JPS62209466A - トナ−用樹脂組成物及び静電荷像現像用トナ− - Google Patents

トナ−用樹脂組成物及び静電荷像現像用トナ−

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JPS62209466A
JPS62209466A JP61052181A JP5218186A JPS62209466A JP S62209466 A JPS62209466 A JP S62209466A JP 61052181 A JP61052181 A JP 61052181A JP 5218186 A JP5218186 A JP 5218186A JP S62209466 A JPS62209466 A JP S62209466A
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resin
toner
heat
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fixing
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JP61052181A
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English (en)
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Masuo Yamazaki
益夫 山崎
Toru Matsumoto
徹 松本
Toshiyuki Koshio
越尾 俊幸
Yasuhide Goseki
康秀 後関
Ichiro Osaki
大崎 一郎
Toshiaki Nakahara
中原 俊章
Katsutoshi Wakamiya
若宮 勝利
Junichi Kuriki
栗木 純一
Naoyuki Ushiyama
牛山 尚之
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Canon Inc
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08797Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their physical properties, e.g. viscosity, solubility, melting temperature, softening temperature, glass transition temperature

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真法あるいは静電印刷法などにおいて
、静電荷潜像を現像するのに用いられるトナーに使用さ
れるトナー用樹脂組成物及び該組成物を含有するトナー
に関し、特に加圧定着に適したトナー用樹脂組成物及び
トナーに関する。
[従来の技術] 従来、電子写真法としては米国特許第2297691号
明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43
−24748号公報等に記載されている如く、多数の方
法が知られているが、一般には光導電性物質を利用し、
種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次い
で該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙等の
転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力、加熱加
圧ローラ又は溶剤蒸気などにより転写材に定着し、複写
物を得るものである。
加圧ローラの如き加圧手段で単に加圧することにより、
トナーを被定着物に固着せしめる方法としては、米国特
許第3269626号明細書、特開昭48−10262
4号公報等に開示されており、省エネルギー、無公害、
複写機の電源を入れれば待時間なしで複写が行えること
、コピ一層成の焼は焦げの危険もないこと、高速定着が
可能なこと及び定着装置が簡単であることなどの利点が
多い。しかしながら、圧力定着用トナーは保存時及び現
像時には保形性を維持し且つ耐ブロッキング性を有して
いなければならず、定着時にはより低い圧力によって転
写材に良好に付着固定され、加圧定着ローラ表面に対し
ては耐オフセット性を有しなければならないという厳し
い条件を満足しなければならない。
また、加熱加圧ローラ定着用トナーにおいても、複写速
度の高速化および省エネルギー化の目的で定着温度を低
温化する傾向にあり、保形性、低温定着性、耐オフセッ
ト性を有する結着樹脂組成物が待望されている。
定着性を改良する目的で、トナー用結着樹脂組成物中に
