JPS6222798B2 - - Google Patents

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JPS6222798B2
JPS6222798B2 JP57124014A JP12401482A JPS6222798B2 JP S6222798 B2 JPS6222798 B2 JP S6222798B2 JP 57124014 A JP57124014 A JP 57124014A JP 12401482 A JP12401482 A JP 12401482A JP S6222798 B2 JPS6222798 B2 JP S6222798B2
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JP
Japan
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base material
hairline
aluminum
aluminum base
masking film
Prior art date
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Expired
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JP57124014A
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English (en)
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JPS5915000A (ja
Inventor
Masatoshi Hirai
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Shokosha KK
Original Assignee
Shokosha KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、家電製品などの装飾パネル又は建
築内装材などに用いるアルミニウム基材の装飾法
に関する。
アルミニウム基材の装飾手段として、該基材の
表面の一部にヘアライン模様を形成し、該ヘアラ
イン模様と前記基材の生地面との光沢度差を利用
して、アルミニウム基材を装飾することが行なわ
れている。
しかして、アルミニウム基材を前記のように装
飾するのに、従来では、先ずアルミニウム基材の
表面を脱脂処理し、該基材の表面の一部にマスキ
ング剤を被覆させた後、ヘアライン加工を行なつ
て、マスキング剤の被覆部分以外にヘアライン模
様を形成し、この後マスキング剤を剥離して、前
記ヘアライン形成部分にマスキング剤を被覆し、
前記基材の非ヘアライン部分に電解又は化学研磨
処理を施して、中和処理を行なつた後、この非ヘ
アライン部分のマスキング剤を剥離し、しかる後
に前記基材の表面を直流電流により陽極酸化処理
して、アルミニウム基材の装飾を行なつている。
斯くすることにより、アルミニウム基材の表面
にヘアライン模様と前記基材の生地面である非ヘ
アライン部とが表出され、これらの光沢度差によ
り外観の優れたものとなるのであり、しかも前記
基材を染料にて染色することにより、ヘアライン
模様には多くの染料が、また非ヘアライン部には
少ない染料が沈着されて、前記光沢度差と相俟つ
て明暗のある装飾模様が得られるのである。
ところが、前記従来の装飾法では、多くの処理
工程を必要として、製作コストが高くつくばかり
でなく、処理工程が多いことから不良品の発生率
も高くなつて、製品が高価となるのを避け難い問
題がある。
しかして本発明者は、前記の処理工程を省略化
して、製作コストを低減化させるために研究開発
を行なつた結果、アルミニウム基材をバフ、ロー
ル又はプレスなどにより機械的に鏡面処理すれ
ば、前記研磨処理工程及び該処理工程に伴なう前
後処理工程、つまり前述した脱脂処理、研磨処理
及び中和処理の各工程を省略でき、しかも前記機
械的鏡面処理を各工程の最初に行なうことによ
り、マスキング剤の被覆及び剥離処理回数を少な
くでき、前記アルミニウム基材の装飾処理工程を
大幅に省略できることを確認したのである。
そこで、アルミニウム基材に、先ず機械的鏡面
処理を行ない、該基材の表面の一部にマスキング
剤を被覆させた後、ヘアライン加工を行なつて、
マスキング剤の被覆部分以外にヘアライン模様を
形成し、このマスキング剤を剥離した後、前記基
材の表面を従来と同様に直流電流を用いて陽極酸
化処理を行なつたのであるが、直流を用いた場
合、前記基材表面の光沢度が極端に悪くなり、特
に染料にて染色するときは、表面全体がくすん
で、装飾価値が著しく低下したのである。
