JPS62227966A

JPS62227966A - 防振用塗膜形成材料

Info

Publication number: JPS62227966A
Application number: JP7095686A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Motojima; 本島　克己; Takashi Shimada; 嶋田; Haruki Kato; 加藤　春樹; Masato Ida; 位田　正人; Heihachiro Mukoda; 向田　平八郎
Original assignee: OMIYA KOGYO KK; Nissan Motor Co Ltd; Cosmo Co Ltd
Current assignee: OMIYA KOGYO KK; Nissan Motor Co Ltd; Cosmo Co Ltd
Priority date: 1986-03-31
Filing date: 1986-03-31
Publication date: 1987-10-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、展色剤、水硬性無機充填剤及び他種充填剤か
ら成る防振用塗膜形成材料に関する。詳しくは自動車等
の板金基材に対して密着性がよく、厚塗りが出来しかも
防振性の優れた塗料を提供しようとするものである。

（従来の技術と問題点）従来、自動車車体室内の防振材料は、アスファルト等の
瀝青物質に炭酸カルシウム、およびアスベスト等の充填
剤を配合した厚さ２〜４ｍｍのシートを床面に貼付は熱
融着する方法がとられているが、複雑な形状の床面であ
るために全面被覆が難しく、しかも熱融着しない個所や
部分的な接着不良が生じ充分な防振性が得られない等の
施行上の問題をかかえており防振シートに替わる新規防
振材料の開発が要望されている。

このような問題を解決する方法として、充填剤に特徴を
もたせた防振塗料を塗装する方法、（例えば特開昭５５
−５８２６２号）が提案されているが、いまだ実用化さ
れるに至っていない。

自動車車体室内の防振に適用する塗料には、塗装時に充
分な流動性を持ち、４ｍｍ程度の厚塗り施工の場合でも
垂れ下がりのないこと等の作業性能を有し、しかも激し
い振動や衝撃下において板金基材への密着性がよく、機
械的な転圧を行った従来のシートと同等以上の防振性能
が要求される。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは、基材への密着性、防振性及び作業性等に
優れた塗料を開発すべく、鋭意研究した結果、展色剤に
水硬性無機充填剤および他種充填剤を混合することによ
り、前記要求を満足することを見出し、本発明を達成す
るに至った。

即ち、本発明は、展色剤１００重量部に対して水硬性無
機充填剤１００〜２００重量部、他種充填剤５０〜１５
０重量部を混合してなることを特徴とする防振用塗膜形
成材料に関する。

本発明の防振用塗膜形成材料に使用し得る展色剤として
は、石油系アスファルト、スチレン−ブタジエンゴム、
クロロプレンゴム、アクリル樹脂、アクリル共重合体樹
脂、酢酸ビニル共重合体樹脂、スチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂及び天然
アスファルト等が挙げられるが、特に石油系アスファル
トと他の展色剤とを組み合わせたものが好ましい。

該展色剤は、芳香族炭化水素系、石油系炭化水素系、ア
ルコール系及びエステル系等の溶剤で溶解して用いるか
、又は水で分散或いは乳化して使用される。

一方、本発明に使用する水硬性無機充填剤は、風砕スラ
グと少なくともセメント、セッコウ及び石灰から選ばれ
た１種とから成り、風砕スラグの混合割合が全水硬性無
機充填剤の合計重量の９０％以上であることが好ましい
。

前記風砕スラグは例えば、酸化カルシウム４０％、ケイ
酸３３％、酸化アルミニウム１７％、酸化マグネシウム
６％等から構成され、それ自身水硬性が無いか、或いは
有っても微弱である。しかしながら、風砕スラグは水酸
化カルシウム及びアルカリ塩類等の存在下で、スラグの
ガラス質組織を構成する網目構造が切断され、成分が溶
解し、ＣａＯ−３ｉＯ□−Ｈ２Ｏ系の水和生成物ができ
凝結硬化する性質を有する。この性質は潜在水硬性と言
われる。

