JPS6223211Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、特に不良品となつたOFケーブルを
管路内等から撤去する場合に使用するケーブル引
抜き用端末キヤツプに関する。

従来から不良品となつたOFケーブルを管路内
等から地上に引抜き撤去する場合には、引抜き前
に、そのOFケーブルの端部に油漏れを防止する
ための端末キヤツプを鉛工により取付けている。

したがつて従来ケーブル引抜きの際は鉛工作業
を行い得る特殊作業者を必要とし、しかも相当の
手間も要していた。

なお、ケーブルを管路内等から引抜く前に、あ
らかじめ管路内等でケーブルの絶縁油を排出する
ことも考えられるが、近年の公害防止の見地から
絶縁油を現場で処理することが困難となり、ケー
ブルの両端に油止め用の盲キヤツプを装着して引
抜く必要性が生じてきた。

本考案は、かかる点に着目してなされたもの
で、特殊な技術を必要とせず、現場で簡易に取付
けることができるケーブル引抜き用端末キヤツプ
を提供するものである。

以下、本考案を図示した一実施例にもとづき説
明する。

図において、１は管路内等から引抜くべきケー
ブルの端部を示している。

このケーブル端に取付けられる端末キヤツプ２
は内筒３、外筒４、締付金具５および盲キヤツプ
６の各構成体から成つている。

次に各構成体につき説明する。

内筒３は、一端にくさび状の突出端部７を有
し、他端に中心孔８を開閉自在に封止するコネク
タ９が設けられている。

前記くさび状の突出端部７は、ケーブル絶縁体
１０に被嵌しうる程度の内径を有している。

また前記コネクタ９は、内筒３の端部に螺合さ
れた締付ナツト１１により着脱自在に止められて
いる。

外筒４はケーブル１および内筒３上に被嵌さ
れ、くさび状の突出端部７の外周面に対向するテ
ーパ面１２を有している。

突出端部７の外周面と外筒４のテーパ面１２
に、必要に応じてそれぞれＯリング溝が設けら
れ、ここにＯリング１３，１４が嵌入されてい
る。

締付金具５は外筒４の外端内周に螺着された円
環体１５とこの円環体１５に直交して螺入された
押圧ボルト１６とからなつている。

円環体１５は締付ナツト１１と同軸に配置さ
れ、その周囲数カ所に押圧ボルト１６が螺入され
ている。

盲キヤツプ６は外筒４の外端に螺合されて着脱
自在に連結され、押圧ボルト１６、締付ナツト１
１、コネクタ９等を包覆している。

上記した端末キヤツプ２は次のようにしてケー
ブルに取付けられる。

先ず、外筒４をケーブル１に挿入し、図中左方
に寄せておいて、シース１７端をフレア状に拡開
する。

次に内筒３のくさび状の突出端部７をフレア状
に開いたシース端の内側に嵌入する。

図中左方に寄せておかれた外筒４を右方に移動
してテーパ面１２をフレア状のシース端に当接さ
せ、シース１７を突出端部７と共に両側から挾み
つけるようにする。

次に、締付金具５の円環体１５を外筒４の外端
内周に螺着し、押圧ボルト１６を締付けて内筒３
を押圧する。

最後に盲キヤツプ６を装着して作業が終了す
る。

なお、くさび状の突出端部７の外周に、ねじ溝
状の小さな凹凸を設けてケーブルシース１７にく
い込むようにしてもよい。

以上述べたように、本考案はねじ込むだけの作
業で、鉛工のような特殊技術を要することなく簡
易にケーブルに取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す断面図である。 １……ケーブル、３……内筒、４……外筒、５
……締付金具、６……盲キヤツプ、７……突出端
部、９……コネクタ、１２……テーパ面、１５…
…円環体、１６……押圧ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレア状に拡開したケーブルシース端の内側に
   嵌入されるくさび状の突出端部を有し、かつ中心
   孔に、該中心孔を開閉自在に封止するコネクタを
   設けた内筒と、この内筒およびケーブル上に被嵌
   され、前記くさび状の突出端部の外周面に対向す
   るテーパ面を有する外筒と、この外筒の外端内周
   に螺着された円環体およびこの円環体に直交して
   螺入された押圧ボルトからなる締付金具と、外筒
   の外端に着脱自在に連結された盲キヤツプとを具
   備したことを特徴とするケーブル引抜き用端末キ
   ヤツプ。