JP4176847B2 - 厚膜形弾性断熱塗材及びこれを用いた塗装断熱工法 - Google Patents

厚膜形弾性断熱塗材及びこれを用いた塗装断熱工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱性、難燃性を有する塗膜を形成し得る塗料に関し、特に建造物壁面の外装仕上げに好適な厚膜形弾性断熱塗材及びこれを用いた塗装断熱工法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】
従来、建築物の内部の温度変化を制御するために、建物の壁の内外面にスチレン発泡体やガラスウ−ルなど断熱部材を面状に配置することが広く実施されている。また、断熱性を付与する塗装材としても無機又は有機の微細発泡体又は微細中空発泡体を骨材として使用したものが知られている。
【0003】
このような断熱性を付与する塗装材としては、例えば、造膜温度が10℃以下の樹脂エマルジョン、水硬性セメント、及び樹脂発泡体粒子を含有する弾性皮膜形成用樹脂組成物(特開昭60−94470号公報)などが提案されている。該組成物によれば弾性を有する厚膜が形成できるが、セメント成分を含むために数時間で固まるため、2液貯蔵を要し必要量をその都度調合する必要があり、材料管理面でも非常に手間がかかるという問題があった。
【0004】
また、骨材として無機の骨材を使用した場合には、中空発泡体が破壊しやすく、そのため断熱性が低下しやすく、有機の発泡体を使用した場合には、火災時の燃え広がりが懸念されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決すべく鋭意検討した結果、特定性状を有する樹脂エマルジョン、樹脂発泡体粒子及び水酸化アルミニウムを特定量含有する塗材が、断熱性、難燃性等に優れた塗膜を形成し得ることを見出し本発明に到達した。
【0006】
即ち本発明は、(A)ガラス転移温度30℃以下、造膜温度25℃以下である樹脂を水分散化してなる弾性系樹脂エマルション、(B)熱伝導率0.02〜0.1kcal/m・h・℃で、かさ密度0.02〜0.5g/cc、粒子径0.2〜8mmである樹脂発泡体粒子、及び(C)平均粒子径100μm以下の水酸化アルミニウムを、(A)/(B)の固形分体積比が100/50〜100/500で、且つ(A)の樹脂固形分100重量部に対して(C)を20〜100重量部含有し、セメントを含まないことを特徴とする厚膜形弾性断熱塗材、及びこれを用いた塗装断熱工法を提供するものである。
【0007】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】
本発明で使用される弾性系樹脂エマルション(A)は、ガラス転移温度が30℃以下、好ましくは−20〜20℃で、造膜温度が25℃以下、好ましくは−10〜20℃である樹脂を水分散化してなる樹脂エマルションである。
【0009】
該樹脂としては、例えばアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、スチレン・ブタジエン系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキド系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂(2液形も含む)などが挙げられ、これらは単独あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。特に樹脂エマルションとして、非架橋系では(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレン、酢酸ビニル、不飽和酸等より選ばれた1種又は2種以上のビニルモノマ−を乳化重合してなる(共)重合体エマルションが好適であり、また架橋系ではカルボニル基含有アクリル(共)重合体及びヒドラジン化合物を含む架橋型エマルション(例えば、特開平4−249587号等)や、該エマルションと水性ポリウレタン樹脂との併用(例えば、特開平5−339542号等)が乾燥性等の点から好適である。
【0010】
