JPS6028146Y2 - 搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は搬送装置、特にプリント配線基板の自動ハンダ
付処理に際しそのプリント配線基板を保持搬送する工程
において、各種の電気部品をプリント配線基板に組込装
着するのを容易ならしめる傾斜位置とすると共にその後
自動的に水平位置にしてハンダ付工程に持ち来するため
の傾斜型ラウンドコンベヤーに関する。

従来のプリント配線基板の組立方法においては部品装着
工程とハンダ付工程等の各工程が夫々別個のコンベアラ
イン上で行なわれていた。

このため作業性に欠けていて能率が悪く、人員も多数を
要していた。

そこでこれを解決すべく、上記各工程を全て連続した１
つのコンベアライン上で行なってプリント配線基板の組
立を行ない得る装置が提案されている。

而してかかる単一コンベアライン上で連続作動するプリ
ント配線基板組立装置において重要なことはプリント配
線基板への部品装着工程において無端チェーンの軌道を
変位させることなくプリント配線基板を傾斜位置に保持
して部品の組込装着を容易ならしめると共にその後自動
的に水平位置にしてハンダ付工程に入るようにすること
である。

ところで、従来この種搬送装置としては特公昭５３−４
７５０３号公報に示されるものがある。

この従来のものは、無端チェーンのリンクピンの機枠部
を含むキャリア装置本体を、前記機枠部の一端部に設け
られた取付基板部に形成された連結孔を嵌合させて取り
付けている。

また、前記キャリア装置本体の機枠部と取付基体部とを
蝶番連活部により連結し、前棋機枠部を傾斜可能に設け
ている。

さらに、前記機枠部の両端部にガイドローラを設け、各
ガイドローラをガイドレールに当接させ、ハンダ付処理
前行程における搬送行程において外側のガイドレールを
低く変位させることにより、前記取付基体部に対して機
枠部を蝶番連結部で傾斜させ、プリント配線基板を傾斜
搬送するように構成している。

しかし、この従来技術ではガイドレールを水平状態から
徐々に傾斜させ、かつ傾斜状態から徐々に水平に戻すよ
うに成形しなければならないので、ガイドレールの成形
及び位置調整が難しい問題があり、また機枠部が水平状
態から傾斜し、さらに傾斜状態から水平に戻す過程で、
ガイドローラがガイドレールに片当たりとなり、機枠部
が不安定になり易い問題もあった。

本考案の目的は、前記従来技術の問題を解決し、プリン
ト配線基板ホールド用キャリアを傾斜させる傾斜用レー
ルの成形及び設置を簡単に行うことができ、しかもプリ
ント配線基板ホールド用キャリアを水平状態から傾斜さ
せ、さらに傾斜状態から水平に戻す動作をスムーズに行
い得る搬送装置を提供するにある。

本考案はかかる事由に鑑みてなされたもので、以下図面
に示す実施例を参照して説明する。

自動ハンダ付は装置は第１図に示す如く部品装着部１及
びハンダ付は部２から威り、両部は単一の連続作動のコ
ンベアラインで結合され、第２図及び第３図に示す傾斜
ラウンドコンベヤーが使用されている。

同図において３は傾斜用ブラケット、４は搬送用ブラケ
ット、５はプリント配線基板ホールド用キャリア、６は
搬送用キャリア、７はヒンジ、８は傾斜用レール、９は
搬送用レール、１０は搬送用チェーン、１１は搬送用キ
ャリア６の車輪、１２はプリント配線基板ホールド用キ
ャリア５の車輪である。

搬送用キャリア６はブラケット４を介してチェーン１０
によって駆動されて、その車輪１１がレール９上で回動
して搬送されるようになっている。

これに対しプリント配線基板ホールド用キャリア５はそ
の一端がヒンジ７により搬送用キャリア６と結合し、他
端がブラケット３の一端に連結し、該ブラケットの他端
には車輪１２が設けられティて、レール８上で回動する
ようになっている。

ヒンジ７は例えば第４図に示すように搬送用キャリア６
の外フレーム１３に設けた溝１４中にプリント配線基板
ホールド用キャリア５の内フレーム１５から突出してい
るシャフト１６の一端１７が入り込んでいて、そこを支
点としてキャリア５が円運動するように構成されている
。

前記傾斜用レール８は、第２図及び第５図から分かるよ
うに、断面り字形のレール部材で形成され、全体として
搬送用キャリア６の移動方向と直交する方向から見て部
品装着部１の位置で最も高く、これの両端部側が徐々に
低くなるほぼ台形に成形されている。

