JPS62234097A - ヒト分化誘導因子buf−3 - Google Patents

ヒト分化誘導因子buf−3

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JPS62234097A
JPS62234097A JP61255498A JP25549886A JPS62234097A JP S62234097 A JPS62234097 A JP S62234097A JP 61255498 A JP61255498 A JP 61255498A JP 25549886 A JP25549886 A JP 25549886A JP S62234097 A JPS62234097 A JP S62234097A
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JP
Japan
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buf
human
cells
differentiation
gly
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Application number
JP61255498A
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English (en)
Inventor
Yuzuru Eto
譲 江藤
Yoshitoshi Takano
高野 佐敏
Tomoko Tsuji
智子 辻
Yasunori Yokogawa
横川 靖憲
Hiroshiro Shibai
柴井 博四郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ヒト分化誘導因子BUF −3(以下、BU
F −3と記す。〕に関し、詳しくは、腫瘍細胞を分化
成熟せしめ、あるいは赤芽球生成を促進せしめる作用を
有するBUF −3に関する。即ち、本発明のBUF 
−3は、ヒト白血病細胞を正常細胞に分化、g熟せしめ
る作用、即ち脱癌作用を有し、かつ赤芽球生成を促進す
る作用を併有する因子であり、また、動物細胞又は微生
物由来のものと異り、ヒトの細胞によって生産されるも
のであることから、ヒトの白血病の治療薬及び貧血治療
薬として利用できる可能性が有る。
従来の技術 癌の治療を目的として、癌細胞を正常細胞に変える脱癌
作用物質、即ち分化誘導物質に関する研究が国際的に活
発に進められている。マウスフレンド白血病細胞やヒト
単球性白血病細胞は薬物や生体因子で処理すると夫々、
マクロファージ、顆粒球様細胞又は赤血球様細胞へ分化
、成熟し、癌としての性質即ち、移植性、増殖性を失う
ことが知られている。
上記薬物としてはDMSO等の極性化合物、リポポリサ
ッカライド、免疫賦活剤、プレオマイシン、アクチノマ
イシンD等の抗生物質、ピタミ/類TPA(12−0−
tetradecanoylphorbol−13−a
cetate )等のホ、n、/、y−ルエステル、ア
ルギナーゼ、ヒストン等の蛋白質等が知られている。一
方、生体因子としてはマウス胎児細胞(MI細胞〕によ
って生産される分子i40,000〜50,000の糖
蛋白であるD因子(癌と化学療法、9,105−114
.1982)が良く知られている。一方、ヒトの単核性
白血球をコンカナバリンA等のマイトゲンで刺激すると
分子量25,000と40,000のC8F’ (白血
球誘導因子〕とD因子が生産され、これらD因子がヒト
急性前骨髄球性白血病細胞(HL−603にマクロファ
ージ様細胞に分化させることが明らかにされている。同
様にこのヒト単核性白血球をリポIリサッカライド等の
マイトジェンで刺激するとヒト骨髄性白血病、単球性白
血病細胞等を分化誘導させる因子が発表されている(日
本癌学会総会記事、第43回総会A639.P190(
1984)及び特開昭60−28934号公報〕。しか
しながら、一般に良く知られているフレンド白血病細胞
を分化誘導せしめるようなヒト由来の分化誘導因子は知
られていない。
一方、貧血の治療薬としては、貧血の原因により薬物が
異るが、一般的に鉄欠乏性貧血には鉄剤。
悪性貧血にはビタミンB、22葉醗、再生不良性。
溶血性貧血にはコルチコイド等の副腎皮質ステロイドが
使われている。この内ステロイドホルモンは、造血促進
効果が確認されており有効な治療薬ではあるが、もりと
本問題になるのは強い副作用であり、長期投与には問題
が有るといわれている。
近年、赤血球生成に深く関与し貧血を改善する生体物質
