JPS62228991A - キヤスク専用プ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、原子炉建屋の使用済燃ｒ１ブール内に貯蔵
された使用済燃料を輸送時に収納する＝１；ヤスクが仮
設置されるキャスク専用プールに関する。

（従来の技術） 第３図に示すように、原子力発電所の原子炉建屋１にお
けるオペレーションフロア３には、原子炉ウェルプール
５　ａ３よび使用済燃料貯蔵プール７等が形成される。

この使用済燃料貯蔵プール７内には多数の使用済燃料貯
蔵ラック（図示せず）が配設され、このラック内に使用
済燃料１１（第７図）が収納され一時貯蔵される。

この使用演燃￥１３１は再処理のために、専用の使用済
燃料等輸送容器１３（以下、キトスクという。）に収納
されて、プラント運転時原子炉建屋内から外部へ搬出さ
れる。この搬出時に使用される設備として、オペレーシ
ョンフロア３にはキャスク専用ブール１５およびキャス
ク洗浄ピット１７　／１３＜ｍけられる。

キャスク専用ブール１５には、第５図に示ずようにカナ
ル部１９が形成される。このカナル部１９にはゲート２
１が配設可能に設りられるが、このゲート２１の配設は
、例えばキャスク専用ブール１５の内壁等がキ１１スク
１３の落下等によって破損され、そのｆＩｔＩ損箇所全
箇所するときに使用済燃わＩｆ］′藏ブール７と隔離す
るためになされる。したがって、通常時、ゲート２１は
使用済燃料貯蔵プール７内に仮設置され、キャスク専用
ブール１５と使用済燃料貯蔵ブール７とは連通される。

そのため、キャスク専用ブール１５内には通常時放射性
の高い使用済燃料貯蔵プール７内の燃料プール水が満さ
れる。なＪ３、図中符号２０は足場用の鉄板である。

また、主１１スク洗浄ピット１７は、キャスク１３がキ
ャスク（７用ブール１５内に仮設置される前模にキャス
ク１３を洗浄するためのものである。

この゛１−１１スク１３の洗浄により、例えばキ１Ｊス
ク１３に（−１ｉしたゴミ等が除かれ、キャスク１３が
キャスク専用ブール１５内に仮設置された際、キャスク
専用ブール１５内の燃料プール水の汚染が防止される。

オペレーションフロア３には、キャスク専用ブール１５
およびキャスク洗浄ピット１７の他り一ジタンク２３が
設置される。このサージタンク２３は連通孔２５を介し
て原子炉ウェルブール５および使用済燃料貯蔵ブール７
に連通される。連通孔２５の使用済燃料貯蔵ブール７側
出口には堰２７が取り付けられる。通常運転時、使用済
燃料貯蔵ブール７内の燃料プール水は、ｊ［ｌｊ　２７
を越えてサージタンク２３内に一時貯留され、ポンプで
引き込まれ、フィルタを通過して使用済燃料貯蔵ブール
７内へ戻される。この＋３ｆｌじたループが燃料ブール
水冷却浄化系統であり、この系統により燃料プール水が
冷却され浄化される。

次に、前述のキレスフ１３の取扱い作業について説明す
る。

まず、空のキャスク１３を原子炉建屋１の下階から原子
炉ＩＰ屋内に搬入する。そして、このキャスク１３を天
井クレーン２９を用い、ｍ器ハッヂ３０を通してオペレ
ーションフロア３上まで吊り上げ、キャスク洗浄ピット
１７内に仮設置する。

次に、キャスク洗浄ピット１７内でキャスク１３を洗浄
し、キャスク１３外表面のゴミ等を除去する。この洗浄
は、第４図に示す作業足ＨＡ３１に作業員が乗って、ホ
ース等を用い水を掛けることによって行なう。なお、図
中符号３２は手すりである。

キャスク１３の洗浄後、天井クレーン２９を用いてキャ
スク１３を吊り上げ、キャスク専用ブール１５内に仮設
置し、燃料プール水中に浸漬する。

キャスク１３がキャスク専用ブール１５内の燃料プール
水中に浸漬された状態で（第６図）、第７図に承りよう
に、燃料交換機３３により使用済燃料貯蔵ラックｌ）ｓ
　ｒら１本づつ使用済燃料１１を取り出し、水中移送さ
せ、カナル部１９を通過させて、キャスク１３の上方か
らキャスク１３内に挿入し収納する。

