JP3037806B2 - クリック感触付き電気部品の製造方法 - Google Patents

クリック感触付き電気部品の製造方法

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JP3037806B2
JP3037806B2 JP3350423A JP35042391A JP3037806B2 JP 3037806 B2 JP3037806 B2 JP 3037806B2 JP 3350423 A JP3350423 A JP 3350423A JP 35042391 A JP35042391 A JP 35042391A JP 3037806 B2 JP3037806 B2 JP 3037806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチや可変抵抗器
等のクリック感触付き電気部品の製造方法に係り、特
に、該電気部品に備えられる摺動子受け体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクリック感触付き電気部品、例
えばロータリスイッチは、可動接点と摺動子片(固定接
点)とが接離を繰り返すことによってパルス信号を発生
する接点切換え機構と、弾性部材と凹凸部とが係脱を繰
り返すことによってクリック(節度)感触を生起するク
リック機構とを備えており、これらの両機構を一対のコ
ード板と摺動子受け体に設けたものが実開昭58−60
827号公報に開示されている。
【0003】上記公報に記載されたロータリスイッチ
は、合成樹脂製の摺動子受け体に端子を有する摺動子片
を固着すると共に、スプリングによって弾性付勢された
ボールを収納保持し、一方、合成樹脂製のコード板に前
記摺動子片と接離する可動接点をアウトサートすると共
に、周縁に前記ボールと係脱する歯状の凹凸部を形成し
てある。使用に際しては、コード板を正逆いずれかの方
向に回転すると、摺動子片が可動接点と接離を繰り返す
ことにより接点の切換え動作が行われ、この動作中、ボ
ールが凹凸部と係脱を繰り返すことによりクリック感触
が生起される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例によれ
ば、接点の切換え機構とクリック機構とを一対のコード
板と摺動子受け体とに設けることができるため、部品点
数の削減が図れ小型化にも有利である。しかしながら、
摺動子受け体に設けられる端子付きの摺動子片とボール
とは別部品であるから、ガイド溝等の案内手段を設けた
としても両者の相対位置を高精度に保つことは困難であ
り、このため、仮にコード板側の可動接点と凹凸部間の
相対位置が高精度に維持されていたとしても、接点の切
換え動作とクリック感触との連動性が低下するという問
題があった。また、上記したスプリングとボールに代え
て弾性板をフォーミングしたクリックばねを弾性部材と
して用い、このクリックばねを摺動子受け体にかしめ固
定する方法も提案されているが、この場、クリックばね
のかしめ孔と摺動子受け体のかしめピンとの間の所定の
クリアランスが必要となるため、上記と同様の問題が発
生するばかりでなく、かしめ固定に要する工程によって
作業性が低下するという問題もあった。なお、このよう
な問題はロータリスイッチに限らず、他のクリック感触
付き電気部品、例えば可変抵抗器においても抵抗値の変
化とクリック感触との連動性が低下という問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記従来技術の実情に鑑みてな
されたもので、その目的は、摺動子片とクリックばね間
の位置精度の向上が図れ、組立作業性に優れたクリック
感触付き電気部品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、摺動子受け体に保持されたクリックばね
および摺動子片と、前記摺動子受け体と相対的に移動可
能な対向部材に設けられたクリック溝および導電パター
ンとを備え、前記摺動子受け体と前記対向部材との相対
的な移動により、前記クリックばねが前記クリック溝に
係脱してクリック感触を生起すると共に、前記摺動子片
が前記導電パターンに摺接して電気信号を出力するクリ
ック感触付き電気部品の製造方法において、金属平板か
ら薄肉部と厚肉部とを有する異形材を形成する工程と、
前記薄肉部に前記摺動子片の外形をプレス抜きすると共
に前記厚肉部に前記クリックばねの外形をプレス抜きし