この理由は明らかではないが、アルミニウム基
材を従来の処理工程で化学的或は電気的に研磨処
理する場合、アルミニウム基材表面の結晶構造に
変化をきたすことがなく、陽極酸化処理により光
沢のある酸化皮膜が得られるのに対して、前述の
ようにアルミニウム基材を機械的に鏡面処理する
ときには、結晶構造が圧潰されたりして劣化する
のであり、これを直流で陽極酸化処理することに
より、強力な溶解作用が前記結晶構造に及ぼされ
て、アルミニウム基材の表面に凹凸が生じ、この
凹凸が光沢度の低下の原因になるものと推測され
たのである。
以上のような考察のもとに、本発明者は、さら
に研究を行なつたところ、陽極酸化処理時に交流
電流を用いれば、アルミニウム基材の表面に激し
い溶解作用が生じることなく、従つて機械的鏡面
処理により劣化された結晶構造に影響を与えるこ
となく、陽極酸化処理が可能となることを知り、
本発明を完成するに至つたのである。
しかして本発明は、アルミニウム基材の表面に
機械的鏡面処理を施し、該基材の表面の一部にマ
スキング剤を被覆させた後、機械的なヘアライン
加工を行なつて、マスキング剤の被覆部分以外に
ヘアライン模様を形成し、しかる後にマスキング
剤を剥離して、前記基材の表面を交流で陽極酸化
処理することにより、アルミニウム基材の装飾を
行なうようにしたものである。
前記アルミニウム基材としては、アルミニウム
及びアルミニウム合金を用いることができ、また
アルミニウム基材は、用途に応じて板材又は成形
品を用い得るのである。
また、アルミニウム基材の表面に施す機械的鏡
面処理には、バフ、ロール及びプレスなどの処理
手段が採用される。
さらに、マスキング皮膜としては、一般に市販
されているマスキングインキ、紫外線硬化形イン
キ又は型紙などを用い、このマスキング皮膜をス
クリーン印刷又はハケ塗り、その他の手段でアル
ミニウム基材の表面の一部に被覆させるのであ
る。
また、機械的なヘアライン加工は、スコツチヘ
ア或はワイヤーヘアなどを用い、アルミニウム基
材に形成すべきヘアライン模様の目の深さ或は目
の粗さによつて任意のものを採用する。
また、陽極酸化処理は、交流電流で行なうこと
が必須条件であり、交流を用いることにより、ア
ルミニウム基材に光沢のある酸化皮膜が形成さ
れ、しかもアルミニウム基材を染料にて染色する
とき、明暗のある美しい装飾模様が得られるので
ある。
以上のような本発明にかかる装飾法によれば、
次の優れた利点がある。
先ず、アルミニウム基材の表面に機械的鏡面処
理を施すため、従来必要とした電解又は化学研磨
処理及びその前後処理、つまり脱脂処理、研磨処
理及び中和処理の各工程が省略できる。
また、前記機械的鏡面処理を各工程に先立つ
て、最初に行なうことにより、マスキング皮膜の
被覆及び剥離処理回数を従来に較べ少なくでき、
前記研磨処理及びこれに伴なう前後処理の省略化
と相俟つて、アルミニウム基材を装飾するのに必
要な処理工程を大幅に短縮できて、製作コストを
低減し、かつ処理工程の縮減により不良品の発生
率を減少させ得て、製品の安価な提供ができるの
である。
次に、前記鏡面処理を施した後に、アルミニウ
ム基材の表面一部にヘアライン模様を形成し、該
基材を交流電流を用いて陽極酸化処理するため
に、直流電流で陽極酸化処理する場合のように、
光沢度の低下を招くことなく、光沢度の高い美し
い酸化皮膜を形成でき、前記ヘアライン模様と非
ヘアライン部とにより、装飾価値の優れたアルミ
ニウム基材が得られるのである。
特に、前記アルミニウム基材を染料により染色
したとき、ヘアライン模様部分には多くの染料
が、非ヘアライン部には少ない染料が沈着され、
しかもこの基材の表面は高い光沢度を有している
ため、明暗のある美しい装飾模様が得られるので
ある。
以下、本発明を具体的実施例を挙げて説明す
る。
実施例 1 99.8%アルミニウム板を用い、該アルミニウム
板の表面をバフ加工機によりバフ研磨した。
次に、前記アルミニウム板の表面の一部に、マ
スキングインキをスクリーン印刷により印刷し
て、マスキング皮膜を形成した。
そして、前記アルミニウム板をスコツチワイヤ
を用いてヘアライン加工し、該アルミニウム板の
前記マスキング皮膜以外の部分にヘアライン模様
を形成した。
しかる後に、前記マスキング皮膜を剥離して、
アルミニウム板を次のようにして陽極酸化処理し
た。
電解浴として、20%硫酸浴を調製し、電流密度
4.0A/dm2、電解時間15分、交流で前記アルミニ
ウム板を陽極酸化処理し、6.0μ厚の酸化皮膜を
形成した。
この結果、前記ヘアライン模様の部分には沈ん
だ感じの無色半透明の光沢が、また非ヘアライン
部には光輝ある無色透明の光沢がそれぞれ表出さ
れ、これらの光沢度差により美しい装飾模様が得
られた。
また、前記アルミニウム板の表面を、染料・
