JP2873344B2 - 制振性を有する組成物及びそれから成形された制振材 - Google Patents

制振性を有する組成物及びそれから成形された制振材

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、制振性を有する組成物及び該組成物から成
形された制振材に関するもので、より詳細にはテルペン
系樹脂に対して特定量のアスファルト及び充填剤を混合
した制振性を有する組成物、及び該組成物を成形して、
建物、車両等の振動エネルギー吸収するための基材の凹
凸に対する密着追従性に優れた制振材に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来より各種の振動や衝撃を緩衝するため、特に、建
物、車両等の振動エネルギーを吸収するための制振材と
してアスファルト系組成物を使用することが知られてい
る。
制振とは、物体の変形に際して、その力学的エネルギ
ーを熱エネルギーに変換させて減少させることであり、
制振材は、 共振時の振幅を小さくし、音の反射、応力を減少さ
せる。
固体伝播音、振動エネルギー伝播を低減させる。
自由振動を減衰させ、衝撃音を低減させる、などの
機能を果たすものとして知られている。
振動を発生する構造要素、例えば、建物、車両等に減
衰を与える制振方法として、最も広く行われてきたの
が、構造材表面にアスファルトなどの高分子粘弾性材料
を塗布する方法である。特公昭52−50522号公報、及び
特公昭56−5469号公報に開示された技術もその一例であ
って、これらの発明は、いずれも制振材として使用する
アスファルトのダンピング損失係数を増大させるため
に、特定の配合剤を配合する点に特徴を有するものであ
る。
また特開昭57−29702号公報には、アスファルトを主
成分として、これにアスペクト比が90以上のマイカを多
層状に配向するように分散した、防振、防水のためにコ
ーティング材が開示されており、特開昭58−28034号公
報には、アスファルト及び/又は熱可塑性合成樹脂を主
成分とし、ゴム成分及び/又はワックスを変性材成分と
したバインダー、繊維状、粉質状、鱗片状の充填剤の中
から選ばれる少なくとも1種以上のフィラーから成る成
分の粉粒物を基板状に散布し、熱的或いは物理的操作に
よってシート状の制振層を形成させて成る制振材が、更
に、特開昭52−39723号公報には、アスファルト60乃至8
0重量部、石油樹脂3乃至9重量部、有機質短繊維5乃
至15重量部より成る制振材が、それぞれ開示されてい
る。
しかしながら、これらの制振材は、いずれもアスファ
ルトの含有割合が大きく、制振性能が十分でないばかり
でなく、制振性能ピーク温度の調整が難しいことや、混
練及び施工時の加熱によって、アスファルト独特の臭気
を発散するなど、その取り扱いにくさが大きな欠点とな
っている。
本発明者らは、このような従来技術をふまえ、高度の
制振性能を有するとともに、混練時のアスファルト臭の
少ない制振性組成物を追求し、石油樹脂に対して、特定
割合のアスファルトおよびマイカを混合した組成物が、
前記目的を達成しうるという知見を得、先に特許出願し
た(特願平1−183717号)。
さらに、本発明者らは、該発明を追試し、より一層す
ぐれた制振性能を有する組成物を追求する過程で、テル
ペン系樹脂に対して、特定割合のアスファルトおよび充
填剤を混合した組成物が、きわめてすぐれた制振性能を
有するという知見を得、本発明に到達した。
(発明の目的) 従って、本発明の目的は、きわめて高度の制振性能を
有し、混練時のアスファルト臭の少ない制振性を有する
組成物を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、前記組成物を成形して得
られる基材に対する密着追従性の優れた制振材を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するためになされたもの
で、テルペン系樹脂、アスファルト及び充填剤を特定の