てブランク材を形成する工程と、このブランク材を前記
摺動子受け体に固定して該ブランク材の不要部分を切断
する工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】摺動子片とクリックばねとは摺動子受け体に固
された同一の金属平板に外形抜きされたものであるか
ら、両者の位置精度は極めて高く、しかも、摺動子片は
金属平板の薄肉部から形成されるため、比較的軽い接触
圧を実現でき、一方、クリックばねは金属平板の厚肉部
から形成されるため、比較的重い接触圧を実現できる。
また、上記金属平板の厚肉部に端子を外形抜きした場合
は、外力に対して変形しにくい端子をも同時に形成でき
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るロータリスイッチの
縦断面図、図2はその分解斜視図、図3は操作軸の側面
図、図4は操作軸の正面図、図5は図4のA−A線に沿
う断面図、図6はコード板の正面図、図7はコード板の
裏面図、図8は図7のB−B線に沿う断面図、図9は摺
動子受け体の正面図である。
【0009】図1および図2に示すように、本実施例に
係るロータリスイッチは、軸受体1と、この軸受体1に
回転自在に支承された操作軸2と、この操作軸2に一体
化されたコード板3と、摺動子片4およびクリックばね
5を保持した摺動子受け体6と、前記軸受体1と摺動子
受け体6とを一体化する取付板7との5部品で構成され
ている。
【0010】前記軸受体1は亜鉛ダイカスト等の金属材
からなり、外周面にねじを刻設した円筒状の軸受部8
と、この軸受部8に連通する空間9を有する収納部10
とを備え、この収納部10の四隅には位置決め孔11が
設けられている。前記軸受部8の内周面には合成樹脂材
からなる操作軸2が回転自在に軸支されており、この操
作軸2の一端には大径の鍔部2aが一体形成されると共
に、鍔部2aの任意位置には受孔12が設けられてい
る。また、操作軸2の中心位置には断面円形の小径部2
bが一体形成され、この小径部2bの先端は前記鍔部2
aよりも突出している。図3〜図5に示すように、小径
部2bの周囲には軸線方向に延びる円環状の凹溝13が
設けられており、小径部2bはこの凹溝13内を360
度の全ての方向に変動できるようになっている。
【0011】前記操作軸2にはコード板3が一体化さ
れ、このコード板3は前記軸受体1の空間9内に収納さ
れている。このコード板3は全体的に円盤状をなし、合
成樹脂材からなる基板14と、この基板14にアウトサ
ートされた金属薄板からなる可動接点15と、同じく基
板14にアウトサートされた金属薄板からなる摺動板1
6とで構成されている。図6〜図8に示すように、前記
基板14の中心には嵌合孔17が設けられ、外周縁には
欠落部18が周方向に所定間隔を保って多数形成されて
いる。前記可動接点15は、前記嵌合孔17と中心を一
致するリング状のコモン電極15aと、このコモン電極
15aから放射状に延びる複数の第1の櫛歯部15bと
からなり、これら各第1の櫛歯部15bの先端に一体形
成された幅広の第2の櫛歯部19が前記摺動板16とな
っている。各摺動板16は前記欠落部18の間に位置し
ており、各欠落部18と各第1および第2の櫛歯部15
b,19とは同じ数に設定されている。これら可動接点
15と摺動板16とは後述するアウトサート成形法によ
って基板14の一主面(表面)に設けられるが、その
際、基板14の裏面には突起20が一体形成される。こ
の突起20は、前記操作軸2の受孔12に対し、円周方
向の寸法は同じであるが半径方向の寸法は小さく設定さ
れている(図4参照)。
【0012】このように構成されたコード板3は、その
嵌合孔17を前記小径部2bに圧入すると共に、突起2
0を前記受孔12に圧入することにより、前記操作軸2
に固定される。その際、受孔12と突起20との間には
半径方向にクリアランスが保たれているため、このクリ
アランスによって寸法誤差が吸収され、操作軸2の回転
力(つまり円周方向の力)は中心の嵌合孔17と外方の
突起20の2箇所の圧入部分を介してコード板3に確実
に伝達される。
【0013】前記摺動子受け体6は合成樹脂材からな
り、表裏両面の各四隅には位置決めピン21が突設され
ると共に、中心位置に軸受孔22が穿設されており、こ
の軸受孔22と前記軸受部8のそれぞれの中心は組み立
て時に一致するよう設定されている。一方、前記取付板
7は金属板からなり、この取付板7には4本の抱持片2