所定数の使用済燃料１１をキャスク１３内に収納した後
、天井クレーン２９によりキャスク１３をキャスク専用
ブール１５内から取り出し、キャスク洗浄ピット１７へ
気中移送する。このキャスク洗浄ピット１７内でキャス
ク１３の外表面を洗浄し、燃料プール水の放射能汚染物
質等を除去する。この洗浄後、天井クレーン２９にてキ
ャスク１３を吊り上げ、機器ハツチ３０を通して原子炉
Ｕ屋１の上階へ吊り降す。そして、このキャスク１３を
原子炉建屋１外へ搬出する。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、このにうなキャスク１３の取（及い作業ぐは
、キャスク専用ブール１５内は放射性の高い燃料プール
水で常時満されているため、キャスク１３をキャスク専
用ブール１５からキレスク洗浄ピット１７へ気中移送さ
せる際に、オペレーションフロア３上の放射線間が上昇
し、作業員が被曝する恐れがある。また、キャスク１３
をキャスク専用プール１５おＪ：びキャスク洗浄１７８
１７間で移送さゼるときに、天井クレーン２９のフック
３５がキャスク専用ブール１５内の燃料プール水中に浸
るため、フック３５に放射性物質が付着する。したがっ
て、このようなフック３５の移動によっても作業口が被
曝する恐れがある。ざらに、キャスク専用ブール１５内
の燃料プール水に浸ったキャスク１３を、作業Ｑがキャ
スク洗浄ピッ１−１７内の作業足ＢＡ３１によって直接
洗浄することから、この場合にもやはり作業員の被曝の
恐れがある。

また、フック３５がキレスフ専用プール１５内の燃料プ
ール水中浸ると、フック３５に（＝Ｊ着したゴミ等が燃
料プール水中に混入し、燃料ブール水が汚染されること
にもなる。

また、キャスク専用プール１５と使用済燃料貯蔵ブール
７とはカナル部１９にて連通状態にあることから、例え
ば大型のキ１１スク１３をキｔ・スフ専用ブール１５内
へ仮設■した場合、その搬入・搬出の前接で使用済燃料
貯蔵ブール７内の燃料プール水の水位が大きく変動する
。したがって、キトスク１３の１ｍ人時には、燃料プー
ル水が連通孔２５を介して大量にサージタンク２３内へ
流出し、このサージタンク２３内の水位が異常に上界す
る。

また、キャスク１３の搬出時には燃料プール水の水位が
著しく低下し、使用済燃料貯蔵ブール７からサージタン
ク２３内へ燃料プール水が流出Ｕず、燃料プール水冷Ｉ
ＪＩｒｐ化系統のポンプがトリップすることがある。こ
れらの問題点は、サージタンク２３を大型化することに
より解決できるが、ナージタンク２３は原子炉「フェル
ブール５と使用済燃料貯蔵ブール７との狭い領域に設け
なければならならいため、サージタンク２３の大きさに
制限がある。

さらに、オペレーションフロア３上に設置されたキャス
ク洗浄ビット１７は比較的大きなスペースを占有するた
め、プラン１〜定期点検時に種々の機器、例えば原子炉
内機器、原子炉格納容蟲ヘッドおよび原子炉圧力容器上
蓋等（ともに図示せず）をオペレーションフロア３に仮
設Ｖ１するレイダウンスペースが狭くなる欠点がある。

この発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、
作業者の被曝の低減および燃料プール水の汚染防止を図
ることができるキャスク専用プールを提供することを目
的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） この発明は、原子炉建屋の使用済燃料貯蔵プール近傍に
設【ノられ、この使用済燃料貯蔵プール内に貯蔵された
使用済燃料を輸送時に収納するキャスクが仮設置される
キ【ｒスフ専用プールにおいて、上記使用済燃料貯蔵ブ
ールとの連絡用に形成されたカナル部に、上記使用済燃
料を通過可能としかつ燃料プール水を遮蔽するシール部
材が設置されるとともに、キャスク専用プール内に放射
線間が上記燃料プール水より低い水を供給する補給水供
給装置が設けられ、さらにキせスフ専用プール内の水を
除去する排水装置が設置されたちのである。

