JPS62165374A - アモルフアス光起電力素子 - Google Patents

アモルフアス光起電力素子

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Publication number
JPS62165374A
JPS62165374A JP61006885A JP688586A JPS62165374A JP S62165374 A JPS62165374 A JP S62165374A JP 61006885 A JP61006885 A JP 61006885A JP 688586 A JP688586 A JP 688586A JP S62165374 A JPS62165374 A JP S62165374A
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JP
Japan
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layer
type
amorphous
buffer layer
photovoltaic device
Prior art date
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Pending
Application number
JP61006885A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Ishii
石井 正之
Nobuhiko Fujita
藤田 順彦
Hajime Ichiyanagi
一柳 肇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアモルファス光起電力素子、特にアモルファス
太陽電池に関する。更に詳しくいえば、pin型接合を
含む、電気特性の劣化がなく、高い信頼性と高い変換効
率とを有する太陽電池に関するものである。
従来の技術 光起電力効果を利用した電子デバイスの代表的なものと
しては太陽電池を挙げることができる。
この太陽電池は、太陽エネルギー(0,3〜3μmの広
い範囲に亘るスペクトル分布を有する)あるいはその他
の光エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり
、今後のエネルギ一対策の一環として注目される技術の
一つである。この太陽電池による光エネルギーの電気エ
ネルギーへの変換は半導体の各種接合、例えばヘテロ接
合、pηまたはp1n接合あるいはショットキー接合な
どの最も基本的な性質である光起電力効果を利用するも
のであり、入射する光を吸収し、そこで電子・正孔対を
形成し、これが外部に取出されるといった機構により起
こる。
ところで、最近薄膜化・大面積化が可能であり、また組
成の大きな自由度を有し、電気的並びに光学的特性を広
い範囲で制御できるなどの興味ある各種利点を有するこ
とから、アモルファスシリコン(a−8i:H)などの
アモルファス半導体薄膜が太陽電池材料として注目され
ており、これは、太陽エネルギー分布のピーク(500
nm)近傍の光に対する吸収係数が結晶S1に比較して
1桁程大きく、成膜温度が低く、更に原料からグロー放
電分解によって直接膜形成でき、接合形成も容易である
等の興味深い特性を有している。
太陽電池を設計、製作し、実用化し得るまでにするため
には、光電変換効率を高めることが最も重要である。そ
こで、p1η/pin・・・・あるいはnip/nip
・・・・という多層型構造とすることにより、1層とp
層とが直接々触している部分での再結合を利用して非対
称の起電力を得る構造のものが知られており、これによ
れば実質的に多数の太陽電池を直列に接続したことにな
り、大きな起電力を得ることができる。
また、変換効率の向上のためには広いスペクトル分布を
有する太陽エネルギーの全域に亘り、良好な吸収効率を
達成し得る構造、材料の選択を行うことが好ましい。こ
のために、a−3i : Hに他の元素をモディファイ
アとして添加し、a −3i : Hの禁止帯幅に変化
をもたせる検削が行われており、通常モディファイアと
してはシリコンと4配位結合し易い■族元素が使用され
ている。
例えば、モディファイアとして炭素を用いると禁止帯幅
が広くなるので、これを太陽電池のp型層として光の入
射側に用いることにより、一層短波長光の有効利用が可
能となり、光電変換効率の向上を図ることが可能となる
。また、モディファイアとしてGe (アモルファスシ
リコンゲルマニウム:a−3iGe:H)、Sn、pb
等の元素を用いると逆に禁止帯幅が小さくなり、これを
1型層として使用することにより太陽電池は長波長光を
吸収し易くなり、その有効利用が可能となる。
一般には光の入射面から順に禁止帯幅が順次狭くなって