該樹脂のガラス転移温度が30℃を越えると、得られる断熱塗膜の弾性が乏しくなり、ワレ等の塗膜欠陥が生じるので好ましくない。また造膜温度が25℃を越えると、同様にワレ等の塗膜欠陥が生じ易くなるので好ましくない。
【0011】
また樹脂エマルション(A)は、加熱残分が50重量%以上となるよう調整されるのが好ましい。加熱残分が50重量%未満では、断熱塗膜形成時の体積減少が大きくなり、ワレ等の塗膜欠陥が生じるので好ましくない。
【0012】
本発明で使用される樹脂発泡体粒子(B)は、熱伝導率0.02〜0.1kcal/m・h・℃、好ましくは0.02〜0.08kcal/m・h・℃で、かさ密度0.02〜0.5g/cc、好ましくは0.02〜0.1g/cc、粒子径0.2〜8mm、好ましくは0.5〜5mmの粒子である。具体的には、例えば発泡ポリスチレン粒子、発泡ポリエチレン粒子、発泡ポリプロピレン粒子、発泡ポリウレタンなどの樹脂発泡体粒子が挙げられる。該樹脂発泡体粒子(B)は、熱伝導率が0.1kcal/m・h・℃を越えると、得られる塗膜の断熱効果が低減するので好ましくなく、またかさ密度が0.5g/ccを越えると軽量化が損なわれ厚膜塗布が難しくなり、0.02g/cc未満では樹脂発泡体粒子が貯蔵中塗液表面に浮き塗液の均一性が損なわれるので好ましくない。また、粒子径が8mmを越えると吹付けなどの塗装作業に支障をきたし、0.2mm未満では樹脂発泡体粒子の表面積が増大するため塗料が増粘するので好ましくない。
【0013】
上記樹脂発泡体粒子(B)は、自己消火性付与の点から、臭素系難燃剤を内包するものであってもよい。該臭素系難燃剤としては、例えばテトラブロムエタン、ヘキサブロムオクタン、ヘキサブロムシクロドデカン、トリス(2,3−ブロモプロピル)ホスフェ−ト等が挙げられる。
【0014】
上記樹脂発泡体粒子(B)の配合量は、前記樹脂エマルジョン(A)/樹脂発泡体粒子(B)の固形分体積比が100/50〜100/500、好ましくは100/100〜100/450となるよう含有する。上記樹脂発泡体粒子(B)の配合量がこれより少ないと、得られる塗膜の断熱性、遮音性、厚膜性が不十分となり、多いとバインダ−分が少なくなり塗膜強度が低下するので好ましくない。
【0015】
本発明で使用される水酸化アルミニウム(C)は、平均粒子径が100μm以下、好ましくは0.6〜25μmであり、難燃性の充填剤として配合される。結晶水の脱離が難燃化に有効に作用するものである。該平均粒子径が100μmを越えると得られる塗膜の光沢や難燃性が低下するので好ましくない。
【0016】
本発明において上記水酸化アルミニウム(C)の配合量は、前記(A)の樹脂固形分100重量部に対して20〜100重量部、好ましくは30〜80重量部となるようにする。該配合量が20重量部未満では、自己消火性が不十分となり、一方100重量部を越えると塗膜の柔軟性が得られず、ワレ・ハガレが生じるので好ましくない。
【0017】
また顔料成分として、上記水酸化アルミニウム(C)に他の顔料を併用してもよい。他の顔料としては、例えば酸化チタン、カ−ボンブラック、フタロシアニンブル−、酸化鉄などの着色顔料;クレ−、タルク、マイカ、シリカ、炭酸カルシウムなどの体質顔料などが挙げられる。その使用量は(C)を含む顔料成分全体として前記樹脂エマルジョン(A)に対する顔料体積濃度(以下、「PVC」と略称することがある)が1〜50%、好ましくは10〜50%となるよう配合される。ここで「PVC」は樹脂及び顔料の混合物固形分に占める顔料分の体積割合(%)であり、(顔料分の体積)/(顔料分の体積+樹脂固形分の体積)×100なる式から得られるものである。PVCが1%未満では得られる断熱塗膜の強度が不十分であり、一方50%を越えると断熱塗膜の柔軟性が損なわれ脆くなるので好ましくない。
【0018】
さらに必要に応じて従来公知の骨材を併用してもよい。骨材としては、例えばパ−ライト、火山れき、バ−ミキュライト焼成物などの無機の微細発泡体、シラスバル−ン、ガラスバル−ン、シリカバル−ンなどの微細中空発泡体等が挙げられ、その配合割合は、通常、樹脂エマルジョン(A)の固形分重量に対して10重量%以下が適当である。
【0019】
