JPS6220965Y2 - - Google Patents

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JPS6220965Y2
JPS6220965Y2 JP1981161470U JP16147081U JPS6220965Y2 JP S6220965 Y2 JPS6220965 Y2 JP S6220965Y2 JP 1981161470 U JP1981161470 U JP 1981161470U JP 16147081 U JP16147081 U JP 16147081U JP S6220965 Y2 JPS6220965 Y2 JP S6220965Y2
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rotor
gear
worm
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clutch teeth
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【考案の詳細な説明】 この考案は可変抵抗器に関し、特に、ポテンシ
ヨメータのような精密タイプの可変抵抗器であつ
て、ウオーム歯車装置を応用した多回転式ポテン
シヨメータにおける抵抗調整の終端でのクラツチ
機構に関する。
一般に、可変抵抗器は、回転可能に設けられる
ロータと、固定的に設けられるステータとを含
む。ステータには、C形状の抵抗体がたとえば抵
抗膜の塗布によつて形成され、ロータには、この
抵抗体に接触するワイパが保持される。そして、
ロータの回転に応じて、ワイパが抵抗体上をスラ
イドし、ワイパに取出される抵抗値が変化される
ことによつて、可変抵抗器の基本的原理が得られ
るわけである。
上述のような抵抗調整のためのロータの回転
は、このロータに直接回転力を加えることによつ
ても行なわれるが、精密タイプのたとえばポテン
シヨメータでは、ウオーム歯車装置がロータの回
転のために用いられている。すなわち、ロータの
周面にはギアが形成され、このギアにかみ合うウ
オームが設けられ、このウオームを回転させるこ
とによりロータが微回動される構成がとられてい
る。ところが、このような構成の可変抵抗器にお
いては、次のような条件が満足されなければなら
ない。
まず、一般的な可変抵抗器においても同様であ
るが、ロータの回転の角度範囲は、360゜より小
さくされなければならない。すなわち、ロータの
回転の範囲は有限であり、その終端を規定するも
のが必要となる。これは、ロータがある角度だけ
回転したときに、その一部が可変抵抗器の固定部
分に係合するように構成することによつて容易に
達成される。しかしながら、ウオーム歯車装置を
用いた可変抵抗器においては、そのような係合手
段だけでは不充分である。なぜなら、調整時に回
転されるウオームからロータへの運動の伝達は、
大きな減速比を有しており、ロータは大きな力で
回転されることになり、ロータの回転が上述の係
合手段で停止された場合、ウオームとロータのギ
アとの間にギアを破壊させるに至る大きな力が加
わるからである。そのため、ロータの回転の終端
において、ウオームとロータのギアとのかみ合い
を解く、いわゆるクラツチ機構が必要となる。こ
のクラツチ機構は、また、必要に応じてウオーム
とロータのギアとのかみ合いを解くだけではな
く、ウオームを逆に回転させたときにはこのかみ
合いが復帰される構成でなければならない。以
下、このようなクラツチ機構の従来例のいくつか
について説明する。
第1図ないし第3図は第1の従来例を示す。ロ
ータ1はシヤフト2を中心に回転するように設け
られている。ロータ1の周面には、ギア3が形成
され、ここにウオーム4がかみ合つている。この
ウオーム4を回転させることによりロータ1は減
速状態で回転される。ロータ1は、適宜の係合手
段(図示せず)によりその回転の角度範囲が360
゜より小さくなるように選ばれていて、この角度
範囲の終端位置に対応して、ロータ1にはギア3
が欠除された欠除部分5が形成される。したがつ
て、第1図の状態から第2図の状態までロータ1
が回転されたとき、ウオーム4をさらに回転させ
てもロータ1は回転しないことになる。しかしな
がら、もし欠除部分5だけが形成され、それ以外
の考慮が払われないならば、ウオーム4を逆に回
転させたとしても、ウオーム4とギア3とのかみ
合いは復帰せず、ロータ1を逆に回転させること
は不可能となる。これを解決するために、ばね6
が設けられる。ばね6は、可変抵抗器の固定部分
7とロータ1に設けられた突起8との間に反発力
を生じさせる。そのため、欠除部分5と隣合う最
端のギア3がウオーム4とかみ合う状態が保証さ
れる。したがつて、第1図の状態から第2図の状
態へウオーム4を回転させてロータ1を回転させ
