JPS62224981A - 非晶質半導体素子 - Google Patents

非晶質半導体素子

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JPS62224981A
JPS62224981A JP61069382A JP6938286A JPS62224981A JP S62224981 A JPS62224981 A JP S62224981A JP 61069382 A JP61069382 A JP 61069382A JP 6938286 A JP6938286 A JP 6938286A JP S62224981 A JPS62224981 A JP S62224981A
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amorphous semiconductor
buffer layer
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Kazuhiko Fukushima
和彦 福島
Hideo Itozaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は非晶質半導体素子、特に内隅電池、光センサ−
、感光体、その他のアモルファス半導体素子として有用
な、1型層としてアモルファスシリコンゲルマニウム層
を有する非晶質半導体素子の長波長側での光感度の改良
に関するものである。
従来の技術 光起電力効果を利用した電子デバイスの代表的なものと
しては太陽電池を挙げることができる。
この太陽電池は、太陽エネルギー(0,3〜3μmの広
い範囲に亘るスペクトル分布を有する)あるいはその他
の光エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり
、今後のエネルギ一対策の一環として注目される技術の
一つである。この太陽電池による光エネルギーの電気エ
ネルギーへの変換は半導体の各種接合、例えばヘテロ接
合、pnまたはp1n接合あるいはショットキー接合な
どの最も基本的な性質である光起電力効果を利用するも
のであり、入射する光を吸収し、そこで電子・正孔対を
形成し、これが外部に取出されるといった機構により起
こる。
ところで、最近薄膜化・大面積化が可能であり、また組
成の大きな自由度を有し、電気的並びに光学的特性を広
い範囲で制御できるなどの興味ある各種利点を有するこ
とから、アモルファスシリコン(a−3i:H)などの
アモルファス半導体薄膜が太陽電池材料として注目され
ており、これは、太陽エネルギー分布のピーク(500
nm)近傍の光に対する吸収係数が結晶Siに比較して
1桁程大きく、成膜温度が低く、更に原料からグロー放
電分解によって直接膜形成でき、接合形成も容易である
等の興味深い特性を有している。
太陽電池を設計、製作し、実用化し得るまでにするため
には、光電変換効率を高めることが最も重要である。そ
こで、pin/piy1・・・・あるいはnip/ni
p・・・・という多層型構造とすることにより、n層と
p層とが直接々触している部分での再結合を利用して非
対称の起電力を得る構造のものが知られており、これに
よれば実質的に多数の太陽電池を直列に接続したことに
なり、大きな起電力を得ることができる。
また、変換効率の向上のためには広いスペクトル分布を
有する太陽エネルギーの全域に渡り、良好な吸収効率を
達成し得る構造、材料の選択を行うことが好ましい。こ
のために、a−3i:Hに他の元素をモディファイアと
して添加し、a −3i : Hの禁止帯幅に変化をも
たせる検討が行われており、通常モディファイアとして
はシリコンと4配位結合し易い■族元素が使用されてい
る。
例えば、モディファイアとして炭素を用いると禁止帯幅
が広くなるので、これを太陽電池のp型層として光の入
射側に用いることにより、一層短波長光の有効利用が可
能となり、光電変換効率の向上を図ることが可能となる
。また、モディファイアとしてGe (アモルファスシ
リコンゲルマニウム: a −3iGe : H) 、
5nSPb等の元素を用いると逆に禁止帯幅が小さくな
り、これをi型層として使用することにより太陽電池は
長波長光を吸収し易くなり、その有効利用が可能となる
一般には光の入射面から順に禁止帯幅が順次狭くなって
いくような構成、材料とすることにより広範囲の波長域
に亘る太陽エネルギーの有効利用が可能となる。
