JPS6220793A - 船外機の冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、推進装置内のポンプによって海水を汲み上
げ、この海水を該推進装置内の通路を通ってエンジン側
へ供給するようにした船外機の冷却装置に関するもので
ある。

従来の技術 第４図は、この種船外機の取付は構造と、推進装置内に
設けられた冷却水通路の構造を示しており、図において
（１）は、アッパーケース（２）とロワーケース（３）
とからなるドライブユニットケースであって、このドラ
イブユニットケース（１）内に、プロペラ（４）へ動力
を伝達するドライブシャフト（５）やプロペラ軸（６）
等が納められて、推進装置（６）を構成している。また
、アッパーケース（２）の上部に、この考案の推進袋′
１ｌ（６）の一部となるエンジンマウント（７）が取付
けられ、このエンジンマウント（７）上に、カウリング
（８）によって覆われたエンジン（９）が搭載されてい
る。この明細書では、これら推進装置（６）とエンジン
（９）が一体となったものを船外機本体（１０）と称す
る。この船外機本体（１０）は、垂直方向のスイベルビ
ン（１１）を介してスイベルブラケット（１２）へ支持
され、更に、このスイベルブラケッ）　（１２）は、水
平横方向のチルトビン（１３）によって、上下方向回動
自在としてクランプブラケット（１４）へ枢支され、こ
のクランプブラケット（１４）が船体（１５）へ取付け
られて、船外機本体（１０）を支持している。従って、
船外機本体（１０）は、チルトビン（１３）を介して、
スイベルブラケット（１２）とともに上方へチルトアッ
プし、かつ、スイベルビン（１３）を中心として左右方
向へ揺動するようになっている。

上記アッパーケース（６）内には、ドライブシャフト（
５）の中間部分に取付けられて、該ドライブシャフト（
５）によって駆動される冷却水ポンプ（１６）が内装さ
れており、この冷却水ポンプ（１６）によって吸い上げ
られた海水は、冷却水管（１７）と空洞部（１８）とか
らなる上下方向の上昇通路を通り、更に、エンジンマウ
ント（７）内で後方へ屈曲した後、前後方向通路（１９
）より再び上方へ屈曲した出口通路（２０）を経て、エ
ンジン（９）の冷却水取入口（２１）へ供給するように
なっている。そして、上記エンジンマウント（７）内の
前後方向通路（１９）は、従来において、第３図の如く
左右一方へ傾斜しつつ後方へ延びて、その出口通路（２
０）が、前記エンジンマウント（７）の左右の一方に片
寄って配設されている。

考案が解決しようとする問題点 上記冷却水通路の構造において、エンジン（９）を停止
し、即ち、冷却水ポンプ（１６）が停止した状態テ船外
機本体（１０）をチルトアップさせると、エンジン（９
）内の冷却水が冷却水ポンプ（１６）の取入口から排出
される。しかしながら、上記の如く前後方向通路（１９
）の出口通路（２０）が左右一方へ片寄って配置された
ものにおいて、第３図の２点鎖線の如く、左右方向へ揺
動した状態でチルトアップさせると、エンジン（９）内
の冷却水を充分抜くことができない欠点がある０例えば
、前後方向通路（１９）が図の手前方向へ傾斜したもの
において、矢印Ａ方向へ揺動したままでチルトアンプさ
せると、出口通路（２０）より低い位置にあるエンジン
（９）内の冷却水が排出されずに残り、冬期においては
、内部の冷却水が残つたまま凍結するという不都合があ
る。

この考案はかかる欠点を解消して、船外機本体が左右何
れの方向に揺動したままチルトアップさせた場合であっ
ても、冷却水が残ることがないようにした冷却水通路の
構造を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 以上の問題点を解決するため、この発明では、船外の推
進装置（６）上部へエンジン（９）を搭載し、推進装置
（６）内に配設したポンプ（１６）より該推進装置（６
）内を上昇した後、後方へ屈曲した前後方向の通路（１
９）を経てエンジン（９）内へ冷却水を導く冷却水通路
を有し、かつ、上記前後方向通路（１９）のエンジン（
９）側への出口が左右一方へ片寄って配設されたものに
おいて、この前後方向通路（１９）の出口とは左右反対
方向へ片寄った位置にエンジン側からの出口を有するも
う一つの前後方向の冷却水通路（３１）を形成したこと
を特徴としている。