としてエリスロポエチンが注目されている。エリスロポ
エチンは1iiF臓で生産され、α−グロブリン画分に
存在する分子−145,000の糖蛋白であり造血幹細
胞に作用して赤芽球細胞への分化及び赤芽球生成を促進
させる体液性調節因子と定義され、新しい貧血治療剤と
して期待されている。
しかしながら、原料が人尿であり又含飲も極めて少ない
几め大量に供給することが困難である。一方、遺伝子m
換法による生産も研究されているが、糖蛋白である為に
実用化には至りていない。
従って、この発明の課題は、種々のヒト細胞を用いて新
しい腫瘍細胞分化因子、更には貧血の治療に役立つ有効
因子を見つけ出し、その化学的本体特にアミノ酸配列を
明らかにすることに有る。
問題点をw4決するための手段本 発明者等は叙上の問題点を解決するため種々ヒト細胞に
ついて分化因子の生産性を検討した結果、ヒト白血病細
胞を特定の分化誘導物質の共存下で培養又は誘導するこ
とによりマウス白血病細胞を正常細胞に分化、成熟せし
めるヒト分化誘導因子BUF −3が産生されることを
発見し、培養液からBUF −3を単離し、精製し、そ
の化学的性質、特にアミノ酸配列を##完全に決定する
ことができ次。
更に、このようにして生産されるBUF −3が貧゛血
を改善する作用を有することを見出し本発明を完成する
に至りた。以下、本発明について説明する。
本発明でいうヒト白血病細胞としては、ヒト白血病に由
来する樹立株又はヒト骨髄細胞を人為的に悪性化させ念
もの、より具体的に例示すれば次のようなものが有す。
ヒト組織球性リンノ4腫細胞(U−937ATCCCR
L 1593 、 Int、J、Cana@r 17 
: 565(1976))、ヒト慢性骨髄性白血病細胞
(K562゜Blood 45:321(1975)〕
、 ヒト単球性白血病細胞(J−111,Blood 
10:IQlo(1955) )、ヒト急性単球性白血
病細胞(THP−1、Int、J、Canaer26:
171−176(1980) )。特定の分化誘導物質
は、ヒト白血病細胞と接触させt時、BUF −3を生
産せしめる作用を有する物質であり、具体的にはアクチ
ノマイシンD、マイトマインンC1コンカナノ41J7
人及びホル♂−ルエステル(TPA ) 等の特定の分
化誘導・物質である。
本発明のBUF −3’i生成せしめる方法は、ヒト白
血病細胞を少くとも1種又は2樵以上の上記特定の分化
誘導物質の共存下で培養することによりなされ、BUF
 −3は培養液中(細胞外)K産生される。
本発明のヒト白血病細胞を培養する培地は、動物細胞を
培養する通常の培地が用いられる。例を挙げれば、ロー
ズウェル・・母−り・メモリアル・インスティテユート
1640培地(Roaw@ll parkM@mori
al In5tituts 1640 、以下RPMI
 −1640と略す。)が好適である。その他ダルベツ
コ変法イーグル基礎培地(Eagle’s ′Aini
mum gssent1m1M@dium)、クリック
培地(C1lck Medium )等も用いられる。
通常、これらの培地には、牛胎児血清(以下、FBSと
略す。)か新生児ウシ血清、ウマ血清を添加して用いら
れるが、本発明の場合には特に添加しなくても良い結果
が得られる。
ヒト白血病細胞の培養は、通常1〜5X10’WILl
の細胞密度で、35〜38℃にて4〜6チの炭酸ガス気
流中で静置もしくはゆるやかに攪拌しつつ行われる。特
定の分化誘導物質は、通常培養の最初より培地に添mし
ても良く又培養の途中から添加しても良い。添加量は分
化誘導物質のmaによって異なるがアクチノマイシンD
、マイトマイ7ンC等の場合には0.1〜10μm1/
InξTPAの場合には1〜500 nl/ldである
。このようにして1〜5日間培養するとBUF −3は
培養液中に蓄積される。
BUF −3の活性はマウスFr1endウィルス誘発
白血病細胞P 5−5 (Bib1.Ha@mat、、
43,37(1976))を用いる公知の方法(Pro
e、Natl*、Acad、8el 、# 7L98(
1975))に従って測定される。又活性の表示はF5
−5細胞分化が明瞭に確認される検体原液の稀釈率の逆
数の値を原液1.07111当シの活性とする。この発
明方法でBUF −31生産した時、培養液は4〜10
00単位/IILlの活性を示す。
BUF −30f#製は通常蛋白質の精製法に準じて行
われる。例えば培養液を限外濾過法で′amし、この濃
縮液から蛋白質を塩析し、透析後歯イオン交換体を使用
するイオン交換クロマトグラフィーを行うことにより粗
蛋白標品が得られる。この粗標品について疎水クロマト
