JP2574814Y2 - 電気部品 - Google Patents

電気部品

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JP2574814Y2
JP2574814Y2 JP1992068214U JP6821492U JP2574814Y2 JP 2574814 Y2 JP2574814 Y2 JP 2574814Y2 JP 1992068214 U JP1992068214 U JP 1992068214U JP 6821492 U JP6821492 U JP 6821492U JP 2574814 Y2 JP2574814 Y2 JP 2574814Y2
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昭 小山
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回動操作して抵抗値の
調整や接点の切換えが行える操作軸を軸線方向に所定量
変位させると、該操作軸を係合部材と係合させて位置規
制しつつ変位前とは異なる調整要素が選択できる電気部
品に関する。
【0002】
【従来の技術】調整要素を調整するために回動操作され
る操作軸を具備し、ノーマル位置にある該操作軸を軸線
方向に沿って所定のプル位置もしくはプッシュ位置まで
変位させることにより変位前とは異なる調整要素が選択
できるようにした電気部品は、従来より種々提案されて
いるが、このうち、操作軸をノーマル位置からプル位置
もしくはプッシュ位置へと確実に移行させるべく該操作
軸と係脱可能な係合部材を付設したものが、実開昭63
−46805号公報に開示されている。
【0003】このものは、図3に示すように、略U字形
の線ばね40で操作軸(図示せず)を径方向に挟持し、
該操作軸の外周面の所定位置に設けた突起部が線ばね4
0と係脱するようになっている。すなわち、この線ばね
40は、操作軸を挿通するための透孔41a,42aを
開設した一対のばね支持体41,42に組み込まれ、こ
のばね支持体41,42が、操作軸を回動自在に収納す
るケース(図示せず)に一体化されるので、ノーマル位
置にある操作軸を軸線方向に所定量変位させたときに、
自身の撓みで上記突起部を乗り越えた線ばね40によっ
て該突起部を位置規制することができ、そのため線ばね
40が該突起部を乗り越えた直後をプル位置(もしくは
プッシュ位置)に設定しておけば、線ばね40の生起す
るクリック感によって、操作者は操作軸がノーマル位置
とは異なる操作位置に移行したことを明瞭に感得でき、
操作軸を軸線方向に変位させる際の誤操作が防止でき
る。また、該操作軸は復帰ばね(図示せず)に付勢され
てノーマル位置へと自動復帰するが、その復帰力に抗す
る力で線ばね40が上記突起部を位置規制できるように
しておけば、該操作軸がプル位置(もしくはプッシュ位
置)にロックされることになって、操作性の向上が期待
できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、線ばね
を操作軸の突起部に係脱させるという上記従来提案は、
線ばね40のほかに一対のばね支持体41,42が必要
で部品点数が多く、これら三者を一体化する際の組立作
業も煩雑なので、相応のコストアップを余儀なくされる
という不具合があった。また、線ばね40のばね特性に
ばらつきがあるため、クリック感等の操作感触がばらつ
きやすいという不具合もあった。
【0005】本考案はかかる従来技術の課題に鑑みてな
されたもので、その目的は、操作軸を異なる調整要素に
対応する異なる操作位置へ確実に移行させることがで
き、かつ操作感触のばらつきも少ない優れた電気部品
を、低コストにて提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、複数の調整要素を内蔵するケーシング
と、これら調整要素をを調整するために回動操作される
操作軸と、上記ケーシングに保持された係合部材とを備
え、上記操作軸一調整要素に対応する第1の操作位置
から軸線方向に所定量変位させると、該操作軸の突起部
上記係合部材に係合して位置規制されるとともに該操
作軸が他の調整要素に対応する第2の操作位置へと移行
し、かつ、該操作軸が該第2の操作位置にあるとき上記
突起部を上記係合部材から離脱させると、該操作軸が上
記第1の操作位置へと移行する電気部品において、上記
係合部材として、上記操作軸を挿通するための透孔と、
該透孔の外周に沿って延びるスリットと、該スリットと
上記透孔との間に介在する弾性壁とを有する樹脂成形品
を用い、上記スリットを狭める向きに撓みうる上記弾性
壁を上記操作軸の上記突起部と係脱させるように構成し
た。
【0007】
【作用】上記手段によれば、操作軸の突起部が係合部材
の透孔を通過する際に、弾性壁はスリット側へ撓んで該
突起部を乗り越えた後に自身の弾性で撓みを解消するの
で、このときクリック感が生起され、通過後の該突起部