本発明では必要に応じて、難燃剤として含臭素リン酸エステルが使用でき、特に融点150℃以上、好ましくは170〜250℃で、臭素含有率が50重量%以上、好ましくは50〜80重量%の含臭素リン酸エステル及び/又はこの縮合物を含有することができる。該含臭素リン酸エステルとしては、例えば炭素数5以上の分岐アルキル基を有するトリス(トリブロモアルキル)ホスフェ−ト及びこれらの縮合物等が挙げられ、このうちトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−ト及び/又はこの縮合物が好適である。
【0020】
該含臭素リン酸エステルの含有量は、樹脂エマルジョン(A)の樹脂固形分100重量部に対して100重量部以下、好ましくは10〜40重量部の範囲内が適当である。含有量が100重量部を越えると断熱塗膜の柔軟性が損なわれ脆くなるので望ましくない。
【0021】
本発明の断熱塗材には、さらに必要に応じて造膜助剤、増粘タレ止め剤、消泡剤、分散剤、難燃化剤、繊維状物質などを添加することができる。このうち、繊維状物質は塗膜の乾燥を速め塗膜強度を向上させるために使用され、例えば硫酸マグネシウム、ポリエチレン、パルプ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ナイロン、ビニロン、ガラス繊維、炭素繊維などが例示でき、特に塩基性硫酸マグネシウムを含有することが難燃性、仕上り性の点から好適である。
【0022】
塩基性硫酸マグネシウムは、水酸化マグネシウムと硫酸マグネシウムを主原料に水熱反応によって合成されるもので、形態は、通常、長繊維状である。結晶水の脱離が難燃化に有効に作用する。その配合割合は、通常、樹脂エマルジョン(A)の樹脂固形分100重量部に対して6重量部以下、好ましくは0.6〜3重量部の範囲内が適当である。
【0023】
以上の通り得られる本発明の断熱塗材による塗膜は、その熱伝導率が0.3Kcal/m・h・℃以下、好ましくは0.2Kcal/m・h・℃以下、さらに好ましくは0.15Kcal/m・h・℃以下であることが必須である。塗膜の熱伝導率が0.3Kcal/m・h・℃を越えると断熱性が不十分となるので好ましくない。
【0024】
次に本発明は、基材面に上記断熱塗材を塗装してなる塗装断熱工法を提供するものである。本発明工法では上記断熱塗材による断熱塗膜のみで仕上げても良いし、さらに該塗膜上に上塗り塗装を行なってもよい。
【0025】
本発明工法が適用される基材としては、コンクリ−ト、モルタル、スレ−ト;陶磁器、タイル等のセラミック類;プラスチック、木材、石材、金属などの素材面や、これら素材上に設けられたアクリル樹脂系、アクリルウレタン樹脂系、ポリウレタン樹脂系、フッ素樹脂系、シリコンアクリル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系などの旧塗膜面が挙げられ、これらはそれぞれ適宜素地調整を行っておくことが望ましい。
【0026】
基材面に上記断熱塗材を直接塗装することもできるが、付着性の面からシ−ラ−やプライマ−層を予め基材面に設けておいてもよい。これらは、必要に応じて基材に塗装されるものであり、基材と断熱塗膜との付着性向上や基材からのエフロ防止、多孔質基材による断熱塗膜の吸い込みムラ防止などを目的として用いられる。具体的には、例えばアクリル樹脂系、塩化ビニル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エポキシ樹脂系、塩化ゴム系などから選ばれる1種又は2種以上組合せた樹脂成分を有するシ−ラ−やプライマ−が挙げられる。水回りなどの高度の耐水性が要求される場所では適宜塗り重ねてもよい。
【0027】
次いで上記断熱塗材を基材に直接、又はシ−ラ−やプライマ−塗膜上に塗装する。該断熱塗材の塗装は、例えば吹き付け、流し込み、コテ塗り、ロ−ラ−、刷毛など従来公知の方法で行うことができる。基材面上に形成される断熱塗膜の膜厚は、要求される断熱性能によって適宜選択でき、通常3〜10mm程度が適当である。
【0028】