グラフィー又はクロマトフオーカシング法により殆んど
の夾雑蛋白が除去される。又この両者を組合せると更に
精製倍率全向上することができる。このようにして精製
し念標品について逆相高速液体クロマトグラフィー又は
スー/々−ローズ又はMane Q HR5/ 5 カ
ラム全装備し7’jFPLC(ファルマシア製Fast
 ProteinP@ptid@Po1ynucl@o
tide Liquid Chromatograph
y)システムによる高性能rル濾過法又はイオン交換ク
ロマトグラフィーを行うことにより精製することができ
る。
このようにして精製されたBUF−3は以下に示す理化
学的性質を有する。
(&)分子徽:16±1kd(1,0係メルカプトエタ
ノール存在下8DSポリアクリルアミド rル電気泳動法〕 25±1kd(メルカプトエタノール非存在下SDS電
気泳動法〕 (b)等電点:pI6,3士0.2(クロマトフオーカ
シング法)pI7.3(等電点電気泳動法)(e)−安
定性:pH2,0〜10.0の範囲で安定(d)熱安定
性:65C,60分の加熱で安定(e)有機溶媒安定性
:低級アルコール、アセトニトリルに対し安定 (f)グロテアーゼ耐性二プロナーゼ処理で完全に失活
する。
優)比活性:2X10’U/■蛋白 (h)アミノ酸配列: Gly  Leu  Glu  Cys  Amp  
Gly  Lys  Val  Asn  ll5Cy
s Cys Lys Lye Gin Ph@Phe 
Val Ser Ph5Ala  Pro  Ser 
 Gly  Tyr  Hls  Ala  Asn 
 Tyr  CysGlu Gly Glu Cys 
Pro Ser Hls IIs Ala GlyTh
r Ser Gly Ser Ssr L@(I Ba
r Phe Hls 5erIIs Lys L7m 
AIIpIIs Gin Asn Mat Ile V
a1Glu Glu CyBGly Cys Ser尚
、上記理化学的性質よりBUF −3の天然型はS−8
結合によるポリベグチドのホモダイマーであることがわ
かる。
作用・効果 本発明のBUF −3はマウスフレンド白血病細胞全正
常細胞へ分化、成熟せしめる作用即ち脱fン作用tVす
ると伴に、又赤芽球生成を促進する作用をも有する。
即ち、BUF −3g貧血状態のマウスに投与するとマ
ウスの貧血が改善される。マウスフレンドウィルス誘発
白血病細胞をマウスに移植するとマウスのへマドクリ、
ト値(赤血球容積at表わし、赤血球数よりも正確に貧
血の程度を表わす数値)は次第に低下しマウスは1〜2
週間で貧血状態を呈する。これら対照に比較して移植後
BUF −3を静脈内に投与するとマウスのへマドクリ
ット値は殆んど低下せず21日0には明らかな有意差が
認められる。又移植後1週間目に貧血状態金星するマウ
スにBUF −3’に投与するとヘマトクリ、ト値の低
下が抑えられ2.3日後に値の上昇が認められ明らかな
貧血治療効果が認められる。
本発明の貧血治療剤は赤血球産生の低下により生ずる貧
血の予防、治療に有効であり、マウス及びヒトの培養細
胞へ毒性を示さず、ヒトの貧血の予防、治療に有効であ
る。
本発明の貧血治療剤は主として非経口的(筋肉内、皮下
、静脈内)に投与される。前記有効成分BUF −3の
投与量は症状により異るが、通常成人当りo、os!1
9〜25ダの用量範囲で一般に数回に分けて、従って一
日当りの投与量は0.1〜50Qである。用量は貧血の
程度、患者の体重及び当業者が認める他の因子によって
変化する。
本発明に使用するBUF −3の製剤化は通常の方法に
よって行われ、主として注射剤とされるが、他にカプセ
ル剤、錠剤等の剤型へ製剤化される。
注射剤を調製する場合には生薬のBUF −3に必要に
よシーy4m剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤など全添加
し常法により皮下、筋肉内、静脈内用注射剤とする。又
、経口用製剤を調製する場合はBUF−3に賦形剤、さ
らに必要く応じて、結合剤、崩壊剤、着色剤等を加え常
法により錠剤、カプセル剤等とする。
実施例1 第1表に示すヒト悪性化白血病細胞を夫々1×106個
/dの細胞濃度で、5%F’B8 Xを含有するRPM
I −1640培地もしくは5憾FBSを含有するダル
ペ、コ変法イーグル基礎培地に懸濁し、ファルコン社製
平底24穴マイクロタイタープレートに入れ、夫々37
℃で培養した。この際培養開始時よりTPAを10 n
g〜又はI Q On1〜になるように添加し、培養開
始後より1日、2日、3日、4日。
5日後に培養液を採取し、遠心分離し各々の培養上清液
てついてF5−5細胞に対する分化誘導活性を測定した