は該弾性壁によって位置規制される。そして、樹脂成形
品からなる係合部材は安価に製造でき、かつ組立不要な
1部品なので、ほとんどコストアップの要因とはなら
ず、また、樹脂成形品なので弾性壁の弾性特性のばらつ
きが少なく、そのため操作感触が安定する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。ここで、図1は実施例に係るロック機
構付きの回転型可変抵抗器の断面図、図2は該可変抵抗
器のロック機構に用いた係合部材の平面図である。
【0009】図1において、符号1は外軸で、2は内軸
であって、この外軸1は軸受3に回動可能に支持されて
おり、外軸1に固定された止め板4がクリックばね5を
保持し、このクリックばね5が外軸1の回動に伴って、
軸受3に形成されている凸部6と係脱するようになって
いる。一方、内軸2は、図示上半分がノーマル位置にあ
るときの状態(以下、これをノーマル状態と称す)を示
し、図示下半分が所定のプル位置にあるときの状態(以
下、これをプル状態と称す)を示している。
【0010】符号7はケースの一部である第1の筐体、
8は抵抗基板、9は外軸1に係止された摺動子受、1
0,11は該摺動子受9の表裏両面に保持された摺動
子、12はケースの一部である第2の筐体、13は該筐
体12に固定された抵抗基板で、外軸1の回動に伴い、
抵抗基板8,13の表面に設けた抵抗体(図示せず)上
をそれぞれ摺動子10,11が摺動するようになってい
る。
【0011】符号14は樹脂成形品よりなる係合部材
で、内軸2を挿通するための透孔14aと、該透孔14
aの外周に沿って延びるスリット14bと、該スリット
14bと透孔14aとの間に介在する弾性壁14cとが
形成されており、図2に示すように、弾性壁14cの周
囲の4個所に連結部14dを突設することによって4本
のスリット14bを形成し、各スリット14bの中央部
と対応する個所で弾性壁14cを内周側(透孔14a
側)へ膨出させてある。この係合部材14は、内軸2の
外周面の所定位置に設けた突起部15を透孔14a内に
圧入すると、弾性壁14cの上記膨出部が外周側(スリ
ット14b側)へ押し込まれ、該弾性壁14cの4個所
が各スリット14bを狭める向きに撓むようになってい
る。なお、図1に明らかなように、この係合部材14は
スペーサとしてケースの一部を構成している。
【0012】符号16,17はそれぞれケースの一部で
ある第3の筐体と第4の筐体、18は筐体16に固定さ
れた抵抗基板、19はクリックばね20を保持している
駆動体、21は摺動子22を保持して駆動体19に係止
された摺動子受、23は内軸2に固定されたギア、24
は該ギア23と駆動体19との間に介設されたコイルば
ねで、内軸2がプル位置にあるとき駆動体19はギア2
3と歯合する。したがって、プル状態で駆動体19およ
び摺動子受21は内軸2と一体に回転し、クリックばね
20を第4の筐体17の凸部25に係脱させながら、抵
抗基板18の表面に設けた抵抗体(図示せず)上を摺動
子22が摺動するようになっている。
【0013】符号26,27はそれぞれケースの一部で
ある第5の筐体と第6の筐体、28はクリックばね29
を保持している駆動体、30は第5の筐体26に固定さ
れた抵抗基板、31は第6の筐体27に固定された抵抗
基板、32は表裏両面に摺動子33,34を保持して駆
動体28に係止された摺動子受で、内軸2がノーマル位
置にあるとき駆動体28はギア23と歯合する。したが
って、ノーマル状態で駆動体28および摺動子受32は
内軸2と一体に回転し、クリックばね29を第4の筐体
17の凸部35に係脱させながら、抵抗基板30,31
の表面にそれぞれ設けた抵抗体(図示せず)上を対応す
る摺動子33,34が摺動するようになっている。
【0014】次に、上記の如くに構成された可変抵抗器
の動作について説明する。
【0015】図1の上半分に示したノーマル状態におい
ては、外軸1を回動操作すると、クリックばね5と凸部
6との係脱によりクリック感が生起されるとともに、抵
抗基板8,13上の抵抗体に対する摺動子10,11の
接触位置を変化させることができるので、所望の抵抗値
を端子Aおよび端子Bから取り出すことができる。ま
た、ノーマル状態ではコイルばね24の弾発力で内軸2
が図1の左方へ押圧付勢され、ギア23が駆動体28と
歯合しているので、この状態で内軸2を回動操作する
と、クリックばね29と凸部35との係脱によりクリッ
ク感が生起されるとともに、抵抗基板30,31上の抵
抗体に対する摺動子33,34の接触位置を変化させる
ことができるので、所望の抵抗値を端子Cおよび端子D
から取り出すことができる。
【0016】一方、ノーマル位置にある内軸2をコイル
ばね24の弾発力に抗して図1の右方へ変位させるべく
引っ張り力を加えると、内軸2の突起部15が係合部材
14の透孔14a内を通過する際に弾性壁14cによっ
てクリック感が生起されるので、操作者は該クリック感
を感得したなら上記引っ張り力を除去すれば、通過後の
