JPS6220934B2 - - Google Patents

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JPS6220934B2
JPS6220934B2 JP12813979A JP12813979A JPS6220934B2 JP S6220934 B2 JPS6220934 B2 JP S6220934B2 JP 12813979 A JP12813979 A JP 12813979A JP 12813979 A JP12813979 A JP 12813979A JP S6220934 B2 JPS6220934 B2 JP S6220934B2
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chamber
fluid
diameter cylinder
piston
valve
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Yutaka Kawaguchi
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Toyota Motor Corp
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Priority to DE19803037485 priority patent/DE3037485A1/de
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Publication of JPS6220934B2 publication Critical patent/JPS6220934B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/20Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/224Master control, e.g. master cylinders with pressure-varying means, e.g. with two stage operation provided by use of different piston diameters including continuous variation from one diameter to another

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車等の車輛に組込まれる液圧ブレ
ーキ系に於いて、ブレーキペダルに加えられた力
を液圧に変換するマスタシリンダ装置に係る。
ブレーキペダルに加えられた力、いわゆる踏力
をマスタシリンダ装置によつて液圧に変換し、そ
の液圧をブレーキ装置の液圧アクチユエータに伝
達し、それによつてブレーキシユー、ブレーキパ
ツドの如き摩擦部材をブレーキドラム、ブレーキ
デイスクの如き回転部材に押付けてブーキ作用を
行なうように構成された、いわゆる液圧式ブレー
キ系は多くの自動車等に採用されている。
上述の如き液圧式ブレーキ系に於いては、マス
タシリンダ装置のピストン径が大きいと、ピスト
ンの移動量に対するフルード吐出量が多いことか
ら所定のブレーキ作用を得るために必要なブレー
キペダルのストロークは短くなるが、しかし特に
高圧発生域に於いて大きい踏力を必要とする。こ
れに対し、マスタシリンダ装置ピストン径が小さ
いと、高圧発出域に於いてもさほど大きい踏力を
必要としないが、しかしピストンの移動量に対す
るフルード吐出量が少ないことから所定のブレー
キ作用を得るのに必要なブレーキペダルのストロ
ークは長くなる。ところで、マスタシリンダ装置
の必要吐出フルード量は、摩擦部材が回転部材よ
り引き離された位置より回転部材に係合する位置
まで移動する初期段階に於いては大きく、摩擦部
材が回転部材に係合した後の後期段階ではさほど
大きくなく、この後期段階では液圧アクチユエー
タに供給されるフルード圧力の上昇が要求され