高効率、低価格の薄膜太陽電池材料として前記a −8
i : Hの1型層をキャリア発生源に持つアモルファ
スシリコン(a −3i )太陽電池は、長波長感度を
有するがために極めて有望視されているが、ガラス/透
明電極/pin/金属電極構造のアモルファス太陽電池
を形成する際に、pおよびn型層をa −8i : H
膜で形成し、また1型層をa −8iGe:H膜で形成
したpin構造では太陽電池特性が低く、従ってこのよ
うな構成の太陽電池を実用化し得るものとするためには
、その特性改善を図る必要があった。
以上、太陽電池について説明したが、同様なことは光セ
ンサ−、感光体、その他のアモルファス半導体素子につ
いても同様である。そこで、説明を簡単化するために、
以下太陽電池を例として記載するものとする。
従来の上記のような型の太陽電池は例えば第2図に示し
たようにガラス基板1と、その上に順次設けられた透明
電極2、アモルファス廠3 (p型層4.1型層5およ
びn型層6とで構成される)および金属電極7からなっ
ている。このような構成では、即ちp型層としてのa 
−3i : )1層に続いてa −3iGe : Hの
1型層を有する構造では、p型層中に添加された不純物
としての硼素(B)などが、成膜操作中に許容濃度以上
に1型層内に拡散したり、あるいは成膜室から混入して
、i型層のp型層化を生じ、その結果1型層内の内部電
界が弱まり、出力特性の低下をもたらし、またGeが添
加された1型層と添加されていないp型層との界面で格
子不整合を生じることがしられている。これらの理由か
ら、出力電流、曲線因子等が大巾に低下し、太陽電池の
出力特性も低下する。即ち、出力電流、開放電圧、曲線
因子のいずれも低くなる。
更に、p型層はl型層により多くの光を導入する役割と
電極の役割とを果す層であるが、特にp/l界面近傍で
1型層の形成中に1型層中のゲルマニウムがp型層中に
拡散して、p型層のバンドギャップエネルギーの低下を
きたし、p型層として本来あるべき膜特性が劣化するた
めに、光導入機能を果さなくなる。その結果、l型層に
到達する光量が低下し、太陽電池の出力電流の低下を招
く。
また、バンドギャップエネルギーの低下は開放電圧と関
連する拡散電位の低下につながり、結果として開放電圧
の低下をもたらす。
硼素Bの1型層からp型層への拡散、p/i層界面にお
ける格子不整合による電気的接合損失並びにp/i層界
面近傍におけるGe原子の拡散などの現象は上記のよう
に成膜操作中ばかりでなく、太陽電池の使用中にも生じ
、出力特性の劣化をきたす。
そこで、本発明者等はこのような従来法により得られる
アモルファス多層膜型太陽電池にみられた諸欠点を克服
し、高い信頼性と高い変換効率を達成し得るアモルファ
ス太陽電池を開発する上で、a −3iGe : H膜
を1型層として有し、またa −3i:H(不純物を含
む)膜をp型層として有するpln構造のアモルファス
太陽電池のp型層と1型層との間にバッファー層を設け
ることが有利であることを見出し、既に特許出顆してい
る。
即ち、該発明のアモルファス光起電力素子は、p型アモ
ルファスシリコン層と、1型層モルファスシリコンゲル
マニウム層を含むpln構造の光起電力素子であって、
上記p型層と1型層との間に設ケラれた、1型層モルフ
ァスシリコンバッファー層を有することを特徴とするも
のであり、その基本構成は模式的に第3図に示すような
ものである。即ち、光入射側からa−3i:H膜からな
る型層4(p)と、1型a−3iニドIバツフア一層8
(i、)と、a −3iGe : Hからなるl型層5
 (i2)とn型層6(n)とを配置した構成となって
いる。このようにp−1層間にバッファー層12を設け
ることによりp−1界面における電子−ホール間の再結
合を防止もしくは減少させ、短絡電流(Js。)、曲線
因子(FF)の向上を図ることが可能となる。
そこで、実際にa −3i : H膜をバッファー層と
したa −3iGe : H非晶質半導体素子と、バッ
ファー層のないa −3iGe : H非晶質半導体素
子の分光感度を比較してみると第4a図に示すように、
バッファー層を有するもの(曲線X)の方がこれを含ま
ないもの(曲線Y)よりも短波長領域から可視光領域に
おいて、分光感度が上昇していることがわかる。しかし
ながら、長波長光(700〜900nm)の領域におい
ては光感度が優れず、バッファー層のない場合と殆ど同
程度でしかない。
これは、a −3i : H膜をバッファー層(lυと
した場合、a −8i : H膜は弱いn型の膜である
