JPH0688055A - 塗膜塗料組成物 - Google Patents
塗膜塗料組成物Info
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- JPH0688055A JPH0688055A JP22646891A JP22646891A JPH0688055A JP H0688055 A JPH0688055 A JP H0688055A JP 22646891 A JP22646891 A JP 22646891A JP 22646891 A JP22646891 A JP 22646891A JP H0688055 A JPH0688055 A JP H0688055A
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- Japan
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- weight
- parts
- resin
- synthetic resin
- coating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 作業性、密着性、及び防振性に優れ、かつ
軽量化された塗膜塗料組成物を提供する。 【構成】 アスファルト、ゴムおよび合成樹脂から選
ばれた一種以上の展色材100重量部に対して、水硬性
無機充填材20〜90重量部、シンタクチックフォーム
または合成樹脂粉末10〜70重量部よりからなる塗膜
塗料組成物。
軽量化された塗膜塗料組成物を提供する。 【構成】 アスファルト、ゴムおよび合成樹脂から選
ばれた一種以上の展色材100重量部に対して、水硬性
無機充填材20〜90重量部、シンタクチックフォーム
または合成樹脂粉末10〜70重量部よりからなる塗膜
塗料組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の鋼板等の基
板上に、従来に比べ密着性がよく、厚膜塗布が可能でし
かも軽量かつ防振性の優れた塗膜塗料に関する。
板上に、従来に比べ密着性がよく、厚膜塗布が可能でし
かも軽量かつ防振性の優れた塗膜塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車室内の防振材料は、アスフ
ァルト等の瀝青物質に炭酸カルシウムおよびアスベスト
等の充填材を配合したもので、施工法は、厚さ約2〜5
mmのシート状として床面等に据え付け、熱融着する方
法がとられている。しかし、床面は通常複雑な形状をと
るため、全面被覆が難しく、しかも熱融着していない箇
所で部分的な接着不良が生じ、十分な防振性が得られな
い等の施工上の難点を有している。
ァルト等の瀝青物質に炭酸カルシウムおよびアスベスト
等の充填材を配合したもので、施工法は、厚さ約2〜5
mmのシート状として床面等に据え付け、熱融着する方
法がとられている。しかし、床面は通常複雑な形状をと
るため、全面被覆が難しく、しかも熱融着していない箇
所で部分的な接着不良が生じ、十分な防振性が得られな
い等の施工上の難点を有している。
【0003】自動車室内の防振材料は、施工ライン自動
化による作業効率のため、塗装時には十分な流動性を持
ち、約5mm程度の厚塗り施工でも垂れ下がりがないこ
と等作業性がよいことが必要である。さらに、激しい振
動や衝撃下において、鋼板等の基板への密着性がよく、
軽量でかつ従来シートと同等以上の防振性が必要とされ
ている。
化による作業効率のため、塗装時には十分な流動性を持
ち、約5mm程度の厚塗り施工でも垂れ下がりがないこ
と等作業性がよいことが必要である。さらに、激しい振
動や衝撃下において、鋼板等の基板への密着性がよく、
軽量でかつ従来シートと同等以上の防振性が必要とされ
ている。
【0004】このような問題を解決する方法として、充
填材に特徴を持たせた防振材料を塗装する方法が提案さ
れている(例えば、特開昭55−58262号公報
等)。又、本発明者等も、密着性、作業性及び防振性に
優れた防振用塗膜形成材料を提案している(特開昭62
−227966号公報)。
填材に特徴を持たせた防振材料を塗装する方法が提案さ