いくような構成、材料とすることにより広範囲の波長域
に亘る太陽エネルギーの有効利用が可能となる。
高効率、低価格の薄膜太陽電池材料として前記a −8
iGe : Hの1型層をキャリア発生源に持つアモル
ファス太陽電池は、長波長感度を有するがために極めて
有望視されているが、ガラス/透明電極/p i n/
金属電極構造のアモルファス太陽電池を形成する際に、
p型層をアモルファスシリコンカーバイド(a−3iC
:H)膜で、またn型層をa −Si : H膜で形成
し、また1型層をa −3iGe :H膜で形成したp
1n構造では太陽電池特性が低く、従ってこのような構
成の太陽電池を実用化し得るものとするためには、その
特性改善を図る必要があった。
発明が解決しようとする問題点 従来の上記のような型の太陽電池は例えば第2図に示し
たようにガラス基板1と、その」二に順次設けられた透
明電極2、アモルファス層3(p型層4、l型層5およ
びn型層6とで構成される)および金属電極7からなっ
ている。このような構成では、即ちp型層としてのa−
3iC:8層に続いてa −3iGe : Hの1型層
を有する構造では、p型層中に添加された不純物として
の硼素(B)、炭素(C)などが、成膜操作中に1型層
内に拡散したり、あるいは成膜層から混入して、1型層
のp型層化や、高抵抗化を生じ、その結果l型層内の内
部電界が弱まり、出力特性の低下をもたらす。
また、Geが添加された】型層と添加されていないp型
層との界面で格子不整合が生じる。これらの理由から、
出力電流、曲線因子等が大[1]に低下し、太陽電池の
出力特性も低下する。即ち、出力電流、開放電圧、曲線
因子のいずれも低くなる。
更に、p型層は1型層により多くの光を導入する役割と
電極の役割とを果す層であるが、特にp/l界面近傍で
1型層の形成中に1型層中のゲルマニウムがp型層中に
拡散して、p型層のバンドギャップエネルギーの低下を
きたし、p型層として本来あるべき膜特性が劣化するた
めに、光導入機能を果さなくなる。その結果、1型層に
到達する光量が低下し、太陽電池の出力電流の低下を招
く。
また、バンドギャップエネルギーの低下は開放電圧と関
連する拡散電位の低下につながり、結果として開放電圧
の低下をもたらす。
硼素(B)の1型層からp型層への拡散、p/1層界面
における格子不整合による電気的接合損失並びにp/i
層界面近傍におけるGe原子の拡散などの現象は上記の
ように成膜操作中ばかりでなく、太陽電池の使用中にも
生じ、出力特性の劣化をきたす。
このような従来法によって得られるアモルファス多層模
型太陽電池にみられる諸欠点を克服し、高い信頼性と高
い変換効率を達成し得るアモルファス太陽電池を開発す
ることが強く要望されており、これは太陽電池の実用化
を促進する上でも極めて大きな意義を有する。
そこで、本発明の目的は上記従来の太陽電池の有する各
種問題点を解決することのできる新しい構成の多層膜ア
モルファス太陽電池を提供することにあり、従って高い
変換効率を与え、使用中の電池の劣化も示すことのない
信頼性の高いアモルファス太陽電池を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 本発明者等は従来のa −3iGe : !(膜を1型
層として有し、またa−3iC:H(不純物を含む)膜
をp型層として有するp1n構造のアモルファス太陽電
池の各種欠点が、p/i層間の添加元素のB、Cおよび
/またはGeなどの拡散及び格子不整合等によるもので
あるという認識のもとに、この点を解決すべく種々検討
した結果、p型層と1型層との間にバッファー層を設け
ることが有利であるとの見解に達し、本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明のアモルファス光起電力素子は、p型アモ
ルファスシリコンカーバイド層と、1型アモルファスシ
リコンゲルマニウム層を含むpin構造の光起電力素子
であって、その特徴は上記p型層と1型層との間に設け
られた、アモルファスシリコンバッファー層を有するこ
とにある。
本発明のアモルファス光起電力素子において、pll、
n型層は夫々水素および/またはフッ素を含有する。こ
れはアモルファス層が一般にグロー放電法、水銀増感光
CVD法、直接励起光CVD法等によりSiH4、Ge
Ha等から形成されるが、この際に生成する水素ラジカ
ルの不足のために未結合手(ダングリングボンド)が残
留し、これが膜の欠陥を構成することから、HまたはF
を用いてダングリングボンドと結合させて、これをター
ミネータとして機能させていることに基づき含まれるも
のである。
本発明の特徴であるバッファー層は1型アモルファスシ
リコン膜または、p型アモルファスシリコン膜であり、
それぞれ、50〜500人、30〜120人の厚さを有