る。特に最近、低燃費化の必要性からブレーキの
引き摺り現象を防止、或は減少するために摩擦部
材と回転部材との間のクリアランスを大きく設定
する傾向があるが、この場合、従来に比して初期
段階に於けるマスタシリンダ装置からのブレーキ
フルードの吐出量は大きくなければならない。ブ
レーキペダルの踏込みストロークを操作フイーリ
ングの観点から一定として、マスタシリンダ装置
からのフルード吐出量の増大を図るにはピストン
径を拡大する必要がある。しかし、ピストン径が
大きいと、上述の如く高圧発生域に於ける必要踏
力が大きくなりブレーキペダルの操作フイーリン
グを悪くし、また大きいブレーキブースタを必要
とする欠点を生じる。
上述の如き欠点を鑑み、ブレーキ操作の初期段
階ではピストンの移動量に対するフルード吐出量
が多く、後期段階ではピストンの移動量に対する
フルード吐出量が少なくなり、ブレーキペダルの
ストロークをさほど大きくすることがなく且つ特
に高圧発生域に於てさほど大きい踏力を必要とし
ない、所謂クイツクテイクアツプ型のブレーキマ
スタシリンダ装置が提案されており、これは例え
ば米国特許第4133178号明細書に示されている。
上述の如きクイツクテイクアツプ型のブレーキ
マスタシリンダ装置は、大径シリンダ室と小径シ
リンダ室とを有していて前記大径シリンダ室と小
径シリンダ室とに各々係合する一つの径違いピス
トンが設けられ、大径シリンダ室のフルード圧力
が所定値になるまでは大径シリンダ室からフレー
ドを小径シリンダ室へ送り出してブレーキペダル
のストロークの短縮を図り、大径シリンダ室のフ
ルード圧力が所定値に達した時にはそれ以上大径
シリンダ室のフルード圧力が上昇することを抑止
するためにそのフルード圧力によりリリーフ弁を
開弁させて大径シリンダ室のブレーキフルードを
リザーバタンクへ流出させるようになつている。
上述の如き構造のブレーキマスタシリンダ装置
に於ては、大径シリンダ室が負圧になつた時には
ゴム製のシール部材のリツプを押し曲げてブレー
キフルードがフルードリザーバより大径シリンダ
室に戻るようになつている。このためピストン部
材の元の位置への帰りの応答性が悪く、ブレーキ
の解除に遅れが生じる。またシール部材の弾性度
が温度によつて変動することによりシール部材の
リツプの開き圧力が変動し、このためブレーキ解
除時にフルードリザーバより前記リツプを弾性変
形させつつ大径シリンダ室へ流れるブレーキフル
ードの流れ具合が変動し、ブレーキ解除特性が安
定しない。
本発明はブレーキ操作の初期段階ではピストン
の移動量に対するフルード吐出量が多く、後期段
階ではピストンの移動量に対するフルード吐出量
が少なくなり、ブレーキベダルのストロークをさ
ほど大きくすることがなく且つ特に高圧発生域に
於いてさほど大きい踏力を必要とせず、しかも確
実な作動を行い、ブレーキ解除が応答性よく円滑
に行われるようにする可変吐出量型の新しいブレ
ーキマスタシリンダ装置を提供することを目的と
している。
かかる目的は、本発明によれば、ブレーキフル
ードを貯容するフルードリザーバと、大径シリン
ダボアと小径シリンダボアとを有するシリンダ部
材と、前記大径シリンダボア及び前記小径シリン
ダボアに各々係合する大径ピストンランドと小径
ピストンランドとを有し前記シリンダ部材と共働
して大径シリンダ室及び小径シリンダ室を郭定す
るピストン部材と、前記ピストン部材をその大径
シリンダ室側の復帰位置へ可撓的に付勢するばね
とを有し、前記シリンダ部材は、互いに並列に設
けられた第一のフルード通路と第二のフルード通
路とを径て前記フルードリザーバと連通した弁室
と、常に前記弁室と前記大径シリンダ室とを連通
接続する第一のポートと、前記ピストン部材が前
記復帰位置にある時のみ前記弁室と前記小径シリ
ンダ室とを連通接続する第二のポートと、前記小
径シリンダ室内に向けて開いたフルード取出口と
を有しており、更に前記大径シリンダ室より前記
小径シリンダ室へ向う流体の流れのみを許す一方
向弁と、前記弁室に設けられ前記ピストン部材の
移動及び前記大径シリンダ室のフルード圧力に応