れている(例えば、特開昭55−58262号公報
等)。又、本発明者等も、密着性、作業性及び防振性に
優れた防振用塗膜形成材料を提案している(特開昭62
−227966号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の防振用
途膜形成材料では、未だ密着性、作業性等の点において
難点を有する。さらに、昨今の軽量化のニーズに即応し
た、より低比重の材料の開発も望まれている。
途膜形成材料では、未だ密着性、作業性等の点において
難点を有する。さらに、昨今の軽量化のニーズに即応し
た、より低比重の材料の開発も望まれている。
【0006】本発明は、以上のような事情を鑑みなされ
たものであって、従来の金属粉等の高比重充填材を使用
した重量依存による防振材とは異なり、作業性、密着性
を満足すると同時に防振性にも優れ、しかも軽量化され
た塗膜塗料組成物を提供することを目的としたものであ
る。
たものであって、従来の金属粉等の高比重充填材を使用
した重量依存による防振材とは異なり、作業性、密着性
を満足すると同時に防振性にも優れ、しかも軽量化され
た塗膜塗料組成物を提供することを目的としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の展色材に水
硬性無機充填材ならびにシンタクチックフォームまたは
合成樹脂粉末を特定の割合で混合したものを使用すれ
ば、作業性、密着性、防振性に優れ、かつ軽量化ニーズ
に対応することができることを見出し本発明を完成する
に至った。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の展色材に水
硬性無機充填材ならびにシンタクチックフォームまたは
合成樹脂粉末を特定の割合で混合したものを使用すれ
ば、作業性、密着性、防振性に優れ、かつ軽量化ニーズ
に対応することができることを見出し本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、アスファルト、ゴム
および合成樹脂よりなる群から選ばれた一種または二種
以上の混合物よりなる展色材100重量部に対して、水
硬性無機充填材20〜90重量部、シンタクチックフォ
ーム10〜70重量部よりなる塗膜塗料組成物であり、
また、アスファルト、ゴムおよび合成樹脂よりなる群か
ら選ばれた一種または二種以上の混合物よりなる展色材
100重量部に対して、水硬性無機充填材20〜90重
量部、シンタクチックフォーム及び合成樹脂粉末を10
〜70重量部よりなる塗膜塗料組成物に存する。
および合成樹脂よりなる群から選ばれた一種または二種
以上の混合物よりなる展色材100重量部に対して、水
硬性無機充填材20〜90重量部、シンタクチックフォ
ーム10〜70重量部よりなる塗膜塗料組成物であり、
また、アスファルト、ゴムおよび合成樹脂よりなる群か
ら選ばれた一種または二種以上の混合物よりなる展色材
100重量部に対して、水硬性無機充填材20〜90重
量部、シンタクチックフォーム及び合成樹脂粉末を10
〜70重量部よりなる塗膜塗料組成物に存する。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
塗膜塗料組成物に使用し得る展色材としては、石油系ア
スファルトおよび天然アスファルトのようなアスファル
ト、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ステレン−ブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエン−アクリロ
ニトリルゴム等のようなゴム、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ビ
ニル系樹脂、アクリル共重合体樹脂、酢酸ビニル共重合
体樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、またはこ
れらの樹脂誘導体もしくは共重合体樹脂等のような合成
樹脂が挙げられる。
塗膜塗料組成物に使用し得る展色材としては、石油系ア
スファルトおよび天然アスファルトのようなアスファル