風砕スラグのもつ潜在水硬性は、非常に弱く塗料の流動
性を損なう程でもない。しかしながら、セメント等の刺
激剤を少量添加することにより、塗装時における塗膜の
ワレを防止するばかりでなく塗料の乾燥速度を早める効
果がある。さらに、該風砕スラグは、転炉、高炉などの
製錬炉から副生されるスラグを風砕して得られるもので
、適当な密度を持ち、優れた防振性をも発揮する。

本発明の他種充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク
、ケイ砂、白土、キルン灰、ベンガラ、アスベスト、セ
ルロースファイバー及ヒプラスチック繊維等が挙げられ
る。

該他種充填剤は、塗膜の均一性、防振性及び断熱性等を
調整するために、前記水硬性無機充填剤と併用すること
が好ましい。

水硬性無機充填剤及び他種充填剤は、いずれも公知の任
意の方法により粒径３００μ以下に、好ましくは１５０
μ以下に調製して使用される。即ち、充填剤の粒径が３
００μより大になると、所定の防振性を得ることが困難
になるばかりでなく、塗料の貯蔵安定性及び作業性が著
しく損なわれる。

上記充填剤の混合割合は、展色剤１００重量部に対して
、水硬性無機充填剤１００〜２００重量部、他種充填剤
５０〜１５０重量部の割合で用いられる。

水硬性無機充填剤が１００重量部に満たない場合には防
振性が低下するため好ましくない。また、２００重量部
を越えて添加されると、基剤に対する密着性が悪くなっ
たり、塗膜にワレ等が発生し密閉性が損なわれる。なお
、風砕スラグの混合割合については、全水硬性無機充填
剤の合計重量の９０％以上が好ましく、この数値以下で
は風砕スラグの水和反応が進行して塗料の流動性が徐々
に低下し、作業性が悪化する。

一方、他種充填剤の混合割合が５０重量部未満になると
、塗膜が不均一になり防振性が低下する。

また、他種充填剤が１５０重量部を越えると、展色剤お
よび水硬性無機充填剤の割合が減少するため、基材への
密着性、防振性及び作業性等が悪化し、好ましくない。

本発明の防振用塗膜形成材料は、有機溶剤又は水等の溶
媒を加えて攪拌混合することにより塗料化される。また
、予め前記展色剤を溶媒により溶解した後、水硬性無機
充填剤及び他種充填剤を加えて攪拌混合して塗料化する
ことも出来る。この場合、必要に応じて通常の粘度調節
剤及び凍結防止剤等の添加剤を添加することも出来る。

上記操作により前記防振用塗膜形成材料から調製される
塗料は、揮発分４０重量％以下、粘度１０．０００〜１
００．０ＯＯｃｐ　（２０℃、回転数６ｒｐｍ）及び比
重１．・０〜２．０の範囲内の性状が望ましく、圧送ス
プレー又はエアレススプレー機等の公知の任意の方法に
より、自動車等の板金基材に塗布することも出来る。

（実施例）以下本発明を次の実施例及び比較例によりさらに詳細に
説明する。

実施例　１展色剤ストレートアスファルト　　９０　　重ＩＮスチレンー
ブタジンゴム　　１０　　重量部アクリル樹脂　　　　
　　　２０　　重量部水硬性無機充填剤風砕スラグ　　　　　　　１１０　　重量部ポルトラン
ドセメント　　　１０　　重量部他種充填剤炭酸カルシウム　　　　　　３０　　重量部タルク　　
　　　　　　　　３０　　重量部上記展色剤に水８０重
量部を加え乳化した後、所定量の水硬性無機充填剤及び
他種充填剤を加え攪拌混合し、更に凍結防止剤、粘度調
整剤及び水を加え防振塗料とした。

実施例　２展色剤ストレートアスファルト　　９０　　重ＩＩ天然アスフ
ァルト　　　　　５　重量部スチレン−酢酸ビニル樹脂
　２５　　重量部水硬性無機充填剤風砕スラグ　　　　　　　１５０　　重量部セッコウ　
　　　　　　　　１５　　重量部他種充填剤カオリン　　　　　　　　　６０　　重量部キルン灰　
　　　　　　　　３０　　重量部上記組成物を実施例１
と同様の方法にて調製し防振塗料とした。