ために、a −3iGe : H非晶質半導体素子の構
造は第4b図に示すようになると考えられ、ホール9が
h層の高い障壁のために移動できないことによるものと
思われる。ここでFLはフェルミ準位を表す。
このような情況の下で、バッファー層1.を設けたa 
−3iGe : H非晶質半導体素子の長波長領域にお
ける吸収効率(光感度)を改良し、全波長領域で高い光
感度を有する半導体素子を開発することは高い光電斐換
効・tの太陽電池、高い光感度のセンサー、感光体等を
1!7る土で極めて重要である。
そこで、本発明の目的はl型層としてa −5iGc:
)」膜を用い、かつp−i層間にバッファー層を有する
非晶質半導体素子の長波長感度を改良し、広い波長範囲
で高い変換効率を実現し帰る非晶質半導体素子を提供す
ることにある。
問題点を解決するだめの手段 本発明者等は、非晶質半導体素子、特にp−i眉間にa
 −8i : H膜からなる1型バツフア一層を有する
素子の長波長側の光感度または光電変換効率を改良すべ
く種々検討・研究を行った結果、該1型バツフア一層に
特定のドーパントを添加することが有効であることを知
り、目的とする長波長側での光感度が大rlJに改善で
き、広い波長域で有効な非晶質半導体素子を実現できた
即ち、本発明の非晶質半導体素子は、a −8iGe:
H膜を1型層として有する非晶質半導体素子のp−1層
間にa −3i : H膜の1型バツフア一層を介在層
として設けたものであって、該バッファー層としてのa
 −Si + Hに微量の硼素をドーパントとして添加
したことを特徴とするものである。
本発明の非晶質半導体素子において、p、1、n型層は
夫々水素および/またはフッ素を含有する。これはアモ
ルファス層が一般にグロー放電法、水銀増感光CVD法
、直接励起光CVD法等によりSiH,、GeH4等か
ら形成されるが、この際に生成する水素ラジカルの不足
のために未結合手(ダングリングボンド)が残留し、こ
れが膜の欠陥を構成することから、HまたはFを用いて
ダングリングボンドと結合させて、これをクーミネータ
として機能させていることに基づき含まれるものである
本発明の特徴である微量の硼素を含有するバッファー層
は30〜500人の範囲内の厚さを有する。
これは本発明において臨界的な条件であって、30人に
満たない場合にはバッファー層としての機能、即ちp−
i界面でのキャリヤ再結合阻止の役割を十分に果たすこ
とができず、一方500人を越える場合には、キャリヤ
再結合阻止効果は十分であるが、下層(a−8iG(!
: Hの]層)に到達する光量を著しく減じてしまい、
非晶質半導体素子のJ、。
を大巾に低下させる。そのために、上記範囲内とするこ
とが好ましい。
また、1型層は通常幾分n型となっており、これを真性
化する目的で■族元素、例えばB原子が許容範囲内で添
加されている。その里は0.2〜3ppmの範囲であり
、これも本発明においては臨界的な条件となる。即ち、
0.2ppm未満では添加効果はなく、また3ppmを
越える場合にはp型となり好ましくない。
かくして本発明の非晶質半導体素子の基本構造は光入射
側からa−3i:t−1膜のp型層と、微量の硼素(B
)を含むa−3i:Hの1型バツフア一層と、a −3
iGe : I−1膜(Bを含んでいてもよい)の1型
層およびa−8iニド1のn型層とで構成され、実際に
はこれらを、第2図にみられるように、透明基板、透明
電極、および金属電極などと組合せて例えば太陽電池な
どきして利用される。この基本構成は1組のみでなく、
2mもしくはそれ以上積層して使用することができる。
このような本発明の非晶質半導体素子、例えば透明基板
、透明電極、上記1組の基本構成および金属電極の組合
せからなる素子の製造は以下のように行う。
まず、基板としては約1mmの厚さのものが一般的であ
り、ガラス、セラミックス、プラスチック、軟鋼、^)
、Cu等の金属あるいは合金、ステンレス鋼、モリブデ
ン等いずれも使用可能である。更に、電極層はIT○(
インジウムスズ酸化物:IndiumTin 0xid
e ) 、5n02等の透明導電膜、^1等の金属など
公知のものを挙げることができる。
これら基板と電極とは光起電力素子の形状によって変化
し、基板が透明材料であり、基板側から光が入射する型
の他、基板を不透明材料で形成し、電極を透明材料で形
成して、光を電極側から入射するような構成とすること
も可能である。更に、基板を導電性材料で形成し、これ
に光電流・充電圧取出し用電極としての機能をも併せも
たせることもまた可能である。
