JP3436161B2 - 蛍光ランプ - Google Patents
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Description
ものである。
は、青、緑、赤に発光ピークを有する蛍光体を混合して
用いた三波長域発光形蛍光ランプが住宅・店舗の照明等
を中心に多く用いられている。
ているのは、発光中心が希土類元素のイオンである希土
類蛍光体であり、一般的によく用いられる蛍光体として
は、ユーロピウム付活アルミン酸バリウム・マグネシウ
ム青色蛍光体、ユーロピウム付活ハロ燐酸バリウム・カ
ルシウム・ストロンチウム・マグネシウム青色蛍光体、
セリウム・テルビウム付活燐酸ランタン緑色蛍光体、テ
ルビウム付活アルミン酸セリウム・マグネシウム緑色蛍
光体、ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体等
が挙げられる。希土類蛍光体は高価であるが、単独で白
色発光するハロ燐酸カルシウム蛍光体Ca10(PO4)6
FCl:Sb,Mnを蛍光体層として用いた場合よりも
高光束・高演色な蛍光ランプが得られるため、この希土
類蛍光体を用いた三波長域発光形蛍光ランプは広く普及
し、一般的になっている。
照明された物体の色彩をより鮮やかに見せるための試み
がなされている。例えば、一般的な青色、緑色、赤色の
3つの発光に、ある特定の波長域の発光をさらに加える
ことにより、ランプで照明したときの物体の色の見えが
より鮮やかに向上されることが多数報告されている。6
20nm以上の深赤色の波長域、もしくは500〜53
5nmの緑色の波長域等が、青色、緑色、赤色の3つの
発光に加えた場合に物体の色の見えをより鮮やかにする
代表的な波長域として知られている。
れた物体の色の鮮やかさの改善という目的を達成するた
めには、三波長域発光形蛍光ランプで使用される一般的
な青色、緑色、赤色に発光する合計3種類の蛍光体材料
に加え、少なくとも一種類以上の物体の色の見えの鮮や
かさを向上させる、ある特定の波長域に発光を有する蛍
光体材料を使用する必要がある。
上させる蛍光ランプを製造する際には、蛍光体材料の種
類の増加によりランプの製造工程がより煩雑になること
や、製造コストの増大は避けられない問題である。
れたものであり、使用する蛍光体材料の種類を増加する
ことなく、照明された物体の色の見えの鮮やかさを向上
することのできる蛍光ランプを提供することを目的とす
るものである。
発光ピーク波長が440〜470nmにある青色蛍光体
と、発光ピーク波長が600〜670nmにある赤色蛍
光体と、2価のマンガンと3価のテルビウムを発光中心
として少なくとも含有する緑色蛍光体であり、かつ2価
のマンガンによる発光のピーク高さIMnと3価のテルビ
ウムによる発光のピーク高さITbの比率IMn/ITbが、
0.1以上である緑色蛍光体との3種類の蛍光体を混合
した混合蛍光体からなる蛍光体層をガラス管内面に形成
したことを特徴とする蛍光ランプである。
増加することなく、照明された物体の色の見えの鮮やか
さを向上することができる蛍光ランプが得られる。
蛍光ランプにおいて、前記比率IMn/ITbが、0.1〜
1.0の範囲内である構成を有するものである。
増加することなく、照明された物体の色の見えの鮮やか
さを向上でき、色の見え方が特に好ましい蛍光ランプが
得られる。
請求項2に記載の蛍光ランプにおいて、前記青色蛍光体
が2価ユーロピウム付活もしくは2価ユーロピウム、2
価マンガン付活青色蛍光体の少なくとも一種類からな
り、前記赤色蛍光体が3価ユーロピウム付活もしくは2
価マンガン付活もしくは4価マンガン付活赤色蛍光体の
少なくとも一種類からなる構成を有する。
り、使用する蛍光体材料の種類を増加することなく、照
明された物体の色の見えの鮮やかさを向上することがで
きる。
項3のいずれかに記載の蛍光ランプにおいて、前記2価
のマンガンと3価のテルビウムを発光中心として少なく
