JPS6221873Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレンジフード本体と排気用ダクトとの
接続装置の改良に関し、レンジフード本体と排気
ダクトを気密に接続し、しかもレンジフード本体
内部から接続作業を容易に行ない得るようにする
ことを目的とする。

レンジフードの取り付けにあたつては、通常の
換気扇と異なり、レンジフードの排気口と、建築
物の壁面に開口させた排気用ダクトとを連通させ
る必要があり、この為に実開昭56−14935号公報
に示す接続装置が用いられていた。該接続装置
は、第４図に示すようにレンジフード本体１を設
けるとともに該開口２′と連通する複数個のト字
状溝２１，２１…を設け、更に排気用ダクト１６
に挿通可能なダクト接続筒４′の一側に前記開口
２′より大径の鍔部６′を設けるとともに該鍔部
６′の所定位置に前記ト字状溝２１，２１…に挿
通可能な取付片２２，２２…を屈曲形成し、該取
付片２２，２２…の所定位置にスタツド７′，
７′…を植立させている。

従つて、レンジフード本体１′と排気用ダクト
１６′との接続にあたつては、ダクト接続筒４′を
レンジフード本体１′に固着した後、ダクト接続
筒４′を排気用ダクト１６′に挿通するようレンジ
フード本体１′を建築物の壁面に固着する方法、
又はレンジフード本体１′を建築物の壁面に固着
した後、ダクト接続筒４′を開口２′を通して排気
用ダクト１６′に挿通し次いでダクト接続筒４′を
レンジフード本体１′に固着する方法が用いられ
る。

この場合において、ダクト接続筒４′と排気用
ダクト１６′との接続部におけるシールは押し付
けによる密着効果が期待できるのみで、この部分
に特別のシールを施こすことは殆ど不可能であ
る。

そしてシールが不完全であれば排気が室内に漏
出し、このことは排気用ダクトが長くなつた場合
通気抵抗の増大により著しくなるという不都合が
ある。

本考案は、レンジフード本体と排気用ダクトと
の接続にあたつてのシールを完全に行なうことが
でき、しかもこの接続作業を容易化し得るように
して上記の欠点を解消したものであり、以下実施
例を示す添付図面によつて詳細に説明する。

第１図は本考案接続装置の分解斜視図、第２図
は同接続装置を装設したレンジフードの縦断面図
であり、内部にフアンモータ３等を設けたレンジ
フード本体１と、第１接続金具４と第２接続金具
８とから構成されている。

レンジフード本体１は、その上面、背面、左右
側面の所定位置に排気用ダクト１６挿通用の穴２
を穿設している。そして建築物における排気用ダ
クト１６の取り付け位置に合わせて何れかの穴２
を開口させ、残余の穴２，２，２を適宜手段にて
閉塞状態に保持する。

第１接続金具４は排気用ダクト１６に挿通し得
る円筒体５の一端部に大径の鍔部６を一体形成す
るとともに該鍔部６の所定位置にスタツドボルト
等７，７…を植立して成る。

第２接続金具８は、有底角筒筒体１７の開口端
縁部に前記穴２より大径の鍔部９を一体形成する
とともに底板の中央部に前記円筒体５と連通する
穴１０を穿設している。そして底板の所定位置に
前記スタツドボルト等７，７…を挿通する小孔１
１，１１…を穿設するとともに鍔部９の所定位置
に、レンジフード本体１の所定位置に植立したス
タツドボルト等１２，１２…を挿通する小孔１
３，１３…を穿設している。

尚１４，１４…、１５，１５…は夫々前記スタ
ツドボルト等７，７…，１２，１２…と螺合する
蝶ナツトである。

また、前記排気用ダクト１６は、一端部を建築
物の壁面から所定長さｌ突出させている（第３図
ａ参照）。

以上の構成になる接続装置を用いてレンジフー
ド本体１と排気用ダクト１６とを接続する場合の
操作は次のとおりである。

先づ、排気用ダクト１６に第１接続金具４の端
部を挿通し、接着、テーピング等適宜手段にて両
者を一体的に接続するとともにシールを行なう
（３図ｂ参照）。

次いで排気用ダクト１６及び第１接続金具４を
穴２に挿通させてレンジフード本体１を建築物の
壁面に固定する（第３図ｃ参照）。

その後、第２接続金具８の小孔１１，１１…，
１３，１３…を前記スタツドボルト等７，７…，
１２，１２…と嵌合させ、更に蝶ナツト１４，１
４…，１５，１５…を該各スタツドボルト等７，
７…，１２，１２…と螺合させることにより第２
接続金具８の底板と第１接続金具４の鍔部６とを
密着させるとともに第２接続金具８の鍔部９とレ
ンジフード本体１とを密着させ、以てレンジフー
ド本体１と排気用ダクト１６との間を気密に接続
することができる（第２図参照）。

尚、第２接続金具８の底板と第１接続金具４の
鍔部６との間及び第２接続金具８の鍔部９とレン
ジフード本体１との間には夫々パツキングを介挿
することができ、このようにすれば気密保持をよ
り確実に行なうことができる。

また、前記レンジフード本体１の上面、背面、
及び左右両側面の所定位置に穿孔作業を行ないや
すくする処理を施し、所定一箇所のみ穿孔作業を
行なうことにより穴２を１個だけ穿設するように
しても良い。

以上のように本考案は、第１接続金具を排気用
ダクトと気密に接続し、更に第２接続金具にて該
第１接続金具とレンジフード本体とを気密に接続
したので排気が室内に漏出する虞れが全く無いの
みならず各部のシール、接続作業をレンジフード
本体の内部から極めて容易に行ない得るという特
有の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案接続装置を示す一部切欠分解
斜視図、第２図は同接続装置を装設したレンジフ
ードの簡略化縦断面図、第３図は接続作業途中
図、第４図は従来例を示す一部切欠斜視図。 １……レンジフード本体、２……穴、４……第
１接続金具、６……鍔部、７……スタツドボルト
等、８……第２接続金具、９……鍔部、１０……
穴、１１，１３……小孔、１４，１５……蝶ナツ
ト、１６……排気用ダクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建築物の壁面及びレンジフード本体の側面を貫
   通して該レンジフード本体内に突入させた排気用
   ダクトの突入端部に、第１接続金具の円筒体を気
   密嵌入し、該第１接続金具の鍔部に密着し、且つ
   前記円筒体と互いに連通する穴を持つた底部と前
   記フード側面のダクト貫入口縁に密着するように
   した鍔部とを有する箱型の第２接続金具を、第１
   接続金具の鍔部とレンジフード本体内側面に夫々
   密着させることにより、レンジフード本体内と排
   気用ダクトとを気密接続するようにしたことを特
   徴とするレンジフードの排気口接続装置。