JP3745470B2 - 船外機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モーターボート、ヨットや漁船などの小型船舶に装着されている船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、中型または大型の船外機は、アッパーケーシングの内部に、エンジンの排気ガスの膨張室を構成するマフラー部材が配置されているとともに、このマフラー部材とアッパーケーシングとの間に水が充填されて水壁が構成されている。そして、取り付けブラケットを取り付けるためのゴム製のロワーマウントはこのアッパーケーシングに取り付けられている。
【0003】
ついで、従来の中型または小型の船外機の一般的な構造について、図4および図5を用いて説明する。図4は従来の船外機の下部断面図である。図5は図4の V-V断面図である。アッパーケーシング01の内部には、ドライブシャフト用隔壁02とウォーターポンプ室用隔壁03とが設けられており、前側にドライブシャフト室05およびウォーターポンプ室06が、後側に膨張室07が形成されている。この膨張室07を、高温のエンジンの排気ガスが流れている。そして、ゴム製のロワーマウント09がアッパーケーシング01に取り付けられている。このロワーマウント09の下端は、ウォーターポンプ室用隔壁03の上端と上下方向において略同じ位置、または、ウォーターポンプ室用隔壁03よりも上方に位置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、中大型の船外機の場合には、マフラー部材に高温の排気ガスが流れているが、水壁が設けられているため、この水壁でアッパーケーシングが冷却されている。したがって、アッパーケーシングに取り付けられているロワーマウントが高温となることが少なく、劣化することを防止することができる。
【0005】
しかしながら、アッパーケーシングの内部に、マフラー部材を配置して水壁を設けると、膨張室の容積が小さくなり、エンジンの出力効率が低下する。そこで、従来中小型の船外機においては、前述のように、マフラー部材を設けないで、アッパーケーシング01自体で、膨張室07を構成して、膨張室の容積をできるだけ大きくしている。しかしながら、膨張室07を流れる高温の排気ガスで、アッパーケーシング01の温度が上昇し、それにともなって、アッパーケーシング01に取り付けられているロワーマウント09の温度が上昇し、劣化が促進されて、耐久性が低下する。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、アッパーケーシングで排気ガスの膨張室を形成している船外機において、ロワーマウントの温度上昇を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の船外機は、エンジン(6)を収納しているカウリング(1,2)と、このカウリングの下側に設けられているとともに、前記エンジンの出力軸に連結されているドライブシャフト(7)が貫通して配置され、かつ、エンジンの排気ガスの膨張室(36)を形成しているアッパーケーシング(3)と、このアッパーケーシングの下側に設けられているとともに、前記ドライブシャフトで駆動されるプロペラシャフト(14)が配備され、かつ、前記膨張室からの排気ガスを排気するロワーケーシング(4)と、前記アッパーケーシングに弾性を有するロワーマウント(81)を介して取り付けられている取り付けブラケット(61)とを備えており、この取り付けブラケットにより船舶に装着されている。
【0008】
そして、アッパーケーシングの下部は、ウォーターポンプ室用隔壁(33)で仕切られ、前記膨張室の前側にウォーターポンプ室(34)が形成されており、このウォーターポンプ室内部には、前記ドライブシャフトに駆動されるウォーターポンプ(24)が設けられている。このウォーターポンプは、吸い込んだ水をエンジンの冷却水路に吐出するとともに、吸い込んだ水の一部を前記ウォーターポンプ室に供給している。ウォーターポンプ室よりも上側のアッパーケーシングの内部は、ドライブシャフト用隔壁(41)で仕切られ、前記膨張室の前側にドライブシャフト室(42)が形成されており、このドライブシャフト室にはドライブシャフトが配置されている。ドライブシャフト用隔壁の下端と、ウォーターポンプ室用隔壁の上端とは段部壁(44)で連結されている。ウォーターポンプ室用隔壁は、ドライブシャフト用隔壁よりも後方に位置しており、そして、ロワーマウントの後端はウォーターポンプ室用隔壁付近に配置されているとともに、ロワーマウントの上端がウォーターポンプ室用隔壁の上端付近に位置している。
【0009】
さらに、段部壁が略水平に配置され、かつ、前記ウォーターポンプからの吐出水が流れるウォーターチューブ(31)がこの段部壁を貫通している場合がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における船外機の実施の一形態を図1ないし図3を用いて説明する。図1は本発明における船外機の側面図である。図2は船外機の下部の断面図である。図3はロワーマウントの説明図で、(a)が図2の III-III断面図、(b)が(a)の b-b断面図である。