BronzeTL(スイス、サンド社製)により染色し
たところ、ヘアライン模様部分には沈んだ感じの
暗色のブロンズ色が表出され、非ヘアライン部に
は深味のある光輝性に富む明るいブロンズ色が表
出された。
実施例 2 アルミニウム型材(シリコン0.5%、マグネシ
ウム0.7%を含むアルミ合金)を用い、該アルミ
ニウム型材の表面を鏡面仕上げされたロール加工
機によりロール研磨した。
次に、前記アルミニウム型材の表面に、実施例
1と同様にしてヘアライン模様を形成した。
しかる後に、前記アルミニウム型材を次のよう
にして陽極酸化処理した。
電解浴として、15%シユウ酸浴を調製し、電流
密度3.0A/dm2、電解時間20分、交流で前記アル
ミニウム型材を陽極酸化処理し、5.5μ厚の酸化
皮膜を形成した。
この結果、前記ヘアライン模様部分には沈んだ
感じの薄い金色の半透明光沢が、また、非ヘアラ
イン部には光輝ある薄い金色の透明光沢がそれぞ
れ表出され、これらの光沢度差により美しい装飾
模様が得られた。
また、前記アルミニウム型材の表面を、染料・
Golden Orange 2RL(スイス、サンド社製)に
より染色したところ、ヘアライン模様部分には沈
んだ感じの暗色の金色が表出され、非ヘアライン
部には深味のある光輝性に富む明るい金色が表出
された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム基材の表面に機械的鏡面処理を
    施し、該基材の表面の一部にマスキング皮膜を被
    覆させた後、機械的なヘアライン加工を行つて前
    記マスキング皮膜の被覆部分以外にヘアライン模
    様を形成し、しかる後前記マスキング皮膜を剥離
    して、前記基材の表面を交流で陽極酸化処理する
    ことを特徴とするアルミニウム基材の装飾法。 2 アルミニウム基材の表面に機械的鏡面処理を
    施し、該基材の表面の一部にマスキング皮膜を被
    覆させた後、機械的なヘアライン加工を行つて前
    記マスキング皮膜の被覆部分以外にヘアライン模
    様を形成し、しかる後前記マスキング皮膜を剥離
    して、前記基材の表面を交流で陽極酸化処理し、
    且つ該基材の表面を染料で染色することを特徴と
    するアルミニウム基材の装飾法。
JP12401482A 1982-07-15 1982-07-15 アルミニウム基材の装飾法 Granted JPS5915000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12401482A JPS5915000A (ja) 1982-07-15 1982-07-15 アルミニウム基材の装飾法

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JP12401482A JPS5915000A (ja) 1982-07-15 1982-07-15 アルミニウム基材の装飾法

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Publication Number Publication Date
JPS5915000A JPS5915000A (ja) 1984-01-25
JPS6222798B2 true JPS6222798B2 (ja) 1987-05-20

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ID=14874886

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JP12401482A Granted JPS5915000A (ja) 1982-07-15 1982-07-15 アルミニウム基材の装飾法

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Families Citing this family (3)

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KR200222926Y1 (ko) * 2000-09-05 2001-05-15 신충식 장식용 알루미늄판
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JPS5536069A (en) * 1978-09-08 1980-03-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Forging method of toothed wheel with projection

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