動し前記ピストン部材が前記復帰位置にある時或
いは前記大径シリンダ室のフルード圧力が負圧で
ある時のいずれかである時にはばねのばね力に抗
して開弁して前記第一のフルード通路を開きそれ
以外の時には閉弁して前記第一のフルード通路を
閉じる弁と、ばねのばね力により常時閉弁方向へ
付勢され前記大径シリンダ室のフルード圧力が所
定値以上の時のみ前記ばねのばね力に抗して開弁
して前記第二のフルード通路を開くリリーフ弁と
を有していることを特徴とするブレーキマスタシ
リンダ装置によつて達成される。
上述の如き構成によれば、大径シリンダ室のフ
ルード圧力が所定値以上になるまでは、即ちブレ
ーキ作動時の初期段階ではピストン部材の移動に
伴つて大径シリンダ室のブレーキフルードが一方
向弁を経て小径シリンダ室へ流れ、これより小径
シリンダ室にブレーキフルードと共にフルード取
出口より取り出されるので、この初期段階ではピ
ストン部材の移動量に対するフルード吐出量は大
きいものになる。大径シリンダ室のフルード圧力
が所定値以上になると、前記大径シリンダ室はフ
ルードリザーバと連通状態になり、これによつて
前記大径シリンダ室のフルード圧力の上昇が抑制
され、フルード取出口からは小径シリンダ室内の
ブレーキフルードのみが吐出されるようになる。
従つてこの時にはマスタシリンダについてのみ見
れば、小径シリンダ室内のフルード圧力のみが実
質的に上昇するようになり、この結果さほど大き
い踏力を必要とすることなくマスタシリンダ装置
はその小径シリンダ室に高圧のフルード圧力を発
生するようになる。
ブレーキペダルの踏込みが解除されてこれに伴
ないピストン部材が元の復帰位置に戻る際には、
大径シリンダ室が負圧状態となり、ブレーキペダ
ルの踏込み時にリリーフ弁を押し開いてフルード
リザーバへ流れたブレーキフルードが大径シリン
ダ室に戻るが、この戻りのブレーキフルードは弁
をばね力に抗して押し開いてれつきとした第一の
フルード通路を経て大径シリンダ室へ流れ、これ
により本発明のブレーキマスタシリンダ装置に於
ては、戻りのブレーキフルードは、ゴム製のシー
ル部材のリツプを弾性変形させつつ大径シリンダ
室へ進む場合に比して大きい流路抵抗を受けるこ
となく、また安定した開弁特性をもつて大径シリ
ンダ室へ流れ、前記ピストン部材の元の位置への
帰りが応答性よく行われ、ブレーキの解除が、遅
れを生じることなく応答性よく、しかも安定した
特性をもつて行われるようになる。
以下に添付の図を用いて本発明を実施例につい
て詳細に説明する。
図は本発明によるマスタシリンダ装置をタンデ
ム式マスタシリンダ装置に実施した場合の一つの
実施例を示す縦断面図である。図に於いて、1は
シリンダ部材を示しておりこのシリンダ部材1は
その一端部近くに取付用フランジ2を有してい
る。前記シリンダ部材1は、その一方の側に大径
シリンダボア3を、また他方の側に前記大径シリ
ンダボア3より小径で且つ一端にて前記大径シリ
ンダボア3に連通する小径シリンダボア4を互い
に同一軸線上に有している。前記シリンダ部材1
内には、前記大径シリンダボア3に係合する大径
ピストンランド5と前記小径シリンダボア4に係
合する小径ピストンランド6とを軸線方向に互い
に隔置して有している第一のピストン部材7と、
前記小径シリンダボア4に係合する小径ピストン
ランド9′を有する第二のピストン部材9とが
各々その軸線方向に移動可能に設けられている。
前記第一のピストン部材7は、前記シリンダ部材
1の一端部近くに取付けられたスナツプリング8
により図にて右方への移動を制限され、前記大径
ピストンランド5と前記小径ピストンランド6と
の間に前記シリンダ部材1と共働して前記大径シ
リンダボア3と前記小径シリンダボア4とにまた
がる第一の室10を郭定している。また前記第一
のピストン部材7の前記小径ピストンランド6と
前記第二のピストン部材9の小径ピストンランド
9′とはその間に前記シリンダ部材1と共働して
第二の室11を、また前記第二のピストン部材9
は前記第二の室11とは反対の側に前記シリンダ
部材1と共働して第三の室12を各々郭定してい