突起部15が弾性壁14cに係合して位置規制された状
態で内軸2はプル位置にロックされ、図1の下半分に示
したプル状態に移行する。そして、かかるプル状態にお
いては、ギア23が駆動体19と歯合しているので、こ
の状態で内軸2を回動操作すると、クリックばね20と
凸部25との係脱によりクリック感が生起されるととも
に、抵抗基板18上の抵抗体に対する摺動子22の接触
位置を変化させることができるので、所望の抵抗値を端
子Eから取り出すことができる。
【0017】なお、外軸1の動作は、内軸2がプル位置
にあってもノーマル位置にあっても全く同等である。ま
た、プル位置にある内軸2を図1の左方へ押し込んで突
起部15を係合部材14から離脱させてやれば、コイル
ばね24の弾発力によって内軸2は自動的にノーマル位
置へと移行する。
【0018】このように上記実施例は、ノーマル位置に
ある内軸2を軸線方向に所定量変位させると、該内軸2
の突起部15が係合部材14の透孔14a内を通過して
弾性壁14cがクリック感を生起し、通過後の該内軸2
は係合部材14によりプル位置にロックされるので、ノ
ーマル位置からプル位置への移行が該クリック感によっ
て明瞭となり、異なる調整要素に対応するノーマル状態
からプル状態への変更が確実に行える。また、樹脂成形
品からなる係合部材14は安価に製造でき、かつ組立不
要な1部品なので、内軸2を軸線方向に変位させる際の
誤操作を防止するために係合部材14を付設してもほと
んどコストアップを伴わず、そのため上記実施例は、線
ばねとばね支持体とを組み合わせて構成される前記した
従来の係合部材(図3参照)を用いる場合に比べてコス
トメリットが大きい。さらに、上記実施例は、係合部材
14が樹脂成形品であるため弾性壁14cの弾性特性の
ばらつきが少なく、よってクリック感等の操作感触が安
定するという利点がある。
【0019】なお、上記実施例では内軸2がプル位置で
係合部材14にロックされるようにしてあるが、プル状
態において内軸2に対する図1右方への引っ張り力を除
去すると自動的に該内軸2がノーマル位置へ移行するよ
うにしても良い。
【0020】また、上記実施例では外軸と内軸という2
連の操作軸を有する電気部品について説明しているが、
操作軸が1つだけの場合も本考案が適用できることは言
うまでもなく、さらにまた、操作軸がノーマル位置と所
定のプッシュ位置とで回動操作できるようにした電気部
品に対しても、本考案は適用可能である。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、樹脂成形品からな
る係合部材を用い、操作軸を軸線方向に沿って所定量変
位させると該操作軸の突起部と該係合部材の弾性壁とが
係脱するようにした本考案によれば、上記係合部材がほ
とんどコストアップの要因とはならず、しかも上記弾性
壁の弾性特性のばらつきが少ないので、操作軸を軸線方
向に沿って所定の操作位置まで確実に変位させることが
できて誤操作を起こしにくく、かつクリック感等の操作
感触のばらつきも少ない優れた電気部品を、低コストに
て提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るロック機構付きの回転型可変抵抗
器の断面図である。
【図2】該可変抵抗器のロック機構に用いた係合部材の
平面図である。
【図3】従来提案されている係合部材の斜視図である。
【符号の説明】
2 内軸(操作軸) 14 係合部材 14a 透孔 14b スリット 14c 弾性壁 15 突起部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の調整要素を内蔵するケーシング
    と、これら調整要素をを調整するために回動操作される
    操作軸と、上記ケーシングに保持された係合部材とを備
    え、上記操作軸一調整要素に対応する第1の操作位置
    から軸線方向に所定量変位させると、該操作軸の突起部
    上記係合部材に係合して位置規制されるとともに該操
    作軸が他の調整要素に対応する第2の操作位置へと移行
    し、かつ、該操作軸が該第2の操作位置にあるとき上記
    突起部を上記係合部材から離脱させると、該操作軸が上
    記第1の操作位置へと移行する電気部品において、上記
    係合部材として、上記操作軸を挿通するための透孔と、
    該透孔の外周に沿って延びるスリットと、該スリットと
    上記透孔との間に介在する弾性壁とを有する樹脂成形品
    を用い、上記スリットを狭める向きに撓みうる上記弾性
    壁を上記操作軸の上記突起部と係脱させるように構成し
    たことを特徴とする電気部品。
JP1992068214U 1992-09-30 1992-09-30 電気部品 Expired - Lifetime JP2574814Y2 (ja)

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Effective date: 19980310