JPS62215472A - 糸条巻き取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は紡！ｌＩ機、仮撚機、及び延伸仮撚機等におけ
る糸条巻き取り装置に関するものである。

（従来技術とその問題点） 一般に、紡績機、仮撚機、及び延伸仮撚機等の繊維機械
に使用される巻き取り装置は、ボビンホルダーを回転自
在に装着した複数台のクレードルを、機台に固着された
軸に揺動自在に取り付け、ホルダーに保持されたボビン
を駆動用回転ローラに所定の面圧でもって接触させて回
転させ、糸条をトラバース装置により綾振しながら巻き
取っている。この様な巻き取り装置では、作業者が巡回
するか、あるいは糸切れ検知、及び糸継ぎ機構を有する
作業車を巡回させて、巻き取り途中において発生した糸
切れの糸継ぎ処理を行なっている。

しかしミ上述のような方法ではクレードル数が非常に多
い場合には、糸切れが発生してから糸継ぎ処理がなされ
るまでに長い時間がかかり、その問もパッケージは回転
ローラに接触して回転しており、パッケージ表層部の糸
条の劣化、及び糸切がゼパッケージ内部に潜り込み、糸
端が櫟し難くなり、糸継操作が困難である等の問題があ
った。

そのため、本願出願人は、レバーを回動自在に装着した
ブラケットを、クレードルの揺動用軸に回動自在に取り
付けると共に、該レバーの端部に流体シリンダーを連結
せしめた構成の切り離し装置を設け、該シリンダーを作
動させてレバーを回動せしめ、該レバーの他端部をクレ
ードルに当接させクレードルを揺動させて回転ローラか
らボビンを切り離すようにした糸条巻き取り装Ｒ（特開
昭６０−４０３７８号公報）を開発したが、レバー、あ
るいはクレードルの寸法精度、あるいは当接面の加工状
態によって作動不良が発生し、充分満足できるものでは
なかった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上述のような問題点を解決し、簡単な機構で、
糸切れ時、玉揚げ時等にボビンを回転ローラから一定距
離切り離すことができるようにすることを目的に検討の
結果得られたものである。

すなわち、本発明はボビン保持用ホルダーを回転自在に
装着したクレードルを、機台に固着された軸に揺動自在
に取り付け、ホルダーに保持されたボビンを回転ローラ
に接触させて糸条を巻き取る装置において、前記クレー
ドルを、流体シリンダーと捩りばねクラッチからなる作
動機構により揺動させてボビンを回転ローラから切り離
すようにした糸条巻き取り装置を提供するものである。

（実　施　例） 本発明の糸条巻き取り装置の構成を図面に基づいて説明
する。

１はクレードルであり、機台（図示せず）に固着された
ｌＮ１２０にブツシュ２等を介して揺動自在に取り付け
られ、カラー４．５により位置決めされている。該クレ
ードル１のアーム部にはボビン２２を保持するためのホ
ルダー３が回転自在に装着されていると共に、連結金具
９、及びビン１０を介して引張りばね８が取り付けられ
、ホルダー３に保持されたボビン２２を回転ローラ２１
に所定の面圧で当接させるようになっている。６はブラ
ケットであり、クレードル１に隣接するよう軸２０に一
体的に取付けられている。該ブラケット６には引張りば
ね８の他端部がビン７を介して取り付けられている。１
１は可動アームであり、軸２０にブラケット６に隣接し
て回動自在に取り付けられており、該アーム１１の端部
には連結金具１２、及びビン１３を介して流体シリンダ
ー１４のピストンロンドが取り付けられている。該流体
シリンダー１４はビン７を介してブラケット６に取り付
けられている。１５は停止用螺子であり、ブラケット６
に螺着され、クレードル１に当接して引張りばね８によ
るクレードル１の揺ｉ＃１ｍを規制するようになってい
る。該停止用螺子１５の端部にはクッション材１５が装
着されている。１６は連結用カラーであり；可動アーム
１１の円筒部１１ａに螺子により固着されている。１７
は捩りばねであり、巻き始め部と巻き終わり部に係合用
の爪１７ａ、１７ｂを有すると共に、内径寸法が可動ア
ーム１１の円筒部１１ａとブツシュ２の円筒部２ａの外
径寸法と略同−になるよう形成されている。１８はスト
ップ用カラーであり、捩りばね１７の爪１７ｂを切欠１
８ｂに係合し、孔内に挿着した状態で、上述のブツシュ
２の円筒部２ａと可動アーム１１の円筒部１１ａ、に取
り付けられている。該ストップ用カラー１８には、外周
部に突起１８ａが形成され、ブラケット６に突設された
ビン１９に当接してそれ以上回動しないようになってい
る。

上述の捩りばね１７は、ボビン切り離し操作を行なわな
い時には該ばね１７の内周面と可動アーム１１の円筒部
１１ａ１及びブツシュ２の円筒部２ａの外周面との間に
間隙（ａ）を有し、ボビン切り離し操作のために可動ア
ーム１１を（ロ）の方向に所定角度（θ１°）回動させ
た時には、該ばね１７の内周面が可動アーム１１の円筒
部１１ａ１及びブツシュ２の円筒部２ａの外周面に巻き
付くよう連結用カラー１６により調節するようになって
いる。

上述の流体シリンダー１４には、電磁切り換え弁（図示
せず）を介して圧縮流体供給管が連結され、糸切れ検知
器、あるいはタイマー（図示せず）からの信号に基づい
て供給路が切り換えられるようになっている。