該断熱塗膜は、また、弾性塗膜として、立体的なテクスチャ−の形成、また基材面のひびワレ等への追随、隠蔽などを目的として設けることができる。テクスチャ−の形成は公知の塗布具を用いて凹凸状になるように塗布することができる。また、塗布後に押え工法で平滑に仕上ることもできる。
【0029】
さらに上記断熱塗膜上に上塗り塗装を行なう場合には、上塗り塗装として、▲1▼断熱塗膜との付着や中塗塗膜の機能、▲2▼仕上り面の着色や光沢の付与、耐候性、耐水性、耐汚染性等の付与、の両方を目的として、▲1▼のための下地調整材を塗装後に▲2▼のための上塗り塗料を塗装するか、▲1▼▲2▼の両方を備えた上塗り塗料を塗装することができ、また▲2▼のための上塗り塗料のみを塗装してもよい。
【0030】
この▲1▼の機能を付与するために、また▲2▼のみを塗装する場合においても、断熱塗膜上に塗られる塗料が、形成塗膜の伸び率が20℃雰囲気で20%以上の弾性塗料であることが好ましい。ここで塗膜の伸び率は、恒温槽付万能引張試験機(島津製作所製。オ−トグラフAG2000B型)を用い、20℃において引張速度200mm/分で測定したときの値であり、測定に使用する試料はJIS−A−6909に従って作成したものである。
【0031】
伸び率が20%未満では、断熱塗膜との弾性の差によって上塗り塗膜表面に経時でワレやハガレが生じるので好ましくない。
【0032】
また断熱塗膜が、例えば発泡ポリスチレン粒子のように耐溶剤性の非常に低い成分を含む場合には、断熱塗膜上に直接塗られる塗料は水系塗料であることが好ましい。
【0033】
上記▲1▼の機能のみを付与する下地調整材としては、断熱塗膜上に中塗り塗料の機能を有する微弾性塗材であり、形成塗膜の伸び率が20℃雰囲気で20〜100%であることが望ましい。例えば反応硬化型のアクリル系エマルション等の合成樹脂エマルション系やポリマ−セメント系などの塗材が挙げられる。
【0034】
上記▲2▼のための上塗り塗料としては、特に制限なく従来公知の仕上り面の着色や光沢の付与、また高耐候性、耐水性、耐汚染性などを付与しうる水系又は有機溶剤系の塗料が適用でき、例えば、アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコン・アクリル樹脂などを主成分とし、顔料類や塗料用添加剤等を含有するものが挙げられる。
【0035】
また▲1▼▲2▼の両方を備えた上塗り塗料としては、例えばアクリルラテックスやゴムラテックス等の断熱塗材の説明で述べた(A)成分と同様の樹脂エマルションを主成分とし、顔料類や塗料用添加剤等を含有し、これらを水に分散させてなるもので、形成塗膜の伸び率が20℃雰囲気で100〜700%を示す厚膜形弾性上塗り塗料などが挙げられる。該上塗り塗料は単層形や複層形のいずれであってもよい。該上塗り塗料の塗装の前に、断熱塗膜との付着向上のために必要に応じてシ−ラ−を塗装してもよい。
【0036】
これらの上塗り塗装系の中で、▲2▼を備えたウレタン樹脂系水性塗料や、断熱性、経済性等の点からは特に▲1▼▲2▼の両方を備えた厚膜形弾性塗料、特に単層形の厚膜形弾性塗料を用いるのが好適である。
【0037】
上記上塗り塗料の塗装は、スプレ−、ロ−ラ−、刷毛などの方法で、200〜3,000g/m2 の範囲の塗布量が適している。
【0038】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
【0039】
実施例1〜7及び比較例1〜8
表1に示す成分を配合し、攪拌混合して各水性断熱塗材を得た。表1中における(注1)〜(注13)は下記の通りである。
【0040】
(注1)A−1:ガラス転移温度9℃、造膜温度15℃のアクリル・スチレン共重合体の水性エマルション、固形分55%
(注2)A−2:ガラス転移温度20℃、造膜温度15℃のカルボニル基含有アクリル共重合体水性エマルション及び架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを含む架橋型エマルション、固形分55%
(注3)発泡ポリスチレン粒子:三菱化学ビ−エイエスエフ社製、商品名「スチロポ−ルJQ」、熱伝導率0.03Kcal/m・h・℃、球径0.5〜3mm、かさ密度0.04g/ccの球形粒子
