JPH0525264B2 - - Google Patents

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JPH0525264B2
JPH0525264B2 JP29277185A JP29277185A JPH0525264B2 JP H0525264 B2 JPH0525264 B2 JP H0525264B2 JP 29277185 A JP29277185 A JP 29277185A JP 29277185 A JP29277185 A JP 29277185A JP H0525264 B2 JPH0525264 B2 JP H0525264B2
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JP
Japan
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asphalt
weight
vibration
vibration damping
filler
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JP29277185A
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JPS62153347A (ja
Inventor
Mineo Ooshita
Masaaki Takahashi
Kazunari Yamanaka
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Showa Shell Sekiyu KK
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Showa Shell Sekiyu KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アスフアルト系防振材組成物に関す
るものである。特に、本発明は自動車用防振(制
振)材、鉄道用防振材および土木建築用防振材に
適するアスフアルト系防振材組成物に関するもの
である。 従来技術 従来より自動車のフロアパネルや振動源となる
機械のハウジングパネル等に使用するアスフアル
ト系防振材料は公知である。 しかしながら、従来公知のアスフアルト系防振
材料は、その加熱融着時において基板の有する凹
凸への馴みが充分でなく、凹部において基板と制
振材料との間に空隙が形成され、その結果、制振
材料の割れ、剥離などを生ずる欠点があり、また
高温度域例えば40−50℃において制振制が劣る傾
向にあつた。 上記諸欠点を改善するため、特公昭52−50522
号公報は特定の有機繊維を配合した車輛用板金部
材の防音、防振被覆材料に関するものであり、特
公昭55−19269号公報は、廃水処理汚泥の焼却灰
を配合したアスフアルト系制振材料に関するもの
であり、また特公昭56−52943号公報は、アスフ
アルト−マイカを主成分とするアスフアルト系防
振材に関するものである。更に、特開昭57−
119953号公報は、ジエン系液状ゴムを配合したア
スフアルト系防振シートに関するものである。 しかしながら、上記の諸欠点を改善するため多
くの試みがなされたにもかゝわらず、なお基板の
凹凸へのなじみ性が良く、低温域から高温域に至
る広い温度域においてすぐれた且つ安定した制振
性を有するアスフアルト系制振材料の開発が望ま
れてきた。 発明の解決しようとする問題点 上記の諸特性を満足するアスフアルト系制振材
料が得られなかつた最大の理由は、広範囲な温度
域で高い防振係数を有するアスフアルトが得られ
なかつたことにある。 そのため、現在では3ないし4種類の各種性状
のアスフアルトを配合して所望の性状に近いアス
フアルトブレンド物を使用している。 しかしながら、ブレンドに要する費用、貯蔵設
備などでコスト高となり、また一定の性状を有す
るブレンド物を製造することが困難になり、品質
管理に問題があつた。 問題点を解決するための手段 本発明は、石油製品の製造過程において1気圧
換算温度530℃以上で得られる針入度(25℃)10
−50および軟化点50−70℃の性状を有する減圧蒸
留残渣95〜60重量%に対してアスフアルト5−40
重量%を混合したもの100重量部当り粘着付与剤
0.1−10重量部を含有するアスフアルト系防振材
組成物に関するものである。 作 用 本発明の組成物で使用する石油製品の製造過程
において得られる減圧蒸留残渣(以下Short
Residue、SRと呼ぶ)は、1気圧換算温度530℃
以上の条件で得られ、針入度(25℃)10−50、軟
化点50−70℃の性状を有する。好ましくは、1気
圧換算温度560℃から570℃、針入度(25℃)20〜
40、軟化点55〜65℃である。 上記のSRは次に示すような広範囲な温度域
(10−40℃)で高い防振係数を有するアスフアル
トである。温度 防振係数の増加率
