JPS62234089A - ホスフインの製造方法 - Google Patents

ホスフインの製造方法

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JPS62234089A
JPS62234089A JP7524086A JP7524086A JPS62234089A JP S62234089 A JPS62234089 A JP S62234089A JP 7524086 A JP7524086 A JP 7524086A JP 7524086 A JP7524086 A JP 7524086A JP S62234089 A JPS62234089 A JP S62234089A
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phosphine
tris
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dimethoxyphenyl
sodium
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英俊 妻木
Hironori Suzuki
裕紀 鈴木
Norio Matsuura
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K I KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トリス(核置換フェニル)ホスフィンの工業
的な製造方法に関するものである。
(従来の技術) トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィンおよ
びトリス(2,4,6−)−リメトキシフェニル)ホス
フィンは、それぞれ近年マインツ大学り、ホーナー(L
、 1lorner)らおよび大阪大学和田らにより報
告された化合物である。トリフェニルホスフィン同様各
種の触媒に使用されるほか有機合成の中間体の原料に利
用できる。また、特異的な強塩基性を有するホスフィン
であるため、今後新規な合成反応および触媒としての利
用が期待される。
その合成法としては、2,6−ジメトキシフェニルリチ
ウムまたは2,4.6−トリメトキシフェニルリチウム
を亜リン酸トリフェニルおよび三塩化リンと反応させる
方法が知られている(例えば、L、ホーン、G、シモン
ズらホスホラス・すJレフy−(L、 1lone、 
G、 Simons、 PhosphorusSulf
cr)  14 (2)、  189 (1983)。
M、ワダ、S、ヒガシザキ、A、ツボイら、ジャーナル
・才ブ・ザ・ケミカル・ソサイエティケミカルコミュニ
ケーションズ(1,Wada。
S、  Iligashizaki、  A、  Ts
uboi、  J、  Chew、  Sac、。
Chew、 Co@mun、)482 (1984)お
よび和田他著、ジャーナル・オブ・ケミカル・リサーチ
(M ) (J、 Chew、 Re5earch (
M)) 467 (1985)など)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの方法は原料として比較的高価な
ブチルリチウムを用いて合成される2゜6−ジメトキシ
フェニルリチウムおよび2,4゜6−トリメトキシフェ
ニルリチウムを原料として使用しており、また溶媒とし
て引火性の高いエーテルを用いるだけでなく1反応時間
が長い、収率か低いなどの欠点があり、工業的に実施す
るに好適な製造方法とは言い難い。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記の従来法の欠点を克服するため鋭意
研究を重ねた結果、フェニルナトリウムとの交換反応に
より工業的レベルで容易に合成可能な2,6−ジメトキ
シフェニルナトリウムまたは2,4.6−トリメトキシ
フェニルナトリウムを用い、これと三ハロゲン化リンと
を反応させるようにすること、そしてこの時の三ハロゲ
ン化リンの添加温度を所定温度に制御し、添加後反応液
を所定条件で熟成することにより、高純度、高収率で目
的のトリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィン
またはトリス(2,4,6−トリメトキシフェニル)ホ
スフィンを得ることができることを見出した0本発明は
この知見に基づきなされるに至ったものである。
すなわち本発明は、2.6−ジメトキシフェニルナトリ
ウムもしくは2,4.6−トリメトキシフェニルナトリ
ウムと三ハロゲン化リンとを溶媒中で反応させるに当り
、前記フェニルナトリウムに対して三ハロゲン化リンを
20’C以下て添加し、添加終了後50°C以上で熟成
させることを特徴とするトリス(2,6−ジメトキシフ
ェニル)ホスフィンもしくはトリス(2,4,6−)−
リメトキシフェニル)ホスフィンの製造方法を提供する
ものである。
本発明において使用するフェニルナトリウム化合物は、
2.6−ジメトキシフェニルナトリウムまたは2,4.
6−トリメトキシフェニルナトリウムであり、三ハロゲ
ン化リンとしては、三塩化リン、三臭化リン、三沃化リ
ンなどが用いられる。また、反応に用いる溶媒としては
ハロゲン原子を有せずアルカリ金属と反応しないような
溶媒が好ましく、例えばベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族化合物、あるいはn−オクタン、n−へブタ
ン等の脂肪族化合物が用いられる。
本発明の方法において使用される前記フェニルナトリウ
ム化合物と三ハロゲン化リンとの反応モル比は3以上で
あることが好ましい。
本発明方法において、前記フェニルナトリウム化合物に
対する三ハロゲン化リンの添加は20℃以下で行われ、
好ましくは−30〜−1O℃の範囲で行われる。この添
加はフェニルナトリウム化合物に三ハロゲン化リンを添
加するのが好ましい。添加温度が20°Cを越えると、
熟成温度に係わりなく目的のホスフィン化合物の収率が
低下する。この添加は温度仕込量等により異なるが30
〜60分かけて行なうのが好ましい。