ト、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ステレン−ブタ
ジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエン−アクリロ
ニトリルゴム等のようなゴム、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、ビ
ニル系樹脂、アクリル共重合体樹脂、酢酸ビニル共重合
体樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、またはこ
れらの樹脂誘導体もしくは共重合体樹脂等のような合成
樹脂が挙げられる。
【0010】前記展色材は、芳香族炭化水素系、石油系
炭化水素系、アルコール系およびエステル等の溶剤で溶
解して用いるか、または水で分散あるいは乳化して使用
されるが、環境対策上一般に水系の方が好ましい。
炭化水素系、アルコール系およびエステル等の溶剤で溶
解して用いるか、または水で分散あるいは乳化して使用
されるが、環境対策上一般に水系の方が好ましい。
【0011】本発明の水硬性無機充填材としては、風砕
スラグ、セメント、石膏、石灰等を挙げることができる
が、風砕スラグを主体とするものが好ましい。他の水硬
性無機充填材と混合して用いる場合には、風砕スラグの
混合割合が全水硬性無機充填材の合計量の約80重量%
以上であることが好ましい。
スラグ、セメント、石膏、石灰等を挙げることができる
が、風砕スラグを主体とするものが好ましい。他の水硬
性無機充填材と混合して用いる場合には、風砕スラグの
混合割合が全水硬性無機充填材の合計量の約80重量%
以上であることが好ましい。
【0012】前記風砕スラグは、例えば、酸化カルシウ
ム40重量%、ケイ酸33重量%、酸化アルミニウム1
7重量%、酸化マグネシウム6重量%等から構成され、
それ自身水硬性が無いか、あるいは有っても微弱であ
る。しかしながら、風砕スラグは水酸化カルシウム及び
アルカリ塩類等の存在下で、スラグのガラス質組織を構
成する網目構造が切断され、成分が溶解し、CaO−S
iO2−H2O系の水和生成物ができ凝結硬化する性質を
有する。この性質は潜在水硬性と言われる。風砕スラグ
のもつ潜在水硬性は、非常に弱く塗料の流動性を損なう
程でもない。しかしながら、セメント等の刺激剤を少量
添加することにより、より一層塗装時における塗膜のダ
レを防止するばかりでなく塗料の乾燥速度を早める効果
がある。さらに、該風砕スラグは、転炉、高炉などの製
錬炉から副生されるスラグを風砕して得られるもので、
適当な密度を持ち、優れた防振性をも発揮する。
ム40重量%、ケイ酸33重量%、酸化アルミニウム1
7重量%、酸化マグネシウム6重量%等から構成され、
それ自身水硬性が無いか、あるいは有っても微弱であ
る。しかしながら、風砕スラグは水酸化カルシウム及び
アルカリ塩類等の存在下で、スラグのガラス質組織を構
成する網目構造が切断され、成分が溶解し、CaO−S
iO2−H2O系の水和生成物ができ凝結硬化する性質を
有する。この性質は潜在水硬性と言われる。風砕スラグ
のもつ潜在水硬性は、非常に弱く塗料の流動性を損なう
程でもない。しかしながら、セメント等の刺激剤を少量
添加することにより、より一層塗装時における塗膜のダ
レを防止するばかりでなく塗料の乾燥速度を早める効果
がある。さらに、該風砕スラグは、転炉、高炉などの製
錬炉から副生されるスラグを風砕して得られるもので、
適当な密度を持ち、優れた防振性をも発揮する。
【0013】本発明で使用するシンタクチックフォーム
とは、中空の微小球をプラスチックマトリックスに分散
させたものであり、具体的にはガラスバルーン、シラス
バルーン、合成樹脂バルーン等が挙げられ、その特性に
は特に制限されないが一般にかさ密度が約0.1〜0.
3g/cm3程度、直径が約10〜300μm程度のも
のが使用される。
とは、中空の微小球をプラスチックマトリックスに分散
させたものであり、具体的にはガラスバルーン、シラス
バルーン、合成樹脂バルーン等が挙げられ、その特性に
は特に制限されないが一般にかさ密度が約0.1〜0.