た後で、さらにウオーム4を回転させたとして
も、第2図の状態と第3図の状態とが繰り返され
るだけで、ウオーム4からすべてのギアが離れて
しまうことはない。したがつて、ウオーム4を逆
に回転させたときには、ばね6の作用でかみ合い
が復帰し、ロータ1の逆の回転が得られる。
しかしながら、この第1の従来例には、次のよ
うな問題点が存在する。すなわち、ロータ1の最
端ギア3が摩滅されるということである。ロータ
1は、ワイパを保持するものであるので、電気絶
縁体で構成されなければならず、一般的には樹脂
の成形品である。したがつて、第2図および第3
図の状態を繰り返すと、最端ギア3が摩滅し、つ
いにはウオーム4とかみ合わなくなり、回転不良
を生じさせる。
第4図は第2の従来例を示す。ここに示すロー
タ9もまた樹脂成形品であり、シヤフト10のま
わりに回転するように設けられる。ロータ9の周
面にはギア11が形成され、ここにウオーム12
がかみ合うように構成される。ロータ9の回転の
終端位置に対応して欠除部分13が形成される
が、欠除部分13と隣合う最端のギア14は、他
のギア11と異なり、切欠き15で区別される舌
片16上に形成される。舌片16はロータ9を構
成する樹脂の弾性で撓むことができる。ウオーム
12を回転させてロータ9を回転させ、最端のギ
ア14とかみ合う状態となつたときに、ロータ9
の回転は終端とされる。このための係合手段につ
いては図示が省略されている。この状態で、ウオ
ーム12をさらに回転させると、舌片16の撓み
が生じ、最端のギア14はウオーム12とかみ合
つたりかみ合いを外したりして、ウオーム12の
回転を許容する。そして、ウオーム12を逆に回
転させたときには、最端のギア14からかみ合い
が生じ、ロータ9を所望のごとく逆方向に回転さ
せることができる。
しかしながら、この第2の従来例は、ロータ9
が樹脂成形品であることから、前述した第1の従
来例と同様の問題点に遭遇する。さらに、ロータ
9を構成するのに適した樹脂を選定することが難
しいという問題点もある。また、高温および低温
において、舌片16における弾性が失われ、クラ
ツチ機能が得られなくなるという問題点もある。
第5図は第3の従来例を示す。これは、特公昭
40−19821号公報、特開昭54−25456号公報などに
開示されているクラツチ機構である。すなわち、
ロータ17の周面にはギア18が形成されている
が、このギア18の欠除部分19には、板ばね2
0が配置される。板ばね20は、欠除部分19に
隣合う最端のギア18の次にくる仮想のギアの位
置に対応して位置決めされる。この板ばね20
は、支点21を有し、この支点21を中心に撓み
または回動するように構成されている。ウオーム
22が回転され、応じてロータ17が回転される
と、その終端位置において、ロータ17側に設け
られた突起23が固定部分24に係合することに
よりロータ17のそれ以上の回転が禁止される。
このとき、ウオーム22は、すでに板ばね20と
かみ合つている状態となつており、第5図に実線
で示す状態と点線で示す状態とを繰り返す。この
板ばね20の変形によつて、ウオーム22の回転
が許容される。また、ウオーム22を逆に回転さ
せたときには、まず、板ばね20とかみ合い、そ
の後つづいてギア18とのかみ合いが達成され、
ロータ17が逆に回転される。
この第3の従来例では、板ばね20のばね力に
起因する問題点に遭遇する。すなわち、板ばね2
0の先端から支点21までの距離は極めて短く、
板ばね20の変形に応じてウオーム22側に大き
な力が加わるということである。そのため、板ば
ね20とウオーム22とに摩滅の問題点が生じ
る。これを解消するために、ウオーム22は、た
とえばステンレス鋼のような硬い材料で構成され
なければならない。しかし、このような硬い材料
によるウオーム22は、その切削加工を因難なも
のにする。また、板ばね20においても、このよ
うな要求を満足する必要があり、そのため板ばね
20の材料の選択範囲を狭めることになる。な
お、仮に板ばね20を、ばね力の弱い材料で構成
すれば、板ばね本来の機能が充分に得られないこ
とになり、このような解決方法は適当ではない。
それゆえに、この考案の主たる目的は、上述し
た種々の従来例における問題点を有利に解消し得
る可変抵抗器の構造を提供することである。
この考案は、第5図の第3の従来例と同様に、
板ばねを用いるが、その取付け状態に特徴を有す
るものである。
すなわち、この考案は、ケースと、前記ケース
に対して固定的に設けられその一方端にC形状の
抵抗体が形成されたステータと、前記ケースに対
して回転可能に設けられ、前記ステータの抵抗体
に接触するワイパを保持しかつ周面にギアを有す
るロータと、前記ケースに保持されて回転可能に
設けられかつ前記ロータのギアにかみ合うウオー
ムと、前記ロータの回転を360゜より小さい角度