電極層は一般に約5.00OA (透明電極は約1μm
程度)であり、その形成はCVD法、蒸着法などの公知
の任意の方法で実施することができ、またそのパターン
化が必要な場合にはフォトリソグラフィーなどの常法が
利用できる。
各アモルファス層は」1記のような材料で構成され、プ
ラズマCVD法、光CVD法、スパック法などにより形
成できる。例えばプラズマCVD法で形成する場合、n
型層は5il(、,512Ha、S+7などを主原料と
し、希釈ガスとしてのH2およびドーピングガスとして
のPH,l、^s H3,5b(CH3>3、lJi 
(Cl−13) 3などを使用する。
また、】型層の形成はSi1としテ5il−1,、Si
2H6、SiF、を、またG+3源としてGcll、、
GeF<を、更にn層と同様に希釈ガスとして1−12
を用いる。バッファー層の形成には主原料としてS i
 )−1、、Si2H6,5IF4などを希釈ガスの1
−12などと共に使用し、ドーパントのBilとしては
BzH6などを主原料ガスに対して0.5〜5 ppm
の割合で添加する。
最後にp型層の形成には、81′#として5I84、S
12116、SiF、などが、希釈ガスとしての142
と共に使用され、またドーピングガスとしてはB2)(
6などが有効である。
以上基板上にp−b −i −n (b :バッファー
層)なる順序で積層した例を示したが、これは逆の順序
即ちn−1−b−pなる順序で基板側から積層すること
もできる。また、光入射側に反射防止コーティングを施
して、光の吸収効率の改善を図ることができ、この場合
IT○は反射防止コーティングとしての機能も有してい
るので光入射側の電極をITOで形成し、電極と反射防
止膜の機能とを併せ持たせることができる。その他の反
射防止コーティング材料としてはSiC,5102、Z
rO2、Zn S 、S13 N4、Ta205、八1
□03.5j1203、TiO2など、あるいはTaa
 Os / 5I02などの多層構造も利用できる。こ
れらは選ばれた材料の特性に応じて、例えば真空蒸着法
、スパッタ法、プラズマCVD法等、公知の各種の成膜
法から最適のものを選択し、形成することができる。
昨月 非晶質半導体素子、例えばその代表的な素子としての太
陽電池などにおいては、これを実用化するためには光電
変換効率(Err)、開放電圧(Voc)、短絡電流(
jSo)、曲線因子(FF)などの膜特性の改善を図る
ことが重要である。しかしながら、従来の特に多層型ア
モルファス太陽電池にあっては、使用する薄膜材料に問
題があったために良好な特性を有する製品が得られなか
った。
上記特性劣化の原因としては、p/i界面を横切って各
p層および1層のドーパントあるいは添加元素が許容範
囲を越えて相互に拡散したり、あるいは成膜操作中に混
入すること、更にp/i層界面での格子不整合に基く電
気的接合ロスが生じることなどが主なものであり、これ
らはp型層のバンドギャップエネルギーの低下をもたら
し、これは順次拡散電位を低下し、これと関連する開放
電圧を低下する。更に、1型層に達すべき光量を低下さ
せ、太陽電池の出力(変換効率)を大巾に低下させる。
上記の特性劣化をきたす現象は太陽電池の使用中にも発
生し、寿命の低下を招いていた。
ところで、本発明者等は既にドーパント、添加元素など
の拡散を生ずるp/i層界面に、a −3i:Hからな
るバッファー層を設けることが、太陽電池の各種特性の
劣化につながる要因を排除するのに有効であることを見
出している。即ち、Geを添加してないa−3i:l(
層(バッファー層)がドーパント(9層中のBなど)お
よび/または添加元素(l型層中のGeなど)のp型層
、1型層相互間の拡散に対するバリヤ一層あるいはバッ
ファー層として機能し、夫々の膜特性の変性を有効に防
止し、本来の膜特性を昶、持することを可能にした。
従って、6eの拡散・侵入に基くp型層のバンドギャッ
プエネルギーの低下並びに1型層への光量の低下を生じ
ることがなく、l型層により多くの光を導入し、また電
極として十分に機能するというp型層本来の特性を十分
に発揮させることができた。
一方、l型層についてみても、p型層中のBが拡散・侵
入することによりp型層化することがなく、従って1型
層は十分な強度の内部電界を維持し、結果として太陽電
池の出力特性ミ即ち出力電流、開放電圧、曲線因子いず
れの特性においても優れた値を与えた。
a −3iGe : H膜はGeの添加量の調節により
、1型層の禁止帯幅を変えることができ、従ってこのよ