3g/cm3程度、直径が約10〜300μm程度のも
のが使用される。
【0014】また、本発明組生物に使用する合成樹脂粉
末は、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アセ
タール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリスチレン
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポリプロピレン、酢酸ビニル樹脂、
塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂、フッ素樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱硬化性
樹脂粉末あるいは熱可塑性樹脂粉末、またこれら共重合
体樹脂粉末、さらに粉末塗料回収物、樹脂成型物の研磨
工程で生じる樹脂粉末、樹脂製廃棄物を粉砕して生じた
樹脂粉末等を挙げることができる。
末は、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アセ
タール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリスチレン
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポリプロピレン、酢酸ビニル樹脂、
塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂、フッ素樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱硬化性
樹脂粉末あるいは熱可塑性樹脂粉末、またこれら共重合
体樹脂粉末、さらに粉末塗料回収物、樹脂成型物の研磨
工程で生じる樹脂粉末、樹脂製廃棄物を粉砕して生じた
樹脂粉末等を挙げることができる。
【0015】水硬性無機充填材、合成樹脂粉末は、いず
れも公知の任意の方法により粒径が約300μm以下
に、好ましくは約150μm以下に調製して使用され
る。すなわち、充填材の粒径が約300μm以上になる
と、所定の防振性を得ることが困難になるばかりでな
く、塗料の貯蔵安定性及び作業性が損なわれ好ましくな
い。
れも公知の任意の方法により粒径が約300μm以下
に、好ましくは約150μm以下に調製して使用され
る。すなわち、充填材の粒径が約300μm以上になる
と、所定の防振性を得ることが困難になるばかりでな
く、塗料の貯蔵安定性及び作業性が損なわれ好ましくな
い。
【0016】前記充填材の混合割合は、展色材100重
量部に対して水硬性無機充填材約20〜90重量部、好
ましくは約30〜80重量部、シンタクチックフォーム
約10〜70重量部、好ましくは20〜50重量部であ
る。また、シンタクチックフォームと合成樹脂粉末を同
時に用いる場合は、その合計量が展色材100重量部に
対して約10〜70重量部であり、シンタクチックフォ
ームと合成樹脂粉末の混合割合は、シンタクチックフォ
ーム/合成樹脂粉末が約1/0.5〜1/3(容量部)
の範囲が好適に用いられる。
量部に対して水硬性無機充填材約20〜90重量部、好
ましくは約30〜80重量部、シンタクチックフォーム
約10〜70重量部、好ましくは20〜50重量部であ
る。また、シンタクチックフォームと合成樹脂粉末を同
時に用いる場合は、その合計量が展色材100重量部に
対して約10〜70重量部であり、シンタクチックフォ
ームと合成樹脂粉末の混合割合は、シンタクチックフォ
ーム/合成樹脂粉末が約1/0.5〜1/3(容量部)
の範囲が好適に用いられる。
【0017】従来、展色材100重量部に対して、水硬
性無機充填材が100重量部に満たない場合は、防振性
が低下するため好ましくなかったが、水硬性無機充填材
が少なくとも約20重量部存在すればシンタクチックフ
ォームとの相乗作用により防振性を低下させる事無く、
軽量化をも達成できるものである。一方、水硬性無機充
填材約90重量部以上を越えて添加されると、軽量化を
達成することができず好ましくない。
性無機充填材が100重量部に満たない場合は、防振性
が低下するため好ましくなかったが、水硬性無機充填材
が少なくとも約20重量部存在すればシンタクチックフ
ォームとの相乗作用により防振性を低下させる事無く、
軽量化をも達成できるものである。一方、水硬性無機充
填材約90重量部以上を越えて添加されると、軽量化を
達成することができず好ましくない。
【0018】また、シンタクチックフォーム並びにシン
タクチックフォーム及び合成樹脂粉末の合計量が展色材
100重量部に対して約10重量部以下では防振性及び
軽量化を達成することができず、また、約70重量部を
越えて添加されると本発明に係る組成物が高粘度化し、
塗布作業に問題が生じるので好ましくない。
タクチックフォーム及び合成樹脂粉末の合計量が展色材
100重量部に対して約10重量部以下では防振性及び