【0011】
船外機は、上側から順番にアッパーカウリング1、ロワーカウリング2、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4からなるハウジングで覆われている。そして、アッパーカウリング1およびロワーカウリング2からなるカウリング内にエンジン6が設けられ、エンジン6の出力軸はドライブシャフト7に連結されている。ドライブシャフト7はアッパーケーシング3の内部を上下方向に貫通し、その下端はロワーケーシング4の下部に達しており、ドライブシャフト7の下端部には駆動傘歯車9が固定されている。この駆動傘歯車9には、前側および後側に各々受動傘歯車11,12が噛み合っている。この受動傘歯車11,12はプロペラシャフト14に回転可能に取り付けられている。このプロペラシャフト14はロワーケーシング4に回転可能に取り付けられているとともに、その後端部にプロペラ16が取り付けられている。
【0012】
また、前側の受動傘歯車11と、後側の受動傘歯車12との間にはドッグクラッチ18が設けられており、ドッグクラッチ18が前側の受動傘歯車11と係合すると、ドライブシャフト7からの回転力が駆動傘歯車9および前側の受動傘歯車11を介してプロペラシャフト14に伝達されて、プロペラ16が回転し、船外機が装着されている船舶が前進する。一方、ドッグクラッチ18が後側の受動傘歯車12と係合すると、ドライブシャフト7からの回転力が駆動傘歯車9および後側の受動傘歯車12を介してプロペラシャフト14に伝達されて、プロペラ16が回転し、船舶が後進する。このドッグクラッチ18の操作は、プロペラシャフト14の前側に配置されているシフトカム21および、シフトカム21の上方に連結されているシフトロッド22を介して行われている。
【0013】
また、ドライブシャフト7の途中には、容積変化型のポンプであるウォーターポンプ24が設けられており、ウォーターポンプ24はロワーケーシング4に形成されている吸い込み口26から吸込管27を介して水を吸い込み、この水をウォーターポンプ24の吐出口に接続されているウォーターチューブ31を介してエンジン6の冷却水路に吐出している。このウォーターチューブ31は上下方向に細長く配置されている。
【0014】
そして、アッパーケーシング3の内部は、下部がウォーターポンプ室用隔壁33で前後に仕切られており、前側がウォーターポンプ室34に、後側が膨張室36になっている。ウォーターポンプ室34には、前述のウォーターポンプ24が配置されている。また、このウォーターポンプ室34よりも上方では、アッパーケーシング3の内部は、ドライブシャフト用隔壁41で前後に仕切られており、前側がドライブシャフト室42に、後側が下部と同様に膨張室36になっている。ドライブシャフト室42には、前述のドライブシャフト7が配置されている。ウォーターポンプ室用隔壁33は、ドライブシャフト用隔壁41よりも後方に配置されており、ウォーターポンプ室用隔壁33の上端とドライブシャフト用隔壁41の下端とは、略水平な段部壁44で連結されている。この様にして、ウォーターポンプ室34およびドライブシャフト室42は、ウォーターポンプ室用隔壁33、ドライブシャフト用隔壁41および段部壁44で膨張室36から完全に仕切られている。また、ウォーターポンプ室34とドライブシャフト室42とは連通している。そして、段部壁44に形成された開口を貫通してウォーターチューブ31が上下方向に延在して配置されており、段部壁44とウォーターチューブ31との間には、グロメットが嵌められている。この様に、ウォーターチューブ31と段部壁44とは略直交しており、ウォーターチューブ31が貫通する開口は、段部壁44の面に対して略垂直に形成すればよく、斜めに形成する場合よりも、製作が容易となる。また、グロメットの軸心が段部壁44の面に対して直交するので、一般的なものを使用することができる。
【0015】
そして、エンジン6の高温の排気ガスは、アッパーケーシング3内のエキゾーストチューブ51を通って、アッパーケーシング3自体で構成されている膨張室36に流入し、ロワーケーシング4内の排気ガス通路53、およびプロペラ16の排気通路54を通って、船外機の外に排出されている。
【0016】