3(図2では、うち2本を省略)と2本の保持脚24と
が互いに逆向きに折り曲げ形成されると共に、四隅に前
記各位置決めピン21に対応する位置決め孔25が穿設
されている。前記軸受体1と摺動子受け体6および取付
板7とは、各位置決めピン21を前記各位置決め孔1
1,25に挿入した状態で積層され、各抱持片23を収
納部10の稜線で内側に折り曲げることにより、互いに
接合・一体化される。
【0014】前記摺動子受け体6には第1の逃げ孔26
と第2の逃げ孔27とが設けられており、これら両逃げ
孔26,27は前記軸受孔22を介して対向する位置に
ある。図2および図9に示すように、前記第1の逃げ孔
26内には中央に凸部5aを有する半円状のクリックば
ね5が配置されており、このクリックばね5の両固定端
は摺動子受け体6の内部に埋設されている。一方、前記
第2の逃げ孔27内には固定接点となる3本の摺動子片
4が配置されており、これら摺動子片4の固定端は摺動
子受け体6の内部に埋設されると共に、それぞれ端子2
8として摺動子受け体6の外部に延出されている。前記
クリックばね5と各端子28は厚み寸法が約0.25m
mの比較的肉厚の金属板からなり、前記各摺動子片4は
厚み寸法が約半分の0.12mmの薄肉の金属板からな
り、これらクリックばね5と摺動子片4および端子28
は後述するアウトサート成形法により摺動子受け体6に
一体化されている。クリックばね5は自身の弾性によっ
て前記コード板3の表面に圧接されており、コード板3
の回転に伴って、凸部5aが前記欠落部18から摺動板
(第2の櫛歯部19)へ乗り上げ、再び欠落部18に落
ち込むという動作を繰り返してクリック感触を生起す
る。この場合、クリックばね5は厚肉の金属板からなる
ため、比較的大きな摺動圧でコード板3と接触し、必要
とされる作動力(クリック感触)が得られる。また、各
摺動子片4のうち最も軸受孔22寄りの第1の摺動子片
4aは前記コード板3のコモン電極15aに圧接され、
残り2つの第2および第3の摺動子片4b,4cは前記
第1の櫛歯部15bまたは各第1の櫛歯部15b間に位
置する前記基板14の表面に圧接されている。この場
合、各摺動子片4a,4b,4cは薄肉の金属板からな
るため、比較的小さな摺動圧でコード板3と接触し、接
点の長寿命化が図られている。これら第2および第3の
摺動子片4b,4cとコード板3との接触ポイントは円
周方向に僅かにずれており、本実施例の場合、第2の摺
動子片4bがA相検出用、第3の摺動子片4cがB相検
出用として対応する端子28から取り出されるようにな
っている。なお、各端子28は厚肉の金属板からなるた
め、外力による変形が防止されている。さらに、前記操
作軸2に設けた小径部2bの先端は摺動子受け体6の軸
受孔22に回転自在に嵌合されており、操作軸2は、小
径部2bの先端を軸受孔22によって位置決めした状態
で、外周面を軸受体1の軸受部8によって回転自在に支
承されている。
【0015】次に、上記一実施例の作動について説明す
る。操作軸2に外力を作用させていない時、コード板3
はクリックばね5の凸部5aが欠落部18内へ落ち込ん
だ状態にて停止している。この場合、第1の摺動子片4
aはコモン電極15aと接触し、第2および第3の摺動
子片4b,4cは各第1の櫛歯部15bの中間の基板1
4表面と接触しており、基板14が絶縁性の合成樹脂材
であるため、第1の摺動子片4aと第2および第3の摺
動子片4b,4cとの間は電気的に遮断されている。
【0016】次に、操作軸2を手指等によって一方向に
回転すると、コード板3も共に回転する。この場合、操
作軸2は軸受体1の軸受部8によってがたのない回転が
確保されており、また、小径部2bは摺動子受け体6の
軸受孔22によって位置決め(センタリング)されてい
るため、小径部2bに嵌合固定されたコード板3と、摺
動子受け体6に一体化されたクリックばね5および各摺
動子片4a〜4cとの相対位置は高精度に保たれてい
る。なお、操作軸2の成形時に小径部2bが軸芯に対し
て偏心していたとしても、この偏心は組み立て時に小径
部2bが凹溝13内を変動することによって吸収される
ようになっている。
【0017】コード板3が回転すると、この回転動作
中、第1の摺動子片4aは常にコモン電極15a上を摺
動するが、第2の摺動子片4bは基板14の表面から第
1の櫛歯部15b上へ接触し、さらに基板14の表面と
第1の櫛歯部15bへの接触を繰り返していく。同様