(注4)発泡ポリスチレン粒子:三菱化学ビ−エイエスエフ社製、商品名「スチロポ−ルJF」、熱伝導率0.03Kcal/m・h・℃、球径0.5〜3mm、かさ密度0.04g/ccの球形粒子、JIS A−9511適合品
(注5)酸化チタン:テイカ社製、比重4.0
(注6)クレ−:白石カルシウム社製、比重2.65
(注7)塩基性硫酸マグネシウム:宇部化学社製、繊維状、比重2.3
(注8)水酸化アルミニウム▲1▼:昭和電工社製、平均粒子径25μm
(注9)水酸化アルミニウム▲2▼:昭和電工社製、平均粒子径100μm
(注10)難燃剤:「CR−900」大八化学社製、臭素含有70%、リン含有3%の含臭素リン酸エステル
(注11)増粘剤:「アデカノ−ルUH−420」、旭電化社製
(注12)消泡剤:「SNデフォ−マ−A−63」、サンノプコ社製
(注13)分散剤:「ノプコスパ−ス44C」、サンノプコ社製
(注14)セメント:普通ポルトランドセメント
上記の通り得られた各塗材をテフロン樹脂被覆鋼板上に乾燥膜厚で約5mmとなるように吹付け塗装し、20℃・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成した。次いでテフロン樹脂被覆鋼板より塗膜を引き剥がし、膜厚約5mmのフリ−塗膜を作成した。このフリ−塗膜の光沢及び熱伝導率を調べ、結果を表1に示す。
【0041】
また200×300×3.2mmのスレ−ト板上に水性シ−ラ−(「アクアGシ−ラ−」、関西ペイント社製、商品名)を塗布・乾燥させた試験板上に、上記の通り得られた各塗材を上水で15,000〜20,000cpsに粘度調整して、乾燥膜厚で約5mmとなるように吹付け塗装し、20℃・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成した。実施例の各塗材は平滑な仕上げだけでなくリシン状仕上げが可能であった。次いで各塗材及び得られた試験塗板を下記性能試験に供した。結果を表1に示す。
【0042】
(*1)熱伝導率(Kcal/m・h・℃):フリ−塗膜を70×150mmに切断したものを試料として、「KemthermQTM−D3」(京都電子工業社製)を用いて測定した。
【0043】
(*2)吹付け作業性:各塗材について、リシンガン、タイルガン、スタッコガンを夫々用いて塗装作業性を調べた。○は全てのガンで問題なく吹付けできる、△は塗材の微粒化が悪く作業時間がかかる、×は吹付けできない、を夫々示す。
(*3)厚塗性:各塗材について、1回の吹付け塗装で3mm(乾燥膜厚で)以上の厚膜塗装が可能かどうかを調べた。○は3mm以上、△は1〜3mm、×は1mm未満を示す。
【0044】
(*4)可使時間:各塗材を上水で15,000〜20,000cpsに粘度調整後の使用限界時間を調べた。
【0045】
(*5)塗膜の光沢:各試験塗板の60度鏡面反射率を測定した。
【0046】
(*6)自己消火性:試験塗板を該塗膜面を下に向けて45度の角度に設置し、下からロウソクの炎で加熱した。ロウソクの炎が3〜4cmで、その1cm程が塗膜に掛かるように設定した。加熱時間に対して加熱後に自己消火可能かどうかを調べ、消火可能な最大加熱時間で自己消火性を評価した。◎は15秒以上、○は10秒以上15秒未満、△は5秒以上10秒未満、×は5秒未満、を示す。
【0047】
(*7)温冷サイクル試験:試験塗板をJIS A 6909の温冷繰り返し試験に準じて、<水中に18時間浸漬〜−20℃の恒温器中で3時間冷却〜50℃の恒温器中で5時間加温>を1サイクルとして10サイクル試験後の塗膜面の状態を目視で評価した。○は、塗膜面に異常なし、△は、塗膜面にワレ・ハガレ・フクレがわずかに認められる、×は、塗膜面にワレ・ハガレ・フクレが著しく認められる、を示す。
【0048】
(*8)遮音性:200×200×5mmのスレ−ト板を6枚用いてなる立方体に、上記の通り得られた各断熱塗材を上水で15,000〜20,000cpsに粘度調整して、乾燥膜厚で約5mmとなるように全面に吹付け塗装し、20℃・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して立方体表面に塗膜を形成した。次いで該塗装立方体の一面に直径15mmの穴を開け、その中に一般騒音計を設置した。この立方体から1m離れた所に音源を設けた。その音源正面から1m離れた所の音圧レベルは90dBであった。その音源から発生する音を立方体内部の騒音計で計測し、塗装立方体の内外の音圧レベル差から遮音性を評価した。○は音圧レベル差が30dB以上、◇は25dB以上30dB未満、△は20dB以上25dB未満、を示す。