。″!友対照として分化誘導物質を全く加えないで夫々
の細胞を全く同様の方法で培養し、その培養上清液を使
用した。その結果を第1表に示し之。
に−562Zoo       5     64U−
937100516 J−111100516 HL−6010010 THP−110116 WJ1表に示すように、K−562とTHP −1細胞
に強い活性が見られ、U−937とJ−111にも活性
が認められたがHL−60には活性が見られなかった。
次に、 THP −1細胞を用い上記方法に従い各糧分
化誘導物質の効果について調べた。その結果を第2表に
示した。
第2表  分化誘導物質の効果 アクチノマイシンD   1μl/at    3  
   05  I     3    4 マイトマイシン−〇    51    3     
010   #      3     2Cot+A
         25   #      3   
  8LPS”          50   #  
    3     0TPA          1
00 nJ/a/    1    64傘大腸菌(E
、 coil )由来LPS実施例2 5cs牛脂児血清t′有するRPMI −1640無菌
培地5.0J120j容スピンナーフラスコに張り込み
、この培地に実施例1の方法で培養して得られたTHP
 −1細胞を2X105個/aになるように懸濁した。
これを37℃で4日間培養し、得られ之培養液を遠心分
離しTHP −1細胞を無菌的に採取した。
この細胞を別のスピンナーフラスコに入れた血清を含ま
ない上記RPMI −1640培地5.Olに移し、こ
れにTPA を10nl/爾添加し、ゆるやかに液を攪
拌(100r、p、m)しつつ、37℃で2時間培養(
誘導〕を行り九。このようにして得られ九培養液を遠心
分離して細胞を分離、除去し20単位/IILIの活性
を有する培養液を得た。このようにして得た培養fi1
007に硫安を加え(70係飽和)、生ずる沈3物を遠
心分#1!(10,00Orpme 10分間)により
採取し、少量の0.05M)+7スー塩酸塩緩衝液(p
H7,8)に溶解後回緩衝液に対して十分透析し念。透
析内液を同緩衝液で十分平衡化したDEAg−トーヨー
/々−ル650M(7X70cI11)に負荷し次。こ
のカラムを同緩衝液5.O1で洗浄した後、0−0.2
Mの食塩を含有する同緩衝液で溶出し友。
分化誘導活性は0,1Mの食塩で溶出され友。この活性
区分を集め固型硫安を704飽和し、加えて硫安を沈澱
させ友。遠心分離によりこの沈摩物を集め、水20II
lに溶解した。この液に80憾飽和の硫安溶液ft20
111j加え、40係飽和硫安を含む0.05M)リス
ーHC2緩衝液(pH7,7)であらかじめ平衡化させ
九プチルトーヨー・#−ル650Mカラム(25X 3
0 cst )に負荷し比。硫安濃度を段階的に下げた
後、30係エタノールで溶出すると分化誘導活性物質が
溶出され九〇このプチルトーヨー/々−ルによる疎水ク
ロマトグラフィーの溶出ノ4ターン11図に示す。活性
区分を集め減圧下で濃縮してエタノールを除去し、この
濃縮液t0.05M)リスーHCL緩衝液(pH7,7
)に対して透析し九。透析内液Xを同緩衝液で平衡化し
tスー・ぐ−ローズ(ファルマシア社mrル濾適用カラ
ム〕を用いて)fyv濾過を行り九。そのグ#Ila過
溶出・ぐターンklK2図に示す。第2図に示すように
F5−5に対する分化誘導活性物質の溶出時間は560
分であり、標準蛋白質の溶出時間に基づいてBUF−3
の分子trio±0.5kdと算出した。このサンプル
を0.05M)リス−塩酸塩緩衝液(Pi(8,0)に
対して透析し、これを同緩衝液で平衡化したMono 
Q HR5/ 5カラム(ファルマシア製陰イオン交換
体)を使用するファルマシアFPLC(FastPro
tein、 peptide、 Po1ynucl@o
tid@、 LiquidChromatograph
y )システムにより精製した。溶出は0.05Mから
0.1Mまでの食塩のグラジェント溶出を行った。BU
F −3活性は0.1M附近の食塩で溶出された。この
工程に於る精製倍率は約5倍であシ、はぼ単一な蛋白に
精製された。次にこのサンプルをハイボアRP304 
(バイオラッド社製。
C−4逆相用カラム)を用いて逆相高速液体クロマトグ
ラフィーを行った。条件は0.1%トリフルオロ酢酸を
展開液としn−ブロックノールの濃度をOチから80%
直線的に変えて溶出した。その溶出・9ターンをt43
図に示す。第3図に示す蛋白ピルについてSDS −/
 IJアクリルアミドデル電気泳動(グルa度:L5.