に、第3の摺動子片4cも基板14の表面と第1の櫛歯
部15bへの接触を繰り返していく。第2の摺動子片4
bが第1の櫛歯部15bに接触すると、コモン電極15
aと第1の櫛歯部15bを介して第1および第2の摺動
子片4a,4b間が導通するため、これら両摺動子片4
a,4bに接続された端子28からA相信号用のパルス
が検出される。また、第3の摺動子片4cが第1の櫛歯
部15bに接触すると、コモン電極15aと第1の櫛歯
部15bを介して第1および第3の摺動子片4a,4c
が導通するため、これらの摺動子片4a,4cに接続さ
れた端子28からB信号用のパルスが検出される。第
1の櫛歯部15bに対して第2の摺動子片4bと第3の
摺動子片4cのどちらが先に接触するかはコード板3の
回転方向によって逆になるため、A相信号とB相信号の
立ち上がりパルスを判定することによってコード板3の
回転方向が検出され、またパルス数をカウントすること
によってコード板3の回転量が検出される。
【0018】上記の如くコード板3が回転すると、クリ
ックばね5の凸部5aは摺動板16を乗り越えて隣りの
欠落部18内へ落ち込む動作を繰り返し、その際にクリ
ック(節度)感触が生起される。欠落部18と摺動板1
6の数は第1の櫛歯部15bの数に対応しているので、
凸部5aが1つの摺動板16を乗り越えて隣りの欠落部
18に落ち込む度に、第1の摺動子片4aと第2および
第3の摺動子片4b,4cとは1回ずつ導通することに
なる。したがって、操作軸2を連続的に回転させた場合
は、第1の摺動子片4aと第2および第3の摺動子片4
b,4cとの導通回数と同数のクリック感触がコード板
3を介して操作軸2に伝わることになる。
【0019】次に、前記クリック板3の製造方法を主に
図10と図11を用いて説明する。まず、リン青銅等か
らなる金属平板にプレス加工を施して外形抜きし、図1
0に示すブランク材29を得る。このブランク材29に
は前記コモン電極15aと第1の櫛歯部15bおよび第
2の櫛歯部19の外形が形成されると共に、第1の櫛歯
部15bと第2の櫛歯部19との間にこれらを円周方向
に繋ぐ環状部30が形成される。さらに、第2の櫛歯部
19の外方に基準孔31を有する枠部32が形成され、
この枠部32と前記第2の櫛歯部19とは四箇所の連結
部33を介して繋がれている。
【0020】次いで、前記ブランク材29に銀メッキを
施した後、前記基準孔31を位置決め基準としてブラン
ク材29を図示せぬ射出成形金型に供給し、該射出成形
金型のキャビティに溶融樹脂を充填する。その際、ブラ
ンク材29には樹脂圧が作用するが、第1および第2の
櫛歯部15b,19は環状部30によって円周方向に繋
がれているため、これら櫛歯部15b,19が変形する
ことはない。
【0021】前記溶融樹脂を冷却・固化した後、型開き
してブランク材29を取り出すと、図11に示すよう
に、ブランク材29に前記基板14が密着した状態でア
ウトサート成形される。最後に、ブランク材29の各連
結部33を図11の破線位置で切断することにより前記
コード板3が得られる。
【0022】次に、前記摺動子受け体6の製造方法を主
に図12〜図14を用いて説明する。まず、リン青銅等
の弾性に富む金属平板に切削加工あるいは圧延加工を施
すことにより、図12に示すように、厚肉部34aと薄
肉部34bとを有する異形材34を形成する。本実施例
の場合厚肉部34aの厚み寸法は0.25mm程度、
薄肉部34bの厚み寸法はその半分の0.12mm程度
である。次いで、前記異形材34に銀メッキを施した
後、この異形材34にプレス加工を施して外形抜きし、
図13に示すブランク材35を得る。このブランク材3
5には前記摺動子片4と端子28およびクリックばね5
の外形が形成されると共に、基準孔36を有する枠部3
7が形成され、両者は複数の連結部38を介して繋がれ
ている。なお、摺動子片4は前記薄肉部34bに、クリ
ックばね5と端子28は前記厚肉部34aにそれぞれ外
形抜きされる。
【0023】しかる後、前記ブランク材35を各基準孔
36を位置決め基準として図示せぬ射出成形金型に供給
し、該射出成形金型のキャビティに溶融樹脂を充填す
る。この溶融樹脂を冷却・固化した後、型開きしてブラ
ンク材35を取り出すと、図14に示すように、ブラン
ク材35に前記摺動子受け体6が密着した状態でアウト
サート成形される。最後に、摺動子片4とクリックばね
5をそれぞれの基部で曲げ起こすと共に、端子28を直
角に折り曲げ、各連結部38を図14の破線位置で切断