とも含有する緑色蛍光体が、2価マンガン、3価テルビ
ウム付活アルミン酸塩蛍光体であり、一般式(Ce1-a
Tba)2O3・x(Mg1-bMnb)O・yAl2O3(た
だし、0.05≦a≦0.6,0<b≦0.3,1.6
≦x≦2.4,8≦y≦16)で表される構成を有す
る。
ビウムで付活された緑色蛍光体が得られ、使用する蛍光
体材料の種類を増加することなく、照明された物体の色
の見えの鮮やかさを向上することができる。
彩が鮮やかに見えるかどうかは、いろいろな色彩の物体
を照明した空間を実際の目で観測する、いわゆる視感評
価が一般的である。この視感評価によって、いろいろな
光色・分光分布を有するランプの色の見えの鮮やかさの
優劣を相対的であるが判断することができる。
さを定量的に示す指標も、ランプの色の見えの鮮やかさ
の優劣を判断するものとして利用することができる。
ては、JIS Z 8726−1990に記載の色域面
積比(記号:Ga)が挙げられる。これは、平均演色評
価数Raを算出する際に使用する番号1〜8の8つの試
験色をある試験光源によって照明した時に、見える色を
CIE1964U*V*均等色空間上でそれぞれプロット
し、8つの色度点を結んで座標上にできる8角形の面積
を比較するものである。
において、8つの試験色をある試験光源によって照明し
たときの色度点をプロットした図である。
の点をそれぞれ結んでできた8角形の面積は、試験光源
(図1中実線で示す)と同じ相関色温度の基準光源(図
1中破線で示す)と比較され、Ga=(試験光源がつく
る8角形の面積)/(基準光源がつくる8角形の面積)
×100で算出される。なお、ここで述べた基準光源と
は、試験光源と同じ相関色温度の黒体放射、もしくはC
IE合成昼光である。
〜8の試験色は、いろいろな色相を持ち、そのマンセル
明度はすべて6である、中程度の鮮やかさをもつ色サン
プルである。そのため、Gaはすべての色に対する平均
的な鮮やかさの指標として用いられ、Gaが100以上
であれば基準光源よりも平均的に彩度が増している、す
なわち鮮やかさが増していることを意味する。
の色の鮮やかさと蛍光ランプの分光スペクトルの関係に
ついて多数の解析を行ったが、このGaを鮮やかさを示
す指標として、実際の目で見た視感評価とともに用い
た。
440〜470nmにある青色蛍光体と、発光ピーク波
長が600〜670nmにある赤色蛍光体と、2価のマ
ンガンと3価のテルビウムを発光中心として少なくとも
含有する緑色蛍光体であり、かつ2価のマンガンによる
発光のピーク高さIMnと3価のテルビウムによる発光の
ピーク高さITbの比率IMn/ITbが、0.1以上である
緑色蛍光体とを主成分とした混合蛍光体からなる蛍光体
層をガラス管内面に形成した蛍光ランプであり、この構
成により、三波長域発光形蛍光ランプで一般的な450
〜460nm付近の青色発光、540〜570nm付近
の緑色発光、600〜670nm付近の赤色発光の3つ
の発光に加え、緑色蛍光体の2価のマンガンによる50
0〜535nm付近の発光が適切量追加されることによ
り、使用する蛍光体材料の種類を増加することなく、照
明された物体の色の見えの鮮やかさを向上できる蛍光ラ
ンプが得られる。
付活ハロ燐酸バリウム・カルシウム・ストロンチウム・
マグネシウム青色蛍光体を21重量%、ユーロピウム付
活酸化イットリウム赤色蛍光体を39重量%、IMn/I
Tbが0.33であるマンガン・テルビウム付活アルミン
酸セリウム・マグネシウム緑色蛍光体を40重量%使用
して作製した、相関色温度5000K,CIE1960
uv色度図上における黒体軌跡からの色度偏差0の蛍光
ランプ(以下、本発明品という)を作製した。
また同時に、ユーロピウム付活ハロ燐酸バリウム・カル
シウム・ストロンチウム・マグネシウム青色蛍光体を2
2重量%、ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光
体を34重量%、テルビウム付活アルミン酸セリウム・
マグネシウム緑色蛍光体を44重量%使用して同じ光色