O%、1.0%メルカプトエタノール共存下)を行った
。その結果、16kdに単一なバンド(銀染色法)が認
められ、他に蛋白のバンドは検出されなかった。また、
メルカプトエタノールの非存在下では25kdであった
。このようにして精製されたサンプルの比活性は約2刈
06U/jI!7蛋白であった。
この電気泳動的に単一に精製されたサンプル300μg
をジチオスレイトール600μgで6時間還元した後ピ
リジルエチル化し、10μgをアプライド・バイオシス
テムズ社製気相アミノ酸シークエンシングアナライザー
(モデル470A)を用い、N末端よシ順次エドマン分
解を行りた。遊離してくるフェニルチオヒダントイン−
アミノ酸を、高速液体クロマトグラフィー(スペクトロ
フィジクス社製HPLC装置5P8100.カラムはデ
ュポン社製ゾルパックスODS )にて分析を行った。
その結果、本発明のBUF −3のアミノ末端からのア
ミノ酸配列は下記のとおシであった。
Gly−L@a−Glu−Cys−Amp−Gly−L
ye−Val −Amn−11e−Cya −Cys 
−Lys −Lys−Gl n−Phe −Phe −
Va l−B@r−Phs−Lyl−Asp−I 1s
−Gly−Trp−Asn−Asp−Trp−I 1e
−I 1e−Alt −Pr o−8e r−Gl y
−Tyr −Hl m −Al a−As n−Tyr
−Cy+5−Gl u−Gly。
次に、非還元BUFについて、等電点、−安定性等信の
理化学的性質を調べた。その結果を以下に示した。
(IL)等電点:p16.3士0.2(クロマトフオー
カシング法) 7.3±0.2(等電点電気泳動法) (b)−安定性:pH2,0−10,0の範囲で安定(
4℃7時間) (c)熱安定性=65℃、60分の加熱で安定(pH7
,4)(d)溶媒安定性ニアセトニトリル、低級アルコ
ールに対して安定(25℃) (一定量のBUF −3を1チのNhHCOs液に溶解
し、これにBtJF −3の1ZlO量のグロナーゼを
加え、37℃で一 夜酵素処理で完全に失活する) 尚、上記クロマトフオーカシングによる等電点の測定は
以下のようにして行った。精製し九す/グルを25mM
ピストリス塩酸塩緩衝液(PH7,0)K対して透析し
、同緩衝液で平衡化した/ リパクファー交換体PBE
 94 (−yアルマシア製)カラム(1,OX 40
 cns )に負荷し、1/l0Ic稀釈しため5、0
のポリバッファー(ファルマシア製)で溶出する。等電
点は、活性の溶出位置の−で表わされる。
一方、等電点電気泳動法による等電点の測定は、LKB
社(スウェーデン)製の等電点電気泳動装置(LKB−
Multiphors )及び試薬(Ampholin
e )を用い、 LKB−アンホラインPAGプレート
の測定方法に従い、測定した。試料を平板グル(LKB
 1804−101 、 pH3,5〜9.5 )に添
加後1500Vで2.5時間泳動を行い、マーカーとし
てファルマシア社製の等電点測定用キク) (pH3〜
10)を用いて等電点を測定した。その結果、等電点け
7.3であ、巳。
本発明に使用したTHP −1はInt、J、Cane
er。
26.171−176、(1980)に記載されている
ものであり、この雑文の著者よシ分与されたものである
。THP −1は他にもProc、Natl、Aead
、Scl、 :U、S、A30pp 5397−540
1(1983)、CancerRe5earch 42
,484−489(1982)にも記載されていて、こ
れらの研究機関にも分与されている。
また更に本発明者らは権利を有するいずれのものに対し
てもTHP −1を分与する用意がある。
実施例3 実施例2にて単離され九BUF −3の一次構造は以下
の方法で決定した。
■ トリプシン分解 ピリジルエチル化し九BUF I OOμgにlチ炭酸
水素アンモニウム100μtに溶解したトリプシン10
μIを加え、37℃6時間反応した。反応終了後反応液
をハイデアRP318(バイオラッド社)カラムにアプ
ライし、アセトニトリルと0.1 % )リフロロ酢酸
でリニアなグラジェントをかけて溶出した(第4図)。
得られ九T1〜T4のピークを分取し、各々のペプチド
フラグメントを気相式アミノ酸シークエンサー(ABI
社120A型)で分析し、次のような結果を得た。
T 1  :  Leu−Arg−Pro−Meを8e
r−MeをLeu−Tyr−Tyr−Asp−Asp−