割合で配合したことを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、軟化点が80乃至120℃の
テルペン系樹脂100重量部に対して、アスファルト100乃
至500重量部及び充填剤90乃至400重量部(ただし、充填
剤の配合量はアスファルトの配合量よりも少量とする)
を混合したことを特徴とする制振性に優れた組成物、な
らびに該組成物を成形して得られる制振材が提供され
る。
(作 用) 本発明は、制振性を有する組成物におけるテルペン系
樹脂の割合を、最低でも10重量%、最高50重量%になる
ように配合することによって制振性能の優れた組成物と
なり、充電剤をアスファルトの配合量よりも少なく配合
することにより、密着追従性の優れた制振材が得られる
という知見に基づいてなされたものである。
(好適態様の説明) 本発明に於て使用できるテルペン系樹脂としては天然
または合成テルペンモノマーをフリーデルクラフツ触媒
の存在下で重合して得られる、軟化点が80乃至140℃の
テルペン樹脂や該テルペン樹脂に50重量%以内、好まし
くは20重量%以内(樹脂成分の合計に対して)の他の炭
化水素樹脂、たとえばC4、C5留分を、フリーデルクラフ
ツ触媒の存在下で重合して得られる、軟化点が80乃至12
0℃の樹脂、石油の分解または改質の際に副生する、沸
点範囲が−10乃至280℃の任意の留分を、フリーデルク
ラフツ触媒の存在下でカチオン重合或いは熱ラジカル重
合して得られる、軟化点が40乃至160℃の樹脂、或いは
これらの樹脂を変性した樹脂で、例えば、沸点範囲が14
0乃至280℃の任意の沸点範囲を有する炭素原子数9の芳
香族不飽和炭化水素(例えばスチレン、インデン、ビニ
ルトルエン等)を主成分として含む留分(C9留分)を例
えばフリーデルクラフツ触媒の存在下で重合した芳香族
系炭化水素樹脂(芳香族系石油樹脂)、沸点範囲が−10
乃至20℃の、主として炭素原子数4のオレフィン、ジオ
レフィンを含む留分(C4留分)、或いは沸点範囲が15乃
至60℃の、主として炭素原子数5のオレフィン、ジオレ
フィンを含む留分(C5留分)をフリーデルクラフツ触媒
の存在下で重合して得た脂肪族系石油樹脂、C9留分とC4
留分及び/又はC5留分を混合し、これをフリーデルクラ
フツ触媒の存在下で共重合して得た樹脂、C9留分とジシ
クロペンタジエンなどの環状ジオレフィンをフリーデル
クラフツ触媒の存在下で共重合するか、又は熱重合して
得た樹脂、スチレンやα−メチルスチレンなどのビニル
芳香族炭化水素と、C4、C5留分とをフリーデルクラフツ
触媒の存在下で共重合して得られた樹脂、及び上記樹脂
をα,β−不飽和カルボン酸又はその無水物で変性する
か、或いは水素化して得られる樹脂などの、芳香族系石
油樹脂、或いは脂肪族系石油樹脂を混合することができ
るが、なかでも軟化点(環状法)が80乃至120℃のテル
ペン系炭化水素樹脂を用いることにより、特に優れた制
振効果を得ることができる。
本発明において、特に好ましいテルペン系炭化水素樹
脂は次の物性を有している。
(a)軟化点 80乃至120℃(還球法) (b)色 相 ガードナー色数(溶融法) 1乃至5 また、本発明において、テルペン系樹脂に混合する特
に好ましい芳香族系石油樹脂は次の物性を有している。
(a)軟化点 80乃至150℃ (好ましくは80乃至120℃)(還球法) (b)臭素価 10乃至60 (c)数平均分子量 300乃至2500 (好ましくは400乃至1500) (b)色 相 ガードナー色数(溶融法) 3乃至14 本発明の制振性を有する組成物において、上記テルペ
ン系樹脂を混合したものは、常温乃至40℃でのダンピン
グ値のピーク値がいずれも11%を超えており、この温度
範囲のダンピング値が高いために、特に建物、車両等の
制振材として好適に使用することができる。
前述してテルペン樹脂は、本出願前公知の方法によっ
て製造することができる。
本発明において使用するアスファルトは、ストレート