範囲に限定する手段とを備える可変抵抗器であつ
て、上述の問題点は次のように解消される。
すなわち、前記ロータのギアは所定角度範囲に
わたつて欠除され、この欠除部分に板ばねが前記
ロータの周方向に延びて配され、この板ばねは前
記欠除部分の周方向の中央部に支点を有し、欠除
部分の両端部方向にそれぞれ延びその各先端部分
に前記ウオームとかみ合うクラツチ歯がそれぞれ
形成され、それによつてこのクラツチ歯は前記板
ばねの変形に応じて前記ロータの中心方向へ変位
可能とされる。
そして、前記クラツチ歯は前記欠除部分の端部
において前記ロータの最端のギアに対して円周ピ
ツチの2倍以上の間隔を置いた仮想のギア位置に
対応する位置に位置決めされる。
以下、図面を参照して、この考案に係る実施例
について詳細に説明する。
第6図はこの考案の一実施例の外観を示す斜視
図である。第7図は第6図の線−に沿う断面
図である。
ここに示す可変抵抗器は、ケース25を含み、
ケース25からは第1ないし第3端子26,2
7,28が導出される。ケース25の外表面には
調整シヤフト29の頭部が表出し、この調整シヤ
フト29には、ウオーム30が形成され、このウ
オーム30の部分はケース25内に位置される。
調整シヤフト29は、ケース25に圧入されるこ
とにより取付けられ、ケース25に対して回転可
能に保持される。ケース25内において、たとえ
ば樹脂成形により得られるロータ31が回転可能
に設けられる。このロータ31を回転可能に保持
する手段としては、たとえば、ロータ31の中心
に円形の透孔32を設け、ここにケース25から
延びるシヤフト33を受入れることにより達成さ
れる。ロータ31の周面には、ギア34が形成さ
れ、これとウオーム30とがかみ合う。ロータ3
1には、ばね性のある金属材料から構成されたワ
イパ35が保持される。このロータ31に関連す
る構成を、第8図ないし第10図を参照してさら
に詳細に説明する。
第8図は第7図のロータの正面図である。第9
図は同じロータを第8図の右方から示した側面図
である。第10図は同じロータの背面図である。
ロータ31は、ウオーム30との関連についての
み言えば、ウオーム30と直接対面する直接機能
部分36とそれ以外の遊び部分37とに分けて考
えることができる(第9図)。しかしながら、ギ
ア34は、この両方の部分36,37に延びて形
成されている。その理由については後述する。ロ
ータ31の直接機能部分36には、第8図によく
示されているように、所定の角度範囲にわたつて
ギア34が欠除された欠除部分38が存在する。
この欠除部分38には、板ばね39が配置され
る。板ばね39は、第11図に示すような形状を
有し、一体的に取付部分40を備える。板ばね3
9は、第10図によく示されるように、取付部分
40がロータ31に加熱圧入されることによつ
て、ロータ31に対して固定される。この固定を
より確実なものとするために、取付部分40には
孔41が形成され、それによつて取付部分40が
ロータ31から抜けることが防止される。この取
付状態において、板ばね39は、ロータ31の周
方向に延びて配置される。そして、この板ばね3
9には、「42」で示される位置に支点を有し、
したがつてこの支点42は欠除部分38の周方向
の中央部に位置することになる。板ばね39は、
この支点42から欠除部分38の両端部方向にそ
れぞれ延び、その先端部分が外方へ折曲げられ
て、ここにクラツチ歯43が形成される。なお、
このクラツチ歯43は、板ばね39を折曲げて形
成することなく、板ばね39の各先端部分に別に
用意された部品を固定することによつても達成す
ることができる。このように構成されたとき、ク
ラツチ歯43は、板ばね39の変形に応じてロー
タ31の中心方向へ変位可能である。また、クラ
ツチ歯43の位置は次のように選ばれる。第8図
によく示されているように、欠除部分38と隣合
う最端のギア34aに対して、欠除部分38の端
部において円周ピツチの2倍以上の間隔を置いた
仮想のギア位置に対応する位置に、クラツチ歯4
3は位置決めされる。この実施例では、最端のギ
ア34aから2つ目の仮想のギアの歯面と一致さ
せてクラツチ歯43が位置決めされる。第8図に
おいて、クラツチ歯43の向う側に、ギア34b
が見えている。このギア34bは、ロータ31の
遊び部分37に形成されているものであり、ギア
34と同一ピツチをもつて位置決めされたもので
ある。このギア34bは、板ばね39を取付けた
後で、クラツチ歯43が所定の位置にもたらされ
ているかどうかを目で確認するのに便利である。
したがつて、多少の誤差はあるとしても、第8図
に示すように、クラツチ歯43はギア34bと同
じ位置にあり、かつギア34の歯先と同一円周上
にその先端部分が位置するときに、最も理想的で
あるとされる。
上述したように、最端のギア34aに対して円