Gly−Gln−Asn−Ila−11eT2  : 
 Hls−8ar−Thr−Val−11s−Asn−
His−TyrT 3  :  Hls−Ala−As
n−Tyr−Cys−Glu−Gly−Glu−Cys
−Pro−8ar−Hls−11e−AlをGly−T
hr−8er−Gly−8er−8sr−Leu T 4  :  Asp−11e−Gin−Asn−M
@を11@−val−Glu−Glu−Cya−Gly
−Cys−8er■  ブロムシアン分解 ピリジルエチル化BUF −310014を70%プ酸
に溶解し、少量のブロムシアンを添加し、室温で24時
間反応した。反応液をハイボアRP318カラム(バイ
オラッド社)を用いて、O,1% トリフロロ酢酸と8
0%アセトニトリルのグラジェント溶出を行つた(第5
図)。フラグメントCNI〜3を分取し、ABI社気相
式アミノ酸シークエンサーでアミノ酸配列を分析した。
結果は以下に示した。
CN 1 : Arg−Gly−Hl s−8@r−P
ro−Phe−Aim−Asn−Leu−Lys−8s
r−Cys−Cym−Val−Pro−Thr−Lys
−Leu−Arg CN2  :  Lau−Tyr−Tyr−Amp−A
@p−Gly−GIKL−Aan−Ila −Ila−
Lys−Lyl−Asp−IIs−Gin−AsnSs
r−Ph・ ■ 5taphyrocoeus auraus V畠
protease分解ピリジルエチル化BUF−310
0μIを1%炭酸水素アンモニウム100μLに溶解し
、10μsの5taphyrococus aureu
s Vsproteaseを用いて37℃、28時間分
解し、反応液をハイボアRP318(バイオラッド社)
を用いて、トリプシン分解の場合と同様に1分取し得ら
れたフラグメントについて気相法アミノ酸シークエンサ
ー(ABI 社120A型)で分析をして以下のような
結果を得た。
VI: Cys−Amp−Gly−Lyl−Val−A
sn−11e−Cys−Cya−Ly+−Lys−Gl
n−Phs−Phe−Val−8er−Phe−Lys
−Aap−IIs−Gly−Trp VI : Cys−Pro−8@r−Hla−11e−
Ala−Gly−Thr−8er−Gly−8ar−8
er−Lea−8@r−Phe −Hl s−8@r−
Thr −Val−IIs−Asn−Hla−Tyr−
Arg−MeをArg−Gly■、■、■の結果を総合
してBUF −3の全アミノ酸配列を以下のように決定
した。
アミノ酸配列: Cym  Cys  Lys  Lye  Gln  
Phe  Ph@ Val  Ser  PheLys
 Amp IlaGly Trp Asn Asp T
rp Ila IIsAla Pro S@r Gly
 Tyr Hls Ala Asn Tyr CysG
lu Gly Glu Cys Pro Ssr Hl
m IIs Ala GlyThr 8@v Gly 
8@r Bar Leu Ser Phe His S
erThr Val IIs Asn Hls Tyr
 Arg Met Arg GlyHls Ser P
ro Ph@Ala Asn Lsu LytIS@r
 CysCym Val PF3 Tlr Lys L
au Arg Pro Met 5srMet L@u
 Tyr Tyr Asp Asp Gly Gln 
Asn It6IIs Lye Lys Asp II
s Gin Asn Mat IlaVa1Glu G
lu Cys Gly Cys Bar実施例4 ddYマウス(雄、5A令、東京実験動物(株))を用
い、1群5匹を被験動物として用いた。上記マウスK、
同マウスの腹水中で継代培養したマウスフレンド白血病
細F5−5を2X10’個づつマウスの腹腔内に移植し
た。実験例2で得られ九BUF −3(凍結乾燥標品)
を滅菌した生理食塩水に溶解し5000U/alljの
注射用薬剤を調製した。BUF −3投与群には、F5
−5細胞を移植した翌日よシ3日間上記注射薬を0.2
d(1ooOU )宛腹腔内及び静脈内投与した。F5
−5細胞移植後14日目及び21日0に尾静脈よシヘマ
トクリット管に採血し、 12.00Or、p、mで5
分間遠心分離しヘマトクリット値を常法によシ測定した
。対照群には生理食塩水を投与した。その結果を第3表
に示す。
第3表 対照群  44.3±2.329.7±11.928.