軽量化を達成することができず、また、約70重量部を
越えて添加されると本発明に係る組成物が高粘度化し、
塗布作業に問題が生じるので好ましくない。
【0019】本発明に係る組成物は、合成樹脂粉末をも
添加して用いることができるが、これは鋼板等に組成物
を塗布して加熱乾燥を行なう場合、特に有効である。す
なわち、常温乾燥の場合は乾燥塗膜が密に仕上がるた
め、水硬性無機充填材等の高密度の充填材をさほど必要
としないのに対して、加熱乾燥の場合は水硬性無機充填
材の配合を下げると加熱時に膜厚が増し防振性能が低下
する。また、膜厚が数mmにも及ぶものは、加熱時にお
いて表面被覆の持ち上がりや膨れ等が発生するが、シン
タクチックフォームと合成樹脂粉末とを組み合わせるこ
とにより有効に防止することができる。
添加して用いることができるが、これは鋼板等に組成物
を塗布して加熱乾燥を行なう場合、特に有効である。す
なわち、常温乾燥の場合は乾燥塗膜が密に仕上がるた
め、水硬性無機充填材等の高密度の充填材をさほど必要
としないのに対して、加熱乾燥の場合は水硬性無機充填
材の配合を下げると加熱時に膜厚が増し防振性能が低下
する。また、膜厚が数mmにも及ぶものは、加熱時にお
いて表面被覆の持ち上がりや膨れ等が発生するが、シン
タクチックフォームと合成樹脂粉末とを組み合わせるこ
とにより有効に防止することができる。
【0020】さらに合成樹脂粉末に顔料を含有させて本
発明に係る組成物を着色することもでき、顔料の具体例
としては、酸化チタン、硫化カドミウム、酸化鉄、酸化
クロム等の無機顔料および、銅フタロシアニンブルー、
縮合ポリアゾイエロー等の有機顔料を挙げることができ
る。
発明に係る組成物を着色することもでき、顔料の具体例
としては、酸化チタン、硫化カドミウム、酸化鉄、酸化
クロム等の無機顔料および、銅フタロシアニンブルー、
縮合ポリアゾイエロー等の有機顔料を挙げることができ
る。
【0021】本発明に係る組成物は、その使用される用
途、目的に応じ、塗膜の均一性、防振性および断熱性等
を調製するために適宜炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウ
ム(タルク)、ケイ砂、白土、キルン灰、ベンガラ、ア
スベスト、雲母、軽石、浮遊スラグ、バーミュライト等
を添加して用いることもできる。
途、目的に応じ、塗膜の均一性、防振性および断熱性等
を調製するために適宜炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウ
ム(タルク)、ケイ砂、白土、キルン灰、ベンガラ、ア
スベスト、雲母、軽石、浮遊スラグ、バーミュライト等
を添加して用いることもできる。
【0022】また、必要に応じて通常の粘度調節剤、凍
結防止剤およびグリコールエーテルのような成膜助剤、
あるいはひび割れ防止、流動性等の調整のためビニロン
繊維、ポリエチレン繊維、プラスチック繊維、セルロー
スファイバー等の有機繊維を配合することも可能であ
る。
結防止剤およびグリコールエーテルのような成膜助剤、
あるいはひび割れ防止、流動性等の調整のためビニロン
繊維、ポリエチレン繊維、プラスチック繊維、セルロー
スファイバー等の有機繊維を配合することも可能であ
る。
【0023】本発明に係る組成物は、有機溶剤、好まし
くは水等の溶媒を加えて攪拌混合することにより塗料化
される。また、予め前記展色材を溶媒により溶解した
後、水硬性無機充填材等を加えて攪拌混合して塗料化す
ることもできる。さらに、この場合、必要に応じて前記
各種添加剤を添加することも可能である。
くは水等の溶媒を加えて攪拌混合することにより塗料化
される。また、予め前記展色材を溶媒により溶解した
後、水硬性無機充填材等を加えて攪拌混合して塗料化す
ることもできる。さらに、この場合、必要に応じて前記
各種添加剤を添加することも可能である。
【0024】上記操作により調製される塗膜塗料組成物
は揮発分約30重量%以下、粘度約10,000〜15
0,000cp(20℃、回転数3rpm)及び比重
(15℃/4℃)約0.5〜1.5の範囲内の性状が望
ましく、圧送スプレーまたはエアスプレー機等の公知の
任意の方法により、自動車等の鋼板等基板に所望する厚
膜に塗布することができる。
は揮発分約30重量%以下、粘度約10,000〜15
0,000cp(20℃、回転数3rpm)及び比重
(15℃/4℃)約0.5〜1.5の範囲内の性状が望
ましく、圧送スプレーまたはエアスプレー機等の公知の
任意の方法により、自動車等の鋼板等基板に所望する厚
膜に塗布することができる。
【0025】鋼板等の基板上には約0.5〜10mm、
好ましくは約1〜5mmの厚さに塗布し、これを室温〜
180℃、好ましくは約110〜170℃にて加熱乾燥
することにより短時間で良好な塗膜が得られ、優れた防
振性を有する。塗膜の乾燥温度は、本発明にかかる組成
物がエマルジョンタイプであるため、ある程度の高温雰
囲気下でも水分の蒸発潜熱により、塗膜温度は約100