る。
前記第一のピストン部材7の前記小径ピストン
ランド6の側の端部に取付けられた取付部材13
と前記第二のピストン部材9の小径ピストンラン
ド9′との間及び前記小径シリンダボア4内の端
部に設けられたカツプ状部材15と前記第二のピ
ストン部材9の前記小径ピストンランド9′との
間には各々圧縮コイルばね15,16が設けられ
ている。前記第一のピストン部材にこれが図にて
右方へ向かう力を与えられていない時は、前記第
一のピストン部材7は、図示されている如く、そ
の前記大径ピストンランド5にて前記スナツプリ
ング8に当接する位置にあり、また前記第二のピ
ストン部材9は前記小径シリンダボア4の中間位
置にあり、各々復帰位置にある。
前記シリンダ部材1には弁室22が設けられて
おり、弁室22の部分にカツプ状のナツト部材2
0によつてフルードリザーバ21が取付けられて
いる。前記ナツト部材20はその底部中央に第一
のフルード通路23を、また底部周辺に第二のフ
ルード通路24を有しており、弁室22は互いに
並列の第一のフレード通路23と第二のフルード
通路24を経てフルードリザーバ21に連通して
いる。前記シリンダ部材1には、常に弁室22と
第一の室10とを連通接続する第一のポート17
及び18と、前記ピストン部材7が上述の復帰位
置近くにある時のみ前記弁室22と前記第二の室
11とを連通接続する第二のポート19とが設け
られている。前記弁室22内には弁25が設けら
れている。弁25は、前記第一のポート17を貫
通し前記小径ピストンランド6の一方の側に選択
的に係合するロツド26を有しており、前記第一
のピストン部材7がその復帰位置にある時には、
図示されている如く、前記ロツド26にて前記小
径ピストンランド6に当接することにより円錐コ
イルばね27の作用に抗して傾斜し、前記第一の
フルード通路23を開き、これに対し前記第一の
ピストン部材7が前記復帰位置より図にて左方へ
移動した時には、前記小径ピストンランド6との
係合より離脱することにより前記円錐コイルばね
27の作用によつてそのロツド26が垂直な状態
になり、シール部材25′にて前記ナツト部材2
0の下底面に密に接触して前記第一のフルード通
路23を閉じるようになつている。
また前記弁25は、前記第一のピストン部材7
が前記復帰位置に位置していない時でも前記第一
の室10のフルード圧力が負圧になつた時にはそ
の負圧によつて図にて下方に引き下げられ、前記
第一のフルード通路23を開くようになつてい
る。
また前記ナツト部材20内にはリリーフ弁28
が設けられている。リリーフ弁28は前記第一の
室10のフルード圧力が所定値以下の時にはこれ
と前記ナツト部材20に取付けられたスナツプリ
ング31との間に設けられた円錐コイルばね32
のばね力によつて前記ナツト部材20の底部に押
付けられ、即ち閉弁方向へ付勢されてシール部材
29にて前記ナツト部材20に密に接触すること
により前記第二のフルード通路24を閉じ、これ
に対し前記第一の室10のフルード圧力が所定値
以上の時にはそのフルード圧力により前記円錐コ
イルばね32の作用に抗して図にて上方に押上げ
られ、前記第二のフルード通路24を開くように
なつている。また前記弁28はその中央部に前記
第一のフルード通路23に整合する貫通孔30を
有している。
また、前記シリンダ部材1には前記第一及び第
二のピストン部材7,9の移動にかかわらず常に
前記第二の室11内に向けて開いた第一のフルー
ド取出口33が設けられている。この第一のフル
ード取出口33は図には示されていない導管を径
てブレーキ装置、例えば自動車のリヤブレーキの
液圧アクチユエータに接続されるようになつてい
る。前記第一のピストン部材7の前記大径ピスト
ンランド5にはゴム状弾性体よりなる環状シール
部材34が取付けられている。また前記第一のピ
ストン部材7の前記小径ピストンランド6にはゴ
ム状弾性体によつて構成され且つ環状リツプ部3
5を有する環状シール部材36が設けられてい
る。前記環状シール部材36はワツシヤ37と共
に前記小径ピストンランド6と前記取付部材13