に作製した従来の一般的な三波長域発光形蛍光ランプを
比較用に作製した(以下、比較品という)。
が存在する空間を視感評価したところ、いろいろな色彩
をより鮮やかに照明することができた。また、色域面積
比Gaは114.2であり、比較品のGa=105.7
を大きく上回った。
470nmの青色発光にユーロピウム付活ハロ燐酸バリ
ウム・カルシウム・ストロンチウム・マグネシウム青色
蛍光体((BaCaSrMg)10(PO4)6:Eu)
を、発光ピーク波長が600〜670nmの赤色発光に
ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体(Y
2O3:Eu)を、緑色蛍光体として組成を変化させて2
価のマンガンによる発光のピーク高さIMnと3価のテル
ビウムによる発光のピーク高さITbの比率IMn/ITbを
様々に変化させたマンガン・テルビウム付活アルミン酸
セリウムマグネシウム緑色蛍光体を使用して、いろいろ
な光色の蛍光ランプを作製した。
0K,7000Kの蛍光ランプにおいて、使用した緑色
蛍光体の2価のマンガンによる発光のピーク高さIMnと
3価のテルビウムによる発光のピーク高さITbの比率I
Mn/ITbと、同じ光色にした比較の蛍光ランプに対する
Gaの増加数ΔGaの関係を示したものである。
温度の蛍光ランプにおいても、青色蛍光体、赤色蛍光体
とともに使用される緑色蛍光体のIMn/ITbが増加する
に従い、ΔGaも増加することがわかる。また、作製さ
れる蛍光ランプの相関色温度によって、ΔGaの増加率
に違いがあることが図3から読みとれる。これは、本発
明の蛍光ランプでは蛍光体層に青色、緑色、赤色の蛍光
体を主成分としたものを用いているが、相関色温度によ
り各蛍光体の調合割合が異なるためであると考えられ
る。
いろな色彩の物体が存在する空間を視感評価したとこ
ろ、やはりIMn/ITbが増加するに従い物体の色彩はよ
り鮮やかに見えた。
す指標Gaと実際の視感評価の間には相関が認められ、
ΔGa=2.5以上ではいろいろな色彩が比較品より鮮
やかに見えることが確認された。
色温度領域において、ΔGa=2.5を満足する、青色
蛍光体、赤色蛍光体とともに使用される緑色蛍光体のI
Mn/ITbは0.1以上であると決定した。
る緑色蛍光体のIMn/ITbが0.1以上である時、本発
明の効果が得られ、使用する蛍光体材料の種類を増加さ
せないで、照明された物体の色の見えの鮮やかさが改善
される蛍光ランプが得られる。
加するに従いΔGaも増加し照明された物体の色の鮮や
かさが増すが、Gaの増加は2.5≦ΔGa≦15の範
囲が特に好ましいことを見出した。ΔGa=15を越え
ても鮮やかさは増し本発明の効果は得られるが、微妙な
色合いの物体など、照明される対象物によってはある程
度以上鮮やかさが増した時に、鮮やかさが強く感じられ
て不自然に見える場合もある。そこで色の鮮やかさが向
上し、色の見え方が特に好ましい範囲は2.5≦ΔGa
≦15の範囲であると決定した。
色温度領域において、ΔGa=15以下を満足する、青
色蛍光体、赤色蛍光体とともに使用される緑色蛍光体の
IMn/ITbは1.0以下であると決定した。
る緑色蛍光体のIMn/ITbが0.1〜1.0の範囲内で
ある時、本発明の効果が得られ、使用する蛍光体材料の
種類を増加することなく、照明された物体の色の見えの
鮮やかさを向上し、色の見え方が特に好ましい蛍光ラン
プが得られる。
470nmにある青色蛍光体と、発光ピーク波長が60
0〜670nmにある赤色蛍光体と、2価のマンガンと
3価のテルビウムを発光中心として少なくとも含有する
緑色蛍光体であり、かつ2価のマンガンによる発光のピ
ーク高さと3価のテルビウムによる発光のピーク高さの
比率IMn/ITbが所定の範囲内である緑色蛍光体とを主
成分とした混合蛍光体からなる蛍光体層を有する蛍光ラ
ンプであるが、一般的な蛍光ランプにおいては演色性
等、色の見え方のさらなる改善を狙って、ある特定の波