〜120℃を維持し良好な塗膜が得られるものである
が、乾燥温度が約180℃以上の高温になると塗膜表面
の成膜が優勢となり、閉じ込められた水分の膨張により
塗膜の膨れ、亀裂等が発生する傾向が出てくるので好ま
しくない。
好ましくは約1〜5mmの厚さに塗布し、これを室温〜
180℃、好ましくは約110〜170℃にて加熱乾燥
することにより短時間で良好な塗膜が得られ、優れた防
振性を有する。塗膜の乾燥温度は、本発明にかかる組成
物がエマルジョンタイプであるため、ある程度の高温雰
囲気下でも水分の蒸発潜熱により、塗膜温度は約100
〜120℃を維持し良好な塗膜が得られるものである
が、乾燥温度が約180℃以上の高温になると塗膜表面
の成膜が優勢となり、閉じ込められた水分の膨張により
塗膜の膨れ、亀裂等が発生する傾向が出てくるので好ま
しくない。
【0026】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例によって限定されるものではな
い。本発明組成物の配合割合を表1に示す。配合割合は
すべて重量部を示す。各実施例においては、展色材に水
100重量部を加えて乳化した後、所定量の水硬性無機
充填材等を加え攪拌混合後、さらに凍結防止材、粘度調
製剤等を加え塗膜塗料組成物とした。なお、実施例2〜
5においては、断熱性等の調整のため一定量の無機充填
材を加えた。比較例としての組成物の配合割合を表2に
示す。配合割合は、すべて重量部を示す。調製は、実施
例に示す方法に同様に行ない塗膜塗料組成物とした。
本発明はこれら実施例によって限定されるものではな
い。本発明組成物の配合割合を表1に示す。配合割合は
すべて重量部を示す。各実施例においては、展色材に水
100重量部を加えて乳化した後、所定量の水硬性無機
充填材等を加え攪拌混合後、さらに凍結防止材、粘度調
製剤等を加え塗膜塗料組成物とした。なお、実施例2〜
5においては、断熱性等の調整のため一定量の無機充填
材を加えた。比較例としての組成物の配合割合を表2に
示す。配合割合は、すべて重量部を示す。調製は、実施
例に示す方法に同様に行ない塗膜塗料組成物とした。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例1〜5及び比較例1〜3で得られた
塗膜塗料組成物について、作業性、密着性、軽量化率及
び対数減衰率(防振性)を試験した結果を表3に示す。
塗膜塗料組成物について、作業性、密着性、軽量化率及
び対数減衰率(防振性)を試験した結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】ここで作業性の評価試験は、自動車規格J
ASO M306−70に準拠して試験を行ない、エア
レススプレーガンにより円滑に塗装でき、しかも塗膜の
タレ流れがないものを合格とした。
ASO M306−70に準拠して試験を行ない、エア
レススプレーガンにより円滑に塗装でき、しかも塗膜の
タレ流れがないものを合格とした。
【0032】密着性の評価は、まず電着塗装した鋼板
(0.8×300×300mm)に試料を塗布し、常温
または150℃×30分乾燥後の膜厚が3.0mmにな
るように試験片を調製した。外観観察の結果、塗膜表面
に膨れ、ひび割れ等がなく、鋼板に均一に密着している
ものを合格とした。
(0.8×300×300mm)に試料を塗布し、常温
または150℃×30分乾燥後の膜厚が3.0mmにな
るように試験片を調製した。外観観察の結果、塗膜表面
に膨れ、ひび割れ等がなく、鋼板に均一に密着している
ものを合格とした。
【0033】軽量化率は、まず前記で用いた試験片につ
いて予め鋼板の重量を測定し、試料を塗布後再度重量測
定を行ない、風体重量を差し引いて試料重量とした。次
に次式により軽量化率を求めた。
いて予め鋼板の重量を測定し、試料を塗布後再度重量測
定を行ない、風体重量を差し引いて試料重量とした。次
に次式により軽量化率を求めた。
【0034】
【数1】
【0035】対数減衰率は、まず電着塗装した鋼板
(0.8×40×300mm)に試料を塗布し、常温ま
たは150℃×30分乾燥後の膜厚が2.5mmになる
ように調製したものを試験片とした。この試験片を非接
触型電磁加振装置にセットし、加振後の減衰波形より対
数減衰率を測定した。なお、比較例3は、密着性が不合
格のため測定を行なわなかった。
(0.8×40×300mm)に試料を塗布し、常温ま
たは150℃×30分乾燥後の膜厚が2.5mmになる
ように調製したものを試験片とした。この試験片を非接
触型電磁加振装置にセットし、加振後の減衰波形より対
数減衰率を測定した。なお、比較例3は、密着性が不合
格のため測定を行なわなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の塗膜塗料組成物は、自動車等の
鋼板に対して、密着性がよく、厚膜塗布が可能で作業性
に優れるものである。また、同時に優れた制振性能と昨