また、この傾斜用レール８のフランジ面８′は部品装着
部１の位置で幅を最も広く、これの両端部から徐々に狭
く成形されている。

前記プリント配線基板ホールド用キャリア５の他端部に
取り付けられた傾斜用ブラケット３は、第２図及び第３
図に示すように、搬送用キャリア６の移動方向から見て
ほぼ７字形に形成されていて、前記傾斜用レール８のフ
ランジ面８′に、プリント配線基板ホールド用キャリア
５のガイドローラとしての車輪１２を安定した姿勢で接
触させ得るように構成されている。

前述したように部品装着部１てはプリント配線基板に所
望部品を装着し易いように、ある適当な角度で傾斜させ
る必要があり、そのため上述した構成がとられている。

即ち傾斜用レール８は第５図に示す如く、ある角度で上
昇及び下降する形状をなしており、プリント配線基板ホ
ールド用キャリア５は搬送用キャリア６が搬送されるに
伴って傾斜用ブラケット３を介して車輪１１が上記レー
ル８に沿って徐々に傾斜上昇して行き部品装着部１にお
いて一定角度の傾斜位置に搬送される。

そこでキャリア５にホールドされているプリント配線基
板（図示せず）に所望部品を装着し、これが終了すると
、今度はキャリア５は前記レール８に沿って下降して行
き徐々に水平状態になってくる。

水平状態になったキャリア５はハンダ付は部２へ搬送さ
れ、そこでハンダ付けが行なわれる。

以上説明した本考案によれば、プリント配線基板ホール
ド用キャリアの他端部に傾斜用ブラケットを取り付け、
この傾斜用ブラケットに車輪を設け、この車輪を傾斜用
レールのフランジ面に接触させているので、前記傾斜用
レールを水平状態から傾斜させ、傾斜状態から再び水平
に戻す傾斜させた形状に成形する必要がなく、傾斜用レ
ールを断面り字形のレール部材により、全体として搬送
用キャリアの移動方向と直交する方向から見てほぼ台形
に成形し、設置するだけでよく、またそのように構成し
ているので、傾斜用レールの成形及び設置を簡単に行い
得る効果がある。

さらに、本考案によれば、搬送用キャリアの一端部に、
プリント配線基板ホールド用キャリアの一端部をヒンジ
を介して結合し、このプリント配線基板ホールド用キャ
リアの他端部に傾斜用ブラケットを取り付け、この傾斜
用ブラケットに車輪を設け、この車輪を傾斜用レールの
フランジ面に前記傾斜用ブラケットを介して安定した姿
勢で歩触させるようにしているので、車輪の片当たりを
解消でき、プリント配線基板ホールド用キャリアをスム
ーズに動作させ得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動ハンダ付は装置の搬送ラインを示す路線図
、第２図及び第３図は本考案の一実施例を示す概略図、
第４図はヒンジ７の構造を示す概略図、第５図は傾斜用
レール８の形状を示す概略図である。 １・・・・・・部品装着部、２・・・・・・ハンダ付は
部、３・・・・・・傾斜用ブラケット、４・・・・・・
傾斜用ブラケット、５・・・・・・プリント配線基板ホ
ールド用キャリア、６・・・・・・搬送用キャリア、７
・・・・・・ヒンジ、８・・・・・・傾斜レール、９・
・・・・・搬送用レール、１０・・・・・・搬送用チェ
ーン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （ｉ） 部品装着部とハンダ付部とを結ぶ無端状の搬
   送ラインを構成している搬送用チェーンに、搬送用キャ
   リアを前記搬送ラインに沿って移動可能に連結し、 （ｉｉ） 前記搬送用キャリアの一端部に、プリント
   配線基板ホールド用キャリアの一端部をヒンジを介して
   結合し、 （ｉｉｉ） 前記搬送用キャリアの他端部側の上方に
   、断面り字形のレール部材により、搬送用キャリアの移
   動方向と直交する方向から見てほぼ台形に成形された傾
   斜用レールを設置し、 （ｉｖ） 前記プリント配線基板ホールド用キャリア
   の他端部に傾斜用ブラケットを取り付け、この傾斜用ブ
   ラケットに車輪を設け、この車輪を前記傾斜用レールの
   フランジ面に載置するとともに、前記傾斜用ブラケット
   を傾斜用レールのフランジ面に前記車輪を安定した姿勢
   で接触させ得る形状に形成した、 どとを特徴とする搬送装置。