アスファルト、ブローンアスファルト、ブローンアスフ
ァルト50乃至80重量%と、ストレートアスファルト50乃
至20重量%の混合物、または油脂変性したブローンアス
ファルトなどの防水工事用アスファルトを例示すること
ができるが、中でも針入度が20乃至30の油脂変性ブロー
ンアスファルトが好ましく使用される。
この油脂変性ブローンアスファルトは、ブローンアス
ファルトに、不乾性動物油(例えば牛脂)、乾性動物油
(例えばいか油)、半乾性植物油(例えば大豆油)、乾
性植物油(例えば亜麻仁油)等の動植物油脂、またはそ
の脂肪酸ピッチ(例えばなたね油)等を添加混合する
か、またはブローンアスファルトの製造過程においてコ
ンパウンディングすることによって得ることができる。
油脂変性アスファルト中の動植物油脂または脂肪酸ピッ
チの含有量は、通常1乃至20重量%が好ましい。
アスファルトは、テルペン系樹脂100重量部に対して1
00乃至500重量部、好ましくは150乃至400重量部が配合
される。このようにテルペン系樹脂に対するアスファル
トの量を最高でも5倍に抑えることにより、換言すれ
ば、全組成物におけるテルペン系樹脂の比率を高めるこ
とにより、制振性能、すなわち、ダンピング値が増大
し、組成物中のアスファルトが可塑剤として好適に機能
するため、ダンピングピーク温度の調整が容易となる。
本発明において使用する充填剤としては、タルク、ク
レー、マイカ、グラファイト、炭酸カルシウム、カーボ
ン、酸化亜鉛等の粉末状充填剤、アスベスト、ガラス繊
維、炭素繊維等の繊維状充填剤、シラスバルーン、シリ
カバルーン、フェノール樹脂バルーンなどのマイクロバ
ルーンまたは合成樹脂粉末、合成繊維屑等が挙げられる
が、なかでも、制振性能の点で、マイカ、グラファイト
が好ましくは使用され、なかんずく、アスペクト比が50
乃至200でJIS Z 8801に基づく粒度分布が、80%以上が5
0メッシュパスのマイカを使用したときに制振性能が一
層すぐれたものとなる。
充填剤の配合量は、テルペン系樹脂100重量部に対し
て、90乃至400重量部、好ましくは、140乃至300重量部
であるが、制振材としたときに基材との密着追従性をよ
り良好なものにするためには、充填剤の配合量を、アス
ファルトの配合量よりも少なくすることが好ましい。
本発明は、基本的には、上記三成分から成るものであ
るが、制振材をシートの形で供給する場合の外観を一層
美麗な平滑なものとするために、テルペン系樹脂100重
量部に対して0.01乃至0.5重量部のシリコンオイルなど
の消泡剤を配合することによっても制振性能の優れた組
成物が得られるが、この際、予めテルペン系樹脂アスフ
ァルトを溶融混練したのちに、充填剤などの他の成分を
混練すると分散性がよく、短時間で均質な組成物とする
ことができる。
溶融混合は、80乃至200℃、好ましくは、100乃至160
℃の温度で、大気圧下に、10分乃至1時間、好ましく
は、20分乃至40分間、加熱装置の付いたプラベンダー、
混合撹拌機、ニーダー、押出機またはロールなどの混練
装置によって行われる。
本発明によって得られる制振性組成物は、多量のテル
ペン系樹脂を使用したことにより、優れたダンピング値
(制振性能)を示すと共に、取扱いが容易であるという
特徴があり、この特徴は、炭化水素樹脂を混合しない
で、テルペン樹脂単独で使用したときに一層顕著なもの
となる。
本発明の制振性を有する組成物には、その制振性能を
損なわない範囲内で、無機または有機充填剤、難燃剤、
顔料、安定剤等を配合することができる。配合できる充
填剤としては、パルプパウダー、粉砕紙等、難燃剤とし
ては、酸化アンチモン、ハロゲン化芳香族化合物、ハロ
ゲン化脂肪族化合物、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、酸化ホウ素、リン酸エステル類、赤リン、水
酸化アルミニウムで安定化された赤リン、フェロセン、
フェロセン誘導体、アセチルアセテート鉄等、顔料とし
ては無機または有機系各種公知の顔料、安定剤として