低溶融粘度樹脂であるパラフィンなどのワックス類を単
にブレンドした場合には。
他の結着樹脂との親和性が悪いために、複写機中で長時
間使用されたり保存されている間に低溶融粘度樹脂がト
ナー表面に浸み出してくる、いわゆる相分離現象によっ
て、トナー同志が凝集したり、合一してブロック化し、
さらには。
感光体ドラム表面へのトナーのフィルミング、キャリア
表面へのトナーのスペント化、定着ローラーへのトナー
のオフセットなどを生じ、得られる複写画像の品質を維
持できないという問題点を有していた。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、前述の如き問題点を有利に解決したト
ナー用樹脂組成物及び該組成物を含有するトナーを提供
することにある。
すなわち、本発明は機械的、電子写真特性的に均一なト
ナーであって、低加圧定着が可能でかつポットライフが
艮く、凝集1合一が保存時に生じず、ブロッキング化・
ドラム表面上へのフィルミング、キャリヤー汚染、定着
ロー9−オフセット等の現象を生じないトナー用樹脂組
成物およびトナーを提供するためになされたものである
[問題点を解決するための手段及び作用]木発明者らの
詳細な検討の結果、圧力定着性トナー又は低温加熱低圧
力定着性トナーに期待される機能としては、硬度付与性
、離型性付与性更に定着性付与性からなる三つの作用が
必要であり1本発明に於いてはこれら三つの作用をそれ
ぞれ3種の樹脂に機能分離し、該3種の樹脂を含む混合
物をラジカル発生剤の存在下にて熱処理せしめた樹脂組
成物を結着樹脂として用いる事で、従来得てして総括的
に満足しえなかった上述の如き問題点を有利に解決した
ものである0本発明に於いて用いるトナー用結着樹脂成
分を予めラジカル発生剤の存在下にて熱処理せしめる事
により、構成成分同士の相分離や経時による移行、結晶
化の防【E等、特に融解と固化状態を何回も繰り返すヒ
ートサイクルでも性能が十分保持されるようになった。
本発明の好ましい態様としては、実施例にあるように上
述した相異する三つの作用を別個の成分から有する三成
分を予めラジカル発生剤の存在下にて、室温で液状の有
機溶剤の如き有機化合物が実質的に存在しない非溶媒下
で溶融状態で熱処理せしめた熱処理物を含有することで
ある。
つまり本発明は、 (a)印加重量が10gで15秒秒間型を保持せしめた
ビッカース硬さが2〜Bkg/m 〜2である硬度付与
作用を有する樹脂A、(b)20°Cにおける臨界表面
張力が15〜40 d y n e / c mである
離型性付与作用を有する樹脂B、及び (c)圧縮弾性率が0.1〜50 k g / m 〜
2である定着性付与作用を有する樹脂C1 からなる樹脂A、樹脂B、及び樹脂Cの混合物をラジカ
ル発生剤存在下で熱処理せしめ得られた熱処理物を主成
分とする樹脂組成物からなる結着材料および上記結着樹
脂と着色剤を有するトナーを提供するものである。
本発明に用いられる硬度付与作用(a)としては、印加
重量がLogで15秒秒間型を保持せしめたビッカース
硬度が2〜8 k g / m 〜2を示す物質が用い
られる。即ち硬度付与作用を有する物質は、トナー粒子
の形態が変化したり破砕されたりする23が無く、トナ
ーの充填工程又は放置中に発生する外力に対し抵抗が有
り、且つ所望の磁界下に於いてスリーブの回転に伴なう
スリーブ・トナー間、スリーブ・ブレード間、トナー・
トナー間での抵抗力又は転写後に於いてドラムヒに残存
せしめるトナーをクリーニングする工程に於いて、クリ
ーニング部材とドラム間の摺擦に対し適度の強度を付与
せしめる必要がある。本発明に用いたビッカース硬度H
vは明石製作所製微小硬度計(MVK−F)を用い測定
する事ができる。測定方法はJISZ2244に準拠し
印加重量が10gで所要時間が15秒となるように負荷
速度を設定し試験温度23±5℃にて測定する。該作用
(a)を有する物質として樹脂Aの具体例を挙げれば、
カルナバワックス(ビッカース硬度Hv=3.6)、キ
ャンデリラワックス(Hv = 4.8 )等の天然ワ
ックス類、ポリエチレンワックス等の合成ワックス類の
如き樹脂がある。
ビッカース硬さが2 k g / mm2未満である樹
脂Aを用いた場合には、スリーブとトナーを相対的に移
動せしめる外力によりトナーが破壊され、スリーブ上に
トナー癒着を生起する。その結果トナーとスリーブ間に
働(本来の機能たとえば十分な摩擦帯電の発生及びトナ
ー粒子相互の凝集を防ぐ働きが減少し、塗布ムラの原因
になる。逆に8kg/mm2を超える樹脂Aを用いた場
合には、圧力定着性が不十分となる。
特に好ましい硬度付与作用(a)を有する物質としては
、酸価がO〜2(より好ましくは0〜l)の範囲にある
酸価を調整したカルナバワックスを用いる事が有利であ
る。また、カルナバワックスのかわりに室温で固形であ
る長鎖の脂肪族炭化水素鎖を有するカルボン酸エステル
