JPS6222493Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント配線基板などのような板状
部品を搬送するための縦傾斜コンベアに関するも
のである。

従来プリント配線基板などの板状部品のコンベ
ア搬送として、例えば汎用の平状ベルトコンベア
がある。この平状ベルトコンベア上に板状部品を
寝かせる状態で置き搬送していた。

このため形状の異なる基板を搬送した場合、基
板の位置を常に一定に決めるものがなく不安定と
なり、一定位置に位置決めする必要がある場合、
改めて位置決め機構を設けなければならない。ま
た基板上に搭載された部品も、リード端子側が平
状ベルトに接触し押されるため、基板から外され
る恐れがある。

本考案の目的は上記した従来技術の欠点をなく
し、形状の異なる板状部品に対し、位置決めの基
準となる面を、常に一定位置に保持し、かつ搭載
部品の脱落を防止するようにした縦傾斜コンベア
を提供するにある。

上記目的を達成するために、本考案において
は、複数個のプーリーと回転駆動源を具備した架
台にレールをプーリー間に固定し、断面形状が凹
状のベルトをプーリー、回転駆動源、レールに張
り、さらに垂直に対し傾斜をもたせた状態の支柱
を架台に固定し、レールに対し平行に針金状の棒
を複数個支柱に設けたことを特徴とする。以下、
本考案の一実施例を図面に従つて説明する。第１
図、第２図は本考案の一実施例を示すもので同図
において架台３には、プーリー１が３個、矢印方
向に回転可能に設置されかつ、モーター２が矢印
方向に回転可能に固定されている。またプーリー
１の間にはレール４が架台３に固定されている。
前記プーリー１、モーター２には断面形状が凹状
のベルト５が張られておりレール４上に凹部を上
方に向け敷かれている。さらに架台３には垂直に
対し鋭角を堅持した２個の支柱６が固定されてお
り、さらにレール４に対し平行にガイドバー７が
４本支柱６に固定されている。

上記の構成で、モーター２が矢印方向に回転す
ると、ベルト５は矢印方向に駆動する。この時、
プリント基板８の端面９をベルト５の凹状の溝部
に入れ、ガイドバー７に寄りかけた状態にしてお
くとプリント基板８はガイドバー７に寄にかかり
ながら、端面９のレベルを常に一定に保持して矢
印方向に搬送される。

以上述べた如く本考案によれば、複数個のプー
リーと回転駆動源を具備した架台にレールをプー
リー間に設置し、断面形状が凹状のベルトをプー
リー、回転駆動源、リールに張り、さらに垂直に
対し傾斜をもたせた状態の支柱を架台に固定し、
レールに対し平行に針金状の棒を複数個支柱に設
けたことにより、形状の異なる板状部品に対し、
位置決めの基準となる面を、常に一定位置に保持
することができ、かつ板状部品は針金状の棒に寄
りかかりながら搬送されるので搭載部品の脱落を
防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦傾斜コンベアの正面図、第２図は第
１図の側面図である。 １……プーリー、２……モーター、３……架
台、４……レール、５……ベルト、６……支柱、
７……ガイドバー、８……プリント基板、９……
端面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数個のプーリーと回転駆動源を具備した架台
   の前記プーリー間に直線状のレールを設置し、前
   記プーリーと回転駆動源に懸架されたベルトを前
   記レール上に搭載するとともに、レール上あるい
   は前記架台に複数個の支柱が固定され、この支柱
   間に前記レールに対し平行に複数個の針金状の棒
   を固定したコンベアにおいて、 前記ベルトは断面形状を凹状となしてその凹部
   に被搬送板状部品の下端面が挿入されるととも
   に、前記複数個の棒を固定した支柱はレール上あ
   るいは前記架台に傾斜して固定され、前記被搬送
   板状部品は傾斜した複数個の棒に寄りかかりなが
   ら、かつ被搬送板状部品の下端面は前記ベルトの
   凹部により一定レベルに保持されて搬送されるよ
   うに構成したことを特徴とする縦傾料コンベア。