（作用） したがって、この発明に係るキャスク専用プールは、シ
ール部材によりキャスク専用プールと使用済燃料貯蔵プ
ールとを常に隔離し、キャスクおＪ：びフックのキャス
ク専用プール内への搬出入時にはキャスク専用プールを
空にし、またキャスク専用プールに仮設置されたキャス
クに使用済燃料貯蔵ブールから使用済燃料を水中移送し
て装荷する際には、キャスク専用プール内を放射線間の
低い水で満すようにしたものである。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明に係るキャスク専用プールの第１実施
例を承り平面図、第２図は第１図の■−■線に沿うＭ１
断面図を示ず。この第１実施例において、従来と同様な
部分は同一の符号を付すことにより説明を省略する。

第３図に示す原子炉ｌｌ屋１のオペレーションフロア３
には、使用済燃料貯蔵ブール７の一角にキャスク専用ブ
ール４１（第１図）が設けられる。

このキャスク専用ブール４１はコンクリ−１−壁４３に
囲まれて形成され、このコンクリート壁４３の一ケ所に
カナル部４５が設けられる。このカナル部４５は、使用
芥燃判１１を使用済燃料貯蔵ブール７内からキャスク専
用ブール４１内へ移送する際の通路を構成する。カナル
部４５にはゲート４７およびシール部材としてのシール
ゲート４９が並列に配設される。ゲート４７は取外し自
在に構成され、主１１スク専用ブール４１内を主１１ス
ク専用ブール７内の燃料プール水から隔離する機能を協
える。

また、シールゲート４９は、ピン５０を支点に観ｇＲ式
に開閉自在に構成され、例えばゴム性状の材質で形成さ
れる。したがって、シールゲート４つは使用済燃料１１
の通過時には容易に開状態となるが、その通過後には即
座に開状態に復帰してシール機能を右する。シールゲー
ト４９のこのシール機能により、使用済燃料貯蔵プール
γ内の使用済燃料１１がキャスク専用ブール４１内へ水
中移送されるとき、使用済燃料貯蔵ブール７内の燃料プ
ール水がキャスク専用ブール４１内へ混入しないよう設
【プられる。また、シールグー１−４９はカナル部４５
から取外し可能に構成され、補修の必要時にはオペレー
ションフロア３上に容易に取り出けるようになっている
。

キャスク専用ブール４１内には、水中ポンプ５１および
排水管５３から構成される装置設される。水中ポンプ５
１はキャスク専用ブール４１底部のコーナ部に設置され
、この水中ポンプ５１に排水管５３が連結される。排水
管５３はキャスク専用ブール４１内からサージタンク２
３へ延在され、このサージタンク２３内にＵｌ口ざれる
。

このＪ：うな排水装置により、１−ヤスクｑ用ブール４
１内の水がサージタンク２３内へ排出ざれ、キャスク専
用ブール４１が空になる。また、排水管５３のうらキャ
スク専用ブール４１内に配設された部分は、複数に分割
されてフランジ継手５４で連結ざれた複数の管から形成
される。したがって、排水装置の補修時には排水管５３
が複数の管に分割される。

また、キャスク専用ブール４１内にはキャスク洗浄装置
が配設され、このキャスク洗浄装置は、一対のスプレィ
ヘッダ５５およびこれらのスプレィヘッダ５５に連結ざ
れたスプレィ配管５７から成る。スプレィ配管５７は、
例えばプラント設備としての補給水系（ＭＵＷ系》に接
続され、この系から純水が導けるようになっている。ま
た、一対のスプレィヘッダ５５は互いに半円形状であり
、それらは、−１；レスク１３を『■む円形状となるよ
うに設置される。各スプレィへラダ５５には内側にスプ
レィノズル５９が設けられ、スプレィ配管５７から導か
れた純水をキ１ｌスク１３に向って噴射可能とずる。こ
れらのスプレィヘッダ５５およびスプレィ配管５７から
成るキャスク洗浄装置は、またキャスク専用ブール４１
内へ補給水を供給する補給水供給装置としても機能ずる
。この補給水は、使用済燃料貯蔵ブール７内の燃料プー
ル水より／ｌ５［ｒＪ４線串が低い。