とによつて挾まれた態様にて前記第一のピストン
部材7に固定されている。前記環状シール部材3
6は前記第一の室10より前記小径ピストンラン
ド6に設けられた孔38、前記ワツシヤ37と前
記小径ピストンランド6及びシリンダ部材1との
間の間隙を経て前記第二の室11へ向けて流れる
流体の流れのみを許す一方向弁作用を行なうよう
になつている。
また、前記シリンダ部材1は前記第三の室12
の端部に開いた第三のポート39を有しており、
この第三のポート39には前記シリンダ部材1に
ナツト部材40によつて取付けられたフルードリ
ザーバ41よりブレーキフルードが供給されるよ
うになつている。前記第三のポート39は前記カ
ツプ状部材14内に設けられた弁42によつて選
択的に開閉されるようになつている。前記弁42
は先端部にフランジ部44を有する弁ロツド43
を有しており、前記フランジ部44にて前記第二
のピストン部材9に取付けられたカバー45によ
つて前記第二のピストン部材9に係合し、前記第
二のピストン部材9が図示されている如き復帰位
置にあるとき、ばね46のばね力に抗して前記小
径シリンダボア4の端面より引き離されて前記第
三のポート39を開き、これ以外の時には前記ば
ね46の作用によつて前記小径シリンダボア4の
端面に押付けられ、前記第三のポート39を閉じ
るようになつている。尚、前記弁42にはゴム状
弾性体よりなるシール部材47が取付けられてお
り、また前記第二のピストン部材9にはOリング
48が取付けられている。また前記シリンダ部材
1は前記第三の室12内に向けて開いた第二のフ
ルード取出口49を有している。この第二のフル
ード取出口49は図には示されていない導管を経
てブレーキ装置、例えば自動車のフロントブレー
キの液圧アクチユエータに接続されるようになつ
ている。
また、前記第一のピストン部材7の前記大径ピ
ストンランド5の側の端部には半球状の係合孔5
0が形成されており、この係合孔50には該第一
のピストン部材7を駆動するプランジヤ51が係
合している。
図示されている如く、第一及び第二のピストン
部材7,9が各々復帰位置にある時には、弁25
がロツド26にて第二のピストン7の小径ピスト
ンランド6に当接して傾斜して開弁位置にあり、
これにより第一及び第二の室10,11が各々フ
ルードリザーバ21に連通し、フルードリザーバ
21よりブレーキフルードを与えられ、また第三
の室12はもう一つのフルードリザーバ41に連
通し、これよりブレーキフルードを与えられ、各
室に於けるブレーキフルードの圧力はほぼ大気圧
になつている。上述の如き状態からブレーキペダ
ルが踏込まれてプランジヤ51が図にて左方に駆
動されると、第一及び第二のピストン部材7,9
が各々圧縮コイルばね15,16のばね力に抗し
て図にて左方へ移動する。すると、前記第一のピ
ストン部材7の小径ピストンランド6が弁25の
ロツド26との係合より離れ、弁25が円錐コイ
ルばね27のばね力によりナツト部材20の下底
面に押付けられ、第一のフルード通路23を閉
じ、また弁42がばね46のばね力により小径シ
リンダボア4の端面に押付けられ、前記第三のポ
ート39を閉じるようになる。これにより第一〜
第三の室10,11,12は各々フルードリザー
バ21,41との連通より遮断され、前記第一の
室10内のブレーキフルードは前記第一のピスト
ン部材7の移動に伴いそれの小径ピストンランド
6が前記第二のポート19を通り越すまでは主に
第一のポート17,18、室22、第二のポート
19を経て第二の室11内へ流れ、また前記小径
ピストンランド6が前記第二のポート19を通り
越した後には孔38、ワツシヤ37と前記小径ピ
ストンランド6及びシリンダ部材1との間の間隙
を経て、更に環状シール部材36の環状リツプ部
35をその縮径方向に弾性変形させながらそれを
乗り越え、前記第二の室11内へ流れ、いずれの
場合も第二の室11内のブレーキフルードと共に
第一のフルード取出口33より図示されていない
液圧アクチユエータへ向けて送り出される。従つ
て、この時には第一のピストン部材7の移動量に
対して比較的多量のブレーキフルードが第一のフ