する。これは本発明において臨界的な条件であり、夫々
下限である50人または30人に満たない場合は、バッ
ファー層としての機能、即ち、p/i層間での不純物等
の拡散が充分に阻止できず、一方、1型バッファー層で
は、500人、p型バッファー層では120人を越える
場合には、下層に到達する光量が大巾に減じられてしま
うなどの負の効果をもたらすために、上記範囲内とする
ことが好ましい。また、p型バッファー層と、1型バッ
ファー層とをp/i1間に組合せて設けてもよい。この
場合においても膜厚最適範囲は上記範囲が好ましい。
また、1型層は通常幾分n型となっており、これを真性
化する目的で■族元素、例えばB原子が添加されている
。その量は、1型層がどの程度n型化しているかによる
が、通常0.2〜3 ppmの範囲であり、これも本発
明においては臨界的な条件となる。即ち、0.211p
m未満では添加効果はなく、また3 ppmを越える場
合にはp型となり好ましくない。
更に、1型バッファー層あるいはp型バッファー層とl
型層 −6iGe : 8層との界面層では30〜30
0人の膜厚範囲内で1型層方向にGe原子の添加量が漸
増するようにすることが好ましく、30A以下では格子
不整合の影響が残り、300Å以上では顕著な効果を期
待することができず、また、1型バッファー層を設ける
場合、l型バッファー層とp型アモルファスシリコンカ
ーバイド層との界面層では、p型層から1型層方向に、
30〜150人の膜厚範囲内でC原子の添加量が漸減す
るようにすることが好ましく、また、p型バッファー層
を設ける場合にはp型バッファー層とp型アモルファス
シリコンカーバイド層との界面層ではp型層から1型層
方向に30〜150人の膜厚範囲内でC原子の添加量が
漸減するようにすることが好ましい。これはいずれの場
合も、30A以下では格子不整合の影響が残り、一方1
50人を越える場合にはp型層の光吸収損失を増大する
ように作用するので好ましくないことによるものである
上記のようにp型層と1型層との間に、p型バッファー
層あるいは1型バッファー層を有する構造において、C
原子やGe原子を漸減あるいは、漸増したグレイディラ
ド領域を設けることにより、エネルギーギャップをp型
層から1型層にかけて漸減させること可能となり、しか
も各界面での格子不整合をできるだけ少なくすることが
可能となるので、電気的な不整合を防止することができ
る。
本発明のアモルファス光起電力素子は、例えば第1図に
示したように、光入射側から透明基板1、透明電極2、
アモルファス層3”および金属電極7から構成され、ア
モルファス層は更にp型層4(a−8IC:H)、バッ
ファー層10 (a −3i : H)、1型層5 (
a −3iGe : H)およびn型層6(a−3i:
H)の4層で構成される。第1図のバッファー層10は
p型でも1型でもよく、又単独でもp型/1型の2層に
なっていてもよい。この例ではアモルファス層として1
組のpIn接合のみを有するものを示したが、本発明は
これに限られず、2組もしくはそれ以上のpin接合を
含んでいてもよく、その場合1型層としてa−3iGe
 : H膜をもつアモルファス層のpZ1層間にバッフ
ァー層ヲ設けることが有利である。
まず、基板としては約l +n+nの厚さのものが一般
的であり、ガラス、セラミックス、プラスチック、軟鋼
、モリブデン等いずれも使用可能である。更に、電極層
はITO(インジウムスズ酸化物:Indium Ti
n 0xide) 、5nOz等の透明導電膜、へ1等
の金属など公知のものを挙げることができる。
これら基板と電極とは光起電力素子の形状によって変化
し、第1図のような構成(基板が透明材料であり、基板
側から光が入射する型のもの)の他、基板を不透明材料
で形成し、電極7を透明材料で形成して、光を電極7側
から入射するような構成とすることも可能である。更に
、基板1を導電性材料で形成し、これに光電流・光電圧
取出し用電極としての機能をも併せもたせることもまた
可能である。
電極層は一般に約5.000人(透明電極は約1μm程
度)であり、その形成はCVD法、蒸着法などの公知の
任意の方法で実施することができ、またそのパターン化
が必要な場合にはフォトリソグラフィーなどの常法が利
用できる。
各アモルファス層は上記のような材料で構成され、プラ
ズマCVD法、光CVD法、スパッタ法などにより形成
できる。例えばプラズマCVD法で形成する場合、n型
層は5iHa、5i2H<、SiF。
などを主原料とし、希釈ガスとしてのH2およびドーピ
ングガスとしてのPHa、As)(3,5b(CH3)
a、Bi (CH3)3などを使用する。
また、1型層の形成はSi源としてSiH,,512H
6、SiF4を、またGe源としてGeH4、GeF、
を、更にn層と同様に希釈ガスとしてH2を用いる。バ