実施例　３展色剤ストレートアスファルト　　９０　　重量部アクリル共
重合体樹脂　　　２０　　重量部水硬性無機充填剤風砕スラグ　　　　　　　１１０　　重量部セッコウ　
　　　　　　　　５　重量部ポルトランドセメント　　
　５　重量部他種充填剤炭酸カルシウム　　　　　　２５　　重量部タルク　　
　　　　　　　　２５　　重量部白土　　　　　　　　
　　　ＩＯ重量部上記組成物を実施例１と同様にして調
製し防振塗料とした。

比較例１展色剤ストレートアスファルト　　１００重量部スチレンーブ
クジエンゴム　１０重量部アクリル樹脂　　　　　　　
２０重量部水硬性無機充填剤風砕スラグ　　　　　　　　４５重量部ポルトランドセ
メント　　　　５重量部他種充填剤炭酸カルシウム　　　　　　８０重量部キルン灰　　　
　　　　　　２０重量部上記組成物を実施例１と同様に
して調製し防振塗料とした。

比較例２展色剤ストレートアスファルト　　９０　重１部天然アスファ
ルト１０重量部アクリル樹脂　　　　　　　２０重量部充填剤ケイ砂　　　　　　　　　　１１０重量部ポルトランド
セメント　　　１０重量部炭酸カルシウム　　　　　　
５０重量部キルン灰　　　　　　　　　１０重量部白土
　　　　　　　　　　　１０重量部上記組成物を実施例
１と同様にして調製し防振塗料とした。

前記実施例１〜３及び比較例１〜２で得られた防振塗料
について、対数減衰率（防振効果）、密着性及び作業性
をしらべたので、その結果を第１表に示す。

第　　１　　表試験項目　　密着性　作業性　　対数減衰率例　　　　
　　　　　　　（注１）（注２）実施例１　　合格　　
合格　　　　０．２６〃　２　　合格　　合格　　　　
０．２８〃　３　　合格　　合格　　　　０．２７比較
例１　　合格　ややタレ有り　０．２１〃　２　　合格
　ややタレ有り　０．２０（注１）　自動車規格ＪＡＳ
ＯＭ２Ｏ３−７０に準拠して試験を行い、エアレススプ
レーガンにより円滑に塗装でき、しかも塗膜のタレ流れ
がないものを合格とした。

（注２）　電着塗装した軟鋼板（０，８Ｘ　４０　Ｘ　
３００ｍｍ）に試料を塗布し、１４０℃Ｘ３０分乾燥後
の膜厚が１．９ｍｍになるように調製したものを試験片
とする。この試験片を非接触型電磁加振装置にセットし
、加振後の減衰波形より対数減衰率を測定した。

（発明の効果）上記の表からあきらかなように、本発明の防振用塗膜形
成材料は密着性、作業性及び防振性において優れた効果
を示すものである。

Claims

【特許請求の範囲】１、展色剤１００重量部に対して、水硬性無機充填剤１
００〜２００重量部、他種充填剤５０〜１５０重量部を
混合してなることを特徴とする防振用塗膜形成材料。２、前記展色剤が石油系アスファルトと、スチレン−ブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリル樹脂、アク
リル共重合体樹脂、酢酸ビニル共重合体樹脂、スチレン
酢酸ビニル共重合体樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル
樹脂、及び天然アスファルトより成る群から選ばれた少
なくとも１種から成ることを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の防振用塗膜形成材料。３、前記水硬性無機充填剤が風砕スラグと、セメント、
セッコウおよび石灰から成る群から選ばれた少なくとも
１種とから成り、風砕スラグが水硬性無機充填剤の合計
重量の９０％以上であることを特徴とする特許請求の範
囲第１項記載の防振用塗膜形成材料。４、前記他種充填剤が炭酸カルシウム、タルク、カオリ
ン、ケイ砂、白土、キルン灰、ベンガラ、アスベスト、
セルロースファイバー、プラスチック繊維より成る群か
ら選ばれた少なくとも１種から成ることを特徴とする特
許請求の範囲第１項記載の防振用塗膜形成材料。