は、溶融混合時に必要な、フェノール系、アミン系のほ
か公知の酸化防止剤、制振材として使用時に必要なアミ
ン系などの公知の耐候安定剤が例示され、これらは、単
独で、或いは2種以上の混合物として配合することがで
きる。
本発明の制振性を有する組成物は、シート状、或いは
ブロック状その他の形状の成形品に成形され、回転、往
復運動により、振動や騒音発生する各種機械、機器及び
そのハウジング、橋梁等の構造物、水道、ガス等の導管
類、空調用ダクト、各種車両の制振材等の用途に使用さ
れるが、例えば、建物、自動車等の車両用パネルの制振
材として最も優れた適性を示す。
本発明の制振材は、通常前記組成物をそれ自体公知の
加熱装置付きの2本ロールなどの混練機にて混練した
後、カレンダーロールにて0.1乃至10mm厚のシート上に
圧延したものを、1000mm×500mm程度のシート片に裁断
した状態で、供給するものである。従って、この際に、
シート表面を平滑にし、外観をよくする目的で、前述し
た如く、シリコンオイルなどの消泡剤を配合することが
好ましい。貼付け方法としては、ロールによる加熱圧
着、加熱ブロワーによる加熱圧着、無圧状態での加熱溶
融密着、接着剤による接着等が用いられ、使用方法も、
非拘束タイプだけでなく、拘束層を貼合わせた拘束タイ
プとしても、優れた制振性能を発揮することができる。
また、本発明の制振材は制振性能が優れているために、
精々1乃至1.5mmという極めて薄いシート状で十分な制
振効果を発揮することができるので、軽量化が要望され
ているパネル等の制振材として特に好適に使用されるも
のであり、また従来のアスファルト系制振材に比べて1/
4乃至1/5の使用量で十分な制振効果を得ることができ
る。
そして前述の如く、本発明の制振材は0℃乃至60℃と
いう広い範囲でのダンピング値が高く、周波数50Hz乃至
1kHzの範囲で優れた制振性能を有するものである。
本発明の制振性を有する組成物における充填剤は、配
合量に比例してダンピング値を増大させるが、前述した
如く、制振材として重要な要素である密着追従性をより
優れたものにするためには、その配合量は、常にアスフ
ァルトの配合量よりも少なくすることが好ましい。
(発明の効果) 本発明によれば、石油樹脂を単独で使用した場合に比
べて、0℃乃至60℃程度の広い温度範囲において、ダン
ピング値がさらに増大した制振性組成物が得られるとと
もに、耐寒性、屈曲性も改善され、この組成物から得ら
れた制振材は、使用時の高温における基材への凹凸面に
順応する密着追従性に優れている。この制振材は、従来
の制振材に比例して少量の使用で、高度の制振レベルが
得られるために、建物、車両等の軽量化にも寄与すると
いう効果を奏し得るものである。
(実施例) 以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
実施例中、ダンピング値、密着追従性は下記の方法に
より測定した。
ダンピング値: 二点吊り共振法により、測定温度を変えて曲げ一次モ
ーメント(約300Hz)の振動減衰比(ダンピング値)を
求めた。
本発明の制振材の制振性能を求めた振動減衰比(ダン
ピング値)の最大値(C/Ccmax及びそのときの温度(T
max)を表1に示した。
密着追従性: 第1図に示したスチール製の波形基板(頂部間のスパ
ンA:30mm、波形の傾斜角度θ:35゜、波形の高さB:10m
m、波形頂部及び底部のR:8)上に、200mm×40mmに裁断
した制振シートを載置し、150℃で30分間、オーブン加
熱した後の密着追従性を観察した。第2図に示した状
態、すなわち、完全密着したもの(波形底部とシート底
部の間隔(X)が0):(◎)、底部に若干の空隙を生
じたもの(Xが0より大きく、1mm以下):(○)、底
部にかなりの空隙を生じたもの(Xが1mmより大きく、3
mm以下):(Δ)、ほとんど軟化しないもの(Xが3mm
より大きいもの):(×)として表わした。
テルペン樹脂 α,β−ピネン等で代表されるテルペンモノマーをカ