化合物を用いることも可能である。
酸価が2を越えるカルナバワックスをトナーバインダー
として用いると高湿下において、トナーが吸湿し、トナ
ーの摩擦帯電電型破が低下し画像濃度が下る傾向がある
ので好ましくない。
本発明に用いられる離型性付与作用(b)を有する物質
としては、臨界表面張力が20″Cにおいて15〜50
dyne/cmを示す樹脂Bが好ましい、樹脂Bの具体
例を挙げれば、ポリフッ化ビニル(臨界表面張力;γc
=28)、テフロン(γc=18.5)、ポリエチレン
(γc=31)、ポリイソブチン(γc=27)、エチ
レン−アクリル酸共重合体(例えば92:8のモル比)
(γc=44)、エチレン−プロピレン共重合体(γc
=28)、エチレン−テトラフロロエチレンJu1体(
γc=26〜27)、エチレン−ビニルアセテート共重
合体(γc=34)、  インブテン−イソプレン共重
合体(γc=27)、ポリプロピレン(γC=29〜3
4)、ポリメチルメタクリレート(γc=39)、ポリ
塩化ビニル(γc=39)がある、特に重量平均分子量
500〜5000のポリエチレンが熱溶融特性及び離型
性の点で好ましい。
臨界表面張力がl 5 d y n e / c m未
満である樹脂Bを用いる場合には、硬度付与作用を有す
る樹脂A、定着性付与作用を有する樹脂Cとの親和性が
小さいために均一な熱処理物が得られにくい。他方臨界
表面張力が50dyne/Cmを超える該作用を有する
樹脂Bを用いる場合には、吸水性が高いため高湿下に於
いて画像濃度の低下及びドラムフィルミングの原因とな
る。更に熱水媒体中または湿式にてトナー粒子を形成せ
しめる際には、自己乳化を起こし、著しく粒度分布の広
いものしか得られないという問題へを有している。
本発明に用いられる定着性付与作用(C)を有する物質
としては、圧縮弾性率がO,1〜50k g / m 
m2を示す樹脂Cが用いられる。好ましくは、100℃
における溶融粘度が1〜50cpsである樹脂Cが定着
性の点でさらに良い。
本発明の圧縮弾性率はJIS−に7208に博拠し測定
することができる。測定条件としては島津製作所(株)
製島津オートグラフDC5−2000を用い直径12m
m高さ30mmに成型された試料片を加圧面に置き、試
験速度を毎分9mmの速さで加圧せしめ、得られた圧縮
応力−歪曲線の始めの直Vj部分の勾配から圧縮りi性
率を算出して求める。
本発明に用いられる該作用(C)を有する樹脂Cの具体
例としては、パラフィンワックス、ポリアミド樹脂、ミ
クロクリスタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等が挙げられる。特に好ましくは、パラフィン15
5(日木精蝋社製:圧縮弾性率E=10kg/mm2)
、5PO145(日木精蝋社製:E=15 kg/mm
2) 、  ポリマイドS−40E (三洋化成社製;
 E = 12 k g/mm2) 、  ミクロクリ
スタリンワックス(日本ケミカル社製、E=26kg/
mm2)がある。定着性付与成分とは、未定着画像を定
着器で被定着物に定着せしめる際、定着器からの応力に
十分感応し易い事が必要である。しかしながら外力に対
し過度に変形しすぎると、被定着物の内部化変形が及ぶ
ため、トナーと被定着物間の界面強度は増加するが、逆
に布、消しゴム等による摺擦に対しては、逆に弱くなる
という問題点を有する。仮に圧縮弾性率が0.1k g
 / mm2以下である樹脂Cを用いた場合には、画像
が°“つぶれ′°たり°°にじみ“を生じた。他方50
kg/mm2以上の樹脂Cを用いると、定着物が被定着
物から“はがれ′るなど定着性能が著しく劣る傾向があ
る。
本発明に用いられる該樹脂(a)、(b)。
(c)の混合量としては、樹脂混合物全体を100重量
部として、(a)が5〜60重量部、好ましくは10〜
50重量部:(b)が5〜60重量部、好ましくは10
〜50重に部;(c)が20〜90重量部、好ましくは
20〜80重焔部の比率で添加する事が好ましい。
本発明においては、上記の(a)硬度付与作用、(b)
、111型性付与作用、(C)定着性付与作用の3つを
含む混合物をラジカル錫生剤の存在下にて非溶媒下で熱
処理せしめる必要がある。
この熱処理により生起する反応は、ラジカル発生剤ある
いは加熱により発生するラジカルによる水素引き抜き反
応、分子内あるいは分子間の°過橋反応等のラジカル反
応が考えられる。
ラジカル発生剤として重合性モノマーの重合に使用され
る重合開始剤を使用する方法は、ラジカルの発生が比較
的低い温度で容易かつ確実であるので好ましい。
重合開始剤としては、ペルオキシド化合物(第1表にそ
の具体例を示す、)、クメンヒドロペルオキシドなどの
ヒドロペルオキシド類、ジーtert−ブチルペルオキ
シドなどのフルキルペルオキシド、ペルオクソ硫酸カリ
ウム、ペルオクソ硫酸アンモニウム、過酸化水素、2.