ッファー層の形成は主原料としてのSi H,,5i2
Hs、5IF4などを希釈ガスのH2などと共に使用し
て実施され、1型層側の部分では経時的にGe源の濃度
を変化させてGeの濃度勾配(l型層側が濃度大となる
ように)を与えてグレイデッド層としてもよい。この場
合Ge源としては上記と同様にGeH<、GeFaなど
を使用する。Ge添加部分の厚さは30〜300への範
囲であり、30人未満では効果がなく、300人を越え
る場合にはバッファー効果を期待できず、いずれも好ま
しくない。
最後にp型層の形成にはSl源としてSiH<、512
1(6,5IF4などが、又C源としてCH4、C2H
−1C,H6、S+ H(CH3)3などが希釈ガスと
してのH2と共に使用され、またドーピングガスとして
はB a Heなどが有効である。
第1図には基板上にp−b−i −n (b :バツフ
ァ一層)なる順序で積層した例を示したが、これは逆の
順序即ちn−1−b−pなる順序で基板側から積層する
こともできる。また、光入射側に反射防止コーティング
を施して、光の吸収効率の改善を図ることができる。こ
の場合、ITOは反射防止コーティングとしての機能を
も有しているので光入射側の電極をITOで形成し、電
極と反射防止膜の機能とを併せ持たせることができる。
この反射防止コーティング材料としては上記ITOの他
に、SiO,SiO□、ZrO2、ZnS、S+sN4
、Ta、Os、八1□03.5b203、Tie。など
、あるい(まTa205/5lO2などの多層構造も利
用できる。Vこれらは選ばれた材料の特性に応じて、例
えば真空蒸着法、スパッタ法、プラズマCVD法等、公
知の各種の成膜法から最適のものを選択し、形成するこ
とができる。
詐月 光起電力素子、あるいはその代表的な素子としての太陽
電池などにおいては、これを実用化するためには光電変
換効率(Eff)、開放電圧(Voo)、短絡電流(J
5.)、曲線因子(FF)などの膜特性の改善を図るこ
とが重要である。しかしながら、従来の特に多層型アモ
ルファス太陽電池にあっては、使用する薄膜材料に問題
があったために良好な特性を有する製品が得られなかっ
た。
上記特性劣化の原因としては、p/1界面を横切って各
p層および1層のドーパントあるいは添加元素が相互に
拡散したり、あるいは成膜操作中に混入すること、更に
p/i層界面での格子不整合に基く電気的接合ロスが生
じることなどが主なものであり、これらはp型層のバン
ドギャップエネルギーの低下をもたらし、これは順次拡
散電位を低下し、これと関連する開放電圧を低下する。
更に、1型層に達すべき光量を低下させ、太陽電池の出
力(変換効率)を大1月ご低下させる。」二記の特性劣
化をきたす現象は太陽電池の使用中にも発生し、寿命の
低下を招いていた。
ところで、本発明のアモルファス光起電力素子によれば
、ドーパント、添加元素などの拡散を生ずるp/i層界
面に、a −8i : Hからなるp型またはl型バッ
ファー層を設け、太陽電池の各種特性の劣化につながる
要因を排除した。即ち、Geを添加してないa−3i:
H(バッファー層)がドーパント(p層中のBなど)お
よび/または添加元素(1型層中のGeなど)のp型層
、l型層相互間の拡散に対するバリヤ一層あるいはバッ
ファー層として機能し、夫々の膜特性の変性を有効に防
止し、本来の膜特性を維持することを可能にした。
従って、Geの拡散・侵入に基くp型層のバンドギャッ
プエネルギーの低下並びに1型層への光量の低下を生じ
ることがなく、1型層により多くの光を導入し、また電
極として十分に機能するというp型層本来の特性を十分
に発揮させることができる。
一方、1型層についてみても、p型層中のBが拡散・侵
入することによりp型層化することがなく、従って1型
層は十分な強度の内部電界を維持し、結果として太陽電
池の出力特性、即ち出力電流、開放電圧、曲線因子いず
れの特性においても優れた値を与える。
1型層として使用されるa −3iGe : H膜は、
Geの添加量を適当に調節することにより、1型層の禁
止帯幅を変えることができ、従ってこのような膜を1型
層として用いたアモルファスシリコン太陽電池は高い長
波長感度を有するために有効とされているので、上記の
ような構成としてl型層並びにp型層の安定性を保証す
ることにより、著しく優れた長波長感度を有する、ひい
ては光電変換効率の高い太陽電池、光起電力素子を得る
ことが可能となる。
本発明のアモルファス光起電力素子において、1型バッ
ファー層と接するl型層側の30〜300への膜厚に相
当する部分にGe原子を、濃度勾配を有するように添加
することができる。これは1型層からの60の拡散を一
層よく抑制し、1型層、p型層の特性維持のために有効
である。また、バッファー層と1層上の格子不整合から
くる電気的接合ロスがなくなり電気的特性向上の為に有
効である。