上述の巻き取り装置による切り離し動作について説明す
る。

糸条の巻き取り操作途中において、糸切れが発生するか
、あるいは予め設定された量の糸条が巻き取られ満巻に
なった場合には、糸切れ検知器、あるいはタイマー（図
示せず）からの信号に基づいて供給路が切り換られて、
流体シリンダー１４に圧縮流体が供給される。すると、
ピストンロッドが突出して可動アーム１１が軸２０を支
点にして（ロ）の方向に回動される。この時、捩りばね
１７の内周面と可動アーム１．１の円筒部１１ａ。

及びブツシュ２の円筒部２ａの外周面の間に間隙（ａ）
があるため（第４−１図）、可動アーム１１と共に連結
用カラー１６が回転されて捩りばね１７の爪１７ａが（
θ１°）移動する間、可動アーム１１の回転はブツシュ
２に伝達されない。

該爪１７ａが（θ１°）移動すると、該ばね１７の内周
面が可動アーム１１の円筒部１１ａ１及びブツシュ２の
円筒部２ａの外周面に巻き付く（第４−２図）、そして
更に、可動アーム１１が回動されて捩りばね１７の爪１
７ａが（θ２°）移動する（第４−３図）と、可動アー
ム１１とブツシュ２が捩りばね１７を介して一体的に連
結されてクレードル１が軸２０を支点にして（ロ）の方
向に回動され、ホルダー３が回転ローラ２１から（θ３
°）の角度でもって切り離される。この状態で糸継ぎ、
及び満巻処理（ドツフィング、ドニング、糸掛け）を実
施し、終了後、流体シリンダー１４への圧力流体の供給
を停止すると、ピストンロッドに作用していたる押圧力
が消去するため、流体シリンダー１４に内装されている
ばねによりピストンロッドが引込められ、可動アーム１
１が待機位置に戻される。すると、捩りばね１７の爪１
７ａが（イ）の方向に移動され、該ばね１７の内周面が
可動アーム１１の円筒部１１ａ、及びブツシュ２の円筒
部２ａの外周面から離れて所定の間隙（ａ）を生じた状
態になる（第４−１図）。

そのため、クレードル１は自由に揺動できるようになり
、引張りばね８の弾性力によりクレードル１が軸２０を
支点にして（イ）の方向に揺動され、ホルダー３に保持
されたボビン２２が回転ローラ２１に当接される。

上述の切り離し操作において空ボビンを保持させる場合
も、ボビンに糸条が巻き取られた状態の場合も、可動ア
ームによるクレードルの揺動角度が同一であるため、回
転ローラから常に一定の距離でもって切り離すことがで
きる。

（発明の効果） 本発明は上述のようにボビン保持用ホルダーを回転自在
に装着したクレードルを、機台に固着された軸に揺動自
在に取り付け、ホルダーに保持されたボビンを回転ロー
ラに接触させて糸条を巻き取る装置において、前記クレ
ードルを、流体シリンダーと捩りばねクラッチからなる
作動機構により揺動させてボビンを回転ローラから切り
離すようにしたので次のような効果を奏することができ
る。

（１）糸条の巻き取り量に関係なく、その位置からクレ
ードルを一定角度揺動させるようになっているため、ボ
ビン、又はパッケージの表層部と回転ローラの切り離し
］を一定にすることができ、自動糸継ぎ装置、あるいは
玉揚げ装置による操作を確実に行なうことができる。

（２）クレードルの切り離し機構が、捩りばねを介して
流体シリンダーとクレードルを一体的に連結し、回動さ
せるようになっているため、各部品寸法精度、あるいは
仕上げ精度等に関係なく確実にクレードルを回動させる
ことができ、ボビン、又はパッケージの表層部を回転ロ
ーラから切り離すことができる。

（３）巻き取り途中の糸切れが発生した場合、あるいは
予め設定されたｍの糸条が巻き取られた場合に、糸継ぎ
、あるいは玉揚げ作業装置の到着に関係なくクレードル
を揺動させることができるため、パッケージの表層部の
糸条の劣化、及び糸端のボビン内部への潜り込み等を防
止することができる。

（４）各クレードルに切り離し機構が設けられているた
め、任意の位置の巻き取り装置のクレードルを回転ロー
ラから切り離すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の糸条巻き取り装置の１実施例を示す正
面図である。 第２図は第１図の平面図である。 第３図は第２図におけるＡ部詳細図である。 第４図は切り離し操作における捩じりばねの状態を示す
概略動作図である。 １：クレードル、　　　　２：プッシュ、３：ホルダー
、　　４．５：カラー、 ６：ブラケット、 ７．１０．１３．１９：ピン、 ８：引張りばね、 ９．１２：連結金具、　１１：可動アーム、１４：流体
シリンダー、１６二連結用カラー、１７：捩りばね、　
　　　１８ニストツプ用カラー、２０：軸、 出願人　東レエンジニアリング株式会社第２図 （λ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ボビン保持用ホルダーを回転自在に装着したクレードル
   を、機台に固着された軸に揺動自在に取り付け、ホルダ
   ーに保持されたボビンを回転ローラに接触させて糸条を
   巻き取る装置において、前記クレードルを、流体シリン
   ダーと捩りばねクラッチからなる作動機構により揺動さ
   せてボビンを回転ローラから切り離すようにしたことを
   特徴とする糸条巻き取り装置。