うな膜を1型層として用いたアモルファスシリコン太陽
電池は高い長波長感度を有するために有効とされている
ので、上記のような構成としてl型層並びにp型層の安
定性を保証することにより、著しく優れた長波長感度を
有する、ひいては光電変換効率の高い太陽電池、光起電
力素子を得ることが可能となる。
しかしながら、このようなバッファー層(a−3i :
 H膜)を設けた場合においても、a −3i : H
膜が弱いn型の膜であることから、素子自体のバンド構
造がホールの移動を阻止するほどの高い1型層(バッフ
ァー層)の障壁が形成されるために長波長感度、特に7
00〜900nmの範囲の領域における感度は満足なも
のとはいえなかった。
そこで、本発明ではa−8i:l(からなるバッファー
層内に微量のB元素を添加して、これを真性化もしくは
弱いp型層に転化することによりl型層のホール移動に
対する障壁を低下させ、上記領域における長波長感度を
改善することができた。
このことを添付第5a図および第5b図を参照して考察
すると、a −6iGe : Hの1型層5を有する非
晶質半導体素子のバンド構造は本来第5a図に示すよう
な構造をとるが、1型層5と、これに隣接するp層4と
の間に設けたバッファー層8にB元素を添加することに
より、得られるバッファー層8′のフェルミ準位と価電
子帯の幅(Ev )が小さくなり(第5b図参照)、長
波長側において発生ずるホール9の移動も大きくなる。
尚、これらの図において10は電子を表す。
かくして、以下の実施例で証明するように短波長〜長波
長の広域に亘り、高い光感度(変換効率)を有する実用
化に有利な非晶質半導体素子が得られる。
また、本発明の非晶質半導体素子の構造は、従来のもの
についてみられたように、使用中にp型層・l型層相互
間のGe5B等の拡散を生じ、特性劣化を生ずることも
ない。即ち、極めて耐用寿命の長い、高信頼度の製品が
提供できることになる。
更に、本発明の非晶質半導体素子では従来の製品と同様
に反射防止コーティングを光入射側に施して、光の吸収
効率を高め、該素子の変換効率(光感度)を一層良好な
ものとすることができる。
その態様としては所定の波長域に対する単一の反射防止
膜を設けるか、あるいは屈折率の異る材料の膜を2層以
上組合せてより広い波長範囲に亘る光に対して有効な積
層膜とすることもできる。
本発明による構成は、l型層としてa −3iGe :
H膜を用いた各種の非晶質半導体素子に対して有効であ
り、また本発明の構造を有する光起電力素子と他の光起
電力素子とを組合せて直列に接合したタンデム型太陽電
池あるいはマルチカラー太陽電池などの構成要素として
使用することもできる。
凍1忽 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明は以下の例により何隻制限されない。
実施例1 添付第1図に本発明の非晶質半導体素子の好ましい基本
構造の実施例を示した。図から明らかな如く、この実施
例は光入射側から厚さ150人のa−3i : Hのp
型層4(p)と、厚さ80人のBをドープしたa−3i
:Hのバッファー層8’ (i、)  と、厚さ200
0人のa −3iGe : H膜の1型層5 (i2)
と、300人のa−3i:H膜からなるn型層6(n)
で構成されるpin接合素子であり、これは例えば太陽
電池、光センサ等として有用である。
作製例1 各薄膜層の形成方法としては水銀増感光CVD法を採用
し、E9 (禁止帯幅)!=i1.4eVのa−6iG
e : H膜を1型層として用いた、a −3iGe 
: H非晶質半導体素子を種々作製し、これらサンプル
の物性について比較検J・1シた。これ等サンプルとし
ては以下のような3種(A、B、C)のものを作製した
A(比較サンプル):バッファー層を含まないa −3
iGe : H太陽電池; B(比較サンプル):Bを含まないバッファー層を有す
るa −3iGe : H非晶質半導体素子;CABを
2,2pPm添加したバッファー層を有するa −3i
Ge : H非晶質半導体素子。
尚、・A、B、C共にバッファー層以外のpllおよび
n層の形成条件は同一とした。以下の第1表にp、i、
n層の作製条件を示した。
一方、バッファー層(a−3i:H膜)の作製条件は、
原料ガスとしてSi !(4(B21−1s)を用い、
T。
−190℃、T、、g=[i0℃、圧力−5Torrお
よび膜厚を80人と設定した。かくして得た各妊ンプル
につき分光感度を測定し、結果を第6図に示した。
第6図の結果から明らかな如く、バッファー層のない公