長域に発光を追加することがある。例えば、490nm
付近にピークを有する蛍光体を青色、緑色、赤色蛍光体
とともに蛍光体層として適量添加することによって、平
均演色評価数(Ra)を上昇できる場合があることはよ
く知られている。本発明においても上記の手段は有効で
あって、かつ本発明の効果は失われないことは言うまで
もない。
ピーク波長が440〜470nmである青色蛍光体は、
2価ユーロピウム付活もしくは2価ユーロピウム、2価
マンガン付活青色蛍光体の少なくとも一種類からなるも
のを用いればよい。代表的な蛍光体としては、ユーロピ
ウム付活ハロ燐酸バリウム・カルシウム・ストロンチウ
ム・マグネシウム蛍光体やユーロピウム付活アルミン酸
バリウム・マグネシウム蛍光体、ユーロピウム・マンガ
ン付活アルミン酸バリウム・マグネシウム蛍光体等がよ
く知られている。
の発光ピーク波長が600〜670nmである赤色蛍光
体は、3価ユーロピウム付活もしくは2価マンガン付活
もしくは4価マンガン付活赤色蛍光体の少なくとも一種
類からなるものを用いればよい。代表的な蛍光体として
は、ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体等がよく
知られている。また、必要に応じてユーロピウム付活酸
硫化イットリウム蛍光体、マンガン付活ホウ酸セリウム
・ガドリニウム蛍光体、マンガン付活ゲルマン酸フルオ
ロマグネシウム蛍光体等を併せて使用することもでき
る。
の緑色蛍光体としては、2価マンガン、3価テルビウム
付活アルミン酸塩蛍光体がある。一つの蛍光体であっ
て、2価のマンガンによる約517nmの発光と、3価
のテルビウムによる543nmの発光の2つの発光ピー
クがみられる。本発明では、青色蛍光体、赤色蛍光体と
ともに使用される2価のマンガンと3価のテルビウムを
発光中心として少なくとも含有する緑色蛍光体の2価の
マンガンによる発光のピーク高さIMnと3価のテルビウ
ムによる発光のピーク高さITbの比率IMn/ITbが所定
の範囲内にある時、本発明の効果を得ることができる
が、上記緑色蛍光体のIMn/ITbは蛍光体の発光中心と
なる2価のマンガンと3価のテルビウムの含有量を適切
に設定することで制御することができる。
合蛍光体からなる蛍光体層は、ランプの放電により励起
された水銀から放出される紫外線のエネルギーを受け発
光する。一般の蛍光ランプで、水銀から放出される紫外
線はおもに波長253.7nmの紫外線であるが、本発
明の蛍光ランプを実現するための緑色蛍光体の発光中心
である2価のマンガンと3価のテルビウムは両方とも、
これらのイオン固有のエネルギーレベルのために、波長
253.7nmの紫外線のエネルギーを効率よく吸収す
ることができない。このような発光中心を含有する蛍光
体では、波長253.7nmの紫外線のエネルギーを効
率よく吸収する増感剤の役割を果たすイオンを蛍光体組
成中に含有させ、発光中心にエネルギーを伝達させるの
が一般的であり、2価のマンガンと3価のテルビウムを
発光中心として含有する蛍光体では、3価のセリウムを
増感剤として蛍光体組成に含有させるのが一般的であ
る。
3価のテルビウムも3価のセリウムからエネルギーを受
け発光するため、発光のスペクトルはお互いの含有量の
大小によって決まる。すなわち、マンガンの含有量を増
加すると、2価のマンガンによる約517nmの発光が
増加するが、同時に3価のセリウムから3価のテルビウ
ムへのエネルギー伝達の確率が減少するため、3価のテ
ルビウムによる発光は減衰していく。このため、本発明
の効果を得ることのできる、比率IMn/ITbが適切な範
囲内である緑色蛍光体を得るためには、2価のマンガン
と3価のテルビウムの蛍光体結晶中の含有量とともに、
および2価のマンガンと3価のテルビウムの含有量の相
対的な関係を考慮し、制御すればよい。
蛍光体としては、具体的に一般式(Ce1-aTba)2O3
・x(Mg1-bMnb)O・yAl2O3(ただし、0.0
5≦a≦0.6,0<b≦0.3,1.6≦x≦2.