チオン重合によって製造される樹脂。樹脂A−1(安原
ケミカル株式会社製、商品名「YSレジン」) 色 相 5(ガードナー、ASTM D154−58) 軟化点 100℃(環球法) 樹脂A−2(大日本インキ化学工業株式会社製、商品名
「Nirez」) 色 相 4(ガードナー、ASTM D154−58) 軟化点 85℃(環球法) 実施例および比較例において使用した石油樹脂 実施例および比較例において石油樹脂としては、次の
ものを用いた。
ナフサ分解の際に得られる炭素原子数9の芳香族系
不飽和炭化水素を主成分として含む留分を重合して得
た、軟化点(環球法)120℃、カードナー色数(溶融
法)10、数平均分子量1000、臭素価40、比重1.07の物性
を有する芳香族系炭化水素樹脂(三井石油化学工業株式
会社製、商品名「三井ペトロジン#120」、これを「石
油樹脂B」という)。
ナフサ分解の際に得られる炭素数9の芳香族系不飽
和炭化水素を主成分として含む留分を重合して得た、軟
化点(環球法)100℃、ガードナー色数(溶融法)13、
数平均分子量500、臭素価40、比重1.07の物性を有する
芳香族系炭化水素樹脂(三井石油化学工業株式会社製、
商品名「三井ペトロジン#100」、これを「石油樹脂
C」という)。
アスファルト 油脂変性したブローンアスファルト(針入度20/30) マイカ アスペクト比が50乃至200で、JIS Z 8801に基づく粒
度が、80%以上が50メッシュパスのもの 実施例1乃至3、比較例1乃至2 表1に示した配合を、110℃に加熱したアシザワ
(株)製の2本ロールに所定量の樹脂成分とアスファル
トを投入し、混練する。混練成分が溶融しはじめた時点
でマイカを徐々に投入する。シリコンオイルを添加する
場合は、マイカと同時に投入する。約15分後、材料が十
分に溶融混練され均質化したところでロール混練を完了
する。
次いで、混練物を冷却しながらカレンダーロールに供
給し、2mm厚の制振シートを作成した。得られた制振シ
ートを32mm×300mmの大きさに裁断し、物性試験に供し
た。
結果を表1に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における制振材の密着追従性を測定す
るためのスチール製基板の断面図、 第2図は、制振材の密着追従性の評価を示す断面図を示
す。 1……シート状制振材、2……スチール基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 憲二 東京都港区三田1丁目4番28号 日本電 気環境エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 飯田 善男 東京都港区三田1丁目4番28号 日本電 気環境エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−29702(JP,A) 特開 昭58−28034(JP,A) 特開 昭52−39723(JP,A) 特開 平2−167360(JP,A) 特開 平1−101369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 95/00 C08L 93/00 C08K 3/34 F16F 15/00 - 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟化点が80乃至120℃のテルペン系樹脂100
    重量部に対して、アスファルト100乃至500重量部及び充
    填剤90乃至400重量部(ただし、充填剤の配合量はアス
    ファルトの配合量よりも少量とする)を混合したことを
    特徴とする制振性に優れた組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物から成形された制振
    材。
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