JPS63143289A - 装飾板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ネームプレート、バッジ又は操作パネルなど
として使用する装飾板の製造方法に関する。

（従来の技術） 本発明者は、以前に特願昭６０−２２２３３０号におい
て、アルミニウム及びその合金（以下アルミニウムと略
称する）の表面装飾処理法を提案した。

前記表面装飾処理法の要旨は、アルミニウムをアルマイ
ト処理して染色処理を施した後、電着塗装処理して焼付
処理を行うようにしたもので、前記アルミニウムの表面
に塵埃の付着や樹脂溜りを招いたりすることな（、表面
に強固で光沢のある美しい電着塗装処理面をもつ外観良
好な装飾板を得るようにしたものである。

（発明が解決しようとする問題点） しかして以上のごとき表面装飾処理法によれば、前記ア
ルミニウムの表面に、前記電着塗装処理による電着塗装
処理面が形成されるのであるが、前記表面装飾処理法を
利用して、ネームプレートなどの装飾板を実際に製造す
る場合、前記アルミニウムの表面に単に前記電着塗装処
理面を形成したたけでは、装飾価値が劣り、最近では特
に装飾価値の高い装飾板が要求されている。

本発明は、以上のごとき要求に基づいて成したもので、
その目的は、前記アルミニウムの表面に形成される電着
塗装処理面の一部に、該アルミニウム自体がもつメタリ
ック感を表出させることにより、装飾価値の高い装飾板
の製造方法を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明にかかる装飾板の製造方法は、図面の実施例に示
したごとく、アルミニウム及びその合金に下地処理を施
して、この下地処理面に電着塗装処理を行った後、削り
出し加工を施して、この削り出し加工面にアルマイト処
理を施し、この後該アルマイト処理面を染色処理するこ
とを特徴とするものである。

（作用及び効果） しかして以上のごとき装飾板の製造方法では、前記電着
塗装処理による電着塗装処理面の一部に、前記削り出し
加工による削り出し加工面、つまりアルミニウム自体が
もつメタリック感が表出されるのであり、換言すれば装
飾板の外表面に、前記電着塗装処理面とメタリック感の
ある削り出し加工面とが形成されるのであり、従って装
飾板の外観が良好となって、装飾価値の高いものとなる
のである。

（実施例） 以下本発明にかかる装飾板の製造方法を図面の実施例に
よって説明する。

先ず、図面に示したごとく、アルミニウムを前処理して
、下地処理を行うのである。

前記アルミニウムの前処理としては、脱脂処理、機械及
び化学的な研磨処理、機械及び化学的な梨地処理、ヘア
ライン加工処理及びサンドブラスト処理などの一般的な
加工処理が行われる。

しかして前記アルミニウムの下地処理は、主としてアル
マイト処理を採用するのであって、例えば５〜２０％の
硫酸浴を用い、電流密度２〜８Ａ／ｄＩｒＩｌ′１電解
時間５〜１０分の処理条件下で硫酸アルマイト処理を施
して、２〜６μｍの硫酸被膜を前記アルミニウムに形成
するのである。また前記アルミニウムの下地処理として
は、化学的な被膜形成手段による化成被膜処理、又はク
ロメート剤を用いた電解、非電解クロメート処理などを
採用することができる。

次に、前記下地処理を行った後、この下地処理面を電着
塗装処理するのである。

前記電着塗装処理は、アニオンタイプ又はカチオンタイ
プの樹脂を用ｔ・、該樹脂を液槽内に装填して１５〜３
０℃に保温し、この液槽内に電極と対向させて前記アル
ミニウムを吊持し、これらアルミニウムと電極との間に
８０〜２００Ｖの電圧をかけ、３０秒〜３分間通電して
電着塗装処理を行うのである。

また図面の実線で示した実施例では、前記電着塗装処理
工程において、樹脂中に染料を混入した着色電着塗装処
理手段を採用しており、斯くする場合には前記電着塗装
処理面が着色されるばかりではなく、該電着塗装処理面
を通して前記下地処理面が外部に表出され、装飾板の全
体がメタリック感に富むものとなって、外観に優れたも
のとなる。