8±2.9  ※※※靜脈静脈与群 44.6±3.2
 39.0±15.2 41.9±12.2*(奈、衆
)(※※、秦※→5%の棄却率で有意差あシこれと併用
して別のマウスl詳を用いF5−5細胞移植後14日目
に静脈内に0.2d投与し、21日0にヘマトクリット
値を測定した。その結果、ヘマトクリット値は35±8
.0であシ明らかなヘマトクリット値の上昇が確認され
た。
一方、正常マウスにBUF −3を50μli (2,
5myAy )静脈内投与して2ケ月間飼育して毒性を
調べたが、マウスは正常であシ何ら異常は認められなか
った。即ち、本発明のBUF −3は7し/ド白血病に
よって生ずる貧血を予防、及び治療する効果を有するこ
とが、この実施例によシ立証できた。
従りて本発明のBUF −3は白血病、多発性骨髄腫、
リン14腫等の悪性盾瘍によりて起る赤血球、ヘモグロ
ビン低下に起因する貧血症等に使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明ヒト分化誘導因子BUF −3のプテ
ルトーヨーパールによる疎水クロマトグラフィーの溶出
パターンである。 第2図は、本発明のヒト分化誘導因子BUF −3のグ
ル濾過クロマトグラフィーの溶出ノぐターンである。 第3図は本発明ヒト分化誘導因子BUF −3の逆相高
速液体クロマドグ2フイーの溶出ノ母ターンである。 第4図は本発明ヒト分化誘導因子BUF −3のトリプ
シン分解物のハイ4アカラムによる溶出ノーターンでち
る。 第5図は本発明のヒト分化誘導因子BUF −3のブロ
ムシアン分解物のI・イボアカラムによる溶出パターン
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 マウス白血病細胞を正常細胞に分化成熟せしめることが
    できる活性を有し、かつ下記理化学的性質を有するヒト
    分化誘導因子BUF−3。 (a)分子量:16±1kd(1.0%メルカプトエタ
    ノール存在下、SDS−電気泳動法) 25±1kd(メルカプトエタノール非 存在下、SDS−電気泳動法) (b)等電点:pI6.3±0.2(クロマトフォーカ
    ミング法)pI7.3(等電点電気泳動法) (c)pH安定性:pH2.0〜10.0の範囲で安定
    (d)熱安定性:65℃、60分の加熱で安定(e)有
    機溶媒安定性:低級アルコール、アセトニトリルに対し
    安定 (f)プロテアーゼ耐性:プロナーゼ処理で完全に失活
    する。 (g)比活性:2×10^6U/mg蛋白 (h)アミノ酸配列: 【アミノ酸配列があります】
JP61255498A 1985-12-18 1986-10-27 ヒト分化誘導因子buf−3 Pending JPS62234097A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH029388A (ja) * 1988-03-09 1990-01-12 Ajinomoto Co Inc 生理活性タンパク質の製造法
JPH02108627A (ja) * 1988-10-18 1990-04-20 Ajinomoto Co Inc 貧血治療剤
JPH02108628A (ja) * 1988-10-18 1990-04-20 Ajinomoto Co Inc 制癌剤

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