JPH0129347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は強制給排気燃焼器等に使用される給
排気筒の取付装置の改良に関するものである。

従来、この種のものは第１図に示すように、筒
部１の一端にフランジ２を設けるとともに、他端
部外周壁にネジ３を形成した壁取付部材４を壁５
に設けられた開口６に挿入させ室外部からネジ３
にネジ部材７を螺合させて壁５を挾んで取着す
る。これに上記筒部を貫通し先端部に給気口８お
よび排気口９を設けた２重管の外周壁に取付フラ
ンジ１０を設け燃焼器本体１４に給気管１５およ
び排気管１６を介して接続される給排気筒１１
を、上記取付フランジ１０を上記フランジ２にパ
ツキン１２を介してネジ１３止めすることで取付
けるようになつていた。このため、給排気筒１１
の取付け、取外し時にはこれの前方に設置される
燃焼器本体１４を移動させ給排気筒１１を取外し
て壁側に取付けた後に本体１４を給排気筒１１に
接続する必要があり困難なものであつた。

この考案は上記点に鑑みなされたもので、燃焼
器本体に給排気筒を取付けた後でも壁に給排気筒
が取付けられ、作業が容易な給排気筒の取付装置
を提供することを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例を第２図および第３
図に従つて説明すると、図において１〜１２、１
４〜１６は上記従来例と同一または相当部分を示
し、１７は上記フランジ２に設けられた係合突部
で、端部方向が開口するよう絞り出して形成され
ている。１８はこの係合突部に一端が係合し、他
端が上記取付フランジ１０に係合するようコ字状
に形成した係合部材である。

上記のように構成された給排気筒の取付装置
は、燃焼器本体１４に給排気筒１１を取付け、こ
れを壁５に取付けられた取付部材４内に嵌合さ
せ、係合部材１８で一端を係合突部１７に他端を
取付フランジ１０に係合させることで取付けられ
る。この係合部材１８の係合は燃焼器本体１４と
壁５との隙間から行なわれる。

なお、第５図および第６図に示すように係合部
材１８に孔１９を穿設し、取付フランジ１０にこ
れと対応するネジ孔２０を設け、一端を係合突部
１７に係合させ、他端をネジ２１を孔１９を通し
てネジ孔２０に螺合させることによればより確実
に取付けられる。

この考案は以上説明したとおり、フランジに係
合突部を設けるとともに、この係合突部と取付フ
ランジに係合する係合部材を設けたことにより、
給排気筒の取付けが簡単、かつ容易にできる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の取付状態を示す側面図、第２
図はその要部断面図、第３図はこの考案の一実施
例を示す断面図、第４図は同じくその係合部材１
８を示す斜視図、第５図はこの考案の他の実施例
を示す断面図、第６図は同じくその係合部材を示
す斜視図である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を
示し、１は筒部、２はフランジ、３はネジ、４は
取付部材、５は壁、６は開口、７はネジ部材、１
０は取付フランジ、１１は給排気筒、１４は燃焼
器本体、１７は係合突部、１８は係合部材、１９
は孔、２０はネジ孔、２１はネジである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 壁等に設けられた開口を貫通する筒部の一端
   にフランジを設けるとともに、他端部外周壁に
   ネジを形成した壁取付部材と、上記ネジに螺合
   し上記フランジとで上記壁を挾むネジ部材と、
   上記筒部を貫通し先端部に給気口および排気口
   を設けるとともに外周壁に取付フランジを設け
   燃焼器に接続される給排気筒とを備え上記フラ
   ンジに係合突部を設けるとともに、この係合突
   部と上記取付フランジに係合する係合部材を設
   けたことを特徴とする給排気筒の取付装置。 (2) 取付フランジにネジ孔を設け、ネジにより上
   記係合部材を上記取付部材に取着するようにし
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の給排気筒の取付装置。