【0049】
【表1】
Figure 0004176847
【0050】
実施例8〜19及び比較例9〜13
スレ−ト板上に水性シ−ラ−(「アレスGシ−ラ−」、関西ペイント社製、商品名)を塗布・乾燥させた試験板上に、上記の通り得られた各断熱塗材を上水で15,000〜20,000cpsに粘度調整して、塗布量約5kg/m2 となるように吹付け塗装し、20℃・65%RHの恒温恒湿室で1日間放置後、この上に表2に示す上塗り塗装の組み合せ及び順序で各上塗り塗料を同表に示す塗布量で塗装し、20℃・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗装板を得た。尚、比較例11、12は試験板上に断熱塗材を塗装せず直接表2に示す上塗り塗装を行なった。また実施例1の断熱塗膜上にeの上塗り塗料を塗装したところ、断熱塗膜が溶解してしまい膜を形成できなかった。
【0051】
表2に示す上塗り塗料a〜nは下記の通りである。
【0052】
a.「アレスホルダ−GII」:水性下地調整材、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率60%
b.「アレスアクアビルド」:水性厚膜形単層弾性上塗り塗料、低汚染形、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率350%
c.「アレスゴムタイルラフ」:アクリルゴム系複層用主材、防水形、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率300%
d.「アレスタイルラフ」:アクリルエマルション系複層用主材、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率1%
e.「アレスセラレタン」:溶剤形アクリルウレタン樹脂系上塗り塗料、シリケ−ト配合による非汚染形、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率30%
f.「アクアレタン」:水性アクリルウレタン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率100%
g.「アレスゴムタイルトップU」:溶剤形アクリルウレタン樹脂系クリヤ−塗料、柔軟形、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率200%
h.「アレスアクアグロス」:水性アクリル樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率120%
i.「アレスアクアシリコンAC」:水性アクリルシリコン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率150%
j.「オ−デフレシュF−100」:水性フッ素樹脂系上塗り塗料、日本ペイント社製、商品名
k.「アレスアクアビルドデコ」:水性厚膜形単層弾性上塗り塗料(玉吹き用)、低汚染形、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率350%
l.「アレスセラマイルドレタン」:タ−ペン可溶ポリウレタン樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率40%
m.「アレスセラマイルド」:タ−ペン可溶非水分散形アクリル樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率80%
n.「アレスセラフッソ」:溶剤形非水分散形フッ素樹脂系上塗り塗料、関西ペイント社製、商品名、形成塗膜の伸び率100%
次いで得られた塗装板を下記性能試験に供した。結果を表2に示す。
【0053】