ところで、船外機を小型船舶に装着するための取り付けブラケット61は、前端部にクランプ62を具備し、このクランプ62で小型船舶のトランサムなどに締めつけて固定されている。また、取り付けブラケット61の後部には、ピボット軸支持パイプ63が設けられ、このピボット軸支持パイプ63にピボット軸64が回動可能に挿入されるとともに、ピボット軸64の上下両端部はピボット軸支持パイプ63から外に突出している。このピボット軸64は中空であり、内部をシフトロッド22が貫通している。このピボット軸64の上端部は、後方に突出して、ゴム製のアッパーマウント66を介して、アッパーケーシング3上に固定されているガイドエキゾースト67に取り付けられている。このガイドエキゾースト67はロワーカウリング2内に配置され、ガイドエキゾースト67にエンジン6が載置されている。また、ピボット軸64の下端部に設けられているロワーマウントハウジング71は、左右に分割されて、左右一対のハウジングパーツ72,73で構成されている。この一対のハウジングパーツ72,73の前部が、ピボット軸64の下端部を左右両側から挟み込み、ボルト76およびナット77でこのハウジングパーツ72,73を締め付けて、ピボット軸64を挟持し固定している。
【0017】
そして、アッパーケーシング3の下部前側の左右側面には各々、ブロック形式のゴム製のロワーマウント81が嵌まるアッパーケーシング側取り付け部としての凹部82が形成されている。また、ハウジングパーツ72,73の後部には、ロワーマウントハウジング側取り付け部としての凹部85が形成され、この凹部85が、弾性を有するロワーマウント81の外側に嵌まっている。さらに、アッパーケーシング3の前端と、ロワーマウントハウジング71との間には、ゴム製の弾性を有するフロントマウント87が配置されている。このロワーマウント81およびフロントマウント87は、ボルト76とナット77でハウジングパーツ72,73を締め付ける前に、前もってハウジングパーツ72,73とアッパーケーシング3との間に嵌め込まれている。そして、ボルト76とナット77との締め付けで、ロワーマウントハウジング71をピボット軸64に固定するとともに、ロワーマウント81およびフロントマウント87の取り付けが行われている。この様にして、ロワーマウントハウジング71は、左右一対のロワーマウント81を介してアッパーケーシング3に取り付けられている。ところで、アッパーケーシング3の外殻に形成されている凹部82は、ウォーターポンプ室34の外壁の部分に形成され、側面から見て、ロワーマウント81の後端はウォーターポンプ室用隔壁33に略位置し、ロワーマウント81の上端はウォーターポンプ室用隔壁33の上端に略位置している。この様にして、ロワーマウント81は、アッパーケーシング3におけるウォーターポンプ室34の外壁の部分に取り付けられている。
【0018】
この様に構成されている船外機が駆動すると、前述のように、エンジン6の高温の排気ガスが膨張室36に流れ、この排気ガスでアッパーケーシング3の外殻、ドライブシャフト用隔壁41およびウォーターポンプ室用隔壁33が加熱される。一方、ドライブシャフト7の回転によりウォーターポンプ24が稼働し、吸い込み口26から吸い込んだ水をウォーターチューブ31を介してエンジン6の冷却水路に吐出するとともに、吸い込んだ水の一部をウォーターポンプ24の軸受け部からウォーターポンプ室34に供給している。また、プロペラ16の回転により、船外機が装着されている船舶が前進すると、ウォーターポンプ室34の前端部に形成されている小さな孔である水流入孔91から、ウォーターポンプ室34内に水が流入する。この様にして、ウォーターポンプ室34内に水が供給されているので、この水でウォーターポンプ室34の壁すなわちウォーターポンプ室用隔壁33およびウォーターポンプ室34の外壁(アッパーケーシング3の外殻の一部)が冷却されている。
【0019】
そして、アッパーケーシング3におけるロワーマウント取り付け部である凹部82は、このウォーターポンプ室34の外壁に設けられているので、ウォーターポンプ室34内の水で冷却され、高温の排気ガスで温度が上昇することが減少する。したがって、ロワーマウント81が高温となることが少なく、劣化することを防止し、耐久性を向上させることができる。
【0020】
しかも、ドライブシャフト用隔壁41がウォーターポンプ室用隔壁33よりも前方に位置しているので、膨張室36の容積を大きくすることができ、エンジン6の出力を向上させることができる。
【0021】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)実施の形態においては、ロワーマウント81はゴム製であるが、他の弾性体で構成することも可能である。
【0022】
(2)実施の形態においては、ロワーマウント取り付け部は、凹部82,85であるが、ロワーマウント81を取り付けることができるならば、その構造は適宜変更可能である。
(3)実施の形態においては、側面から見て、ロワーマウント81の後端はウォーターポンプ室用隔壁33に略位置しているが、ロワーマウント81の後端がウォーターポンプ室用隔壁33付近に位置している(より具体的には、ロワーマウント81の前後幅の少なくとも大半たとえば80パーセント以上がウォーターポンプ室用隔壁33よりも前方にある)ならば、ロワーマウント81やウォーターポンプ室用隔壁33の配置は適宜変更可能である。なお、ウォーターポンプ室用隔壁33がロワーマウント81よりも後側に配置されていることは、ロワーマウント81の冷却効率上は好ましい。