そのため、l型層に近い程Gefi度が高くなるように
濃度勾配を与える。
また、本発明のアモルファス光起電力素子の構造は、従
来のものについてみられたように、使用中にGe、 B
等の拡散を生じ、特性劣化を生ずることもない。即ち、
極めて耐用寿命の長い、高信頼度の製品が提供できるこ
とになる。
更に、本発明の光起電力素子では従来の製品と同様に反
射防止コーティングを光入射側に施して、光の吸収効率
を高め、光起電力素子の変換効率を一層良好なものとす
ることができる。その態様としては所定の波長域に対す
る単一の反射防止膜を設けても、また屈折率の異る材料
の膜を2層以−L組合せてより広い波長範囲に亘る光に
対して有効な積層膜とすることもできる。
本発明による構成は、p型層としてa−8IC:H膜を
、また1型層としてa −3iGe : H膜を用いた
各種の光起電力素子に対して有効であり、また本発明の
構造を有する光起電力素子と他の光起電力素子とを組合
せて直列に接合したタンデム型太陽電池あるいはマルチ
カラー太陽電池などの構成要素として使用することもで
きる。
実施例 以下、実施例、比較例、参考例により本発明の光起電力
素子の奏する効果を実証する。ただし、本発明の範囲は
以下の実施例により何等制限されない。
第1表に、バッファー層として1型a −8i : H
膜をもつ例を示す。
基板として厚さIn+mのガラス(禁止帯幅E、−5、
OeV )を用い、透明電極としてはCVD法により5
n02を1μmの厚さで該基板上に形成しくE9−4.
0eV) 、次いで夫々p型層(a−8iC:H;ドー
パントB ; E、= 2.0eV)、1型バッファー
層(a −8i : H; E9= 1.8eV)、1
型層(a−3iGe : H; E、−1,6eV ;
 Bを2 ppm含有)およびn型層(a −8i :
 H; E9= 1.8eV ;ドーパントP含有)を
夫々プラズマCVD法により同一の条件で第1表に示す
厚さで形成した。更に、得られた各製品上に金属電極と
してのAIを蒸着法により5.000 人の厚さで堆積
させ、第1図および第2図に示したような構成のpin
接合を1組含む太陽電池を作製し、得られた各サンプル
につき出力特性を測定した。結果を以下の第1表に示す
かくして、本発明に従ってp型層と1型層との間に所定
の膜厚のa −3i : H膜からなるl型バツーフア
一層を設けることにより各出力特性(J、c。
VOC,FF)がいずれも改善され、それによって変換
効率(Err)も向上することがわかる。尚、比較例2
の結果は■。Cについては本発明のものと匹敵する値を
あたえるものの、J、C,FFにおいて劣り、結果とし
てEffも低いことを示しており、1型バッファー層の
厚さを上記範囲、即ち50〜500人の範囲内に制限す
ることが有利であることを示している。
さらに、第2表には、第1表に示した実施例とは、バッ
ファー層としてp型a −3i : H膜(E。
−1,8eV)を用いた以外は同一の製法で作製したア
モルファス太陽電池の出力特性例を、又、第3表には、
バッファー層としてp型a −3i : H膜(E、=
 1,8eV)及び1型a −3i : H膜〈E、=
1.8ev)をあわせて持つアモルファス太陽電池の出
力特性例を示す。
第2表、第3表に示すように、p型層と1型層との間に
所定の膜厚のa −3i : H膜からなるp型バッフ
ァー層あるいはl型バッファー層を設けたり、p型バッ
ファー層に続いて1型バッファー層を組合せて設けるこ
とにより、各出力特性(J、c。
Voo、FF)がいずれも改善され、それによって変換
効率(Err)も向上することがわかる。p型バッファ
ー層を設ける場合には、最適膜厚が存在している。p型
層自身は、光を電気に変えることはなく、電極としての
役目を果すのに必要な厚さであれば十分である。このこ
とは、バッファー層にもあてはまり、30〜150八が
好ましく、150Å以上では、光吸収ロスとなり、比較
例4に示す如く、J scの低下をもたらすことを示し
ている。また、p型層とp型バッファー層との界面ある
いはp型層と1型バッファー層との界面に所定の膜厚の
Cグレイデッド層を設けることにより、各出力特性(J
、c、 V。、5FF)が改善され、それによって変換
効率(Err)も向上することがわかる。
発明の効果 以上詳しく述べたように、本発明に従ってpin接合を
含むアモルファス光起電力素子におけるp型層と1型層
との間に60の添加のないa −3i : 8層をバッ
ファー層として設けることにより、l型層中にp型層中
のB原子が拡散・侵入することを効果的に防止し、かつ
p型層中への1型層中の60原子が拡散・侵入すること
をも有効に防止して、p/i界面での欠陥形成や、p型
層の膜質劣化が防止されるので、開放電圧(■oe)、
短絡電流(J5c)、曲線因子(FF)並びに変換効率