2−アゾビスイソブチロニトリル等のいわゆるラジカル
を発生する重合開始剤が好適に用いられる。
表 1  代表的有機過酸化物 好ましくは安全性、人手しやすさ、チ応性の良好さから
過酸化水素、n−ブチル−4,4−ビスーtert−プ
チルパーオキシバレエート(日本油脂(株)製バーへキ
サV)が特に好ましい。ラジカル発生剤は樹脂混合物1
00重量部に対して0.01〜20 取量部、好ましく
は0.05〜10fi量部使用するのが樹脂相互の相分
離を防止する点で好ましい。また、熱処理は熱処理温度
で40〜180℃、好ましくは50〜160℃で0.1
〜10時間おこなうのが良い。
本発明の特徴の一つであるラジカル発生剤存在下におけ
る熱処理を施すことにより従来では全く予想されなかっ
た特徴つまりトナー粒子に含有される硬質付与作用成分
、離型性付与作用成分さらに定着性付与作用成分等の相
分離及び経時変化に伴なう成分の移行が防止でき結果的
に機械的、電子写真特性的に均一な圧力定着性または低
温定着性に優れるトナー粒子を生成できる。
本発明において必要に応じて特に熱水中での懸濁法でト
ナー粒子を作るときには、アミン系樹脂またはアミン基
を有する長鎖炭化水素化合物(012以上)と組み合わ
せるのが良い。
本発明のトナーに含有させる着色剤としては公知の染顔
料及び磁性物質が使用できる0例えば各種のカーボンブ
ラック、アニリンブラック、ナフトールイエロー、モリ
ブデンオレンジ、゛ローダミンレーキ、アリザljンレ
ーキ、メチルバイオレットレーキ、フタロシアニンブル
ー、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キ
ノリンイエロー等が例としてあげられる。
本発明のトナーのトナー粒子中に含有せしめる磁性物質
としては、鉄、コバルト、ニッケルあるいはマンガン等
の強磁性の元素及びこれらを含むマグネタイト、フェラ
イト等の合金、化合物などである。この磁性物質を着色
剤と兼用させてもよい。更にこの磁性物質の粒子は、各
種疎水化剤たとえばシランカップリング剤、チタンカッ
プリング剤、界面活性剤等により処理されてもよい、こ
の磁性物質の含有量はトナー粒子中の全ての樹脂100
重量部に対して15から100重量部が良い。
更に、これら結着樹脂と着色剤、磁性物質からなるトナ
ーの溶融混合物の120 ’Oにおけるズリ速度10 
s e c−1でal1足したみかけ粘度が、すり速度
0.5sec−1で測定したみかけ粘度の115以下で
あることが定着性、製法上から望ましい。
このズリ速度の速いほうが、みかけ粘度が低くなること
は、一般にチキントロピー性と呼ばれ、このチキソトロ
ピー性の高いものは、圧力定石時の圧力ローラー間にお
けるズリによるトナーの変形を助長し、定着性を向上さ
せる。
又、後記するように、このトナー形成物質を溶融混練後
、水系媒体中に投入して、乳化剤等の存在下にてホモミ
キサー等の強力な剪断力を付与することにより、造粒す
る方法においては、該剪断時、トナー形成物質のみかけ
粘度が低くなることによって、造粒性を向上させ、一方
、剪断後は、みかけ粘度が高くなることにより、粒子同
士の合一や1粒子内部の着色剤、磁性体等顔料物の凝集
、かたよりを小さくする。
粘度の71111定方法は各種の粘度計が用いられるが
本発明では回転二重円筒(ローター)型粘度計を用いた
ローター型粘度計の場合すり速度は次式により求められ
る。
(see−1) RC:カップ半径(cm) Rb:ローター半径(Cm) h :ローター高さくcm) ω :ローター回転角速度 N :回転数(rpm) またすり応力は、S=M/2πRb2h、M:粘性トル
クであり、η=S/D、η:粘度であるから、粘度計の
ローターの形状からトルクを測定すればすり速度粘度を