作　　用 以上の如く、船外機本体（１０）を左右方向へ揺動した
状態でチルトアンプさせた場合であっても、何れか一方
の前後方向の通路（１９）　　（３１）によってエンジ
ン（９）内の冷却水を排出することができる。

実施例 以下、この発明の構成を図示の実施例に基づいて説明す
ると、前記第４図の従来例と同じく、エンジン（９）を
搭載し、かつ推進装置（６）の一部を構成する第１図の
エンジンマウント（７）内において、前記アッパーケー
ス（２）内の空洞部（１８）に連通ずる前後方向通路（
１９）が、左右一方に傾斜しつつ後方へ延出して、その
出口通路（２０）が左方向へ片寄った位置に配設されて
いる。

この前後方向通路（１９）と対称に、該通路（１９）と
左右反対方向に傾斜しつつ後方へ延びる補助冷却水通路
（３１）を形成し、エンジンマウント（７）の右側に片
寄って配設されたこの補助冷却水通路（３１）のエンジ
ン（９）側からの出口通路（３２）を、エンジン（９）
の冷却水取入口へ連通するようにして形成するのである
。この補助冷却水通路（３１）における取入口（３２）
は、従来の前後方向通路（１９）と同じく、アッパーケ
ース（２）における空洞部（１８）上端へ連通されてい
る。この場合、該補助冷却水通路（３１）からも冷却水
がエンジン（９）側へ供給されるが、冷却水の大部分は
、従来通りの前後方向通路（１９）より供給される。

上記前後方向通路（１９）及び補助冷却水通路（３１）
は、何れも直線状に傾斜しつつ後方へ延出した場合を示
しているが、これに限らず湾曲したものであっても同様
である。

発明の効果 以上の如くこの発明によれば、前後方向通路の出口部が
左右一方へ片寄って配設されたものにおいて、これと反
対側にエンジン側からの出口部を有する冷却水通路を形
成しているから、船外機本体を左右何れの方向へ揺動さ
せた状態でチルトアップさせた場合であっても、上記冷
却水通路又は前後方向通路の何れか一方によって、エン
ジン内の冷却水を冷却水ポンプ側へ排出することができ
、それ故、冷却水がエンジン内に残ったまま凍結すると
いった不都合が解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷却水通路を形成するエンジンマウントを裏面
から見た状態の底面図、第２図は第１図の補助冷却水通
路部分を縦断して示す要部縦断面図、第３図は船外機本
体を上方から見た状態の平面図、第４図は従来の冷却水
通路の構造を示す船外機全体の要部縦断側面図である。 （６）・・・推進装置、（９）・・・エンジン、（１９
）・・・前後方向通路、（２０）・・・出口通路、（３
１）・・・補助冷却水通路、（３２）・・・出口通路。 特許　出願人　ヤンマーディーゼル株式会社代理人弁理
士　樽　　　本　　　久　　　幸手続補正書（自発 昭和６０年　９月１３日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船外の推進装置上部へエンジンを搭載し、推進装置内に
   配設したポンプより該推進装置内を上昇した後、後方へ
   屈曲した前後方向の通路を経てエンジン内へ冷却水を導
   く冷却水通路を有し、かつ、上記前後方向通路のエンジ
   ン側への出口が左右一方へ片寄って配設されたものにお
   いて、この前後方向通路の出口とは左右反対方向へ片寄
   った位置にエンジン側からの出口を有するもう一つの前
   後方向の冷却水通路を形成したことを特徴とする船外機
   の冷却装置。