ルード取出口33より吐出される。また第三の室
12内のブレーキフルードは前記第二のピストン
部材9の移動に伴つて第二のフルード取出口49
より図示されていないもう一つの液圧アクチユエ
ータへ向けて送り出される。尚、この実施例の場
合、第二のフルード取出口49より吐出されるブ
レーキフルードのピストン部材の移動量に対する
吐出量は前記第二のピストン部材9の全ストロー
ク中、実質的に一定である。
第一のピストン部材7が上述の如く図にて左方
に移動すると、それに伴い第一のフルード取出口
33よりブレーキフルードが吐出され、また第一
及び第二の室10,11内に於けるフルード圧力
も上昇し始める。前記第一の室10のフルード圧
力が所定値に達すると、リリーフ弁28が円錐コ
イルばね32のばね力に抗して図にて上方に移動
し、第二のフルード通路24を開くようになる。
このため第一の室10内のブレーキフルードは第
一のポート17,18、室22、第二のフルード
通路24、孔30を経て前記フルードリザーバ2
1へ流れ、この後、引き続き前記第一のピストン
部材7が左方に移動しても第一の室10のフルー
ド圧力は上昇せず、前記第二の室11のフルード
圧力のみが引き続き上昇するようになる。従つ
て、この時、第一のピストン部材7はさほど大き
い力を要することなく移動する。
今、第一のピストン部材7を図にて左方に移動
させるのに必要な力をF、第一のピストン部材7
の大径ピストンランド5の受圧面積をA1、第一
のピストン部材7の小径ピストンランド6の受圧
面積をA2、第一の室10のフルード圧力をP1
第二の室11のフルード圧力をP2、圧縮コイルば
ね15,16のばね力をfとすると、前記力Fは
下式によつて与えられる。
F=P1(A1−A2)+P2A2+f 従つて、前記第一の室10のフルード圧力P1
上昇がある圧力にて停止されれば、前記フルード
圧力P1が引き続き上昇する時に比して力Fは小さ
くなる。この結果として、上述の如く第一のピス
トン部材7の移動が進んでも第一のピストン部材
7はさほど大きい力を要することなく移動する。
前記第二の室11に所定のフルード圧力が発生
し、そのフルード圧力が図には示されていないブ
レーキ装置の液圧アクチユエータに伝達されて所
定のブレーキ作用が行なわれ、その後ブレーキ作
用を解除すべくブレーキペダルの踏込みが解除さ
れてプランジヤ51が図にて右方に後退すると、
それに伴い第一及び第二のピストン部材7,9が
各々圧縮コイルばね15,16のばね力によつて
各復帰位置へ向けて移動し、これに伴いブレーキ
装置の液圧アクチユエータに与えられていたブレ
ーキフルードが第二及び第三の室11,12内に
戻されるようになる。このとき、第二のフルード
通路24はリリーフ弁28によつて閉じられ、第
一の室10のフルード圧力は負圧状態になる。こ
の負圧は弁25に作用し、弁25を円錐コイルば
ね27のばね力に抗して引き下げるようになる。
このためフルード通路23が確実に開かれ、第一
の室10には前記第一のピストン部材7の復帰移
動に伴いブレーキフルードがフルードリザーバ2
1より大きい流路抵抗を受けることなく速やかに
補給される。そして前記第一のピストン部材7が
図示されている如き復帰位置近くにまで戻ると、
第二のポート19が再び第二の室11と連通し、
また前記フルード通路23が開かれることにより
前記第一の室10より前記第二の室11へ流れた
量に相当するブレーキフルードは前記第二のポー
ト19、室22、第一のフルード通路23、孔3
0を経て前記フルードリザーバ21内へ戻され
る。尚、上述した実施例に於いては、タンデム型
マスタシリンダ装置の一方の系統にのみ本発明を
実施したが、本発明は必要に応じタンデム型マス
タシリンダ装置の両系統に組込まれてもよく、ま
た本発明はシングル型のマスタシリンダ装置にも
適用できることは勿論のことである。
以上に於いては、本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく本発明の範囲内にて種々の実施例が可