4,8≦y≦16)で表されることを特徴とする、2価
マンガン、3価テルビウム付活アルミン酸塩蛍光体を用
いればよい。
ルミン酸塩蛍光体を構成する化合物の含有量を示してお
り、それぞれ範囲を指定した。これについて詳しく述べ
る。
を示しており、含有量がa=0.05未満では充分な発
光が得られず、0.6を越えると濃度消光により発光が
著しく減少するため、0.05≦a≦0.6とした。
有量を示しており、含有量がb=0.3を越えるとTb
2O3の場合と同様に濃度消光により発光が著しく減少す
るため、0<b≦0.3とした。
を、記号yはAl2O3の含有量をそれぞれ示している。
そして、記号xが1.6≦x≦2.4を,記号yが8≦
y≦16を満足する場合、適切な発光特性を有する蛍光
体が得られる。一方、記号xが1.6≦x≦2.4を,
記号yが8≦y≦16を満足しない場合、発光ピーク高
さ、輝度とも著しく低下し、実用に適したアルミン酸塩
蛍光体を得ることはできない。
1-bMnb)O・yAl2O3(ただし、0.05≦a≦
0.6,0<b≦0.3,1.6≦x≦2.4,8≦y
≦16)で表されることを特徴とする、2価マンガン、
3価テルビウム付活アルミン酸塩蛍光体は、以下の様に
して合成することができる。まず、蛍光体の原料として
は (1)酸化セリウム、炭酸セリウム等のセリウム化合
物。 (2)酸化テルビウム、ハロゲン化テルビウム等のテル
ビウム化合物。 (3)酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マ
グネシウム等のマグネシウム化合物。 (4)酸化マンガン、炭酸マンガン、ハロゲン化マンガ
ン等のマンガン化合物。 (5)酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ハロゲ
ン化アルミニウム等のアルミニウム化合物。 が用いられる。
砕・混合する。これをアルミナ製の坩堝等の耐熱性容器
に入れ、空気中1100〜1600℃の温度で数時間焼
成する。得られた焼成物を一旦粉砕し、再度アルミナ製
の坩堝等の耐熱性容器に入れ、還元性雰囲気において1
100〜1600℃の温度で数時間焼成する。焼成物を
粉砕後、水洗等の後処理を行うことで、一般式(Ce
1-aTba)2O3・x(Mg1-bMnb)O・yAl2O
3(ただし、0.05≦a≦0.6,0<b≦0.3,
1.6≦x≦2.4,8≦y≦16)で表されることを
特徴とする、2価マンガン、3価テルビウム付活アルミ
ン酸塩蛍光体を合成することができる。
よく、最終の焼成を還元性雰囲気において行えばよい。
また必要によっては、空気中での焼成を省略し、還元性
雰囲気における焼成のみを行ってもよい。
シウム・ストロンチウム・マグネシウム青色蛍光体を6
重量%、ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体
を58重量%、IMn/ITbが0.64であるマンガン・
テルビウム付活アルミン酸セリウム・マグネシウム緑色
蛍光体を36重量%使用して、相関色温度3109K,
CIE1960uv色度図上における黒体軌跡からの色
度偏差0.0011の蛍光ランプを作製した。
ロ燐酸バリウム・カルシウム・ストロンチウム・マグネ
シウム青色蛍光体を6重量%、ユーロピウム付活酸化イ
ットリウム赤色蛍光体を53重量%、テルビウム付活ア
ルミン酸セリウム・マグネシウム緑色蛍光体を41重量
%使用して、相関色温度3093K,CIE1960u
v色度図上における黒体軌跡からの色度偏差0.000
9の従来の一般的な三波長域発光形蛍光ランプを作製し
た。
種類が比較例のランプと同じなので、作製の手間は全く
同じであった。
の物体が存在する空間を視感評価したところ、実施例1
のランプと比較例1のランプとではランプの光色はほぼ
同じであるのに、実施例1のランプの方が比較例1と比
して明らかに物体の色彩を鮮やかに好ましく見せること
ができた。また、実施例1のランプの色域面積比Gaは
115.0であり、比較例1のランプのGa=107.
0を大きく上回った。
実際の目で見た視感評価と鮮やかさを定量的に示す指標
の両方で、照明された物体の色彩をより鮮やかに向上さ
せることのできる蛍光ランプが得られることを確認でき
た。
バリウム・マグネシウム青色蛍光体を18重量%、ユー
ロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体を43重量
%、IMn/ITbが0.92であるマンガン・テルビウム
付活アルミン酸セリウム・マグネシウム緑色蛍光体を3
9重量%使用して、相関色温度5095K,CIE19
60uv色度図上における黒体軌跡からの色度偏差−
0.0002の蛍光ランプを作製した。
ルミン酸バリウム・マグネシウム青色蛍光体を20重量
%、ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体を3
5重量%、テルビウム付活アルミン酸セリウム・マグネ
シウム緑色蛍光体を45重量%使用して、相関色温度5
081K,CIE1960uv色度図上における黒体軌
跡からの色度偏差0.0002の従来の一般的な三波長
域発光形蛍光ランプを作製した。
種類が比較例のランプと同じなので、作製の手間は全く
同じであった。
の物体が存在する空間を視感評価したところ、実施例2
のランプと比較例2のランプとではランプの光色はほぼ
同じであるのに、実施例2のランプの方が比較例2と比
して明らかに物体の色彩を鮮やかに好ましく見せること
ができた。また、実施例2のランプの色域面積比Gaは
117.6であり、比較例2のランプのGa=105.