知ることができる。
又、このような樹脂は、比較的低溶融粘度のため、溶融
混練時、着色材、磁性体等の顔料と結着樹脂との間での
シェア(剪断力)がはたらかず、このため顔料の結着樹
脂中への分散が不充分となり、トナー粒子内部に着色材
料が存在しない粒子、あるいはトナー粒子中の着色材料
が偏在する粒子が多数生成し、これがトナーとしての性
能を低下させ、ひいては画像性、耐久性、安定性などに
悪影響をおよぼす傾向がある。
従って、トナー粒子中の顔料粒子の凝集粒径は、51L
以下好ましくは2JL以下になるように分散させること
が望ましく、このためには、従来トナー成分の溶融分散
法として用いられていた二本ロール、二軸型押出機ニー
ダ−などではなく、メディアを用いた、アトライター類
、ボールミル類、サンドミル類により、充分長い時間溶
融混線、分散することが望ましい。
顔料物質の分散の程度を見るためにはトナーをエポキシ
樹脂などの包埋樹脂中に分散させ硬化したのちにミクロ
トームなどで超薄切片にし、透過型の電子顕微鏡で観察
することにより知ることができ、又1粒度ゲージ(グラ
インドゲージ、ヨシミツ精機株式会社製■型)によって
も、知ることができる。
本発明のトナーに荷電制御、流動性付与、着色等の目的
でカーボンブラック、各種染顔料、疎水性コロイド状シ
リカ等を添加または混合することができる。
本発明のトナーの製造方法としては従来の溶融混線後冷
却、粉砕分級する粉砕法、溶融混線物を水中で造粒する
懸濁造粒法が用いられる。
[実施例] 次に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 市販カルナバワックス(野田ワックス社製)1kgを2
文−四つ目フラスコ中に取り、窒素雰囲気中にて容器内
を1〜ZmmHg迄減圧せしめる。減圧を維持しつつ、
容器内を250℃迄加熱せしめ、8時間反応させる。こ
の際得られた脱酸したカルナバワックスの酸価は0.5
であった。
このカルナバワックス(Hv=3.6)400gとポリ
ワックス655(ペトロライト社製;ycj31dyn
e/cm)400g、更にパラフイ7SPO145(E
=15kg/mm。
100℃における溶融粘度4.3cps)200gを2
文−四つ目フラスコに移しパーへ+tV(日本油脂社製
;10時間の半減期を得る温度105°()Igを添加
し、容器内を150°C迄加熱せしめて樹脂を溶融し、
攪拌しながら120 ’C!で2時間熱処理させた。得
られた熱処理物は淡黄色をしていた。熱処理物100g
を120°Cで溶融したのも200ccのガラスビーカ
ーに入れ室温で冷却したものをビーカーに入ったまま1
00℃の乾燥器に入れ20口間放置したのち乾燥機から
ビーカーを取り出して−観察したが、本発明の樹脂組成
物はビーカーの下部及び上部共に淡黄色であり、白色の
相分離物は見られなかった。
比較例 カルナバワックスの400g、ポリワックス655の4
00g及びパラフィン5POL45の200gをアトラ
イターを使用して120℃で弔に2蒔間溶融混練して得
られたものを比較サンプルとした。比較サンプル100
gを120℃で溶融したのち200ccのガラスビーカ
ーに入れ室温で冷却したものをビーカーに入ったまま1
00°Cの乾燥機に入れ20口間放置したのち乾燥機か
らビー力を取り出してサンプルを観察した処、比較サン
プルはビーカーの下部は乾燥機に入れる前のに淡黄色を
保っていたがビーカー上部は白色の相分離物が観察され
た。このことは比較サンプルは100℃で20目間放a
中溶融混練物が相分離してしまうことを示している。
実施例2 市販カルナバワックスを、アルコールからソックスレー
抽出装置を利用し、アルコール可溶分の抽出除去操作を
行なった。得られた処理カルナバワックスの酸価は0.