することにより、薄肉の摺動子片4と厚肉のクリックば
ね5および端子28とを備えた摺動子受け体6が得られ
る。なお、この切断後の状態において、摺動子片4とク
リックばね5とは電気的にオープンであり、また各摺動
子片4は対応する端子28と摺動子受け体6の内部で接
続されている。
【0024】なお、上記実施例では、摺動子片4とクリ
ックばね5に接触するコード板3として、同一の金属板
からなる可動接点15と摺動板16とを基板14にアウ
トサートしたものを用いた場合について説明したが、例
えば実開昭58−60827号公報に記載されているよ
うなクリック用凹凸部を基板の外周に形成したコード板
を用い、クリックばね5の凸部5aを合成樹脂製の基板
表面に摺接させることも可能である。また、このような
コード板を用いた場合は、可動接点とクリック用凹凸部
とはコード板側で電気的に遮断されているため、摺動子
片4とクリックばね5とを摺動子受け体6の内部で接続
させておいても良い。
【0025】また、上記実施例では、本発明が適用され
るクリック感触付き電気部品の一例としてロータリスイ
ッチを挙げたが、スライドスイッチやロータリあるいは
スライドタイプの可変抵抗器等の他の電気部品にも適用
可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の金属平板に形成した薄肉部と厚肉部に摺動子片と
クリックばねの外形をそれぞれプレス抜きしたため、接
触圧が異なる摺動子片とクリックばね間の位置精度を著
しく高めることができ、組立作業性に優れたクリック感
触付き電気部品を提供することができる。また、上記金
属平板に摺動子片に連続する端子を形成した場合は、変
形しにくい端子をも同時に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るロータリスイッチの縦
断面図である。
【図2】ロータリスイッチの分解斜視図である。
【図3】操作軸の側面図である。
【図4】操作軸の正面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】コード板の正面図である。
【図7】コード板の裏面図である。
【図8】図7のB−B線に沿う断面図である。
【図9】摺動子受け体の正面図である。
【図10】コード板成形用ブランク材の正面図である。
【図11】アウトサート成形後のブランク材の正面図で
ある。
【図12】異形材の断面図である。
【図13】異形材から得られるブランク材の正面図であ
る。
【図14】アウトサート成形後のブランク材の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 軸受体 2 操作軸 3 コード板 4 摺動子片 5 クリックばね 5a 凸部 6 摺動子受け体(基台) 26 第1の逃げ孔 27 第2の逃げ孔 28 端子 34 異形材 34a 厚肉部 34b 薄肉部 35 ブランク材 36 基準孔 37 枠部 38 連結部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動子受け体に保持されたクリックばね
    および摺動子片と、前記摺動子受け体と相対的に移動可
    能な対向部材に設けられたクリック溝および導電パター
    ンとを備え、前記摺動子受け体と前記対向部材との相対
    的な移動により、前記クリックばねが前記クリック溝に
    係脱してクリック感触を生起すると共に、前記摺動子片
    が前記導電パターンに摺接して電気信号を出力するクリ
    ック感触付き電気部品の製造方法において、 金属平板から薄肉部と厚肉部とを有する異形材を形成す
    る工程と、前記薄肉部に前記摺動子片の外形をプレス抜
    きすると共に前記厚肉部に前記クリックばねの外形をプ
    レス抜きしてブランク材を形成する工程と、このブラン
    ク材を前記摺動子受け体に固定して該ブランク材の不要
    部分を切断する工程とを備えたことを特徴とするクリッ
    ク感触付き電気部品製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記ブランク
    材が前記摺動子片に連続する端子を有し、この端子を前
    記厚肉部にプレス抜きしたことを特徴とするクリック感
    触付き電気部品製造方法。
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