内面に発光層を形成したものにお
   いて、上記ガラスバルブと発光層との間に透光性で紫外
   線吸収作用を有する非発光層を形成すると共に、発光層
   を狭帯域発光形螢光体と可視光で励起される青緑色螢光
   体及び深赤色螢光体との混合部材にて構成し、かつ青緑
   色螢光体及び深赤色螢光体の混合部材に占める割合をそ
   れぞれ５〜３０重量％に設定したことを特徴とする螢光
   ランプ。
2. （２）非発光層が主として酸化チタンにて構成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の螢光
   ランプ。
3. （３）狭帯域発光形螢光体が４５０、５４０、６１０ｎ
   ｍ近くの三波長域に発光ピークを有する複数の螢光体に
   て構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載の螢光ランプ。
4. （４）青緑色螢光体が４９０ｎｍ近くに発光ピークを有
   し青色領域でも励起される特性のある螢光体にて構成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の螢光ランプ。
5. （５）深赤色螢光体が６６０ｎｍ近くに発光ピークを有
   し、青色領域でも励起される螢光体にて構成されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の螢光ラ
   ンプ。