一方、コンクリート壁４３の上面４４には、一対の拭取
部６１を備えた拭取装置が設置される。

各拭取部６１は互いに半円形状であり、それらは円形状
となってキャスク１３を取り囲み得るよう配置される。

この拭取部６１は案内支持部６３によって互いに対向す
る方向に摺動可能に上面／１４に支持される。さらに、
拭取部６１は、上面４４に設りられた駆動部６５により
、歯ＩＩ構６７を介して互いに対向する方向に接近・離
反するよう構成される。拭取部６１の接近時には，拭取
部６１の内面がキャスク１３の外表面に接触して押圧し
、キャスク１１３に付着した水滴を拭き取る。

次に、このような構成のキャスク専用ブール４１にＪ３
いてキャスク１３の取扱い作業を説明り゛る。

まず、カナノレ部４５にゲート４７およびシールゲート
・４９を取り付け、水中ポンプ５１により：１；１シス
ク専用プール４１内の水を排出管５３を通してサージタ
ンク２３内へ排出する。この排水と並行またはその後に
、原子炉建屋１内に搬入された空のキャスク１３を天井
クレーン２９を用いてオペレーションフロア３上まで吊
り上げる。その後、同様に大月クレーン２９を用いてキ
ャスク１３をキャスク専用ブール４１内に仮設置する。

この仮設首後、スプレィ配管５７およびスプレィヘッダ
５５からキャスク専用プール４１内へ補給水（純水〉を
注水し、キャスク専用ブール４１内の水張りを行なう。

キャスク専用ブール４１内への水張りが完了した後、ゲ
ート４７を取り外し、このゲート４７を使用済燃料貯蔵
プール７内の所定位置に仮設置する。ゲート４７を取り
外した状態で、燃料交換装置を用いて使用済燃料貯蔵ブ
ール７内の使用済燃料貯蔵ラック（図示せず）から使用
済燃料１１を取り出す。そして、同様に燃料交換装置３
３によって使用済燃料１１をカナル部４５のシールゲー
ト４つを通してキャスク専用ブール４１内へ水中移送さ
せ、上方からキャスク１３内へ挿入し収納する。

所定数の使用済燃料１１をキャスク１３に収納した後、
カナル部４５にゲー１−４７を取り付ける。

この取付後、水中ポンプ５１を作動させて、キャスク専
用ブール４１内の補給水をυ−ジタンク２３へｕｌ出す
る。この排出後、キ【・スフ１３を天井クレーン２９で
少しづつ上昇さけ、それと同時にスプレィヘッダ５５の
スプレィノズル５９から純水を噴射させ、主１１スク１
３の外表面を一様に洗浄する。

この洗浄後、引続きキャスク１３を天井クレーン２９で
引き上げ続ける。この状態で、拭取装置の駆動部６５を
作動させ、拭取部６１をキャスク１３に接近させ抑圧さ
ぼる。この押圧によりキャスク１３の外表面に付着した
洗浄水の水滴を除去し、拭取洗浄を行なう。拭取洗浄後
、拭取部６１を元の離反状態に戻す。こうして、キャス
ク１３の外表面が充分に洗浄される。引続き天井クレー
ン２９を用いてキャスク１３をオペレーションフロア３
の上方まで吊り上げ、オペレーションフロア３の上方を
水平に移送させ、次に機器ハツチ３１内を下降させる。

その後、キャスク１３を原子炉建屋１外へ搬出する。

一方、キャスク１３の洗浄後の移送と並行して、キャス
ク専用ブール４１内に溜った洗浄残液を水中ポンプ５１
の作動によりサージタンク２３へ排出する。この排出後
、スプレィヘッダ５５のスプレィノズル５９から補給水
としての純水をキャスク専用ブール４１内に注水し、水
張りしておく。

これにより、キャスク専用プール４１の内壁面に付着し
た例えば放射性物質等が乾燥して粉塵となり、オペレー
ションフロア３上方の気中に飛散することがない。した
がって、キャスク専用ブール４１内はキ１１スク取扱い
時以外常に純水で満され、放射性の高い燃料プール水か
ら完全に隔離された状態になっている。