(%) 10℃ 32% 20℃ 95% 30℃ 84% 40℃ 44% 上記SRに配合するアスフアルトは、ストレー
トアスフアルト、ブローンアスフアルト、プロパ
ン脱瀝アスフアルト、防水工事用3種アスフアル
トおよびこれらの混合物である。 上記のアスフアルトの使用量はSR95〜60重量
%に対して5−40重量%、好ましくはSR90〜70
重量%に対して10〜30重量%ある。 アスフアルトの使用量が40重量%を越えると施
工に際して、加熱融着操作時にダレやヨレの発生
原因になり、また防振効果は向上しない。 一方、アスフアルトの使用量が5重量%以下の
場合にはバインダー量が不足するため防振材シー
トの取扱いや施工に際して裂けや割れを発生し易
い。 本発明の組成物で使用する粘着附与助剤として
石油樹脂、テルペン系樹脂、熱可塑性ゴム(例え
ばSBS)、フラツクスオイル(例えばMMOエク
ストラクト)およびワツクス(例えばパラフイン
系ワツクス)などがある。 粘着附与助剤の使用量はSRとアスフアルトと
のブレンド物100重量部に対して0.1−10重量部、
好ましくは0.3〜5重量部である。 粘着附与助剤の使用量が0.1重量部以下では粘
着性附与効果が低く、一方10重量部以上では0℃
〜40℃における防振効果がかえつて低下する。 本発明の組成物に配合する充填剤には無機質粉
末例えばタルク、炭酸カルシウム、クレー、カー
ボンブラツク、珪藻土、産業廃棄物焼却灰などお
よび鉱物質繊維例えばアスベスト、無水石こう結
晶繊維もしくはその類似物である。 特に好ましい充填剤はタルク、炭酸カルシウ
ム、アスベストなどである。 上記充填剤は使用する充填剤の種類によつて適
宜に選択できるが、一般に小さいほど好ましく、
例えば約200ミクロン以下、より好ましくは約150
ミクロン以下、さらに好ましくは約100ミクロン
以下である。 上記充填剤の使用量は本発明の組成物60〜30重
量%に対して40〜70重量%である。 上記充填剤の使用量が40重量%以下では、アス
フアルトの配合量が多くなり、防振シートに加工
した場合、熱流動性、伸度が大きくなるが、引張
り強度は小さくなる。 一方充填剤の使用量が70重量%以上では、アス
フアルトの配合量が少なくなり、バインダー量が
不足するため引張強度、伸度共に小さくなり、低
温時の防振効果が著しく低下する。 実施例 次に実施例を掲げて本発明を説明するが、これ
に限定されるものではない。 実施例 1−7(比較例1−3、従来品1) 充填剤を使用しない場合 第1表に示す配合割合にて、ストレートアスフ
アルト、ブローンアスフアルト、プロパン脱瀝ア
スフアルト、防水工事用3種アスフアルトを加熱
し、溶融し、十分にミキサーで混合した後、粘着
附与助剤としてテルペン系樹脂、ワツクス、熱可
塑性ゴム、フラツクスオイルを添加してアスフア
ルト配合物を得た。 得られた配合物を長さ400mm、巾40mm、厚さ0.8
mmの防振係数測定用鉄板上に流し、厚さ2mm、長
さ370mmの試験用試料を作製した。 次に、−10〜40℃の温度条件下で新日本測器(株)
の加振機513−AS型を使用し、JASO(自動車規
格)M306−70により防振係数(η)を測定し、
その結果を第1表および第1図に示した。ηが多
いほど防振性が高いことを示し、実質的に防振効
果があるとされる下限は0.03である。 【表】 【表】 実施例 8−10(比較例4−6、従来品2) 充填剤を使用した場合 第2表に示すアスベストおよびタルクを150℃、
約12時間充分乾燥する。 次に第2表に示す各種アスフアルトを加熱、溶
融し十分にミキサーで混合する。さらに予じめ
160℃に加熱したニーダーに第2表に示した配合
割合で上記の乾燥したアスベストおよびタルクを
入れ、10分間撹拌した。次に160℃に加熱、溶融
したアスフアルトの所定量を配合した後15分間混
練し厚さ2mmの防振シートを製造した。 得られた防振シートは370mm×40mmの大きさに
切断し、防振係数測定用鉄板(大きさ400mm×40
mm×0.8mm)上に150℃、30分間恒温槽内で加熱融
着し試験用試料を作製した。 防振係数は上記実施例1−7と同様に行なつ
た。引張強度および伸びの測定では、試験片の形
状、寸法はダンベル1号形、引張速度は200mm/
minで、試験機はインストロン型万能試験機によ
つた。 熱流動性は80mm×220mmの試料をシートのタテ
およびヨコ方向からそれぞれ裁断し、台板上に該
鋼板に対する傾斜角60°となるように載置された
頂角60°のV字型塗装鋼板の一方の傾斜面に70mm、
他方の傾斜面に150mmの長さになるように長さ220
mm(70+150mm)、巾80mmの試験片を載置し、150
±2℃に調整されたギヤー式老化試験機内で30分
間加熱し、上記150mmの長さで載置した方の試験
片端部が上記の傾斜面にそつてタレ下つた距離を
実測する。 試験結果は第2表および第1図に示した。 (1) 第1表に示したアスフアルト配合物に第2表
に示す配合割合にて充填剤を混入することによ