8であった。
該処理カルナバワックス(Hv=3.4)500とポリ
ワックス1000(ぺI・ロライト社製;yc=31d
yne/cm)200g、更にパラフィンワックス15
5(日木精蝋社製;(E=10kg/mm’、100’
Oにおける溶融粘度6.4cps)300gを2L;L
−四っo7ラスコに移し過酸化水素1gを添加し、容器
内を150℃迄加熱せしめ、2時l?11熱処理させた
上記反応物100gと過酸化水素1gを添加しない以外
は実施例2同様にして作った比較サンプルLOOgをそ
れぞれ溶融し、200ccのビーカーに入れ室温で冷却
したものをビーカーに入れたまま100℃の乾燥器に入
れて。
20口間放置したのち、乾燥機からビーカーを取り出し
てそれぞれのサンプルを観察した処。
比較サンプルはビーカー上部に白色の相分離物が見られ
たのに対して、本発明の樹脂組成物は相分離物はなかっ
た。
実施例3 市販カルナバワックス1kgを21−四つロフラスコ中
に取り、更にグリセリン50g添加した容器内を100
℃迄加熱し、アスピレー゛ターにて系内を2mmHg迄
減圧した。4時間反応して遊離の酸を反応せしめた後、
2文の水中に上記溶融物を投入せしめた。十分水洗せし
めた後の変性カルナバワックスの酸価は0.2であった
該カルナパワツク7、(Hv=3.7)400gとポリ
フッ化ビニル(γc=28dyne/Cm)400g、
更に5pot45200gを2見−四つロフラスコに移
しパーへキサV10gを用い、容器内を120″C迄加
熱せしめ100℃で2時間熱処理させた。
上記反応物100gとパーへキサVを用いなかった爪具
外は実施例3と同様にして作った比較サンプルlong
とをそれぞれ120℃で溶融し、200ccのビーカー
に入れて室温まで冷却し、それぞれを100℃の乾燥機
中に20日間放置したのち、乾燥機からを取り出してそ
れぞれのビーカー内の樹脂を観察したところ比較サンプ
ルはビーカー上部に白色の相分離物が見られたのに対し
、本発明の樹脂組成物は相分離物は見られなかった。
実施例4 実施例1で得られた本発明のトナー用樹脂組成物100
重量部、磁性体(粒径0.3鉢)80重昂:部、及びニ
グロシン2重量部を7トライターで100°Cで2時間
溶融混練した。該混練物の120°Cにおけるずり速度
10sec−1の見かけ粘度800cps、ずり速度0
.5sec−1の、見かけ粘度6800cpsであった
アジホモミキサー(特殊機化工業社製)中に予め水20
fL及び親木性シリカ(アエロシール#200.日本ア
エロジル社製)20gを添加し90℃に加温せしめた。
この分散媒中に110 ’Cの上記溶融混練物1kgを
投入し、周速20m/sec、パス回数6.9回/ m
 i n 。
の条件にて1時間造粒を行なった。造粒終了後、熱交換
機を用い冷却を行なった。この分散液中に水酸化ナトリ
ウム50gを添加し、5時間攪拌をつづけた。得られた
球状粒子を蛍光X線分析法で分析した結果、残存シリカ
の存在は見られなかった。更に遠心分離機を用い、濾過
、水洗を行ない、数平均粒径が9.2pm、体積平均粒
径が11.51Lm、体積平均粒径の変異係数が18.
7%である芯粒子が95%の収率で。
得られた。得られたトナー100重量部に、湿式シリカ
にプシルE)0.4重量部を混合して現像剤を調製した
調製した現像剤200gを複写機PC30に入れて未定
着トナー画像を得た。未定着トナー画像像を定着圧15
kg、7cmで定着したところ良好に定着した。300
0枚耐久後に、感光ドラムを観察したところトナーの融
着物は実質的に見出されなかった。
また、得られたトナーを40°C1相対湿度70%の条
件下で1日放置したが現像に影響を与えるブロッキング
物は生成していなかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)印加重量が10gで15秒間荷重を保持せ
    しめたビッカース硬さが2〜8kg/mm^2である硬
    度付与作用を有する樹脂A、 (b)20℃における臨界表面張力が15〜40dyn
    e/cmである離型性付与作用を有する樹脂B、及び (c)圧縮弾性率が0.1〜50kg/mm^2である
    定着性付与作用を有する樹脂C、を少なくとも含む混合
    物をラジカル発生剤存在下で熱処理せしめた熱処理物を
    含有することを特徴とするトナー用樹脂組成物。
  2. (2)(a)印加重量が10gで15秒間荷重を保持せ
    しめたビッカース硬さが2〜8kg/mm^2である硬
    度付与作用を有する樹脂A、 (b)20℃における臨界表面張力が15〜40dyn
    e/cmである離型性付与作用を有する樹脂B、及び (c)圧縮弾性率が0.1〜50kg/mm^2である
    定着性付与作用を有する樹脂C、を少なくとも含む混合
    物をラジカル発生剤存在下で熱処理せしめた熱処理物を
    含有する結着樹脂及び着色剤を有することを特徴とする
    静電荷像現像用トナー。
JP61052181A 1986-03-10 1986-03-10 トナ−用樹脂組成物及び静電荷像現像用トナ− Pending JPS62209466A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014018745A (ja) * 2012-07-19 2014-02-03 Fuji Xerox Co Ltd 被混練物の混練乳化分散方法及び被混練物の混練機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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