次に、この第１実施例の効果を説明する。

上記実施例によれば、キャスク専用プール４１のカナル
部４５にゲート４７およびシールゲート４つが設置され
、使用済燃料１１の水中移送時にはシールゲート４９に
よって、またそれ以外の時にはゲート４７１３よびシー
ルゲート４９によってキャスク専用ブール４１内を使用
済燃料貯蔵ブール７内の燃料プール水から隔離している
。また、キャスク専用ブール４１内には補給水供給装置
としで機能するキャスク洗浄装置（５５，５７＞により
、キャスク１３の搬出入時以外は純水で満される。この
純水は、ゲート４７およびシールゲート４９の機能で燃
料プール水によってｔ！ｌ！８化されることがない。さ
らに、キャスク１３は、拭取装置（６１，６３，６５，
６７）により水滴が拭き取られる。これらのことから、
キャスク１３は放射能汚染されることがなく、その結果
、キャスク１３を天井クレーン２９によって気中移送さ
ぼる際にもオペレーションフロア３上の放射［ｉが低い
。しＩζがって、作業員の被曝を低減することができる
、。

また、キャスク専用プール／１１内には排水装置（５１
，５３）が設けられ、：Ｉ：　ｐスフ専用ブール４１内
へのキャスク１３の搬出入時にはキャスク専用ブール４
１内が空になる。さらに、ゲート４７およびシールゲー
ト４９により燃料プール水が空の主１１スク専用ブール
４１内に流入することもない。そのため、キャスク１３
を搬出入する天井クレーン２９の７ツク３５が燃料プー
ル水に浸されることがなく、その結果、フック３５が放
射化されず、フック３５による作業員の被曝も低減する
ことができる。

さらに、キャスク専用ブール４１内には拭取装置（６１
，６３，６５，６７）が配設され、これらは遠隔操作に
よって４：ヤスク１３に付着した水滴を取り除くことか
ら、作業員は放射線間の比較的高い使用済燃料貯蔵ブー
ル７から離れて作業することができ、この点からも作業
員の被曝を低減することができる。

また、キャスク専用ブール４１はゲート４７おＪ：びシ
ールグー１−４９により隔離され、キャスク専用ブール
４１内へのキャスク１３の搬出入時にはキャスク専用ブ
ール４１内は排水装置ｆｆ（５１゜５３）により空にな
るため、天井クレーン２９のフック３５によって使用済
燃料貯蔵ブール７内の燃料ブール水が汚染されることが
ない。

また、キャスク専用ブール４１内へのキャスク１３の搬
出入時にはキャスク専用ブール４１内は排水装置（５１
，５３）により空になり、かつゲート４７およびシール
ゲート４９により使用済貯蔵ブール７内の燃料プール水
と隔離されるため、搬出入されるキャスク１３の大型、
小型によって使用済燃料貯蔵ブール７内の燃料プール水
の液面が変ｆｌＪすることがない。そのため、サージタ
ンク２３内へは常時適正用の燃料プール水が導かれ、燃
料ブール水冷２Ｊ１浄化系統による冷却、浄化ら好適に
なされるとともに、サージタンク２３を大型化する必要
もない。

さらに、キャスク専用ブール４１内にキャスク洗浄装置
（５５，５７）および拭取装置（６１゜６３．６５．６
７）が配設されて、口のキャスク専用ブール４１内にて
キャスク１３の洗浄が可能になったことから、オペレー
ションフロア３上には従来のようなキャスク洗浄ピット
１７を設置する必要がない。その結果、定期点検時に、
オペレーションフロア３上における機器のレイダウンス
ペースが拡大し、保守点検作業の安全性を向上させるこ
とができる。

次に、第２実施例を説明する。

この第２実ｈＩＩ９４はオペレーションフロア３にキャ
スク専用ブール４１およびキャスク洗浄ピットの両者を
設ける。主１１スク専用ブール４１のカナル部４５にゲ
ート４７およびシールゲート４９を設置し、キャスク専
用ブール４１内に排水装置（５１，５３＞を設置する。

さらに、キャスク専用ブール４１内には第１実ＩＭ例の
キャスク洗浄装置（５５，５７）とは別個の補給水供給
装置を配置する。また、キャスク洗浄ピットにはキャス
ク洗浄装置（５５，５７）および拭取装置（６１゜６３
．６５．６７＞および排水装置（５１，５３）を設置す
る。

キャスク１３の取扱い作業は、まず天井クレーン２９に
てオペレーションフロア３上に吊り上げられた空のキャ
スク１３を、第１実施例と同様に空のキャスク専用ブー
ル４１内へ仮設置する。次に、上記補給水供給装置によ
ってキャスク専用ブール４１内を水張りし、その後キャ
スク１３内に使用済燃料１を装荷する。次に、再びキャ
スク専用ブール４１内を空にして天井クレーン２９にて
キＩＰスク１３をキャスク洗浄ピットに移し、ここでキ
ャスク１３を洗浄し、水滴を除去する。その後、天井ク
レーン２９にて主１１スク１３を搬出する。