今の軽量化ニーズに対応できるもので、自動車等の鋼板
をはじめ、特に制振性能を必要とする部分への適用が可
能であり、極めて工業的価値の高いものである。
鋼板に対して、密着性がよく、厚膜塗布が可能で作業性
に優れるものである。また、同時に優れた制振性能と昨
今の軽量化ニーズに対応できるもので、自動車等の鋼板
をはじめ、特に制振性能を必要とする部分への適用が可
能であり、極めて工業的価値の高いものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 アスファルト、ゴムおよび合成樹脂より
なる群から選ばれた一種または二種以上の混合物よりな
る展色材100重量部に対して、水硬性無機充填材20
〜90重量部、シンタクチックフォーム10〜70重量
部よりなることを特徴とする塗膜塗料組成物。 - 【請求項2】 アスファルト、ゴムおよび合成樹脂より
なる群から選ばれた一種または二種以上の混合物よりな
る展色材100重量部に対して、水硬性無機充填材20
〜90重量部、シンタクチックフォーム及び合成樹脂粉
末を10〜70重量部よりなることを特徴とする塗膜塗
料組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22646891A JPH0688055A (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 塗膜塗料組成物 |
US07/947,756 US5435842A (en) | 1991-08-12 | 1992-08-11 | Vibration damping thick-film coating composition and method of forming the coated film |
MX9204645A MX9204645A (es) | 1991-08-12 | 1992-08-11 | Composicion de revestimiento de la pelicula gruesa para amortiguar las vibraciones y metodo para formar la pelicula revestida. |
DE69215032T DE69215032T2 (de) | 1991-08-12 | 1992-08-12 | Aus dickem Film schwingungsdämpfende Überzugsmasse und Verfahren zur Erzeugung des Films |
EP92113745A EP0527480B1 (en) | 1991-08-12 | 1992-08-12 | Vibration damping thick-film coating composition and method of forming the coated film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22646891A JPH0688055A (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 塗膜塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688055A true JPH0688055A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=16845576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22646891A Pending JPH0688055A (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 塗膜塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688055A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291175A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Emulsion Technology Co Ltd | 改質アスファルト組成物、およびその製造方法 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP22646891A patent/JPH0688055A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291175A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Emulsion Technology Co Ltd | 改質アスファルト組成物、およびその製造方法 |
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