周ピツチの2倍以上の間隔を置いた仮想のギア位
置に対応する位置にクラツチ歯43が位置決めさ
れるのは、ウオーム30とのかみ合いにおいて、
通常2個のギア34との間でかみ合いが生じてい
るからであり、ウオーム30がクラツチ歯43と
かみ合つたときには、確実にギア34とのかみ合
いが外れるようにするためのものである。
ロータ31には、さらに、C形状の溝44が形
成される。溝44は、ケース25の上壁の下面に
対向する。このケース25の下面には、扇形の突
起45(第12図〜第15図)が形成され、これ
は溝44内に受入れられる。この溝44と突起4
5との関連により、ロータ31は360゜より小さ
い角度範囲にその回転が限定される。
再び、第7図を参照して、ケース25の下方開
口を閉じるように、ステータ46が取付けられ
る。ステータ46は、その上面に、C形状に延び
るたとえば抵抗膜からなる抵抗体47を有する。
この抵抗体47の両端部はそれぞれ導電膜48,
49と電気的接続され、さらに第1端子26およ
び第3端子28を介して外部へ導出される。抵抗
体47で囲まれた中心部分には導電膜50が形成
され、これは第2端子27を介して外部に導出さ
れる。ワイパ35は、ロータ31の回転におい
て、導電膜50に常に接触しながら抵抗体47上
をスライドする。したがつて、第2端子27から
は、調整された抵抗値を取出すことができる。
第12図ないし第15図はこの考案の一実施例
におけるロータとウオームとの関連構成および動
作を示す。
第12図を参照して、ウオーム30が、矢印5
1方向に回転されるとき、ロータ31は矢印52
方向に回転される。そして、第13図で示す状態
が得られる。
第13図では、まず突起45が溝44の終端に
係合していて、ロータ31の矢印52方向への回
転が禁止されている。そして、最端のギア34a
はもはやウオーム30とはこれ以上かみ合わない
状態となつている。したがつて、ウオーム30を
矢印51方向へさらに回転させるとしてもウオー
ム30は最端のギア34aと関係なく回転するだ
けである。ウオーム30のこの矢印51方向の回
転に応じて、第13図で点線で示すように、クラ
ツチ歯43の背後からウオーム30が接触する状
態が得られる。さらにウオーム30を矢印51方
向に回転させると、第14図に示すように、板ば
ね39がロータ31の中心方向へ撓み、クラツチ
歯43がウオーム30の外周面に接触するように
ロータ31の中心方向へ変位した状態が得られ
る。さらに、ウオーム30を矢印51方向に回転
させると、再び第13図に示す状態となり、この
回転に応じて第13図の状態と第14図の状態と
を繰り返す。
たとえば、第13図の状態から、ウオーム30
を矢印53方向に回転させると、ウオーム30は
クラツチ歯43の前面にかみ合い、第15図に示
すようにロータ31を矢印54方向へ回転させ
る。この回転に応じて、溝44の終端は突起45
から離れる。そして、ウオーム30がクラツチ歯
43とのかみ合いから外れるときには、すでに最
端のギア34aとかみ合つており、その後ギア3
4とのかみ合いに応じてロータ31は矢印54方
向へ回転される。
上述した説明では、板ばね39の一方側のクラ
ツチ歯43についてのみ説明したが、逆のクラツ
チ歯43においても同様の動作が達成される。
このように説明された実施例は、最も好ましい
態様であるが、クラツチ歯43が、板ばね39の
無負荷状態において位置する場所はある程度の許
容範囲を持つ。たとえば、クラツチ歯43がギア
34の歯先が通る円周より外側に位置しているな
らば、最端のギア34aとクラツチ歯43との間
隔はさらに拡げられることができる。
また、ウオーム30は、一条ねじ態様で構成さ
れても、多条ねじ態様で構成されても、最端のギ
ア34aとクラツチ歯43との間に保たれる間隔
は同じである。
以上のように、この考案によれば、クラツチ機
構を実現する板ばねはロータの周方向に延び、そ
の先端部分に形成されるクラツチ歯は板ばねの変
形に応じてロータの中心方向へ変位するように構
成されるので、板ばねの支点からクラツチ歯まで
の距離を比較的大きくとることができる。したが
つてロータの終端位置でクラツチ歯の反発力が強
くウオームに加わることはない。また、クラツチ
歯がウオームとかみ合つてロータを回転させると
きは、板ばねに対してその板ばねの面方向に圧縮
する力が加わるので、板ばねの強度をそれほど強
くしなくてもロータは回転されることができる。
このようなことから、クラツチ歯とウオームとの
間に摩滅の問題が生じることはない。したがつ
て、ウオームは、たとえば真鍮のようなそれほど
硬くない材料からでも問題なく構成することがで
きるので、ウオーム作製のための切削加工が容易
になる。また、クラツチ歯と最端のギアとの間に
は、円周ピツチの2倍以上の間隔が置かれている
ので、ロータの終端位置において、ロータに形成