しかして前記電着塗装処理を施した後、炉中において１
００〜２５０℃の温度条件下において焼付処理を施すの
である。

また前記焼付処理を施した後に、前記電着塗装処理面が
形成された前記下地処理面を、削り出し加工して、文字
や模様などを形成するのであり、この削り出し加工とし
ては、ダイヤカット加工手段、又はスコッチワイヤなど
を使用したヘアー加王手段が採用され、これらの加工手
段を採用することにより、前記模様などの精密な加工が
可能となるばかりか、アルミニウム自体がもつ光沢のあ
るメタリック感を表出することが可能となる。

更に前記削り出し加工を行った後に、この削り出し加工
面をアルマイト処理するのであり、このアルマイト処理
は、前述した下地処理として行うアルマイト処理の場合
と同様にして行う。

しかる後、前記削り出し加工面に形成されるアルマイト
処理面に、染色処理を施して、この染色処理面を周知の
封孔処理手段で封孔処理し、前記染色処理面を保護する
のである。

前記アルマイト処理面の染色処理は、有機又は無機染料
溶液を用い、これら染料溶液中にディピングして、前記
アルマイト処理面を染色するのであり、この有機染料で
染色する場合には、例えばＢｏｒｄｅａｕｘＲＬ（スイ
ス・サンド社製）の３〜１０　ｇ　／　ｔｚ溶液を用い
、該溶液を５０〜８０℃に加温して１〜５分間浸漬し、
前記アルマイト処理面を紅色に着色するのであり、若し
くはＢｌｕｅＧ（スイス・サンド社製）の３〜Ｌｏｇ／
ＹＺ溶液を用い、該溶液を５０〜８０°Ｃに加温して１
〜５分間浸漬し、前記アルマイト処理面を青色に着色す
るのであり、また前記無機染料で染色する場合には、シ
ュウ酸第２鉄アンモニウムの５〜２０　ｇ　／　ＡＬ温
溶液用い、該溶液を５０〜８０℃に加温して３〜１０分
間浸漬し、前記アルマイト処理面を黄色に着色するので
ある。この染色処理時に、前記染料溶液中の染料配合量
又は前記アルマイト処理面の浸漬時間を変更することに
より、該アルマイト処理面に形成される色の濃淡を任意
に変化させ得るのである。

以上のごとくして得られた装飾板は、外表面に前記電着
塗装処理面と、染色処理され、かつ光沢のあるメタリッ
ク感をもつ強度に優れたアルマイト処理面とが形成され
て、装飾価値が高まり、外観に優れたものとなるのであ
る。

また本発明では、図面の点線で示したごとく、前記下地
処理工程の次に行う着色電着塗装処理手段に変えて、染
色処理とクリヤー電着塗装処理を行うこともできる。尚
、この場合には、前記染色処理を行うことから、前記ア
ルミニウムの下地処理としては、主にアルマイト処理が
採用されるのである。

即ち、前記下地処理した後、この下地処理面を、前述し
た染色処理工程の場合と同様にして染色処理し、この後
前記着色電着塗装処理手段の場合とは異なり、樹脂中に
染料などを混入することなく、クリヤー樹脂を用い、こ
のクリヤー樹脂により前記下地処理面を電着塗装処理す
るのであり、斯くするときにも前述した場合と同様な装
飾板を得ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明にかかる装飾板の製造方法を示すフローシ
ート図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）アルミニウム及びその合金に下地処理を施して、
   この下地処理面に電着塗装処理を行った後、削り出し加
   工を施して、この削り出し加工面にアルマイト処理を施
   し、この後該アルマイト処理面を染色処理することを特
   徴とする装飾板の製造方法。
2. （２）削り出し加工が、ダイヤカット加工又はヘアー加
   工であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   装飾板の製造方法。
3. （３）電着塗装処理として、着色電着塗装処理を行うこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   装飾板の製造方法。
4. （４）電着塗装処理として、クリヤー電着塗装処理を行
   い、該クリヤー電着塗装処理の前処理として、染色処理
   を行うことを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２
   項記載の装飾板の製造方法。