【0023】
(4)実施の形態においては、側面から見て、ロワーマウント81の上端はウォーターポンプ室用隔壁33の上端すなわち段部壁44の配置位置に略位置しているが、ロワーマウント81の上端がウォーターポンプ室用隔壁33の上端付近に位置している(より具体的には、ロワーマウント81の上下方向の高さの少なくとも大半たとえば80パーセント以上がウォーターポンプ室用隔壁33の上端よりも下方にある)ならば、ロワーマウント81の上端やウォーターポンプ室用隔壁33の上端の位置は適宜変更可能である。なお、ウォーターポンプ室用隔壁33の上端がロワーマウント81の上方に配置されていることは、ロワーマウント81の冷却効率上は好ましい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、アッパーケーシングがエンジンの排気ガスの膨張室を形成しているので、別途マフラー部材が設けられている場合よりも、膨張室の容量を大きくすることができ、エンジンの出力を向上させることができる。しかも、この様に膨張室をアッパーケーシング自体で構成しているにも係わらず、アッパーケーシングに取り付けられているロワーマウントの後端が、ウォーターポンプ室用隔壁付近に配置されているとともに、ロワーマウントの上端がウォーターポンプ室用隔壁の上端付近に位置しているので、アッパーケーシングにおけるロワーマウントの取り付け部が、ウォーターポンプ室内の水で冷却され、排気ガスで高温となることを防止することができる。この様に、取り付け部が高温となることが少なくなり、それにともなって、ロワーマウントが高温となることが減少し、劣化が防止されて、耐久性が向上する。
【0025】
また、段部壁が略水平に配置され、かつ、ウォーターポンプからの吐出水が流れるウォーターチューブがこの段部壁を貫通している場合には、略上下方向に延在するウォーターチューブが、段部壁に対して略直角に配置される。したがって、ウォーターチューブが貫通する段部壁の貫通部の製作などが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明における船外機の側面図である。
【図2】 図2は船外機の下部の断面図である。
【図3】 図3はロワーマウントの説明図で、(a)が図2の III-III断面図、(b)が(a)の b-b断面図である。
【図4】 図4は従来の船外機の下部断面図である。
【図5】 図5は図4の V-V断面図である。
【符号の説明】
1 アッパーカウリング
2 ロワーカウリング
3 アッパーケーシング
4 ロワーケーシング
6 エンジン
7 ドライブシャフト
14 プロペラシャフト
24 ウォーターポンプ
31 ウォーターチューブ
33 ウォーターポンプ室用隔壁
34 ウォーターポンプ室
36 膨張室
41 ドライブシャフト用隔壁
42 ドライブシャフト室
44 段部壁
61 取り付けブラケット
81 ロワーマウント
Claims (2)
- エンジンを収納しているカウリングと、
このカウリングの下側に設けられているとともに、前記エンジンの出力軸に連結されているドライブシャフトが貫通して配置され、かつ、エンジンの排気ガスの膨張室を形成しているアッパーケーシングと、
このアッパーケーシングの下側に設けられているとともに、前記ドライブシャフトで駆動されるプロペラシャフトが配備され、かつ、前記膨張室からの排気ガスを排気するロワーケーシングと、
前記アッパーケーシングに弾性を有するロワーマウントを介して取り付けられている取り付けブラケットとを備えているとともに、この取り付けブラケットにより船舶に装着されている船外機において、
前記アッパーケーシングの下部は、ウォーターポンプ室用隔壁で仕切られて、前記膨張室の前側にウォーターポンプ室が形成され、このウォーターポンプ室内部には、前記ドライブシャフトに駆動されるウォーターポンプが設けられ、
このウォーターポンプは、吸い込んだ水をエンジンの冷却水路に吐出するとともに、吸い込んだ水の一部を前記ウォーターポンプ室に供給しており、
また、ウォーターポンプ室よりも上側のアッパーケーシングの内部は、ドライブシャフト用隔壁で仕切られて、前記膨張室の前側にドライブシャフト室が形成され、このドライブシャフト室には前記ドライブシャフトが配置されており、
前記ドライブシャフト用隔壁の下端と、前記ウォーターポンプ室用隔壁の上端とは段部壁で連結されているとともに、ウォーターポンプ室用隔壁は、ドライブシャフト用隔壁よりも後方に位置しており、
そして、前記ロワーマウントの後端は、前記ウォーターポンプ室用隔壁付近に配置されているとともに、ロワーマウントの上端が、前記ウォーターポンプ室用隔壁の上端付近に位置していることを特徴とする船外機。 - 前記段部壁は略水平に配置され、かつ、前記ウォーターポンプからの吐出水が流れるウォーターチューブがこの段部壁を貫通していることを特徴とする請求項1記載の船外機。
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