(*9)熱伝導率(Kcal/m・h・℃):テフロン樹脂被覆鋼板上に各断熱塗材及び上塗り塗装を各例に従って上記の通り塗装し、20℃・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成した。次いでテフロン樹脂被覆鋼板より塗膜を引き剥がし、各フリ−塗膜を作成した。このフリ−塗膜を70×150mmに切断して試料とし、「KemthermQTM−D3」(京都電子工業社製)を用いて測定した。
【0054】
(*10)塗膜外観:各塗装板の上塗り塗装後の塗膜表面の状態を目視で観察した。○は異常なし、×はワレやチジミなどの欠陥あり、を示す。
【0055】
(*11)温冷サイクル試験:各塗装板をJIS A 6909の温冷繰り返し試験に準じて、<水中に18時間浸漬〜−20℃の恒温器中で3時間冷却〜50℃の恒温器中で5時間加温>を1サイクルとして10サイクル試験後の塗膜面の状態を目視で評価した。○は、塗膜面にワレ・ハガレがなく変色も認められない、×は、塗膜面にワレ・ハガレ・変色が認められる、を示す。
【0056】
(*12)耐汚れ性:各塗装板を平塚市内で南面に向って、塗面を上に傾斜角30度にして6カ月屋外放置した後の塗膜表面の汚れを目視観察した。◎は殆ど汚れがない、○は僅かに汚れが認められる、△は汚れが認められる、×は汚れが著しい、を示す。
【0057】
(*13)耐候性:サンシャインウエザーオメーターを用いて、1000時間試験後の塗膜状態を目視観察した。○は、塗膜面にワレ・ハガレ、フクレが認められない、△は、塗膜面にワレ・ハガレ、フクレは認められないがやや光沢の低下が認められる、×は、塗膜面にワレ・ハガレ、フクレが認められる、を示す。
【0058】
(*14)自己消火性:試験塗板を該塗膜面を下に向けて45度の角度に設置し、下からロウソクの炎で加熱した。ロウソクの炎が3〜4cmで、その1cm程が塗膜に掛かるように設定した。加熱時間に対して加熱後に自己消火可能かどうかを調べ、消火可能な最大加熱時間で自己消火性を評価した。◎は15秒以上、○は10秒以上15秒未満、△は5秒以上10秒未満、×は5秒未満、を示す。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、特定性状を有する樹脂エマルジョン、樹脂発泡体粒子及び水酸化アルミニウムを含有することにより、断熱性、難燃性、消音性等に優れた断熱塗膜を形成できる。
【0060】
【表2】
Figure 0004176847

Claims (5)

  1. (A)ガラス転移温度30℃以下、造膜温度25℃以下である樹脂を水分散化してなる弾性系樹脂エマルション、(B)熱伝導率0.02〜0.1kcal/m・h・℃で、かさ密度0.02〜0.5g/cc、粒子径0.2〜8mmである樹脂発泡体粒子、及び(C)平均粒子径100μm以下の水酸化アルミニウムを、(A)/(B)の固形分体積比が100/50〜100/500で、且つ(A)の樹脂固形分100重量部に対して(C)を20〜100重量部含有し、セメントを含まないことを特徴とする厚膜形弾性断熱塗材。
  2. 含臭素リン酸エステルを含有する請求項1記載の厚膜形弾性断熱塗材。
  3. 塩基性硫酸マグネシウムを含有する請求項1又は2記載の厚膜形弾性断熱塗材。
  4. さらに、水酸化アルミニウム(C)以外の他の顔料を含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の厚膜形弾性断熱塗材。
  5. 基材面に、(A)ガラス転移温度30℃以下、造膜温度25℃以下である樹脂を水分散化してなる弾性系樹脂エマルション、(B)熱伝導率0.02〜0.1kcal/m・h・℃で、かさ密度0.02〜0.5g/cc、粒子径0.2〜8mmである樹脂発泡体粒子、及び(C)平均粒子径100μm以下の水酸化アルミニウムを、(A)/(B)の固形分体積比が100/50〜100/500で、且つ(A)の樹脂固形分100重量部に対して(C)を20〜100重量部含有し、セメントを含まない厚膜形弾性断熱塗材を塗装し、次いで上塗塗装を行うことを特徴とする塗装断熱工法。
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