2を大きく上回った。
実際の目で見た視感評価と鮮やかさを定量的に示す指標
の両方で、照明された物体の色彩をより鮮やかに向上さ
せることのできる蛍光ランプが得られることを確認でき
た。
バリウム・マグネシウム青色蛍光体を25重量%、ユー
ロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体を26重量
%、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム赤色蛍光体を
11重量%、IMn/ITbが0.41であるマンガン・テ
ルビウム付活アルミン酸セリウム・マグネシウム緑色蛍
光体を38重量%使用して、相関色温度6870K,C
IE1960uv色度図上における黒体軌跡からの色度
偏差0.0015の蛍光ランプを作製した。
ルミン酸バリウム・マグネシウム青色蛍光体を26重量
%、ユーロピウム付活酸化イットリウム赤色蛍光体を2
1重量%、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム赤色蛍
光体を11重量%、テルビウム付活アルミン酸セリウム
・マグネシウム緑色蛍光体を42重量%使用して、相関
色温度6891K,CIE1960uv色度図上におけ
る黒体軌跡からの色度偏差0.0022の従来の一般的
な三波長域発光形蛍光ランプを作製した。
種類が比較例のランプと同じなので、作製の手間は全く
同じであった。
の物体が存在する空間を視感評価したところ、実施例3
のランプと比較例3のランプとではランプの光色はほぼ
同じであるのに、実施例3のランプの方が比較例3と比
して明らかに物体の色彩を鮮やかに好ましく見せること
ができた。また、実施例3のランプの色域面積比Gaは
114.2であり、比較例3のランプのGa=103.
7を大きく上回った。
実際の目で見た視感評価と鮮やかさを定量的に示す指標
の両方で、照明された物体の色彩をより鮮やかに向上す
ることのできる蛍光ランプが得られることを確認でき
た。
蛍光体材料の種類を増加することなく、照明された物体
の色の見えの鮮やかさを向上することのできる蛍光ラン
プを得ることができる。このように本発明は工業的価値
の大なるものである。
V*均等色空間の図
Kの本発明の蛍光ランプにおける比率IMn/ITbと、比
較品に対するGaの増加数ΔGaとの関係を示した図
Claims (4)
- 【請求項1】 発光ピーク波長が440〜470nmに
ある青色蛍光体と、発光ピーク波長が600〜670n
mにある赤色蛍光体と、2価のマンガンと3価のテルビ
ウムを発光中心として少なくとも含有する緑色蛍光体で
あり、かつ2価のマンガンによる発光のピーク高さIMn
と3価のテルビウムによる発光のピーク高さITbの比率
IMn/ITbが、0.1以上である緑色蛍光体との3種類
の蛍光体を混合した混合蛍光体からなる蛍光体層をガラ
ス管内面に形成したことを特徴とする蛍光ランプ。 - 【請求項2】 前記比率IMn/ITbが、0.1〜1.0
の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光
ランプ。 - 【請求項3】 前記青色蛍光体が2価ユーロピウム付活
もしくは2価ユーロピウム、2価マンガン付活青色蛍光
体の少なくとも一種類からなり、前記赤色蛍光体が3価
ユーロピウム付活もしくは2価マンガン付活もしくは4
価マンガン付活赤色蛍光体の少なくとも一種類からなる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛍光
ランプ。 - 【請求項4】 前記2価のマンガンと3価のテルビウム
を発光中心として少なくとも含有する緑色蛍光体が、2
価マンガン、3価テルビウム付活アルミン酸塩蛍光体で
あり、一般式(Ce1-aTba)2O3・x(Mg1-bM
nb)O・yAl2O3(ただし、0.05≦a≦0.
6,0<b≦0.3,1.6≦x≦2.4,8≦y≦1
6)で表されることを特徴とする請求項1〜請求項3の
いずれかに記載の蛍光ランプ。
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-
1998
- 1998-12-16 JP JP35750698A patent/JP3436161B2/ja not_active Expired - Fee Related
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