されたギアを確実にウオームから外すことができ
る。そのため、ロータが樹脂成形品であつても、
ロータのギアが摩滅してロータが回転不良となる
ことはない。さらに、板ばねは、クラツチ機構を
働かせている間、それほど大きく変形を繰り返す
ものではないので、板ばねの寿命が長く、可変抵
抗器の繰り返される調整によつても故障が生じな
い。また、板ばねの反発で、クラツチ歯が初期の
状態に戻されるときには、ウオームに接触または
衝突するので、そこから発生する音または振動が
聴覚または触覚を刺激することになり、ロータの
終端位置を容易に確認することができる。さら
に、ばね性を得る部分に樹脂を用いないので、広
い温度範囲で確実にクラツチ機構を働かせること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は第1の従来例におけるロ
ータとウオームとの関連構成および動作を示す。
第4図は第2の従来例におけるロータとウオーム
との関連構成を示す。第5図は第3の従来例にお
けるロータとウオームとの関連構成を示す。第6
図はこの考案の一実施例の外観を示す斜視図であ
る。第7図は第6図の線−に沿う断面図であ
る。第8図は第7図のロータの正面図である。第
9図は同じロータを第8図の右方から示した側面
図である。第10図は同じロータの背面図であ
る。第11図はクラツチ機構を実現する板ばねの
斜視図である。第12図ないし第15図はこの考
案の一実施例におけるロータとウオームとの関連
構成および動作を示す。 図において、25はケース、30はウオーム、
31はロータ、34はギア、34aは最端のギ
ア、35はワイパ、38は欠除部分、39は板ば
ね、42は支点、43はクラツチ歯、44は溝、
45は突起、46はステータ、47は抵抗体であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ケースと、 前記ケースに対して固定的に設けられその一
    方端にC形状の抵抗体が形成されたステータ
    と、 前記ケースに対して回転可能に設けられ、前
    記ステータの抵抗体に接触するワイパを保持し
    かつ周面にギアを有するロータと、 前記ケースに保持されて回転可能に設けられ
    かつ前記ロータのギアにかみ合うウオームと、 前記ロータの回転を360゜より小さい角度範
    囲に限定する手段とを備え、 前記ロータのギアは所定角度範囲にわたつて
    欠除され、この欠除部分に板ばねが前記ロータ
    の周方向に延びて配され、この板ばねは前記欠
    除部分の周方向の中央部に支点を有し、欠除部
    分の両端部方向にそれぞれ延びその各先端部分
    に前記ウオームとかみ合うクラツチ歯がそれぞ
    れ形成され、それによつてこのクラツチ歯は前
    記板ばねの変形に応じて前記ロータの中心方向
    へ変位可能であり、かつ 前記クラツチ歯は前記欠除部分の端部におい
    て前記ロータの最端のギアに対して円周ピツチ
    の2倍以上の間隔を置いた仮想のギア位置に対
    応する位置に位置決めされる、可変抵抗器。 (2) 前記クラツチ歯は前記板ばねの先端部分を折
    曲げて形成される実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の可変抵抗器。 (3) 前記クラツチ歯の先端部分は前記板ばねの無
    負荷状態において前記ロータのギアの歯先と同
    一円周上に位置される実用新案登録請求の範囲
    第1項または第2項記載の可変抵抗器。
JP16147081U 1981-10-27 1981-10-27 可変抵抗器 Granted JPS5866606U (ja)

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JPH08721Y2 (ja) * 1990-01-18 1996-01-10 コパル電子株式会社 可変抵抗器のクラッチ機構

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JPS5622126A (en) * 1979-07-31 1981-03-02 Fujitsu Ltd Data output system

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JPS5622126A (en) * 1979-07-31 1981-03-02 Fujitsu Ltd Data output system

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JPS5866606U (ja) 1983-05-06

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