り第1図に示すように防振係数は全体的に高く
なると共にピークの位置が高温側に移動する。 (2) 第2表、実施例8−10に示すように防振シー
トも従来品2に比較して高い防振係数を示す。 (3) 比較例4はSRに他のアスフアルトを40重量
%以上(50重量%)配合したものであり、これ
を充填剤と混練し、防振シートにしたものも従
来品2に比較して殆んど同等の防振係数を示
し、防振効果の向上は認められなかつた。 (4) 比較例5は、充填剤を40重量%以下配合した
場合であり、アスフアルトの配合量は多い。 一方、比較例6は充填剤を70重量%以上配合
した場合であり、アスフアルトの配合量は少な
い。 従つて、比較例5の防振シートでは熱流動
性、伸度が共に大きく、引張強度は小さい。 一方比較例6の防振シートでは粘着力が不足
するため引張強度、伸度共に小さく、−10℃〜
0℃の低温域における防振係数の測定は不可能
である。 (5) 第1図により、SR単独(実施例8)を使用
した防振シートは従来品2の各種アスフアルト
の配合物を使用した場合に比較し、−10℃〜40
℃の広い温度域にわたつて高い防振係数を示す
ことがわかつた。 (6) 第1図より、充填剤を配合した場合の防振シ
ート(実施例8)の防振係数は充填剤を配合し
ない場合の防振シート(実施例1)の防振係数
に比較して高い値を示すと共にピークの位置が
高温側に移動することがわかつた。 (7) 第1図より、実施例8の防振シートは防振材
を使用する温度である10℃〜30℃の広い温度範
囲で従来品2の防振シートに比較して高い防振
係数を示すことがわつた。 【表】 発明の効果 (1) 広範囲な温度域にわたつて高い防振係数を有
するSRが得られたので従来品と比較して非常
に高い防振係数を有する防振材料が得られる。 従つて、防振材の厚さをうすくできるため軽
量化およびコストダウンがはかれる。 (2) 本発明の防振材料は広範囲な温度域(10℃〜
40℃)にわたつて高い防振係数を有するため、
季節、天候などの気象条件の変化や温度の変化
する使用条件にも安定した防振効果が得られ
る。 (3) 熱流動性にすぐれているため、防振シートを
基板(鉄板等)に加熱融着する際にシートのダ
レ、変形が少ない。 従つてすぐれた密着効果が得られ、加熱融着
後の外観が良好である。 (4) 基板との付着性、接着性、なじみ性にすぐれ
ている。 (5) 引張強度が大きく、防振シート製造過程にお
いてシートの破断が少なくまた製造効果にすぐ
れている。 (6) 多種類のアスフアルトをブレンドしないため
製造に要する費用及び貯蔵設備を低減できる。
また一定な品質の製品が得られ易く、品質管理
も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、充填剤を配合した防振シートおよび
充填剤を配合しない防振シートの防振効果を従来
品1および2とそれぞれ比較したグラフである。 図中、……実施例1の組成物、……従来品
1、……実施例8の組成物、……従来品2。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石油製品の製造過程において1気圧換算温度
    530℃以上で得られる針入度(25℃)10−50、お
    よび軟化点50−70℃の性状を有する減圧蒸留残渣
    95〜60重量%に対してアスフアルト5−40重量%
    を混合したもの100重量部当り粘着付与助剤0.1−
    10重量部を含有することを特徴とするアスフアル
    ト系防振材組成物。 2 上記アスフアルトはストレートアスフアル
    ト、ブローンアスフアルト、またはプロパン脱瀝
    アスフアルトの単独またはこれらの混合物である
    特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 上記粘着付与剤は石油樹脂、熱可塑性ゴム、
    フラツクスオイルおよびワツクスよりなる群から
    選ばれる特許請求の範囲第1項記載の組成物。 4 上記組成物60〜30重量%にさらに40−70重量
    %の充填剤を混合する特許請求の範囲第1項記載
    の組成物。
JP29277185A 1985-12-27 1985-12-27 アスフアルト系防振材組成物 Granted JPS62153347A (ja)

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US5324758A (en) * 1988-08-11 1994-06-28 Sohwa Shell Sekiyu Kabushiki Kaisha Vibration damping material of asphalt cement
JP2610606B2 (ja) * 1992-06-25 1997-05-14 昭和シェル石油株式会社 防水工事用アスファルト組成物
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