この場合にも、キャスク専用ブール４１内に燃料プール
水の侵入がないためキ１／スク１３が１１１０４化され
ず、またキャスク１３の搬出入時にはキ１１スク専用ブ
ール４１内が空になることからフック３５もｔＩｉ躬化
されない。さらに、キャスク洗浄ピット内でも遠隔操作
でキｔ／スク１３の洗浄を行なうことができる。故に、
これらの場合も作業Ｑの被曝を低減することができる。

また、キャスク１３の搬出入時にはキャスク専用ブール
４１内が空になるので、使用済燃料ブール７内の燃料プ
ール水がフック３５によって汚染されることがない。

さらに、キャスク１３の大小による燃料プール水の変動
がなく、ナージタンク２３を大型化する必要もない。

次に、第３実施例を説明する。

この第３実施例は、オペレーションフロア３にキャスク
専用プール４１とキャスク洗浄ビット１７を設け、キャ
スク専用プール４１を第２実施例と同様の構成とし、キ
ャスク洗浄ピッ１−１７を従来と同様の構成としたもの
である。この場合も、キャスク１３Ｉ３よびフック３５
が放射能汚染されないため、作業員の被曝を低減するこ
とができる。

また、キャスク１３の搬出入時にキャスク専用ブール４
１内が空になるので、使用済燃料貯蔵ブール７内の燃料
プール水の汚染もなく、燃料プール水の水位の変動もな
い。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明に係るキャスク専用プールによ
れば、使用済燃料貯蔵ブールとの連絡用に形成されたカ
ナル部に使用済燃料を通過可能としかつ燃料プール水を
遮蔽するシール部材が設置されるとともに、キャスク専
用ブールに放射線間が燃料プール水よりも低い水を供給
する補給水供給装置が設【プられ、ざらにキャスク専用
プール内の水を除去する排水装置が設置されたことから
、キャスク専用プールがｌｌｉ　ＤＩ性の高い燃料プー
ル水で満されることがないため、作業員の被曝を低減す
ることがでさるとともに、燃料プール水の汚染を防止Ｊ
ることもできるという効果を秦する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るキャスク専用プールの第１実施
例を示す平面図、第２図は第１図の■−■線に沿う縦断
面図、第３図は従来のキャスク専用プールを備えた原子
炉建屋のオペレーションフロア平面図、第４図は第１図
のオペレーションフロアに設置されたキャスク洗浄ピッ
トの縦断面図、第５図は第３図の一部を拡大して示す平
面図、第６図は第５図のＶｌ　−Ｖｌ線に沿う縦断面図
、第７図はキャスクに使用済燃料を装荷する作用を承り
図である。 １・・・原子炉建屋、７・・・使用済燃料貯蔵プール、
１１・・・使用済燃料、１３・・・キャスク、４１・・
・キャスク専用プール、４５・・・カナル部、４９・・
・シールゲート、５１・・・水中ポンプ、５３・・・排
出管、５５・・・スプレィヘッダ、５７・・・スプレィ
配管、６１・・・拭取部。 代理人弁理士　　則　近　憲　佑 同　　　　　　　　三　　俣　　弘　　文第４　図 第　５　図 ＄　６　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原子炉建屋の使用済燃料貯蔵プール近傍に設けられ
   、この使用済燃料貯蔵プール内に貯蔵された使用済燃料
   を輸送時に収納するキャスクが仮設置されるキャスク専
   用プールにおいて、上記使用済燃料貯蔵プールとの連絡
   用に形成されたカナル部に、上記使用済燃料を通過可能
   としかつ燃料プール水を遮蔽するシール部材が設置され
   るとともに、キャスク専用プール内に放射線間が上記燃
   料プール水より低い水を供給する補給水供給装置が設け
   られ、さらにキャスク専用プール内の水を除去する排水
   装置が設置されたことを特徴とするキャスク専用プール
   。 ２、キャスク専用プール内にキャスク洗浄装置および拭
   取装置が設けられた特許請求の範囲第１項記載のキャス
   ク専用プール。 ３、キャスク洗浄装置は補給水供給装置として機能する
   特許請求の範囲第２項記載のキャスク専用プール。