この添加終了後、反応液を50℃以上、好ましくは60
〜80°Cで熟成する。この熟成は通常1〜2時間行え
ば十分である。この場合熟成温度か低いと1反応酸分の
添加時の温度が低くても目的のホスフィン化合物の収率
が達成できない。
フェニルナトリウム化合物として、2.6−ジメトキシ
フェニルナトリウムを用い、ハロゲン化リンとしては、
三塩化リンを用いて添加温度、熟成温度、溶媒などを変
えて反応させた場合の単離収率2純度等を次表に示す。
本9.11方法において反応終了後、常法により加水分
解処理を行ない、有機層を分液し、溶媒を濃縮回収後、
残留物をメタノール、エタノール、イソプロアルコール
等のアルコール溶媒で再結晶することにより目的物の本
スフィンが単離できる。
(発明の効果) 未発I11方法によれば、フェニルナトリウムより容易
に合成できる2、6−ジメトキシフェニルナトリウムま
たは2,4.6−トリメトキシフェニルナトリウムな三
ハロゲン化リンの添加温度および熟成温度をコントロー
ルすることにより高純度のトリス(2,6−ジメトキシ
フェニル)ホスフィンもしくはトリス(2,4,6−)
−リメトキシフェニル)ホスフィンを90%以上という
高収率で再現性よく、安定して製造することができると
いう優れた効果を奏する。
(実施例) 次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。
実施例1 還流器付1文容四つロフラスコに窒素雰囲気中でトルエ
ン500m1に分散したフェニルナトリウム43.7g
を装入し、Wi拌しながら1,3−ジメトキシベンゼン
52.)g?:10°Cで加え、そのまま1時間熟成を
行なった後、反応スラリーを冷却し、これに三塩化リン
16.5gを30分間かけて一20℃を保つように滴下
した。
滴下終了後、70℃に昇温し、60分間熟成させてから
20℃に冷却した0反応スラリーに水250m1を滴下
し加水分解を行ない、そのまま60℃に昇温し10分間
攪拌後、トルエン層と水層を静置分離した。トルエン層
は温水洗浄を行なってから減圧トッピングによりトルエ
ンを除去し、残留物にイソプロピルアルコールloOm
lを投入溶解後、窒素雰囲気中で冷却すると結晶が析出
するのでろ化、乾燥しトリス(2,6−ジメトキシフェ
ニル)ホスフィン49.0g?得た。
液体クロマトグラフィーによる純度(以下同様)は99
.4%であり、三塩化リン基準での収率(以下同様)は
92.2%であった。
実施例2 1.3−ジメトキシベンゼンのかわりに1゜3.5−ト
リメトキシベンゼン63.4gを用いた以外は、実施例
1と全く同様にして反応を行ない処理した結果、トリス
(2,4,6−トリメトキシフェニル)ホスフィン58
.3gを得た。純度は99.2%であり、収率91.2
χであった。
実施例3 三ハロゲン化リンとし′C三臭化リン32.5gを用い
た以外は実験例1と全く同様にして反応を行ない、処理
した結果、トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホス
フィン49.3gを得た。純度は99.1%であり、収
率92.8%であった。
実施例4 1.3−ジメトキシベンゼンのかわりに1゜3.5−ト
リメトキシベンゼン63.4gまた。
三ハロゲン化リンとして工法化リン49.4gを用いた
以外は実施例1と全く同様にして反応な行ない処理した
結果、トリス(2,4,6−トリメトキシフェニル)ホ
スフィン57.7gを得た。
純度は99.0%であり、収率90.3%であった。
実施例5 溶媒としてトルエンおよびn−へブタンの混合液を用い
た以外は、実施例1と全く同様にして反応を行ない、処
理した結果、トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホ
スフィン48.7gを得た。純度は99.2%であり、
収率91.7%であった。
比較例1 三塩化リンの滴下温度を25℃、また、滴下終了後の熟
成温度を25°Cで実施した以外は、実施例1と全く同
様にして反応を行ない、処理した結果、トリス(2,6
−ジメトキシフェニル)ホスフィン27.6gを得た。
純度99.0%であり、収率52.0%であった。
比較例2 1.3−ジメトキシベンゼンのかわりに1゜3.5−ト
リメトキシベンゼン63.4gを、また、三ハロゲン化
リンとして三臭化リン32.5gを用い反応条件として
添加温度を25℃で実施した以外は実施例1と全く同様
にして反応を行ない、処理した結果、トリス(2,4,
6−トリメトキシフェニル)ホスフィン46.2gを得
た。
純度99.0%であり、収率72.3χであった。
比較例3 三塩化リン滴下終了後の熟成温度を25℃で実施した以
外は、実施例1と全く同様にして反応を行ない、処理し
た結果、トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフ
ィン40.9gを得た。この純度は99.1%であり、
収率7フ、0%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2,6−ジメトキシフェニルナトリウムもしくは2,4
    ,6−トリメトキシフェニルナトリウムと三ハロゲン化
    リンとを溶媒中で反応させるに当り、前記フェニルナト
    リウムに対して三ハロゲン化リンを20℃以下で添加し
    、添加終了後50℃以上で熟成させることを特徴とする
    トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィンもし
    くはトリス(2,4,6−トリメトキシフェニル)ホス
    フィンの製造方法。
JP7524086A 1986-04-01 1986-04-01 ホスフインの製造方法 Granted JPS62234089A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202670A (ja) * 2005-08-31 2010-09-16 Rohm & Haas Co リガンド合成

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