(Err)などの太陽電池の出力特性が大巾に改善され
る。
また、長期間の使用によっても、太陽電池特性の劣化が
みられず、従って本発明の構造は太陽電池等の光起電力
素子に高い信頼性を付与することを可能とし、より実用
性に富む製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による光起電力素子の好ましい−態様を
概略的に示した断面図であり、第2図は従来の光起電力
素子の構成を説明するための概略的な断面図である。 (主な参照番号) 1・・基板、   2・・透明電極、 3.3゛ ・・アモルファス層、  4・・p型層、5
・・l型層、   6・・n型層、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)p型アモルファスシリコンカーバイド層とi型ア
    モルファスシリコンゲルマニウム層とを含むpin型構
    造の光起電力素子であって、上記p型層とi型層との間
    にアモルファスシリコン層をバッファー層として有する
    ことを特徴とする上記アモルファス光起電力素子。 (2)p型アモルファスシリコンカーバイド層、i型ア
    モルファスシリコンゲルマニウム層及びn型層およびバ
    ッファー層が水素および/またはフッ素を含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の光起電力素子。 (3)バッファー層がi型アモルファスシリコン層であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の光起電力素子。 (5)i型バッファー層と接するp型層において、30
    〜150Åの膜厚にわたり、カーボンが添加されており
    、p型層方向に向かっていて、カーボン濃度が高くなる
    濃度勾配を有していることを特徴とする特許請求の範囲
    第3項または第4項に記載の光起電力素子。 (6)i型バッファー層と接するi型層において、30
    〜300Åの膜厚にわたり、ゲルマニウムが添加されて
    おり、n型層方向に向かっていてゲルマニウム濃度が高
    くなる濃度勾配を有していることを特徴とする特許請求
    の範囲第3項または第4項に記載の光起電力素子。 (7)バッファー層がp型アモルファスシリコン層であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の光起電力素子。 (8)p型バッファー層の膜厚が30〜120Åの範囲
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の光起電力素子。 (9)p型バッファー層と接するp型層において、30
    〜150Åの膜厚にわたり、カーボンが添加されており
    、p型層方向に向かって、カーボン濃度が高くなる濃度
    勾配を有していることを特徴とする特許請求の範囲第7
    項または第8項に記載の光起電力素子。 (10)p型バッファー層と接するi型層において、3
    0〜300Åの膜厚にわたり、ゲルマニウムが添加され
    ており、n型層方向に、ゲルマニウム濃度が高くなる濃
    度勾配を有していることを特徴とする特許請求の範囲第
    7項または第8項に記載の光起電力素子。 (11)バッファー層がp型アモルファスシリコン層及
    びi型アモルファスシリコン層とからなることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の光起電力
    素子。 (12)p型バッファー層の膜厚は30〜120Åの範
    囲内であり、i型バッファー層の膜厚は50〜500Å
    の範囲内であることを特徴とする特許請求の範囲第11
    項に記載の光起電力素子。 (13)p型バッファー層と接するp型層において、3
    0〜150Åの膜厚にわたり、カーボンが添加されてお
    り、p型層方向に向かってカーボン濃度が高くなる濃度
    勾配を有しており、さらに、上記i型バッファーと接す
    るi型層において30〜300Åの膜厚にわたり、ゲル
    マニウムが添加されており、n型層方向にゲルマニウム
    濃度が高くなる濃度勾配を有していることを特徴とする
    特許請求の範囲第11項または第12項に記載の光起電
    力素子。 (14)i型アモルファスシリコンゲルマニウム層が真
    性化するように、0.2〜3ppmのIII族元素を含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1〜13項のいずれ
    か1項に記載の光起電力素子。
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