知の構成を有するΔ群のサンプルに比較して、バッファ
ー層を有し、B元素を添加していないB群のサンプルは
、既に第4a図に示したように短波長域で分光感度が改
善されており、また本発明による0群のサンプルはA群
のサンプルに比して短波長および長波長域即ち、全領域
に亘り分光感度は大巾に改善され、B群のサンプルと短
波長域での分光感度は殆ど同じあるが、長波長域での分
光感度は大rl+に改善されたことがわかる。
この結果から、本発明の非晶質半導体素子の有用性は明
らかである。
発明の効果 以上詳しく述べたように、本発明によれば、a−3iG
e : H膜を1型層として使用した各種非晶質半導体
素子は、p−1層間に微量の硼素をドーピングした初定
の厚さのバッファー層を介在させたことにより、従来問
題となっていた、特に長波長領域での分光感度が大巾に
改善され、従来のバッファー層をもたないものと比較し
て短波長から長波長に亘る広い波長範囲で大[11に高
められた分光感度を有する各種非晶質半導体素子を得る
ことが可能となった。これは、長波長側で発生するホー
ルに対して、従来のバッファー層では高い障壁を形成し
、その移動を阻害していたが、この障壁が硼素原子の添
加によって低下されることによるものであると考えられ
る。
かくして、本発明によれば、分光感度に優れた各種非晶
質半導体素子、例えば太陽電池、光センサーをはじめと
する光電変換素子、感光体、あるいはこれ以外の非晶質
半導体素子を有利に得ることが可能となり、本発明はこ
れらを実用化する上で極めて重要な技術であると思われ
る。
【図面の簡単な説明】
添付第1図は本発明の非晶質半導体素子の好ましい実施
例の基本的構成を説明するための模式的な断面図であり
、 第2図は従来のバッファー層をもつ同様な素子(太陽電
池)の構成を説明するだめの模式的な断面図であり、 第3図は第1図と同様な従来の非晶質半導体素子の基本
構造を示す松式的断面図であり、第4a図は第3図に示
した構成のおよびバッファー層をもたない構成の分光感
度を比較して示したグラフであり、第4b図は第3図の
構成の素子のバンド構造を示す模式的な図であり、第5
a図および第5b図は夫々第3図および第1図に示した
構成の半導体素子のバンド構造を比較して示した図であ
り、 第6図は実施例で(ひられた各サンプルの分光感度を比
較して示したグラフである。 (主な参照番号)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アモルファスシリコンゲルマニウム層をi型層と
    して使用した非晶質半導体素子のp−i層間にアモルフ
    ァスシリコンのバッファー層を介在層として設けた非晶
    質半導体素子において、 上記バッファー層としてのアモルファスシリコン層に微
    量の硼素を添加したことを特徴とする高光感度非晶質半
    導体素子。
  2. (2)上記バッファー層における硼素の添加が該バッフ
    ァー層の原料ガスに対して硼素源を0.5〜5ppm添
    加することにより行われることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の高光感度非晶質半導体素子。
  3. (3)上記硼素源がB_2H_6であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の高光感度非晶質半導体素
    子。
  4. (4)上記バッファー層の厚さが30〜500Åの範囲
    内であることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれか1項に記載の高光感度非晶質半導体素子。
  5. (5)太陽電池であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1〜4項のいずれか1項に記載の高光感度非晶質半導
    体素子。
  6. (6)光センサーであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1〜4項のいずれか1項に記載の高光感度非晶質半
    導体素子。
  7. (7)感光体であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1〜4項のいずれか1項に記載の高光感度非晶質半導体
    素子。
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