能であることは当業者にとつて明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
図は本発明によるマスタシリンダ装置の一つの
実施例を示す縦断面図である。 1……シリンダ部材、2……取付用フランジ、
3……大径シリンダボア、4……小径シリンダボ
ア、5……大径ピストンランド、6……小径ピス
トンランド、7……第一のピストン部材、8……
スナツプリング、9……第二のピストン部材、
9′……小径ピストンランド、10……第一の
室、11……第二の室、12……第三の室、13
……取付部材、14……カツプ状部材、15,1
6……圧縮コイルばね、17,18……第一のポ
ート、19……第二のポート、20……ナツト部
材、21……フルードリザーバ、22……弁室、
23……第一のフルード通路、24……第二のフ
ルード通路、25……弁、25′……シール部
材、26……ロツド、27……円錐コイルばね、
28……リリーフ弁、29……シール部材、30
……孔、31……スナツプリング、32……円錐
コイばね、33……第一のフルード取出口、34
……環状シール部材、35……環状リツプ部、3
6……環状シール部材、37……ワツシヤ、38
……孔、39……第三のポート、40……ナツト
部材、41……フルードリザーバ、42……弁、
43……弁ロツド、44……フランジ部、45…
…カバー、46……ばね、47……シール部材、
48……Oリング、49……第二のフルード取出
口、50……係合孔、51……プランジヤ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ブレーキフルードを貯容するフルードリザー
    バと、大径シリンダボアと小径シリンダボアとを
    有するシリンダ部材と、前記大径シリンダボア及
    び前記小径シリンダボアに各々係合する大径ピス
    トンランドと小径ピストンランドとを有し前記シ
    リンダ部材と共働して大径シリンダ室及び小径シ
    リンダ室を郭定するピストン部材と、前記ピスト
    ン部材をその大径シリンダ室側の復帰位置へ可撓
    的に付勢するばねとを有し、前記シリンダ部材
    は、互いに並列に設けられた第一のフルード通路
    と第二のフルード通路とを経て前記フルードリザ
    ーバと連通した弁室と、常に前記弁室と前記大径
    シリンダ室とを連通接続する第一のポートと、前
    記ピストン部材が前記復帰位置にある時のみ前記
    弁室と前記小径シリンダ室とを連通接続する第二
    のポートと、前記小径シリンダ室内に向けて開い
    たフルード取出口とを有しており、更に前記大径
    シリンダ室より前記小径シリンダ室へ向う流体の
    流れのみを許す一方向弁と、前記弁室に設けられ
    前記ピストン部材の移動及び前記大径シリンダ室
    のフルード圧力に応動し前記ピストン部材が前記
    復帰位置にある時或いは前記大径シリンダ室のフ
    ルード圧力が負圧である時のいずれかである時に
    はばねのばね力に抗して開弁して前記第一のフル
    ード通路を開きそれ以外の時には閉弁して前記第
    一のフルード通路を閉じる弁と、ばねのばね力に
    より常時閉弁方向へ付勢され前記大径シリンダ室
    のフルード圧力が所定値以上の時のみ前記ばねの
    ばね力に抗して開弁して前記第二のフルード通路
    を開くリリーフ弁とを有していることを特徴とす
    るブレーキマスタシリンダ装置。
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GB8031461A GB2061433B (en) 1979-10-03 1980-09-30 Variable ratio brake master cylinder
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GB2061433B (en) 1983-08-10
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